JPH09228832A - 触媒コンバータ - Google Patents
触媒コンバータInfo
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Abstract
を提供する。 【解決手段】 耐熱メタル箔12’を波状にプレス成形
し、丸めて担体12とし、外筒11内に挿入セットし複
数のガス通路G1〜G3を形成しメタル箔同志12’を
横断面において互に接触支持させ、担体12に触媒を担
持させて触媒体10を構成した。耐熱メタル箔12’を
波状にプレス成形し丸めたのみで担体12が得られるの
で触媒体10が容易に製造出来経済的である。ガス通路
G1〜G3は任意に粗密が調節出来担体12に必要なガ
ス接触面積を確保して所要の浄化効果が得られつつ排気
ガスの流動抵抗(圧力損失)を低く抑え得る。
Description
るための触媒コンバータに関する。
中に含まれるCO、HC、Nox等の有害成分を除去し
て排気ガスを浄化する手段の1つとして触媒コンバータ
が用いられているが、現在、触媒としてはPt、Rh、
Pd等を主成分とする貴金属触媒が用いられている。
上記貴金属触媒を担持するための触媒担体としては、円
柱状或は楕円柱状のコージエライト系ハニカムに代表さ
れるセラミックから成るモノリス担体と、フェライト系
ステンレスで構成されるメタル担体が主に用いられてい
る。
る反面、脆くて壊れ易く、その保持が難しいという欠点
がある。これに対して、メタル担体は形状の自由度が高
くて小型化を図ることができ、振動や衝撃にも強くて壊
れにくく、且つ、その保持も容易であるという利点を有
する。
ル担体は、耐熱メタル箔を波板状に成形したものを平板
を合わせて渦巻き状に巻いてハニカム状に成形されてい
たため、その製造が困難で製造コストが高くなる他、排
気ガスの流動抵抗となってエンジン性能の低下を招くと
いう問題を有していた。
で、その目的とする処は、製造が容易でコストダウンを
図ることができるとともに、所要の浄化効率を確保しつ
つ、排気ガスの流動抵抗を低く抑えることができる触媒
コンバータを提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、高耐熱メタル箔を波板状に
プレス成形したものを丸めてメタル担体とし、該メタル
担体を外筒内に挿入セットしてこれに複数のガス通路を
形成し、各ガス通路を形成する前記高耐熱メタル箔同士
を横断面において互いに接触支持せしめるとともに、メ
タル担体に触媒を担持せしめて触媒コンバータを構成し
たことを特徴とする。
箔を交互に折り返してメタル担体とし、該メタル担体を
外筒内に挿入セットしてこれに複数のガス通路を形成
し、各ガス通路を形成する前記高耐熱メタル箔同士を横
断面において互いに接触支持せしめるとともに、メタル
担体に触媒を担持せしめて触媒コンバータを構成したこ
とを特徴とする。
熱メタル箔を波板状にプレス成形したものを丸めるだけ
でメタル担体が得られ、又、請求項2記載の発明によれ
ば高耐熱メタル箔を交互に折り返すだけでメタル担体が
得られるため、触媒コンバータの製造が容易化し、その
コストダウンが図られる。そして、メタル担体において
は高耐熱メタル箔によって区画されるガス通路の粗密は
任意に調整されるため、メタル担体に必要なガス接触面
積を確保して所要の浄化効果を得つつ、排気ガスの流動
抵抗(圧力損失)を低く抑えることが可能となる。
複数のガス通路を形成する高耐熱メタル箔同士は横断面
において互いに接触支持されるため、各ガス通路は所定
の形状を保持し、衝撃や振動によってガス通路の形状が
変化したり、排気ガス流によってメタル箔が振動するこ
とがなく、当該触媒コンバータは所期の機能を安定して
果たすことができる。そして、使用条件によっては(例
えば、熱によるメタル箔の変形量が小さい場合には)、
各ガス通路を形成するメタル箔同士をロー付等によって
接着する必要がなく、触媒コンバータの製造が容易化
し、製造工数を削減して製造コストを下げることができ
る。
基づいて説明する。
媒コンバータを備える自動二輪車用排気マフラーの破断
面図、図2は図1のA−A線拡大断面図、図3は図1の
B−B線拡大断面図、図4は波板状にプレス成形された
高耐熱メタル箔の斜視図である。
び図2に基づいて説明する。
管2の後端部に消音器3を接続して構成され、排気管2
の前端部はフランジ4によって不図示のエンジンの排気
通路に接続され、消音器3はブラケット5によって不図
示の車体フレームに支持されている。
り、該排気管2の途中には本発明に係る触媒コンバータ
10が2つのインナーパイプ6,7の間に狭持されるよ
うにして設けられている。
によって第1、第2及び第3膨張室S1,S2,S3に
それぞれ区画されており、両隔壁8,9には本発明に係
る別の触媒コンバータ20とパイプ13が挿通支持され
ており、これらは第1膨張室S1と第2膨張室S2に開
口している。
に収容されたパイプ14にその一端が接続されており、
他端には第1膨張室S1に収容されたU字状のパイプ1
5が接続されている。尚、上記パイプ14は前記インナ
ーパイプ7に接続されており、パイプ15は図2に示す
ように第1膨張室S1に開口している。
膨張室S3に開口するパイプ16が挿通支持されてお
り、隔壁9と後端板17にはテイルパイプ18が挿通支
持されている。尚、テイルパイプ18の一端(前端)は
第3膨張室S3に開口しており、他端(後端)は大気中
に開口している。又、第1膨張室S1と第2膨張室S2
の円周壁にはパンチングプレート19,23によってそ
れぞれ保持された吸音材24,25が設けられている。
10の構成と製造方法を図3及び図4に基づいて説明す
る。尚、他方の触媒コンバータ20の構成と製造方法も
触媒コンバータ10のそれと同様であるため、これにつ
いての説明は省略する。
例えば高Cr耐熱鋼製の外筒11内にメタル担体12を
挿入セットし、このメタル担体12にPt、Rh、Pd
等を主成分とする貴金属触媒を担持せしめて構成されて
いる。
して製造される。
びAlを主成分とする合金から成る高耐熱メタル箔1
2’を図4に示すように波板状にプレス成形し、このプ
レス成形されたメタル箔12’の左右両端を図4の矢印
方向に丸め、この丸められたものを外筒11内にセット
すると、図3に示すように横断面が花弁状の規則正しい
幾何学模様を成すメタル担体12が得られる。
ス成形されたメタル箔12’においては、山の部分12
a’の高さhは一定に設定され、メタル担体12には、
図3に示すように、メタル箔12’が撓み変形すること
によって外筒11の軸心を中心として放射状に広がる計
8つの小さなガス通路G1とこれらのガス通路G1の間
に位置する計8つの大きなガス通路G2が形成される。
又、外筒11内には、該外筒11とメタル担体12によ
って区画される計8つのガス通路G3が形成される。
タル箔12’同士は横断面において図3に示す3点a,
b,cで接触支持されており、又、各ガス通路G2を形
成するメタル箔12’同士も横断面において図3に示す
3点a,c,dで接触支持されている。このように、各
ガス通路G1,G2はそれぞれ同一形状及び同一寸法に
成形され、これらを構成するメタル箔12’は各3点
a,b,c及びa,c,dにおいて互いに等しい力を及
ぼし合うため、全体のバランスが良く、温度変化や振動
等に対する耐久性が高く、更に使用条件によっては(例
えば、熱によるメタル箔の変形量が小さい場合には)、
メタル箔12’を各接触点a,b,c,dにおいてロー
付等で接着しなくても、各ガス通路G1,G2は図3に
示す所定の形状を保持する。
の作用を説明する。
圧の排気ガスは排気管2のインナーパイプ6を経て本発
明に係る触媒コンバータ10を通過することによって第
1段の浄化が行われる。即ち、触媒コンバータ10の各
ガス通路G1〜G3を排気ガスが通過すると、該排気ガ
ス中に含まれた有害なCO,HC,Nox等の成分がメ
タル担体12に担持された貴金属触媒と反応して燃焼せ
しめられて除去され、これによって排気ガスが浄化され
る。
って第1段の浄化がなされた排気ガスは、インナーパイ
プ7及びパイプ14を経て次の触媒コンバータ20を通
過し、触媒コンバータ20の前記触媒コンバータ10と
同様の作用によって第2段の浄化が行われた後、パイプ
15を通って第1膨張室S1内に導かれて膨張する。そ
の後、排気ガスは第1膨張室S1からパイプ13を通っ
て第2膨張室S2へ導入され、更にパイプ16を通って
第2膨張室S2から第3膨張室S3に導かれて減圧さ
れ、最後に第3膨張室S3からテイルパイプ18を通っ
て大気中に排出される。
触媒コンバータ10の製造に際して高耐熱メタル箔1
2’を波板状にプレス成形したものを丸めるだけでメタ
ル担体12が得られるため、触媒コンバータ10(2
0)の製造が容易化し、そのコストダウンが図られる。
12’によって画成されるガス通路G1〜G3の粗密
は、波板状にプレス成形された図4に示すメタル箔1
2’の山の部分12a’の数及び高さhを変えることに
よって図5及び図6に示すように任意に調整されるた
め、メタル担体12に必要なガス接触面積を確保して所
要の浄化効率を得つつ、排気ガスの流動抵抗(圧力損
失)を低く抑えることができる。尚、図5は図4に示す
メタル箔12’の山の部分12a’の数を増やした場合
のメタル担体12の横断面形状を示し、図6は山の部分
12a’の数を増やすとともに、高さhを低くした場合
のメタル担体12の断面形状を示す。
おいては、メタル担体12において複数のガス通路G
1,G2を形成する高耐熱メタル箔12’同士は横断面
において3点a,b,c及びa,c,dで接触支持され
るため、前述のように各ガス通路G1,G2は所定の形
状を保持し、衝撃や振動によってガス通路G1〜G3の
形状が変化したり、排気ガス流によってメタル箔12’
が振動することがなく、当該触媒コンバータ10は所期
の機能を安定して果たすことができる。そして、場合に
よっては、各ガス通路G1,G2を形成するメタル箔1
2’同士をロー付等によって接着する必要がないため、
触媒コンバータ10の製造が容易化し、製造工数を削減
して製造コストを下げることができる。
形態2を図7乃至図10に基づいて説明する。尚、図7
は本実施の形態に係る触媒コンバータの側断面図、図8
は図7のC−C線断面図、図9は図7のD−D線断面
図、図10は波板状にプレス成形された高耐熱メタル箔
の斜視図である。
下流(図7の右方)に向かって拡径するディフューザタ
イプのものであって、テーパ型の外筒31内には実施の
形態1と同様に構成されたメタル担体32が挿入セット
され、該メタル担体32には貴金属触媒が担持されてい
る。
ータ30においても、メタル担体32は、図10に示す
ように波板状にプレス成形された高耐熱メタル箔32’
を丸めて構成されるが、メタル箔32’の山の部分32
a’は側面視台形状に成形され、その高さはh1 からh
2 まで直線的に高くなっている。
タ30の外筒31内には、図8及び図9に示すように、
メタル箔12によって区画される各ガス通路G1,G
2,G3がそれぞれ形成されるが、これらのガス通路G
1〜3の横断面形状はその入口(図8参照)から出口
(図9参照)に至るまで相似を保つため、排気ガスの流
動抵抗(圧力損失)が低く抑えられる。その他、本実施
の形態においても、前記実施の形態1と同様の効果が得
られる。 [第2発明]次に、第2発明の実施の形態を図11に基
づいて説明する。尚、図11は第2発明に係る触媒コン
バータの横断面図である。
熱メタル箔52’を外筒51内でU字状に交互に折り返
してメタル担体52とし、このメタル担体52にPt、
Rh、Pd等を主成分とする貴金属触媒を担持せしめて
構成されている。
バータ50にあっては、メタル担体52に複数のガス通
路Gが形成されるが、各ガス通路Gを形成するメタル箔
52’同士は横断面において図示の3点a,b,cで接
触支持されるため、各ガス通路Gは図示の所定の形状を
保持する。
においては、その製造に際して高耐熱メタル箔52’を
単に外筒51内でU字状に交互に折り返すだけでメタル
担体52が得られるため、触媒コンバータ50の製造が
容易化し、そのコストダウンが図られる。
52’によって画成されるガス通路Gの粗密は、メタル
箔52’の外筒51内での折り返し回数によって任意に
調整されるため(図12にはメタル箔52’の外筒51
内での折り返し回数を増やしてガス通路Gの数も増やし
た例を示す)、メタル担体52に必要なガス接触面積を
確保して所要の浄化効率を得つつ、排気ガスの流動抵抗
(圧力損失)を低く抑えることができる。
おいては、メタル担体52において複数のガス通路Gを
形成する高耐熱メタル箔52’同士は横断面において3
点a,b,cで接触支持されるため、前述のように各ガ
ス通路Gは所定の形状を保持し、衝撃や振動によってガ
ス通路Gの形状が変化したり、排気ガス流によってメタ
ル箔52’が振動することがなく、当該触媒コンバータ
50は所期の機能を安定して果たすことができる。そし
て、特に図11に示すようにメタル箔52’の折り返し
回数を少なくして各ガス通路Gの面積を大きくした場合
には、各ガス通路Gを形成するメタル箔52’の長さが
略等しくなってこれらの熱変形量も略同等になるため、
メタル箔52’同士をロー付等によって接着する必要が
なくなり、触媒コンバータ50の製造の容易化、製造工
数と製造コストの削減を図ることができる。
記載の発明によれば高耐熱メタル箔を波板状にプレス成
形したものを丸めるだけでメタル担体が得られ、又、請
求項2記載の発明によれば高耐熱メタル箔を交互に折り
返すだけでメタル担体が得られるため、触媒コンバータ
の製造が容易化し、そのコストダウンが図られる。そし
て、メタル担体においては高耐熱メタル箔によって区画
されるガス通路の粗密は任意に調整されるため、メタル
担体に必要なガス接触面積を確保して所要の浄化効果を
得つつ、排気ガスの流動抵抗(圧力損失)を低く抑える
ことが可能となるという効果が得られる。
複数のガス通路を形成する高耐熱メタル箔同士は横断面
において互いに接触支持されるため、各ガス通路は所定
の形状を保持し、衝撃や振動によってガス通路の形状が
変化したり、排気ガス流によってメタル箔が振動するこ
とがなく、当該触媒コンバータは所期の機能を安定して
果たすことができる。そして、使用条件によっては(例
えば、熱によるメタル箔の変形量が小さい場合には)、
各ガス通路を形成するメタル箔同士をロー付等によって
接着する必要がなく、触媒コンバータの製造が容易化
し、製造工数を削減して製造コストを下げることができ
るという効果が得られる。
輪車用排気マフラーの破断面図である。
視図である。
す横断面図である。
す横断面図である。
タの側断面図である。
斜視図である。
ある。
タの横断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 高耐熱メタル箔を波板状にプレス成形し
たものを丸めてメタル担体とし、該メタル担体を外筒内
に挿入セットしてこれに複数のガス通路を形成し、各ガ
ス通路を形成する前記高耐熱メタル箔同士を横断面にお
いて互いに接触支持せしめるとともに、メタル担体に触
媒を担持せしめて構成されることを特徴とする触媒コン
バータ。 - 【請求項2】 高耐熱メタル箔を交互に折り返してメタ
ル担体とし、該メタル担体を外筒内に挿入セットしてこ
れに複数のガス通路を形成し、各ガス通路を形成する前
記高耐熱メタル箔同士を横断面において互いに接触支持
せしめるとともに、メタル担体に触媒を担持せしめて構
成されることを特徴とする触媒コンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03405196A JP3610406B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 触媒コンバータ |
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Publications (2)
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-
1996
- 1996-02-21 JP JP03405196A patent/JP3610406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3610406B2 (ja) | 2005-01-12 |
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