JP2017160792A - 触媒パイプ並びにその製造方法並びにこの触媒パイプを具えた自動二輪車用マフラー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動二輪車の触媒パイプが大径化した場合であってもバンク角を充分に確保できるようにした新規な触媒パイプ並びにその製造手法並びにこの触媒パイプを具えた自動二輪車用マフラー装置の開発を技術課題とする。【解決手段】 本発明の触媒パイプ1は、エキゾーストパイプ2とマフラー本体3との間に設けられ、適宜の長さ寸法を有する管本体10と、この内部に設けられるハニカム状の触媒エレメント11とを具え、更に長さ方向の一部または全部の長さ範囲には、自動二輪車Mへの取付状態において外側下方となる部位に少なくともパイプ断面方向に見て細身となる回避変形部16を具えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばスクータータイプの自動二輪車に用いることが適切な排気系装置に関するものであって、特にこれを構成する触媒パイプ並びにその製造方法並びにこの触媒パイプを具えた自動二輪車用マフラー装置に係るものである。
自動二輪車にあっても排気ガスの浄化要求レベルは、国際的にも漸次高く設定されてきている(例えば特許文献1参照)。このため、マフラーを主要部材とする排気系装置に組み込まれる触媒装置もより大型化ないしは大径化する傾向にある。
ところでこのような触媒装置の大型化が要求された場合、四輪自動車等にあってはその搭載スペースを確保するのにそれほど困難はない。しかし一方で自動二輪車にあってはこのような大型化、大径化した触媒装置を搭載する場合、多くの制約が存在する。具体的には例えば自動二輪車のうちスクータータイプのものは、図1に示すようにシート下であって、後輪直前位置にいわゆるユニットスイング状にエンジンEが搭載され、このエンジンEに接続されるエキゾーストパイプ2の後段であって、後輪側傍部にマフラー本体3を設ける態様がとられている。このような基本構成の中で、まず触媒装置の大型化を図るとなると、触媒装置のスペースをマフラー本体3内に設けることが難しく、エキゾーストパイプ2とマフラー本体3との間に別途大径の触媒パイプを設ける態様をとることとなる。
このような構成とした場合、触媒装置はエンジン特に強制冷却用ファンシュラウドへの熱影響を回避するため、一定の間隔例えば少なくとも10mm程度の間隔を隔てて配置することが要求される。このことは、大径化した触媒パイプが車体外側に張り出してしまうことを意味するが、周知のとおり自動二輪車は車体をバンクさせて走路変更することから、一定のバンク角を確保する必要があり、大径の触媒装置の張り出しはこのバンク角を浅くする結果となり、走行安全の点でも好ましくない。
このようなことから、大径化した触媒パイプを適用した場合であってもバンク角を充分に確保できる手法の開発が求められてきた。もちろんマフラー本体等の構造を含めてバンク角を充分に確保するための形状については、特にスポーツ指向の強い自動二輪車では種々提案されているが、大径化した触媒パイプの搭載において製造コスト等を含めて合理的に考慮した態様ないしは手法は未だ提案されていない。
特開2013−108376号公報
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、自動二輪車における排ガス規制強化に伴う排気系部品である触媒パイプに関し、それ自体の構造及びその製造方法並びにこれを用いた排気系マフラー装置についての新規な技術を開発することを課題としたものである。
まず請求項1記載の触媒パイプは、
エキゾーストパイプとマフラー本体との間に設けられる触媒パイプであって、
このものは適宜の長さ寸法を有する管本体と、この内部に設けられるハニカム状の触媒エレメントとを具え、
更に長さ方向の一部または全部の長さ範囲には、自動二輪車への取付状態において外側下方となる部位に少なくともパイプ断面方向に見て細身となる回避変形部を具えていることを特徴としてなるものである。
また請求項2記載の触媒パイプは、前記請求項1記載の要件に加え、
前記管本体は、排気ガス流れ方向の上流側から下流側に順次、エキゾーストパイプを接続させる拡散テーパー部、直管胴部、回避変形部を形成しているものであり、回避変形部は直管胴部の下流側の管本体が断面楕円形ないしは長円形に形成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項3記載の触媒パイプは、前記請求項2記載の要件に加え、
前記直管胴部と回避変形部との間には曲げ部と徐変部とが設けられており、前記触媒エレメントは、直管胴部から回避変形部にわたって、その内部形状の変化に伴った外周形状を具えていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項4記載の触媒パイプは、前記請求項1から3のいずれか1項記載の要件に加え、
前記触媒エレメントと管本体とは非固着状態に組み合わされていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項5記載の触媒パイプの製造方法は、
ブランク供給工程で、所定形状の平板状ブランクから成る始発ワークを用意し、
次いでこの始発ワークをUベンド工程で上下金型により断面視U字状に折り曲げてU曲げワークを形成し、
次いでエレメント組込工程でUベンドされたU曲げワークの内側に触媒エレメントを組み込み、
次いでOベンド工程で、上下金型により上方が開放しているU曲げワークの上方を突き合わせるように塑性変形させてワークを管状断面のO曲げワークに形成し、
更にこのOベンド工程と同時または後工程において、管本体に曲げ部を形成するとともに、曲げ部に連なるように回避変形部を外周面のみを規制する金型により塑性変形させて現出させ、且つその内部形状に合わせ、触媒エレメントを変形させるようにしたことを特徴として成るものである。
請求項6記載の自動二輪車用マフラー装置は、前記請求項1から4のいずれか1項記載の触媒パイプを、エキゾーストパイプとマフラー本体との間に設けたことを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、管本体の長手方向の適宜必要な位置に回避変形部を具えており、自動二輪車用のマフラー装置の一部として適用した場合において、種々のスペース面での与条件を回避し、特に自動二輪車におけるバンク角の確保等にも寄与する。
また請求項2記載の発明によれば、特にバンク角を減少させがちになる直管胴部の下流側が断面楕円形ないしは長円形に形成されており、バンク角の確保が充分達成できる。
更にまた請求項3記載の発明によれば、直管胴部と回避変形部との間に徐変部が設けられており、これらの内部形状に応じて触媒エレメントの形状が変形しているものであり、結果的に触媒パイプ内に安定的に触媒エレメントが配置される。
更にまた請求項4記載の発明によれば、管本体と触媒エレメントとは非固着状態に組み合わされており、両者を固着させるための手法を採らないから製造コストの減少が図り得る。
更にまた請求項5記載の製造方法の発明によれば、実質的に平板状のブランク材である始発ワークをUベンドとOベンドとの工程により触媒パイプが形成でき、且つこのOベンド工程で一挙に内部の触媒エレメントの形状も管本体の内部形状に沿った形状に変形させるものであり、合理的な製造手法が採り得る。
更にまた請求項6記載の発明によれば、このような合理的な触媒パイプを具えたマフラー装置を構成するものであり、マフラー装置全体としても製造コストを低廉に抑えることができる。
本発明の触媒パイプを具えた自動二輪車用マフラー装置の使用例を示す側面図である。 同上触媒パイプの側面図、並びにI-I 〜VII-VII における断面図である。 同上触媒パイプを有するマフラー装置を自動二輪車に取り付けた状態での有効な作動態様を示す背面図である。 同上触媒パイプをプレス成型する場合に用いるU曲げ金型を示す背面図である。 同上O曲げ金型を示す斜視図であり、各部の断面形状を併せ示すものである。 同上製造手法を順次示す説明図である。 ハニカムタイプ以外の触媒エレメントを二種示す断面図である。
本発明を実施するための形態は、以下に述べる実施例をその一つとするものであり、更にこの技術思想の中で改変される種々の形態を含むものである。
以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。説明にあたっては本発明に係る触媒パイプ1及びそれを組み込んだマフラー装置Aについて説明した後、触媒パイプ1の製造手法について説明する。まず図1において本発明たる触媒パイプ1を適用したマフラー装置Aの使用例を示すものであり、一例としてスクータータイプの自動二輪車Mに対しマフラー装置Aが取り付けられている態様を示す。この自動二輪車MはエンジンEをシートの下方スペースに搭載するものであり、その位置は後輪Rのほぼ直前位置である。これらエンジンEと後輪Rとは一例として伝動装置のケーシング等を強度部材とて共用するユニットスイングタイプの形態を採る。
ここでこのような自動二輪車Mに対してマフラー装置Aを取り付ける場合のいくつかの条件について説明すると、まず例えば触媒パイプ1は、その熱影響を回避するため、このものとエンジンE、例えば具体的にはファンシュラウドE1との間を例えば適宜10mm程度開けること等の条件がある。このため結果的に触媒パイプ1は例えば図中に示すように排気ガスGの流れ方向下流側で下方に幾分か曲げられるような形状を要求される。そしてこの部位が自動二輪車Mのバンク角の確保を難しくする部位となってしまうものであり、本発明は図3に示すように、このような部位に改良を加えたものである。
まず触媒パイプ1について説明する。このものはすでに述べたように充分な排気浄化機能を要求されることから大型化を余儀なくされ、自動二輪車Mのエキゾーストパイプ2あるいはマフラー本体3の内部にそのまま組み込むことがかなり困難である。言わば別途独立したような形態でこのものをマフラー装置Aに組み込むこととなる。因みに、本実施例においてマフラー本体3については、本出願人の開発に係る特開2015−190380号に開示した偏平円盤状のものを開示した。
まず触媒パイプ1は管本体10内に触媒エレメント11を収納した構成を採る。管本体10は一例として平板状のワークWである始発ワークW0を出発素材とし、これを後述するようにUベンド、Oベンドの各工程により塑性変形させてパイプ状に構成する。一方触媒エレメント11は充分な排気浄化機能を求められていることから、有効作用面積を大きく採る必要があり、一定の長さにわたって比較的密な触媒素材を形成できるように、ハニカムタイプの触媒エレメント11を適用する(図2V)参照)。
もちろん、コアピースとしての触媒エレメント11としては、このようなハニカムタイプのものに限らず、一例として図7(a)に示すように、複数のヒダを有するヒダ付き管を適用することもでき、その製作にあたっては、例えば一枚の金属板材に深さの異なるヒダを複数、連続的に形成し、このヒダ付板を円柱状に丸め、隣り合うヒダが互いにほぼ外接するように(これが上記ヒダ付き管)、外筒体としての管本体10の内周側に挿着して、触媒パイプ1を得るものである。
更にまた、触媒エレメント11としては、これら以外にも、例えば図7(b)に示すような、花びら状断面を呈するものも適用できる。このような触媒エレメント11の製作にあたっては、例えば波板と平板とを重ね合わせた後、これを不均一な深さ(長さ)のヒダを繰り返し形成するように巻回しながら、更に外周側から押し込むようにして径寸法を縮め、管本体10の内周側に圧入、挿着して、触媒パイプ1を得るものである。この圧入状態で各ヒダは、管本体10の中心に必ずしも全てが一致した放射状態を呈するのではなく、また各ヒダにおいては必ずしも直線状ではなく湾曲状を成すように形成され、このような状態を「ランダム放射状」とも称する。なお、触媒エレメント11をこのような「花びら状」もしくは「ランダム放射状」に形成することで、触媒エレメント11は、排気ガスGが通過する一つひとつのヒダの配置や形状等が不規則となり、これが触媒エレメント11の目新しさや面白さ等を演出する。
まず管本体10は、図2に断面を併せ示すように、中央に一例として断面ほぼ円形の直管胴部12を具えるとともに、その排気ガスGの流れ方向上流側、即ちエキゾーストパイプ2側には拡散テーパー部13を具える一方、他端側には取付状態において一例として下方に管本体10が向かうような一例として断面ほぼ円形の曲げ部14が形成され、更にこれに連なる徐変部15を介して回避変形部16が形成されている。回避変形部16は一例としてその断面形状を楕円ないしは長円形などに構成するものであり、自動二輪車Mに搭載した状態においては、楕円形ないしは長円形断面の短軸部位は自動二輪車Mの外側部下方に形成されている。
なお徐変部15は曲げ部14が直管胴部12とほぼ同様な円形断面形状であり、その部位から徐々に回避変形部16の断面形状に変化してゆくような部位であり、実質的に徐変部15の最後端部は回避変形部16の断面形状とほぼ等しい形状である。この管本体10に対してはその後方に別体形成の絞りキャップ17等を設け、次のマフラー本体3への接続を図る。この管本体10内に収められる触媒エレメント11は管本体10の直管胴部12から回避変形部16に至るまでの断面形状の変化に応じて、その内部形状になじんだ形状をとり、且つ管本体10と触媒エレメント11とは蝋付け等の固定がされない非固定状態に組み付けられている。このような構成であっても前方においては触媒エレメント11が拡散テーパー部13に連なる小径部位により前方への移動が阻止される一方、後方は曲げ部14及び徐変部15及び回避変形部16の形状に因みこれに押し込まれ、なじんだ形態をとる。結果的に管本体10内で触媒エレメント11 は固定保持されたような形態をとっている。
このような触媒パイプ1に対しその前方にエキゾーストパイプ2が設けられるものであり、これらは前記拡散テーパー部13に対しエキゾーストパイプ2の後端が溶接ないしは適宜のジョイント部材を介して接続され、一方エキゾーストパイプ2はその前端にエンジンEにおけるエキゾーストポートの部位に接続される取付フランジ21を具える。一方触媒パイプ1の後方に設けられるマフラー本体3はジョイントパイプ31を介して触媒パイプ1と接続されるものであり、ジョイントパイプ31はマフラー本体3の排気入口32に接続される。一方マフラー本体3に入った排気はマフラー本体3内で充分消音され、排気出口33から排出される。
このようなマフラー装置Aを取り付けた自動二輪車Mについてみると、図3(a)、(b)に示すように、触媒パイプ1は偏平断面であり、いわゆるバンク角を充分に確保できる。仮に図3(c)に示すような円形断面の触媒パイプ1′の場合、この部位がバンク時に接地し易く、安全確保が充分にできない。
本発明の触媒パイプ1並びにマフラー装置Aの構成は以上述べたような構成を採るものであり、以下図6を中心に、この触媒パイプ1の製造方法について説明する。まず触媒パイプ1の管本体10を構成する素材となる金属板を適用したワークWは平板状のブランクである始発ワークW0を出発材料とする。この始発ワークW0は適宜触媒パイプ1の管本体10の形態に応じた材料取りがされており、まずUベンド工程において断面U字型にプレス成型される。このUベンド工程に用いる金型5は、U曲げ型51を用いるものであり、符号51AはU曲げ下型、51BはU曲げ上型であり、それぞれに形成された成型凹部51R、成型凸部51Lの間に始発ワークW0を挟み込んで塑性変形させる。なおこのUベンド工程では、U曲げ下型51A、U曲げ上型51B共、直管胴部12から曲げ部14、徐変部15、回避変形部16に至る間は同じ形状のU字型に曲成加工する。唯一上流側前方の拡散テーパー部13があたかもテーパー状に曲げ形成されたような形態にプレス加工される。このような工程の後、エレメント組込工程において、断面U字状に曲成加工された中間製品たるU曲げワークW1に対し、その内側に断面円形状に形成された触媒エレメント11を装填する。
なお触媒エレメント11は、その排ガス浄化機能を充分発揮させるため、直管胴部12から更にその後方の回避変形部16の端面近くまでの長さを具えている。このような中間製品たるU曲げワークW1を次のOベンド工程において、断面円形のO曲げワークW2として構成する。なおこのとき、Oベンド工程では単に直管胴部12を円環状に構成するだけではなく、曲げ部14、徐変部15、回避変形部16の形態に応じたO曲げ型52を適用することにより、この形状を一挙に形成する。しかもすでに触媒エレメント11が装填されていることから、この内部には芯金となるマンドレルを装填し得ないからO曲げ下型52AとO曲げ上型52Bとの双方の作用で、O曲げ並びに曲げ部14の形成、徐変部15、回避変形部16の形成を一挙に行う。
このため、O曲げ下型52Aにあっては管本体10における直管胴部12に続いて、曲げ部14、徐変部15、回避変形部16を形成できるように直管胴部受けゾーンZA1から曲げ部受けゾーンZA2、徐変部受けゾーンZA3、回避変形部受けゾーンZA4を形成した成型凹部52Rを具えている。一方、O曲げ上型52Bについてみると、これに対応して直管胴部形成ゾーンZB1から曲げ部形成ゾーンZB2、徐変部形成ゾーンZB3、回避変形部受けゾーンZB4を形成した成型凹部52Rを具えている。即ちO曲げ下型52AとO曲げ上型52Bとが接触した場合、その内部に形成されるスペースの形態は完成状態の触媒パイプ1の形態と相似した形態である。なお芯金がない状態であってもすでにUベンド加工がされている素材自体はO曲げ上型52Bの上部円孔断面に従って案内されてゆき、管状にワークWを塑性変形させ、O曲げワークW2とすることができる。
このような工程に伴い、すでに収容されている触媒エレメント11は、曲げ部14、徐変部15、回避変形部16の形状に沿って外周側が一部押し込まれるような形態となり、それになじんだ形状を採る。因みに周知のとおり周長が同じ素材の場合、最も断面積が大きく確保できるのは円形であり、長円形ないしは楕円形になるほどその断面積は減少する。本発明で言えば、回避変形部16が言わば円形断面を横から押し潰したような楕円形ないしは長円形であるから当然ながら断面積は減少する。このようにしたときには例えば排気流速についてみると、回避変形部16の部位で狭められることにより流速が増し、排気流速の増加あるいは背圧の発生が期待できる。この点で単に排気浄化に留まらず、排気流速の変動に伴う排気効率の向上を図ることができ、ひいてはエンジン性能の向上を図ることができる。
本発明は以上述べたような形態を採るものであり、触媒パイプ1の構成素材を板状金属素材を出発素材として用い、且つ塑性変形を行わせるプレス加工はUベンド工程とOベンド工程の2工程であり、極めてシンプルな製造工程により製造される。結果的に低コストでの装置形成が可能となる。なお本発明の実施例では自動二輪車Mの一例としてスクータータイプの自動二輪車によってそのメリットを説明したが、少なくとも車体をバンクさせて走路変更を要求されるトライシクルタイプの車両等にも適用できることは言うまでもない。
また回避変形部16については、自動二輪車のバンク角確保の目的を主として説明したが、車体側の諸機材、即ちエンジンEや、センタースタンド等の他の部材との接触回避の目的で形成することももとより差し支えない。
1 触媒パイプ
10 管本体
11 触媒エレメント
12 直管胴部
13 拡散テーパー部
14 曲げ部
15 徐変部
16 回避変形部
17 絞りキャップ
2 エキゾーストパイプ
21 取付フランジ
3 マフラー本体
31 ジョイントパイプ
32 排気入口
33 排気出口
5 金型
51 U曲げ型
51A U曲げ下型
51B U曲げ上型
51R 成型凹部
51L 成型凸部
52 O曲げ型
52A O曲げ下型
52B O曲げ上型
52R 成型凹部
ZA1 直管胴受けゾーン
ZA2 曲げ部受けゾーン
ZA3 徐変部受けゾーン
ZA4 回避変形部受けゾーン
ZB1 直管胴形成ゾーン
ZB2 曲げ部形成ゾーン
ZB3 徐変部形成ゾーン
ZB4 回避変形部形成ゾーン
A マフラー装置
E エンジン
E1 ファンシュラウド
M 自動二輪車
R 後輪
W ワーク
W0 始発ワーク
W1 U曲げワーク
W2 O曲げワーク

Claims (6)

  1. エキゾーストパイプとマフラー本体との間に設けられる触媒パイプであって、
    この触媒パイプは、適宜の長さ寸法を有する管本体と、この内部に設けられるハニカム状の触媒エレメントとを具え、
    更に長さ方向の一部または全部の長さ範囲には、自動二輪車への取付状態において外側下方となる部位に少なくともパイプ断面方向に見て細身となる回避変形部を具えていることを特徴とする触媒パイプ。
  2. 前記管本体は、排気ガス流れ方向の上流側から下流側に順次、エキゾーストパイプを接続させる拡散テーパー部、直管胴部、回避変形部を形成しているものであり、回避変形部は直管胴部の下流側の管本体が断面楕円形ないしは長円形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の触媒パイプ。
  3. 前記直管胴部と回避変形部との間には曲げ部と徐変部とが設けられており、前記触媒エレメントは、直管胴部から回避変形部にわたって、その内部形状の変化に伴った外周形状を具えていることを特徴とする請求項2記載の触媒パイプ。
  4. 前記触媒エレメントと管本体とは非固着状態に組み合わされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の触媒パイプ。
  5. ブランク供給工程で、所定形状の平板状ブランクから成る始発ワークを用意し、
    次いでこの始発ワークをUベンド工程で上下金型により断面視U字状に折り曲げてU曲げワークを形成し、
    次いでエレメント組込工程でUベンドされたU曲げワークの内側に触媒エレメントを組み込み、
    次いでOベンド工程で、上下金型により上方が開放しているU曲げワークの上方を突き合わせるように塑性変形させてワークを管状断面のO曲げワークに形成し、
    更にこのOベンド工程と同時または後工程において、管本体に曲げ部を形成するとともに、曲げ部に連なるように回避変形部を外周面のみを規制する金型により塑性変形させて現出させ、且つその内部形状に合わせ、触媒エレメントを変形させるようにしたことを特徴とする触媒パイプの製造方法。
  6. 前記請求項1から4のいずれか1項記載の触媒パイプを、エキゾーストパイプとマフラー本体との間に設けたことを特徴とする自動二輪車用マフラー装置。
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