JPH09228829A - 排気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法 - Google Patents
排気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法Info
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- JPH09228829A JPH09228829A JP3408796A JP3408796A JPH09228829A JP H09228829 A JPH09228829 A JP H09228829A JP 3408796 A JP3408796 A JP 3408796A JP 3408796 A JP3408796 A JP 3408796A JP H09228829 A JPH09228829 A JP H09228829A
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Abstract
用断熱シール材の取り付け方法を提供すること。 【解決手段】 まず、触媒保持体1の外周に無機繊維シ
ート3を巻き付ける。これを、気密性のあるプラスチッ
クフィルムの袋5に入れ、かつ袋5内の空気を真空引き
する。その後、袋5内に入れられた状態の触媒保持体1
及び無機繊維シート3を、2〜10kg/cm2の加圧室内で
金属製パイプ2の中に挿入する。以上のようにして、排
気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材が取り付けら
れる。
Description
ンバーター、特に自動車等の排気ガス浄化用コンバータ
ー用断熱シール材の取り付け方法に関する。
浄化用コンバーターは、触媒保持体と、前記触媒保持体
の外方を覆う金属製シェルと、両者の間に配置した無機
繊維シートとよりなる。
れている。触媒保持体としては、例えばその断面をハニ
カム状に成形したコージェライト担体が用いられてい
る。次に、無機繊維シートは、バーミキュライトとセラ
ミックファイバー等との混合物が主であるが、無機繊維
のみからなるものも用いられている。
において触媒保持体が外周の金属製シェルと当接した際
の破損を防ぐため、また金属製シェルと触媒保持体との
間から排気ガスがリークすることを防ぐために用いられ
ている。
開昭59−126023号公報等には、前記無機繊維シ
ートをフィルムで密封し厚みを減少させることにより、
前記触媒保持体への組付け性を改善する方法が挙げられ
ている。
を用いて排気ガス浄化用コンバーターを製造する方法と
しては、外周の金属製シェルを予め二分割しておいて、
触媒保持体に巻き付けた無機繊維シートを挟み込む方法
(キャニング)が一般的である。
を最初からパイプ状にしておき、触媒保持体に巻き付け
た無機繊維シートを挿入する方法が実施されている。
なる無機繊維シートをパイプ状の金属製シェルに挿入す
る場合、予め無機繊維シートをフィルムで密封した後、
フィルム内部を真空に減圧し、前記無機繊維のみからな
る無機繊維シートの厚みを薄くしておく方法がとられて
いる。しかしながら、真空の圧力は最大1kg/cm2であ
り、無機繊維シートの嵩密度は0.24g/cm3 が限界
である。
を排気ガス浄化用コンバーターに用いる場合の充填密度
は、排気ガスのシール性、触媒保持体の保持、及び無機
繊維シート自体の嵩密度のばらつきを考慮すると、0.
35g/cm3 は必要である。しかし、前記フィルム内部
を真空に減圧しておく方法では、無機繊維シートの嵩密
度が低すぎる為、無機繊維シートの厚みが厚すぎてパイ
プ状の金属製シェル内に容易に挿入することができない
という問題があった。
たものであり、その目的は、組付け性に優れた排気ガス
浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法を提
供することにある。
トの保持性及びシ−ル性を長期間にわたり高く維持する
ことである。
めに、請求項1に記載の発明では、触媒保持体と、前記
触媒保持体の外方を覆う金属製パイプとの間に配置する
無機繊維シートよりなる排気ガス浄化用コンバーターに
おいて、触媒保持体の外周に無機繊維シートを巻き付け
たものを、気密性のあるプラスチックフィルムの袋に入
れた後、2〜10kg/cm2の加圧室内で前記金属製パイプ
の中に挿入する排気ガス浄化用コンバーター用断熱シー
ル材の取り付け方法をその要旨とする。
浄化用コンバーターにおいて、触媒保持体の外周に無機
繊維シートを巻き付けたものを、気密性のあるプラスチ
ックフィルムの袋に入れた後、4〜7kg/cm2の加圧室内
で前記金属製パイプの中に挿入する排気ガス浄化用コン
バーター用断熱シール材の取り付け方法をその要旨とす
る。
明では、気密性のあるプラスチックフィルムの袋に入れ
た後に加圧室での加圧を行っているため、挿入前に無機
繊維シートの嵩密度を充分に大きくすることができる。
従って、無機繊維シートの厚みが厚すぎてパイプ状の金
属製シェル内に容易に挿入することができないという従
来の問題が解消される。以上のように、本発明によれ
ば、プラスチックフィルムの袋内の触媒保持体と無機繊
維シ−トを、金属製パイプ内の所定の位置へ容易に設置
することができる。しかも、無機繊維シ−トには剪断力
が加わらないため、無機繊維シ−トは長期間にわたり優
れた保持性及びシ−ル性を維持する事が出来る。
形態を詳細に説明する。まず、前記触媒保持体として
は、例えばハニカム状のものを用いる。また、前記触媒
保持体は、例えばコージェライト、アルミナ等により作
製する。
楕円形、円形の筒である。次に、前記無機繊維シート
は、結晶質アルミナ繊維、シリカ−アルミナ繊維、から
選ばれる1種類以上の無機繊維である。
ルムの袋は、前記無機繊維シートと触媒保持体を被覆し
ているものであり、加圧室内で後述のごとく前記金属製
パイプに触媒保持体と無機繊維シートを挿入する為に用
いられるものである。
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の有機合成フィ
ルムを用いる。但し、加熱分解時、発生するガスが有害
でない成分のフィルムを選択することが望ましい。
易に行われるためには、プラスチックフィルムの表面が
良好な潤滑性を有することが好ましい。即ちフィルムと
しては、表面の摩擦係数の低い材料を用いることが好ま
しい。
ックフィルムの材料の中でポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンが最も好ましい。次に、上記排気ガス浄化用コンバー
ターの製造方法を説明する。
体の外周に巻き付けた後、合わせ部をテープ等で固定
し、触媒保持体の外周に巻き付けた状態で上記気密性の
あるプラスチックフィルムの袋の中に入れる。
気を加圧室内で加圧された際に外部へ逃がせられるよう
に、耐圧ホース等を差し込んだ後プラスチックフィルム
の袋の口を閉じる。ついで、プラスチックフィルムの袋
及び金属製パイプを加圧室内へ入れ、かつ加圧する。
することが望ましい。加圧力が2kg/cm2未満では、無機
繊維シートが十分圧縮されず、金属製パイプへの挿入が
困難になる。加圧力が10kg/cm2以上だと無機繊維シー
トが圧壊するばかりでなく、触媒保持体が破損してしま
うおそれがある。従って、上記のように加圧力は2〜1
0kg/cm2、さらには3〜9kg/cm2、特には4〜7kg/cm2
であることが好適である。
袋に入れた無機繊維シートと触媒保持体とを、袋ごと金
属製パイプ内へ挿入する。ついで、加圧力を開放するこ
とにより、それらを加圧室より取り出す。この後、金属
製パイプの両端をプレス加工で絞ったり、コーンと呼ば
れる金属製のパイプを溶接することで、排気ガス浄化用
コンバーターを製造する。
ーは、自動車製造工場において、排気ガスパイプに接続
される。そして、試運転の際には、高温度の排ガスによ
って、前記気密フィルムの袋は焼却されてしまう。或い
は、前記気密フィルムの袋は、コンバーターを排気ガス
パイプに接続する前に焼却されても良い。
ターが車両等へ組付けられた際においても、前記気密フ
ィルムの袋の一部または全部が残留しても構わない。
ス外形130mm、長さ100mm、金属製パイプとして内
径136mm、肉厚2.5mm、SUS304、長さ300
mm、無機繊維シ−トとして厚み12mm、嵩密度0.1g
/cm3 の結晶質アルミナ繊維(商品名デンカアルセン
電気化学工業株式会社製)、気密性のあるプラスチック
フィルムの袋として、厚さ50μmのポリエチレン袋を
用いて、排気ガス浄化用コンバーターに断熱シール材を
取り付けた。
を説明する。図1に示すように、触媒保持体1の外周部
に無機繊維シ−ト3を巻き付け、テープ4で仮止めす
る。
外周部に無機繊維シ−ト3を巻き付けたものを気密性の
あるプラスチックフィルムの袋5に入れる。そして、袋
5内の空気を加圧室の外へ出す為の耐圧ホース6を差し
込んだ後、袋5をシールする。
無機繊維シ−ト3、袋5及び金属製パイプ2を加圧室内
へ入れる。そして、圧縮空気で4kg/cm2に加圧した状態
で、触媒保持体1、無機繊維シ−ト3を袋5ごと金属製
パイプ2内に挿入する。
の空気は、耐圧ホース6を通って加圧室外部へ抜け出て
おり、金属製パイプ2と触媒保持体1とのクリアランス
も3mmであった。それに対し、プラスチックフィルムの
袋5内部の無機繊維シ−ト3の厚みは、3mmでその嵩密
度は、0.4g/cm3 まで圧縮されていた。
に示す排気ガス浄化用コンバーターSub−Assyを
取り出した。大気圧まで戻した状態で無機繊維シ−ト3
は反発し、触媒保持体1が金属製パイプ2にしっかりと
固定されていた。 〔比較例1〕実施例1と同様の構成で、加圧室内の圧力
を1.5kg/cm2とした状態で触媒保持体1を金属製パイ
プ2に挿入しようと試みた。しかし、プラスチックフィ
ルムの袋5内部の無機繊維シ−ト3の厚みは4mmあり、
金属製パイプ2と触媒保持体1とのクリアラランス3mm
に挿入する事ができなかった。 〔作用効果〕本実施形態では以下のような作用効果を奏
する。
チックフィルムの袋5に入れた後に加圧室での加圧を行
っている。このため、挿入前に無機繊維シート3の嵩密
度を充分に大きくすることができる。従って、無機繊維
シート3の厚みが厚すぎてパイプ状の金属製パイプ2内
に容易に挿入することができない、という従来の問題が
解消される。以上のように、この方法によれば、プラス
チックフィルムの袋5内の触媒保持体1と無機繊維シ−
ト3を、金属製パイプ2内の所定の位置へ容易に設置す
ることができ、組付け性に優れたものとすることができ
る。また、組み付けコストも低コストである。
入れた状態の触媒保持体1と無機繊維シ−ト3とを金属
製パイプ2内に無理やり押し込む必要がなくなる。よっ
て、無機繊維シ−ト3には剪断力が加わらないという利
点がある。このため、無機繊維シ−ト3は、長期間にわ
たり優れた保持性及びシ−ル性を維持する事が出来るよ
うになる。つまり、コンバーターを構成する保持・シー
ル層の高温における耐久性の向上や性能の向上等が図ら
れる。
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1,2において、前記プラスチックの材
料は、ポリ塩化ビニルまたはポリエチレンである排気ガ
ス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法。
この方法であると、表面が良好な潤滑性を有するため、
組付け性の向上が図られる。
発明によれば、組付け性に優れた排気ガス浄化用コンバ
ーター用断熱シール材の取り付け方法を提供することが
できる。また、無機繊維シ−トの保持性及びシ−ル性を
長期間にわたり高く維持することができるため、高温耐
久性の向上や性能の向上等が図られる。
果をより確実に奏することができる。
プで仮止めした状態を示す斜視図。
ムの袋に入れた状態を示す斜視図。
とをSub−Assyした状態を示す部分破断斜視図。
無機繊維シ−ト、4・・・テープ、5・・・プラスチッ
クフィルムの袋、6・・・耐圧ホース。
Claims (2)
- 【請求項1】触媒保持体と、前記触媒保持体の外方を覆
う金属製パイプとの間に配置する無機繊維シートよりな
る排気ガス浄化用コンバーターにおいて、触媒保持体の
外周に無機繊維シートを巻き付けたものを、気密性のあ
るプラスチックフィルムの袋に入れた後、2〜10kg/c
m2の加圧室内で前記金属製パイプの中に挿入する排気ガ
ス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法。 - 【請求項2】触媒保持体と、前記触媒保持体の外方を覆
う金属製パイプとの間に配置する無機繊維シートよりな
る排気ガス浄化用コンバーターにおいて、触媒保持体の
外周に無機繊維シートを巻き付けたものを、気密性のあ
るプラスチックフィルムの袋に入れた後、4〜7kg/cm2
の加圧室内で前記金属製パイプの中に挿入する排気ガス
浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03408796A JP3755676B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 排気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法、排気ガス浄化用コンバーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03408796A JP3755676B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 排気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法、排気ガス浄化用コンバーター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228829A true JPH09228829A (ja) | 1997-09-02 |
JP3755676B2 JP3755676B2 (ja) | 2006-03-15 |
Family
ID=12404492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03408796A Expired - Lifetime JP3755676B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 排気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法、排気ガス浄化用コンバーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3755676B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005111389A1 (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-24 | Calsonic Kansei Corp. | 無膨張マットを巻いたセラミック触媒担体の収容外筒への圧入装着方法及び圧入装着装置 |
JP2015200323A (ja) * | 2009-07-09 | 2015-11-12 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 管状の、連続的な、継ぎ目のない、圧縮可能で、弾力的な取り付け物品及びこれを含む汚染防止装置 |
WO2020129475A1 (ja) * | 2018-12-20 | 2020-06-25 | 株式会社三五 | 排気処理装置の製造方法 |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP03408796A patent/JP3755676B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005111389A1 (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-24 | Calsonic Kansei Corp. | 無膨張マットを巻いたセラミック触媒担体の収容外筒への圧入装着方法及び圧入装着装置 |
JP2015200323A (ja) * | 2009-07-09 | 2015-11-12 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 管状の、連続的な、継ぎ目のない、圧縮可能で、弾力的な取り付け物品及びこれを含む汚染防止装置 |
WO2020129475A1 (ja) * | 2018-12-20 | 2020-06-25 | 株式会社三五 | 排気処理装置の製造方法 |
JPWO2020129475A1 (ja) * | 2018-12-20 | 2021-09-09 | 株式会社三五 | 排気処理装置の製造方法 |
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