JP2003129832A - シール材およびそれを用いた排気ガス浄化用コンバーター - Google Patents

シール材およびそれを用いた排気ガス浄化用コンバーター

Info

Publication number
JP2003129832A
JP2003129832A JP2002212732A JP2002212732A JP2003129832A JP 2003129832 A JP2003129832 A JP 2003129832A JP 2002212732 A JP2002212732 A JP 2002212732A JP 2002212732 A JP2002212732 A JP 2002212732A JP 2003129832 A JP2003129832 A JP 2003129832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic fiber
shell
catalyst holder
exhaust gas
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002212732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3751270B2 (ja
Inventor
Keiichi Sakashita
敬一 阪下
Koji Fukushima
浩司 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2002212732A priority Critical patent/JP3751270B2/ja
Publication of JP2003129832A publication Critical patent/JP2003129832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751270B2 publication Critical patent/JP3751270B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シール層が高温で劣化することなく、さらに
継ぎ目付近の充填密度の低下のない、かつシール層を損
傷させることなく組付けることができるシール材を提供
すること。 【解決手段】 触媒保持体とその触媒保持体の外方を覆
うシェルとの間に配置されたセラミックファイバー層か
ら構成されるシール材であって、前記セラミックファイ
バー層は、触媒保持体側のセラミックファイバーと前記
シェル側のセラミックファイバーの2層構造とすると共
に、触媒保持体側のセラミックファイバーの長辺を、シ
ェル側のセラミックファイバーの長辺よりも長くし、か
つ前記セラミックファイバー層を気密シートにより密閉
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化用コンバ
ーターの断熱シール材に係り、特に、触媒保持体周囲と
シェルとの間に配置されるシール材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すごとく、主として車両
に搭載する排気ガス浄化用コンバーター9においては、
触媒保持体94と該触媒保持体94の外方を覆う金属製
のシェル92と、両者の間に配置した緩衝シール材93
とよりなる。上記触媒保持体94には白金等の触媒が担
持されている。触媒保持体94としては、例えばその断
面をハニカム状に成形したコージェライト担体を用い
る。なお、図4において、符号910は排気パイプ95
取付用のフランジである。
【0003】次に、上記緩衝シール材93は、図5に示
すごとく、金属ネット931により外周部分を補強した
無機シート932を用いる。無機シート932はバーミ
キュライトとセラミックファイバーとの混合物をシート
状に成形したものである。上記緩衝シール材93は、自
動車の走行中等において触媒保持体94が外周の金属製
のシェルと当接した際の損傷を防ぎ、また、シェル92
と触媒保持体94との間から排気ガスがリークすること
を防ぐために用いられている。また、近年金属ネット9
31を用いる事なく、無機シート932のみを用いたコ
ンバータも用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記緩
衝シール材93に使用されているバーミキュライトは、
排気ガスの高い温度において、その内部に含まれている
水分が徐々に蒸発していく。そのため、緩衝シール材は
長期間の使用中に、膨張圧力が低下してしまう。このた
め、シェル92と触媒保持体94との間に隙間ができ、
緩衝性及びシール性が低下してしまう。特に、バーミキ
ュライトは、850℃を越えると、上記の水分蒸発が著
しい。更に、近年燃費向上の為に普及しつつあるリーン
バーンエンジンにおいては、排気ガス温度が950℃を
越えることがある。このため、一層、バーミキュライト
の膨張圧力の低下が問題になる。
【0005】そこで、耐熱性に優れ、かつ膨張圧力の低
下のないセラミックファイバー層による緩衝シール材を
使用することが考えられる。この場合には、図6に示す
ごとく、セラミックファイバー層96により触媒保持体
94の周囲を布団のようにして覆い、これらを上シェル
921と下シェル922との間に埋没させようとするも
のである。しかし、セラミックファイバーは大変脆い物
質である。このため、図7に示すごとく、上シェル92
1及び下シェル922と触媒保持体94との間にセラミ
ックファイバー層96を組入れる際に、強い力を加えた
り、擦ったりすると、容易に粉体化してしまう。特に上
記のごとく、触媒保持体94の周囲をセラミックファイ
バー層96で覆ったものを、下シェル922と上シェル
921との間に無理に入れようとすると、両シェルの角
部920とセラミックファイバー層の当接部分961に
おいて著しい摩擦や押圧力が働き、その当接部分961
におけるセラミックファイバー層が崩れてしまい、緩衝
シール材としての役目を果たさなくなってしまう。
【0006】そこで、従来のバーミキュライトを用いた
シール材((商品名:インタラムマット(3M社製)、
イビウールフレックス(イビデン社製))に於いては、
セラミックファイバーとバーミキュライトに、エマルジ
ョンラテックス等のバインダーを添加し湿式抄造成形
し、更に加圧プレス、乾燥といった工程をとり、セット
するときの厚みを薄くし、通常排気ガスコンバーターに
取り付け易いようにしていたが、前記耐熱性の問題のみ
でなく、複雑な工程をとる為、製造コストが高いという
欠点があった。
【0007】そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、
高温で劣化することなく、かつ損傷を受けることなく低
コストで組付けることができるシール材を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、触媒保持体と
その触媒保持体の外方を覆うシェルとの間に配置された
セラミックファイバー層から構成されるシール材におい
て、前記セラミックファイバー層は、触媒保持体側のセ
ラミックファイバーと前記シェル側のセラミックファイ
バーの2層構造とすると共に、前者の長辺を後者の長辺
よりも長くし、かつ前記セラミックファイバー層を気密
シートにより密閉したことを特徴とする。上記シール材
において、前記触媒保持体側のセラミックファイバー
は、アルミナファイバーから構成されることが望まし
い。上記シール材を、触媒保持体とその触媒保持体の外
方を覆うシェルとの間に配置して、排気ガス浄化用コン
バーターを形成することが望ましく、その排気ガス浄化
用コンバータを組立てる際には、板状のセラミックファ
イバーを気密シートの中に入れて、円筒状の型に配し、
その気密シートの内部を減圧することによりセラミック
ファイバーの厚みを減少させ、セラミックファイバーの
嵩密度を0.10〜0.40g/cm3 とするととも
に、触媒保持体とシェルの組みたて後のクリアランスの
1.0〜2.5倍の厚みとしたのち気密シートを密閉
し、その後、この減圧密閉されたセラミックファイバー
を触媒保持体とシェルの間に配置し、加圧組付けするこ
とによって行いことが望ましい。さらに、前記気密シー
トは、ポリ塩化ビニール、ポリエチレンアイオノマー樹
脂等の有機合成シートから構成することが望ましい。
【0009】まず、上記触媒保持体としては、例えばハ
ニカム状のものを用いる。また、上記触媒保持体は、例
えばコージェライト、アルミナまたはクロム系ステンレ
ス等により作成する。また、上記シェルは、例えば断面
が長円形、円形の筒である。また、上記シェルは、例え
ば金属製である。また、上記気密シートは、上記セラミ
ックファイバー層を被覆しているものであり、後述のご
とく、セラミックファイバーをシェルの間に容易に埋没
するため、あるいはセラミックファイバーを触媒保持体
に容易に巻き付けるために用いられたものである。ま
た、上記構造のコンバーターは、自動車製造工場におい
て排気ガスパイプに接続される。そして、試運転の際に
は高温度の排気ガスによって、上記気密シートは焼却さ
れてしまう。或いは、上記気密シートはコンバーターを
排気ガスパイプに接続する前に焼却しても良い。
【0010】次に、上記セラミックファイバー層の製作
においては、円筒状の型に前記気密シートを配し、その
後、板状のセラミックファイバーを継ぎ目に一定の間隔
を有するように配し、さらに気密シートを配して、気密
シートの減圧開口部を除いてホットメルトや接着剤等に
より両気密シートのセラミックファイバー周囲を貼り合
わせファイバーシール体となし、該ファイバーシール体
の内部を減圧し、気密シートの減圧開口部をホットメル
トや接着剤等により貼り合わせ、完全密閉する。これに
より、上記セラミックファイバー層の厚みが減少した円
筒形のファイバーシール体が得られる。次に、前記一定
の間隔を有するように配した継ぎ目間で気密シートを切
断しておく。
【0011】前記ファイバーシール体の組み付け前厚み
は、触媒保持体とシェルとのクリアランスの1.0〜
2.5倍の厚さにしなけれはならない。上記ファイバー
シール体の組み付け前厚みが上記クリアランスの1倍未
満、即ち薄いと、コンバーター組立後の取り扱い、輸送
時に、触媒保持体の位置がずれてしまったり、セラミッ
ク製の触媒保持体の場合、まれには、破損してしまう為
である。また、2.5倍を越える厚さの場合は前述した
如く、組立ての作業性が極めて悪くなるばかりか、セラ
ミックファイバー層が崩れてしまうからである。
【0012】また、この減圧密閉時のセラミックファイ
バーの嵩密度は、0.10〜0.40g/cm3 の範囲
でなければならない。嵩密度が小さすぎると、セラミッ
クファイバーの復元力が弱く、自動車のエンジン振動ま
たは走行振動により、触媒保持体4が踊り、セラミック
ファイバー層が粉化したり、摩滅するばかりでなく、排
気ガスが、セラミックファイバー層を貫通してしまうか
らである。逆に、嵩密度が大きすぎると、後工程である
加圧組立時の圧力でセラミックファイバー自体が圧壊し
たり、触媒保持体が、破損、変形してしまうからであ
る。
【0013】次に、上記気密シートにより厚みを薄くし
たセラミックファイバーを、触媒保持体にとりつけたの
ち、上シェルと下シェルを当て、上下より加圧して、上
シェルと下シェルを密着させ、シェルの外周部をクリン
チ加工したり、ボルト・ナットにて固定する。
【0014】次に、前記のごとく、上記気密シートは上
記排気ガス浄化用コンバーターの製作終了後に加熱焼却
することもできる。また、排気ガス浄化用コンバーター
が車両等へ組付けられた際においても、上記気密シート
の一部または全部が残留していても構わない。
【0015】上記セラミックファイバーは、アルミナ繊
維、シリカ−アルミナ繊維、シリカ繊維の不織布から選
ばれる材料によりなることが好ましい。これらはいずれ
も耐熱性に優れた物質である。さらに、上記セラミック
ファイバーは材料コストを考慮して、高温となる触媒保
持体側に高価ではあるがより耐熱性に優れたアルミナ繊
維を配し、その外側の低温側に若干耐熱性に劣るが安価
なシリカ−アルミナ繊維を配する等の2層構造とするこ
とができる。
【0016】また、上記気密シートは、シリコン樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、アイオノマー樹脂等の
有機合成シートを用いる。特に、シェル内へのファイバ
ーシール体の組付けが更に容易に行われるためには、気
密シートの表面が良好な潤滑性を有することが好まし
い。即ち、上記気密シートは、表面の摩擦係数の低い材
料を用いることが好ましい。かかる点より、上記の気密
シートの材料の中でポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ア
イオノマー樹脂が最も好ましい。また、上記気密シート
の外面に潤滑油等をコーティングし、潤滑性を増加させ
る事も効果的である。
【0017】
【作用及び効果】本発明の製造方法による排気ガス浄化
用コンバーターにおいては、触媒保持体とシェルとの間
にシール層としてセラミックファイバー層が設けられ
る。上記セラミックファイバー層は耐熱性に優れてい
る。このため、このセラミックファイバー層は、排気ガ
ス、特に高温のリーンバーン排気ガスに曝されても、従
来のバーミキュライト製の緩衝シール材のように膨張圧
力の低下による変形、品質の劣化を起こすことがない。
【0018】本発明の製造方法にあっては、上記排気ガ
ス浄化用コンバーターにおける上記セラミックファイバ
ーは、気密シートで被覆され、気密シート内部が減圧さ
れた状態にある。そのため、上記セラミックファイバー
はその厚みが減少し、触媒保持体とシェルとの間の間隔
と同等乃至それより150%大きい厚みとなる。それ
故、上記セラミックファイバー層は複雑な工程を必要と
することなく、しかも確実容易にシェルと触媒保持体と
の間に組み付ける事ができるとともに、排気ガス浄化用
コンバーター組立て後の取り扱い、輸送時に於いても、
触媒保持体がシェルの内で動いたり、破損することがな
い。このように、脆いセラミックファイバー層は、これ
に損傷を与えることなく、容易にシェル内に組付けるこ
とができる。さらに、前記ファイバーシール体は、触媒
保持体の外周とシェルの内周に近似の長さで円筒状に形
成されるため、継ぎ目付近のセラミックファイバー充填
密度が他部位に比べ低下することがなく触媒保持体の全
周に渡って均一な充填密度となる。
【0019】上記のごとく、本発明によれば、シール層
が高温で劣化することのない排気ガス浄化用コンバータ
ーを、シール層を損傷させることなく低コストで確実容
易に組付けることができる。
【0020】
【実施例】(実施例1)まず、本発明の実施例により製
造される排気ガス浄化用コンバーターにつき、図1を用
いて説明する。図1に示すごとく、本例の排気ガス浄化
用コンバーター1は、触媒保持体4と、該触媒保持体4
の外方を覆うシェル2と、両者の間に配置したセラミッ
クファイバー層31とよりなり、上記セラミックファイ
バー層31は、気密シート32により被覆されている。
そして、上記セラミックファイバー層31は、触媒保持
体4側をアルミナファイバー、シェル側をシリカ−アル
ミナセラミックファイバーの2層構造、上記気密シート
32はポリエチレン、上記触媒保持体4はコージェライ
トよりなる。なお、符号39は、上記セラミックファイ
バー層31を配置する際に生じた継目である。上記シェ
ル2は上シェル21と下シェル22とからなる。上記上
シェル21と下シェルと22は、共に断面が半長円形の
殻である。その両端には、ボルト穴211を有するフラ
ンジ210、220が設けられている。また、上記触媒
保持体4は、断面が格子状のハニカム体である。上記断
面は長円で、その大きさは、長径が150mm、短径が
100mmである。本例の排気ガス浄化用コンバーター
1においては、触媒保持体4とシェル2との間にシール
層として、セラミックファイバー層31を配設してい
る。また、上記セラミックファイバー層31は気密シー
ト32で被覆されている。これにより、耐熱性に優れて
はいるが、脆く、摩擦等に弱い、セラミックファイバー
層31を損傷することなく、シェル2内に組付けること
ができる。このため、本例のセラミックファイバー層3
1は、排気ガス、特に高温のリーンバーン排気ガスに曝
されても、従来のバーミキュライト製の緩衝シール材の
ように膨張圧力の低下による変形、品質の劣化を起こす
ことがない。
【0021】次に、本発明である排気ガス浄化用コンバ
ーターの製作方法を示す。図2(A)に示すごとく、触
媒保持体側に短辺100mm、長辺400mm、厚さ1
5mm、嵩密度0.10g/cm3 の板状のアルミナフ
ァイバーとシェル側に短辺100mm、長辺420m
m、厚さ10mmのシリカ−アルミナセラミックファイ
バーからなるセラミックファイバー31を準備する。上
記セラミックファイバー31には端部に凹状係合部31
0、及び該凹状係合部310に噛合させる凸状係合部3
11を設ける。なお、本例のセラミックファイバー31
は、触媒保持体にまきつけた時にその周長の差から係合
部で隙間ができぬよう、シリカ−アルミナセラミックフ
ァイバーの長辺をアルミナファイバーの長辺より若干長
くしてある。一方、図2(B)に示すごとく、ポリエチ
レンよりなる熱融着フィルム32を準備する。次いで、
図2(C)の示すごとく、上下面長円形状(長径160
mm、短径110mm)の円筒状金型510側面に気密
シート32を配し、さらに、前記セラミックファイバー
31をその凹状係合部310と凸状係合部311に一定
の間隔を有するように配し、さらに、気密シート32を
配する。これを真空パック装置により、内部を減圧する
と同時に、セラミックファイバー31の周囲のフィルム
32をホットメルトにより貼り合わせ、完全密閉する。
次いで、フィルムの余分な部分を切断する。これによ
り、図2(D)に示すごとく、セラミックファイバー3
1の厚みが減少し、厚み10mm、嵩密度0.25g/
cm3 となるファイバーシール体3ができる。この後、
ファイバーシール体3の外面に潤滑油をコーティングし
た。次に、図3(A)に示すごとく、触媒保持体4を上
記ファイバーシール体3で覆う。次いで、図3(B)に
示すごとく、該ファイバーシール体3を触媒保持体4の
周囲に密着被覆する。この時、上記セラミックファイバ
ー31の両端の凹状係合部310と凸状係合部311を
互いに噛合させる。この部分が継目39である。次い
で、図3(C)に示すごとく、上記ファイバーシール体
3を下シェル22の上部に置く。更にファイバーシール
体3の上に上シェル21を載置し加圧する。その後、フ
ランジのボルト穴にボルトを挿入し、上シェル21と下
シェル22とを固定する(図1)。上記のごとく、本例
によれば、セラミックファイバー31に損傷を与えるこ
となく、セラミックファイバー31を容易にシェル2と
触媒保持体4との間に取付けることができ、かつ継ぎ目
39のセラミックファイバー充填密度が低下することな
く、排気ガス浄化用コンバーター1を容易に製作するこ
とができる。尚、このときの、触媒保持体4とシェル2
のクリアランスは6mmである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造される排気ガス浄化用コンバ
ーターの断面斜視図。
【図2】実施例1の製作方法の説明図。
【図3】図2に続く、実施例1の製作方法の説明図。
【図4】従来における排気ガス浄化用コンバーターの縦
断面図。
【図5】従来における排気ガス浄化用コンバーターの緩
衝シール材の構成図。
【図6】従来における緩衝シール材の取付に関する説明
図。
【図7】図6に続く、緩衝シール材の取付に関する問題
点の説明図。
【符号の説明】
1 排気ガス浄化用コンバーター 2 シェル 21 上シェル 22 下シェル 3 ファイバーシール体 31 セラミックファイバー層 32 気密シート 4 触媒保持体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月21日(2002.8.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 シール材およびそれを用いた排気ガス
浄化用コンバーター
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化用コンバ
ーターの断熱シール材に係り、特に、触媒保持体周囲と
シェルとの間に配置されるシール材およびそれを用いた
排気ガス浄化用コンバーターに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、
高温で劣化することなく、かつ損傷を受けることなく低
コストで組付けることができるシール性に優れたシール
材と、そのようなシール材を用いた排気ガス浄化用コン
バーターを提供することを目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】上記セラミックファイバーは、アルミナ
繊維、シリカ−アルミナ繊維、シリカ繊維の不織布から
選ばれる材料によりなることが好ましい。これらはいず
れも耐熱性に優れた物質である。さらに、上記セラミッ
クファイバー層は、材料コストを考慮して、高温となる
触媒保持体側に比較的高価ではあるがより耐熱性に優れ
たアルミナ繊維を配し、その外側の低温側にアルミナ繊
維よりも相対的に耐熱性に劣るが比較的安価なシリカ−
アルミナ繊維を配する等の2層構造とすることができ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【作用及び効果】本発明にかかるシール材を構成するセ
ラミックファイバー層および排気ガス浄化用コンバータ
ーのシール層として配設されるセラミックファイバー層
、耐熱性に優れているため、排気ガス、特に高温のリ
ーンバーン排気ガスに曝されても、従来のバーミキュラ
イト製の緩衝シール材のように膨張圧力の低下による変
形、品質の劣化を起こすことがない。また、上記セラミ
ックファイバー層を、高温となる触媒保持体側の部分
(曲率半径が小さい内側)および比較的低温となるシェ
ル側の部分(曲率半径が大きい外側)との2層構造とす
る、たとえば、高温となる内側部分には耐熱性に優れた
セラミックファイバーを配し、低温となる外側部分には
耐熱性の若干劣るセラミックファイバーを配することに
よって、セラミックファイバー層の変形、品質の劣化の
防止と材料コストの低減を図ることができる。また、低
温となる外側部分には、より柔軟性に富むセラミックフ
ァイバーを配し、高温となる内側部分には、比較的に柔
軟性に劣るセラミックファイバーを配することによっ
て、触媒保持体やシェルとの密着性をより向上させるこ
とができる。さらに、セラミックファイバー層を構成す
る触媒保持体側のセラミックファイバーの長辺を、シェ
ル側のセラミックファイバーの長辺よりも長くすること
によって、触媒保持体に巻き付けた際に、係合部におい
て隙間を無くすことができるので、シール性を向上させ
ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本発明にかかるシール材を用いて排気ガス
浄化用コンバーターを製造する際には、上記セラミック
ファイバー層は、気密シートで被覆され、気密シート内
部が減圧された状態にある。そのため、上記セラミック
ファイバーはその厚みが減少し、触媒保持体とシェルと
の間の間隔と同等乃至それより150%大きい厚みとな
る。それ故、上記セラミックファイバー層は複雑な工程
を必要とすることなく、しかも確実容易にシェルと触媒
保持体との間に組み付ける事ができるとともに、排気ガ
ス浄化用コンバーター組立て後の取り扱い、輸送時に於
いても、触媒保持体がシェルの内で動いたり、破損する
ことがない。このように、脆いセラミックファイバー層
は、これに損傷を与えることなく、容易にシェル内に組
付けることができる。さらに、前記ファイバーシール体
は、触媒保持体の外周とシェルの内周に近似の長さで円
筒状に形成されるため、継ぎ目付近のセラミックファイ
バー充填密度が他部位に比べ低下することがなく触媒保
持体の全周に渡って均一な充填密度となる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記のごとく、本発明によれば、耐熱性お
よび柔軟性に優れたシール材を損傷させることなく、低
コストで確実容易に、排気ガス浄化用コンバーターに組
み付けすることができ、シール層が高温で劣化すること
のないシール特性に優れた排気ガス浄化用コンバーター
を提供することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、本発明である排気ガス浄化用コンバ
ーターの製作方法を示す。図2(A)に示すごとく、触
媒保持体側に短辺100mm、長辺400mm、厚さ1
5mm、嵩密度0.10g/cm3 の板状のアルミナフ
ァイバーとシェル側に短辺100mm、長辺420m
m、厚さ10mmのシリカ−アルミナセラミックファイ
バーからなるセラミックファイバー31を準備する。上
記セラミックファイバー31には端部に凹状係合部31
0、及び該凹状係合部310に噛合させる凸状係合部3
11を設ける。なお、本例のセラミックファイバー31
は、触媒保持体にまきつけた時にその周長の差から係合
部で隙間ができぬよう、シリカ−アルミナセラミックフ
ァイバーの長辺をアルミナファイバーの長辺より若干長
形成し、シール性を向上させた構成とした。一方、図
2(B)に示すごとく、ポリエチレンよりなる熱融着フ
ィルム32を準備する。次いで、図2(C)の示すごと
く、上下面長円形状(長径160mm、短径110m
m)の円筒状金型510側面に気密シート32を配し、
さらに、前記セラミックファイバー31をその凹状係合
部310と凸状係合部311に一定の間隔を有するよう
に配し、さらに、気密シート32を配する。これを真空
パック装置により、内部を減圧すると同時に、セラミッ
クファイバー31の周囲のフィルム32をホットメルト
により貼り合わせ、完全密閉する。次いで、フィルムの
余分な部分を切断する。これにより、図2(D)に示す
ごとく、セラミックファイバー31の厚みが減少し、厚
み10mm、嵩密度0.25g/cm3 となるファイバ
ーシール体3ができる。この後、ファイバーシール体3
の外面に潤滑油をコーティングした。次に、図3(A)
に示すごとく、触媒保持体4を上記ファイバーシール体
3で覆う。次いで、図3(B)に示すごとく、該ファイ
バーシール体3を触媒保持体4の周囲に密着被覆する。
この時、上記セラミックファイバー31の両端の凹状係
合部310と凸状係合部311を互いに噛合させる。こ
の部分が継目39である。次いで、図3(C)に示すご
とく、上記ファイバーシール体3を下シェル22の上部
に置く。更にファイバーシール体3の上に上シェル21
を載置し加圧する。その後、フランジのボルト穴にボル
トを挿入し、上シェル21と下シェル22とを固定する
(図1)。上記のごとく、本例によれば、セラミックフ
ァイバー31に損傷を与えることなく、セラミックファ
イバー31を容易にシェル2と触媒保持体4との間に取
付けることができ、かつ継ぎ目39のセラミックファイ
バー充填密度が低下することなく、排気ガス浄化用コン
バーター1を容易に製作することができる。尚、このと
きの、触媒保持体4とシェル2のクリアランスは6mm
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G091 AA02 AB01 BA09 GA06 GB17Z HA27 HA29 4D048 BA03X BA06X BA41X BA42X BB02 BB08 CC04 CC08 4G069 AA03 AA15 BA01B BA03B CA03 EA16 EA19 ED06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒保持体と該触媒保持体の外方を覆う
    シェルとの間に配置されたセラミックファイバー層から
    構成されるシール材であって、 前記セラミックファイバー層は、触媒保持体側のセラミ
    ックファイバーと前記シェル側のセラミックファイバー
    の2層構造とすると共に、触媒保持体側のセラミックフ
    ァイバーの長辺を、シェル側のセラミックファイバーの
    長辺よりも長くし、かつ前記セラミックファイバー層を
    気密シートにより密閉したことを特徴とするシール材。
  2. 【請求項2】 前記触媒保持体側のセラミックファイバ
    ーは、アルミナファイバーから構成されることを特徴と
    する請求項1に記載のシール材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のシール材を、
    触媒保持体と該触媒保持体の外方を覆うシェルとの間に
    配置して構成した排気ガス浄化用コンバーター。
JP2002212732A 2002-07-22 2002-07-22 シール材およびそれを用いた排気ガス浄化用コンバーター Expired - Fee Related JP3751270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002212732A JP3751270B2 (ja) 2002-07-22 2002-07-22 シール材およびそれを用いた排気ガス浄化用コンバーター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002212732A JP3751270B2 (ja) 2002-07-22 2002-07-22 シール材およびそれを用いた排気ガス浄化用コンバーター

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5353826A Division JPH07197813A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 自動車用排気ガス浄化用コンバーター断熱シール材の取付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003129832A true JP2003129832A (ja) 2003-05-08
JP3751270B2 JP3751270B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=19195927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002212732A Expired - Fee Related JP3751270B2 (ja) 2002-07-22 2002-07-22 シール材およびそれを用いた排気ガス浄化用コンバーター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751270B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201125A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Ibiden Co Ltd シート材およびその製造方法、排気ガス処理装置およびその製造方法、ならびに消音装置
JP2009257422A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Ibiden Co Ltd 保持シール材、及び、排ガス浄化装置
EP2810771A1 (en) 2013-06-03 2014-12-10 Ibiden Co., Ltd. Holding seal material, manufacturing method for holding seal material, exhaust gas purification apparatus and manufacturing method for exhaust gas purification apparatus
KR20150014849A (ko) 2013-07-30 2015-02-09 이비덴 가부시키가이샤 유지 시일재, 유지 시일재의 제조 방법, 배기 가스 정화 장치, 및 배기 가스 정화 장치의 제조 방법
CN106910899A (zh) * 2017-02-27 2017-06-30 广西大学 一种氮掺杂双壳层结构纳米催化剂的制备方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201125A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Ibiden Co Ltd シート材およびその製造方法、排気ガス処理装置およびその製造方法、ならびに消音装置
JP2009257422A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Ibiden Co Ltd 保持シール材、及び、排ガス浄化装置
US8580207B2 (en) 2008-04-15 2013-11-12 Ibiden Co., Ltd. Holding sealing material, exhaust gas purifying apparatus, and method for manufacturing holding sealing material
EP2810771A1 (en) 2013-06-03 2014-12-10 Ibiden Co., Ltd. Holding seal material, manufacturing method for holding seal material, exhaust gas purification apparatus and manufacturing method for exhaust gas purification apparatus
EP2811131A1 (en) 2013-06-03 2014-12-10 Ibiden Co., Ltd. Holding sealing material, method for manufacturing holding sealing material, exhaust gas purifying apparatus, and method for manufacturing exhaust gas purifying apparatus
KR20140142136A (ko) 2013-06-03 2014-12-11 이비덴 가부시키가이샤 유지 실링재, 유지 실링재의 제조 방법, 배기 가스 정화 장치, 및 배기 가스 정화 장치의 제조 방법
US9486739B2 (en) 2013-06-03 2016-11-08 Ibiden Co., Ltd. Holding seal material, manufacturing method for holding seal material, exhaust gas purification apparatus and manufacturing method for exhaust gas purification apparatus
KR20150014849A (ko) 2013-07-30 2015-02-09 이비덴 가부시키가이샤 유지 시일재, 유지 시일재의 제조 방법, 배기 가스 정화 장치, 및 배기 가스 정화 장치의 제조 방법
CN106910899A (zh) * 2017-02-27 2017-06-30 广西大学 一种氮掺杂双壳层结构纳米催化剂的制备方法
CN106910899B (zh) * 2017-02-27 2020-07-03 广西大学 一种氮掺杂双壳层结构纳米催化剂的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3751270B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3318822B2 (ja) 排気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法とその取り付け治具
US4993513A (en) Muffler
EP0765993B1 (en) Monolith holding material, method for producing the same, catalytic converter using the monolith, and method for producing the same
GB2171180A (en) Fibrous material packages, method of making same and their use
EP0299626B1 (en) Method of protecting and insulating a catalytic converter block
JP2003129832A (ja) シール材およびそれを用いた排気ガス浄化用コンバーター
JP3341022B2 (ja) 自動車用排気ガス浄化用コンバーター断熱シール材の取付け方法
JP4212914B2 (ja) 排気管用ガスケットおよびそれを備えた排気管継手
JPH07197813A (ja) 自動車用排気ガス浄化用コンバーター断熱シール材の取付け方法
JP3403232B2 (ja) 排気ガス浄化用コンバーターおよびそのコンバーターへの断熱シール材の取り付け方法
JP3370410B2 (ja) 自動車用排気ガス浄化用コンバーター断熱シール材の取付け方法
JP3365011B2 (ja) 排気ガス浄化用コンバーターの製造方法
JP3361169B2 (ja) 自動車用排気ガス浄化用コンバーター断熱シール材の取付け方法
JPH10196355A (ja) 排気ガス浄化用触媒コンバータおよびその製造方法
JP3996046B2 (ja) 排気ガス浄化用コンバーターおよびそのコンバーターへの断熱シール材の取り付け方法
JPH07197814A (ja) 排気ガス浄化用コンバーター
JPH07197812A (ja) 自動車用排気ガス浄化用コンバーター
JP3759230B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒コンバータおよびその製造方法
JP4138079B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒コンバ−タ−の製造方法
JPH09228829A (ja) 排気ガス浄化用コンバーター用断熱シール材の取り付け方法
JP2004098059A (ja) 結晶質アルミナ繊維マットを巻いた触媒保持体、排気ガス用コンバータ
JPH09155204A (ja) ハニカム体外周に弾性保持部材を有するメタル担体
US7316803B2 (en) Fiber and corrugated metal mat support
JPH1176837A (ja) 排気ガス浄化用触媒コンバータおよびその製造方法
JP4131760B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒コンバ−タ−の保持シ−ル材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051206

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees