JPH09227505A - ベンゾイルプロピオン酸誘導体の製法 - Google Patents

ベンゾイルプロピオン酸誘導体の製法

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JPH09227505A
JPH09227505A JP8028787A JP2878796A JPH09227505A JP H09227505 A JPH09227505 A JP H09227505A JP 8028787 A JP8028787 A JP 8028787A JP 2878796 A JP2878796 A JP 2878796A JP H09227505 A JPH09227505 A JP H09227505A
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JP
Japan
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formula
compound
water
acid
reaction
Prior art date
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Pending
Application number
JP8028787A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Tomizawa
一雪 冨沢
Kazuya Kameo
一弥 亀尾
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医薬品として有用な2−アセチルチオメチル
−3−(4−メチルベンゾイル)プロピオン酸の改良さ
れた製法を提供する。 【構成】 式 【化1】 で表される化合物とチオ酢酸を3級アミンの存在下、非
水溶性溶媒を用いて反応させることを特徴とする、式 【化2】 で表される2−アセチルチオメチル−3−(4−メチル
ベンゾイル)プロピオン酸の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗リウマチ作用などを
有し、医薬品として有用な2−アセチルチオメチル−3
−(4−メチルベンゾイル)プロピオン酸(以下、KE
−298と称する)の改良された製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、式
【0003】
【化3】
【0004】で表される化合物とチオ酢酸は炭酸カリウ
ムなどの無機塩基の存在下、アセトンなどの水溶性溶媒
を用いて反応させ、式
【0005】
【化4】
【0006】で表されるKE−298を製造していた
(特開昭60−258160号公報及び特開昭62−1
32825号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の方法によると、生成物であるKE−298の分
離のための作業が煩雑であり、作業時の安全性が良くな
いという問題があり、またKE−298の収率も低かっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、塩基として3級アミンを用い、かつ溶媒として
非水溶性溶媒特にトルエンを用いると、前記課題を解決
できることを見いだし、本発明を完成した。すなわち、
本発明は、式(I)で表される化合物とチオ酢酸を3級
アミンの存在下、非水溶性溶媒を用いて反応させること
を特徴とする、式(II)の化合物(KE−298)の製
造方法である。
【0009】本発明において、式(I)の化合物と反応
させるチオ酢酸の所要量は、1当量〜1.5当量であ
る。また、3級アミンとしてはトリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジンなどを用いる
ことができる。これらの使用量は溶媒の種類によっても
異なるが、概ね式(I)の化合物の0.05モル〜等倍
モルであり、中でも0.2モル前後が好ましい。非水溶
性溶媒としては、トルエン、酢酸エチル、クロロホルム
などを挙げることができるが、中でも生成したKE−2
98を溶解させるに必要な量のトルエンを用いることが
好ましい。反応温度は45〜65℃であり、60℃付近
が最も好ましい。
【0010】
【発明の効果】本発明により、抗リウマチ剤として有用
なKE−298を作業性よく(生成物の分離のための作
業が簡単であり、作業時の安全性も良く)、しかも高収
率で得ることが可能になった。
【0011】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明する。 比較例 3−(4−メチルベンゾイル)−2−メチレンプロピオ
ン酸20.4gをジメチホルムアミド30mlに溶解
し、これにチオ酢酸8.0mlを加えて室温で攪拌しな
がら30%炭酸カリウム水溶液2.5mlを30分間で
滴下し、更に室温で30分間攪拌して反応させた。反応
終了後、反応液に氷水を加え、希塩酸で中和したあと、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗して硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、酢酸エチルを減圧下に留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−2
00,和光純薬工業(株)製,展開溶媒:ヘキサン−ク
ロロホルム)で精製した後、ヘキサン−酢酸エチルから
再結晶してKE−298の結晶14.8gを得た(収率
53%)。
【0012】実施例1 3−(4−メチルベンゾイル)−2−メチレンプロピオ
ン酸61.2gにトルエン330mlおよびチオ酢酸2
6mlを加え、60℃で撹拌下にトリエチルアミン8.
7mlのトルエン40ml溶液を30分間で滴下した。
60℃で4時間撹拌した後、3N硫酸、水、飽和食塩水
の順に各100mlで洗浄した。反応液を氷冷し、析出
した結晶を濾取した。これをイソプロピルエーテル55
0mlから再結晶し、乾燥してKE−298 57.1
gを得た(収率68%)。
【0013】実施例2 3−(4−メチルベンゾイル)−2−メチレンプロピオ
ン酸61.2gに酢酸エチル300mlおよびチオ酢酸
26mlを加え、60℃で撹拌下にトリエチルアミン
8.7mlを15分間で滴下した。60℃で2時間撹拌
した後、3N硫酸、水、飽和食塩水の順に各100ml
で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留
去した。残渣をイソプロピルエーテル600mlから再
結晶し、乾燥してKE−298 62.2gを得た(収
率74%)。
【0014】参考例 ニトロベンゼン340mlに氷冷攪拌下無水塩化アルミ
ニウム267gを加えた後、無水イタコン酸112gを
加えた。10分間攪拌後トルエン120mlを氷冷攪拌
下に滴下し、その後徐々に加熱して液温を50℃とし、
40分間攪拌した。反応液を冷却し、濃塩酸−氷で分解
した後、ヘキサン720mlを加え、析出した結晶を濾
取、希塩酸、水、イソプロピルエーテルの順で洗浄し、
乾燥して式(I)の化合物129gを得た(収率63
%)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 で表される化合物とチオ酢酸を3級アミンの存在下、非
    水溶性溶媒を用いて反応させることを特徴とする、式 【化2】 で表される2−アセチルチオメチル−3−(4−メチル
    ベンゾイル)プロピオン酸の製造方法。
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