JPH09227468A - シクロヘキシルアミンおよびジシクロヘキシルアミンの混合物の製造法 - Google Patents

シクロヘキシルアミンおよびジシクロヘキシルアミンの混合物の製造法

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JPH09227468A
JPH09227468A JP9038615A JP3861597A JPH09227468A JP H09227468 A JPH09227468 A JP H09227468A JP 9038615 A JP9038615 A JP 9038615A JP 3861597 A JP3861597 A JP 3861597A JP H09227468 A JPH09227468 A JP H09227468A
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aniline
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ゲルハルト・ダルゾウ
Wilfried Niemeier
ビルフリート・ニーマイヤー
Gerd-Michael Petruck
ゲルト−ミヒヤエル・ペトルク
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    • C07C209/72Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton by reduction of unsaturated amines by reduction of six-membered aromatic rings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シクロヘキシルアミンおよびジシクロヘキシ
ルアミンの混合物の製造法。 【解決手段】 高温で高い水素圧においてアニリンを接
触水素化することによりシクロヘキシルアミンおよびジ
シクロヘキシルアミンの混合物を製造する方法におい
て、Co、Mn、アルカリ土類金属の(水)酸化物、お
よび周期律表の第Vおよび/または第VI族の遷移元素
の(水)酸化物のプレスされたの粉末から成る担体をも
たない還元された触媒を用いる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はコバルト、マンガン、およびアル
カリ土類金属の(水)酸化物、および元素の周期律表
(メンデレーフ)の第Vおよび/または第VIの遷移元
素の(水)酸化物のプレスされた粉末から成る成形体を
還元することによって得られる固定ベッド用触媒を使用
し、高温、高圧において水素を用いて置換基をもちまた
はもたないアニリンを接触水素化することにより、置換
基をもちまたはもたないシクロヘキシルアミンと置換基
をもちまたはもたないジシクロヘキシルアミンとの種々
の割合の混合物を製造する方法に関する。置換基をもち
またはもたないシクロヘキシルアミンおよびジシクロヘ
キシルアミンはゴムおよびプラスチックスの老化防止剤
の製造に、また水溶液中での腐食抑制剤として、さらに
織物助剤および穀物保護剤の原料として使用される。
【0002】シクロヘキシルアミンはアニリンを高圧で
水素化することにより製造し得ることは公知である。こ
の水素化は主として高価な貴金属触媒、例えば米国特許
第3,636,108号に従えば、アルカリ金属で作用
を抑制したRu触媒を用い、さらにNH3を加え、必要
に応じ溶媒を用いて行われる。アニリンを高圧で水素化
してシクロヘキシルアミンを得る他の方法はドイツ特許
B 1 106 319号に記載されており、この場合
もRu触媒が使用される。この方法においては同時に生
成するジシクロヘキシルアミンを原料へと戻している。
しかしシクロヘキシルアミンが同時に生成するためこの
方法では中程度の収率しか得られない。ヨーロッパ特許
B 53 818号に従えば、担持されたPd触媒の方
がRu触媒よりも良好である。ここに記載されている触
媒はアルカリ金属、アルカリ土類金属、および希土類金
属の塩基性化合物から成る群から選ばれるか、またはF
e、Ni、Co、Mn、Zn、CdおよびAgから成る
群から選ばれる金属に由来する添加剤を含んでいる。こ
れらの触媒を用いると、アニリンを還元して対応するシ
クロヘキシルアミンにすることができるが、対応するジ
シクロヘキシルアミンは全く得られない。塩基性添加剤
を含んだCo触媒(英国特許969 542号)、およ
びラネーCo(日本特許68/03 180号)に対し
ても同じことが言える。
【0003】上記のアニリンの高圧水素化法において
は、ジシクロヘキシルアミンはシクロヘキシルアミンに
対する副成物として生成するに過ぎないか、または全く
生じない。ジシクロヘキシルアミンを大量に得るために
は、これを別の方法により製造する。即ち例えばRu/
Al23触媒を用い、ジフェニルアミンを高圧で水素化
して得ることができる(ドイツ特許B 1 106 3
19号)。ジシクロヘキシルアミンはまた炭素上に担持
させたPdを存在させ、4バールの水素圧下においてシ
クロヘキサノンをシクロヘキシルアミンと反応させると
生じる(フランス特許1 530 477号)。
【0004】大袈裟な方法としては、Ni触媒上でアニ
リンを水素化した生成物を精溜することにより得ること
ができる。残った混合物からアンモニアを除去し、残り
を再び反応に戻す(ドイツ特許C 805 518
号)。
【0005】芳香族アミンの環を水素化するこれらすべ
ての方法に共通した問題は、副成物としてシクロヘキサ
ンがかなり生じることが多いが、これはそれ以上使用で
きないことである。従ってシクロヘキシルアミンとジシ
クロヘキシルアミンとを所望の割合で製造することがで
き、望ましくないシクロヘキサンの生成によって生じる
損失を抑制することができ、さらに使用する触媒の寿命
を改善することができる工業的規模で実施可能な新規方
法の開発が継続的に望まれてきた。
【0006】ヨーロッパ特許A 501 265号に
は、Ru、Pdまたは両者の混合物から成る金属がニオ
ブ酸またはタンタル酸または両者の混合物に担持された
触媒を用い、置換基をもったまたはもたないアニリンを
接触水素化することにより置換基をもったまたはもたな
いシクロヘキシルアミンと置換基をもったまたはもたな
いジシクロヘキシルアミンとを製造する方法が記載され
ている。ヨーロッパ特許A 503 347号には、触
媒を用い対応する置換基をもったアニリンを接触水素化
することにより置換基をもったまたはもたないシクロヘ
キシルアミンと置換基をもったまたはもたないジシクロ
ヘキシルアミンとを製造する他の方法が記載されている
が、この場合の触媒は、担体としてのα−またはγ−A
23を先ず少なくとも一種の希土類金属の化合物、お
よび少なくとも一種のマンガンの化合物と処理した後、
少なくとも一種のPd化合物で処理したものである。ヨ
ーロッパ特許A501 265号および同A 503
347号の方法における触媒の製造法は技術的に複雑で
あり、使用コストが高くなる。何故ならば触媒が使用済
みになった後複雑な触媒混合物から貴金属分を回収する
には、最初は考えられなかった大きな問題が存在するか
らである。さらにこの方法においては、製造し得る環式
アミンの比はジシクロヘキシルアミンの割合が多くなる
方に著しく移動する。最後に、最後に挙げた方法に使用
される触媒の寿命は3000〜4000時間であり、短
か過ぎるので、この方法は期待を満たすことはできなか
った。
【0007】驚くべきことに本発明においては、不活性
な担体材料をもたない廉価な酸化物固定ベッド触媒を使
用することにより上記の要求を満たし得ることが見出さ
れた。
【0008】従って本発明によれば、使用する触媒がコ
バルト、マンガンおよびアルカリ土類(水)酸化物、お
よび元素の周期律表(メンデレーフ)の第Vおよび/ま
たは第VI族の遷移元素の(水)酸化物から成る成形体
を還元してつくられた担体をもたない成形体から成るこ
とを特徴とする反応温度140〜240℃、水素圧10
〜400バールにおいて式
【0009】
【化3】
【0010】但し式中R1およびR2は互いに独立に水
素、C1〜C4−アルキルまたはC1〜C4−アルコキシを
表す、のアニリンを接触水素化することにより式
【0011】
【化4】
【0012】のシクロヘキシルアミンおよびジシクロヘ
キシルアミンの混合物を製造する方法が提供される。
【0013】本発明に使用する触媒に対しては、Co含
量(いずれの場合も金属として計算)は40〜65重量
%、Mn含量は10〜20重量%、アルカリ土類金属含
量は0.2〜5重量%、周期律表の第Vおよび/または
第VI族の遷移金属の含量は全部で0.5〜5重量%で
ある。100%に対する残りは酸化物の形で存在する化
合物の酸素である。Cuは0〜3重量%の量で存在する
ことができる。
【0014】適当なアルカリ土類金属は特にマグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムであ
り、好ましくはストロンチウムおよびバリウムである。
適当な第V族の遷移元素は好ましくバナジン、ニオブお
よびタンタルであり、適当な第VI族の遷移元素は好ま
しくはクロム、モリブデンおよびタングステンである。
促進剤として作用する第Vおよび第VI族の遷移元素は
個別的にまたはこれらの多数の元素の混合物として使用
することができる。
【0015】触媒は上記元素の酸化物または水酸化物の
粉末を用いてつくられる。上記元素の酸化物の粉末を使
用することが好ましい。 このような粉末を上記重量比の
条件を満たすようにして互いに機械的に混合する。10
0重量%に対する残りの量は常に酸素の含量であり、重
量%の値はすべて担体を含まない酸化物から成る成形体
の全重量に関する値である。次にこの粉末混合物を錠剤
製造機またはペレット製造機を用い高圧をかけてプレス
する。この場合プレスする粉末の全重量に関し0.5〜
1重量%のグラファイト、接着剤または両方を使用して
粉末の接着性を改善することもできる。このような緻密
化された成形体の例としては、寸法が1〜10mm、好
ましくは3〜7mmのペレット、球形または円筒形の粒
状物がある。錠剤化した成形体にはさらに軸方向の穴を
取り付け、外表面積を増加させることができる。巨視的
に見ると、このようなプレスされた成形体は滑らかな表
面をもっている。プレスされた成形体は成形体の表面上
において高い圧縮強さをもっている。即ちペレットまた
は円筒形の粒状物は、平らなラムを用いた場合、平らな
面上の圧縮強さが200〜800N/cm2、好ましく
は250〜600N/cm2であり、ナイフ押込機を用
いた場合、ペレット、球形または円筒形の粒状物は曲面
上の圧縮強さが50〜200N(力として測定)、好ま
しくは80〜140Nである。本発明に使用するプレス
された成形体の内部表面積は30〜200m2/g、好
ましくは80〜160m2/gである。担体をもたない
成形体の圧縮強さはDIN 50 106号により決定
することができる。内部表面積はF.M.Nelsen
およびF.T.EggerstenのAnalyt.C
hem.誌30巻(1958年)1387〜1390頁
の論文記載の方法、またはS.J.Greggおよび
K.S.W.Sing著、「吸着表面積および多孔度」
第2章および第6章、ロンドンのAcademic P
ress1982年出版、記載の方法を用いて決定され
る。
【0016】上記触媒を使用し、本発明方法により置換
基をもったまたはもたないシクロヘキシルアミンおよび
置換基をもったまたはもたないジシクロヘキシルアミン
の混合物が製造される。驚くべきことには、この2種の
アミンの比は水素化の温度の関数として変えることがで
き、温度が高いと置換基をもったまたはもたないジシク
ロヘキシルアミンの混合物が多量に生じ、置換基をもっ
たまたはもたないシクロヘキシルアミンは少なくなる。
温度が下がると反対の効果が得られる。
【0017】本発明方法の温度範囲は140〜240
℃、好ましくは160〜230℃である。本発明方法は
10〜400バール、好ましくは20〜350バール、
特に好ましくは100〜300バールの水素圧で行われ
る。
【0018】本発明方法は固定ベッドに配置した触媒を
使用し、気相または細流相(Rieselphase)
で連続的に行うことができ、本発明方法の工程中原料1
モル当たり少なくとも10倍のモル量の水素を反応器の
中に通す。本発明方法は細流相で行うことが好ましい。
水素化反応器は鋼または鋼合金から成る1本の高圧管で
あることができ、この中に成形体を完全にまたは部分的
に充填する。管の断面積が比較的大きな場合には、針金
の篭または同様な構造物のような皿状物の上に担体を含
まない成形体を載せて有利に使用することができる。ま
た共通のジャケットの中に高圧管を束にして使用するこ
ともでき、この場合も個々の管に触媒成形体を完全にま
たは部分的に充填する。
【0019】担体をもたないプレスされた触媒は水素に
よって還元され、従って賦活される。触媒の賦活は原理
的には使用する原料の水素化と同時に行うことも可能で
あるが、この場合触媒が完全な活性度を得て最高の空間
−時間収率が得られるまでに長い導入操作期間が必要で
ある。従って原料を通す前に水素による還元を行い賦活
することが有利である。この賦活のための水素による還
元は温度範囲160〜240℃、圧力範囲10〜400
バールで行われる。この場合最初存在する大気中の酸素
を、窒素、アルゴン、メタンまたはエタンのような不活
性ガスを用いて完全に除去した後、不活性ガスに10〜
15容積%の水素を加える。不活性ガスは入手が容易な
ため窒素が好適である。次いで一定時間、例えば24時
間に亙り不活性ガスの割合を連続的に減少させ、最後に
不活性ガスを完全に除去し、純水素を使用して賦活およ
び還元を行う。触媒が水素を消費しなくなり、その結果
反応水が全く生じなくなると還元は完了する。
【0020】細流相で行われる方法に対しては、重量で
表した1時間当たりの空間速度は触媒1リットル当たり
毎時置換基をもったまたはもたないアニリンを0,1〜
3kg、好ましくは0.15〜1.5kg通すような速
度である。使用する置換基をもったまたはもたないアニ
リンは反応に対して不活性な適当な溶媒、例えばシクロ
ヘキサンまたはシクロヘキサノールを用い、置換基をも
ったまたはもたないアニリンに関し10〜100重量
%、好ましくは10〜40重量%の量で希釈することが
できる。上記量のシクロヘキサノールを加えると、工程
中に放出されるアンモニアをアミノ化することにより捕
捉し、置換基をもったまたはもたないシクロヘキシルア
ミ/ジシクロヘキシルアミンをさらに多量に生成させる
ことができる。上記量のシクロヘキサノールは完全にま
たは部分的にシクロヘキサノンまたはフェノールで置き
換えることもできる。細流相における連続法では、置換
基をもったまたはもたないアニリンを完全には水素化さ
せないで、80〜97%の変化率が得られるようにす
る。
【0021】本発明に使用される触媒は極めて長い操作
寿命をもち、現在まで12,000から15,000時
間が観測された。これに対応する実験は活性の低下が認
められる前に停止した。このような操作寿命は前記のヨ
ーロッパ特許A 501 265号および同A 503
347号記載の値の数倍である。
【0022】本発明方法に適した原料は上記式(II
I)の置換基をもったまたはもたないアニリンである。
存在することができるC1〜C4−アルキルおよびC1
4−アルコキシ置換基は、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシである。これらの中で可能な置換基と
して好適なものはメチル、エチル、メトキシおよびエト
キシである。さらにこれらの置換基として特にメチルお
よびメトキシが好適である。またR2は好ましくは水素
であり、この場合R1は上記の意味をもっていることが
できる。置換基をもたないアニリンを水素化して置換基
をもたないシクロヘキシルアミンと置換基をもたないジ
シクロヘキシルアミンをつくることが特に好適である。
【0023】水素化の後に得られる反応混合物は、溶媒
として加えない限りシクロヘキサンを全く含んでいない
ので、置換基をもってまたはもたないシクロヘキシルア
ミンおよび置換基をもってまたはもたないジシクロヘキ
シルアミンを特に高い含量で得ることができる。この水
素化混合物は簡単な蒸溜で回収することができる。この
ような回収を行う場合、置換基をもったまたはもたない
アニリンを完全には反応させないことが有利である。完
全には反応しなかったアニリンは反応工程に戻すことが
できる。10〜80倍の過剰なモル数で加えられた水素
の中で消費されなかった部分は高圧分離器で回収される
ので、再び水素を圧縮する作業を行う必要はない。
【0024】本発明により製造された置換基をもったま
たはもたないシクロヘキシルアミンおよび置換基をもっ
たまたはもたないジシクロヘキシルアミンは、蒸溜によ
り分離した後少なくとも99.9重量%の純度で得られ
る。これらの化合物はこの純度をもっていれば、次のす
べての工程に対し使用することができる。
【0025】本発明の変更可能性は、他の条件は同じに
し温度を上昇させることにより、置換基をもったまたは
もたないシクロヘキシルアミンに比べ置換基をもったま
たはもたないジシクロヘキシルアミンの割合を著しく増
加させることによって示される。即ち例えば約180〜
230℃の温度範囲において生成する置換基をもったま
たはもたないジシクロヘキシルアミンの割合は、170
〜175℃の温度範囲における割合の2〜10倍であ
る。
【0026】
【実施例】
実施例 1 内径90mm、長さ1.8mの不銹性、耐酸性の鋼から
成る直立した断熱性の高圧管から、窒素を用いて予め酸
素を追い出し、これにコバルト、マンガン、バリウムお
よびモリブデンの酸化物の粉末を錠剤化することにより
つくられた水素化触媒11.4リットルを充填した。こ
のペレットのCo含量は53重量%、Mn含量は14重
量%、Ba含量は1.1重量%、Mo含量は1.2重量
%であった(残りは酸素で全部で100重量%)。この
ペレットは円筒形をなし、その高さは5mm、直径は5
mm、圧縮強さは断面の表面上で420N/cm2、円
筒面上の力として測定して125Nであり、内部表面積
は168m2/gであった。
【0027】このペレットを先ず窒素流中で6時間乾燥
する(温度:最高200℃、量:N2毎時5標準m3)。
次いで窒素圧200バール、温度180〜240℃にお
いて賦活を行い、最初10〜15容積%の量から始めて
水素を漸次窒素の中に混合して行く。24時間の期間に
亙りガス混合物中の窒素の割合を次第に減少させ、最後
には反応器の中に純水素を流すようにする。反応水が下
手の分離器の中に捕集されなくなると賦活は完了する。
触媒の賦活後、反応系の中の水素圧を300バールに増
加した。次いで圧力300バールの水素毎時70標準m
3と共に毎時2280gのアニリンを細流法により高圧
管の中に圧入し、水素化すべきアニリンが第1の高圧管
に入る前に、これを上手の電気加熱式熱交換器の中で1
60℃に加熱する。反応管から出る反応生成物を300
バールの水素圧下において第2の熱交換器(水冷式)の
中で60℃より低い温度に冷却し、ガス分離器の中で過
剰の水素から分離し、水素は水素化系へ戻すことができ
る。さらに30℃より低い温度に冷却し、大気圧まで減
圧した後、反応生成物をガスクロマトグラフで分析し
た。定常的な反応条件下において、反応温度の関数とし
て下記の生成物組成を得た(面積%(A−%)で表す。
CHA=シクロヘキシルアミン、DCHA=ジシクロヘ
キシルアミン、100%に対する残りはアニリンおよび
副成物、操作時間はそれぞれの温度に対応)
【0028】
【表1】
【0029】実施例 2 実施例1と同じ高圧管に酸素を含まなくなるまで予め窒
素を流し、コバルト、マンガン、銅、バリウムおよびバ
ナジンの酸化物の粉末を錠剤化することによりつくられ
た水素化触媒11.4リットルを充填する。このペレッ
トのCo含量は52重量%、Mn含量は16重量%、C
u含量は0.18重量%、Ba含量は0.91重量%、
V含量は1.1重量%であった(100%に対する残り
は酸素)。このペレットは円筒形をなし、その高さは7
mm、直径は7mm、圧縮強さは断面の表面上で420
N/cm2、円筒面上の力として測定して160Nであ
り、内部表面積は180m2/gであった。実施例1と
同様にしてペレットを乾燥し、賦活する。触媒の賦活
後、反応系の中の水素圧を300バールに増加した。次
いで圧力300バールの水素毎時70標準m3と共に毎
時2280gのアニリンを細流法で高圧管の中に圧入
し、水素化すべきアニリンが第1の高圧管に入る前に、
これを上手の電気加熱式熱交換器の中で160℃に加熱
する。反応管から出る反応生成物を300バールの水素
圧下において第2の熱交換器(水冷式)の中で60℃よ
り低い温度に冷却し、ガス分離器の中で過剰の水素から
分離し、水素は水素化系へ戻すことができる。さらに3
0℃より低い温度に冷却し、大気圧まで減圧した後、反
応生成物をガスクロマトグラフで分析した。定常的な反
応条件下において、反応温度の関数として下記の生成物
組成を得た(定義は実施例1と同じ。操作時間はそれぞ
れの温度に対応)。
【0030】
【表2】
【0031】実施例 3 内径45mm、長さ1mの不銹性、耐酸性の鋼から成る
直立した断熱性の高圧管から窒素を用いて予め酸素を追
い出し、これにコバルト、マンガン、銅、ストロンチウ
ム、およびタングステンの酸化物の粉末を錠剤化するこ
とによりつくられた成形体1.4リットルを充填した。
このペレットのCo含量は53重量%、Mn含量は14
重量%、Cu含量は0.2重量%、Sr含量は0.9重
量%、W含量は1.1重量%であった(100%に対す
る残りは酸素)。このペレットは円筒形をなし、その高
さは6mm、直径は6mm、圧縮強さは断面の表面上で
533N/cm2、円筒面上の力として測定して162
Nであり、内部表面積は142m2/gであった。
【0032】実施例1と同様にしてペレットを乾燥し、
賦活した。触媒の賦活後、反応系の中の水素圧を300
バールに増加した。次いで圧力300バールの水素毎時
10標準m3と共に毎時560gのアニリンを細流法で
高圧管の中に下方に圧入し、水素化すべきアニリンが高
圧管に入る前に、これを上手の電気加熱式熱交換器の中
で160℃に加熱する。反応管から出る反応生成物を3
00バールの水素圧下において第2の熱交換器(水冷
式)の中で60℃より低い温度に冷却し、ガス分離器の
中で過剰の水素から分離し、水素は水素化系へ戻すこと
ができる。さらに30℃より低い温度に冷却し、大気圧
まで減圧した後、反応生成物をガスクロマトグラフで分
析した。定常的な反応条件下において、反応温度の関数
として下記の生成物組成を得た(実施例1と同様な定
義;操作時間は累積値)。
【0033】
【表3】
【0034】実施例 4 実施例1と同じ高圧管にコバルト、マンガン、銅、バリ
ウムおよびモリブデンの酸化物の粉末を錠剤化すること
によりつくられた水素化触媒11.4リットルを充填す
る。このペレットのCo含量は53重量%、Mn含量は
14重量%、Cu含量は0.2重量%、Ba含量は0.
9重量%、Mo含量は1.1重量%であった。このペレ
ットは円筒形をなし、その高さは6mm、直径は6m
m、圧縮強さは断面の表面上で425N/cm2、円筒
面上の力として測定して160Nであり、内部表面積は
180m2/gであった。この酸化物から成る水素化触
媒を実施例1と同様にして乾燥して賦活し、水素圧を3
00バールに増加し、圧力300バールの水素毎時70
標準m3と共に毎時2280gのアニリンを細流法で高
圧管の中に圧入し、水素化すべきアニリンが高圧管に入
る前に、これを上手の電気加熱式熱交換器の中で200
℃に加熱する。反応管から出る反応生成物を300バー
ルの水素圧下において第2の熱交換器(水冷式)の中で
60℃より低い温度に冷却し、ガス分離器の中で過剰の
水素から分離し、水素は水素化系へ戻すことができる。
さらに30℃より低い温度に冷却し、大気圧まで減圧し
た後、反応生成物をガスクロマトグラフで分析した。定
常的な反応条件下において、反応温度の関数として下記
の生成物組成を得た(実施例1と同様な定義;操作時間
は累積値)
【0035】
【表4】
【0036】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.使用する触媒がコバルト、マンガンおよびアルカリ
土類(水)酸化物、および元素の周期律表(メンデレー
フ)の第Vおよび/または第VI族の遷移元素の(水)
酸化物から成る成形体を還元してつくられた担体をもた
ない成形体から成る反応温度140〜240℃、水素圧
10〜400バールにおいて式
【0037】
【化5】
【0038】但し式中R1およびR2は互いに独立に水
素、C1〜C4−アルキルまたはC1〜C4−アルコキシを
表す、のアニリンを接触水素化することにより式
【0039】
【化6】
【0040】のシクロヘキシルアミンおよびジシクロヘ
キシルアミンの混合物を製造する方法。
【0041】2.還元に使用するプレスされた金属酸化
物の粉末の成形体は、金属酸化物の全量に関し、40〜
65重量%のコバルト、10〜20重量%のマンガン、
0.2〜5重量%のアルカリ土類金属、および0.2〜
5重量%の周期律表の第Vおよび/または第VI族の遷
移元素を含み(いずれも金属として計算される)、10
0重量%に対する残りは酸素である上記第1項記載の方
法。
【0042】3.該触媒は平らな面上における圧縮強さ
が200〜800N/cm2、好ましくは250〜60
0N/cm2であり、曲面上の力として測定された圧縮
強さは50〜200N、好ましくは80〜140Nであ
り、内部表面積は30〜200m2/g、好ましくは8
0〜160m2/gである上記第1項記載の方法。
【0043】4.固定ベッド触媒の上で細流相で反応を
連続的に行い、重量で表された使用される1時間当たり
の空間速度は毎時触媒1リットル当たりアニリン0.1
〜3kg、好ましくは0.15〜1.5kgである上記
第1項記載の方法。
【0044】5.水素圧20〜350バール、好ましく
は100〜300バールにおいて反応を行う上記第1項
記載の方法。
【0045】6.温度160〜230℃において反応を
行う上記第1項記載の方法。
【0046】7.使用する前に温度160〜240℃、
圧力10〜400バールにおいて触媒を水素で処理を行
い、この際水素は還元の始めにおいてはH2/不活性ガ
スの混合物として使用し、還元工程中不活性ガス成分は
完全に除去されるようにする上記第1項記載の方法。
【0047】8.置換基をもったまたはもたないアニリ
ンを、該アニリンに関し反応に対して不活性な溶媒10
〜100重量%、好ましくは10〜40重量%で希釈す
る上記第1項記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 209/72 7457−4H C07C 213/02 213/02 7457−4H 217/52 217/52 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/84 311Z (72)発明者 ゲルト−ミヒヤエル・ペトルク ドイツ40699エルクラート・レヒシユトラ ーセ6

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用する触媒がコバルト、マンガンおよ
    びアルカリ土類(水)酸化物、および元素の周期律表
    (メンデレーフ)の第Vおよび/または第VI族の遷移
    元素の(水)酸化物から成る成形体を還元してつくられ
    た担体をもたない成形体から成ることを特徴とする反応
    温度140〜240℃、水素圧10〜400バールにお
    いて式 【化1】 但し式中R1およびR2は互いに独立に水素、C1〜C4
    アルキルまたはC1〜C4−アルコキシを表す、のアニリ
    ンを接触水素化することにより式 【化2】 のシクロヘキシルアミンおよびジシクロヘキシルアミン
    の混合物を製造する方法。
JP9038615A 1996-02-15 1997-02-07 シクロヘキシルアミンおよびジシクロヘキシルアミンの混合物の製造法 Pending JPH09227468A (ja)

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