JPH09227389A - カルシウム剤,カルシウム入り食品及びカルシウム入り飲料水 - Google Patents

カルシウム剤,カルシウム入り食品及びカルシウム入り飲料水

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JPH09227389A
JPH09227389A JP8036609A JP3660996A JPH09227389A JP H09227389 A JPH09227389 A JP H09227389A JP 8036609 A JP8036609 A JP 8036609A JP 3660996 A JP3660996 A JP 3660996A JP H09227389 A JPH09227389 A JP H09227389A
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JP
Japan
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calcium
acid
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drinking water
organic acid
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JP8036609A
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English (en)
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Masashi Takano
雅志 高野
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KENOU KENKYUSHO
Original Assignee
KENOU KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は体内への吸収が良好なカルシウム剤
を提供することを目的とする。 【解決手段】 粉末化した鶏卵の殻とレモン汁とを混合
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルシウム剤,カ
ルシウム入り食品及びカルシウム入り飲料水に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】厚生省
の国民栄養調査によると、栄養素の摂取量のうち、エネ
ルギー,タンパク質,鉄,ビタミンA,ビタミンB1,
ビタミンB2,ビタミンC等の摂取量は必要な所要量を
クリアーしているが、カルシウムの平均摂取量は必要な
所要量が確保されていない。
【0003】カルシウムは人体のあらゆる組織や体液中
に存在し、特に99%は骨中に存在しており、生体調節
機能や免疫機能を維持し、身体を支える骨を構成してい
る。骨は代謝が活発な組織であり、常に骨中のカルシウ
ムは入れ替わりが行われている。また、体液中のカルシ
ウム濃度は恒常的に一定に保たれており、カルシウムの
供給量が減少すると、骨からカルシウムが遊離して体液
に供給されるシステムとなっている。
【0004】従って、カルシウムの摂取量が不足する
と、骨を形成しているカルシウムが不足し、骨粗しょう
症になったり、骨折し易くなったりする。
【0005】また、カルシウムは体内に吸収されにくい
性質があり、特に、加工食品等に多く含まれている無機
リンと結合し、体液中において不溶性アパタイト(リン
灰石)となり、カルシウムが体内に吸収されず、カルシ
ウムが排泄されてしまう。従って、カルシウムは単に所
要量を増やしても体内への吸収率を上げなければ、摂取
したカルシウムの多くが排泄されてしまう。ちなみに、
厚生省ではカルシウムの体内への吸収率を50%と想定
し、人体にとって必要な所要量を600mgと定めてい
る。
【0006】ところで、カルシウムの摂取量を増やして
必要なカルシウムを体内に吸収しようとすると、過剰な
カルシウムは、体内のマグネシウムの沈殿を促し、結果
として、体内のマグネシウムが不足する事態が発生して
しまう。
【0007】以上から、カルシウムの多量の摂取は好ま
しくなく、適量の摂取とし且つその適量のカルシウムの
体内への吸収率を高める方法が一番望ましいこととな
る。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決したもの
で、カルシウム不足を解消するために、体内への吸収率
を高めたカルシウム剤を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨を説明す
る。
【0010】破砕若しくは粉末化した鶏卵の殻とクエン
酸やリンゴ酸等の有機酸とを混合したことを特徴とする
カルシウム剤に係るものである。
【0011】加工食品の添加剤であって、破砕若しくは
粉末化した鶏卵の殻とクエン酸やリンゴ酸等の有機酸と
を混合したことを特徴とするカルシウム入り食品に係る
ものである。
【0012】飲料水の添加剤であって、破砕若しくは粉
末化した鶏卵の殻とクエン酸やリンゴ酸等の有機酸とを
混合したこを特徴とするカルシウム入り飲料水に係るも
のである。
【0013】粉末化した鶏卵の殻とレモン汁とを混合し
たことを特徴とするカルシウム剤に係るものである。
【0014】
【発明の作用及び効果】本発明は、種々繰り返した実験
結果を請求項としてまとめたものである。
【0015】本発明に係る鶏卵の殻とクエン酸やリンゴ
酸等の有機酸との混合物が、体内に良好に吸収されるカ
ルシウム剤となる理由は次の通りと推測される。
【0016】破砕若しくは粉末化により表面積が広くな
った鶏卵の殻中のカルシウムは溶解してイオン化し易く
なる。そして、更に、クエン酸やリンゴ酸等の有機酸に
より加水分解が進みこのイオン化はより促進される(こ
の加水分解の作用を果たさせるには無機酸でも良いが、
人体への害を考えると有機酸となる。)。そして、この
カルシウムイオンは、クエン酸やリンゴ酸等の有機酸の
存在により体内に存在する無機リンとの結合が阻止さ
れ、カルシウムの不溶化が防止される。従って、カルシ
ウムは体内に吸収され易い状態に維持される。
【0017】特にレモン汁を用いると体内に非常に吸収
され易いカルシウム剤となることを実験により確認し
た。
【0018】本発明は、入手が極めて容易にして安価な
鶏卵を用い、且つ、この鶏卵を破砕若しくは粉末化して
クエン酸やリンゴ酸等の有機酸と混合するだけであるか
ら、非常に安価にして量産性に秀れたカルシウム剤とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例について以
下説明する。
【0020】鶏卵の殻をすりばち等により粉末化し、こ
れにクエン酸やリンゴ酸等の有機酸を加えて混合する。
具体的には、例えば、鶏卵の殻2g(鶏卵の殻は1個の
鶏卵で平均的に約6gである。)に対して、食酢(食酢
の成分は酢酸が主成分である。)20mlを加え混合す
る。そして、約24時間放置すると、鶏卵の殻から約3
4%のカルシウムが溶解してカルシウムがイオン化す
る。
【0021】鶏卵の殻には2g当たりカルシウムが約7
28mg含まれており、カルシウムの含有量が非常に多
い。牛乳200ml当たりのカルシウムの含有量が20
0mgであり、厚生省による成人1人当たり1日のカル
シウムの必要な所要量が600mgであるから、この6
00mgを牛乳で確保しようとすれば、牛乳600ml
が必要である。
【0022】このように、カルシウムの含有量が比較的
多いとされている牛乳と比較しても、鶏卵の殻に含まれ
ているカルシウムの含有量は非常に多い。
【0023】従って、カルシウム600mgすべてが完
全に溶解し、体内に吸収可能であるとして、成人1人当
たり1日のカルシウムの必要な所要量600mgを確保
するためには、鶏卵の殻を用いれば、これを2g摂取す
ればカルシウムを600mg以上摂取することができる
計算となる。
【0024】ところで、イオン化していないカルシウム
を摂取した場合のカルシウムの体内への吸収率はおよそ
50%である。よって、例えば牛乳600mlを飲んだ
場合の体内に吸収されるカルシウムの量は300mg程
度である。
【0025】これに対し、本実施例の鶏卵の殻2gを食
酢20mlと混合し24時間放置したものを用いると、
鶏卵の殻に含有するカルシウムの約34%は既に溶解し
てイオン化しており、イオン化したカルシウムの大半は
体内に吸収され、イオン化していない66%のカルシウ
ムも前記の通りそのおよそ50%が体内に吸収されるこ
とになり、イオン化した34%のカルシウムとイオン化
していない33%のカルシウム、合わせて67%のカル
シウムが体内に吸収されることとなる。
【0026】従って、鶏卵の殻2gで約488mgのカ
ルシウムを体内に吸収できることになり、牛乳600m
lでカルシウム300mgを吸収することと比べ、少な
いカルシウムの摂取で体内のカルシウムを確保できる。
【0027】次に、現在市販されているカルシウム錠剤
等と本実施例との比較実験を行った結果について説明す
る。
【0028】市販されているカルシウム錠剤等として
の、カルカルシン(佐藤製薬(株)製の錠剤)、Ca
カルシウム((株)ダイエー輸入の錠剤)、カルトップ
いちばん(日本レホルム(株)製の小児用粉末)に夫々水
を加え24時間浸漬したときの溶解度と、本実施例とし
ての、粉末化した鶏卵の殻に食酢(酢酸)を加え24
時間浸漬したときの溶解度、粉末化した鶏卵の殻にレ
モン汁(クエン酸)を加え24時間浸漬したときの溶解
度、粉末化した鶏卵の殻にリンゴ酢(リンゴ酸)を加
え24時間浸漬したときの溶解度、粉末化した鶏卵の
殻に水を加え24時間浸漬したときの溶解度とを、比較
実験した。
【0029】その結果は、下記の表1の通りである。
【0030】
【表1】
【0031】カルシウムの溶解率が30%以上で良好な
結果を得られたものは、本実施例のとであり、その
他は、溶解率が30%以下で溶解率が低い状態であっ
た。
【0032】以上のように、本実施例の,は溶解率
が非常に高く、よって、より多くのカルシウムを効率良
く体内に吸収することができる。従って、体内のカルシ
ウム不足を解消するためには最適のものとなる。
【0033】尚、上記本実施例の,をそのまま服用
してもよいが、加工食品の添加剤や飲料水の添加剤とし
て使用しても良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31:19) (A61K 35/54 35:78)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕若しくは粉末化した鶏卵の殻とクエ
    ン酸やリンゴ酸等の有機酸とを混合したことを特徴とす
    るカルシウム剤。
  2. 【請求項2】 加工食品の添加剤であって、破砕若しく
    は粉末化した鶏卵の殻とクエン酸やリンゴ酸等の有機酸
    とを混合したことを特徴とするカルシウム入り食品。
  3. 【請求項3】 飲料水の添加剤であって、破砕若しくは
    粉末化した鶏卵の殻とクエン酸やリンゴ酸等の有機酸と
    を混合したこを特徴とするカルシウム入り飲料水。
  4. 【請求項4】 粉末化した鶏卵の殻とレモン汁とを混合
    したことを特徴とするカルシウム剤。
JP8036609A 1996-02-23 1996-02-23 カルシウム剤,カルシウム入り食品及びカルシウム入り飲料水 Pending JPH09227389A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100499619B1 (ko) * 2002-11-13 2005-07-05 주식회사 계명푸덱스 고 용해성 재처리 분말칼슘의 제조방법
CN100345502C (zh) * 2005-03-25 2007-10-31 李理 一种利用酸性水果汁、蛋壳制取高水溶性复合型有机钙的新方法
CN103859421A (zh) * 2014-03-03 2014-06-18 四川华通柠檬有限公司 液态柠檬果酸钙制备方法、柠檬果酸钙口服液及制备方法

Cited By (4)

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