JP7353101B2 - 栄養補助組成物及びその製造方法、動物抽出物又は栄養補助組成物の不快臭の抑制方法、並びに動物抽出物又は栄養補助組成物の不快臭抑制用組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、栄養補助組成物には様々な原料が配合されるため、原料自体の不快臭のみならず、栄養補助組成物とした場合の不快臭をも抑制することができる技術の速やかな開発が強く求められているのが現状である。
<1> (A)動物抽出物と、
(B)ケイ酸塩とを含有することを特徴とする栄養補助組成物である。
<2> 前記栄養補助組成物中の油脂の含有量が、18質量%以下である前記<1>に記載の栄養補助組成物である。
<3> 前記(B)ケイ酸塩が、ケイ酸カルシウムである前記<1>から<2>のいずれかに記載の栄養補助組成物である。
<4> 前記(A)動物抽出物が、豚、馬、鳥類、魚類、すっぽん、えび、及びカニからなる群から選択される少なくとも1種の動物の抽出物である前記<1>から<3>のいずれかに記載の栄養補助組成物である。
<5> 前記(A)動物抽出物と、前記(B)ケイ酸塩との質量比{(B)/(A)}が、0.005以上である請求項1から4のいずれかに記載の栄養補助組成物である。
<6> (A)動物抽出物と、(B)ケイ酸塩とを混合する混合工程を含むことを特徴とする栄養補助組成物の製造方法である。
<7> 動物抽出物の不快臭の抑制方法であって、
前記動物抽出物と、ケイ酸塩とを混合する混合工程を含むことを特徴とする動物抽出物の不快臭の抑制方法である。
<8> 動物抽出物を含有する栄養補助組成物の不快臭の抑制方法であって、
前記動物抽出物と、ケイ酸塩とを混合する混合工程を含むことを特徴とする栄養補助組成物の不快臭の抑制方法である。
<9> 動物抽出物の不快臭を抑制するために用いられ、
ケイ酸塩を含有することを特徴とする不快臭抑制用組成物である。
<10> 動物抽出物を含有する栄養補助組成物の不快臭を抑制するために用いられ、
ケイ酸塩を含有することを特徴とする不快臭抑制用組成物である。
本発明の栄養補助組成物は、(A)動物抽出物(以下、「(A)成分」と称することがある。)と、(B)ケイ酸塩(以下、「(B)成分」と称することがある。)とを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
前記動物抽出物は、動物由来の原料の抽出物である。前記動物抽出物としては、飲食品に用いることができるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記動物抽出物の動物の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、豚、馬、牛、羊等の哺乳類、鶏等の鳥類、マグロ、カツオ、サメ等の魚類や、すっぽん、えび、カニ、イカ等の水産動物などが挙げられる。
前記動物抽出物の抽出原料(「抽出部位」と称することもある。)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、胎盤、内臓、肉、皮、骨、軟骨、卵、卵殻、乳、軟甲、鱗などが挙げられる。前記動物抽出物としては、プラセンタ抽出物、コラーゲンを含有する抽出物(以下、「コラーゲン含有抽出物」と称することがある。)が好ましく挙げられる。
前記動物抽出物の中でも、豚、馬、鳥類、魚類、すっぽん、えび、及びカニからなる群から選択される少なくとも1種の動物の抽出物が好ましい。
前記動物抽出物の具体例として、豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、豚コラーゲン含有抽出物、豚抽出物(ポークエキス、レバーエキス)、魚油などが挙げられ、豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、豚コラーゲン含有抽出物が好ましく、豚プラセンタ抽出物、豚コラーゲン含有抽出物がより好ましく挙げられる。
なお、本発明において、コラーゲンには、コラーゲンの分解により生じたペプチド(以下、「コラーゲンペプチド」と称することがある。)も含まれる。
前記抽出溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性有機溶媒、水と親水性有機溶媒との混合溶媒などが挙げられる。前記親水性有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、メタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、アセトン、エーテル類、クロロホルムなどが挙げられる。前記親水性有機溶媒は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記抽出溶媒の使用量、抽出温度、抽出時間などの抽出条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ケイ酸塩は、前記動物抽出物の不快臭及び前記動物抽出物を含有する栄養補助組成物の製造後から保管中に生じる不快臭を抑制するために配合される。
前記ケイ酸塩は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ケイ酸塩の中でも、一般食品に使用できる点で、ケイ酸カルシウムが好ましい。
前記ケイ酸塩は、市販品を適宜使用することができる。
前記ケイ酸カルシウムのゆるみ嵩密度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.04g/mL~0.30g/mLが好ましく、0.05g/mL~0.20g/mLがより好ましく、0.07g/mL~0.15g/mLが特に好ましい。
前記ケイ酸カルシウムの吸油量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、300mL/100g~550mL/100gが好ましい。
前記メジアン径(d50)、ゆるみ嵩密度、及び吸油量を満たすケイ酸カルシウムとしては、例えば、下記式(1)で表されるケイ酸カルシウムが挙げられる。
2CaO・mSiO2・nH2O ・・・ 式(1)
ただし、前記式(1)中、1<m<2であり、2<n<3である。
前記ケイ酸カルシウムの市販品としては、例えば、フローライトR(富田製薬株式会社製)が挙げられる。
前記栄養補助組成物におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ヘスペリジン、イノシトール等のビタミン類;アミノ酸又はその塩;マカエキス、ゴマエキス等の植物由来ペプチドを含有するペプチド含有物、わかめエキス、こんぶエキス等の海藻由来ペプチドを含有するペプチド含有物等のペプチド含有物;カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、マンガン、銅、セレン、クロム、モリブデン等のミネラル;コエンザイムQ10、α-リポ酸、L-カルニチン、ウコン等の機能性成分;各種ポリフェノール類;ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、植物油脂、硬化油等の滑沢剤;部分α化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム等の崩壊剤;乳糖、ビール酵母、デキストリン、コーンスターチ等の賦形剤;プルラン、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、アルギン酸等の天然多糖類;粉末セルロース;結晶セルロース;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等の水溶性ポリマー;還元麦芽糖水あめ、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール;トレハロース、パラチノース、イソマルト等の二糖類;大豆多糖類;とうもろこしタンパク等の結合剤;固着剤;酸化チタン、酸化鉄等の着色剤;フィチン酸、クエン酸、コハク酸、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL-リンゴ酸、リン酸、リン酸二ナトリウム等のpH調整剤又は緩衝剤;酸化防止剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分は、市販品を適宜使用することができる。
前記栄養補助組成物におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記油脂とは、動物抽出物由来の油脂をいう。
前記粉末、顆粒、及び錠剤の形状、構造、大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
また、本発明の栄養補助組成物は、後述する本発明の栄養補助組成物の製造方法により好適に製造することができ、製造コスト面でも優れる。
本発明の栄養補助組成物の製造方法は、混合工程を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の工程を含む。
前記混合工程は、(A)動物抽出物と、(B)ケイ酸塩とを混合する工程である。前記混合工程では、必要に応じて更にその他の成分を混合してもよい。
前記混合工程により、粉末又は顆粒の形状の栄養補助組成物とすることができる。
前記混合の温度、時間等の条件としては、特に制限はなく、適宜選択することができる。
前記造粒の方法の具体例としては、前記各成分を練合、捏和、及び/又は攪拌し、適宜選択した結合剤を噴霧する方法が挙げられる。
前記結合剤は、市販品を適宜使用することができる。
前記結合剤を溶解乃至分散するために用いる溶媒としては、特に制限はなく、使用する結合剤の種類などに応じて適宜選択することができ、例えば、水、エタノール、これらの混合溶媒などが挙げられる。
前記噴霧液を噴霧する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、使用する造粒装置に設けられた噴霧手段、例えば、スプレーガン、噴霧ノズル等から噴霧する方法などが挙げられる。
前記噴霧の条件(噴霧量、噴霧する霧粒子(ミスト)の大きさ、噴霧時間、噴霧間隔等)としては、特に制限はなく、公知の条件を適宜選択することができる。
前記造粒の温度、時間等の条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記その他の工程としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、打錠工程などが挙げられる。
本発明の動物抽出物の不快臭の抑制方法は、混合工程を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の工程を含む。
前記混合工程は、動物抽出物と、ケイ酸塩とを混合する工程であり、上記した本発明の(栄養補助組成物の製造方法)の<混合工程>の項目に記載したものと同様にして行うことができ、好ましい態様も同様とすることができる。
また、前記動物抽出物中の油脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、18質量%以下が好ましく、16質量%以下がより好ましく、12質量%以下が更に好ましく、10質量%以下が特に好ましい。前記好ましい範囲内であると、前記動物抽出物の不快臭をより抑制することができる点で、有利である。
前記その他の工程としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した本発明の(栄養補助組成物の製造方法)の<その他の工程>の項目に記載したものと同様のものが挙げられる。
本発明の動物抽出物を含有する栄養補助組成物の不快臭の抑制方法は、混合工程を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の工程を含む。
前記混合工程は、動物抽出物と、ケイ酸塩とを混合する工程であり、上記した本発明の(栄養補助組成物の製造方法)の<混合工程>の項目に記載したものと同様にして行うことができ、好ましい態様も同様とすることができる。
前記その他の工程としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した本発明の(栄養補助組成物の製造方法)の<その他の工程>の項目に記載したものと同様のものが挙げられる。
本発明の動物抽出物の不快臭抑制用組成物は、動物抽出物の不快臭を抑制するために用いられ、ケイ酸塩を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
前記ケイ酸塩は、上記した本発明の(栄養補助組成物)の<(B)ケイ酸塩>の項目に記載したものと同様であり、好ましい態様も同様である。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した本発明の(栄養補助組成物)の<その他の成分>の項目に記載したものと同様のものが挙げられる。
本発明の動物抽出物を含有する栄養補助組成物の不快臭抑制用組成物は、動物抽出物を含有する栄養補助組成物の不快臭を抑制するために用いられ、ケイ酸塩を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
前記ケイ酸塩は、上記した本発明の(栄養補助組成物)の<(B)ケイ酸塩>の項目に記載したものと同様であり、好ましい態様も同様である。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した本発明の(栄養補助組成物)の<その他の成分>の項目に記載したものと同様のものが挙げられる。
ポリエチレン袋に、下記表1-1~1-3に記載した量の動物抽出物(豚プラセンタ抽出物)と、ケイ酸塩、モミガラ活性炭、結晶セルロース、又はデキストリンとを加え、袋内で均一になるように混合し、5gの混合物(試験例番号1-1~1-12)を得た。
なお、使用した原料の詳細は、以下の通りである。以下の消臭剤、結晶セルロース、及びデキストリンはコントロールとして使用した。
・ 動物抽出物 : 豚プラセンタ抽出物(Pプラセンタエキス、日本ハム株式会社製、以下同様)
・ ケイ酸塩 : ケイ酸カルシウム(フローライトR、富田製薬株式会社製、以下同様。)
・ 消臭剤 : モミガラ活性炭(BC-FA-01TS、デクセリアルズ株式会社製、以下同様。)
・ 結晶セルロース : セオラス UF-F711、旭化成株式会社製、以下同様。
・ デキストリン : パインデックス#100、松谷化学株式会社製、以下同様。
前記混合物を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したサンプルを作製した。前記サンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
-官能評価-
前記豚プラセンタ抽出物5gを含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各混合物のサンプルについて、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は6名で行い、その平均値を下記表1-1~1-3に示した。
ポリエチレン袋に、下記表2-1~2-2に記載した量の動物抽出物(魚肉抽出物)と、ケイ酸塩、モミガラ活性炭、結晶セルロース、又はデキストリンとを加え、袋内で均一になるように混合し、5gの混合物(試験例番号2-1~2-8)を得た。
なお、使用した原料の詳細は、以下の通りである。
・ 動物抽出物 : 魚肉抽出物(マリンアクティブ10、焼津水産化学工業株式会社製、以下同様。)
前記混合物を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したサンプルを作製した。前記サンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
-官能評価-
前記魚肉抽出物5gを含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各混合物のサンプルについて、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は7名で行い、その平均値を下記表2-1~2-2に示した。
ポリエチレン袋に、下記表3-1~3-2に記載した量の動物抽出物(鶏軟骨抽出物)と、ケイ酸塩、モミガラ活性炭、結晶セルロース、又はデキストリンとを加え、袋内で均一になるように混合し、5gの混合物(試験例番号3-1~3-8)を得た。
なお、使用した原料の詳細は、以下の通りである。
・ 動物抽出物 : 鶏軟骨抽出物(にわとり軟骨エキスパウダー(C-mucolla)、日本ハム株式会社製、以下同様。)
前記混合物を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したサンプルを作製した。前記サンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
-官能評価-
前記鶏軟骨抽出物5gを含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各混合物のサンプルについて、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は8名で行い、その平均値を下記表3-1~3-2に示した。
ポリエチレン袋に、下記表4-1~4-2に記載した量の動物抽出物(豚コラーゲン含有抽出物)と、ケイ酸塩、モミガラ活性炭、又は結晶セルロースとを加え、袋内で均一になるように混合し、5gの混合物(試験例番号4-1~4-9)を得た。
なお、使用した原料の詳細は、以下の通りである。
・ 動物抽出物 : 豚コラーゲン含有抽出物(豚コラーゲン2000P、フィトファーマ株式会社製、以下同様。)
前記混合物を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したサンプルを作製した。前記サンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
-官能評価-
前記豚コラーゲン含有抽出物5gを含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各混合物のサンプルについて、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は6名で行い、その平均値を下記表4-1~4-2に示した。
ポリエチレン袋に、下記表5-1~5-2に記載した量の動物抽出物(豚抽出物)と、ケイ酸塩、モミガラ活性炭、結晶セルロース、又はデキストリンとを加え、袋内で均一になるように混合し、2gの混合物(試験例番号5-1~5-8)を得た。
なお、使用した原料の詳細は、以下の通りである。
・ 動物抽出物 : 豚抽出物(ポークパウダーMKS、日研フード株式会社製、抽出部位:内臓以外のすべての部位、以下同様。)
前記混合物を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したサンプルを作製した。前記サンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
-官能評価-
前記豚抽出物2gを含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各混合物のサンプルについて、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は6名で行い、その平均値を下記表5-1~5-2に示した。
ポリエチレン袋に、下記表6-1~6-2に記載した量の動物抽出物(魚油加工粉末)と、ケイ酸塩、モミガラ活性炭、結晶セルロース、又はデキストリンとを加え、袋内で均一になるように混合し、5gの混合物(試験例番号6-1~6-8)を得た。
なお、使用した原料の詳細は、以下の通りである。
・ 動物抽出物 : 魚油加工粉末(ドライn-3 DHA 11-D、BASFジャパン株式会社製、以下同様。)
前記混合物を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したサンプルを作製した。前記サンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
-官能評価-
前記魚油加工粉末5gを含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを60℃の恒温槽に1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各混合物のサンプルについて、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は6名で行い、その平均値を下記表6-1~6-2に示した。
なお、試験例6では、消臭剤として公知であるモミガラ活性炭を用いた場合に、異臭が生じているとの評価や、コントロールよりも臭くなっているとの評価もあった。一方、ケイ酸塩を用いた場合では、モミガラ活性炭を用いた場合に生じたような異臭の発生は認められなかった。
ポリエチレン袋に、下記表7に記載した量の動物抽出物(豚抽出物、豚プラセンタ抽出物)と、ケイ酸塩とを加え、袋内で均一になるように混合し、5gの混合物(試験例番号7-2、7-3)を得た。また、コントロールとして、下記表7に記載した量の動物抽出物(豚抽出物、豚プラセンタ抽出物)を加え、袋内で均一になるように混合し、5gの混合物(試験例番号7-1)を得た。
前記混合物を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したサンプルを作製した。前記サンプルを室温(25℃)にて1日間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
-官能評価-
前記コントロールの混合物5gを含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを室温(25℃)にて1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各混合物のサンプルについて、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は6名で行い、その平均値を下記表7に示した。
-打錠末の調製-
下記表8-1に記載した成分のうち、ステアリン酸カルシウム以外の各成分を下記表8-1に記載した量で混合し、混合末を得た。前記混合末を造粒し顆粒とした後、下記表8-1に記載した量のステアリン酸カルシウムを添加、混合し、各打錠末とした。
なお、使用した各成分の詳細は、以下の通りである。
・ ステアリン酸カルシウム(ステアリン酸カルシウム、堺化学工業株式会社製)
ロータリー式打錠機(VEL5、株式会社菊水製作所製)を用い、前記表8-1に記載の組成の打錠末を12kNの圧力で充填加圧して打錠加工し、直径10mm、曲率半径(R)8.5mm、460mg/錠の錠剤を得た。
また、前記錠剤をアルミパウチに入れ、室温(25℃)にて、密封状態で1日間又は4か月間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
[官能評価]
前記豚プラセンタ抽出物10質量%、結晶セルロース90質量%からなる混合末を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを室温(25℃)にて、1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各錠剤について、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は6名で行い、その平均値を下記表8-2に示した。
-打錠末の調製-
下記表9-1に記載した成分のうち、ステアリン酸カルシウム以外の各成分を下記表9-1に記載した量で混合し、混合末を得た。前記混合末を造粒し顆粒とした後、下記表9-1に記載した量のステアリン酸カルシウムを添加、混合し、各打錠末とした。
なお、使用した各成分の詳細は、以下の通りである。
・ マルチトール(Sweet Pearl-P150FD、ロケットジャパン社製)
ロータリー式打錠機(VEL5、株式会社菊水製作所製)を用い、前記表9-1に記載の組成の打錠末を14kNの圧力で充填加圧して打錠加工し、直径9mm、曲率半径(R)7.5mm、340mg/錠の錠剤を得た。
また、前記錠剤をアルミパウチに入れ、室温(25℃)にて、密封状態で1日間又は4か月間静置した後、発生する不快臭に対する官能評価を以下のようにして実施した。
[官能評価]
前記魚肉抽出物82質量%、結晶セルロース8質量%からなる混合末を含むポリエチレン袋を更にアルミ袋に入れ密封したコントロールのサンプルを作製した。前記コントロールのサンプルを室温(25℃)にて、1日間静置した後、発生した不快臭を10点(コントロール)とし、前記各錠剤について、不快臭の強さに応じて0点(不快臭がしない)~10点(不快臭が強い)の11段階で評価した。評価は6名で行い、その平均値を下記表9-2に示した。
Claims (7)
- (A)豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、及び豚コラーゲン含有抽出物からなる群から選択される少なくとも1種の動物抽出物と、
(B)ケイ酸カルシウムとを含有し、
前記(A)成分の含有量が、栄養補助組成物100質量部に対して、50質量部~99質量部であり、
前記(A)成分と、前記(B)成分との質量比{(B)/(A)}が、0.1以上であることを特徴とする栄養補助組成物。 - 前記栄養補助組成物中の油脂の含有量が、18質量%以下である請求項1に記載の栄養補助組成物。
- (A)豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、及び豚コラーゲン含有抽出物からなる群から選択される少なくとも1種の動物抽出物と、(B)ケイ酸カルシウムとを混合する混合工程を含み、
前記(A)成分の含有量が、栄養補助組成物100質量部に対して、50質量部~99質量部であり、
前記(A)成分と、前記(B)成分との質量比{(B)/(A)}が、0.1以上であることを特徴とする栄養補助組成物の製造方法。 - 豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、及び豚コラーゲン含有抽出物からなる群から選択される少なくとも1種の動物抽出物の不快臭の抑制方法であって、
前記動物抽出物と、ケイ酸塩とを混合する混合工程を含むことを特徴とする動物抽出物の不快臭の抑制方法。 - 豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、及び豚コラーゲン含有抽出物からなる群から選択される少なくとも1種の動物抽出物を含有する栄養補助組成物の不快臭の抑制方法であって、
前記動物抽出物と、ケイ酸塩とを混合する混合工程を含むことを特徴とする栄養補助組成物の不快臭の抑制方法。 - 豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、及び豚コラーゲン含有抽出物からなる群から選択される少なくとも1種の動物抽出物の不快臭を抑制するために用いられ、
ケイ酸塩を含有することを特徴とする不快臭抑制用組成物。 - 豚プラセンタ抽出物、魚肉抽出物、鶏軟骨抽出物、及び豚コラーゲン含有抽出物からなる群から選択される少なくとも1種の動物抽出物を含有する栄養補助組成物の不快臭を抑制するために用いられ、
ケイ酸塩を含有することを特徴とする不快臭抑制用組成物。
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"Joint Health Supplement", [online],記録番号(ID#) 3791541,Mintel GNPD,2016年02月,[2023年3月8日検索]、インターネット< URL :https://www.gnpd.com/sinatra/recordpage/3791541> |
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