JPH09227340A - 美爪料 - Google Patents

美爪料

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JPH09227340A
JPH09227340A JP2900296A JP2900296A JPH09227340A JP H09227340 A JPH09227340 A JP H09227340A JP 2900296 A JP2900296 A JP 2900296A JP 2900296 A JP2900296 A JP 2900296A JP H09227340 A JPH09227340 A JP H09227340A
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water
weight
nail
nail enamel
resin
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JP2900296A
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Tomoko Hasegawa
知子 長谷川
Kiyokazu Sakurai
清和 桜井
Tetsuo Kosaka
哲夫 高坂
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美爪料に要求される耐水性と光沢、硬度、柔
軟性を高度なバランスで保持してなる爪に優しい美爪料
を提供する。 【解決手段】 少なくとも炭素数4以下の低級アルコー
ルもしくは炭素数4以下の低級アルコールと水との混合
物を主溶剤とする顔料を含有した美爪料において、分子
量が5000〜50000で、酸価が30〜100のア
ルカリ存在下でのみ水に溶解する非水溶性アクリル樹脂
と、N−メタクリロイルエチルN,N・ジメチルアンモ
ニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリ
ル酸ブチル共重合体を含有したことを特徴とする美爪
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美爪料に要求され
る耐水性と光沢、硬度、柔軟性を高度なバランスで保持
してなる爪に優しい美爪料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の美爪料は、トルエン、キシレンな
どの炭化水素類や酢酸エチル、酢酸ブチルなどのケトン
類などの有機溶剤中に樹脂を溶解せしめ、顔料を分散し
たものが主流であった。これらは人体に対して必ずしも
安全な溶剤とはいえず、常用すると爪の光沢が無くなっ
たり、黄ばみを生じたりすることがあった。
【0003】このため、皮膜成分がポリビニルアセター
ル低級ジアルキルアミノアセテートと、ロジン、エポキ
シロジン、シェラックなどから選択された少なくとも一
つとからなり、溶剤としてエタノールなどの脂肪族低級
アルコールを用いてなる美爪料(特開昭57−5090
8号公報)、L型ニトロセルロースと、炭素数2〜4の
低級アルコールとを主要構成成分とする美爪料におい
て、低級アルコール中のエタノール含有量が80重量%
である美爪料(特開昭57−50908号公報)、皮膜
の表面自由エネルギーが32〜42erg/cm3であるアニ
オン性ポリマーエマルジョンを固形成分として5〜60
重量%含有する水系美爪料(特開平4−103514号
公報)などのアルコールや水を主溶剤とした美爪料が知
られている。
【0004】また、塗膜性能に比較的優れる樹脂エマル
ジョンを主要樹脂として使用したタイプの美爪料として
は、基剤として粒子径が0.1μm以下のポリマーエマ
ルジョンを固形成分として5〜60重量%含有する美爪
料(特公昭55−43445号公報)、平均粒径0.5
μm以下の顔料及び水性ポリマーエマルジョンとを含有
する美爪料(特開平4−103516号公報)などが知
られている。
【0005】しかしながら、上記前者の水やアルコール
を主溶剤とした美爪料を爪上に塗布した場合には、有機
溶剤を主溶剤とした美爪料と較べると、光沢性、塗膜強
度、又は石鹸水などのアルカリ性下での洗浄で著しく劣
っていた。更に、水を主溶剤とした美爪料は乾燥に要す
る時間が長く、使い勝手が悪い点に課題がある。また、
上記後者の塗膜性能に比較的優れる樹脂エマルジョンを
主要樹脂として使用したタイプの美爪料は、乾燥した後
に再溶解・再分散しないため、塗布する刷毛を一旦乾か
してしまうと通常では再使用できないという課題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の課題を解消しようとするものであり、炭素数4以
下の低級アルコールもしくは水と炭素数4以下の低級ア
ルコールの混合物を主溶剤とする顔料を含有した美爪料
において、美爪料に要求される耐水性と光沢、硬度、柔
軟性を高度なバランスで保持し、常用しても爪を痛めな
い美爪料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、エタノールなど
の炭素数4以下のアルコール等を主溶剤とする顔料を含
有した美爪料において、アルカリ存在下では水に溶解す
るが、中性もしくは酸性の水には溶解しない特定の非水
溶性アクリル樹脂と、顔料を安定に分散させる特定成分
とを含有させることにより、上記目的のアルコール系又
はアルコール/水系の美爪料を得ることに成功し、本発
明を完成するに至ったのである。すなわち、
【0008】本発明の美爪料は、下記(1)〜(5)である。 (1) 少なくとも炭素数4以下の低級アルコールもしくは
炭素数4以下の低級アルコールと水との混合物を主溶剤
とする顔料を含有した美爪料において、分子量が500
0〜50000で、酸価が30〜100のアルカリ存在
下でのみ水に溶解する非水溶性アクリル樹脂と、N−メ
タクリロイルエチルN,N・ジメチルアンモニウム・α
−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル
共重合体とを含有したことを特徴とする美爪料。 (2) 前記非水溶性アクリル樹脂がアクリル酸エステル−
メタクリル酸エステル共重合体であり、処方全量に対し
て5〜50重量%のアクリル酸エステル−メタクリル酸
エステル共重合体と、40〜80重量%の炭素数4以下
の低級アルコールと、0.1〜20重量%のN−メタク
リロイルエチルN,N・ジメチルアンモニウム・α−N
−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重
合体と、0〜40重量%のpHが8以上に調整された水
とを含む上記(1)記載の美爪料。
【0009】(3) 前記pHが8以上に調整された水はア
ンモニアで調整してなる上記(2)記載の美爪料。 (4) 増粘剤を配合した上記(1)〜(3)の何れか一つに記載
の美爪料。 (5) 前記増粘剤が粘土系増粘剤、もしくは一次粒子径が
50nm以下の無機増粘剤、多糖類又は水可溶性樹脂増粘
剤から選ばれる少なくとも1種である上記(4)記載の美
爪料。
【0010】本発明のエタノールなどの炭素数4以下の
低級アルコール又はこの低級アルコールと水とを主溶剤
とした顔料を含有した美爪料では、アルカリ存在下での
み低級アルコール又は水に溶解する非水溶性アクリル樹
脂の分子量と酸価を選択することによってアルコール又
はアルコールと水の混在系での安定化などを図ると共
に、N−メタクリロイルエチルN,N・ジメチルアンモ
ニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリ
ル酸ブチル共重合体を用いて経時的な顔料の分散安定性
を図ることにより、アルコールには溶解するが、水には
溶解せず、またアルカリ水が含まれていても収縮したり
析出するような疎水的挙動を示さない美爪料が得られ、
かつ、爪を痛めず、炭化水素系もしくはケトン系溶剤に
ニトロセルロース等を溶解せしめた従来の一般的な美爪
料と較べても何等遜色のない光沢、塗膜の強度、分散の
安定性、石鹸水に対する耐性を有するアルコール系、ア
ルコール/水系の美爪料が得られることとなる。また、
上記作用を有する美爪料において、増粘剤を含有させる
ことにより、沈降し易い酸化チタンやベンガラ、パール
系顔料などの沈降及び凝集を最小限に防ぐことができる
こととなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の美爪料は、少なくとも炭素数4
以下の低級アルコールもしくは炭素数4以下の低級アル
コールと水との混合物を主溶剤とする顔料を含有した美
爪料において、分子量が5000〜50000で、酸価
が30〜100のアルカリ存在下でのみ水に溶解する非
水溶性アクリル樹脂と、N−メタクリロイルエチルN,
N・ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシ
ベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体とを含有したも
のである。本発明で用いる分子量が5000〜5000
0で、酸価が30〜100のアルカリ存在下でのみ水に
溶解する非水溶性アクリル樹脂は、アルコールには溶解
するが、水には溶解せず、またアルカリ水が含まれてい
ても収縮したり析出するような疎水的挙動を示さず、か
つ光沢を付与するなどの機能を有する。上記物性の非水
溶性アクリル樹脂としては、例えば、アクリル酸エステ
ル−メタクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
【0012】本発明の美爪料においては、光沢等を付与
するものとして上記物性の非水溶性アクリル樹脂の他、
酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ケトン樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、セラック、ロジン等を用いるこ
とができ、これらのうち、炭素数4以下の低級アルコー
ルに溶解し且つ非水溶性でありながらアルカリ水と会合
しても収縮や固化などの疎水的挙動を示さない性質を有
する特異な性質を有する樹脂ならば本発明の主旨を逸脱
するものではない。
【0013】また、本発明の美爪料は、通常塗布用の刷
毛等により爪に塗布されるものであるが、塗布用の刷毛
が乾燥してしまった場合の刷毛の復元性を考慮すると、
本発明の美爪料においては配合量にもよるがエマルジョ
ンの形で含有するものは好ましくない。一般に美爪料に
用いるエマルジョンは、一度乾燥してしまうと同じ溶剤
で取り除くことは困難である。エマルジョンは、固形分
が5重量%未満程度の配合で、主溶剤に溶解する樹脂と
併用されるならば問題ないが、それ以上の使用は好まし
くない。
【0014】そのため、本発明に用いる上記物性の非水
溶性アクリル樹脂は、低級アルコールに溶けることが必
須であると同時に、水が入っても分子が萎縮したり析出
するものであってはならず、しかも、塗膜には耐水性が
求められており、このためには通常水に溶解するもので
あってはならない。従って、疎水部分及び親水部分を有
する樹脂はその大きさやバランスを調整しなければなら
ないし、はっきりした疎水部分及び親水部分を有しない
場合の樹脂は重合度などを調節したりしなければならな
い。例えば、酸性基を有するアクリル酸やメタクリル酸
或いはマレイン酸などのモノマーとそのエステル又はこ
れらエステルと共重合可能な二重結合を持つモノマーを
共重合させて親水性・疎水性のバランスを調整すること
が可能となる。上記共重合させる二重結合を持つモノマ
ーとしては、スチレン、酢酸ビニル等が挙げられるが、
種類については特に限定されるものではない。
【0015】本発明では、分子量が5000〜5000
0で酸価が30〜100の非水溶性アクリル樹脂が最も
良い結果が得られた。分子量が5000を下回ると塗膜
強度が不足し、50000を越えると硬いが脆い塗膜と
なり、好ましくない。更に好ましくは、分子量は500
0〜20000のものが塗膜の硬度、固着性、柔軟性に
調和のとれたものとなる。更に、分子量は小さい方が美
爪料の粘度を調整しやすいため、分子量5000〜15
000程度のものが最も好ましい。酸価が小さいもの
は、一般にアルコールやアルカリ水への溶解性が悪く、
経験的には30未満のものは本発明の美爪料の主溶剤に
溶解しないこととなる。また、酸価が大きいと耐アルカ
リ性に劣ることとなる。これらのバランスを考慮する
と、酸価は30〜80が最も好ましい。
【0016】上記物性の非水溶性アクリル樹脂の配合量
は、処方全量に対して5〜50重量%である。配合量が
5重量%未満であると、塗膜が薄く十分な光沢が得られ
ず、50重量%を超えると塗膜が厚くなり、均一な膜と
ならないばかりか、乾燥性が遅く、乾燥するまでに塗膜
に皺がよるなど好ましい結果は得られない。好ましい配
合量は、10〜30重量%で、更に好ましくは15〜3
0重量%である。本発明の美爪料の場合は、上記物性の
非水溶性アクリル樹脂は15〜30重量%含有されたと
きに最も塗り易く、結果的に強く、光沢があり、固着性
が良く、色斑や塗り斑が目立たない等最もバランスの良
い美爪料となる。
【0017】なお、光沢を与える樹脂をエマルジョンの
形で加えると、前述のように一度乾燥してしまった刷毛
を復元することが困難となる。そのため本発明では、基
本的には用いないが、エマルジョン型の樹脂の中には耐
水性が良く、石鹸での洗浄に強いという長所を有するも
のもある。エマルジョンの形で供給される樹脂も主溶剤
に溶解する樹脂と混合された状態で固化すれば、主溶剤
に溶解する樹脂が再溶解することによって刷毛が復元さ
れる場合がある。即ち、エマルジョン中の固形分(樹脂
分)が、本発明に用いる上記物性の非水溶性アクリル樹
脂と同量程度なら何とか刷毛を復元できる。更に、実用
性を考慮するとエマルジョンで供給される樹脂量は上記
物性の非水溶性アクリル樹脂の半分程度、例えば、アク
リル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体を20
重量%用いるときには10重量%程度のエマルジョン樹
脂を含んでも、元の液中に浸漬することによって刷毛は
1日以内で復元されることとなる。本発明ではエマルジ
ョンで供給される樹脂が固形分で5重量%以下の時は刷
毛の復元性には何等影響を与えないものとなる。
【0018】本発明の美爪料には、40〜80重量%の
炭素数4以下の低級アルコールが配合される。炭素数4
以下の低級アルコールとしては、例えば、メタノール、
エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、ブチルアルコール、s-ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、t-ブチルアルコールなどが挙げら
れ、就中エタノールはトルエン、キシレン、酢酸エチル
などと較べて人体に安全なものであり、本発明では最も
好ましいものである。また、これらの低級アルコール
は、単独に又は二種以上混合して使用することができ
る。炭素数4以下の低級アルコールの配合量が40重量
%未満であると、乾燥性に劣り、また、80重量%を越
えると、平滑な塗膜が得られず、好ましくない。なお、
上記炭素数4以下の低級アルコール以外のベンジルアル
コール、親アルコール系のシリコン系溶剤などを本発明
の効果を阻害しない範囲(0〜15重量%)内で配合す
ることもできる。
【0019】本発明の美爪料には、0〜40重量%のp
Hが8以上に調整された水(アルカリ水)が配合され
る。本発明における上記物性の非水溶性アクリル樹脂で
あるアクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合
体や酢酸ビニル樹脂、ケトン樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキ樹脂、セラック、ロジン等の光沢を与えるアルコー
ル溶性樹脂は水に溶解しないか又は溶解し難いものであ
るから、本来水が入ることは好ましいことではない。し
かしながら、アルコールのみを主溶剤とする時よりも水
で希釈されたアルコールの方が爪に対する刺激は少な
い。また、後述するように酸化チタンやパール顔料など
の沈降し易い顔料の沈降防止のため、必要に応じて増粘
剤を用いるが、沈降防止に対処した増粘剤は水系では豊
富に存在し、これらを利用する場合は水を用いる方が好
ましい結果が得られる。これらの観点から見れば水が入
ることは好ましいこととなる。このことから本発明に用
いる水分は適度な量であることが望ましい。
【0020】本発明に用いる上記物性の非水溶性アクリ
ル樹脂であるアクリル酸エステル−メタクリル酸エステ
ル共重合体や、セラック、ロジン等はアルカリ存在下で
は水に可溶となる。大量のアルカリが爪上に残留すると
爪を痛めるので、揮発性のものが好ましいので、pHが
8以上のアルカリ水の調整には本発明ではアンモニアを
用いることが好ましい。これを水(精製水)に溶解して
アルカリ性(pHが8以上)を示すようにすると、本発
明に用いる上記物性の非水溶性アクリル樹脂は疎水的挙
動を示さないこととなる。
【0021】アルカリ水の配合量は、上記炭素数4以下
の低級アルコールと等量以下であり、配合量が40重量
%を超えると光沢等を与える上記物性の非水溶性アクリ
ル樹脂を量的に十分溶解することが困難となる。光沢等
を付与する樹脂の溶解量を確保するためには30重量%
以下の方が好ましい。更に20重量%以下ではアルコー
ル溶解性の樹脂の殆どの種類を溶解することができるた
め、最も好ましいといえる。また、前述のように炭素数
4以下の低級アルコール、就中エタノールはトルエン、
キシレン、酢酸エチルなどと較べて人体に安全なもので
あるから、水分が0重量%でも従来の美爪料より安全性
が高いため、本発明の主旨を逸脱するものではない。
【0022】本発明で用いる顔料としては、例えば、カ
ーボンブラック、チタンホワイト(酸化チタン)、チタ
ンブラック、亜鉛華、べんがら、酸化クロム、鉄黒、コ
バルトブルー、アルミナホワイト、酸化鉄黄、ピリジア
ン、硫化亜鉛、リトポン、カドミウムエロー、朱、ガド
ミウムレッド、黄鉛、モリブデードオレンジ、ジンクク
ロメート、ストロンチウムクロメート、ホワイトカーボ
ン、群青、鉛白、紺青、マンガンバイオレット、アルミ
ニウム粉、真鍮粉等の無機顔料、C.I.16185、C.I.4543
0、C.I.16255、C.I.45410、C.I.45440、C.I.45100、C.
I.19140、C.I.15985、C.I.42053、C.I.42090、C.I.7301
5、C.I.15850、C.I.15585、C.I.15630、C.I.45170、C.
I.15800、C.I.15880、C.I.12120、C.I.45380、C.I.2610
0、C.I.73360、C.I.17200、C.I.12085、C.I.45370、C.
I.12075、C.I.21110、C.I.15510、C.I.45425、C.I.4535
0、C.I.47005、C.I.47000、C.I.21090、C.I.61570、C.
I.61565、C.I.59040、C.I.42095、C.I.73000、C.I.4205
2、C.I.69825、C.I.42090、C.I.20170、C.I.60725、C.
I.45190、C.I.15865、C.I.26105、C.I.16155、C.I.1615
0、C.I.14700、C.I.12140、C.I.15620、C.I.11725、C.
I.14600、C.I.12100、C.I.11680、C.I.18950、C.I.1031
6、C.I.11380、C.I.11390、C.I.13065、C.I.18820、C.
I.10020、C.I.42085、C.I.61520、C.I.74160、C.I.6073
0、C.I.20470等の有機顔料及び酸性染料のレーキ顔料、
魚鱗箔、各種雲母チタン、セリサイト、マスコバイト、
アコヤ貝末、アワビ貝末、タカセ貝末等のパール顔料な
どが挙げられる。
【0023】また、光沢を得るための美爪料という特殊
性から、着色力が殆ど無く一般に体質顔料と呼ばれる、
バライト粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸
石灰粉、沈降性炭酸カルシウム、石膏、アスベスト、ク
レー、シリカ粉、微粉ケイ酸、軽藻土、タルク、塩基性
炭酸マグネシウム、アルミナホワイト、グロスホワイ
ト、サチンホワイト、燐酸三カルシウム、ヒドロキシア
パタイト等を用いても透明感のある自然な色が得られ
る。本発明では上記の他にも化粧品として使用され、か
つ、適当と判断される全ての顔料も使用でき、また、光
沢性を更に向上させるために、赤226号、赤220号
などの着色料を上記各種の顔料と共に併用することもで
きる。これらの顔料は、単独に、または2種以上を混合
して用いることができ、その配合量は10重量%以下、
好ましくは0.01〜5.0重量%である。
【0024】上記顔料としての酸化チタンは、爪の色や
微妙な透明感を隠ぺいする性能に優れている。この為、
美爪料の色や爪の色の濃淡に拘らず、酸化チタンを単独
で用いれば綺麗な白色の塗膜が得られ、他の有色顔料と
併用すれば鮮やかな色調の塗膜が得られるという優れた
特徴を持つ。また、酸化チタンは、隠ぺい剤として用い
るばかりではなく、例えば桃色や肌色等を調色するな
ど、単に白色顔料としてのみ用いられる場合がある。こ
の場合の配合量は使用に耐えない量である10重量%を
超えない範囲の任意の量であり、例えば0.01重量%
など必要に応じた量となる。更に、カーボンブラック、
鉄黒、べんがらなどのようにそれ自体が隠ぺい力に優れ
た顔料を用いる場合や透明感を出す場合には酸化チタン
は配合しない方が良い。
【0025】本発明で用いる前記各種の顔料、特に酸化
チタンやパール系顔料などの比重の高い顔料は、長時間
(例えば一ケ月)静置すると沈降する。この場合、美爪
料充填容器を振るなどの簡単な操作で再分散できること
が肝要である。顔料が強固な塊となり再分散し難いと、
色が薄い、隠ぺい力が弱い、塗膜に色斑ができるなどの
性能が劣化することとなる。そこで、本発明では、N−
メタクリロイルエチルN,N・ジメチルアンモニウム・
α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチ
ル共重合体(以下、単に「メタクリル酸ブチル共重合
体」という)を用いることが必須となる。このメタクリ
ル酸ブチル共重合体は、非常に優れた分散剤であり、沈
降した顔料が強固な塊とならず再分散し易いものとな
り、しかも、本発明の美爪料を構成する上記物性の非水
溶性アクリル樹脂などの成分の作用効果を損なうことな
いものである。
【0026】このメタクリル酸ブチル共重合体の配合量
は、0.1〜20重量%が適当である。0.1重量%未
満では、顔料の分散効果がない。配合量が20重量%を
超えると上記物性の非水溶性アクリル樹脂などの光沢を
与える樹脂の特性を完全に阻害し、塗膜面の光沢も強度
も実用に耐えないものとなり、好ましくない。本発明で
用いる美爪料の分散剤として好ましいメタクリル酸ブチ
ル共重合体の配合範囲は、0.1〜10重量%、更に好
ましい配合量は0.2〜7重量%である。この0.2〜
7重量%範囲で配合すると、光沢、塗膜強度、固着性、
耐擦過性、塗布性、耐石鹸洗浄性に悪影響を与えないた
め、光沢を付与する樹脂の性能を十分に引き出し、最も
バランスの良い美爪料となる。一方、美爪料としての性
能を考慮すると、あまり高粘度のものは塗布性、厚塗り
感、乾燥性等が劣化するので好ましくない。
【0027】上記メタクリル酸ブチル共重合体を用いる
と、前述のように再分散しやすいが、顔料の沈降速度を
遅くすれば更に好ましい結果が得られる。この方法とし
て増粘剤を必要に応じて用いることが有効である。更に
沈降物を嵩高くすることが好ましい。また、美爪料とし
ての性能を考慮すると、あまり高粘度のものは塗布性、
厚塗り感、乾燥性等が劣化するので好ましくない。その
ため、本発明の美爪料では、顔料の沈降を嫌う場合の対
策として、塗布時程度の剪断力が加わった場合には低粘
度で、静置した場合には高粘度になるように、擬塑性も
しくは構造粘性を与える増粘剤を使用することができ
る。
【0028】本発明で用いる増粘剤としては、例えば、
ヘクトライト、ベントナイト、モンモリロナイト、バイ
デライト等と称される天然スメクタイト系粘土、及びそ
れらに類似もしくは近似の合成粘土等のいわゆる粘土増
粘剤、もしくは鎖状の2次凝集に依って液体に擬塑性及
び構造粘性を与える微粒子シリカ、超微粒子酸化アルミ
ニウム、超微粒子酸化チタン等の一次粒径が50nm以下
の無機微粒子粉体、分子量の大きな、アクリル系樹脂、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カル
ボキシビニルポリマー等の水溶性高分子、およびキサン
タンガム、ウェランガム、グアーガム、タラカントガ
ム、ローカストビーンガム等の増粘多糖類等が挙げら
れ、これらは、単独に、または2種以上を混合して用い
ることができ、その配合量は後述するように増粘剤の種
類等に応じて適宜調整される。
【0029】これらの増粘剤中で、天然及び合成粘土増
粘剤、分子量の大きな水溶性高分子、キサンタンガム、
ウェランガム、及びキサンタンガムまたはウェランガム
とグアーガム等のガラクトナンマンを併用した増粘多糖
類は、水分により著しく膨潤して増粘効果を得るもので
あり、酸化チタン等の顔料が凝集するときの立体障害と
なるため非常に有効である。更に、天然及び合成粘土増
粘剤は、平板状の粒子構造の端面とベーサル面が電気的
に引き合ってカードハウス構造を取るため、最も理想的
な立体障害を構成するので特に好ましい増粘剤といえ
る。
【0030】粘土系増粘剤は、前述のように最も好まし
い沈降防止剤であるが、その配合量は0.01〜10重
量%である。0.01重量%未満では効果が認められ
ず、10重量%超過では塗布性や塗布後の固着性が悪く
なる。好ましくは、0.1〜5重量%である。実際に沈
降防止効果が顕著になるのは0.1重量%以上であり、
5重量%〜10重量%の範囲では塗布性が必ずしも良く
ない上、塗布乾燥後に雨などの水分や汗などで粘土が膨
潤して擦れ落ち易くなる。本発明の美爪料をペンタイプ
の塗布具に充填して用いる場合には3重量%以下の使用
が最も好ましい。塗布液としての性能は3〜5重量%で
も問題ないが、ペンの流出機構上、高粘度のものは好ま
しくなく、あまり強い構造粘性は流出を阻害することと
なる。
【0031】また、鎖状の2次凝集に依って液体に擬塑
性及び構造粘性を与える微粒子シリカ、超微粒子酸化ア
ルミニウム、超微粒子酸化チタン等の一次粒径が50nm
以下の無機微粒子粉体は、粘土系増粘剤ほど好ましい沈
降防止効果は得られず、且つ光沢感を阻害する場合もあ
るが、塗布乾燥後に水分によって膨潤するものではない
ので耐水・耐汗性の意味では優れた効果を有する。実際
の商品としては、日本アエロジル社から平均の一次粒子
径が7〜40nmの微粒子シリカや、平均の一次粒子径が
約20nmの超微粒子アルミナ、及びこのシリカとアルミ
ナの混合物、及び平均の一次粒子径が約30nmの超微粒
子酸化チタン等が発売されている。顔料として用いる酸
化チタンは、平均粒子径が0.2〜0.5μであり、隠
ぺい力が強いため、白色顔料としても隠ぺい剤としても
優れた効果がある。ここで述べている超微粒子酸化チタ
ンは、一次粒子径が一桁小さいため隠ぺい力が非常に弱
く、且つ青味の色調を呈しているので微妙な色合いや透
明感を出す面白い着色剤ともいえるが、同時に無機微粒
子粉体としての増粘剤としての機能も有する。
【0032】無機微粒子増粘剤の配合量は、0.1〜1
0重量%である。これは前述のとおり光沢感を阻害する
(=マット感が出る)効果のためで10重量%を超える
配合は美爪料として好ましい光沢が得られないためであ
る。好ましくは、0.5〜5重量%である。沈降防止効
果が顕著になるのは0.5重量%以上であり、5重量%
以上では明らかにマット感が出て光沢がだんだん悪化す
ることとなる。また、ペンタイプの塗布具に充填して用
いる場合の好ましい配合量は0.5〜3重量%である。
これは粘土系増粘剤と同様の理由で流出機構を考慮した
場合の理想的な擬塑性を得ることができるためである。
【0033】更に、本発明の美爪料は、アルコール又は
アルコールと水の混合溶剤なので、増粘剤として天然ま
たは合成の多糖類増粘剤を加えても効果がある。多糖類
増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、ウェランガ
ム、グアーガム、タラカントガム、ローカストビーンガ
ム等が挙げられるが、少量の配合で大きな擬塑性が得ら
れるキサンタンガムまたはウェランガムの使用が好まし
い。 また、キサンタンガムまたはウェランガムとグア
ーガム等のガラクトナンマン多糖類を併用すると相乗効
果によってキサンタンガムやウェランガム単独で用いた
ときより優れた増粘効果が得られることとなる。キサン
タンガムおよびウェランガムはイオン性を有し、他の配
合物と反応して経時的不安定要因となる場合があるが、
ノニオンであるガラクトナンマン多糖類と併用すること
で配合量を三分の一程度に抑えることができるため、経
時変化の上では併用した多糖類増粘剤の方が有利であ
る。
【0034】多糖類増粘剤の配合量は0.01〜10重
量%である。0.01重量%未満では目的の効果が得ら
れず、10重量%を越えると40重量%と最大にアルカ
リ水を配合しても溶解しないこととなる。また、グアー
ガム、タラカントガム、ローカストビーンガム等比較的
分子量の小さい多糖類は、多量に配合しないと増粘効果
が得られないため、2〜10重量%の配合が必要である
が、前述のように塗布時程度の剪断力が加わった場合に
は低粘度で、静置した場合には高粘度になるように、擬
塑性もしくは構造粘性を与えることが好ましいのでキサ
ンタンガムおよびウェランガムのように少量で強い擬塑
性を与えるものの方が好ましい。これらの配合量は0.
01〜2重量%であり、ペンタイプの塗布具に用いるた
めに好ましい粘性を考慮すると、0.1〜1重量%の配
合が最も好ましい。
【0035】キサンタンガムまたはウェランガムとグア
ーガム等のガラクトナンマン多糖類を併用したものとし
て大日本製薬社からミニットPSという商品が市販され
ている。これはキサンタンガムとグアーガムの1:1混
合品で、キサンタンガムおよびウェランガムを単独で使
用したときの概ね三分の二(すなわちキサンタンガムは
三分の一)の配合量でほぼ同じ粘性となる。最初から混
合した増粘多糖類でなく、それぞれ別々に配合しても増
粘効果は変わらないものとなる。
【0036】水溶性高分子としては、例えば、B.F.Good
rich Chemical社から商品名「カーボポール」として市
販される高分子量カルボキシビニルポリマー、Rohm&Haa
s社から商品名「ACRYSOL」として市販される高分子量ア
クリル樹脂、分子量10000以上のポリエチレングリ
コール、及びKバリューが80以上のポリビニルピロリ
ドン等が挙げられる。これらの配合量は増粘多糖類とほ
ぼ同じ0.01〜2重量%であり、ペンタイプの塗布具
に用いるため場合の好ましい粘性を考慮すると、0.0
1〜1重量%の配合が最も好ましい。
【0037】本発明の美爪料の製造方法として、特に限
定されるものではないが、例えば下記(1)〜(5)の順で製
造することができる。 (1) 適当量のパール顔料及び体質顔料以外の単色顔料
と、メタクリル酸ブチル共重合体を秤量し、炭素数4以
下の低級アルコール中に良く混練した後、分散機にて撹
拌して各単色の色剤液を得る。この場合の分散機は超音
波分散機、ビーズミル、サンドミル、3本ロールミル、
ニーダー、ホモジナイザー、ディゾルバー等の中から任
意に選んだものが使用される。 (2) 炭素数4以下の低級アルコールにその設計目的に応
じて水を配合し、光沢を与える樹脂、即ちアクリル酸エ
ステル−メタクリル酸エステル共重合体と、酢酸ビニル
樹脂、ケトン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、セ
ラック、ロジンの群から選ばれる1種もしくは複数種の
アルコール溶性樹脂とを秤量して配合し、樹脂を溶解せ
しめる。
【0038】(3) 予めpHを7以上に調整した水もしく
は低級アルコール中に最終的に必要な量の2〜30倍程
度の濃度で増粘剤を溶解または分散しておく。 (4) 上記(2)で調製した液に必要量の上記(1)で調製した
各単色とパール顔料・体質顔料を必要に応じて配合して
好みの色に調色する。また、必要に応じて増粘剤を配合
する場合は上記(3)で調製した濃厚な増粘溶液をここで
配合する。 (5) 次いで、上記調製した各配合成分を超音波分散機、
ニーダー、ホモジナイザー、ディゾルバー等比較的低い
剪断のかかる分散機で撹拌することにより目的の美爪料
が得られる。なお、剪断が非常に小さいマグネチックス
ターラーや撹拌羽根を使用する場合は勢い良く撹拌する
ことが好ましい。
【0039】以上が本発明の美爪料を製造する一例であ
るが、例えば、パール光沢が得たい場合にパール顔料に
対してビーズミルなどの高剪断のかかる分散機を用いて
せっかくのパール顔料の光沢を失ってしまったり、ある
いは水溶性高分子就中増粘多糖類に高剪断をかけてその
増粘効果を著しく低下させるなど、希望する性能を得る
手段として間違っていない手段であればどんな方法でも
よいものである。即ち、全材料を一度に秤量・混練して
分散を行うというような簡単な手段でも特に問題はな
い。また、本発明の美爪料は、例えば、一般に用いられ
ているペンタイプの塗布具、塗布容器の蓋体に刷毛部が
一体となった塗布具に充填することにより使用に供され
ることとなる。
【0040】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0041】本実施例で使用する非水溶性アクリル樹脂
(光沢等を与える樹脂)及びアルカリ水として以下のも
のを用いた。 (樹脂A)分子量5000、酸価80、ガラス転移点3
5℃のアクリル酸エステル−メタクリル酸エステル。 (樹脂B)分子量8500、 酸価80、ガラス転移点
40℃のアクリル酸エステル−メタクリル酸エステル。 (樹脂C)分子量10000、 酸価30、ガラス転移
点50℃のアクリル酸エステル−メタクリル酸エステ
ル。 (DEAA) ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート アセタール化度59重量%、エステル化度61重量%、
分子量66000である。 (アルカリ水)精製水中に25重量%アンモニア水を5
重量%溶解せしめて、pH9.5のアルカリ水を得た。
【0042】(実施例1) 樹脂A 20.0重量% アルカリ水 5.0重量% イソプロピルアルコール 5.0重量% 赤226号 0.1重量% 酸化チタン(CR-50;石原産業(株)商品名) 4.9重量% メタクリル酸ブチル共重合体30重量%エタノール溶液 (ユカフォーマーAM75・202(三菱化学(株)商品名) 10.0重量% エタノール 50.0重量% ベントナイト(BENTON EW;National Read社商品名) 5.0重量% 以上の成分を混合しビーズミルにて1時間分散し、美爪
料を得た。
【0043】(実施例2) (着色液1の調製) メタクリル酸ブチル共重合体30重量%エタノール溶液 (ユカフォーマーAM75・202(三菱化学(株)商品名) 5.0重量部 赤220号 3.0重量部 エタノール 42.0重量部 以上の成分を混練しビーズミルにて1時間分散し、着色
液1とした。
【0044】 (美爪料の調製) 着色液1 50.0重量% 樹脂B 20.0重量% アルカリ水 5.0重量% ベンジルアルコール 7.0重量% イソプロピルアルコール 5.0重量% エタノール 7.0重量% 以上の成分をマグネチックスターラーにて混練し、美爪
料を得た。
【0045】(実施例3) (着色液2の調製) メタクリル酸ブチル共重合体40重量%エタノール溶液 (ユカフォーマーAM75・204(三菱化学(株)商品名) 10.0重量部 べんがら211(弁柄;大東化成(株)商品名) 0.1重量部 赤202号 0.9重量部 エタノール 39.0重量部 以上の成分を混練しビーズミルにて1時間分散し、着色
液2とした。
【0046】 (美爪料の調製) 着色液2 50.0重量% 樹脂C 30.0重量% アルカリ水 5.0重量% ベンジルアルコール 5.0重量% イソプロピルアルコール 5.0重量% エタノール 4.0重量% 雲母チタン(TAIKA PEARL SP-350;テイカ(株)商品名) 1.0重量% 以上の成分をマグネチックスターラーにて混練し、美爪
料を得た。
【0047】(比較例1) ニトロセルロース 15.0重量% 変性アルキッド樹脂 12.0重量% dlカンフル 0.5重量% クエン酸アセチルトリブチル 5.5重量% 塩化ベンジルジメチルステアリル‐アンモニウム処理 ヘクトライト(BENTON27;National Read社商品名) 5.0重量% 酢酸ブチル 25.0重量% 酢酸エチル 20.0重量% エタノール 7.0重量% トルエン 5.0重量% 赤226号 0.1重量% 酸化チタン(CR-50;石原産業(株)商品名) 4.9重量% 以上の成分を3本ロールミルにて混練し、美爪料を得
た。
【0048】(比較例2) アクリルポリマーエマルション 70.0重量% ベントナイト(BENTON EW;National Read社商品名) 5.0重量% 水 21.5重量% シリコーン界面活性剤 (SILWET L722;日本ユニカー(株)商品名) 0.1重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.1重量% パラオキシ安息香酸エチル 0.1重量% パラオキシ安息香酸プロピル 0.1重量% パラオキシ安息香酸ブチル 0.1重量% 赤220号 3.0重量% 以上の成分を混練し、ビーズミルにて1時間分散して美
爪料を得た。
【0049】(比較例3) DEAA 16.5重量% セラック50重量%エタノール溶液 (ラックコート 50EDS;日本シェラック(株)商品名) 15.0重量% エタノール 63.5重量% 赤226号 0.1重量% 酸化チタン(CR-50;石原産業(株)商品名) 4.9重量% 以上の成分を混練し、ビーズミルにて1時間分散して美
爪料を得た。
【0050】(比較例4) 樹脂A 20.0重量% アルカリ水 5.0重量% イソプロピルアルコール 5.0重量% 赤226号 0.1重量% 酸化チタン(CR-50;石原産業(株)商品名) 4.9重量% ポリビニルブチラール (エスレックBL−1;積水化学(株)商品名) 3.0重量% エタノール 62.0重量% 以上の成分を混合しビーズミルにて1時間分散し、美爪
料を得た。
【0051】上記実施例1〜3及び比較例1〜4を用い
て以下(1)〜(9)に示される光沢、鉛筆硬度、固着性(碁
盤目試験)、耐屈曲性試験、耐水性、乾燥性、再分散
性、再溶解性試験及び爪の負担の評価を行った。これら
の結果を下記表1に示す。
【0052】(1) 光沢 スガ試験機(株)製デジタル変角光沢計UGV−5Dを
用いて、JIS K5400の6.7に準じて測定し
た。
【0053】(2) 鉛筆硬度 試料の被塗布面にガラス板を用いた他はJIS K54
00の6.14に準じて行った(JISでは鋼板に塗布
する)。
【0054】(3) 固着性(碁盤目試験) 試料の被塗布面にガラス板を用いた他はJIS K54
00の6.15に準じて行った(JISでは鋼板に塗布
する)。
【0055】(4) 耐屈曲性試験 JIS K5400の6.16に準じて行った。 「○」は「屈曲に耐える」と判定されたもの。 「×」は「屈曲に耐える」と判定されなかったもの。
【0056】(5) 耐水性 試料をガラス板に0.1mmのバーコーターを用いて塗布
し、乾燥後、精製水中に24時間浸漬した後、剥がれや
白濁などの変色を評価した。 「○」は「剥がれ・変色なし」 「△」は「剥がれ無し・変色(白濁)有り」 「×」は「剥がれ・変色有り」
【0057】(6) 乾燥性 試料をガラス板に0.1mmのバーコーターを用いて塗布
し、指で触っても変化がなくなるまでの時間を測定し
た。
【0058】(7) 再分散性 試料を20mlのキャップ付き試験管にとり、常温で1ケ
月間放置した後、手で50回振盪し、液の均一性を評価
した。 「○」は「均一である」 「△」は「色むらが見られる」 「×」は「沈降物が再拡散しない」
【0059】(8) 再溶解性試験 試料を市販のマニキュア容器に充填し、マニキュア容器
付属の刷毛に付て乾燥させた後、元の容器に戻して1昼
夜放置して刷毛についた乾燥物が再溶解しているかどう
か観察した。 「○」は「再溶解している」 「×」は「再溶解していない」
【0060】(9) 爪の負担 試料を10名のモニターに約1カ月間使用してもらい、
爪へのダメージを生じているかどうか観察した。 「○」は「全くダメージが見られない」 「×」は「黄変などのダメージが見られる」
【0061】
【表1】
【0062】(表1の考察)以上のように、本発明とな
る実施例1〜3は、従来例となる比較例1〜4に較べ光
沢があり、適度な硬度と柔軟性を合わせ持ち、固着性、
耐水性に優れ、更に顔料の分散安定性に優れた上、爪に
優しい美爪料であることが判明した。個別的に比較例1
〜4を考察すると、比較例1はニトロセルロースを配合
した美爪料であるので、爪の負担が多くなり好ましくな
く、比較例2は、アクリルポリマーエマルジョンを配合
した美爪料であるので、屈曲性、再分散性、再溶解性が
悪く、しかも、乾燥に時間がかかるものであり、比較例
3はポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート
(DEAA)を配合した美爪料であるので、固着性、耐
水性、再分散性に劣り、比較例4は本発明範囲の非水溶
性アクリル樹脂を用いたものであるが分散剤としてメタ
クリル酸ブチル共重合体を用いないものであるので再分
散性に劣ることが判明した。従って、少なくとも炭素数
4以下の低級アルコールもしくは炭素数4以下の低級ア
ルコールと水との混合物を主溶剤とする顔料を含有した
美爪料において、本発明範囲となる非水溶性アクリル樹
脂及びメタクリル酸ブチル共重合体を含有することによ
り初めて目的の美爪料が得られることが判った。
【0063】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、適度な
硬度と柔軟性を合わせ持ち、固着性、柔軟性に優れ、更
に顔料の分散安定性に優れた上、爪に優しい美爪料が提
供される。請求項3の発明によれば、pHを8以上に調
整した水をアンモニアで調整することにより、爪に対す
る刺激は少ない爪に優しい美爪料が提供される。請求項
4及び5の発明によれば、増粘剤を配合することによ
り、顔料の沈降を防止することができると共に、塗布時
の剪断力が加わった場合には低粘度で、静置した場合に
は高粘度になるように、擬塑性もしくは構造粘性を与え
ることができる美爪料が提供される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも炭素数4以下の低級アルコー
    ルもしくは炭素数4以下の低級アルコールと水との混合
    物を主溶剤とする顔料を含有した美爪料において、分子
    量が5000〜50000で、酸価が30〜100のア
    ルカリ存在下でのみ水に溶解する非水溶性アクリル樹脂
    と、N−メタクリロイルエチルN,N・ジメチルアンモ
    ニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリ
    ル酸ブチル共重合体とを含有したことを特徴とする美爪
    料。
  2. 【請求項2】 前記非水溶性アクリル樹脂がアクリル酸
    エステル−メタクリル酸エステル共重合体であり、処方
    全量に対して5〜50重量%のアクリル酸エステル−メ
    タクリル酸エステル共重合体と、40〜80重量%の炭
    素数4以下の低級アルコールと、0.1〜20重量%の
    N−メタクリロイルエチルN,N・ジメチルアンモニウ
    ム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸
    ブチル共重合体と、0〜40重量%のpHが8以上に調
    整された水とを含む請求項1記載の美爪料。
  3. 【請求項3】 前記pHが8以上に調整された水はアン
    モニアで調整してなる請求項2記載の美爪料。
  4. 【請求項4】 増粘剤を配合した請求項1〜請求項3の
    何れか一つに記載の美爪料。
  5. 【請求項5】 前記増粘剤が粘土系増粘剤、もしくは一
    次粒子径が50nm以下の無機増粘剤、多糖類又は水可溶
    性樹脂増粘剤から選ばれる少なくとも1種である請求項
    4記載の美爪料。
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