JPH09227012A

JPH09227012A - シート製品のオフセット重畳用装置

Info

Publication number: JPH09227012A
Application number: JP9034215A
Authority: JP
Inventors: Helmut Bloser; ヘルムト・ブロザー; Gerhard Glemser; ゲルハルト・グレムザー; Juergen Ries; ユルゲン・リース
Original assignee: Eastman Kodak Co
Current assignee: Eastman Kodak Co
Priority date: 1996-01-11
Filing date: 1997-01-10
Publication date: 1997-09-02
Also published as: US5810349A; DE19600777A1; DE19600777C2

Abstract

(57)【要約】【課題】積み重ねたシート製品を安定させると共に、
収容能力を増大できるよう重畳用部材を形成する。【解決手段】オフセット状態でシート製品３９，４０
を積み重ねる装置１。回転軸４１に対して対称に配置さ
れ、シート製品３９，４０の移送方向を横切って平行に
延びた分離装置１９，２０が重畳用テーブル３４上に設
置されている。重畳用テーブル上に配置されているシー
ト製品上に設置され、回動可能な保持部材１７，１８，
３２，３３が各分離装置１９，２０と関連している。分
離装置は移送方向Ａに対し、シート製品幅の半分より長
い距離、回転軸から離れるよう調整される。各分離装置
がストッパとして動作している限りシート製品は鋭角α
で積み重ねられ、この作業は、一枚毎に重畳用トレーを
交互に１８０度ずつ反対方向に回転させることによって
距離ｘだけ相互にオフセットした状態で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、重畳の補正を行う
ために、垂直方向に移動することができる重畳用テーブ
ルと、二つの対向する垂直方向に配置されている分離装
置とを持つ垂直軸を中心に回転することができる重畳用
トレーと、重畳用トレーの回転中積み重ねられたシート
製品を保持し、その厚いほうの端部を対向する分離装置
の一つに隣接した状態で、シート製品を収容する分離装
置に関連する保持部材とを持つ、シート製品を重畳する
ための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】こ
のタイプの装置は、一枚ずつ積み重ねていく間にその厚
さが変化するため次第に斜めになっていくシート製品
を、積み重ねた状態を変えることによって安定させるた
めに使用することができる。

【０００３】この目的を達成するための周知（ＥＰ−Ｐ
Ｓ０１６７７０４）の方法としては、小さな重畳
状態のシート製品を、回転することができる重畳用トレ
ーの中に入れ、この重畳用トレーを交互に反対方向に回
転させる方法、又は積み重ねる前に、個々のシート製品
をその折り目が積み重ねたシート製品の対向する側面上
に来るような方向に回転部材（ＤＥ−ＯＳ２７４２
９８３）により配置させる方法などがある。回転中、積
み重ねたシート製品を固定する方法は、ＥＰ−ＰＳ０
１６７７０４に開示されている。しかし、周知の部
材の収容能力は、より厚い折り畳まれた部分により、実
質的に積み重ねたシート製品の高さが増大するために減
少する。

【０００４】本発明の目的は、積み重ねたシート製品を
安定させると共に、収容能力を増大できるよう重畳用部
材を形成することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は下記により達成される。すなわち、重畳用トレー
が、１８０度ずつ交互に反対方向に回転することがで
き、その一回転毎に上記の重畳用トレーの対向する分離
装置の一方が、各シート製品が積み上げられる通路内に
介入し、その運動に対するストッパ面として働き、シー
ト製品が積み重ねられる移送方向に対する、分離装置と
重畳用トレーの回転軸との間の距離が、シート製品の幅
の半分より長く、その結果、重畳用トレーが交互に反対
方向に回転すると、次々に積み上げられるシート製品は
ある一定の長さだけ相互にずれ、保持部材が、シート製
品の重畳用通路から移動できるような形を持ち、重畳さ
れたシート製品の一番上にくるようになっており、か
つ、保持部材が、次に積み重ねられるシート製品からず
れているために、露出している各分離装置に隣接してい
る既に積み重ねられたシート製品と接触する。

【０００６】本発明によれば、下記の手段により収納容
積を増大させることができる。すなわち、重畳用トレー
の分離装置が、シート製品の幅の半分より長い距離だけ
重畳用トレーの回転軸から離れるように調整されている
こと、積み重ねられるシート製品が、鋭角で分離装置ま
で延びている重畳用通路を通って重畳用トレーに送ら
れ、その厚い方の端部が、重畳用通路内に配置され、ス
トッパとして働く重畳用トレーの分離装置に当たるこ
と、重畳用トレーが交互に反対方向に１８０度回転し、
その結果、分離装置の一方に交互に当たるシート製品
は、相互にある距離だけずれること、及び、各重畳手順
が終了した後で、関連保持部材が、まだその上に何も載
っていない積み重ねたシート製品の上のある部分を、次
に積み重ねられるシート製品の厚さだけ押すこと、であ
る。

【０００７】本発明の実施形態の場合には、シート製品
は、次に積み重ねられるシート製品により覆われていな
い部分が、少なくとも装丁された部分、縫い合わされた
部分及び／又は折重ねられた部分の一番厚い部分と同じ
厚さだけ、相互にずれるようになっているので有利であ
る。このずれの持つ特に有利な点は、積み重ねられたシ
ート製品の高さが、相互に積み重ねられたシート製品の
シートの数だけによって決まることである。何故なら、
相互に積み重ねられたシート製品の層の間に隙間をつく
る部分は、何時でも二つの層の間に位置しているからで
ある。

【０００８】本発明の実施形態の場合には、シート製品
は、特に折り畳まれたシート製品は、折り重ねられた部
分の一番厚い部分より長い距離だけ、相互にずれるよう
に積み重ねられ、その結果、関連する各保持部材は、折
り畳まれた製品の上に、重畳用トレーの回転軸にさらに
接近して、また折り畳まれた部分の一番厚い部分に隣接
して設置されるので特に有利である。この方法の有利な
点は、自然に開こうとする積み重ねた折り畳みシート製
品が、さらに内側に載っている保持部材により確実に閉
じられ、閉じられた状態に保持され、その結果、後続の
折り畳まれたシート製品を容易に積み重ねることができ
るということである。

【０００９】本発明の好適な実施形態の場合には、積み
重ねられるシート製品の異なるフォーマットに従って、
装置を調整することができる。

【００１０】シート製品は、移送／案内手段により、ス
トッパとしての働きをしている分離装置に対して鋭角で
送られ、その結果、簡単で信頼できる方法でシート製品
を相互にずらした状態で積み重ねることができるので有
利である。

【００１１】さらに、積み重ねたシート製品間のずれを
決定する分離装置、保持部材及び関連移送／案内手段
が、垂直に固定状態で配置されていて、重畳用テーブル
だけが昇降用部材により垂直方法に移動できるようにな
っているので、本発明の装置を有利により簡単な構造に
することができる。

【００１２】本発明によれば、一番後に積み重ねられた
シート製品及び積み重ねられた全シート製品が、その後
のシート製品が積み重ねられ保持されるまで、保持部材
により保持されるために、シート製品をずらした状態で
さらに確実に積み重ねることができる。後続のシート製
品に対して、重畳作業中、保持部材は重畳用通路の外側
に位置していて、その結果、重畳作業を容易に行うこと
ができる。

【００１３】重畳速度を早め、処理を簡単にするため
に、重畳用テーブルは、取り外し位置にある装置から引
き出しを抜き取るような方法で、引き出すことができる
取り外し用部材上に、容易に取り外すことができるよう
に装着される。

【００１４】本発明の装置は、折り畳んだシート製品に
も、一方の縁部で装丁されたシート製品にも、又は接着
剤で糊づけしたシート製品等にも適している。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の他の特徴及び利点は、図
面に示した本発明の実施形態及び特許請求の範囲により
明らかになる。図１は、本発明の装置の側断面図；図２
は、図１の装置の上部を除去した平面図；図３は、積み
重ねた大型及び小型のシート製品の略図である。

【００１６】図１に本発明の装置の一実施形態の全体を
示す。この装置は、供給用処理装置（図示せず）の出力
に接続していて、この装置から、例えば、装丁済み又は
未装丁の折畳まれたシート製品３９、４０が矢印Ａの方
向に装置１内に送り込まれる。しかし、本発明の装置
は、また、例えば、米国特許第５，１０８，０８２号に
開示されているように、供給用処理装置のハウジングに
内蔵させることもできる。供給処理装置は、例えば、周
知のタイプのコピー装置の下流に設置することができ
る。

【００１７】密閉装置として形成された図１の装置は、
垂直軸４１を中心に回転することができるように装着さ
れた重畳用トレー２を持ち、その内部では矢印Ａの方向
から送り込まれるシート製品３９又は４０が、以下に説
明する方法で一枚ずつ積み重ねられる。

【００１８】重畳用トレー２は、相互に接続している丸
い基部２４、２５を持っていて、この部材はピボット・
ベアリング４に回転自在に装着されている。基部２４の
下面は周知のタイプの支持ベアリング５、６上に設置さ
れている。ピボット・ベアリング４内には、モータ２９
（図２参照）により駆動されるテンション手段３８が重
畳用トレー２に係合している。

【００１９】回転軸４１に対して、対称的に配置されて
いる内壁部及び外壁部７、８及び７ａ、８ａは固定され
ていて、四個のネジ山付きスピンドル９、１０、３０、
３１が上部基部２５上に装着されている。基部２４、２
５の間に配置されている駆動輪２７、２８（二個だけを
図示）が、ネジ山付きスピンドル９、１０、３０、３１
に固定されていて、テンション手段３５により一緒に駆
動される。モータ駆動装置（図示せず）が係合している
ギア２６は、駆動輪２７の一つに固定されている。

【００２０】それぞれの上に、延長することができる案
内レール１３及び１４が固定されている、案内部材１１
及び１２は、ネジ山付きスピンドル９、３０及び１０、
３１と係合している。取り外し部材１６は、上記案内レ
ール１３及び１４の延長できる部分に固定されている。

【００２１】図２に一点鎖線で示すように、引き出し取
り外し用の位置に移動させることができる取り外し用部
材１６上には、四個の類似の突起部１６ａがあり、その
突起部上には四本の脚３４ａ上に載っている重畳用テー
ブル３４が動かないようにしっかりと、しかし取り外す
ことができるように装着される。

【００２２】シート製品３９又は４０は、下記の方法に
より、重畳用テーブル３４上に一枚ずつ積み重ねられ
る、すなわち、重畳される。重畳用テーブル３４は、そ
の四隅に類似の角張った壁部３４ｄ、３４ｅを持ち、こ
の壁部は、下記の方法により、分離装置１９、２０に対
して設定することができる、最大の隙間より長い距離だ
け相互に離れて設置されている。重畳用テーブル３４
が、二つのハンドル３４ｂ、３４ｃにより引き出された
取り外し用部材１６から離れて上昇したとき、壁部３４
ｄ、３４ｅが、シート製品３９又は４０の積み重ねられ
たシート製品４２がスリップするのを防止する。重畳用
テーブル３４の凹部３４ｆ及び３４ｇにより、容易に積
み重ねられたシート製品４２の底部に手を入れて、取り
出すことができる。

【００２３】重畳用テーブル３４は、重畳用トレー２の
内壁部７及び８により形成された重畳用シャフト１５内
で、昇降用部材としての働きをするモータ駆動のネジ山
付きスピンドル９、１０、３０、３１により、垂直に移
動できるように配置されている。

【００２４】重畳シャフト１５の頂端部には二つの分離
装置１９及び２０が相互に平行に配置され、それぞれが
垂直方向に延びるストッパ面を形成する。図２を見れば
明らかなように、分離装置１９及び２０は、移送方向Ａ
を横切って重畳用テーブル３４の各壁部３４ｄ、３４ｅ
の間を延びる。分離装置１９及び２０は、壁部７、７ａ
及び８、８ａ上に装着されていて、移送方向Ａに調整す
ることができるアッセンブリ２１及び２２の一部であ
る。重畳用テーブル３４を一番上のスタート位置に設置
すると、分離装置１９、２０により重畳用の面が形成さ
れる。

【００２５】二つの保持部材１７、３３及び１８、３２
が、分離装置１９及び２０にそれぞれ関連していて、ア
ッセンブリ２１及び２２に固定され、移送方向Ａの方向
に調整することができる。保持部材１７、３３及び１
８、３２は、上昇したスタート位置（図１の保持部材１
７参照）にある場合には、以下に説明する重畳用通路４
６の外側にくるように、また横に移動した保持位置（図
１の保持部材１８参照）にある場合には、スプリングに
より積み重ねられたシート製品４２上にくるように、周
知の方法により電磁的に運動することができる、回転自
在に装着されているレバーの形をしている。保持部材１
７、３３及び１８、３２の回転部分には、周知のタイプ
のセンサ（図示せず）が配置されていて、上記のセンサ
は、積み重ねられたシート製品の高さが高くなると、積
み重ねられたシート製品４２の頂部を下降させることに
より、動作上正しいレベルに維持するために、昇降用部
材のモータ駆動装置を保持部材１７、３３及び１８、３
２の角度位置の関数として制御する。

【００２６】その上に、分離装置１９、２０及び保持部
材１７、１８、３２、３３の他に、その電磁駆動装置及
び昇降用部材のレベルを制御するためのセンサが固定さ
れているアッセンブリ２１、２２は、ピン・アンド・ス
ロット案内及び周知のタイプの固定部材（図示せず）に
より、手動で調整される。しかし、調整はモータによる
制御基部（図示せず）により自動で行うこともできる。

【００２７】移送ベルト３、移送ローラ・ペア２３、２
４、案内ローラ４４、及び移送ローラ４３と案内ローラ
４４上を通る移送ベルト４５は、アッセンブリ２１、２
２上に配置されている。移送ベルト３は、その前に設置
されている供給処理装置から運ばれてきたシート製品３
９又は４０を拾い上げ、移送ローラ２３及び４３に向か
って矢印Ａの方向に移送する。また上記の移送ローラ
は、一点鎖線で示す重畳用通路４６の端部に位置してい
る分離装置１９又は２０に対して、鋭角αで、矢印Ｂの
方向にシート製品３９又は４０を移送するように配置さ
れている。

【００２８】本発明の装置は、移送方向Ａから見て、例
えば、ＤＩＮＡ４又はＤＩＮＡ５ような長い又は短
いシート製品を、積み重ねるのに使用することができ
る。シート製品３９、４０は、それぞれ折り畳まれた部
分（厚い方の端部）を先にして、装置１へ送り込まれ
る。

【００２９】移送ベルト４５は、短いシート製品（ＤＩ
ＮＡ５）でも、分離装置１９又は２０に当たるまで、
確実に送ることができるようにするためのものである。
この目的のために、移送ベルト４５は、図１に一点鎖線
で示す位置に移動することができ、この場所で動作上正
しい方法で移送用通路４６を延長する。

【００３０】より長いシート製品４０（ＤＩＮＡ４）
を積み重ねる場合には、図１の移送ベルト４５は、重畳
動作を妨害しないため横に移動した位置に留まる。

【００３１】この装置の動作は以下の通りである。

【００３２】最初に、本発明の装置は、図１及び図２に
示すように、積み重ねられるシート製品３９又は４０の
フォーマット、例えば、図１及び図２に示すＤＩＮＡ
４を移送するように調整される。図３について説明する
と、この図は重畳作業中の異なるサイズ（ＤＩＮＡ４
及びＤＩＮＡ５）の二つの積み重ねたシート製品４２
の略図であり、二つの分離装置１９及び２０が、回転軸
４１からシート製品４０（ＤＩＮＡ４）の（移送方向
Ａに対して）幅の半分より長い距離離れた位置に設定さ
れている。図３に示すように、結果としては、厚い方の
端部４０ａ（折り畳まれた部分）で、分離装置１９及び
２０に当たっている二つの積み重ねたシート製品４０
は、回転軸４１に対して距離ｘだけ中心からオフセット
した状態で積み重ねられる。距離ｘのオフセットは、必
要に応じて調整することができ、少なくとも厚い方の折
畳まれた部分４０ａが次に積み重ねられるシート製品４
０により覆われないように選択される。

【００３３】積み重ねた後で自然に開いてしまいがちな
特に小さなフォーマット（ＤＩＮＡ４）の折り畳んだシ
ート製品、中綴じされた複数のページのシート製品の場
合には、図３に示すように、より長い距離ｘオフセット
する方が有利である。この方法の有利な点は、各保持部
材１７、３３及び１８、３２を、積み重ねられたシート
製品３９、４０上の回転軸４１にさらに近く、厚い折り
畳まれた部分３９ａ、４０ａに隣接している位置３９ｂ
又は４０ｂに設置することができることである。その結
果、積み重ねられた折り畳んだシート製品が、確実に閉
じられ、閉じられた状態に維持される。それ故、次に積
み重ねられた、折畳まれているシート製品を容易に積み
重ねることができる。

【００３４】例えば、ＤＩＮＡ５のような異なるフォ
ーマットへの調整は、上記のフォーマット調整と類似の
方法で行われる。

【００３５】装置を積み重ねられるシート製品のフォー
マットに調整した後は、積み重ねられたシート製品を矢
印Ａの方向に送り込むことができる。移送ベルト３は、
厚い方の折り畳まれた部分４０ａを前にして、移送ロー
ラ２３、４３へシート製品４０を送り、上記移送ローラ
は、図１に示すように傾斜しているので、シート製品４
０を重畳用通路４６の方に偏向させ、鋭角で分離装置１
９に向け矢印Ｂの方向に送る。重畳動作のスタート時に
は、重畳用テーブル３４は、分離装置１９及び２０の高
さの、図１に示す一番上のスタート位置にある。保持部
材１７、３３は、図１を見れば明らかなように、上昇位
置にあり、重畳用通路４６の外側に位置している。

【００３６】シート製品４０が積み重ねられ、分離装置
１９に接触すると、その後縁部移送ローラ２３、４３か
ら離れ、重畳用テーブル３４上に落ちる。その後、保持
部材１７、３３は、重畳位置へ戻り、積み重ねられたシ
ート製品４０を重畳用テーブル３４に押しつける。その
後、重畳用トレー２は第一の方向に１２０度回転する。
保持部材１７、３３は、回転運動中、また重畳用トレー
２がその回転位置に達した後、積み重ねられたシート製
品４０を保持する。図１に、対向する保持部材１２，３
２の保持位置を示す。

【００３７】重畳用トレー２がその回転位置に達する
と、上記の方法により、次のシート製品４０が、現在重
畳用通路４６内に位置している分離装置２０に積み重ね
られる。その後、次のシート製品４０が積み重ねられる
と、この場合は現在他の側（図示せず）上に配置されて
いる保持部材１８である、関連保持部材により保持され
る。その後、既に積み重ねられているシート製品用の保
持部材１７が上昇し、回転して重畳用通路４６の外にで
る。重畳用トレーは第二の反対方向に１８０度回転す
る。積み重ねられたシート製品は、上記方法により保持
部材１８により保持される。

【００３８】上記の分離装置１９及び２０の予備設定、
及び重畳用トレー２の反対方向への交互回転により、図
３を見れば明らかなように、シート製品４０はオフセッ
トした状態で積み重ねられる。

【００３９】上記方法で、シート製品３９又は４９が相
互に距離ｘだけオフセットした状態で積み重ねられるの
で、積み重ねられたシート製品は安定する。さらに、こ
のようにシート製品をオフセットした状態で積み重ねる
と、シート製品の収容容積が増大する。何故なら、積み
重ねられたシート製品の高さは相互に積み重ねられたシ
ート製品３９又は４０のシート数だけによって実質的に
決まるからである。積み重ねられたシート製品４２の一
方の側のより厚い折り畳まれた部分３９ａ又は４０ａ
は、それぞれ相互に分離し、相互に積み重ねられた状態
で、積み重ねられたシート製品の高さ及び安定性に悪影
響を与えることなく、その間に挟まれ、それに対して回
転した状態で積み重ねられたシート製品によりきまる間
隔をおいて積み重ねられる。

【００４０】積み重ねられたシート製品の高さが高くな
ると、センサにより検出される保持部材１９、３３及び
２０、３２の角度位置が決定され、指定の限界値を超え
ると、昇降用部材が作動する。昇降用部材は、ある量だ
け重畳用テーブル３４を下げ、その結果、積み重ねられ
たシート製品４２の頂部は常に動作上正しいレベルに維
持される。保持部材１９、３３及び２０、３２は、スプ
リングの予加重により積み重ねられたシート製品４２を
上から押す。

【００４１】重畳用トレー２は、反対方向に交互に回転
するので、その結果装置への供給ラインをケーブルによ
り容易に実行することができる。

【００４２】重畳作業は、重畳用テーブル３４が底部の
最終位置に到着するか、必要な中間位置に到着するまで
継続して行われる。その間、シート製品３９又は４０を
取り出すために、取り出し用部材１６が制御部材（図示
せず）により、装置（ケーブル等）への供給ラインが取
出し用部材１６を妨害しない位置にくる位置（ゼロ位
置）へと回転する。

【００４３】重畳用トレー２は、装置１の前部上に配置
されていて、それぞれゼロ位置にくると、ロックを外し
てから開けることができるドア（図示せず）の背後に設
置されている。

【００４４】底部の最終位置又は選択した中間位置にお
いては、積み重ねられたシート製品４２、又はシート製
品４０又は３９のある程度積み重ねられたものを取り出
すことができる。この目的のために、前部ハンドル３４
ｂを握ることにより、取り出し用部材１６が、装置１か
ら取り出し位置（図２に一点鎖線で示す）へ引き出され
る。引き出された位置において、二つのハンドル３４ｂ
及び３４ｃを握ることにより、重畳用テーブル３４をそ
の上に載っている積み重ねられたシート製品シート４２
と一緒に、取り出し用部材１６から持ち上げることがで
きる。

【００４５】空の重畳用テーブル３４を所定の位置に置
き、取り出し用部材１６を滑り込ませることにより、装
置は直ちに次の重畳作業を行うことができる。周知のタ
イプの制御部材（図示せず）が昇降用部材を作動し、こ
の昇降用部材が取出し用部材３４をその一番高いスター
ト位置へ移動させる。

【００４６】他の実施形態の場合には、例えば、一方の
縁部が装丁されている、積み重ねられたシート製品又は
接着剤で装丁された積み重ねられたシート製品（図示せ
ず）のような別のシート製品を同じ有利な方法で積み重
ねることができる。

【００４７】例えば、一枚のシートだけが折畳まれてい
る折畳み製品のような、ほんの少し厚くなっている折り
畳み部分、綴じこみ部分又は装丁された部分を持つシー
ト製品を積み重ねる場合には、数枚のシートからなる製
品を積み重ねた後だけに、重畳用トレーを交互に回転す
ることができる。製造時間が非常に短いために、シート
製品を非常に速い速度で連続して、重畳用トレー２内に
送り込める場合には、この方法により、収容能力を高め
ることができる。

【００４８】他の実施形態の場合には、同様にシート製
品を、図１に示す移送ベルト３の位置の上又は下の異な
る位置から装置１へ送り込むことができるし、また実施
形態が供給処理装置内に設置されている場合には、シー
ト製品を重畳用トレー２の頂部から導入することもでき
るし、重畳用トレー２を、移送ローラ２３、４３（図示
せず）のところに設置されている折り畳み又はしわ寄せ
ローラから直接導入することもできる。

【００４９】本発明を好適な実施形態を参照しながら説
明してきたが、もちろん当業者なら下記の特許請求の範
囲から逸脱しないで種々の修正を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置の側断面図である。

【図２】図１の装置の上部を除去した平面図である。

【図３】積み重ねた大型及び小型のシート製品の概略
図である。

【符号の説明】

１装置２重畳用トレー１７，１８保持部材１９，２０分離装置３４重畳用テーブル３９，４０シート製品４１垂直軸４２シート製品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】重畳状態を補正するために、垂直軸（４
１）を中心に回転することができ、垂直方向に移動する
ことができる重畳用テーブル（３４）と、二つの対向す
る垂直方向に配置された分離装置（１９、２０）とを備
え、関連部材として、重畳用トレー（２）の回転中に、
積み重ねられたシート製品（４２）を保持する保持部材
（１７、１８；３２、３３）を持ち、その内部にその厚
い方の端部（３９ａ、４０ａ）が対向する分離装置（１
９、２０）の一つに隣接している状態で、シート製品が
積み重ねられる重畳用トレー（２）からなるシート製品
（３９、４０）を重畳するための装置（１）であって、重畳用トレー（２）が、１８０度ずつ交互に反対方向に
回転することができ、その一回転毎に重畳用トレー
（２）の対向する分離装置（１９、２０）の一方が、各
シート製品（３９、４０）の重畳用通路内に介入すると
ともに、その運動に対してストップ面として働き、積み重ねられるシート製品（３９、４０）の移送方向
（Ａ）に対する、上記分離装置（１９、２０）と上記重
畳用トレー（２）の回転軸（４１）との間の距離が、シ
ート製品（３９、４０）の幅の半分より長く、その結
果、重畳用トレー（２）が交互に反対方向に回転する
と、次々に積み上げられるシート製品（３９、４０）は
ある一定量（ｘ）だけ相互にずれて積み上げられ、上記保持部材（１７、１８）が、シート製品（３９、４
０）の重畳用通路（４６）から移動できるよう形成され
ており、既に積み重ねられたシート製品（３９、４０）
又は積み重ねられたシート重畳体（４２）の一番上に交
互に移動可能とされており、かつ、保持部材（１７、１８）が、次に積み重ねられるシート
製品（３９、４０）が（距離ｘ）だけオフセットした状
態で積み重ねられるために既に積み重ねられているシー
ト製品（３９、４０）の露出した部分に、各分離装置
（１９、２０）の近傍で接している、ことを特徴とする
シート製品（３９、４０）を重畳するための装置
（１）。