JPH09226518A - リトラクタ噛み合い機構 - Google Patents

リトラクタ噛み合い機構

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JPH09226518A
JPH09226518A JP9026588A JP2658897A JPH09226518A JP H09226518 A JPH09226518 A JP H09226518A JP 9026588 A JP9026588 A JP 9026588A JP 2658897 A JP2658897 A JP 2658897A JP H09226518 A JPH09226518 A JP H09226518A
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JP
Japan
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pawl
shaft
meshing
retractor
mass
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Application number
JP9026588A
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English (en)
Inventor
Harry Hanna
ハナ ハリー
Ian Dawson
ダウソン イアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EUROP COMPONENT CO Ltd
YOOROPIAN COMPONENTS CO Ltd
Original Assignee
EUROP COMPONENT CO Ltd
YOOROPIAN COMPONENTS CO Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/38Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive only to belt movement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R2022/3419Belt retractors, e.g. reels with end lock preventing means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パウルとフレームのラチェット歯との噛み合い
の制御を容易にする。 【解決手段】フレームに対するシャフトの回転を阻止す
るリトラクタ噛み合い機構は、シャフトに対して偏心的
に設けられるとともに、このシャフトとともに回転し、
フレームのラチェット歯と噛み合い位置に移動可能なパ
ウル7を備えている。ロックギヤ4は選択的にシャフト
とともに回転可能であり、このロックギヤ4が例えばセ
ンサ機構によりシャフトとともに回転するのをロックさ
れたとき、ロックギヤ4とパウル7との間に配設された
カムフォロア装置により、パウル7は噛み合い位置に回
動される。シャフト1と同軸的にかつ独立して回動可能
に取付けられた釣合質量10は、噛み合い位置への移動
に対抗するトルクをパウル7に加えるように設けられて
おり、これによりパウル7とラチェット歯との噛み合い
を遅らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームに対しシ
ャフトの相対回転を阻止する噛み合い機構の技術分野に
属し、特に、シャフトに巻かれたウェビングの更なる引
き出しを阻止するために用いられているシートベルト・
リトラクタのようなリトラクタの噛み合い機構の技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、知られているシートベルト・リト
ラクタ機構は、フレーム内で回転するシャフトに、この
シャフトに対し偏心的に回動するように設けられたパウ
ルを備えている。このパウルは、フレームに形成された
ラチェット歯と噛み合い可能とされている。このような
噛み合いは、通常はシャフトと共に回転し、センサ機構
の作動により停止されるロックギヤによって制御され
る。ロックギヤの停止後、シャフトの引き続く回転によ
り、ロックギヤとシャフトとの間に相対回転が生じるの
で、シャフトに設けられたパウルとロックギヤとの間に
配設されたカムフォロア装置がパウルをフレームの歯と
正確に噛み合う位置に付勢するようになっている。そし
て、この噛み合いにより、シャフトの回転が停止され、
ウェビングの更なる引き出しが阻止されるようになって
いる。
【0003】このような動作は、互いに表裏に対称的に
取付けられた、2つのパウルを有するリトラクタ噛み合
い機構を開示する英国特許A第2,263,625号公報
により理解される。
【0004】図4は、この英国特許公報に開示されてい
る公知のシートベルト・リトラクタ機構を示す分解斜視
図である。図4に示すように、公知のシートベルト・リ
トラクタ機構は、フレーム102に設置され、リターン
スプリング機構103によりウェビング巻取り方向に付
勢されるシャフト(またはスピンドル)101を備えて
いる。また、ロックギヤ(またはラチェットホイール)
104は、通常はシャフト101と共に回転するが、ウ
ェビング引出し方向のシャフトの加速度に反応する慣性
センサ105またはこの噛み合い機構が搭載された車両
の減速度に反応する減速度センサ106のいずれかによ
りウェビング引出し方向への回転が阻止されるようにな
っている。
【0005】2つのパウル107aおよび107bは、
シャフト101に回動可能にかつこのシャフト101に
対して偏心して設けられ、このシャフト101と共に回
転するようになっている。パウル107aは、通常はフ
レーム102のラチェット歯109と噛み合わないよう
に比較的弱いスプリング120により付勢されている。
【0006】また、2つのパウル107aおよび107
bは、シャフト101を軸方向に貫通するジョイントピ
ン108によって互いに連結されており、パウル107
aの回転時、このジョイントピン108を介してパウル
107bがパウル107aの回転に連動して回転するよ
うになっている。
【0007】ロックギヤ104とパウル107aとの
間、およびロックギヤ104とジョイントピン108と
の間にカムフォロア装置(図には符号なし)が配設され
ており、慣性センサ105または減速度センサ106の
作動でロックギヤ104とシャフト101とが相対回転
した時に、このカムフォロア装置により、両パウル10
7a,107bが回転してフレーム102のラチェット
歯109と噛み合い、これによりシャフト101のウェ
ビング引出し方向の回転が停止するようになっている。
【0008】このリトラクタ噛み合い機構の詳細な構成
および作動は、前述の英国特許A公報第2,263,62
5号の書類を参照することにより、より一層理解するこ
とができるが、その詳細な説明は省略する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
公知のリトラクタ噛み合い機構では、パウル107a,
107bとフレーム102のラチェット歯109との噛
み合いを制御することは難しい。例えば、公知の噛み合
い機構がウェビングに非常に大きな加速度を生じさせる
化学反応による力を発生させるバックル・プリテンショ
ナーとともに用いられる場合、ロックギヤ104の慣性
およびパウル107a,107bの遠心力が、制御が特
に困難な作動で、パウル107a,107bを外側に移
動(回動)させてフレーム102のラチェット歯109
と噛み合わせるようになる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、パウルとフレームのラチ
ェット歯との噛み合いの制御を容易にする、フレームに
対しシャフトの回転を阻止するためのリトラクタ噛み合
い機構を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、フレームに対するシャフトの
回転を阻止するリトラクタ噛み合い機構であり、ラチェ
ットを有するフレームと、ウェビングを巻取り可能にと
されるとともに、フレームに回転可能に取付けられたシ
ャフトと、前記シャフトの軸を中心として前記シャフト
とともに回転可能に設けられるとともに、前記フレーム
に対する前記シャフトの回転を阻止するために前記フレ
ーム上の前記ラチェットと噛み合う噛み合い位置に移動
可能にかつシャフトに対して偏心的に設けられたパウル
と、選択的にシャフトとともに回転可能なロックギヤ
と、前記ロックギヤが前記シャフトとともに回転するの
をロックされたときに前記パウルを前記噛み合い位置に
動かすように、前記ロックギヤとパウルとの間に設けら
れたカムフォロア装置と、前記パウルの前記噛み合い位
置への移動に対抗する力を前記パウルに加えるために前
記パウルと係合可能であり、これにより前記パウルと前
記前記ラチェットとの噛み合いを遅らせる、回転可能に
設けられた釣合質量とからなることを特徴としている。
【0012】また請求項2の発明は、前記パウルが回転
可能に設けられるとともに、前記パウルの前記噛み合い
位置への移動に対抗するように、前記パウルへ加えられ
た前記力により、パウルの取付け軸の周りにトルクを発
生させることを特徴としている。
【0013】更に請求項3の発明は、前記釣合質量が、
前記シャフトと実質的に同軸に回転可能であることを特
徴としている。更に請求項4の発明は、前記パウルが、
前記パウルに接続された係合部と前記釣合質量に形成さ
れた接触面との接触により前記釣合質量と係合可能であ
ることを特徴としている。更に請求項5の発明は、前記
係合部が、前記パウルに一体的に形成されていることを
特徴としている。
【0014】更に請求項6の発明は、前記釣合質量が前
記係合部と接触可能な第2の接触面を有し、前記係合部
と前記釣合質量の前記第2の接触面とが、前記パウルの
前記噛み合い位置への移動に対抗するとき、前記釣合質
量が受けるトルクと反対方向の前記釣合質量の回転によ
り互いに接触するように移動可能であり、前記係合部と
前記第2の接触面が、前記釣合質量の前記反対方向の回
転により、前記パウルに加えられた力が前記パウルの取
付け軸を通過またはほぼ通過して作用するように形成さ
れることを特徴としている。
【0015】
【作用】このように構成された本発明のリトラクタ噛み
合い機構においては、釣合質量が、パウルと噛み合い、
ロックギヤによってパウルに加えられる噛み合い方向の
トルクに対抗して、パウルが外側(噛み合い位置)に移
動しないようにするトルクをパウルに与えるようにな
る。好ましくは、パウルは、回転可能に設けられ、噛み
合い位置への移動に対抗するようにパウルへ加えられた
力は、取付け回転軸の周りにトルクを発生させるように
なる。これにより、ロックギヤは、わずかな遅延後に、
シャフトの増加する速度により噛み合い機構のバランス
が崩されるような遠心力が増加することによってパウル
が外側に移動するまでは、大きな加速度Gの力があって
もシャフトとともに回転するようになる。したがって、
ウェビングの巻き取りの最後で、パウルが外側に移動す
る傾向は、釣合質量からの対抗するトルクにより防止さ
れるようになる。
【0016】また望ましくは、釣合質量は、シャフトと
実質的に同軸に回転可能とされる。
【0017】更にパウルは、パウルに接続された係合部
と釣合質量に形成された接触面との接触により釣合質量
と係合可能であれば都合がよい。
【0018】更に、本発明のリトラクタ噛み合い機構
は、ウェビングをリトラクタに非常に急速に巻取らせる
リトラクタ・プリテンショナーとともに用いるとさらに
有利である。この場合には、巻取りの最後で、パウルが
係合位置へ外側に移動しそうとなる減速が起きるが、こ
のパウルの移動は、釣合質量からの対抗するトルクによ
り防止される。
【0019】特に、請求項6の発明においては、パウル
の係合部と慣性質量の第2の接触面とが、釣合質量の回
転により、パウルに加えられた力がパウルの取付け軸を
通過またはほぼ通過して作用するように形成される。こ
れにより、釣合質量によるパウルへのトルクを最小に
し、接触力がまさにパウルの枢軸を通るように作用する
ときは、このトルクはゼロに減少されるので、リトラク
タ噛み合い機構をリトラクタ・プリテンショナーととも
に用いたとき、加速段階において釣合質量の慣性によ
り、釣合質量がパウルの係合位置に接触し、不必要時パ
ウルを好ましくない係合位置に押すトルクを生成してし
まうことが防止される。このようにして、本発明におい
ては、パウルとフレームのラチェットとの噛み合いの制
御が改善される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明のリトラクタ噛み合
い機構の実施の形態の一例を示す、軸方向から見た図で
あり、特に、釣合質量と噛み合うパウルと隣接するロッ
クギヤとを示す図である。なお、以下に説明されていな
い図1に示す構成要素は、前述と同様に、英国特許A公
報第2,263,625号に開示された公知のリトラクタ
噛み合い機構の構成要素と同じ構成要素で形成されてい
て、この公報の内容から理解することができるので、そ
の詳細な説明は省略する。
【0021】図1に示すように、パウル7は、シャフト
(図示せず;前述の英国特許公報のシャフト101に対
応する)にこのシャフトの軸Xに対して偏心して取付け
られたピン11を中心に回動可能となっているととも
に、軸Xを中心に矢印方向AおよびBにシャフトととも
に回転するようになっている。パウル7の歯12は、ピ
ン11の軸Yを中心に矢印方向Cに回動することによ
り、フレーム(図示せず;前述の英国特許公報のフレー
ム102に対応する)上に設けられたラチェット歯(図
示せず;前述の英国特許公報のラチェット歯109に対
応する)と噛み合う位置に移動される。このパウル7の
歯12とラチェット歯との噛み合いにより、シャフトは
ウェビング引出し方向Aへの更なる回転が阻止される。
パウル7は、通常、比較的弱いスプリング(図示せず;
前述の英国特許公報のスプリング120に対応する)の
力により、ラチェット歯と噛み合わない方向Dに常時付
勢されている。
【0022】パウル7がラチェット歯と噛み合う方向C
への付勢力は、ロックギヤ4の回転がセンサ機構(図示
せず;前述の英国特許公報の慣性センサ105または減
速度センサ106に対応する)の作動によりロック(停
止)されたとき、ロックギヤ4に形成されているカムス
ロット14内へパウル7から突出したカム13が、ロッ
クギヤ4とシャフトとの間の相対回転によりカムスロッ
ト14に沿って案内されることにより得られるようにな
っている。
【0023】釣合質量10が、シャフトの軸Xと同軸上
でかつこのシャフトと独立してベアリング17上を回転
するようにして設けられている。この釣合質量10は接
触面16を備えており、この接触面16とパウル7に一
体的に形成された係合部15との係合により、パウル7
に作用する噛み合い方向Cへの付勢力に対抗するように
されている。つまり、釣合質量10は、パウル7と噛み
合い、ロックギヤ4によってパウル7に加えられる噛み
合い方向Cのトルクに対抗して、パウル7が外側に移動
しないようにするトルクをパウル7に与えるようになっ
ている。これにより、ロックギヤ4は、わずかな遅延後
に、シャフトの増加する速度により噛み合い機構のバラ
ンスが崩されるような遠心力が増加することによってパ
ウル7が外側(噛み合い位置)に移動するまでは、大き
な加速度Gの力があってもシャフトとともに回転するよ
うになっている。
【0024】このようなリトラクタ噛み合い機構におい
て、パウル7が受けるトルクの各成分を、図2に示す。
各線の用語は、各トルク成分の源を示している(「パウ
ル」の用語はパウルの慣性力を示す)。
【0025】図2から分かるように、ロックギヤ4(ラ
チェットホイル)がパウル7を噛み合い位置に付勢する
カム装置からのトルクは、最初は釣合質量10からのト
ルクに打ち勝っている。パウル7に作用する合成トルク
は、ロックギヤ4がセンサ機構の作動によってこのセン
サ機構と最初に噛み合わさった時点から約2.2msな
いし2.4msの間までは、負(すなわち、噛み合わな
い方向D)となっている。その後、パウル7を噛み合わ
せるよう付勢する方向Cへの合成トルクが存在するよう
になる。
【0026】本発明は、ウェビングをシャフトに非常に
急速に巻取るリトラクタ・プリテンショナーと一緒に用
いられると有利である。すなわち、この巻取りの最後に
起きる減速によって生じる、パウル7が外側に移動する
傾向は、釣合質量10からの対抗するトルクにより防止
されるようになる。
【0027】図3は、本発明の実施の形態の他の例を示
す、図1と同様の図である。なお、前述の図1に示すリ
トラクタ噛み合い機構と同じ構成要素には同じ符号を付
すことにより、その詳細な説明は省略する。また、以下
に説明されていない図3に示す構成要素は、前述と同様
に、英国特許A公報第2,263,625号に開示された
公知のリトラクタ噛み合い機構の構成要素と同じ構成要
素で形成されていて、この公報の内容から理解すること
ができるので、同様にその詳細な説明は省略する。
【0028】ところで、前述の例のリトラクタ噛み合い
機構では、ウェビング引出し方向Aへの釣合質量10の
回転により、パウル7がフレームのラチェット歯と係合
する方向Cへ回転させられようとするトルクが係合部1
5へ加えられことがあるため、例えばリトラクタ・プリ
テンショナーの加速段階において問題となる。つまり、
図1の例では、このようなトルクは、パウル7の係合部
15と釣合質量10の面18とが接触することにより発
生するようになる。
【0029】そこで、この図3に示す例では、このよう
なトルクによる問題を解決している。すなわち、図3に
示すように、この例のリトラクタ噛み合い機構の構成
は、前述の図1の例と基本的に同じであるが、係合部1
5と釣合質量10の噛み合い構造の形状の点で図1の例
と異なる。すなわち、パウル7の係合部15と、釣合質
量10が方向Aに回転したときにこの係合部15と接触
する釣合質量10の面20とが協働可能に形成されてい
る。(この方向Aは、釣合質量10がパウル7の係合方
向への移動に対抗するとき、この釣合質量10が受ける
力の方向Bの逆方向である。)特に、これらの係合部1
5および釣合質量10の面20は、パウル7に作用する
接触力がパウル7の枢軸点すなわちピン11(図3には
不図示)の軸Yをほぼ通過する線に沿って作用するよう
に形成されている。その結果、リトラクタ・プリテンシ
ョナーの加速段階のときに起こるような係合部15と釣
合質量10の面20との接触によるトルクは、パウル7
に加えられないか、あるいは少なくともわずかにしか加
えられない。
【0030】これにより、釣合質量10の方向Aへの回
転により、パウル7がフレームのラチェット歯と係合す
る方向Cへ回転させられようとすることが防止されるよ
うになる。この例の他の作用効果は、図1に示す例と同
じである。
【0031】前述の両方の実施例では、パウル7の付勢
は、パウル7からロックギヤ4のカムスロット14内へ
突出したカムフォロア13によって直接得られるように
なっているが、本発明は、図4に示す公知の配置のバッ
クアップ・パウル107bを有するような異なるパウル
付勢機構にも同様に適用することができる。同様に、パ
ウルは、前述の各実施例における好ましい取付けである
点を中心に回動する以外に、溝に沿って係合するように
移動するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のリトラクタ噛み合い機構によれば、釣合質量により、
ロックギヤによってパウルに加えられる噛み合い方向の
トルクに対抗して、パウルが外側(噛み合い位置)に移
動しないようにするトルクをパウルに与えるようにして
いるので、ロックギヤを、わずかな遅延後に、シャフト
の増加する速度により噛み合い機構のバランスが崩され
るような遠心力が増加することによってパウルが外側に
移動するまでは、大きな加速度Gの力があってもシャフ
トとともに回転させることができるようになる。したが
って、ウェビングの巻き取りの最後で、パウルが外側に
移動する傾向を、釣合質量からの対抗するトルクにより
防止できる。
【0033】特に、本発明のリトラクタ噛み合い機構を
リトラクタ・プリテンショナーとともに用いた場合に
は、巻取りの最後で、パウルが係合位置へ外側に移動し
そうとなる減速が起きるが、このパウルの移動を釣合質
量からの対抗するトルクにより、より効果的に防止でき
る。
【0034】特に、請求項6の発明によれば、釣合質量
の回転により、釣合質量の第2の接触面がパウルに加え
られる力をパウルの取付け軸を通過またはほぼ通過して
作用するようにしているので、釣合質量によるパウルへ
のトルクを最小にし、接触力がまさにパウルの枢軸を通
るように作用するときは、このトルクはゼロに減少させ
ることができる。これにより、リトラクタ噛み合い機構
をリトラクタ・プリテンショナーとともに用いたとき、
加速段階において釣合質量の慣性により、釣合質量がパ
ウルの係合位置に接触し、不必要時パウルを好ましくな
い係合位置に押すトルクを生成してしまうことを防止で
きる。このようにして、本発明によれば、パウルとフレ
ームのラチェットとの噛み合いの制御を改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリトラクタ噛み合い機構の実施の形
態の一例を示す、軸方向から見た図である。
【図2】 図1の例におけるパウルが受けるトルクを示
す図である。
【図3】 本発明の実施の形態の他の例を示す、図1と
同様の図である。
【図4】 従来のシートベルト・リトラクタ機構の分解
斜視図である。
【符号の説明】
4…ロックギヤ、7…パウル、10…釣合質量、11…
ピン、12…パウル7の歯、13…カム、14…カムス
ロット、15…係合部、16…釣合質量10の接触面、
17…ベアリング、18…釣合質量10の面、X…シャ
フトの軸、Y…ピン11の軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イアン ダウソン 英国 ビーティー10 0イージェイ ベル ファーストファイナギー ベンモールドラ イブ 105

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに対するシャフトの回転を阻止
    するリトラクタ噛み合い機構であり、 ラチェットを有するフレームと、 ウェビングを巻取り可能にとされるとともに、フレーム
    に回転可能に取付けられたシャフトと、 前記シャフトの軸を中心として前記シャフトとともに回
    転可能に設けられるとともに、前記フレームに対する前
    記シャフトの回転を阻止するために前記フレーム上の前
    記ラチェットと噛み合う噛み合い位置に移動可能にかつ
    シャフトに対して偏心的に設けられたパウルと、 選択的にシャフトとともに回転可能なロックギヤと、 前記ロックギヤが前記シャフトとともに回転するのをロ
    ックされたときに前記パウルを前記噛み合い位置に動か
    すように、前記ロックギヤとパウルとの間に設けられた
    カムフォロア装置と、 前記パウルの前記噛み合い位置への移動に対抗する力を
    前記パウルに加えるために前記パウルと係合可能であ
    り、これにより前記パウルと前記前記ラチェットとの噛
    み合いを遅らせる、回転可能に設けられた釣合質量とか
    らなることを特徴とするリトラクタ噛み合い機構。
  2. 【請求項2】 前記パウルは回転可能に設けられるとと
    もに、前記パウルの前記噛み合い位置への移動に対抗す
    るように、前記パウルへ加えられた前記力により、パウ
    ルの取付け軸の周りにトルクを発生させることを特徴と
    する請求項1記載のリトラクタ噛み合い機構。
  3. 【請求項3】 前記釣合質量は、前記シャフトと実質的
    に同軸に回転可能であることを特徴とする請求項1また
    は2のリトラクタ噛み合い機構。
  4. 【請求項4】 前記パウルは、前記パウルに接続された
    係合部と前記釣合質量に形成された接触面との接触によ
    り前記釣合質量と係合可能であることを特徴とする請求
    項1、2、および3のいずれか1記載のリトラクタ噛み
    合い機構。
  5. 【請求項5】 前記係合部は、前記パウルに一体的に形
    成されていることを特徴とする請求項4のリトラクタ噛
    み合い機構。
  6. 【請求項6】 前記釣合質量は前記係合部と接触可能な
    第2の接触面を有し、前記係合部と前記釣合質量の前記
    第2の接触面とは、前記パウルの前記噛み合い位置への
    移動に対抗するとき、前記釣合質量が受けるトルクと反
    対方向の前記釣合質量の回転により互いに接触するよう
    に移動可能であり、前記係合部と前記第2の接触面は、
    前記釣合質量の前記反対方向の回転により、前記パウル
    に加えられた力が前記パウルの取付け軸を通過またはほ
    ぼ通過して作用するように形成されることを特徴とする
    請求項4または5いずれかのリトラクタ噛み合い機構。
JP9026588A 1996-02-12 1997-02-10 リトラクタ噛み合い機構 Pending JPH09226518A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9602803A GB2309883B (en) 1996-02-12 1996-02-12 Retractor engagement mechanism
GB9602803.0 1996-02-12

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