JPH09226400A - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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Publication number
JPH09226400A
JPH09226400A JP4311196A JP4311196A JPH09226400A JP H09226400 A JPH09226400 A JP H09226400A JP 4311196 A JP4311196 A JP 4311196A JP 4311196 A JP4311196 A JP 4311196A JP H09226400 A JPH09226400 A JP H09226400A
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JP
Japan
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shift lever
shift
range
vehicle
guide groove
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JP4311196A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sato
和弘 佐藤
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトレバーの保持構造を簡単にする。 【解決手段】 シフトレバー78を車両前後方向に案内
する第1ガイド溝20、66と、第1ガイド溝20、6
6と直交しシフトレバー78を車幅方向に案内する第2
ガイド溝22、68とを有するシフトレバー装置10で
あって、シフトレバー78のシフト動作と共に移動し、
節度用コイルスプリングによって付勢された節度ピン1
04と、ロアハウジング14の第2ガイド溝22の車両
右側の縁部及びその延長線と延出部38との間に車両側
方から見た形状が下方に突出した三角形とされ且つ車両
前後方向に連続して突設された複数の三角柱状突起42
と、Dレンジに対応する三角柱状突起42間の延出部3
8側に形成され、車両後方から見た形状が下方に突出し
た三角形とされた三角柱状突起44とを備える。そし
て、三角柱状突起44によってシフトレバー78をMレ
ンジに保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の変速機に用い
られるシフトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】車両の
変速機の制御装置として、複数のオートマチックレンジ
及びマニュアルレンジを選択可能なシフトバー装置が従
来より知られている。図7に示されるように、このよう
なシフトレバー装置1は、車両前後方向及び車幅方向に
シフト可能に車体に取付けられたシフトレバー2と、車
両前後方向に沿ったオートマチックレンジ用のガイド溝
3A、このガイド溝3Aと平行なマニュアル操作用のガ
イド溝3B、及びガイド溝3AのD(ドライブ)レンジ
(シフトポジション)とガイド溝3BのM(マニュア
ル)レンジとを連絡する連絡溝3Cが形成されたハウジ
ング4とを備えている。このシフトレバー装置1では、
ガイド溝3Aに沿って形成された、P(パーキング)レ
ンジ、R(後速)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、
Dレンジ、2(セカンド)レンジ及びL(ロー)レンジ
のいずれかのレンジにシフトレバー2を配置することに
より、各レンジに対し予め設定された特定の車両の状態
が自動的に達成されると共に、シフトレバー2をガイド
溝3Bに形成された+レンジ(シフトアップ)や−レン
ジ(シフトダウン)に配置することにより車両の走行状
態を自由に変更することが可能となっている。
【0003】しかし、上記のシフトレバー装置1では、
DレンジとMレンジとの間でシフトレバー2の誤操作を
防止すると共に、+レンジや−レンジからMレンジへシ
フトレバー2を復元するために、シフトレバー2の保持
構造が複雑となり、これがコストアップの原因となる。
【0004】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、簡単な構造でシフトレバーを保持することが可
能なシフトレバー装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シフトレバー
を第1のシフト方向に案内する第1ガイド溝と、前記第
1ガイド溝と交差し、前記シフトレバーを前記第1のシ
フト方向と交差する第2のシフト方向に案内する第2ガ
イド溝とを有するシフトレバー装置であって、前記シフ
トレバーのシフト動作と共に移動する節度部材と、前記
第1ガイド溝に沿って配置され、前記シフトレバーの前
記第1のシフト方向の移動時に前記節度部材と係合して
前記シフトレバーの操作へ節度感を与える第1制限部
と、前記第1制限部に隣接し、前記シフトレバーが前記
第2のシフト方向へシフトされた場合にシフト後の位置
で前記節度部材と係合する第2制限部と、を有すること
を特徴とする。
【0006】本発明に係るシフトレバー装置によれば、
第2制限部はシフトレバーの第1のシフト方向の移動時
にシフトレバーのシフト動作と共に移動する節度部材と
係合する第1制限部に隣接しており、第1のシフト方向
と交差する第2のシフト方向へシフトレバーがシフトさ
れた場合に、この第2制限部がシフト後の位置で節度部
材と係合する。そして、これにより、シフトレバーがシ
フト後の位置で保持される。
【0007】以上のように、本発明は、シフトレバーは
第1ガイド溝及び第2ガイド溝に沿ってシフト可能とさ
れ、第1のシフト方向から第2のシフト方向へシフトレ
バーがシフトされた場合に節度部材と第2制限部との係
合によってシフト後の位置でシフトレバーを保持するこ
とができるため、シフトレバーの保持構造を簡単にする
ことができる。
【0008】ここで、前記第2制限部は、前記シフトレ
バーが前記第2のシフト方向へシフトされた場合に前記
節度部材へ抵抗を与える第1の立壁と、前記第1の立壁
に隣接し、前記シフト後の位置で保持された前記シフト
レバーが前記第2のシフト方向と逆方向へシフトされた
場合に前記節度部材へ抵抗を与える第2の立壁と、を有
することができる。この場合、第2制限部の第1の立壁
によって第1のシフト方向から第2のシフト方向へのシ
フトレバーのシフトを制限することができ、且つ第2の
立壁によってシフトレバーをシフト後の位置に保持する
ことができる。
【0009】また、前記第1制限部を谷部と山部とが連
続した凹凸を有する構成とし、且つ前記第2制限部を前
記凹凸の谷部よりも節度部材の抵抗増大方向へ突出した
突起とすることができる。この場合、第2制限部である
突起によって第1のシフト方向から第2のシフト方向へ
のシフトレバーのシフトを制限すると共に突起と節度部
材とが係合することによってシフト後の位置でシフトレ
バーを保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6に基づいて本
発明の実施の形態を説明する。
【0011】図1には、運転席と助手席との間に配設さ
れた本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置10の
主要部が示されている。なお、図中の矢印UPは車両上
方を矢印FRは車両前方を矢印DRは車両右側をそれぞ
れ示している。この図1に示されるように、シフトレバ
ー装置10は、ABS樹脂等の樹脂材で形成されたアッ
パハウジング12とABS樹脂等の樹脂材又はアルミニ
ウム等の金属で形成されたロアハウジング14とを有
し、且つアッパハウジング12とロアハウジング14と
の間にカバースライド16(図3乃至図5参照)が収容
されている。
【0012】図2に示されるように、ロアハウジング1
4は下部が開放された略矩形の箱状とされ、天井壁14
Aの車両左側にはオートマチックレンジ用の長尺の直線
状の第1ガイド溝20が第1のシフト方向としての車両
前後方向に沿って形成されてロアハウジング14の上下
を貫通している。また、第1ガイド溝20の車両前後方
向の中央部よりやや後方側には、第1ガイド溝20と略
直交するマニュアルレンジ用の短尺の直線状の第2ガイ
ド溝22が第1ガイド溝20の車両右側に第2のシフト
方向としての車幅方向に沿って形成されている。さら
に、天井壁14Aの上面には、第1ガイド溝20の車両
左側の縁部及びその延長部に沿って支持壁24が立設さ
れている。さらに、第2ガイド溝22の外周並びに第1
ガイド溝20の車両右側の縁部及びその延長部に沿って
支持壁26が立設されている。また、これらの支持壁2
4、26の外側には、カバースライド16をガイドする
ためのガイド壁28、30が立設されている。なお、支
持壁24、26及びガイド壁28、30の車両前後方向
の両側には下方に傾斜した傾斜部24A、26A、28
A、30Aが形成されている。また、支持壁26及びガ
イド壁30には第2ガイド溝22に対応する位置に貫通
孔26B、30Bがそれぞれ形成されていて、リミット
スイッチ32(図4、5参照)がこれらの貫通孔26
B、30Bを貫通している。このリミットスイッチ32
は、CPU、ROM及びRAM等を備えた図示しないコ
ンピュータに接続されていて、シフトレバー78がリミ
ットスイッチ32に当接しているときに図示しないスア
テリングホイール近傍に配設されたシフトダウンボタン
(図示省略)及びシフトアップボタン(図示省略)のマ
ニュアル操作によって車両の走行状態を自由に変更する
ことが可能となっている。即ち、シフトレバー装置10
は、リミットスイッチ32を介してコンピュータ、シフ
トダウンボタン及びシフトアップボタンで構成されるマ
ニュアル操作回路に接続されている。
【0013】また、ロアハウジング14の天井壁14A
の車両右側には、車両前後方向に長尺の矩形の凹部が形
成されており、この凹部はランプ支持部36とされてい
る。図1に示されるように、ランプ支持部36の車両前
後方向の中央部には天井壁14Aの上面と略平行な矩形
の底壁36Aが形成されており、底壁36Aには雌ねじ
部36Bが形成されていて、この雌ねじ部36Bに上方
を照明するための図示しない白色ランプが螺合されてい
る。また、ランプ支持部36の左右両縁部及びその延長
部には車両前後方向に沿って延出部38、40が立設さ
れている。
【0014】さらに、ロアハウジング14の天井壁14
Aの下面には第2ガイド溝22の車両右側の縁部及びそ
の延長線と延出部38との間の位置に、図6に示される
ように、車両側方から見た形状が下方に突出した三角形
とされる第1制限部としての三角柱状突起42が車両前
後方向に連続して突設されている。各三角柱状突起42
間は、車両前方側からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、
Dレンジ、2レンジ、Lレンジに対応しており、第1ガ
イド溝20の第2ガイド溝22、即ち、Mレンジに対向
する位置にDレンジが配置されている。また、図1、4
及び5に示されるように、Dレンジに対応する三角柱状
突起42間の延出部38側には車両後方から見た形状が
下方に突出した三角形とされる第2制限部としての三角
柱状突起44が突設されている。
【0015】さらに、図2に示されるように、ロアハウ
ジング14の車両後方側の角部には、車幅方向に沿った
側壁14Bから下方に延出する脚部46Aと、脚部46
Aの下端部から車両後方に屈曲し且つ貫通孔46Bが形
成された底壁46Cとから構成された取付け部46が形
成されている。また、ロアハウジング14の車両前後方
向に沿った側壁14Cの車両前方側には、側壁14Cか
ら下方に延出する脚部48Aと、脚部48Aの下端部か
らロアハウジング14の外側に屈曲し且つ貫通孔48B
が形成された底壁48Cと、脚部48A及び底壁48C
に連続する車両後方から見た形状が三角形の側壁48D
とから構成された取付け部48が形成されている。これ
らの取付け部46、48は図示しないボルト及びナット
を介して車体に固定されている。また、ロアハウジング
14の側壁14Cには、アッパーハウジング12とロア
ハウジング14とを固定するための一対の四角柱状の係
合突起50がそれぞれ突設されている。
【0016】一方、図3に示されるように、カバースラ
イド16は第1カバープレート52と第2カバープレー
ト54とを備えている。第1カバープレート52は可撓
性の材料で形成され、車両前後方向に長尺の矩形状とさ
れている。第1カバープレート52の幅はロアハウジン
グ14のガイド壁28、30間の幅と略同一となってお
り、第1カバープレート52の下面の車両前後方向に沿
った両端部には複数の凸部56が連続して突出形成され
ている。この第1カバープレート52は凸部56がロア
ハウジング14のガイド壁28、30上に配置された状
態でロアハウジング14上にスライド可能に載置されて
いる。また、この第1カバープレート52の車両前後方
向の略中央部には、ロアハウジング14の第1ガイド溝
20の幅及び第2ガイド溝22の車幅方向の長さの合計
の長さに略対応する長さの長孔58が車幅方向に沿って
形成されている。また、第1カバープレート52の下面
には長孔58から略等間隔の位置に略L字形の一対のガ
イドレール60がこれらの先端が互いに対向するように
車幅方向に沿って形成されている。なお、ガイドレール
60の高さは凸部56の高さと略同一となっている。
【0017】他方、第2カバープレート54は車幅方向
に長尺の矩形状とされており、第1カバープレート52
のガイドレール60内にスライド可能に収容されてい
る。この第2カバープレート54の車幅方向の略中央部
には第1カバープレート52の長孔58と重なるように
円形の孔62が穿設されていて、これらの孔62及び長
孔58によりシフトレバー貫通用の孔が形成されると共
に、下方の内部構造等が隠蔽される。また、第2カバー
プレート54の車両右側には光を透過可能な色付き(本
実施の形態では、赤色)の材料で形成されたマークピー
ス64が形成されている。
【0018】一方、図2に召されるように、アッパハウ
ジング12は下部が開放された略矩形の箱状とされ、ロ
アハウジング14より若干大きく形成されている。アッ
パハウジング12の天井壁12Aには、ロアハウジング
14の第1ガイド溝20及び第2ガイド溝22と略対向
する位置に第1ガイド溝66及び第2ガイド溝68がそ
れぞれ形成されている。
【0019】図4及び図5に示されるように、アッパハ
ウジング12の天井壁12Aにはロアハウジング14の
ランプ支持部36の上方の位置に略矩形の貫通孔12B
が形成され、この貫通孔12Bには光を透過可能な不透
明のパネル70が嵌められている。パネル70には、後
述するシフトレバー78が各レンジに配置されたときに
カバースライド16のマークピース64に対向する位置
に矩形の半透明のレンジ指示窓74が形成されている。
また、図2に示されるように、各レンジ指示窓74の近
傍には、各レンジを表示するレンジ表示文字が印刷され
ており、ロアハウジング14のランプ支持部36内に螺
合されたランプがパネル70を照明することにより、マ
ークピース64を介してシフトレバー78が配置された
レンジ指示窓74が赤色に変化し、これによってドライ
バーがシフトレバー78がどのレンジに配置されている
かを視認できると共に車室内が暗いときでもそのレンジ
指示窓74に対応するレンジ表示文字を視認できるよう
になっている。
【0020】さらに、アッパハウジング12の車幅方向
に沿った一対の側壁12Cには、ロアハウジング14の
ガイド壁28、30間に対応する位置に略矩形の切欠き
が形成され、切欠きの外側に車両側方から見た形状が扇
形のカバースライド案内部76がアッパハウジング12
と一体的に形成されている。これらのカバースライド案
内部76内にはシフトレバー78と共に車両前後方向へ
移動するカバースライド16の前後端が入り込むように
なっている。
【0021】また、アッパハウジング12の車両前後方
向に沿った一対の側壁12Dにはロアハウジング14の
係合突起50に対応する位置に係合孔77が形成されて
いて、図1に示されるように、この係合孔77に係合突
起50が挿入されることによってアッパハウジング12
とロアハウジング14とが嵌合している。
【0022】上記のロアハウジング14の第1ガイド溝
20、第2カバープレート54の孔62、第1カバープ
レート52の長孔58、及びアッパハウジング12の第
1ガイド溝66へは車両の略上下方向に配置されたシフ
トレバー78が貫通している。
【0023】図3に示されるように、シフトレバー78
は、第2カバープレート54の孔62と略同径の長尺の
円筒状のレバー本体80を備えている。レバー本体80
の下端部側には中空のシャフト82が車幅方向に沿って
配置されており、シャフト82は車幅方向に沿った軸線
Aの周りを回動可能に車体に取付けられている。
【0024】また、シャフト82上にはシャフト82と
共に支持部を構成するレバーコントロールプレート84
が配設されている。レバーコントロールプレート84
は、略矩形の板状とされ且つ短辺方向が車両前後方向に
沿って配置され長辺方向が車両上下方向に沿って配置さ
れた中央部84Aと、中央部84Aの上端部と連続し車
両前方且つ上方に向けて屈曲すると共に上端部が自動変
速機に連結された屈曲部84Bと、中央部84Aの長辺
方向に沿った車両前後方向の両端面の下部と連続し車幅
方向に沿って延出する一対の延出部84Cとから構成さ
れており、一対の延出部84Cの間にシフトレバー78
が配置されるように中央部84Aの下端面及び一対の延
出部84Cの下端面がシャフト82の外周に溶接されて
いる。シフトレバー78のレバー本体80の下端部は、
軸線Aとはくい違い軸状且つ車両上方から見て軸線Aと
直交するように配置されたピン86を介して延出部84
Cに軸支され、これによりシフトレバー78の車両側方
へのシフトが可能となっている。即ち、シフトレバー7
8はシャフト82の軸線A周りの回動により第1ガイド
溝20、66に沿って車両前後方向のシフトが可能にな
ると共に、ピン86周りの回動により第2ガイド溝2
2、68に沿って車幅方向のシフトが可能になってい
る。
【0025】また、図4及び図5に示されるように、レ
バー本体80の下部側には縮径部80Dが形成され、レ
バー本体80内且つ縮径部80D上にはコイルスプリン
グ88が収容され、コイルスプリング88上には樹脂で
形成されたロッドディテント90が配置されている。ロ
ッドディテント90の下端部には車幅方向に沿って貫通
孔90Aが形成され、この貫通孔90Aにディテントピ
ン92が貫通固定されている。また、レバー本体80の
車幅方向の両側には車両上下方向に沿って長尺の貫通孔
80A(図1、3参照)が形成されており、ディテント
ピン92が貫通孔80Aを貫通している。図3に示され
るように、レバー本体80の上部にはノブ94がネジ9
6を介して取付けられており、ノブ94に形成されたボ
タン98を押すことによってロッドディテント90がコ
イルスプリング88の付勢力に抗して押し下げられ、デ
ィテントピン92がレバー本体80の貫通孔80Aの下
部まで移動する。
【0026】図1に示されるように、このシフトレバー
78のレバーコントロールプレート84の中央部84A
とは反対側には、車両前後方向に沿ってディテントプレ
ート100が配設され車体へ固定されている。ディテン
トプレート100には車両前後方向に沿ってディテント
溝100Aが形成されている。ディテント溝100Aの
上部には、一般的なオートマチックトランスミッション
のシフトレバー装置に使用されるディテント溝と同様
に、所定のレンジでシフトレバー78の車両前後方向の
シフトが阻止されるように凹凸が形成され、且つディテ
ント溝100Aの最上位置がレバー本体80の貫通孔8
0Aの上部位置に対応すると共にディテント溝100A
の最下位置がレバー本体80の貫通孔80Aの下部位置
に対応しており、ノブ94のボタン98を押していると
きはディテントピン92とディテントプレート100と
の係合が解除されると共に、ノブ94のボタン98を離
したときはコイルスプリング88の付勢力によりディテ
ントピン92がディテント溝100A上部の凹凸と係合
し、前述の所定のレンジでシフトレバー78の車両前後
方向のシフトが阻止されるようになっている。
【0027】また、レバー本体80には、ディテントプ
レート100が配置された側とは反対側に車幅方向に向
けて延出部80Bが形成されていて、延出部80Bのレ
バー本体80と連続している側とは反対側には、円筒状
の節度ピン収容部80Cが軸心がレバー本体80と平行
になるように延出部80Bと一体的に形成されている。
図4に示されるように、節度ピン収容部80Cは、シフ
トレバー78がロアハウジング14の第1ガイド溝20
内に配置されているときにロアハウジング14の天井壁
14Aの下面に形成された三角柱状突起42に対向する
位置に配置されている。この節度ピン収容部80C内の
底部側には内側に延出するフランジ部80Dが形成され
ていて、フランジ部80上には節度用コイルスプリング
102が配置されている。また、節度用コイルスプリン
グ102上には節度部材としての略円柱状の節度ピン1
04が、その上部が節度用ピン収容部80Cから突出し
た状態で配置されている。なお、三角柱状突起44はシ
フトレバー78の車両前後方向のシフトを妨げないよう
な位置に配置されており、シフトレバー78がいずれか
のオートマチックレンジに配置されたときに、節度ピン
104の頂部104Aは三角柱状突起42、44の頂部
42A、44Aより上方に配置される。即ち、三角柱状
突起42、44は節度用コイルスプリング102の付勢
力に抗する方向、つまり節度用コイルスプリング10
2、ひいては節度ピン104の抵抗増大方向に突出して
いる。
【0028】次に本実施の形態の作用を説明する。上記
構成のシフトレバー装置10では、第1ガイド溝20、
66に沿って特定のレンジから他のレンジ、例えば、P
レンジからRレンジやDレンジからNレンジにシフトレ
バー78をシフトさせる場合には、ボタン98を押して
ディテントピン92をコイルスプリング88の付勢力に
抗してレバー本体80の貫通孔80Aの下部まで押し下
げてディテントピン92とディテントプレート100に
形成されたディテント溝100Aの上部の凹凸との係合
を解除した後に所定のレンジへシフト操作する。シフト
レバー78を第1ガイド溝20、66に沿ってシフトさ
せると、シャフト82の軸線A周りの回動によるシフト
レバー78の第1ガイド溝20、66内のシフトに伴っ
て、節度ピン104がロアハウジング14の天井壁14
Aの下面に形成された三角柱状突起42のシフト方向手
前側の斜面と係合し節度用コイルスプリング102の付
勢力に抗して押し下げられ、その抵抗が移動時の触感
(節度感)としてドライバーの手に伝えられる。節度ピ
ン104の頂部104Aが三角柱状突起42の頂部42
Aを通過すると、節度用コイルスプリング102の付勢
力によってシフトレバー78が所定のレンジに配置さ
れ、節度用コイルスプリング102の復元時の触感がレ
ンジ配置時の触感としてドライバーの手に伝えられる。
一方、カバースライド16はシフトレバー78のシフト
に伴い、ロアハウジング14のガイド壁28、30上を
スライドする。このとき、第2カバープレート54の孔
62は第1カバープレート52の長孔58の車両左側に
配置されており、マークピース64はアッパハウジング
12のパネル70の車両左側に形成されたレンジ指示窓
74のうちシフトレバー78が配置されたレンジに対応
するレンジ指示窓74を赤色に変化させる。Dレンジ以
外のレンジでは第1ガイド溝20、66によってシフト
レバー78の車幅方向のシフトが制限される。そして、
レバーコントロールプレート84に連結された自動変速
機により予め設定された所定の車両状態が達成される。
【0029】一方、シフトレバー78を図4に示される
ようなDレンジに配置された状態から図5に示されるよ
うにMレンジにシフトさせる場合には、ピン86を中心
として回動させることによってシフトレバー78を第2
ガイド溝22、68に沿ってシフトさせる。このシフト
レバー78のシフトに伴って、節度ピン104がロアハ
ウジング14の天井壁14Aの下面に形成された三角柱
状突起44の車両左側の斜面と係合し節度用コイルスプ
リング102の付勢力に抗して押し下げられる。節度ピ
ン104の頂部104Aが三角柱状突起42の頂部42
Aを通過すると、節度用コイルスプリング102の付勢
力によって節度ピン104が三角柱状突起42の右側に
移動して、シフトレバー78の回動が不能となる位置で
節度ピン104が三角柱状突起42と係合した状態で停
止し、このときの節度用コイルスプリング102の復元
力による触感がMレンジ配置時の触感としてドライバー
の手に伝えられる。そして、Mレンジに配置されたシフ
トレバー78によってリミットスイッチ32が押圧さ
れ、これによりステアリングホイール近傍に配設された
シフトダウンボタン及びシフトアップボタン(図示省
略)によるマニュアル操作が可能になる。また、シフト
レバー78の第2ガイド溝22、68への移動に伴う第
2カバープレート54の孔62の第1カバープレート5
2の長孔58の車両右側への移動により、第2カバープ
レート54が第1カバープレート52のガイドレール6
0に沿って車両右側にスライドする。これによりマーク
ピース64はアッパハウジング12のパネル70のDレ
ンジの車両右側に形成されたMレンジに対応するレンジ
指示窓74を赤色に変化させる。
【0030】また、シフトレバー78をMレンジからD
レンジにシフトさせる場合には、上記の操作と反対の操
作を行うことにより、節度ピン104が三角柱状突起4
4の車両右側の斜面と係合し節度用コイルスプリング1
02の付勢力に抗して押し下げられる。節度ピン104
の頂部104Aが三角柱状突起42の頂部42Aを通過
すると、節度用コイルスプリング102の付勢力によっ
て節度ピン104がDレンジに対応する三角柱状突起4
2間に配置され、節度用コイルスプリング102の復元
時の触感がDレンジ配置時の触感としてドライバーの手
に伝えられる。また、マークピース64によってDレン
ジに対応するレンジ指示窓74が赤色に変化すると共に
リミットスイッチ32の押圧が解除されレバーコントロ
ールプレート84に連結された自動変速機により予め設
定された所定の車両状態が達成される。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、シ
フトレバー78は第1ガイド溝20、66及び第2ガイ
ド溝22、68に沿って略T字形にシフト可能とされ、
三角柱状突起44及び節度ピン104という簡単な構造
によって、シフトレバー78のDレンジからMレンジの
移動及びMレンジからDレンジの移動を制限すると共
に、Mレンジでシフトレバー78を保持することができ
るため、シフトレバー78の保持構造、ひいてはオート
マチック操作及びマニュアル操作の選択が可能なシフト
レバー装置10を低コストにすることができる。
【0032】上記実施の形態では、車両右側の運転席と
車両左側の助手席との間に配設されたシフトレバー装置
10を説明しているが、本発明に係るシフトレバー装置
を運転席が車両左側に配置された車両に適用できること
はいうまでもない。また、本発明に係るシフトレバー装
置を運転席と助手席との間以外の位置、例えば、インス
トルメントパネルに配設してもよい。さらに、第1ガイ
ド溝20、66及び第2ガイド溝22、68は交差して
いれば必ずしも直交していなくてもよく、車両のいずれ
の方向に沿って形成されてもよい。
【0033】また、上記実施の形態では、第2ガイド溝
22、68はMレンジ用とされているが、オートマッチ
クレンジ用とされてもよい。
【0034】さらに、上記実施の形態では、三角柱状突
起42、44はロアハウジング14に形成されている
が、ロアハウジング14と別個に配置された板等の他の
部材に形成されてもよい。
【0035】また、第2制限部は、シフトレバー78が
第2ガイド溝22、68に沿ってシフトされた場合に節
度用コイルスプリング102の付勢力に抗する抵抗を与
える第1の立壁と、この第1の立壁に隣接し、Mレンジ
に保持されたシフトレバー78がDレンジに向けてシフ
トされた場合に節度用コイルスプリング102の付勢力
に抗する抵抗を与える第2の立壁とを有していればよ
く、例えば、車幅方向に沿った一対の面及び車両前後方
向に沿った一対の面を有し且つ節度ピン104の湾曲し
た上部より充分に小さい四角柱状の突起や三角錐状の突
起や半球状の突起でもよい。さらに、第1制限部は谷部
と山部とが連続した凹凸を有し、第2制限部は前記凹凸
の谷部よりも節度部材の抵抗増大方向へ突出した突起で
あればよく、上記の三角柱状突起42、44の他、ロア
ハウジング14の天井壁14Aを肉厚にして、各レンジ
に対応する部分に節度ピン104の上部を収容可能な略
円錐状の孔を形成してもよい。
【0036】なお、シフトダウンボタン及びシフトアッ
プボタンはインストルメントパネルに配設されてもよ
い。また、センサにはリミットスイッチ以外のセンサ、
例えば、フォトセンサ等が使用されてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は、シフトレバーは第1ガイド溝
及び第2ガイド溝に沿ってシフト可能とされ、節度部材
と第2制限部との係合によってシフトレバーが第1のシ
フト方向から第2のシフト方向へシフトされた場合のシ
フト後の位置でシフトレバーを保持することができるた
め、シフトレバーの保持構造を簡単にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシフトレバー装置の
主要部の斜視図である。
【図2】図1のシフトレバー装置のアッパハウジング及
びロアハウジングの斜視図である。
【図3】図1のシフトレバー装置のカバースライド及び
シフトレバーの分解斜視図である。
【図4】図1のシフトレバー装置をDレンジで車幅方向
に沿って切断したときの断面図であり、シフトレバーが
Dレンジに配置された状態を示す断面図である。
【図5】図1のシフトレバー装置をDレンジで車幅方向
に沿って切断したときの断面図であり、シフトレバーが
Mレンジに配置された状態を示す断面図である。
【図6】図2のロアハウジングをI−I線で切断したと
きの断面図である。
【図7】オートマチックレンジ及びマニュアルレンジが
選択可能な従来のシフトレバー装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 シフトレバー装置 20 第1ガイド溝 22 第2ガイド溝 42 三角柱状突起(第1制限部) 44 三角柱状突起(第2制限部) 66 第1ガイド溝 68 第2ガイド溝 78 シフトレバー 104 節度ピン(節度部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーを第1のシフト方向に案内
    する第1ガイド溝と、前記第1ガイド溝と交差し、前記
    シフトレバーを前記第1のシフト方向と交差する第2の
    シフト方向に案内する第2ガイド溝とを有するシフトレ
    バー装置であって、 前記シフトレバーのシフト動作と共に移動する節度部材
    と、 前記第1ガイド溝に沿って配置され、前記シフトレバー
    の前記第1のシフト方向の移動時に前記節度部材と係合
    して前記シフトレバーの操作へ節度感を与える第1制限
    部と、 前記第1制限部に隣接し、前記シフトレバーが前記第2
    のシフト方向へシフトされた場合にシフト後の位置で前
    記節度部材と係合する第2制限部と、 を有するシフトレバー装置。
  2. 【請求項2】 前記第2制限部は、前記シフトレバーが
    前記第2のシフト方向へシフトされた場合に前記節度部
    材へ抵抗を与える第1の立壁と、前記第1の立壁に隣接
    し、前記シフト後の位置で保持された前記シフトレバー
    が前記第2のシフト方向と逆方向へシフトされた場合に
    前記節度部材へ抵抗を与える第2の立壁と、を有する請
    求項1に記載のシフトレバー装置。
  3. 【請求項3】 前記第1制限部は谷部と山部とが連続し
    た凹凸を有し、前記第2制限部は前記凹凸の谷部よりも
    節度部材の抵抗増大方向へ突出した突起であることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のシフトレバー装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256410A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Hamana Parts Industry Co Ltd 車両用変速操作装置

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JP2006256410A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Hamana Parts Industry Co Ltd 車両用変速操作装置

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