JPH0922575A - ディスククリーニング機構及び当該ディスククリーニング機構を備えたディスクファイル装置 - Google Patents

ディスククリーニング機構及び当該ディスククリーニング機構を備えたディスクファイル装置

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JPH0922575A
JPH0922575A JP16901695A JP16901695A JPH0922575A JP H0922575 A JPH0922575 A JP H0922575A JP 16901695 A JP16901695 A JP 16901695A JP 16901695 A JP16901695 A JP 16901695A JP H0922575 A JPH0922575 A JP H0922575A
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disk
cleaning
disc
cleaning mechanism
liquid
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JP16901695A
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Makoto Kimura
真 木村
Takashi Otsuka
隆 大塚
Masashi Yoshida
正史 吉田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録用ディスクのクリーニングを、必要
に応じてその都度自動的に、或いは定期的に一定の時間
帯において自動的に行うことができるディスククリーニ
ング機構及び当該ディスククリーニング機構を備えたデ
ィスクファイル装置を提供する。 【解決手段】 ディスクを回転駆動するスピンドルモー
タと、スピンドルモータを一方に有し且つ互いに接近・
離反可能とされて接近時にディスクをスピンドルモータ
にチャッキングする一対のアーム板と、一対のアーム板
の少なくとも一方に取付けられ且つクリーニング液をデ
ィスクに吹き付ける液射出器と、液射出器が取付けられ
るアーム板に取付けられ且つディスクに付着したクリー
ニング液を払拭するクリーニングパッドとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等の情報記録用のディスクを自動的にクリー
ニングすることができるディスククリーニング機構、及
び、そのディスククリーニング機構を備え且つ多数のデ
ィスクを用いて文書情報、映像情報、音楽情報等の大容
量の情報をファイルすると共に、その大容量の情報を高
速で読出すことができるように多数のディスクを選択的
に高速で引出して情報の書込み、読取りを行うことがで
きるディスクファイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種のディスクファイル装置
としては、例えば、特開昭59−30263号公報に記
載されているようなものがある。
【0003】この公知例のディスクファイル装置は、内
部にディスクが収納された薄形の複数のカートリッジを
垂直状に立てた状態で水平方向に平行に収納させてあ
り、かつ水平方向に移動自在に構成されたストッカと、
このストッカの前面に配置された上下一対の引出爪を有
する引出機構と、この引出機構の横に配置されたプレー
ヤとを備えている。そして、ストッカを水平方向に移送
させることによりそのストッカ内に収納されている複数
のカートリッジのうち指定したカートリッジを引出機構
の前面位置に移送させると共に、ストッカの停止後に引
出機構を動作させて指定のカートリッジを一対の引出爪
により選択的に引出し、その引出したカートリッジをプ
レーヤに供給して、カートリッジ内のディスクの記録・
再生を行うように構成している。
【0004】このような構成を有するディスクファイル
装置において、例えば、長期間の使用によってカートリ
ッジ内のディスクに埃や汚れが付着すると、プレーヤに
よる情報の記録・再生性能に悪影響を及ぼすことにな
り、正常な記録・再生が行われないおそれがある。その
ため、カートリッジ内のディスクは、例えば、記録・再
生の際に、或いは定期的にクリーニングを行って、ディ
スクの記録面をきれいにしておく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のディスクファイル装置においては、デイ
スクをクリーニングするための機構が設けられておら
ず、一部のユーザーでは、定期的(例えば、毎月1回)
に作業者が手作業によりカートリッジをストッカから取
り出してすべてのカートリッジ内のディスクを1枚ごと
クリーニングを行うようにしていた。そのため、すべて
のディスクのクリーニングに関して膨大な時間が必要と
されるばかりでなく、作業者に過度の労働を強いること
になるという課題があった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、情報記録用ディスクのクリーニン
グを、必要に応じてその都度自動的に、或いは定期的に
一定の時間帯において自動的に行えるようにすることに
より、上記課題を解決することができるディスククリー
ニング機構及び当該ディスククリーニング機構を用いた
ディスクファイル装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、本発明
のディスククリーニング機構は、ディスクを回転駆動す
るスピンドルモータと、スピンドルモータを一方に有し
且つ互いに接近・離反可能とされて接近時にディスクを
スピンドルモータにチャッキングする一対のアーム板
と、一対のアーム板の少なくとも一方に取付けられ且つ
クリーニング液をディスクに吹き付ける液射出器と、液
射出器が取付けられるアーム板に取付けられ且つディス
クに付着したクリーニング液を払拭するクリーニングパ
ッドとを設けたことを特徴としている。
【0008】また、本発明のディスクファイル装置は、
ディスクをクリーニングするクリーニング機構と、ディ
スク搬送機構の動作を制御してストッカ又はプレーヤ内
に収納されているディスクをクリーニング機構に搬送す
る制御手段とを設けたことを特徴としている。
【0009】本発明は、上述のように構成したことによ
り、一対のアーム板を接近させてスピンドルモータにデ
ィスクをチャッキングした後、液射出器を動作させてク
リーニング液をディスクに吹き付け、スピンドルモータ
を駆動してディスクを回転させると共に、クリーニング
パッドによってディスクに付着したクリーニング液を払
拭することにより、ディスクの表面に付いた埃や汚れ等
を拭き取ってきれいにすることができる。
【0010】また、制御手段でディスク搬送機構の動作
を制御してストッカ又はプレーヤに収納されているディ
スクをクリーニング機構に搬送することにより、そのデ
ィスクがクリーニング機構によって自動的にクリーニン
グされる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図10は本発明の一実施例を示
すもので、図1は本発明のディスクファイル装置の斜視
図、図2は図1に示すディスクファイル装置の説明図、
図3は本発明に係るクリーニング機構の一実施例を示す
正面図、図4は図3に示すクリーニング機構の平面図、
図5はディスクが収納されたカートリッジの斜視図、図
6は本発明のディスクファイル装置の電気回路系を示す
ブロック図、図7は本発明のディスクファイル装置での
制御処理を示すフローチャート、図8は本発明のディス
クファイル装置でのクリーニング処理を示すフローチャ
ート、図9は本発明のディスクファイル装置でのディス
ク移動の動作手順を示すフローチャート、図10は本発
明のディスクファイル装置でのディスククリーニングの
動作手順を示すフローチャートである。更に、図11は
本発明のディスクファイル装置の電気回路系の他の実施
例を示すブロック図である。
【0012】まず、図1及び図2によって、本実施例の
ディスクファイル装置の全体を説明する。このディスク
ファイル装置は、情報記録用のディスクDが収容された
カートリッジ1の多数枚(例えば、50〜100枚)を
収納することができるストッカ2と、供給されたディス
クDの記録・再生を行うプレーヤ3と、ディスクDのク
リーニングを行うクリーニング機構24を有するクリー
ナ4と、ディスクDをストッカ2とプレーヤ3とクリー
ナ4との間で所望の部位に搬送するディスク搬送機構5
と、クリーナ4やディスク搬送機構5等の駆動制御を行
う制御手段の一具体例を示す制御回路6と、クリーナ4
や制御回路6等に駆動電流を供給する電源ユニット7
と、これらを内部に収容したファイル筐体8等を備えて
いる。
【0013】ファイル筐体8は、型材等によって角柱状
に枠組みされた縦長のフレーム9と、このフレーム9の
前後を覆う前面パネル10及び後面パネル11と、フレ
ーム9の左右両側面を覆う側面パネル12,13と、同
じく上面を覆う上面パネル14等から構成されている。
前面パネル10の上部にはカートリッジ1を投入するた
めの横長に開口された給排口15と、プレーヤ3やクリ
ーナ4等の動作状態その他の必要な情報を表示する表示
パネル16とが設けられている。また、後面パネル11
はヒンジによって横方向へ回転可能とされており、この
後面パネル11を開いてファイル筐体8の内部を露出さ
せることにより、ストッカ2に収納されているディスク
Dの手作業による取出しやディスク搬送機構5の点検作
業等を行うことができる。
【0014】このような構成を有するファイル筐体8の
内部に収容されたストッカ2とプレーヤ3とクリーナ4
のうち、プレーヤ3は最も下段に配置されており、その
上にクリーナ4が配置され、その上に複数個のストッカ
2が積み重ねられるように配置されている。そして、こ
れらストッカ2、プレーヤ3及びクリーナ4は、いずれ
も取付板2a,3a及び4aによってフレーム9又はこ
のフレーム9に固定されたパネルにねじ止めされて固定
されている。
【0015】ストッカ2は、後面側に開口した四角形の
筐型をなしていると共に、その内部には左右方向に対を
なす棚が上下方向に等間隔に多数設けられており、これ
により上下方向に仕切られる多数のディスク収納棚17
(例えば100段の場合、Ni=100、i=1,2,
3,……100)が構成されている。このディスク収納
棚17には、情報記録用ディスクの一具体例を示す光デ
ィスクDがカートリッジ1に収容された状態で各収納棚
17毎に1枚ずつ収納される。かかるカートリッジ1の
一般的な構成を図5に示す。
【0016】図5において、カートリッジ1は、上下に
重ね合わされた一対のハーフ1a,1bと、各ハーフ1
a,1bの対向位置に設けられた開口窓18を開閉する
シャッタ19とを有し、両ハーフ1a,1bの内部に形
成された空間内にディスクDが回転自在に収容されてい
る。このディスクDの中心にはチャッキングハブ20が
設けられており、このチャッキングハブ20を介してデ
ィスクDがプレーヤ3及びクリーナ4の各チャッキング
機構によってチャッキングされ、一体的に回転駆動され
る。
【0017】プレーヤ3は、カートリッジ1内のディス
クDに対して情報の書込み及び読取りを行うものであ
り、後面側に開口する挿入口21を有し、その挿入口2
1はストッカ2の開口面に一致されている。また、クリ
ーナ4は、カートリッジ1内のディスクDの表面をクリ
ーニングするものであり、同じく後面側に開口する挿入
口22を有し、その挿入口22もストッカ2の開口面及
びプレーヤ3の挿入口21に一致されている。これら挿
入口21,22からプレーヤ3及びクリーナ4内にカー
トリッジ1が挿入されると共に、挿入されたカートリッ
ジ1は所定動作の後、再び挿入口21,22からそれぞ
れ取出される。
【0018】このようなカートリッジ1のディスクDを
クリーニングするために、クリーナ4にはクリーニング
機構24が内蔵されている。このクリーニング機構24
の詳細な構成を、図3及び図4に示す。このクリーニン
グ機構24は、上下方向に所定間隔隔てて対向設置され
た上アーム板25及び下アーム板26と、両アーム板2
5,26を揺動させて互いに接近・離反させるアーム動
作カム27と、このアーム動作カム27を回動させるカ
ムモータ28と、ディスクDを回転駆動するスピンドル
モータ29と、ディスクDをスピンドルモータ29に所
定圧力で付勢するディスク押え30とを備え、更に、ク
リーニングパッド31と2組の液射出機構32a,32
bとを設けている。
【0019】上下一対のアーム板25,26は、クリー
ナ4の挿入口22の内側にカートリッジ1の厚さよりも
やや大きな隙間を開けて上下に対向するように配置され
ている。そして、各アーム板25,26の挿入口22側
の両側部には軸受片25a,26aがそれぞれ設けられ
ており、これらの軸受片25a,26aに枢軸38をそ
れぞれ回動可能に嵌合することによって一対のアーム板
25,26が上下方向へ回動可能に支持されている。
尚、枢軸38は、クリーナ4の図示しないシャーシ側部
材に固定されている。
【0020】この一対のアーム板25,26の、軸受片
25a,26aと反対側の両側部には、互いに内側に突
出する支持片25b,26bがそれぞれ設けられてお
り、これら支持片25b,26bには軸40によってカ
ムローラ41,42がそれぞれ回動自在に支持されてい
る。そして、2組のカムローラ41,42の間には、ア
ーム動作カム27がそれぞれ回動可能に介在されてい
る。2つのアーム動作カム27にはカム軸43が貫通さ
れていると共に、一方のアーム動作カム27を貫通する
カム軸43の一端には、シャーシ側部材に固定されたカ
ムモータ28の回転軸が連結されている。更に、一対の
アーム板25,26間には、図示しないスプリングが掛
け渡されており、このスプリングのばね力によって2組
の上下カムローラ41,42がそれぞれアーム動作カム
27に圧接されている。従って、一対のアーム板25,
26はアーム動作カム27の回動動作に連動して、その
リストhの大きさだけ上方又は下方にそれぞれ揺動され
る。
【0021】また、スピンドルモータ29は下アーム板
26のほぼ中央部に固定されており、その回転部29a
が上アーム板25側に突出されていて、回転部29aの
凹部内にはディスクDのチャッキングハブ20を吸着す
るためのマグネット39が収納されている。そして、マ
グネット39の中央には挿通孔が設けられていて、この
挿通孔をスピンドルモータ29のスピンドル軸29bが
貫通して回転部29aの上方に突出している。このスピ
ンドルモータ29の回転部29aはカートリッジ1の開
口窓18内に挿入され、スピンドル軸29bがディスク
Dのチャッキングハブ20の中央孔に嵌合される。
【0022】このスピンドルモータ29と対向するよう
に、上アーム板25にはディスク押え30が取付けられ
ている。このディスク押え30は上アーム板25に回転
自在に支持されており、スピンドルモータ29の回転部
29aに収容されたマグネット39により吸着されて回
転部29aとの間でディスクDのチャッキングハブ20
を挟持できるように構成されている。
【0023】更に、上アーム板25には、ディスクDの
表面をクリーニングするための2組の液射出機構32
a,32bとクリーニングパッド31とが設けられてい
る。第1の液射出機構32aはディスクDの表面に第1
のクリーニング液を吹き付け、第2の液射出機構32b
はディスクDの表面に第2のクリーニング液を吹き付け
るもので、これら第1及び第2のクリーニング液をディ
スクDの表面から払拭するためのクリーニングパッド3
1が両液射出機構32a,32bの間に配設されてい
る。ここで、第1のクリーニング液としては、ディスク
Dの表面に付着した埃や汚れ等を浮き上がらせる等して
取り除くことができる洗浄液を適用することができ、ま
た、第2のクリーニング液としては、ディスクDの表面
の電気抵抗を小さくして静電気の発生を防止することに
より塵埃の付着を防止する帯電防止剤を適用することが
できる。
【0024】このようなクリーニング液を払拭するため
のクリーニングパッド31の材質としては、例えば不織
布や織布等の布製パッドを適用することができることは
勿論のこと、紙製パッド、その他パッド材として一般に
用いられている各種の材質のものを適用することができ
る。このクリーニングパッド31はブロック状に形成さ
れていて、上アーム板25の内面中央に固定されてお
り、このクリーニングパッド31の幅方向の一側に第1
の液射出機構32aが配設され、その幅方向の他側に第
2の液射出機構32bが配設されている。そして、これ
らクリーニングパッド31及び2組の液射出機構32
a,32bとディスク押え30とは、カートリッジ1の
開口窓18の内側に配置されるように構成されている。
【0025】第1及び第2の液射出機構32a,32b
は同一の構成を有しており、釦ヘッド33a,33b及
び射出ノズル34a,34bを有するスプレー式の液射
出器35a,35bと、釦ヘッド33a,33bを進退
動作させる射出カム36a,36bと、この射出カム3
6a,36bを回転駆動するモータ37a,37bとか
ら構成されている。そして、釦ヘッド33a,33b及
び射出ノズル34a,34bは液射出器35a,35b
の長手方向の一側に設けられており、射出カム36a,
36bで釦ヘッド33a,33bを押圧して後退させる
ことにより、そのポンプ作用によって液射出器35a,
35b内に充填されているクリーニング液が射出ノズル
34a,34bから霧状に射出される。
【0026】これら液射出器35a,35bの射出ノズ
ル34a,34bはディスクDの記録面のほぼ中央に位
置するように設置されており、釦ヘッド33a,33b
の上面に射出カム36a,36bがそれぞれ接触してい
る。そして、射出カム36a,36bは上アーム板25
を貫通するモータ37a,37bの回転軸に固定されて
いる。尚、図示しないが、クリーナ4には、カートリッ
ジ1の出し入れ動作に連動してシャッタ19を開閉する
シャッタ開閉機構が設けられており、図3及び図4に示
す所定位置にカートリッジ1が装着されたときには、シ
ャッタ19が完全に開かれた状態となっている。
【0027】このような構成を有するクリーナ4に供給
されるカートリッジ1は、ディスク搬送機構5によって
クリーナ4とストッカ2及びプレーヤ3との間を自動的
に搬送される。このディスク搬送機構5は、図1及び図
2に示すように、ストッカ2やクリーナ4等に対してカ
ートリッジ1を出し入れするキャリア50と、このキャ
リア50を上下方向(矢印Y方向)に垂直に搬送する上
下搬送部51と、キャリア50を前後方向(矢印X方
向)に水平に搬送する前後搬送部52とから構成されて
いる。
【0028】このディスク搬送機構5のキャリア50に
は、カートリッジ1を掴んで引出したり押込む動作を行
うための把持具が設けられている。また、上下搬送部5
1は、例えば垂直方向に掛け渡された左右一対のタイミ
ングベルト53と、このタイミングベルト53を走行駆
動させるモータ54等から構成されている。タイミング
ベルト53は、ファイル筐体8の上下に回転可能に支持
された駆動プーリ55と従動プーリ56との間に架設さ
れていて、そのタイミングベルト53の一部にキャリア
50が固定されている。更に、駆動プーリ55とモータ
54の回転軸に固定されたモータプーリ57との間には
駆動ベルト58が掛け渡されており、モータ54によっ
て駆動ベルト58を介してタイミングベルト53を上下
方向へ走行させることにより、垂直方向に延びる図示し
ない一対のガイドレールに案内されて水平状態を保持し
たまま上下方向Yに搬送される。
【0029】ディスク搬送機構5の前後搬送部52は、
給排口15から投入されるカートリッジ1を受けてスト
ッカ2の適宜なディスク収納部17に収納したり、或い
は適宜なディスク収納部17に収納されているカートリ
ッジ1を取出して外部に排出したりするためのものであ
る。この前後搬送部52は、前後方向Xに延在されたガ
イドレール60と、前後方向に掛け渡されたワイヤ61
と、このワイヤ61を走行させるモータ62等から構成
されている。ワイヤ61は、ガイドレール60の後端に
固定されたモータ62の回転軸に取付けられた駆動プー
リと、ガイドレール60の前端に回転自在に支持された
従動プーリ63との間に掛け渡されており、モータ62
によってワイヤ61を前後方向へ走行させることによ
り、水平状態のまま前後方向Xに搬送される。
【0030】また、図1に示すように、制御回路6及び
電源ユニット7は、制御回路6を電源ユニット7の上に
積み重ねたような状態でプレーヤ3及びクリーナ4と横
並びに配設されている。制御回路6はプレーヤ3とクリ
ーナ4とディスク搬送機構5等を駆動制御するものであ
り、電源ユニット7は制御回路6を含む本ディスクファ
イル装置の全体に駆動電流を供給するものである。制御
回路6の各種操作キー及び電源ユニット7の電源スイッ
チ等を有する操作パネルは前面パネル10に取付けられ
ており、各種操作キーからの入力信号をデータとして制
御回路6が、後述するような処理を実行する。
【0031】図6に示すように、制御回路6は、例え
ば、1チップタイプのマイクロコンピュータにより構成
され、例えば4ビット並列処理の演算処理装置(CP
U)70と、予め所定のプログラムが書込まれている記
憶装置(ROM)71と、情報の書込みや書換えが可能
な記憶装置(RAM)72と、時間を管理して予め設定
された時間に信号を出すタイマ73と、入力インターフ
ェース74及び出力インターフェース75等を備えてお
り、これらがバスライン76を介して電気的に接続され
ている。そして、入力インターフェース74には、例え
ば放送局のメインコンピュータ等のコマンダ77と、例
えば上述した各種操作キーからなるキー入力手段78と
が接続されており、これらの情報が入力インターフェー
ス74を介して演算処理装置70等に供給される。
【0032】更に、制御回路6の出力インターフェース
75には、ディスク搬送機構5の各種モータ54,62
及びその他の電気機器が電気的に接続されていると共
に、クリーナ4のクリーニング機構24を動作させるた
めのカムモータ28とスピンドルモータ29と2個のク
リーニング液用のモータ37a,37bとが電気的に接
続されており、これらは制御回路6から出力される制御
信号に基づき駆動制御されて所定の動作を実行する。
【0033】即ち、ディスク搬送機構5は制御回路6に
より駆動制御されて、カートリッジ1に収容されたディ
スクDをストッカ2とプレーヤ3とクリーナ4との間に
搬送する。そして、クリーナ4内のクリーニング機構2
4にディスクDが供給されると、カムモータ28がアー
ム動作カム27を回動させて一対のアーム板25,26
を接近させ、スピンドルモータ29とディスク押え30
とでディスクDをチャッキングする。その後、チャッキ
ングされたディスクDはスピンドルモータ29によって
所定の速度で回転駆動される。また、2個のモータ37
a,37bは、逐次的に駆動される射出カム36a,3
6bの作動を介して液射出器35a,35bの各射出ノ
ズル34a,34bからクリーニング液を順次射出し、
このクリーニング液をクリーニングパッド31が払拭す
る。
【0034】この制御回路6によるディスク搬送機構5
及びクリーニング機構24の動作制御は、コマンダ80
から入力されるコマンド信号と、操作部であるキー入力
手段81から入力される操作信号とに基づいて行われ
る。そして、操作信号等の入力信号に基づいて制御回路
6が所定の演算処理を実行し、その演算結果に応じた制
御信号がディスク搬送機構5のモータ54等及びクリー
ニング機構24のカムモータ28、スピンドルモータ2
9及びモータ37a,37bに出力される。
【0035】即ち、制御回路6は、例えば、図7及び図
8に示すフローチャートのような所定の制御処理を実行
する。このフローチャートは、光ディスクDが多数枚
(例えば100枚)収納されたオートチェンジャーの制
御プログラムを示すものである。この制御回路6による
制御処理に基づいて、ディスク搬送機構5が、例えば図
9に示す動作手順のフローチャートのような所定の動作
を実行してディスクをクリーニング機構24等に搬送す
ると共に、クリーニング機構24は、例えば図10に示
す動作手順のフローチャートのような所定の動作を実行
してディスクDのクリーニングを行う。
【0036】まず、制御回路6の制御処理は、図7に示
すように、操作開始スイッチが操作されることによって
処理が開始され、初期設定等の処理が行われる。その
後、ステップS1において、コマンド情報を読み込み、
次に、ステップS2に移行して、コマンド信号が入力さ
れたか否かを判定する。このコマンド入力の判定は、例
えば「ディスクDに記録されている情報を再生する。」
との指令信号がコマンダ80から自動的に入力され、或
いはキー入力手段81から作業者の手動操作によって入
力されているか否かを見るものである。
【0037】このステップS2において、「コマンド入
力有り」と判定された場合には、ステップS3に移行し
て、そのコマンド入力の種類を判別する。即ち、ステッ
プS3は、ステップS2で「コマンド入力有り」と判定
されたコマンド信号が、クリーニング機構24によるデ
ィスクDのクリーニングを必要とするものであるか否か
を判別するものであり、例えば、次に再生するディスク
Dを選択した信号であって、ディスクDの再生とクリー
ニングとが関連づけられていて再生前には必ずディスク
Dをクリーニングすることとされているような場合に
は、「クリーニングが必要なコマンドである」と判定さ
れる。一方、ディスクDのクリーニングを行うことが必
要とされていないコマンド信号である場合、例えば、再
生中に緊急の再生停止信号が入力されたような場合に
は、「クリーニングが必要なコマンドでない」と判定さ
れる。
【0038】このステップS3において、「クリーニン
グが必要なコマンドである」と判定された場合には、次
に、ステップS4に移行して、ディスクDをクリーニン
グするために必要なデータ、即ち、ディスク搬送機構5
及びクリーニング機構24に所定の動作をさせるための
データの搬送請求を出力し、これらのデータをROM7
1及びRAM72から受け取る。そして、ステップS5
に移行して、クリーニングコマンドに応じた制御信号を
出力インターフェース75からディスク搬送機構5及び
クリーニング機構24(カムモータ28とスピンドルモ
ータ29とA液用モータ37a及びB液用モータ37
b)に出力し、ディスクDのクリーニング処理を実行す
る。
【0039】その後、ステップS6に移行して、クリー
ニング機構24によるディスクDのクリーニング処理、
及び場合によりその後に必要とされるプレーヤ3等への
搬送処理が終了したか否かを判定する。このステップS
6による判定の結果、所定の処理が終了していない場合
には、ステップS1に戻り、上述したステップS1〜ス
テップS6の処理を繰り返す。一方、ステップS6によ
る判定の結果、所定の処理が終了している場合には、こ
れで処理を終了する。
【0040】また、ステップS3において、「クリーニ
ングが必要なコマンドである」と判定された場合には、
次に、ステップS4に移行して、上述したようなその他
のコマンドに応じた処理を実行する。その後、ステップ
S6に移行する。
【0041】一方、ステップS2において、「コマンド
入力無し」と判定された場合には、ディスクDのクリー
ニング処理ルーチンに入る。
【0042】このクリーニング処理ルーチンは、図8に
示すように、ステップS11において、本ディスクファ
イル装置による記録・再生等の動作が行われているか停
止中であるかの装置状態に関する情報を読み込む。この
装置状態情報は、例えば、電源ユニット7のメイン回路
の電源スイッチのオン・オフ状態を見ることによって得
ることができる。この場合、制御回路6の駆動電流は、
電源ユニット7のサブ回路を介して供給される。その
後、ステップS12に移行して、装置が停止状態にある
か否かを判定する。
【0043】このステップS12において、装置が停止
状態にないと判定された場合、即ち、メイン回路の電源
スイッチがオンされている等の場合には、本ディスクフ
ァイル装置の動作が継続しているものと判定し、これで
クリーニング処理ルーチンを終了して、再び図7の処理
ルーチンに戻る。一方、ステップS12において、メイ
ン回路の電源スイッチがオフされている等によって装置
が停止状態にあると判定された場合には、本ディスクフ
ァイル装置の再生等の動作が終了しているものと判定
し、ステップS13に移行する。
【0044】このステップS13では、RAM72に設
けられた棚位置記憶領域に「1」をセットする。次に、
ステップS14に移行して、タイマ73のタイマ情報を
読み込む。その後、ステップS15に移行して、いまが
予め設定された所定の時間帯(例えば、午前0時〜午前
8時)の範囲内であるか否かを判定する。この所定の時
間内であるか否かの判定は、本ディスクファイル装置が
使用されることのない、例えば夜間等の時間帯であるか
どうかを見るものであり、いまの時間が午前0時〜午前
8時の範囲内でない場合には夜間ではないと判定し、こ
れで処理を終了して、図7の処理ルーチンに戻る。
【0045】一方、ステップS15の判定の結果、いま
の時間が所定の時間内であると判定された場合には、ス
テップS16に移行して、棚位置記憶領域のセット値が
「i≦100」でない場合、即ち、iの値が100を超
えている場合には、全てのディスクDのクリーニング処
理が終了したものと判定し、これで処理を終了して、図
7の処理ルーチンに戻る。これに対して、ステップS1
6の判定の結果、iの値が100を超えていない場合に
は「i≦100」であると判定し、残存している未処理
のディスクDをクリーニング処理するために、次の、ス
テップS17に移行する。
【0046】このステップS17では、クリーニング動
作を実行するための制御信号を出力し、図9に示すよう
にディスク搬送機構5を動作させると共に、図10に示
すようにクリーニング機構24を動作させる。このクリ
ーニング動作が終了した後、ステップS18に移行し
て、棚位置記憶領域のセット値を、前回の値に1を加え
た値で置き換える。
【0047】次に、ステップS14に戻り、以下ステッ
プS14〜ステップS18の処理を繰り返す。そして、
ステップS15の判定において所定の時間帯を超えたと
判定された場合、又はステップS16の判定においてす
べてのディスクDのクリーニングが終了したと判定され
た場合には、これで処理を終了して、再び図7の処理ル
ーチンに戻る。
【0048】次に、上述した制御プログラムに基づいて
駆動制御されるディスク搬送機構5の動作手順を説明す
る。図9に示すように、クリーニング処理が開始される
と、まず、ステップT1において、ストッカ2の多数の
ディスク収納棚Ni(i=1〜100)のうち、1つの
ディスク収納棚Ni(例えば、上から一番目の収納棚N
1)に光ディスクDが収納されているか否かを読み込
む。このディスク収納棚Niの読み込みは、本実施例の
ようにストッカ2の上側から1つずつ順に読み込んでも
よく、また下側から或いは任意の部分から読み込むよう
にしてもよい。
【0049】次に、ステップT2に移行して、ディスク
収納棚N1に光ディスクDが収納されているか否かを判
定する。この判定の結果、ディスク収納棚N1に光ディ
スクDが収納されていない場合には、そのディスク収納
棚N1にはクリーニングするためのディスクが存在して
いないため、これで処理を終了する。そして、次のディ
スク収納棚N2の処理を実行する。
【0050】一方、ディスク収納棚Ni(例えば、上か
ら二番目の収納棚N2)に光ディスクDが収納されてい
る場合には、ステップT3に移行して、ディスク収納棚
N2の前にキャリア50を移動する。この場合、制御回
路6の制御信号に基づいてディスク搬送機構5のモータ
54に駆動電流が供給される。これにより、モータプー
リ57から駆動ベルト58を介して駆動プーリ55が回
転駆動され、上下搬送部51のタイミングベルト53が
上下方向に走行されてキャリア50が所定のディスク収
納棚N2の前に移動する。
【0051】次に、ステップT4に移行して、カートリ
ッジ1に収納された状態のままディスクDを水平方向に
移動し、ディスク収納棚2からカートリッジ1を取出し
てキャリア50に収容する。次いで、ステップT5に移
行して、モータ54の作動を介して上下搬送部51を駆
動し、キャリア50を下降させてクリーナ4の前に移動
する。そして、ステップT6に移行して、カートリッジ
1のままディスクDをキャリア50から取出して挿入口
22からクリーナ4内に挿入し、クリーニング機構24
の所定位置にカートリッジ1をセットする(図3の状
態)。
【0052】このカートリッジ1をクリーニング機構2
4にセットする際に、クリーナ4内に設けられた図示し
ないシャッタ開閉機構によってカートリッジ1のシャッ
タ19が開かれ、その内部に収容されたディスクDの一
部が上下の開口窓18から露出される。これにより、図
3及び図4に示すように、カートリッジ1の上面の開口
窓18にはクリーニング機構24及びディスク押え30
が臨む一方、下面の開口窓18にはスピンドルモータ2
9が臨むようになる。
【0053】次に、ステップT7に移行して、クリーニ
ング機構24を駆動制御してディスクDの上面のクリー
ニングを実行する。このステップT7に示すクリーニン
グ機構24の動作は、後に図10に基づいて詳細に説明
する。
【0054】この後、ステップT8に移行して、ディス
クDのクリーニングが終了したか否かを判定する。この
判定の結果、未だディスクDのクリーニングが終了して
いない場合には、再びステップT8に戻り、ディスクD
のクリーニングが終了するまで、このステップT8の処
理を繰り返す。このステップT8の判定の結果、ディス
クDのクリーニングが終了した場合には、ステップT9
に移行する。
【0055】このステップT9では、カートリッジ1を
クリーナ4から引出してキャリア50に収容する。この
移動時、シャッタ開閉機構の閉じ動作によるシャッタ1
9の移動によってカートリッジ1の開口窓18が閉じら
れ、カートリッジ1内に収容された状態でディスクDが
キャリア50に搬送される。
【0056】その後、ステップT10に移行して、スト
ッカ2の元のディスク収納棚N2の前にキャリア50を
移動する。次いで、ステップT11に移行して、カート
リッジ1を水平方向に移動してキャリア50から取出
し、ディスク収納棚N2に収納する。これにより、上か
ら二番目のディスク収納棚N2に収納されたディスクD
の移動動作が終了する。このディスク移動の動作手順
は、上記所定時間の範囲内において、100段目のディ
スク収納棚N100の処理が終了するまで繰り返され
る。
【0057】次に、上述した制御プログラムに基づいて
駆動制御されるクリーニング機構24の動作手順を説明
する。図10に示すように、クリーニング処理が開始さ
れると、まず、ステップT21において、カムモータ2
8を駆動して一対のアーム動作カム27,27を回転駆
動し、各カム27の外周面に設けたカム面に接触するカ
ムローラ41,42の作動を介して上下のアーム板2
5,26を、それぞれ枢軸38,38を中心に互いに内
向きに回動させる。これにより、アーム動作カム27の
リフトhに応じた角度だけ上下のアーム板25,26が
互いに向かい合う方向に回動し、下アーム板26に固定
されたスピンドルモータ29のスピンドル軸29bがデ
ィスクDのチャッキングハブ20の中心孔に挿入し、回
転部29aによってチャッキングハブ20の下面が支え
られる一方、上アーム板25に回転自在に支持されたデ
ィスク押え30がチャッキングハブ20の上面に圧接す
る。これにより、ディスクDのチャッキングハブ20が
スピンドルモータ29とディスク押え30とで挟み込ま
れ、チャッキング動作が完了する。
【0058】次に、ステップT22に移行して、第1の
液射出機構32aを駆動し、第1のクリーニング液(A
液)として洗浄液をディスクDの表面に吹き付ける。即
ち、第1の液射出機構32aのモータ37aを駆動して
第1の射出カム36aを回転させ、この射出カム36a
で釦ヘッド33aを押圧する。これにより、第1の液射
出器35a内に充填されている洗浄液が射出ノズル34
aから射出され、ディスクDの表面に洗浄液が吹き付け
られる。
【0059】次に、ステップT23に移行して、スピン
ドルモータ29を、例えば、時計方向に回転駆動し、こ
れと一体にディスクDを回転させる。このとき、ディス
クDの表面にはクリーニングパッド31が接触している
ため、表面に付着された洗浄液はクリーニングパッド3
1によって拭き取られる。これにより、ディスクDの表
面に付着していた埃や汚れ等が洗浄液によって剥離さ
れ、この洗浄液等がクリーニングパッド31で払拭され
る。この結果、ディスクDの表面から埃や汚れ等が取り
除かれるため、以後の記録又は再生時において精度良く
且つ忠実に記録・再生を行うことができる。
【0060】次に、ステップT24に移行して、第2の
液射出機構32bを駆動し、第2のクリーニング液(B
液)として帯電防止剤をディスクDの表面に吹き付け
る。即ち、第2の液射出機構32bのモータ37bを駆
動して第2の射出カム36bを回転させ、この射出カム
36bで釦ヘッド33bを押圧する。これにより、第2
の液射出器35b内に充填されている帯電防止剤が射出
ノズル34bから射出され、ディスクDの表面に帯電防
止剤が吹き付けられる。
【0061】次に、ステップT25に移行して、スピン
ドルモータ29を、上記とは逆の反時計方向に回転駆動
し、これと一体にディスクDを回転させる。これによ
り、クリーニングパッド31によって帯電防止剤がディ
スクDの表面に薄く塗り付けられ、余剰の帯電防止剤が
クリーニングパッド31によって拭き取られる。この結
果、ディスクDの表面には帯電防止剤の薄膜が形成され
るため、以後の静電気の発生を防止して、塵埃の付着を
抑制することができる。
【0062】次に、ステップT26に移行して、カムモ
ータ28を駆動して一対のアーム動作カム27,27を
回転駆動し、各カム27のカム面に摺接するカムローラ
41,42の間隔を広げて上下のアーム板25,26を
互いに外向きに回動させる。これにより、アーム動作カ
ム27のリフトhに応じた角度だけ上下のアーム板2
5,26が互いに離反するよう上下方向に回動し、下ア
ーム板26のスピンドルモータ29がディスクDのチャ
ッキングハブ20の下面から下方へ離れる一方、上アー
ム板25のディスク押え30がチャッキングハブ20の
上面から上方へ離れる。これにより、スピンドルモータ
29とディスク押え30とによるチャッキングハブ20
のチャッキング動作が解除される。これにより、カート
リッジ1をクリーナ4から取出すことが可能になる。
【0063】尚、上記実施例においては、1個の演算処
理装置(CPU)によってディスク搬送機構5及びクリ
ーニング機構24の各モータを制御する構成としたが、
例えば図11に示すように、複数個のCPUを連結して
マルチプロセシングシステムにより各モータを制御する
構成とすることができる。図11において、本発明の制
御手段の第2実施例を示す制御回路は、コマンダ80及
びキー入力手段81が接続されたホストコンピュータ9
0と、ディスクファイル制御用の第1の演算処理装置9
1と、再生プレーヤ用の第2の演算処理装置92と、デ
ィスク搬送制御用の第3の演算処理装置93と、クリー
ニング制御用の第4の演算処理装置94との5個のCP
Uを備えている。
【0064】この制御回路のホストコンピュータ90に
は、バスライン95によって第1の演算処理装置91と
第2の演算処理装置92とが接続されている。更に、第
1の演算処理装置91には、バスライン96によってデ
ィスク搬送制御部100の第3の演算処理装置93が接
続されていると共に、バスライン97によってクリーニ
ング制御部101の第4の演算処理装置94が接続され
ている。そして、第3の演算処理装置93には、ディス
ク搬送機構5の昇降移動用のモータ54と前後移動用の
モータ62等が接続され、また、第4の演算処理装置9
4には、カムモータ28とスピンドルモータ29とA液
用モータ37a及びB液用モータ37b等が接続されて
いる。
【0065】かかる構成を有する制御回路のホストコン
ピュータ90に上記クリーニングの制御プログラムを記
憶させ、ホストコンピュータ90からディスクファイル
装置にプリミティブなコマンドを発行することにより、
上記の処理を更に効率良く行うことができる。
【0066】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例においては
ディスクの片面のみをクリーニング機構24によってク
リーニングする例について説明したが、上下のアーム板
25,26の双方にクリーニング機構を設け、ディスク
Dの両面を同時にクリーニングする構成としてもよい。
更に、上記実施例では、カム機構で上下のアーム板2
5,26を回動させてディスクDのチャッキング動作を
行う例について説明したが、両アーム板25,26を上
下方向に平行移動可能に設け、両アーム板25,26の
平行移動によってディスクDのチャッキング動作を行う
構成とすることもできる。
【0067】また、クリーニングを行うディスクの決定
方法について、上記実施例においては、ストッカ2に設
けたすべてのディスク収納棚17を検査して収納されて
いるすべてのディスクを逐次的にクリーニングする制御
プログラムを用いた例について説明したが、例えば、収
容されているすべてのディスクDを一定期間内に使用さ
れたものと未使用のものとに分類し、これを使用検出手
段としてのRAM72の所定領域に記憶させ、夜間等の
本ディスクファイル装置が使用されない時間帯において
未使用のディスクDのみを搬送してクリーニングする構
成とすることもできる。この場合には、必要最小限のデ
ィスクDのみを取り扱うことになるため、クリーニング
処理を効率良く且つ迅速に行うことができる。更に又、
上記実施例では、カートリッジ1に収納されたディスク
Dをクリーニングする例について説明したが、裸のまま
のディスクを直接取り扱うことができるディスクファイ
ル装置に適用することができることは勿論である。
【0068】更に、上記実施例においては、クリーニン
グ液として洗浄液と帯電防止剤との2種類を用いた例に
ついて説明したが、洗浄液と帯電防止剤とが混合された
1種類のクリーニング液を用いる場合、或いはその他の
1又は2以上のクリーニング液を用いる構成とすること
もできる。更に又、上記実施例では、光ディスク用のプ
レーヤを有するディスクファイル装置に適用した例につ
いて説明したが、光磁気ディスク等の円盤状記録媒体を
用いて記録及び/又は再生を行うプレーヤを有するディ
スクファイル装置に適用することができることは勿論で
ある。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々変更できるものである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
クリーニング機構によれば、スピンドルモータと一対の
アーム板と液射出器とクリーニングパッドとを設ける構
成としたため、簡単な構造でありながらディスクのクリ
ーニング作業を自動的に、しかも迅速且つ確実に行うこ
とができる。従って、ディスクの表面に付着している埃
や汚れ等を剥離できると共に、ディスクの表面に静電気
が発生するのを防止することができ、以後の記録又は再
生時において精度良く且つ忠実に記録・再生を行うこと
ができるディスククリーニング機構を提供することがで
きるという効果が得られる。
【0070】また、本発明のディスクファイル装置によ
れば、ディスクをクリーニングするクリーニング機構
と、ディスク搬送機構の駆動を制御してディスクをクリ
ーニング機構に搬送する制御回路とを設ける構成とした
ため、コマンド入力により或いは操作キーを押す等の操
作を行うことによって、ディスクをクリーニング機構に
自動的に供給して自動的にクリーニングすることができ
る。従って、ディスクの表面から埃や汚れ等を自動的に
除去することができるため、以後の記録又は再生時にお
いて精度良く且つ忠実な記録・再生を実現することがで
きるという効果が得られる。そして、制御回路によって
クリーニング機構の動作を制御することにより、人が使
用しない夜間等の時間帯において定期的に、しかも、人
の操作を介さず自動的にディスクのクリーニングを実行
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクファイル装置の一実施例を示
すもので、ファイル筐体を分解した状態の斜視図であ
る。
【図2】本発明のディスクファイル装置の一部を断面し
て示す説明図である。
【図3】本発明に係るクリーニング機構の一実施例を示
す正面図である。
【図4】本発明に係るクリーニング機構の一実施例を示
す平面図である。
【図5】ディスクが収容されたカートリッジの一例を示
す斜視図である。
【図6】本発明に係る制御手段の一実施例を示すブロッ
ク説明図である。
【図7】本発明に係る制御手段でのクリーニング処理を
示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る制御手段でのクリーニング処理を
示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る制御手段でのディスク移動の動作
手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る制御手段でのクリーニング機構
の動作手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る制御手段の他の実施例を示すブ
ロック説明図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ 2 ストッカ 3 プレーヤ 4 クリーナ 5 ディスク搬送機構 6 制御回路(制御手段) 17 ディスク収納棚 18 開口窓 20 チャッキングハブ 24 クリーニング機構 25,26 アーム板 27 アーム動作カム 28 カムモータ 29 スピンドルモータ 30 ディスク押え 31 クリーニングパッド 32a,32b 液射出機構 34a,34b 射出ノズル 35a,35b 液射出器 36a,36b 射出カム 37a,37b モータ 50 キャリア D ディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転駆動するスピンドルモー
    タと、 上記スピンドルモータを一方に有し且つ互いに接近・離
    反可能とされて接近時に上記ディスクをスピンドルモー
    タにチャッキングする一対のアーム板と、 一対の上記アーム板の少なくとも一方に取付けられ且つ
    クリーニング液を上記ディスクに吹き付ける液射出器
    と、 上記液射出器が取付けられる上記アーム板に取付けられ
    且つ上記ディスクに付着した上記クリーニング液を払拭
    するクリーニングパッドとを設けたことを特徴とするデ
    ィスククリーニング機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスククリーニング機
    構において、 上記液射出器は、上記ディスクに付着した汚れを除去す
    る洗浄剤が充填された第1の液射出器と、上記ディスク
    に静電気が帯電するのを防止する帯電防止剤が充填され
    た第2の液射出器とを有することを特徴とするディスク
    クリーニング機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスククリーニング機
    構において、 一対の上記アーム板間にはアーム動作カムを設け、上記
    アーム動作カムの回動により一対のアーム板を揺動させ
    て接近・離反させることを特徴とするディスククリーニ
    ング機構。
  4. 【請求項4】 情報記録用の多数枚のディスクが収納さ
    れるストッカと、 供給されるディスクに対して情報の記録及び/又は再生
    を行うプレーヤと、 上記ストッカ及び上記プレーヤ間に上記ディスクを搬送
    するディスク搬送機構とを備えたディスクファイル装置
    において、 上記ディスクをクリーニングするクリーニング機構と、 上記ディスク搬送機構の動作を制御して上記ストッカ又
    は上記プレーヤ内に収納されている上記ディスクを上記
    クリーニング機構に搬送する制御手段とを設けたことを
    特徴とするディスクファイル装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディスクファイル装置に
    おいて、 上記制御手段は、所定の時間帯を検出するタイマを有
    し、上記時間帯内において、上記ディスクを上記クリー
    ニング機構に搬送して1枚毎にクリーニング処理するこ
    とを特徴とするディスクファイル装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のディスクファイル装置に
    おいて、 上記制御手段は、多数枚の上記ディスクの使用の有無を
    検出する使用検出手段を有し、上記使用検出手段による
    検出結果に基づき未使用のディスクのみを上記クリーニ
    ング機構に搬送してクリーニング処理することを特徴と
    するディスクファイル装置。
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