JPH09225028A - 薬液の流量切換器 - Google Patents

薬液の流量切換器

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JPH09225028A
JPH09225028A JP8033941A JP3394196A JPH09225028A JP H09225028 A JPH09225028 A JP H09225028A JP 8033941 A JP8033941 A JP 8033941A JP 3394196 A JP3394196 A JP 3394196A JP H09225028 A JPH09225028 A JP H09225028A
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JP
Japan
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flow path
flow
body case
plug
flow rate
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Application number
JP8033941A
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English (en)
Inventor
Junichi Yamanaka
準一 山中
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Daiken Iki Co Ltd
Original Assignee
Daiken Iki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiken Iki Co Ltd filed Critical Daiken Iki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作栓23を具備する流路分岐部15と、こ
の流路分岐部15から流出部4までを接続する複数本の
流路18,19とを有する薬液の流量切換器において、
本体ケース2をコンパクト化する。 【解決手段】 本体ケース2の中央部に流路分岐部15
を配置し、この分岐部15の回りに流路18,19を巻
き回すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、医療分野等で用い
られる薬液の流量切換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗生物質や抗癌剤等の薬液を患者の体内
へ微量ずつ長時間にわたり注入するため、現在、多くの
携帯用薬液持続注入器が用いられている。かかる携帯用
薬液持続注入器の流量制御は、微細な内径を有する流路
の長さを変化させて行うことが多いが、この場合、微細
な流路が一本だけであると流量変更の度に他の流路と取
り替える必要が生じる。
【0003】しかるに、薬液の注入量は患者の容体の変
化や薬効状況等に応じて注入途中でも変更を要すること
があり、この場合、流量変更の度に他の流路に取り替え
る手段では流量変更を瞬時に行うことができない。そこ
で、従来より、このような種々の制約下の薬液注入にお
いて、その注入量を簡単に変更できるようにしたものと
して、特開平5−84310号公報等に記載の流量制御
装置が提案されている。
【0004】この流量制御装置は、流入側に設けた流路
切換栓と、この流路切換栓によって択一的に選択される
複数本の流路と、これら流路を合流させた流出部とによ
って構成されたもので、各流路はその長さを違えること
により管路抵抗(即ち、通液量)が異なっている。な
お、この種の流量制御装置のなかには、流路切換栓によ
る操作で複数本の流路を同時に開栓させるといった切り
換えを可能として、通液量の増減を細かく区切ったよう
なものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の流量制御装
置は、いずれも流路切換栓を一方側へ偏らせて位置付
け、他方側へ各流路を延設するという構造であったの
で、その全体が比較的大きな長方形状又は長丸形状を呈
していた。しかし、この流量制御装置はチューブを介し
て患者の身体に繋いだまま、患者と移動を共にするよう
なことがあるので、全体の形体が大型化することは携帯
用としては決して好ましいものではない。
【0006】また、流路切換栓には操作レバーや操作ツ
マミが設けられているが、これを患者が勝手に操作した
り、衣服等に引っ掛かって位置ズレしたりするおそれも
あり、これらの点で改善が望まれていた。更に、複数本
の流路を同時に開栓可能とするタイプの流量制御方式に
おいては、従来、流路切換栓の同じ軸心方向位置に多数
の流路を接続するようにしていたため、流路の数が増え
るほど操作レバーや操作ツマミの1目盛りの操作角度が
微小になり、流量変更の操作がし難くなるという不都合
があった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、装置全
体のコンパクト化を図りうるとともに、上記のような操
作上の不都合を解消できる薬液の流量切換器を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明は、薬液の流入部と流出部が本体ケース内に挿通
され、これら流入部と流出部とが前記本体ケース内に設
けた流路分岐部から分岐する通液量の異なる複数の流路
を介して接続され、この各流路を選択的に開閉するため
の操作栓が前記流路分岐部に設けられている薬液の流量
切換器において、前記本体ケース内に、前記流路分岐部
の周囲を取り囲んだ状態で前記各流路の収納スペースが
設けられているものである(請求項1)。
【0009】このように複数本の流路が流路分岐部まわ
りを囲むような構造であれば、長い流路も本体ケースを
大型化することなくコンパクトに収納することができ
る。ところで、流量は流路の内径と長さとの関係で決定
されるが、内径にはある程度バラツキが生じやすく、そ
のため流路が必要以上に短すぎると供給圧が一定の場合
でも、薬液の通液量に変動が生じることがある。
【0010】また、流路の内径を一定に設定した場合、
要求される流量によっては流路が短すぎて流量の精度が
保てない場合があるので、むしろ内径を変えて流路を一
定以上の長さに保つことが好ましい。かかる事情から、
流路はそれ自体は長くなる傾向にあるが、上記のように
流路を流路分岐部まわりへ設けると、長い流路も本体ケ
ースを大型化することなくコンパクトに収納でき、その
ような事情に好適に対応できることとなる。
【0011】また、本発明において、流路分岐部内に操
作栓を回動自在に挿通するとともに、この操作栓を回動
操作するための操作工具をが同操作栓とは別体に設ける
ことができる(請求項2)。このようにすれば、流量調
節後に操作工具を外してしまうことにより、患者が操作
栓を勝手に操作したり、操作入力部が衣服等に引っ掛か
って位置ズレが生じたりするのを未然に防止できる。
【0012】また、操作工具を操作栓とは別体に設ける
場合、操作栓の操作入力部を本体ケースの一方の外側面
に突出し、この操作入力部の反突出側にある本体ケース
の他方の外側面に、板状の操作工具を着脱可能に設ける
ことが好ましい(請求項3)。この場合、操作工具は本
体ケースに対して着脱自在であるから、当該工具を不本
意に紛失してしまうのを防止できるとともに、操作入力
部の反突出側の本体ケースの外側面に板状の操作工具を
着脱するようにしたので、操作工具を本体ケースの外側
面に取り付けた状態でも装置全体の厚みが増加するのを
可及的に防止できる。
【0013】更に、本発明は、流路分岐部及び操作栓に
よって構成される開閉弁部を、当該操作栓の軸心方向に
離れた複数箇所に設けることを特徴とする(請求項
4)。この場合、開閉弁部が複数になるので、流路選択
の組み合わせが増大して通液量を一層細かく制御できる
とともに、開閉弁部が当該操作栓の軸心方向に離れた複
数箇所に設けられているので、操作栓における操作入力
部の1目盛り分の操作量が幅広く確保され、流路選択の
組み合わせを増大させたことによって操作が困難になる
のを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図11は本発明の第1実
施形態に係る流量切換器1を示している。この流量切換
器1は、図11に示すように、本体ケース2に対し、継
手構造を具備する流入部3及び流出部4が突出状に設け
られたもので、例えば流入部3へ薬液ポンプ6からのチ
ューブ7を接続すると共に、流出部4へ人体接続用チュ
ーブ(図示略)を接続して、薬液を人体へ微量づつ長時
間にわたって注入させるといった用い方ができる。
【0015】なお、図11中の符号8は簡易クランプで
あり、同9は未使用時用の保護キャップである。図1及
び図2に示すように、本体ケース2の内部には、その略
中央部に起立した短管状の流路分岐部15が設けられて
おり、この流路分岐部15の配設部に対する両側方位置
に上記流入部3及び流出部4が配されるようになってい
る。流路分岐部15と流出部4との間は複数本(図例で
は2本)の流路18,19によって接続されており、ま
た流路分岐部15と流入部3との間は図3に示すように
連絡管20によって一体的に連通されている。
【0016】流路18,19は、ポリ塩化ビニル等によ
り形成された細径のチューブであって、それぞれ内径が
同じで長さが異ならせてある。従って両流路18,19
の通液量は、それらの管路抵抗の大小(すなわち、流路
の長さ)に伴って異なっている。これら流路18,19
は、本体ケース2において流路分岐部15のまわりを取
り囲むように形成された収納スペースS(図1参照)内
において、当該流路分岐部15を巻回するようにして収
められている。
【0017】この流路分岐部15の内部には、操作栓2
3が回動自在に嵌合されている。図4乃至図6は流路分
岐部15及び操作栓23を模式的に示したもので、流路
分岐部15には操作栓23の回動軸心に直交する一つの
平面内で、互いに90°の開き角度を有して三方の弁孔
25,26,27が形成されている。このうち、中央の
弁孔26は流入部3と接続され、両側の弁孔25,27
には上記各流路18,19が接続されている。一方、操
作栓23にはT字状連通路28が形成されており、この
連通路28の各口部が上記各弁孔25,26,27に合
致又は非合致となることによって開閉弁部が構成され
る。
【0018】図5は操作栓23の未操作時を示してお
り、流入部3側の弁孔26は他の弁孔25,27のいず
れとも連通しておらず、従って双方の流路18,19は
共に閉止されている。また、図6(a)は図5の状態か
ら操作栓23を時計回り方向へ90°操作した状態で、
弁孔26,25間だけが連通しており、従って流路18
だけが通液可能に選択されている。そのため流出部4か
らは流路18の管路抵抗に応じた流量(図5のA)の薬
液が取り出される。
【0019】図6(b)は操作栓23の180°操作時
で、弁孔25,26,27が全て連通しており、従って
双方の流路18,19が通液可能に選択されている。そ
のため流出部4からは流路18及び19の各管路抵抗に
応じた総和流量(図5のA+B)の薬液が取り出され
る。図6(c)は操作栓23の270°操作時で、弁孔
26,27間だけが連通しており、従って流路19だけ
が通液可能に選択されている。そのため流出部4からは
流路19の管路抵抗に応じた流量(図5のB)の薬液が
取り出される。
【0020】この操作栓23は、図3に示すようにその
一端部が本体ケース2を貫通してその外部へ露出するよ
うになっており、この露出部分が操作入力部32とされ
ている(図7参照)。この操作入力部32は六角ナット
状に形成されており、メガネレンチ状の操作工具33を
係合させた状態での回動操作が可能になっている。操作
入力部32の外周部には操作栓23(連通路28)の指
向状況を分かり易く表示する指標具35が設けられてお
り、本体ケース2には、この指標具35に対応して流路
18,19の選択状況(通液量)を表示する目盛りが設
けられている。
【0021】上記操作工具33は、図3、図8及び図9
に示すように、偏平な板状に形成されていて、本体ケー
ス2における操作入力部32の突出側とは反対側の面に
着脱自在に設けられ、患者又は医者の必要に応じて本体
ケース2から着脱することができる。この操作工具33
の取付状態の保持は、図10に示すように操作工具33
に設けたダボピン36と、本体ケース2に設けたダボ孔
(図示略)との圧入係合によって行われる。
【0022】なお、ダボピン36とダボ孔とを本体ケー
ス2と操作工具33との間で逆にすることも可能である
が、図例の組み合わせの方が、操作工具33の取り外し
時に本体ケース2に突起物が残らない点で好適である。
操作工具33には、本体ケース2からの取り外しを容易
にするために一端部に爪掛け用の傾斜部37が設けられ
ている。
【0023】また、操作工具33は、本体ケース2の目
盛りを覆い隠してしまうことがないように(図7参
照)、透明樹脂によって形成しておくのが好適である。
更に、操作入力部32との係合部を六角形状の孔として
いるが、強度的に十分な材料(例えば金属)で形成する
場合には孔の一部が解放したスパナ状のものや、ピンス
パナ状のもの等にすることが可能である。
【0024】いま、図11に示したように流量切換器1
の流入部3側に薬液ポンプ6を接続し、流出部4側を人
体に接続したうえで薬液注入を行う場合にあって、上記
した流路18を内径70μm、長さ120mmとし、流
路19を内径70μm、長さ60mmとし、また薬液ポ
ンプ6としてポンプ圧が0.4kg/cm2 のものを用
いたとする。
【0025】本体ケース2から操作工具33を外し、こ
れを操作栓23の操作入力部32へ係合させて図6
(a)に示すように流路18だけを選択すべく操作する
とき、流出部4を通過する流量Aは1.0ml/hとな
る。また同様に、図6(b)に示すように流路18,1
9の双方を選択したときの流量A+Bは3.0ml/h
になり、図6(c)に示すように流路19だけを選択し
たときの流量Bは2.0ml/hになる。
【0026】操作栓23を操作して流量のセットが完了
した後、患者による勝手な操作や衣服等への引っ掛かり
による位置ズレ等を防止する必要があるときには、操作
者は操作入力部32から外した操作工具33を本体ケー
ス2へ戻さず、携行するようにすればよい。なお、薬液
ポンプ6は、真空発生室40及び薬液室41へ連動ピス
トン42を押し込んだ状態で薬液室41へ注入口43か
ら薬液を加圧充填してゆき、連動ピストン42を押し出
させるようにするだけで、真空発生室40内に発生する
負圧によって連動ピストン42が徐々に引き戻されるよ
うになるため、以後、薬液室41内の薬液が流量切換器
1へと一定圧で送給されるものである。
【0027】図12乃至図17は本発明の第2実施形態
に係る流量切換器1を示している。この第2実施形態に
おいて、第1実施形態と異なるところは、図15に示す
ように流路分岐部15及び操作栓23によって構成され
る開閉弁部が、操作栓23の回動軸心方向(図15の上
下方向)に沿った複数箇所(図例では2箇所)に設けら
れ、流路分岐部15と流出部4との間に多く(図例では
4本)の流路18,19,46,47が接続されている
点にある。なお、その他の構成及び作用効果については
第1実施形態と略同様であるので、同一符号を用いるこ
とでこれらの詳説は省略する。
【0028】図16及び図17に示すように流路分岐部
15は、一方の開閉弁部を構成する第1ステージ50に
互いに90°の開き角度を有して三方の弁孔25,2
6,27が形成されており、また他方の開閉弁部を構成
する第2ステージ51にも互いに90°の開き角度を有
して三方の弁孔55,56,57が形成されている。中
央の弁孔26及び56はそれぞれ流入部3と接続され、
その他の弁孔25,27及び55,57には上記各流路
18,19,46,47が接続されている。
【0029】これに対し、操作栓23には上記第1及び
第2の各ステージ50,51に対応する二つのT字状連
通路28,58が形成されており、これらの各口部が上
記各弁孔25〜27、55〜57に合致又は非合致とな
ることによって各開閉弁部が構成される。操作栓23内
において、連通路28,58相互は直接的には連通して
おらず、また互いのT字形体は逆向きとなっている。
【0030】図16は操作栓23の未操作時を示してお
り、第1ステージ50では弁孔25,26,27が全て
連通して流路18,19が通液可能に選択され、また第
2ステージ51では流入部3側の弁孔56が他の弁孔5
5,57のいずれとも連通していない。そのため流出部
4からは流路18及び19の各管路抵抗に応じた合計流
量(A+B)の薬液が取り出される。
【0031】図17(a)は図16の状態から操作栓2
3を時計回り方向へ90°操作した状態で、第1ステー
ジ50では弁孔26,27間だけが連通して流路19だ
けが通液可能に選択され、また第2ステージ51では弁
孔56,55間だけが連通して流路46だけが通液可能
に選択されている。そのため流出部4からは流路19及
び46の管路抵抗に応じた合計流量(B+C)の薬液が
取り出される。
【0032】図17(b)は操作栓23の180°操作
時で、第1ステージ50では流入部3側の弁孔26が他
の弁孔25,27のいずれとも連通しておらず、また第
2ステージ51では弁孔55,56,57が全て連通し
て流路46,47が通液可能に選択されている。そのた
め流出部4からは流路46及び47の各管路抵抗に応じ
た合計流量(C+D)の薬液が取り出される。
【0033】図17(c)は操作栓23の270°操作
時で、第1ステージ50では弁孔26,25間だけが連
通して流路18だけが通液可能に選択され、また第2ス
テージ51では弁孔56,57間だけが連通して流路4
7だけが通液可能に選択されている。そのため流出部4
からは流路18及び47の管路抵抗に応じた合計流量
(A+D)の薬液が取り出される。
【0034】なお、流路18,19,46,47の長さ
比はこの順番において8:4:2:1としたので、図1
6における流出部4での薬液取出流量を1とすると、図
17(a)は2倍、図17(b)は4倍、図17(c)
は3倍の比率となる。図18乃至図23は本発明の第3
実施形態に係る流量切換器1を示している。この第3実
施形態においても、図21に示すように流路分岐部15
及び操作栓23によって構成される開閉弁部が第1及び
第2の各ステージ50,51に設けられ、流路分岐部1
5と流出部4との間には多くの流路60〜64が接続さ
れている。なお、その他の構成及び作用効果については
第1実施形態と略同様であるので、同一符号を用いるこ
とでこれらの詳説は省略する。
【0035】この第3実施形態において、流路分岐部1
5は、図21及び図22に示すように第2ステージ51
に互いに90°の開き角度を有して四方の弁孔67〜7
0が形成され、これらと流出部4との間に流路60〜6
3が接続されている。また、第1ステージ50には一軸
配置となる二方の弁孔71,72及びこれに45°で交
差する弁孔73が形成され、このうち相互近接する二つ
の弁孔71,73が流入部3と接続され、他の弁孔72
が流路64によって流出部4に接続されている。
【0036】これに対し、操作栓23には上記第2ステ
ージ51に対応する三角形状の連通路77と第1ステー
ジ50に対応する十字状連通路78とが形成されてお
り、これらの各口部が上記各弁孔67〜70、71〜7
3に合致又は非合致となることによって各開閉弁部が構
成される。操作栓23内において、連通路77,78相
互は当該操作栓23の回動軸心方向に沿って直接的に連
通されている(図21参照)。
【0037】なお、この第3実施形態では、図20に示
すように操作栓23を操作する1目盛りが45°の回転
操作を行うごとに、第1ステージ50では連通路78が
必ず弁孔71,73のいずれかと合致するようになる。
それに伴い、この第1ステージ50では、薬液の流れを
操作栓23内を経て第2ステージ51の連通路77へ抜
ける単独流とするか、又はこの単独流と共に流路64へ
も薬液を流してその管路抵抗に応じた流量(J)が加わ
った合計流量とするかの選択が交互に行われるものとな
っている。
【0038】図22は操作栓23の未操作時を示してお
り、第1ステージ50では弁孔73を介して第2ステー
ジ51へ抜ける単独流が生じ、第2ステージ51では連
通路77が弁孔68に連通しているので、流出部4へは
流路63の管路抵抗に応じた流量(H)の薬液が取り出
されることになる。図23(a)は図22の状態から操
作栓23を時計回り方向へ45°操作した状態で、第1
ステージ50では弁孔71を介して第2ステージ51へ
抜ける流れと、弁孔71から弁孔72を介して流路64
へ抜ける流れとが生じ、また第2ステージ51では連通
路77が弁孔68に連通しているので、流出部4へは流
路64及び63の管路抵抗に応じた合計流量(J+H)
の薬液が取り出される。
【0039】図23(b)は操作栓23の90°操作時
で、第1ステージ50では弁孔73を介して第2ステー
ジ51へ抜ける単独流が生じ、第2ステージ51では連
通路77が弁孔69に連通しているので、流出部4へは
流路62の管路抵抗に応じた流量(G)の薬液が取り出
される。図23(c)は操作栓23の135°操作時
で、第1ステージ50では弁孔71を介して第2ステー
ジ51へ抜ける流れと、弁孔71から弁孔72を介して
流路64へ抜ける流れとが生じ、また第2ステージ51
では連通路77が弁孔69に連通しているので、流出部
4へは流路64及び62の管路抵抗に応じた合計流量
(J+G)の薬液が取り出される。
【0040】図23(d)は操作栓23の180°操作
時で、第1ステージ50では弁孔73を介して第2ステ
ージ51へ抜ける単独流が生じ、第2ステージ51では
連通路77が弁孔70に連通しているので、流出部4へ
は流路61の管路抵抗に応じた流量(F)の薬液が取り
出される。図24(e)は操作栓23の225°操作時
で、第1ステージ50では弁孔71を介して第2ステー
ジ51へ抜ける流れと、弁孔71から弁孔72を介して
流路64へ抜ける流れとが生じ、また第2ステージ51
では連通路77が弁孔70に連通しているので、流出部
4へは流路64及び61の管路抵抗に応じた合計流量
(J+F)の薬液が取り出される。
【0041】図24(f)は操作栓23の270°操作
時で、第1ステージ50では弁孔73を介して第2ステ
ージ51へ抜ける単独流が生じ、第2ステージ51では
連通路77が弁孔67に連通しているので、流出部4へ
は流路60の管路抵抗に応じた流量(E)の薬液が取り
出される。図24(g)は操作栓23の315°操作時
で、第1ステージ50では弁孔71を介して第2ステー
ジ51へ抜ける流れと、弁孔71から弁孔72を介して
流路64へ抜ける流れとが生じ、また第2ステージ51
では連通路77が弁孔67に連通しているので、流出部
4へは流路64及び60の管路抵抗に応じた合計流量
(J+E)の薬液が取り出される。
【0042】なお、流路60〜64の長さ比はこの順番
において15:21:35:105:105としたの
で、図22における流出部4での薬液取出流量を1とす
ると、図23(a)は2倍、図23(b)は3倍、図2
3(c)は4倍、図23(d)は5倍、図23(e)は
6倍、図23(f)は7倍、図23(g)は8倍の比率
となる。
【0043】ところで、本発明は上記各実施形態に限定
されるものではない。例えば、上記各実施形態では、流
路分岐部15から分岐する複数の流路18,19を流出
部4に接続しているが、同流路18,19はこれとは逆
に流入部3に接続することにしてもよい。また、各流路
18,19はその長さの違いで通液量を変える場合だけ
でなく、内径の違いで通液量を変えるようにしてもよ
い。
【0044】また、上記実施形態では、操作栓23の操
作入力部32を本体ケース2の外部に露出させている
が、本体ケース2を厚さ方向に開閉自在な蓋によって施
蓋される二つ割れ構造とし、この本体ケース2の蓋で操
作栓23の操作入力部32を覆うようにしてもよい。ま
た、流路分岐部15及び操作栓23によって構成される
開閉弁部のステージ数は3以上とすることもできる。勿
論、流路分岐部15に設ける弁孔の数やその配置、操作
栓23に設ける連通路の形状等は適宜変更可能である。
【0045】更に、薬液ポンプ6の種類やこれに対する
配管等については、何ら図示のものに限定されるもので
はない。また、操作工具33は、操作栓23の操作入力
部32に対して着脱可能に付属させる構造であってもよ
い。なお、本明細書における「薬液」には、各種薬剤は
もとより生理食塩水等も含まれ、場合によっては血液等
の体液をも含む概念のものとする。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本体ケース内に、流路分岐部の周囲を取り囲むようにし
て複数の流路を収納する収納スペースが設けられている
ので、長い流路も本体ケースを大型化することなくコン
パクトに収納でき、従って、流量切換器を身体に繋いだ
まま患者が動きまわっても当該流量切換器が邪魔になる
のを可及的に防止できる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、操作
工具を外してしまうことによって患者が操作栓を勝手に
操作したり、操作入力部が衣服等に引っ掛かって位置ズ
レするのを未然に防止できる。請求項3記載の発明によ
れば、操作工具が不本意に紛失するのを防止できるとと
もに、操作工具を本体ケースの外側面に取り付けたるよ
うにしたにも拘らず、装置全体の厚みが増加するのを可
及的に防止できる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、複数の開閉
弁部が操作栓の回動軸心方向に沿って複数箇所に設けら
れているので、操作栓の1目盛り分の操作量を幅広く確
保でき、流路選択に際する操作栓による操作の困難性を
伴うのを防止しつつ、流路選択の組み合わせを増大する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図7において本体ケースの一部を省略して示す
平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図7のX−X線拡大断面図である。
【図4】第1実施形態における流路分岐部と操作栓との
組み合わせ構造を模式的に示す側断面図である。
【図5】図4に対応させた平面断面図である。
【図6】図5に対して流路分岐部及び操作栓を90°〜
270°の範囲で動作させた状況を説明した図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る流量切換器を示す
平面図である。
【図8】図7の裏面図である。
【図9】図8のY−Y線矢視図である。
【図10】操作工具の拡大側断面図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係る流量切換器の使
用状況を一部破断して示す図である。
【図12】図14において本体ケースの一部を省略して
示す平面図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る流量切換器を示
す平面図である。
【図15】第2実施形態における流路分岐部と操作栓と
の組み合わせ構造を模式的に示す側断面図である。
【図16】図15に対応させた平面断面図である。
【図17】図16に対して流路分岐部及び操作栓を90
°〜270°の範囲で動作させた状況を説明した図であ
る。
【図18】図20において本体ケースの一部を省略して
示す平面図である。
【図19】図18の側面図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る流量切換器を示
す平面図である。
【図21】第3実施形態における流路分岐部と操作栓と
の組み合わせ構造を模式的に示す側断面図である。
【図22】図21に対応させた平面断面図である。
【図23】図22に対して流路分岐部及び操作栓を45
°〜180°の範囲で動作させた状況を説明した図であ
る。
【図24】図22に対して流路分岐部及び操作栓を22
5°〜315°の範囲で動作させた状況を説明した図で
ある。
【符号の説明】
1 流量切換器 2 本体ケース 3 流入部 4 流出部 15 流路分岐部 18 流路 19 流路 23 操作栓 32 操作入力部 33 操作工具 S 収納スペース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液の流入部(3)と流出部(4)が本
    体ケース(2)内に挿通され、これら流入部(3)と流
    出部(4)とが前記本体ケース(2)内に設けた流路分
    岐部(15)から分岐する通液量の異なる複数の流路
    (18)(19)を介して接続され、この各流路(1
    8)(19)を選択的に開閉するための操作栓(23)
    が前記流路分岐部(15)に設けられている薬液の流量
    切換器において、 前記本体ケース(2)内に、前記流路分岐部(15)の
    周囲を取り囲んだ状態で前記各流路(18)(19)の
    収納スペース(S)が設けられていることを特徴とする
    薬液の流量切換器。
  2. 【請求項2】 流路分岐部(15)内に操作栓(23)
    が回動自在に挿通され、この操作栓(23)を回動操作
    するための操作工具(33)が同操作栓(23)とは別
    体に設けられていることを特徴とする請求項1記載の薬
    液の流量切換器。
  3. 【請求項3】 操作栓(23)の操作入力部(32)が
    本体ケース(2)の一方の外側面に突出され、この操作
    入力部(32)の反突出側にある本体ケース(2)の他
    方の外側面に、板状の操作工具(33)が着脱可能に設
    けられていることを特徴とする請求項2記載の薬液の流
    量切換器。
  4. 【請求項4】 流路分岐部(15)及び操作栓(23)
    によって構成される開閉弁部が、当該操作栓(23)の
    軸心方向に離れた複数箇所に設けられていることを特徴
    とする請求項1,2又は3記載の薬液の流量切換器。
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