JPH0922487A - 自動販売機の飲料回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】定期的あるいは、飲料原料補給時にシロップノ
ズルを洗浄しシロップノズルにシロップが固着しない自
動販売機の飲料回路を提供する。 【構成】飲料回路から分岐した洗浄回路１８ａ，１８ｂ
と、カップ１４にシロップを供給するシロップノズル１
５を洗浄する洗浄ノズル１７とを設け、洗浄回路１８ａ
（冷水），または洗浄回路１８ｂ（温水）のいずれか一
つから洗浄液を洗浄ノズル１７に送るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、シロップと希釈水と
をカップに供給してカップ内で混合して販売に供する自
動販売機の飲料回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来の自動販売機の飲料回路図、
図４はそのベンドステージの構成図を示す。この図３、
図４において、１はインスタントコーヒ、紅茶などの粉
末原料を貯留するキャニスタ、２は粉末原料をミキシン
グボール３に切り出すシュータ、４は温水タンク、５は
水道水を機内にいったん貯留する水リザーバ、６は製氷
機、７は水リザーバ５の水を機内の各所に配水する水ポ
ンプ、８は水槽、９は炭酸水を製造して貯留するカーボ
ネータ、１０ａはカップ１４に冷水を供給する冷水ノズ
ル、１０ｂはカップ１４に炭酸水を供給する炭酸水ノズ
ル、１１は炭酸ガスボンベ、１２はシロップタンク、１
３はシロップタンクのシロップの吐出量を制御するシロ
ップバルブ、１５はシロップノズル、１６ａ，１６ｂは
ベンドステージ回りを洗浄するシャワー、２０は販売時
にカップを置くベンドステージ、２１はカップシュータ
を示す。

【０００３】この図３において、キャニスタ１に貯留さ
れたインスタントコーヒ、紅茶などの粉末原料を定量切
り出して、シュート２を介してミキシングボール３に供
給し、温水タンク４から供給される温水とをミキシング
ボール３内で混合して販売するホット飲料販売装置と、
種々のシロップを冷水、または炭酸水のいずれかで希釈
して販売するコールド飲料販売装置とを一体にした販売
装置であり、飲料水（水道水）は機外から供給されて水
リザーバ５に貯蔵され、その一部は製氷機６に供給され
て、製氷されて製氷機内の氷貯蔵タンクに貯蔵される。

【０００４】また、別の一部は水ポンプ７を介して、途
中で水槽８で冷却されてカーボネータ９と冷水ノズル１
０ａに供給される。カーボネータ９に供給された水は炭
酸ガスボンベ１１から送られる炭酸ガスを溶解して炭酸
水になりカーボネータ９内に貯留される。シロップは機
内のシロップコンテナ１２に貯留されており、炭酸ガス
ボンベ１１から配管されて供給される炭酸ガスの圧力で
押し出されて、途中で配管を通して冷却水槽８内で冷却
されてシロップバルブ１３にまで供給されている。前記
の冷却水槽８内にはシロップコンテナ、冷水の冷却配管
の他にカーボネータ９、等が入れられている。

【０００５】水ポンプ７からの水は、カーボネータ９と
冷水ノズル１０ａに供給される以外に温水タンク４にも
供給されて、そこで温水に沸かされて貯留され、ホット
飲料販売時にキャニスタ１から供給される粉末原料を溶
かしてカップ１４に供給される。一方、コールド飲料
は、シロップコンテナから炭酸ガスの圧力で送りだされ
て、途中で冷却水槽８で冷却されて、シロップバルブ１
３に送られ、販売時にシロップバルブ１３を開けてその
先のノズル１５を通してカップ１４に注がれる。また、
シロップと同時に、冷水、または炭酸水のいずれか一つ
がそれぞれのノズル１０ａ，１０ｂを通してカップに吐
出されて、カップ１４内で混合されて、販売に供され
る。

【０００６】販売時にカップ１４が置かれるベンドステ
ージ２０（図４参照）、およびカップシュータ２１（図
４参照）は、カップ１４内の飲料の零れや、飲料供給時
の飛び散りにより汚れるので、飲料原料の補給時、およ
びタイマー等による一定間隔でシャワー１６ａによりカ
ップシュータが，シャワー１６ｂによりベンドステージ
が洗浄される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来の飲料回路では、
シロップを販売後長時間放置した後、再びシロップを販
売すると、シロップノズルは直接洗浄されていないの
で、ノズル先端にシロップが固着している場合があり、
その場合、シロップの吐出方向が前記固着物により曲げ
られてカップ外に零れる恐れがあった。

【０００８】この発明の目的は、定期的にシロップノズ
ルを洗浄しシロップノズルにシロップが固着しない自動
販売機の飲料回路を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、シロ
ップと希釈水とをカップに供給してカップ内で混合する
飲料供給回路と、定期的に機内、およびベンドステージ
を洗浄する洗浄回路とを備えた自動販売機の飲料回路に
おいて、飲料回路から分岐して、洗浄回路と、カップに
シロップを供給するシロップノズルを洗浄する洗浄ノズ
ルとを設け、洗浄回路から洗浄ノズルに洗浄液を送るよ
うにした自動販売機の飲料回路とする。

【００１０】請求項２の発明は、請求項１記載の自動販
売機の飲料回路において、シロップノズルを洗浄する洗
浄ノズルは、一端を開口部、他端に洗浄液を供給する洗
浄液供給口を有する管内に、前記開口部側にシロップ吐
出口を向けたシロップノズルを設けたシロップノズル一
体型である自動販売機の飲料回路とする。請求項３の発
明は、請求項１または請求項２に記載の自動販売機の飲
料回路において、シロップノズルの洗浄液は、ベンドス
テージを洗浄する冷水シャワー回路から分岐した洗浄回
路、温水タンクから分岐した洗浄回路いずれかから供給
する自動販売機の飲料回路とする。

【００１１】

【作用】シロップノズルの先端には、シロップ吐出後に
後垂れシロップがノズルの先端に表面張力により半球状
に付着する。この付着物は長時間放置されると凝固す
る。前記シロップの付着物が凝固するまえに水、または
湯の流れの中に浸けると、シロップは水、または湯に溶
けて、流されて、シロップノズルの先端は洗浄される。

【００１２】

【実施例】図１はこの発明の実施例の自動販売機の回路
図、図２（ａ）はこの発明の実施例の自動販売機のベン
ドステージの構成図、（ｂ）は（ａ）のシロップノズル
の拡大断面図を示す。この図１、図２（ａ），（ｂ）に
おいて、従来例と同一の符号を付けた部材はおおよそ同
一の機能を有するのでその説明は省略する。この図１、
図２（ａ），（ｂ）において、１はインスタントコー
ヒ、紅茶などの粉末原料を貯留するキャニスタ、２は粉
末原料をミキシングボール３に切り出すシュータ、４は
温水タンク、５は水道水を機内にいったん貯留する水リ
ザーバ、６は製氷機、７は水リザーバ５の水を機内の各
所に配水する水ポンプ７、８は水槽、９は炭酸水を製造
して貯留するカーボネータ、１０ａはカップ１４に冷水
を供給する冷水ノズル、１０ｂはカップ１４に炭酸水を
供給する炭酸水ノズル、１１は炭酸ガスボンベ、１２は
シロップタンク、１３はシロップタンクのシロップの吐
出量を制御するシロップバルブ１３、１５ａは洗浄ノズ
ル１７付きシロップノズル、１６ａ，１６ｂはベンドス
テージ回りを洗浄するシャワー、１８ａ，１８ｂは洗浄
回路、２０は販売時にカップを置くベンドステージ、２
１はカップシュータを示す。

【００１３】この図１、図２（ａ），（ｂ）において、
キャニスタ１に貯留されたインスタントコーヒ、紅茶な
どの粉末原料を定量切り出して、シュート２を介してミ
キシングボール３に供給し、温水タンク４から供給され
る温水とをミキシングボール３内で混合して販売するホ
ット飲料販売装置と、種々のシロップを冷水、または炭
酸水のいずれかで希釈して販売するコールド飲料販売装
置とを一体にした販売装置であり、飲料水（水道水）は
機外から供給されて水リザーバ５に貯蔵され、その一部
は製氷機６に供給されて、製氷されて製氷機内の氷貯蔵
タンクに貯蔵される。

【００１４】また、別の一部は水ポンプ７を介して、途
中で水槽８で冷却されてカーボネータ９と冷水ノズル１
０ａに供給される。カーボネータ９に供給された水は炭
酸ガスボンベ１１から送られる炭酸ガスを溶解して炭酸
水になりカーボネータ９内に貯留される。シロップは機
内のシロップコンテナ１２に貯留されており、炭酸ガス
ボンベ１１から配管されて供給される炭酸ガスの圧力で
押し出されて、途中で配管を通して冷却水槽８内で冷却
されてシロップバルブ１３にまで供給されている。前記
の冷却水槽８内にはシロップコンテナ、冷水の冷却配管
の他にカーボネータ９、等が入れられている。

【００１５】水ポンプ７からの水は、カーボネータ９と
冷水ノズル１０ａに供給される以外に温水タンク４にも
供給されて、そこで温水に沸かされて貯留され、ホット
飲料販売時にキャニスタ１から供給される粉末原料を溶
かしてカップ１４に供給される。一方、コールド飲料
は、シロップコンテナから炭酸ガスの圧力で送りだされ
て、途中で冷却水槽８で冷却されて、シロップバルブ１
３に送られ、販売時にシロップバルブ１３を開けてその
先のノズル１５を通してカップ１４に注がれる。また、
シロップと同時に、冷水、または炭酸水のいずれか一つ
がそれぞれのノズル１０ａ，１０ｂを通してカップに吐
出されて、カップ１４内で混合されて、販売に供され
る。

【００１６】販売時にカップ１４が置かれるベンドステ
ージ２０（図２（ａ）参照）、およびカップシュータ２
１（図２（ａ）参照）は、カップ１４内の飲料の零れ
や、飲料供給時の飛び散りにより汚れるので、飲料原料
の補給時、およびタイマー等による一定時間間隔で、シ
ャワー１６ａによりカップシュータが，シャワー１６ｂ
によりベンドステージが洗浄される。

【００１７】また、上記のベンドステージ２０回りの洗
浄と同時に、飲料回路から分岐した洗浄回路１８ａ（冷
水）、または１８ｂ（温水）に接続された洗浄ノズル１
７に洗浄液が供給されて、洗浄ノズル１７と一体に組み
込まれたシロップノズル１５ａ内のシロップノズル１５
に付着したシロップを洗い流す。なお、使用済みの洗浄
液はベンドステージ２０下の排水バケツ（図示せず）に
排水される。

【００１８】

【発明の効果】この発明によれば、シロップノズルにシ
ロップが固着しないので、シロップノズルからシロップ
を吐出する際に、シロップが殆どカップに入り、ベンド
ステージ内を汚さないで清潔に保つ効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の自動販売機の回路図

【図２】（ａ）はこの発明の実施例の自動販売機のベン
ドステージの構成図、（ｂ）は（ａ）のシロップノズル
の拡大断面図

【図３】従来の自動販売機の飲料回路図

【図４】従来の自動販売機のベンドステージの構成図

【符号の説明】

４ 温水タンク ５ 水リザーバ ７ 水ポンプ １１ 炭酸ガスボンベ １２ シロップタンク １３ シロップバルブ １４ カップ １５、１５ａ シロップノズル １６ａ，１６ｂシャワー １７ 洗浄ノズル １８ａ，１８ｂ洗浄回路 ２０ ベンドステージ ２１ カップシュータ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シロップと希釈水とをカップに供給してカ
   ップ内で混合する飲料供給回路と、定期的に機内、およ
   びベンドステージを洗浄する洗浄回路とを備えた自動販
   売機の飲料回路において、飲料回路から分岐して，洗浄
   回路と、カップにシロップを供給するシロップノズルを
   洗浄する洗浄ノズルとを設け、洗浄回路から洗浄ノズル
   に洗浄液を送るようにしたことを特徴とする自動販売機
   の飲料回路。
2. 【請求項２】請求項１記載の自動販売機の飲料回路にお
   いて、シロップノズルを洗浄する洗浄ノズルは、一端を
   開口部、他端に洗浄液を供給する洗浄液供給口を有する
   管内に、前記開口部側にシロップ吐出口を向けたシロッ
   プノズルを設けたシロップノズル一体型であることを特
   徴とする自動販売機の飲料回路。
3. 【請求項３】請求項１または請求項２に記載の自動販売
   機の飲料回路において、シロップノズルの洗浄液は、ベ
   ンドステージを洗浄する冷水シャワー回路から分岐した
   洗浄回路、温水タンクから分岐した洗浄回路いずれかか
   ら供給することを特徴とする自動販売機の飲料回路。