JP2549360B2 - 洗米装置 - Google Patents

洗米装置

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JP2549360B2 JP6060026A JP6002694A JP2549360B2 JP 2549360 B2 JP2549360 B2 JP 2549360B2 JP 6060026 A JP6060026 A JP 6060026A JP 6002694 A JP6002694 A JP 6002694A JP 2549360 B2 JP2549360 B2 JP 2549360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、米研ぎを自動的に行な
う洗米装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】米研ぎを自動的に実施する装置は、従前
より広く知られており、基本的には米の研ぎを行なう洗
浄機構部と、洗浄部からの研ぎを終了した洗米を受ける
受容器部から構成されている。
【０００３】洗浄機構部は、一般に洗浄水槽に攪拌機構
と注排水機構とを付設したもので、洗浄水槽内に被洗浄
対象である米を投入し、水槽内に洗浄水を注水供給しな
がら攪拌し、攪拌時の米の互いの衝突とで、米表面の汚
れや糠を米の表面から分離させ、分離したゴミや糠を洗
浄水の一部と共に順次洗浄水槽から排出することで洗米
を実施しているものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来装置にあ
っては、洗浄水の一部取り替えによって徐々に清浄化す
るものであるから、洗浄効率が悪く洗浄時間が長く且つ
多量の洗浄水を要する。更に洗浄終了時の洗浄水（清浄
水）には、多少のゴミや糠が残存してしまうことにな
り、米はその表面が清浄化されると、急速に吸湿作用が
強くなるので、この洗浄後の洗米が周囲の汚れた水を吸
ってしまい、この洗米で炊いた米飯の品質が低下してし
まう。そこで本発明は、洗浄能力に優れた洗浄機構を具
備した新規な洗米装置を提案したものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係る洗米装置
は、適宜大きさにして上部に洗浄排出口を設けたサイク
ロン室と、サイクロン室最下部とサイクロン室の上部の
前記洗浄排出口より下方に設けたサイクロン回転方向へ
の吹き出し口との間を連絡する循環管路に、噴流水に空
気を導入した混合流をその循環方向に噴射する混気ジェ
ットポンプを臨設した洗浄部とで構成した洗浄機構を備
えたことを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】サイクロン室内に所定量の洗浄対象物（米）と
適宜量の洗浄水を入れ、加圧水の噴流によって生ずる負
圧で空気導入し、導入空気と加圧水が混合した混気ジェ
ット噴流を得る混気ジェットポンプを作動させ、混気ジ
ェット噴流を循環管路に噴射すると、サイクロン室内の
米と洗浄水は、循環管路に吸い込まれ混気ジェット噴流
によって循環管路を流れ、吹き出し口からサイクロン室
に戻る。この混気ジェット噴流に巻き込まれたときに、
米同士の衝突並びに混気ジェット噴流との衝突によって
米の表面の汚れや糠が剥離され、サイクロン室に戻った
ときサイクロン室内の回転流となり、米はサイクロン室
の下方部に沈下していき、ゴミや糠は気泡の表面に付着
した状態で、サイクロン室上方の洗浄排出口から排出さ
れる。
【０００７】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。 ＜第一実施例＞図１乃至図５に示した洗米装置は本発明
の第一実施例装置を示したもので、この実施例装置は、
サイクロン室１と、洗浄機構部２と、水量調整機構部３
から構成される。
【０００８】サイクロン室１は、円筒状で下部が逆円錐
状の容器体で上部中央に洗浄排出口１１並びに排出口に
連結した排出管１２を設けると共に、適宜な米供給機構
並びに前記の洗浄機構部２及び水量調整機構部３を付設
してなるもので、米供給部は、米を貯留するホッパー部
１３と、所定量の米をホッパー部１３の下端部からサイ
クロン室１内に落下供給する計量部１４からなる。
【０００９】洗浄機構部２は、サイクロン室１の最下部
に設けた洗米排出室２１と、サイクロン室１の上部に設
けた吹き出し口２２との間を連絡する循環管路２３と、
洗米排出室２１から循環管路２３の循環方向に噴流を噴
射する混気ジェットポンプ部２４とからなり、混気ジェ
ットポンプ部２４は、加圧水発生の為のポンプ部２４１
と、加圧水の噴射ノズル２４２と、空気導入部２４３を
付設した混気管路部２４４からなり、混気管路部２４４
を洗米排出室２１に臨ませてなる。
【００１０】水量調整機構部３は、溢水部３１と、排水
部３２と、洗米排出部３３からなり、溢水部３１は所謂
オバーフローであって、サイクロン室１の上部に設けて
なり、適宜な開閉弁３１１を付設してなる。また排水部
３２は、サイクロン室１における溢水部３１の下方に排
水口３２１を設けると共に、排水口３２１と連結した排
水管に排出量調整ノズル３２２並びにタイマー付き開閉
弁３２３を介設したものであり、洗米排出部３３は、前
記洗米排出管１２の底面に開閉機構を付設し、同底面を
開閉自在としたものである。
【００１１】而してホッパー部１３内の米を計量部１４
で計量して、所定量をサイクロン室１内に供給し、この
供給された米を洗浄（研ぎ）するものである。洗浄（米
研ぎ）は、第一にサイクロン室１に適当量の洗浄水を注
水してサイクロン室１内に所定量の水を溜めておき、次
に混気ジェット部２４を作動させるものである。混気ジ
ェットポンプ部２４の作動は、ポンプ部２４１によって
発生させた加圧水を噴射ノズル２４２から混気管路部２
４４内に噴射（噴射水ａ）させるもので、この噴射水ａ
の噴射流によって負圧状態となった混合管路２４４に空
気導入部２４３から空気ｂが導入され、導入空気と加圧
水が混合した混気ジェツト噴流ｃが、洗米排出室２１を
通って循環管路２３に噴射される。
【００１２】サイクロン室１内の米と洗浄水は、この混
気ジェット噴流ｃによって循環管路２４に吸い込まれ、
混気ジェット噴流ｃによって循環管路２３内を流れ、吹
き出し口２２からサイクロン室１内に戻る。米の研ぎ
は、この混気ジェット噴流ｃに巻き込まれたときに、米
同士の衝突並びに混気ジェット噴流との衝突によって米
の表面の汚れや糠が剥離され、特はゴミや糠は、混気ジ
ェット噴流内の気泡に包まれたり、その表面に付着状態
となり、サイクロン室１に戻ったときサイクロン室１内
の回転流となりながら、余剰溢水としてサイクロン室１
上方の洗浄排出口１１から排出され、一方米は、その比
重から回転流となりながらサイクロン室１の下方部に沈
下していき、再度混気ジェット噴流に吸い込まれ洗浄が
行われる。従って米の洗浄における汚れを含んだ洗浄水
（泡）は、直ぐにサイクロン室１から排出され、効率的
な洗浄が実現するものである。
【００１３】尚前記実施例における混気ジェットポンプ
部２４の構成は、図３イ，ロに例示したものに限定され
ず、空気導入部は、加圧水の噴流に於いて負圧状態とな
る箇所例えば噴射ノズルの周囲部分等に設ければよいも
のであり、又単数でなく複数のものでも良い。
【００１４】更に前記洗浄機構部２による米研ぎ作業
は、洗浄終了時のサイクロン室１内の水は、ゴミや糠等
の残存が非常に少ないので、その儘炊飯用に使用できる
もので、前記実施例は炊飯作業に直ちに移行できるよう
に水量調整機構部３を付設したものである。
【００１５】即ち洗浄が終了すると、洗浄時に閉じてい
た開閉弁３１１を開放すると、溢水部３１からの排水が
なされ、サイクロン室１の水位は溢水部３１の設定水位
となる。サイクロン室１の水量を炊飯用水量に調整する
には、当該設定水位におけるサイクロン室１内の水量は
予め定まっているので、必要とする水量以外の余分水量
をサイクロン室１から放出すれば良く、そこで排水口３
２１と連結した排水管に排出量調整ノズル３２２並びに
タイマー付き開閉弁３２３を介設しているので、両者を
組み合わせる（一般にはノズルを一定にしてタイマーの
みの調節とする）ことで所定の余分水量を排出でき、余
分水量の排出が終了すると、洗米排出部（洗米排出室２
１の底面）３３を開放し、洗米排出部３３から洗米と炊
飯用水を受け容器Ａに排出し、炊飯に供するものであ
る。尚前記溢水部３１は、特に設けずに洗浄排出口１１
と兼用させても良い。
【００１６】＜第二実施例＞図６は本発明の第二実施例
を示したもので、この実施例装置は、炊飯用水のための
水量調整機構を付設せずに洗浄終了後の洗米を、洗浄機
構部を利用して所望の箇所に搬送する搬送機構部を組み
合わせたものである。この第二実施例装置は、第一実施
例と同様のサイクロン室１及び洗浄機構部２を備え、更
に搬送機構部４を付加したものである。
【００１７】搬送機構部４は、搬送配管４１と受容器部
４２からなり、搬送配管４１は、循環管路２３の途中か
ら分岐し、分岐部分に分岐切り替え弁機構４１１、４１
２を介装したものであり、受容器部４２は、搬送配管４
１の出口に設け、搬送担体である水と、被搬送物である
洗米とを分離する水切り機構部４２１と、水切り機構部
４２１からの洗米を受領する受容器４２２と、受容器４
２２の内容物の重量を計測する重量測定機構４２３と、
前記重量測定機構４２３からの信号で給水制御に基づい
て受容器４２２に給水を行う給水機構４２４から構成さ
れる。
【００１８】而して前記第一実施例と同様に混気ジェッ
ト噴流による洗米作業を行い、洗米作業が終了すると、
混気ジェットポンプ部２４による混気ジェット噴流若し
くは特に空気導入を行わずにポンプ部２４１の作動のみ
による加圧水噴射のみによる噴流よって洗米を所定箇所
まで搬送するもので、洗浄終了時に、搬送配管４１の分
岐部分の分岐切り替え弁機構４１１，４１２を動作せし
め、混気ジェットポンプ部２４をその儘搬送ポンプとし
て利用して洗米を受容器部４２まで搬送する。そして受
容器部の水切り機構部４２１で、搬送担体である水と洗
米とを分離し、洗米を受容器４２２内に収納し、次に給
水機構４２３からの給水と同時に受容器重量を計測し
て、所定重量に達すると給水を停止し、受容器４２２に
は洗米と炊飯に適した所定量の水とが収納され、そのま
ま炊飯作業に移れるものである。
【００１９】従って前記第二実施例は、特に混気ジェッ
トポンプ部２４を洗米搬送に利用したもので、洗浄を行
うサイクロン室１及び洗浄機構部２と、炊飯の為の洗米
の受容器部４２の位置関係は任意に設計できる利点があ
る。
【００２０】
【発明の効果】以上のように本発明は、サイクロン室
と、サイクロン室の上下間を連絡する循環管路に混気ジ
ェットポンプを臨設した洗浄部とで構成した洗浄機構部
で構成したもので、混気ジェット噴流によって米表面か
ら汚れ等を分離させると共に、サイクロン室への回転流
によって洗米と汚れに付着した気泡が洗浄水と一緒にサ
イクロン室上部より排出されるもので、サイクロン室内
に洗浄による汚水が残存することが極端に減少し、洗浄
効率が著しく向上したものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例装置（第一実施例）の全体の側
面図。
【図２】同サイクロン室の動作説明図で（イ）は断面
図、（ロ）は平面図。
【図３】同混気ジェットポンプ部の実施例二種を示す断
面図。
【図４】同水量調整機構部の動作（溢水時）説明図。
【図５】同水量調整機構部の動作（洗米排出時）説明
図。
【図６】本発明の実施例装置（第二実施例）の全体の側
面図。
【符号の説明】
１ サイクロン室 １１ 洗浄排出口 １２ 排出管 ２ 洗浄機構部 ２１ 洗米排出室 ２２ 吹き出し口 ２３ 循環管路 ２４ 混気ジェットポンプ部 ３ 水量調整機構部 ３１ 溢水部 ３２ 排水部 ３３ 洗米排出部 ４ 搬送機構部 ４１ 搬送配管 ４２ 受容器部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 適宜大きさにして上部に洗浄排出口を設
    けたサイクロン室と、サイクロン室最下部とサイクロン
    室の上部の前記洗浄排出口より下方に設けたサイクロン
    回転方向への吹き出し口との間を連絡する循環管路に、
    噴流水に空気を導入した混合流をその循環方向に噴射す
    る混気ジェットポンプを臨設した洗浄部とで構成した洗
    浄機構部を備えたことを特徴とする洗米装置。
  2. 【請求項２】 請求項１記載の洗米装置に於いて、サイ
    クロン室に所定水位での溢水部と、サイクロン室におけ
    る溢水部下方に排水口を設けると共に、排出量調整ノズ
    ル並びにタイマー付き開閉弁を付設した排水部と、サイ
    クロン室最下方部に設けた開閉機構を備えた洗米排出部
    とからなる水量調整機構部を付設したことを特徴とする
    洗米装置。
  3. 【請求項３】 請求項１記載の洗浄機構部と、洗浄機構
    部の循環管路から分岐すると共に分岐切り替え弁機構を
    介装した搬送配管及び搬送担体ポンプを備えた搬送部並
    びに米と搬送担体とを必要に応じて適宜分離し、所定の
    受容器に洗米を収納する受容器部とを有する搬送機構部
    とで構成したことを特徴とする洗米装置。
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KR101650904B1 (ko) * 2014-12-01 2016-08-25 김정남 세척수 분리체를 갖는 사이클론 공기방울식 세미기

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