JPH08161631A - カップ式飲料自動販売機 - Google Patents

カップ式飲料自動販売機

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Publication number
JPH08161631A
JPH08161631A JP30576594A JP30576594A JPH08161631A JP H08161631 A JPH08161631 A JP H08161631A JP 30576594 A JP30576594 A JP 30576594A JP 30576594 A JP30576594 A JP 30576594A JP H08161631 A JPH08161631 A JP H08161631A
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JP
Japan
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cup
drinking water
raw material
supply device
vending machine
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Application number
JP30576594A
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English (en)
Inventor
Tadashi Nagasaki
正 長崎
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カップ内に投入供給される各種原料と各種飲料
水とを撹拌羽根で撹拌して各種飲料を機体内で調理製造
する、保持部でカップを保持し取出口へ向け搬送する搬
送装置を備えたカップ式飲料自動販売機の機体内を、カ
ップ内投入時などに機体内で飛散する各種原料および飲
料水を受ける受け皿を含め常時清潔かつ衛生的に保ち、
かつ優れた味,香の衛生的な飲料を常に製造可能にす
る。 【構成】原料供給装置32,33および飲料水供給装置
34からそれぞれ排出される各種原料および各種飲料水
を受け、かつ受けたこの各種原料および飲料水を排出口
39aから落下排出する、搬送装置6で搬送されて受け
皿40の上側を移動し撹拌羽根18aが内側に挿脱され
る容器状の受け部39を保持部6dに連結するととも
に、一方方向に下り坂の傾斜面を内底面が形成する受け
皿40に、この受け皿40内底面の傾斜方向に沿って延
在する溝状の凹部40aを底部に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コーヒ,ココア,紅
茶,シロップなどの、カップに入れて販売する各種飲料
を、この各種飲料の粉末状,粒状,液状などの各種原料
に湯,水,氷などの各種飲料水を加えてカップ内で撹拌
し機体内で調理製造するカップ式飲料自動販売機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コーヒ,ココア,紅茶,シロップなど
の、カップに入れて販売する各種飲料を、この各種飲料
の粉末状,粒状,液状などの各種原料に湯,水,氷など
各種飲料水を加えカップ内で撹拌し機体内で調理製造す
るカップ式飲料自動販売機は周知である。
【0003】この種の従来のカップ式飲料自動販売機の
機体内には、カップを供給するカップ供給装置が配設さ
れているとともに、各種飲料の各種原料をカップ内にそ
れぞれ投入供給する原料供給装置、各種原料を溶解した
り希釈したり冷やしたりする湯,冷水,氷などの各種飲
料水をカップ内にそれぞれ投入供給する飲料水供給装
置、カップ内に投入供給された原料と飲料水とを、カッ
プ内に挿脱される撹拌羽根で撹拌する撹拌装置などが配
設されている。この撹拌装置,カップ供給装置,原料供
給装置,飲料水供給装置などは、機体内の空間を有効利
用するために、効率良く機体内に配置し固定されてお
り、原料供給装置および飲料水供給装置からカップ内に
投入供給される各種原料および飲料水それぞれの、カッ
プ内に投入される位置および、このカップ内の各種原料
と各種飲料水とが撹拌羽根を挿入して撹拌装置で撹拌さ
れる位置は互に異なっている。
【0004】そのため、この互に異なる、各種原料およ
び各種飲料水それぞれの、カップ内に投入される位置、
カップ内の各種原料と各種飲料水とが撹拌装置で撹拌さ
れる位置をそれぞれ経由し、カップ供給装置から供給さ
れるカップを保持部で保持して取出口へ向け搬送する搬
送装置が機体内に装備されている。そして、この機体内
を汚したり不衛生にしたりするのを防ぐため、原料供給
装置および飲料水供給装置それぞれの原料および飲料水
吐出位置より下側の機体内には、原料供給装置および飲
料水供給装置からそれぞれ排出された各種原料および各
種飲料のうちの、カップ内投入時に跳ねてこのカップ内
に入らなかったり、搬送装置で搬送中にカップ内からこ
ぼれたりしてカップの周囲に飛散する部分、およびカッ
プ内に投入されない部分を受ける受け皿が配設されてい
る。
【0005】一方、各種飲料を調理製造する際、カップ
内に投入供給された各種原料と飲料水とを撹拌するとき
は、同一の撹拌装置が共通に使用される。これにより、
今回販売の飲料と異なる飲料が次回販売時選択指定され
ると、撹拌羽根に付着した、今回販売の飲料の原料が次
回選択指定された飲料に混入し、この飲料の品質が低下
したり、この飲料が不衛生になったり恐れがある。これ
を防ぐために、湯,水などの飲料水で撹拌羽根を自動的
に洗浄する撹拌羽根自動洗浄が、撹拌装置がカップ4内
の原料と飲料水とを撹拌後に行われる。
【0006】このようなカップ式飲料自動販売機に対し
ては、機体内が清潔かつ衛生的に保たれているととも
に、機体内で味香の優れた衛生的な各種飲料が調理製造
されることが望まれるが、この種のカップ式飲料自動販
売機を図2に示す。図2は従来のカップ式飲料自動販売
機の内部構成を示し、(A)がケースの前面開口を覆う
扉を開放した状態の正面図、(B)が前方斜右上から見
た(A)の要部斜視図である。
【0007】図2において、1は前面が開口するケース
であり、このケース1と、このケース1に左右両端の一
方を回動自在に支持されこのケース1の前面開口を覆う
扉2とでカップ式飲料自動販売機の外周面を形成する機
体3が構成されている。この機体3の前面に開口しカッ
プ4が取り出される取出口2aが扉2右端部の上下の中
程に形成されている。
【0008】一方、ケース1内には、内部に多数収納さ
れたカップ4を、下端下面に開口する排出口5aから販
売の都度一個ずつ落下排出し供給するカップ供給装置5
が左上隅に配設されている。このカップ供給装置5の下
側のケース1内中央部には、カップ供給装置5から販売
時供給されるカップ4を受取り、図示しない制御装置か
らの指令に基づき指定された搬送経路を通って移動し、
取出口2aへ向けて搬送する搬送装置6が配設されてい
る。この搬送装置6は、前後に長い左右一対のレール6
aと、この左右一対のレール6a上を図示しない前後移
動駆動装置で駆動されて前後に移動する、左右に長いレ
ール6bと、このレール6b上を図示しない左右移動駆
動装置で駆動されて左右に移動する移動体6cと、上向
き付勢してこの移動体6cに上下移動自在に支持され
た、排出口5aを通しカップ供給装置5から落下排出さ
れるカップ4を着脱自在に保持するリン状の保持部6d
とで構成されている。
【0009】また、ケース1内には、カップ供給装置5
の右側に、紅茶,コーヒ,ココアなどの各種飲料の、内
部にそれぞれ貯蔵する粉末状もしくは粒状の各種原料を
下端部前面に開口する排出口7aから、この排出口7a
の直下に配設された漏斗状のシュータ8を介し販売時落
下排出する、左右に並設された複数の原料箱7と、飲料
水である湯を沸し貯わえる温水タンク9とが、この温水
タンク9を上にして上下並設されている。この温水タン
ク9の右側には、電磁式のバルブ10および濾過器11
を介して接続された水道管12を通し機体3外から供給
される水道水を貯える貯水槽13が、またこの貯水槽1
3の右下には、粒状の氷を製造しカップ4内に供給する
製氷機14が、またケース1内右下隅には、図示しない
冷凍機で冷やされた冷水を貯える冷水槽15がそれぞれ
配設されている。この冷水槽15内には、金属管を巻い
てコイル状に形成され水を冷却する図示しない水冷却コ
イルおよび、炭酸水を製造する図示しない炭酸水製造装
置が配設されており、この炭酸水製造装置,前記水冷却
コイル,温水タンク9および製氷機14と、貯水槽13
とは、給水ポンプ16もしくはバルブ10を介しあるい
は直接に給水管17でそれぞれ互に接続されている。
【0010】さらに、ケース1内には、原料箱7と製氷
機14との間に、カップ4内に供給された原料と、湯,
冷水などの飲料水とを撹拌する撹拌装置18が配設され
ている。この撹拌装置18は、搬送装置6で搬送途上に
あるカップ4内の原料と飲料水とを撹拌する撹拌羽根1
8aと、撹拌装置18が原料と飲料水とを撹拌している
間、カップ4上面開口を覆う逆さ椀状の蓋18bと、撹
拌羽根18aを回転駆動しかつこの撹拌羽根18aおよ
び蓋18bを上下に移動駆動する駆動部18cとで構成
されている。この駆動部18cで上下に移動駆動される
蓋18b上端には、先端を互に連結固定された一対のノ
ズル19とノズル20とが蓋18b内下方の撹拌羽根1
8aに先端を向けてそれぞれ固定されており、一対のノ
ズル19は、一方がバルブ10およびホース21を介し
温水タンク9に、他方がバルブ10およびホース22を
介し前記水冷却コイルの、貯水槽13に接続された側と
反対側の端にそれぞれ接続されているとともに、ノズル
20は管状の氷シュータ23を介し製氷機14右側面上
部に接続されている。
【0011】またさらに、ケース1内には、冷水槽15
の右側および後側に、シロップなど飲料の液状濃縮原料
を貯蔵する原料容器24および、炭酸ガスが充填された
炭酸ガスボンベ25がそれぞれ配設されている。この炭
酸ガスボンベ25に、減圧弁26をそれぞれ介して一端
が接続された2本のホース27の他端は、一方が原料容
器24に、また他方が前記炭酸水製造装置にそれぞれ接
続されている。この炭酸水製造装置および原料容器24
には、炭酸水および濃縮原料をそれぞれ通し供給する炭
酸水供給管28および原料供給管29の一端が冷水槽1
5内の冷水を通してそれぞれ接続されている。この冷水
槽15内の冷水を通して接続された炭酸水供給管28お
よび原料供給管29の他端は、カップ供給装置5左端部
直下に先端を下方に向け左右に隣り合わせて固定された
ノズル30,31にそれぞれ接続されている。このノズ
ル31,原料容器24,炭酸ガスボンベ25,減圧弁2
6,ホース27および原料供給管29で、またシュータ
8および原料箱7で、液状の濃縮原料あるいは粉末状も
しくは粒状の原料を、搬送装置6で搬送途上のカップ4
内に供給する原料供給装置32,33がそれぞれ構成さ
れている。また、温水タンク9、バルブ10、濾過器1
1、水道管12、貯水槽13、製氷機14、前記冷凍
機、冷水槽15、前記水冷却コイル、前記炭酸水製造装
置、給水ポンプ16、給水管17、ノズル19,20,
30、ホース21,22,27、氷シュータ23、炭酸
ガスボンベ25、減圧弁26および炭酸水供給管28
で、粉末状もしくは粒状あるいは液状の原料を溶解した
り希釈したり冷やしたりする湯,冷水,氷などの各種飲
料水を、搬送装置6で搬送途上のカップ4内にそれぞれ
投入供給する飲料水供給装置34が構成されている。そ
して、この飲料水供給装置34および原料供給装置3
2,33からそれぞれ供給される各種飲料水および原料
を先端から吐出するシュータ8,ノズル19,20,3
0,31より下側のケース1内には、このカップ4内に
原料および飲料水投入時に跳ねてこのカップ4内に入ら
なかったり搬送装置6で搬送中にカップ4内からこぼれ
たりしてこのカップ4の周囲に飛散する各種飲料水およ
び原料ならびに、カップ4内に投入されないが、原料供
給装置32および飲料水供給装置34からそれぞれ排出
される各種原料および飲料水を受け前方斜左下方向に下
り坂の傾斜面を内底面が形成する、開口面の面積に比し
浅い角形皿状の受け皿35が配設されている。この受け
皿35は、その上面開口が金網36で覆われているとと
もに、その左端部前端には、下面から下方に突出して排
出口35aが形成されており、この排出口35aに上端
が接続された排水管37の下端は、ケース1左下隅に配
設され排水が流入する排水容器38内に通じている。
【0012】このように構成されたカップ式飲料自動販
売機の販売動作は、図示しない投入口から硬貨もしくは
紙幣を投入後、飲料選択用の図示しない選択釦で飲料が
選択指定されると、販売指令信号により、カップ供給装
置5内から排出口5aを通して落下排出された一個のカ
ップ4が、排出口5aの直下に待機中の保持部6dで保
持される。この保持部6dで保持されたカップ4は、前
記選択釦で選択指定された飲料がコーヒ,ココア,紅茶
などの飲料であって、その原料が粉末状およびもしくは
粒状の原料であれば、前記制御装置の指令により、搬送
装置6で原料箱7の直下に搬送されて一時停止する。そ
して、この一時停止している間に、選択された飲料一杯
分の、原料箱7内の原料が、排出口7aから落下排出さ
れ、シュータ8を通してカップ4内に投入された後ち
に、このカップ4は撹拌羽根18aの直下に搬送装置6
で搬送されて移動する。すると、上昇端にある撹拌羽根
18aと蓋18bとが駆動部18cで駆動されて下降
し、撹拌羽根18aがカップ4内に挿入され、かつこの
カップ4の上面開口が、保持部6dを上向きに付勢する
付勢力で蓋18b内下面とカップ4上端面とが密着して
蓋18bで覆われる。そこで、バルブ10が開き、ホー
ス21,22を介しノズル19を通して湯もしくは冷水
にした飲料水が温水タンク9もしくは貯水槽13からカ
ップ4内に所定量投入供給される。このカップ4内に供
給された飲料水と原料とは、撹拌羽根18aが駆動部1
8cで駆動されて回転し撹拌調理されて飲料となるが、
前記選択釦で選択指定された飲料が氷入りで飲料であれ
ば、氷シュータ23を介しノズル20を通して製氷機1
4から氷がカップ4内に投入添加されて氷入り飲料とな
る。その後、撹拌羽根18aは回転が停止し、次いで、
この撹拌羽根18aと蓋18bとが駆動部18cで駆動
されて上昇して上昇端に復帰することにより、撹拌羽根
18aがカップ4内から脱出するとともに、カップ4の
上面開口は開放される。ここで、撹拌羽根18aを微量
の湯もしくは冷水で自動的に洗浄する撹拌羽根自動洗浄
が行われるが、ノズル19から放出される微量の湯もし
くは冷水が撹拌羽根18aを洗浄しカップ4内に流入す
ると、飲料の入ったカップ4は、取出口2aの内側に搬
送装置6で搬送され、取出口2aの前面開口を通してお
客さんにより取り出される。
【0013】また、前記選択釦で選択指定された飲料が
シロップなどの、原料が液状原料の飲料であれば、前記
制御装置の指令により、保持部6dで保持されたカップ
4は、搬送装置6でノズル30,31の直下に搬送され
て一時停止する。そして、一時停止している間に、炭酸
水供給管28および原料供給管29を介しノズル30,
31を通して原料容器24および炭酸水製造装置から飲
料一杯分の原料と炭酸水にした飲料水とがそれぞれカッ
プ4内に投入供給される。このカップ4内に供給された
原料と飲料水とは、カップ4内に流入する際のその流速
で互に撹拌調理されて飲料となり、この飲料の入ったカ
ップ4は、取出口2aの内側に搬送装置6で搬送され、
取出口2aの前面開口を通してお客さんにより取り出さ
れる。
【0014】一方、撹拌装置18で撹拌中の、カップ4
内に投入された原料と飲料水とは、カップ4の上面開口
がこのカップ4上端面に内下面が密着する蓋18bで撹
拌中は覆われているので、カップ4外に飛散することは
ない。しかし、販売時にカップ4内に投入される各種原
料および飲料水は、投入時に跳ねてカップ4の周囲に飛
散するとともに、中の原料が残り少なくなった原料容器
24を待機中に原料の詰った原料容器24に交換する原
料容器交換時には、原料容器24内に残存する原料が炭
酸ガスの圧力でノズル31を通し連続的に排出される。
このノズル31を通しての原料連続排出時に原料容器2
4内から排出される原料および、販売時のカップ4投入
時に跳ねてカップ4の周囲に飛散する各種原料および飲
料水は、大部分が受け皿35で受られるとともに、受け
皿35外に飛び出すのを金網36で抑制される。そし
て、受け皿35で受け止められた各種原料および飲料水
は、一部が排水管37を通して排出口35aから排水容
器38内に流入し、受け皿35内に付着し停滞する他の
部分は、湯もしくは冷水を、ノズル19から受け皿35
内に向け連続的に所定時間放出して受け皿35を1回/
日待機中に自動的に洗浄する受け皿自動洗浄で排水容器
38内に洗い流される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のカップ式飲料自動販売機は、各種飲料を撹拌調理
する際、各種飲料に共通使用される撹拌羽根18aを微
量の湯もしくは冷水で自動的に洗浄する撹拌羽根自動洗
浄が、撹拌羽根18aがカップ4内の原料と飲料水とを
撹拌後に行われる。また、販売時のカップ4内投入時,
原料容器交換時および受け皿自動洗浄時に、カップ4お
よび受け皿35の周囲に飛散する、各種飲料水および原
料ならびに、ノズル31およびノズル19からそれぞれ
連続的に排出もしくは所定時間放出される原料および湯
もしくは冷水を受ける、上面開口が金網36で覆われる
受け皿35が設けられている。
【0016】これにより、今回販売の飲料が低粘度であ
れば、この飲料の、撹拌羽根18aに付着し残存する部
分は、撹拌羽根自動洗浄で洗い流される。そのため、今
回販売の飲料の一部が次回販売の飲料に混入し味,香な
どを損われてこの飲料の品質低下したり、撹拌羽根18
aに付着して残存し細菌が寄生し増殖した今回販売の飲
料の一部が次回販売の飲料に混入して、この飲料が不衛
生になったりすることはない。また、販売時のカップ4
内に各種飲料水および原料投入時,原料容器交換時およ
び受け皿自動洗浄時に、カップ4内もしくは受け皿35
内に向けてシュータ8,ノズル19,20,30,31
の先端からそれぞれ吐出される各種飲料水および原料の
うち、跳ねてカップ4の周囲に飛散したり、受け皿35
内に向け連続的に排出もしくは所定時間放出されたりす
る部分は、受け皿35で受け止められかつ跳ねて受け皿
35外に飛び出すのが金網36で抑制されるので、機体
3内を汚したり不衛生にしたりすることはない。
【0017】しかし、今回販売の飲料が高粘度であれ
ば、この飲料の、撹拌羽根18aに付着した部分を、回
転していない撹拌羽根18aを微量の湯もしくは冷水で
洗浄する撹拌羽根自動洗浄で洗い流すことはできない。
そのため、今回販売の飲料の一部が次回販売の飲料に混
入する可能性があるので、この飲料の品質が味,香など
が損われて低下したり、この飲料に混入した今回販売の
飲料の一部が待機中に変質あるいは、この一部に寄生し
た細菌が待機中に増殖して次回販売の飲料が不衛生にな
ったりする恐れが多分にあるという問題がある。また、
ノズル19はケース1内に固定されており、このノズル
19の先端から受け皿35内に向けて受け皿自動洗浄時
に連続的に所定時間放出される飲料水は、受け皿35内
面の一定の部位に向けて放水されるので、受け皿35内
面全体を満遍なく洗浄して浄化することはできないとい
う問題がある。さらに、保持部6dで保持され搬送装置
6により搬送されて移動するカップ4の移動に少なくと
も必要な間隙が、各種原料および飲料水を先端から吐出
するシュータ8,ノズル19,20,30,31と受け
皿35と間に設けられている。そのため、ノズル19,
31と受け皿35内面との間にはかなりの落差を生じ、
待機中に行われる原料容器交換時および受け皿自動洗浄
時に、ノズル31から連続的に排出される原料および、
ノズル19から連続的に所定時間放出される湯もしくは
冷水は、受け皿35内面に激しく衝突し、金網36で抑
制されずに開口面の面積に比し浅い受け皿35内からそ
の一部が外に飛び出して、機体3内を汚したり不衛生に
したりするという問題がある。
【0018】この発明は、今回販売の飲料の一部が次回
販売の飲料に混入してこの飲料の品質が低下したりこの
飲料が不衛生になったり、また原料供給装置および飲料
水供給装置から供給される各種原料および飲料水の一部
が機体内を汚したり不衛生にしたりすることのない、受
け皿自動洗浄時に受け皿内面を満遍なく浄化できるカッ
プ式飲料自動販売機を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によれば、カップに入れて販売する各種飲
料の粉末状,粒状,液状などの各種原料および、この各
種原料を溶解したり希釈したり冷やしたりする湯,冷
水,氷などの各種飲料水を前記カップ内にそれぞれ落下
排出し投入供給する原料供給装置および飲料水供給装置
から前記カップ内にそれぞれ投入供給された原料と飲料
水とを前記カップ内に挿脱される撹拌羽根を持つ撹拌装
置により前記カップ内で撹拌し機体内で前記各種飲料を
調理製造するカップ式飲料自動販売機であって、前記カ
ップを供給するカップ供給装置から販売の都度供給され
る前記カップを保持部で着脱自在に保持し、かつ前記原
料供給装置および前記飲料水供給装置から排出される、
指定された飲料の原料および飲料水が前記カップ内にそ
れぞれ投入される位置および、前記撹拌羽根が前記カッ
プ内に挿脱される位置を少なくともそれぞれ経由して、
前記カップが取り出され前記機体の外周面に開口する取
出口へ向け搬送する搬送装置を備えたカップ式飲料自動
販売機において、前記原料供給装置および前記飲料水供
給装置からそれぞれ排出される前記各種原料および前記
各種飲料水を受ける容器状の受け部を前記保持部に連結
するものとする。
【0020】また、受け部は、中の各種原料および飲料
水を排出し下端下面に開口する排出口が形成され撹拌羽
根が内側に挿脱される受け部であるものとする。さら
に、カップ式飲料自動販売機は、原料供給装置および飲
料水供給装置からそれぞれ排出された各種原料および各
種飲料水のうちの、前記カップ内に向け投入されこのカ
ップ周囲に飛散する部分および、カップ内に投入されな
い部分を受ける皿状の受け皿が、前記原料供給装置およ
び前記飲料水供給装置それぞれの原料および飲料水吐出
位置より下側の機体内に配設されたカップ式飲料自動販
売機であって、受け部は、搬送装置で搬送されて前記受
け皿の上側を移動する受け部であるものとする。
【0021】またさらに、受け皿は、一方方向に下り坂
の傾斜面をその内底面が形成する受け皿であって、前記
内底面の傾斜方向に沿って延在する溝状の凹部が底部に
形成された受け皿であるものとする。
【0022】
【作用】この発明は、上記構成により、保持部に連結し
た受け部が、搬送装置で搬送されるカップの搬送経路と
少なくとも同じ搬送経路を通って搬送装置で搬送される
ようにこの搬送装置を構成し、かつ受け皿の上側を移動
する、開口面の面積に比し深い容器状の受け部にするこ
とにより、原料容器交換時および受け皿自動洗浄時にノ
ズルからそれぞれ連続的に排出もしくは所定時間放出さ
れる原料および飲料水を、搬送装置でノズル直下に搬送
した受け部で受けることができるとともに、受け部内面
とノズルとの間の落差は小さくかつ受け部が開口面の面
積に比し深いので、この受け部内に向けて、原料容器交
換時および受け皿自動洗浄時に投入される原料および飲
料水を、跳ねて周囲に飛散させずに受け部で受け止める
ことができる。また、この受け部内の原料および飲料水
を排出し下端下面開口する排出口を受け部に形成するこ
とにより、排出口を通して受け部内の原料および飲料水
を跳ねて周囲に飛散させずに下方の受け皿内に排出する
ことができるとともに、受け皿自動洗浄時に、受け部内
の飲料水を排出口から排出させながら受け部を搬送装置
で搬送して、受け皿上を満遍なく移動させることができ
る。
【0023】また、受け部を、中の各種原料および飲料
水を排出し下端下面に開口する排出口を形成した、撹拌
羽根が内側に挿脱される受け部にすることにより、撹拌
羽根自動洗浄時に、撹拌羽根直下に搬送装置で搬送した
受け部内に撹拌羽根を挿入し回転させながらノズルから
放出される十分な飲料水で確実に洗浄でき、かつこの洗
浄に関与した飲料水を跳ねて周囲に飛散させずに受け部
で受け止めることができるとともに、この受け部で受け
止めた原料および飲料水を排出口から排水して受け部内
から溢れ出ないようにできる。
【0024】さらに、受け部を受け皿の上側を搬送装置
で搬送して移動させることにより、原料容器交換時およ
び受け皿自動洗浄時に、ノズルからそれぞれ連続的に排
出もしくは所定時間放出される原料および飲料水を、跳
ねて周囲に飛散させずに受け部で受け止めることができ
るとともに、受け皿自動洗浄時に、受け部内の飲料水を
排出口から排出させながら受け部を搬送装置で搬送して
受け皿上を満遍なく移動させることができる。
【0025】またさらに、内底面が一方方向に下り坂の
傾斜面を形成する受け皿の底部に、この受け皿内底面の
傾斜方向に沿って延在する溝状の凹部を形成し、かつこ
の凹部の最も低い部分に受け皿内の原料および飲料水を
排出し下端下面に開口する排出口を形成することによ
り、受け皿で受けた各種原料および飲料水を凹部内に流
入させ、排出口を通して下方に排出できるとともに、受
け皿自動洗浄時に、ノズルから受け皿内に向けて連続的
に所定時間放出される飲料水を、その流量が多くても受
け皿から溢れさせずに急速に排水できる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1に基づいて説
明する。図1はこの発明の一つの実施例のカップ式飲料
自動販売機の内部構成を示し、(A)が前方斜右上から
見た要部斜視図、(B)がケースの前面開口を覆う扉を
開放した状態の正面図である。なお、図2と共通あるい
は同一の部分は同一符号で示し、説明を省略することが
ある。
【0027】図1において、1は前面が開口するケース
であり、このケース1と、このケース1の前面開口を覆
う扉2とでカップ式飲料自動販売機の外周面を形成する
機体3を構成している。この機体3の前面に開口しカッ
プ4が取り出される取出口2aを扉2右端部の上下の中
程に形成している。一方、ケース1内には、内部に多数
収納されたカップ4を、排出口5aから販売の都度一個
ずつ落下排出し供給するカップ供給装置5を左上隅に配
設している。このカップ供給装置5の下側のケース1内
中央部には、カップ供給装置5から販売時供給されるカ
ップ4を受取り、図示しない制御装置からの指令に基づ
き指定された搬送経路を通って移動し、取出口2aへ向
けて搬送する搬送装置6を配設している。この搬送装置
6を、左右一対のレール6aと、この左右一対のレール
6a上を図示しない前後移動駆動装置で駆動されて前後
に移動するレール6bと、このレール6b上を図示しな
い左右移動駆動装置で駆動されて左右に移動する移動体
6cと、上向き付勢してこの移動体6cに上下移動自在
に支持した、排出口5aを通しカップ供給装置5から落
下排出されるカップ4を着脱自在に保持する保持部6d
とで構成している。この保持部6dの左側に隣接して、
下端下面に開口する排出口39aを形成した、飲料の各
種原料および飲料水を受ける容器状の受け部39を保持
部6dに移動体6cを介し連結している。
【0028】また、ケース1内には、カップ供給装置5
の右側に、各種飲料の、内部にそれぞれ貯蔵する粉末状
もしくは粒状の各種原料を排出口7aからこの排出口7
aの直下に配設したシュータ8を介し販売時落下排出す
る、左右に並設した複数の原料箱7と、飲料水である湯
を沸し貯わえる温水タンク9とをこの温水タンク9を上
にして上下並設している。この温水タンク9の右側に
は、電磁式のバルブ10および濾過器11を介して接続
した水道管12を通し機体3外から供給される水道水を
貯える貯水槽13を、またこの貯水槽13の右下には、
粒状の氷を製造しカップ4内に供給する製氷機14を、
またケース1内右下隅には、図示しない冷凍機で冷やさ
れた冷水を貯える冷水槽15をそれぞれ配設している。
この冷水槽15内には、金属管を巻いてコイル状に形成
した、水を冷却する図示しない水冷却コイルおよび、炭
酸水を製造する図示しない炭酸水製造装置を配設してお
り、この炭酸水製造装置,前記水冷却コイル,温水タン
ク9および製氷機14と、貯水槽13とを、給水ポンプ
16もしくはバルブ10を介しあるいは直接に給水管1
7でそれぞれ互に接続している。
【0029】さらに、ケース1内には、原料箱7と製氷
機14との間に、カップ4内に供給された原料と、湯,
冷水などの飲料水とを撹拌する撹拌装置18を配設して
いる。この撹拌装置18を、搬送装置6で搬送途上にあ
るカップ4内の原料と飲料水とを撹拌しかつ受け部39
内に挿脱される撹拌羽根18aと、撹拌装置18が原料
と飲料水とを撹拌している間、カップ4上面開口を覆う
蓋18bと、撹拌羽根18aを回転駆動しかつこの撹拌
羽根18aおよび蓋18bを上下に移動駆動する駆動部
18cとで構成している。この駆動部18cで上下に移
動駆動される蓋18b上端には、先端を互に連結固定し
た一対のノズル19とノズル20とを蓋18b内下方の
撹拌羽根18aに先端を向けてそれぞれ固定しており、
一対のノズル19は、一方をバルブ10およびホース2
1を介し温水タンク9に、他方をホース22を介し前記
水冷却コイルの、貯水槽13を接続した側と反対側の端
にそれぞれ接続しているとともに、氷シュータ23を介
し製氷機14右側面上部にノズル20を接続している。
【0030】またさらに、ケース1内には、冷水槽15
の右側および後側に、シロップなどの飲料の液状濃縮原
料を貯蔵する原料容器24および、炭酸ガスを充填した
炭酸ガスボンベ25をそれぞれ配設している。この炭酸
ガスボンベ25に、減圧弁26をそれぞれ介して一端を
接続した2本のホース27の他端は、一方を原料容器2
4に、また他方を前記炭酸水製造装置にそれぞれ接続し
ている。この炭酸水製造装置および原料容器24には、
炭酸水および濃縮原料をそれぞれ通し供給する炭酸水供
給管28および原料供給管29の一端を冷水槽15内の
冷水を通してそれぞれ接続している。この冷水槽15内
の冷水を通して接続した炭酸水供給管28および原料供
給管29の他端を、カップ供給装置5左端部直下に先端
を下方に向け左右に隣り合わせて固定したノズル30,
31にそれぞれ接続している。このノズル31,原料容
器24,炭酸ガスボンベ25,減圧弁26,ホース27
および原料供給管29で、またシュータ8および原料箱
7で、液状の濃縮原料あるいは粉末状もしくは粒状の原
料を、搬送装置6で搬送途上のカップ4内に供給する原
料供給装置32,33をそれぞれ構成している。また、
温水タンク9、バルブ10、濾過器11、水道管12、
貯水槽13、製氷機14、前記冷凍機、冷水槽15、前
記水冷却コイル、前記炭酸水製造装置、給水ポンプ1
6、給水管17、ノズル19,20,30、ホース2
1,22,27、氷シュータ23、炭酸ガスボンベ2
5、減圧弁26および炭酸水供給管28で、粉末状もし
くは粒状あるいは液状の原料を溶解したり希釈したり冷
やしたりする湯,冷水,氷などの各種飲料水を、搬送装
置6で搬送途上のカップ4内にそれぞれ投入供給する飲
料水供給装置34を構成している。そして、この飲料水
供給装置34および原料供給装置32,33からそれぞ
れ供給される各種原料および飲料水を先端から吐出する
シュータ8,ノズル19,20,30,31より下側の
ケース1内には、このカップ4内投入時に原料および飲
料水が跳ねてこのカップ4内に入らなかったり、搬送装
置6で搬送中にカップ4内からこぼれたりして、このカ
ップ4の周囲に飛散する各種飲料水および原料ならび
に、カップ4内に投入されないが、原料供給装置32お
よび飲料水供給装置34からそれぞれ排出される各種原
料および飲料水を受け前方斜左下方向に下り坂の傾斜面
を内底面が形成する、開口面の面積に比し浅い角形皿状
の受け皿40を配設している。この受け皿40底部左端
には、この受け皿40内底面の傾斜方向に沿い前後方向
に延在する溝状の凹部40aを形成するとともに、この
凹部40aの最も低い前端部である受け皿40左端部前
端には、原料および飲料水を排出し下端下面に開口する
排出口40bを受け皿40下面から下方に突出して形成
している。また、この受け皿40の上面開口を金網41
で覆っており、排出口40bに上端を接続した排水管3
7の下端は、ケース1左下隅に配設した、排水が流入す
る排水容器38内に通じており、その他の構成は前記し
た従来例と同一である。
【0031】前述の構成において、この発明のカップ式
飲料自動販売機の販売動作は、撹拌羽根自動洗浄を販売
動作終了直後に行う以外は前記した従来例の販売動作と
同様であるので、説明を省略し、撹拌羽根自動洗浄時,
原料容器交換時および受け皿自動洗浄時の各部の動作な
らびに、受け部39および受け皿40の機能について、
以下説明する。
【0032】販売動作終了後に行う撹拌羽根自動洗浄時
の各部の動作は、販売動作が終了して待機位置に復帰し
た保持部6dに連結した受け部39が撹拌羽根18aの
直下に搬送装置6で搬送されて移動し、上昇端にある撹
拌羽根18aと蓋18bとが駆動部18cで駆動されて
下降する。そして、撹拌羽根18aが受け部39内に挿
入され、かつこの受け部39の上面開口が蓋18bで覆
われると同時に、撹拌羽根18aが駆動部18cで駆動
されて回転する。すると、バルブ10が開き、これによ
り、ホース21,22を介しノズル19を通して温水タ
ンク9もしくは貯水槽13から受け部39内の撹拌羽根
18aに向け連続的に所定時間放出される湯もしくは冷
水にした飲料水で撹拌羽根18aを洗浄する。この撹拌
羽根18aを洗浄した飲料水は、排出口39aを通して
受け皿40内に排出され、この受け皿40内底面上を流
れて凹部40a内に流入し、排出口40bから排水管3
7を通って排水容器38内に排水される。そして、撹拌
羽根18aの洗浄が終了すると、撹拌羽根18aと蓋1
8bとは駆動部18cで駆動され上昇して上昇端に復帰
し、撹拌羽根18aがカップ4内から脱出するととも
に、受け部39の上面開口が開放されると同時に、受け
部39は搬送装置6で搬送されて保持部6dと一緒に待
機位置に復帰する。
【0033】また、待機中に行う原料容器交換時の各部
の動作は、待機位置にある保持部6dに連結した受け部
39がノズル31の直下に搬送装置6で搬送されて移動
する。すると、原料容器24内に残存する液状の濃縮原
料が、炭酸ガスの圧力で原料供給管29を通って受け部
39内に向けノズル31から連続的に排出される。この
ノズル31から受け部39内に連続的に排出された濃縮
原料は、排出口39aから受け皿40内に排出される
が、粘度が高いので、大部分は受け皿40内底面上は付
着して残留し、他は受け皿40内底面上を流れ凹部40
a内に流入して排出口40bから排水管37を通り排水
容器38内に流入する。やがて、原料容器24内に残存
する液状の濃縮原料が全て排出されると、受け部39は
搬送装置6で搬送されて保持部6dと一緒に待機位置に
復帰する。
【0034】また、1回/日待機中に行う受け皿自動洗
浄時の各部の動作は、待機位置にある保持部6dに連結
した受け部39が搬送装置6で撹拌羽根18aの直下に
搬送されて移動し、上昇端にある撹拌羽根18aと蓋1
8bとが駆動部18cで駆動されて下降する。そして、
撹拌羽根18aが受け部39内に挿入され、かつこの受
け部39の上面開口が蓋18bで覆われると同時に、バ
ルブ10が開き、ホース21,22を通して温水タンク
9もしくは貯水槽13から湯もしくは冷水にした飲料水
が受け部39内に向けノズル19から連続的に所定時間
放出される。このノズル19から放出され受け部39内
に流入した飲料水は、排出口39aから受け皿40内に
向けて排出されて、販売時のカップ4投入時に跳ねてこ
のカップ4の周囲に飛散した各種原料および飲料水およ
び、原料連続排出時に原料容器24内からノズル31を
通して排出される原料のうちの、受け皿40で受け止め
られこの受け皿40内に付着し停滞する部分を洗い流し
この受け皿40を洗浄する。この受け皿40の自動洗浄
が終了すると、撹拌羽根18aと蓋18bとは駆動部1
8cで駆動され上昇して上昇端に復帰し、撹拌羽根18
aがカップ4内から脱出するとともに、受け部39の上
面開口は開放されると同時に、この受け部39は搬送装
置6で搬送されて保持部6dと一緒に待機位置に復帰す
る。なお、ノズル19から連続的に放出される飲料水で
受け部39が一杯になる毎に、この受け部39を、バル
ブ10を閉じかつ排出口39aから排出させながら搬送
装置6で受け皿40上を満遍なく移動させることもでき
る。
【0035】また、撹拌羽根自動洗浄時,原料容器交換
時および受け皿自動洗浄時の受け部39および受け皿4
0の機能については、受け部39は、原料容器交換時お
よび受け皿自動洗浄時にノズル19,31からそれぞれ
連続的に排出もしくは所定時間放出される原料および飲
料水を、搬送装置6でノズル直下に搬送されて受けるこ
とができる。また、ノズル19,31との間の落差が受
け皿40より小さくかつ開口面の面積に比し深い受け部
39内に向けて、原料容器交換時および受け皿自動洗浄
時にノズル31,19から投入される原料および飲料水
を、跳ねて周囲に飛散させずに受け止めることができ
る。さらに、内部の原料および飲料水を、搬送装置6で
搬送されて受け皿40上を移動中であっても、跳ねて周
囲に飛散させずに下方の受け皿40内に排出口39aを
通して排出できる。
【0036】一方、受け皿40は、販売時のカップ4投
入時に跳ねてカップ4の周囲に飛散した各種原料および
飲料水、原料連続排出時に原料容器24内からノズル3
1を通して排出される原料および、受け皿自動洗浄時に
ノズル19から受け皿40内に向けて連続的に所定時間
放出される飲料水を受けることができる。そして、受け
た原料および飲料水を凹部40a内に流入させ、排出口
40bを通して下方に排出できるとともに、受け皿自動
洗浄時に、ノズル31から受け皿40内に向けて連続的
に所定時間放出される飲料水を、その流量が多くても受
け皿40から溢れさせずに急速に排水できる。したがっ
て、今回販売の飲料が高粘度であっも、この飲料の、撹
拌羽根18aに付着した部分を撹拌羽根自動洗浄で十分
洗い流すことができ、今回販売の飲料の一部が次回販売
の飲料に混入することはない。また、ノズル19はケー
ス1内に固定されているが、受け部39内の飲料水を排
出口39aから排出させながら受け部39を受け皿自動
洗浄時に搬送装置6で受け皿40上を満遍なく移動させ
て、受け皿40内底面全体を一様に洗浄し浄化できる。
さらに、カップ4の移動に必要な間隙が、各種原料およ
び飲料水を先端から吐出するシュータ8,ノズル19,
20,30,31と受け皿40と間にあっても、受け皿
自動洗浄時および原料容器交換時に、ノズル19,31
から連続的に排出若しくは所定時間放出される原料およ
び飲料水は、受け皿40内底面との落差がノズル19,
31より小さい受け部39で一旦受けた後ちに、排出口
39aから受け皿40内に向け排出される。そのため、
この受け皿40内に向け排出口39aから排出される原
料および飲料水は、受け皿40内面に激しく衝突するこ
とはなく、仮に跳ねでも金網41で抑制されるので、受
け皿40の飛沫となって周囲に飛び散ることもない。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
カップ内に挿脱される撹拌羽根を持つ撹拌装置により前
記カップ内で撹拌されて機体内で調理製造される、前記
カップに入れて販売する各種飲料の粉末状,粒状,液状
などの各種原料と、この各種原料を溶解したり希釈した
り冷やしたりする湯,冷水,氷などの各種飲料水とを前
記カップ内にそれぞれ落下排出し投入供給する前記原料
供給装置および前記飲料水供給装置からそれぞれ排出さ
れる前記各種原料および前記各種飲料水を受ける容器状
の受け部を、前記原料供給装置および前記飲料水供給装
置から排出される、指定された飲料の原料および飲料水
が前記カップ内にそれぞれ投入される位置および、前記
撹拌羽根が前記カップ内に挿脱される位置を少なくとも
それぞれ経由して、前記カップが取り出され前記機体の
外周面に開口する取出口へ向け前記カップを搬送する搬
送装置の、前記カップを供給するカップ供給装置から販
売の都度供給される前記カップを着脱自在に保持する保
持部に連結したので、原料容器交換時および受け皿自動
洗浄時にノズルからそれぞれ連続的に排出もしくは所定
時間放出される原料および飲料水を、搬送装置でノズル
直下に搬送した受け部で受けることができるとともに、
この受け部内に向けて、原料容器交換時および受け皿自
動洗浄時に投入される原料および飲料水を、跳ねて周囲
に飛散させずに受け部で受け止めることができる。ま
た、この受け部内の原料および飲料水を排出し下端下面
開口する排出口を受け部に形成することにより、排出口
を通して受け部内の原料および飲料水を跳ねて周囲に飛
散させずに下方の受け皿内に排出できるとともに、受け
皿自動洗浄時に、受け部内の飲料水を排出口から排出さ
せながら受け部を搬送装置で搬送して、受け皿上を満遍
なく移動させることができる。これにより、受け皿内面
全体を一様に洗浄し浄化できるとともに、原料および飲
料水で機体内が汚れたり不衛生になったりするのを防ぐ
ことができるという効果が得られる。
【0038】また、受け部は、中の各種原料および飲料
水を排出し下端下面に開口する排出口が形成され撹拌羽
根が内側に挿脱される受け部であるので、撹拌羽根自動
洗浄時に、撹拌羽根直下に搬送装置で搬送し受け部内に
挿入した撹拌羽根を回転させながらノズルから放出され
る十分な飲料水で確実に洗浄でき、かつこの洗浄に関与
した飲料水を跳ねて周囲に飛散させずに受け部で受け止
めることができるとともに、この受け部で受け止めた原
料および飲料水を排出口から排水して受け部内から溢れ
出ないようにできる。これにより、撹拌羽根に付着し残
存する、今回販売の飲料の一部が次回販売の飲料に混入
するのを防止できるとともに、機体内が原料および飲料
水で汚れたり不衛生になったりするのを防ぐことができ
るという効果が得られる。
【0039】さらに、カップ式飲料自動販売機は、原料
供給装置および飲料水供給装置からそれぞれ排出された
各種原料および各種飲料水のうちの、前記カップ内に向
け投入されこのカップ周囲に飛散する部分および、カッ
プ内に投入されない部分を受ける皿状の受け皿が、前記
原料供給装置および前記飲料水供給装置それぞれの原料
および飲料水の吐出位置より下側の機体内に配設された
カップ式飲料自動販売機であって、受け部は、搬送装置
で搬送されて前記受け皿の上側を移動する受け部である
ので、原料容器交換時および受け皿自動洗浄時に、ノズ
ルからそれぞれ連続的に排出もしくは所定時間放出され
る原料および飲料水を、跳ねて周囲に飛散させずに受け
部で受け止めることができるとともに、受け皿自動洗浄
時には、受け部内の飲料水を排出口から排出させながら
受け部を搬送装置で搬送して受け皿上を満遍なく移動さ
せることができ、これにより、受け皿内面全体を一様に
洗浄し浄化できるとともに、原料および飲料水で機体内
が汚れたり不衛生になったりするのを防ぐことができる
という効果が得られる。
【0040】またさらに、受け皿は、一方方向に下り坂
の傾斜面をその内底面が形成する受け皿であって、前記
内底面の傾斜方向に沿って延在する溝状の凹部が底部に
形成された受け皿であるので、この受け皿で受けた各種
原料および飲料水を凹部内に流入させ、排出口を通して
下方に排出できるとともに、受け皿自動洗浄時に、ノズ
ルから受け皿内に向けて連続的に所定時間放出される飲
料水を、その流量が多くても受け皿から溢れさせずに急
速に排水でき、これにより、受け皿から溢れ出たりこの
受け皿内に停滞したりする各種原料および飲料水で、機
体内が水浸しになったり汚れて不衛生になったりするの
を防ぐことができるという効果が得られる。
【0041】その結果、味,香の優れた、衛生的で品質
の良い飲料を常時販売できるとともに、受け皿を含め機
体内を常に清潔かつ衛生的に保つことができる、保守作
業が容易なカップ式飲料自動販売機を提供できるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例のカップ式飲料自動販
売機の内部構成を示し、(A)が前方斜右上から見た要
部斜視図、(B)がケースの前面開口を覆う扉を開放し
た状態の正面図
【図2】従来のカップ式飲料自動販売機の内部構成を示
し、(A)がケースの前面開口を覆う扉を開放した状態
の正面図、(B)が前方斜右上から見た(A)の要部斜
視図
【符号の説明】
1 ケース 2 扉 2a 取出口 3 機体 4 カップ 5 カップ供給装置 5a,7a,35a,39a,40b 排出口 6 搬送装置 6a,6b レール 6c 移動体 6d 保持部 7 原料箱 8 シュータ 9 温水タンク 10 バルブ 11 濾過器 12 水道管 13 貯水槽 14 製氷機 15 冷水槽 16 給水ポンプ 17 給水管 18 撹拌装置 18a 撹拌羽根 18b 蓋 18c 駆動部 19,20,30,31 ノズル 21,22,27 ホース 23 氷シュータ 24 原料容器 25 炭酸ガスボンベ 26 減圧弁 28 炭酸水供給管 29 原料供給管 32,33 原料供給装置 34 飲料水供給装置 35,40 受け皿 36,41 金網 37 排水管 38 排水容器 39 受け部 40a 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップに入れて販売する各種飲料の粉末
    状,粒状,液状などの各種原料および、この各種原料を
    溶解したり希釈したり冷やしたりする湯,冷水,氷など
    の各種飲料水を前記カップ内にそれぞれ落下排出し投入
    供給する原料供給装置および飲料水供給装置から前記カ
    ップ内にそれぞれ投入供給された原料と飲料水とを前記
    カップ内に挿脱される撹拌羽根を持つ撹拌装置により前
    記カップ内で撹拌し機体内で前記各種飲料を調理製造す
    るカップ式飲料自動販売機であって、前記カップを供給
    するカップ供給装置から販売の都度供給される前記カッ
    プを保持部で着脱自在に保持し、かつ前記原料供給装置
    および前記飲料水供給装置から排出される、指定された
    飲料の原料および飲料水が前記カップ内にそれぞれ投入
    される位置および、前記撹拌羽根が前記カップ内に挿脱
    される位置を少なくともそれぞれ経由して、前記カップ
    が取り出され前記機体の外周面に開口する取出口へ向け
    搬送する搬送装置を備えたカップ式飲料自動販売機にお
    いて、前記原料供給装置および前記飲料水供給装置から
    それぞれ排出される前記各種原料および前記各種飲料水
    を受ける容器状の受け部を前記保持部に連結したことを
    特徴とするカップ式飲料自動販売機。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカップ式飲料自動販売機に
    おいて、受け部は、中の各種原料および飲料水を排出し
    下端下面に開口する排出口が形成され撹拌羽根が内側に
    挿脱される受け部であることを特徴とするカップ式飲料
    自動販売機。
  3. 【請求項3】請求項2記載のカップ式飲料自動販売機に
    おいて、このカップ式飲料自動販売機は、原料供給装置
    および飲料水供給装置からそれぞれ排出された各種原料
    および各種飲料水のうちの、前記カップ内に向け投入さ
    れこのカップ周囲に飛散する部分および、カップ内に投
    入されない部分を受ける皿状の受け皿が、前記原料供給
    装置および前記飲料水供給装置それぞれの原料および飲
    料水吐出位置より下側の機体内に配設されたカップ式飲
    料自動販売機であって、受け部は、搬送装置で搬送され
    て前記受け皿の上側を移動する受け部であることを特徴
    とするカップ式飲料自動販売機。
  4. 【請求項4】請求項3記載のカップ式飲料自動販売機に
    おいて、受け皿は、一方方向に下り坂の傾斜面をその内
    底面が形成する受け皿であって、前記内底面の傾斜方向
    に沿って延在する溝状の凹部が底部に形成された受け皿
    であることを特徴とするカップ式飲料自動販売機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010133648A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Hoshizaki Electric Co Ltd ディスペンサ

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