JPH09224440A - 田植機におけるロータリー式苗植機構 - Google Patents

田植機におけるロータリー式苗植機構

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JPH09224440A
JPH09224440A JP5845096A JP5845096A JPH09224440A JP H09224440 A JPH09224440 A JP H09224440A JP 5845096 A JP5845096 A JP 5845096A JP 5845096 A JP5845096 A JP 5845096A JP H09224440 A JPH09224440 A JP H09224440A
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JP
Japan
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seedling
gear
rotation speed
seedling planting
case
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JP5845096A
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English (en)
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Kunio Doi
邦夫 土井
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ケース10に分割爪17を備えた苗植体
16の複数個を装着して成るロータリー式苗植機構8に
おいて、前記苗植体16の下降動に際して回転ケースの
回転を不等速歯車20,21にて減速して苗植体に伝達
することで、分割爪先端の運動軌跡22を上下方向に長
い楕円状にする場合に、苗の植付けを40株植えにした
場合でも、確実に苗の植付けができるようにする。 【手段】 前記不等速歯車の減速区間中に、一旦、苗植
体への伝達速度を加速する部分20a,21aを設け
て、前記運動軌跡22のうち圃場面33に近接した部分
を、前方に膨らませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機において、
一つの回転ケースに少なくとも二つの苗植体を備えたロ
ータリー式の苗植機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の田植機において使用されているロ
ータリー式苗植機構は、例えば、特開昭62−1340
19号公報等に記載され、且つ、図15に示すように、
田植機において苗載台41を支持する機体側の伝動ケー
ス40から略水平横向きに突出する駆動軸42に回転ケ
ース43を固着し、この回転ケース43における前記駆
動軸42を中心とする円周上の等分箇所に、苗植軸44
を軸支して、この各苗植軸44に、分割爪46を備えた
苗植体45を取付ける一方、前記回転ケース43の中心
に回転自在に支持した太陽歯車47を、前記伝動ケース
40に回転不能に係止し、この太陽歯車47と前記各苗
植軸44に固着した遊星歯車48との間に、前記回転ケ
ース43の一回転中に各苗植軸44を逆方向に一回転す
るようにした中間歯車49を設け、これら各歯車47,
48,49を、前記各苗植体45が圃場面50に向かっ
て下降動する区間において回転ケース43の回転を減速
して苗植軸44に伝達し、各苗植体45が圃場面50か
ら離れるように上昇動する区間において回転ケース43
の回転を加速して苗植軸44に伝達するようにした不等
速歯車にして、前記分割爪46の先端における運動軌跡
51が上下方向に長い略楕円状になるように構成してい
る。
【0003】一方、この種のロータリー式苗植機構を備
えた田植機においては、前記回転ケース43の回転数を
変速することにより、3.3平方メートル当たりに植付
ける苗の数を、40〜90株植えに変更するように構成
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
のものでは、前記各苗植体45が圃場面50に向かって
下降動する区間の全てにおいて、回転ケース43の回転
を減速して苗植軸44に伝達するように構成しているこ
とにより、各分割爪46の先端における運動軌跡51の
うち下死点の付近の部分が尖った形状になるから、以下
に述べるような問題があった。
【0005】すなわち、前記先行技術に構成では、回転
ケース43を回転しながら田植機を前進走行することに
よって苗の植付けを行う場合において、各分割爪46の
先端が実際に描く走行運動軌跡は、図15に示すよう
に、回転ケース43の回転数を早くすることによって9
0株植えにしたときには曲線51aに、回転ケース43
の回転数を前記よりも遅くすることによって70株植え
にしたときには曲線51bに、回転ケース43の回転数
を更に遅くすることによって50株植えにしたときには
曲線51cに、そして、回転ケース43の回転数を最も
遅くすることによって40株植えにしたときには曲線5
1dになる。
【0006】この場合において、90株植えのときにお
ける走行運動軌跡51a、及び70株植えのときにおけ
る走行運動軌跡51bのうち圃場面50に対して出入り
する部分の形状は、前進方向に対して後方に向かってU
ターン状であるから、圃場面50に対して大きな植付け
孔をあけることがない。また、90株植えのときにおけ
る走行運動軌跡51aのうち圃場面50に対して出入り
する部分の形状は、前進方向にV字状になっても、その
V字の角度が小さく、従って、圃場面50を横切る寸法
がL1と比較的小さいので、この場合においても、苗の
植付けに際して、圃場面50に対して大きな植付け孔を
あけることがない。
【0007】しかし、40株植えに変更したときにおけ
る走行運動軌跡51dは、前進方向に前方に向かって大
きい角度のV字状になり、圃場面50を横切る寸法がL
2と大きくなることにより、40株植えに変更したとき
に、圃場面50に大きな植付け孔をあけることになっ
て、浮き苗が発生したり、植付けた苗が倒れるたりする
と言う不具合が発生するのであった。
【0008】本発明は、この問題、つまり、40株植え
と言うように植付け株を少なくした場合に発生する不具
合を解消したロータリー式の苗植機構を提供することを
技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「田植機における機体側の伝動ケース
から略水平横向きに突出する駆動軸に回転ケースを固着
し、この回転ケースにおける前記駆動軸を中心とする円
周上の等分箇所に、苗植軸を前記駆動軸と平行に軸支し
て、この各苗植軸に、分割爪を備えた苗植体を取付ける
一方、前記回転ケースの中心に前記伝動ケースに回転不
能に係止するように設けた太陽歯車と前記各苗植軸に固
着した遊星歯車との間に、前記回転ケースの一回転中に
各苗植軸を逆方向に一回転するようにした中間歯車を設
け、これら太陽歯車、遊星歯車及び中間歯車を、前記各
苗植体が圃場面に向かって下降動する区間において回転
ケースの回転速度を減速して苗植軸に伝達し、各苗植体
が圃場面から離れるように上昇動する区間において回転
ケースの回転速度を加速して苗植軸に伝達するようにし
た不等速歯車にして、前記分割爪の先端における運動軌
跡が上下方向に長い略楕円状になるように構成して成る
ロータリー式苗植機構。」において、「前記太陽歯車、
遊星歯車及び中間歯車のうち、前記各苗植体が圃場面に
向かって下降動する減速区間中で且つ分割爪が圃場面に
近付いたときの位相部分において、前記苗植軸における
回転を一旦前記減速区間中における回転速度よりも早い
回転速度に加速するようにした部分的加速区間部を設け
る。」と言う構成にした。
【0010】
【発明の作用・効果】この構成において、回転ケースの
回転に伴う苗植体の下降動に際して、この苗植体の回転
ケースと逆方向に回転速度が減速されながら当該苗植体
における分割爪が圃場面に近付いた位相位置に移行する
と、前記各苗植体の回転ケースと逆方向の回転速度が、
各歯車における部分的加速区間部によって、前記減速区
間における回転速度よりも早くなるように加速されるこ
とになるから、前記分割爪の先端における運動軌跡のう
ち前記の部分は、各歯車に前記した部分的加速区間を備
えていない従来における運動軌跡よりも前方向に膨らん
だ形状になる。
【0011】その結果、回転ケースを回転しながら前進
走行にした場合に各分割爪の先端が実際に描く走行運動
軌跡のうち圃場面に対して出入りする部分は、40株植
えと言うように50株植え以下にした場合であっても、
前記従来の場合よりも小さい角度のV字状なるから、圃
場面を横切る寸法を大幅に短くでき、ひいては、苗の植
付けに際して圃場面にあく植付け孔を小さくすることが
できるのである。
【0012】従って、本発明によると、40株植えと言
うように50株植え以下にした場合に、圃場面に対し
て、浮き苗が発生したり、苗が倒れたりすることなく、
確実に安定して苗の植付けを行うことができる効果を有
する。また、「請求項2」は、回転ケース内における歯
車機構を、太陽歯車及び第1中間歯車と、第2中間歯車
及び遊星歯車との二列にした場合であり、この場合にお
いては、前記第2中間歯車及び遊星歯車のうち、各苗植
体が圃場面に向かって下降動する減速区間中で且つ分割
爪が圃場面に近付いたときの位相部分に、苗植軸におけ
る回転速度を一旦前記減速区間中における回転速度より
も早い回転速度に加速するようにした部分的加速区間を
設けることにより、前記と同様の作用・効果を得ること
ができるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面について説明する。図1及び図2において符号1は、
乗用型の田植機を示し、この田植機1は、四つの車輪3
にて支持され矢印の方向に前進走行する走行車体2の後
部に、苗植装置4を、リンク機構5にて昇降動可能に装
着したものに構成され、前記苗植装置4は、前記走行車
体2に向かって前向きに傾斜するように配設した苗載台
6と、この苗載台6の下部に後方に延びるように配設し
た複数個の伝動ケース7と、この各伝動ケース7の側面
に取付けたロータリー式の苗植機構8と、前記各伝動ケ
ース7の下面に配設したフロート9によって構成されて
いる。
【0014】前記苗植機構8は、図3〜図13に示すよ
うに構成されている。この苗植機構8は、略小判型の中
空体に構成した回転ケース10を備え、この回転ケース
10は、前記伝動ケース7の側面から水平横向きに突出
する駆動軸11に対して、駆動軸11にて矢印A方向に
回転するように取付けられている。前記回転ケース10
内の中心部に円形の太陽歯車12を、前記駆動軸11に
回転自在に被嵌して配設し、この太陽歯車12を、当該
太陽歯車12における伝動ケース側の側面から伝動ケー
ス7に向かって一体的に突出したクラッチ爪部12aを
回転ケース10内に嵌着したボールベアリング13内に
嵌挿することにより、回転ケース10に対して回転自在
に支持する。
【0015】また、前記駆動軸11には、前記伝動ケー
ス7に対して回転不能に固着したスリーブ体14を回転
自在に被嵌して、このスリーブ体14の先端に設けたク
ラッチ爪部14aを、前記太陽歯車12におけるクラッ
チ爪部12aに対して、前記ボールベアリング13内で
噛合することにより、前記太陽歯車12を回転しないよ
うに構成する。
【0016】前記回転ケース10の両端部には、前記駆
動軸11からの距離が等しい位置に、駆動軸11と平行
に延びる中空状の苗植軸15を回転自在に軸支し、この
各苗植軸15の一端を、前記回転ケース10における伝
動ケース7とは反対側の外側面から突出して、この突出
端に、分割爪17を備えた苗植体16を、当該苗植体1
6における分割爪17が前記苗載台6に向かうような姿
勢にて固着する。
【0017】また、前記回転ケース10内には、前記駆
動軸11と各苗植軸15との中間位置に中間軸18を回
転自在に軸支して、この各中間軸18には、前記太陽歯
車12と同じ歯数の円形の第1中間歯車19及び第2中
間歯車20を、第1中間歯車19が前記太陽歯車12に
対して噛合するようにスプライン嵌合にて嵌着する一
方、前記各苗植軸15には、前記太陽歯車12と同じ歯
数の遊星歯車21を、当該遊星歯車21が前記第2中間
歯車20に対して噛合するようにスプライン嵌合にて嵌
着することにより、前記回転ケース10の矢印A方向へ
の一回転中に、前記各苗植軸15が矢印Bで示す逆方向
に一回転し、これにより、前記各苗植軸15に取付けた
各苗植体16が、その分割爪17が苗載台6の方向を向
いた姿勢のままで上下方向に旋回するように構成する。
【0018】この場合において、前記第2中間歯車20
及び遊星歯車21は、前記太陽歯車12及び第1中間歯
車19における左右両側面のうち前記伝動ケース7とは
反対側の側面に配設されている。そして、互いに噛合す
る前記第2中間歯車20及び遊星歯車21を、図8及び
図9に示すように、前記回転ケース10の回転に伴い前
記各苗植体16が圃場面33に向かって下降動する区間
において回転ケース10の回転速度を減速して苗植軸1
5に伝達し、各苗植体16が圃場面33から離れるよう
に上昇動する区間において回転ケース10の回転速度を
加速して苗植軸15に伝達するようにした非円形歯車等
の不等速歯車にすることにより、各苗植体16における
分割爪17の先端が、図3及び図13に示すように、上
下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡22を描くよう
に構成する。
【0019】この場合において、図面における図3、図
5、図6、図9及び図12は、回転ケース12を、駆動
軸11の中心を通る水平線32に対してその回転方向と
逆方向に沿って適宜角度θだけ手前の位相に位置してい
る状態(これを上部停止位置と称する)を示し、この回
転ケース12は、前記伝動ケース7内等に設けたクラッ
チ機構(図示せず)にて当該回転ケース12の動力伝達
を遮断した場合に、前記した上部停止位置において停止
するように構成されている。
【0020】しかも、前記第2中間歯車20及び遊星歯
車21の一部には、第2中間歯車20から遊星歯車21
への伝達回転速度をアップするようにした部分的加速区
間部20a,21aを設けることにより、前記各苗植体
16が圃場面33に向かって下降動する減速区間中で且
つ分割爪17が圃場面33に近付いたときの位相位置に
おいて、前記苗植軸15における回転速度を一旦前記減
速区間中における回転速度よりも早い回転速度に加速す
るように構成する。
【0021】すなわち、前記第2中間歯車20及び遊星
歯車21におけるピッチ円を、図9に示すように、苗植
体16における分割爪17が圃場面33に対して最も深
く侵入する下死点の位相位置(イ)から圃場面33を抜
ける位相位置(ロ)を経て上死点前の位相位置(ハ)ま
で圃場面33から離れるように上昇動する区間では、第
2中間歯車20から遊星歯車21に伝達する回転速度を
回転ケース10における回転速度よりも加速するように
構成する一方、分割爪17が前記上死点前の位相位置
(ハ)から前記下死点の位相位置(イ)まで圃場面33
に向かって下降動する区間では、基本的には、第2中間
歯車20から遊星歯車21に伝達する回転速度を回転ケ
ース10における回転速度よりも減速するように構成す
ることにより、各分割爪17の先端における運動軌跡2
2を、上下方向に長さ楕円状閉ループにする。
【0022】しかも、前記第2中間歯車20及び遊星歯
車21におけるピッチ円を、前記分割爪17が上死点前
の位相位置(ハ)から下死点の位相位置(イ)まで圃場
面33に向かって下降動する区間において、先づ、分割
爪17が苗載台6に侵入する直前の位相位置(ニ)に向
かって回転速度を次第に減速して伝達し、この位相位置
(ニ)から分割爪17が苗載台6を通過した直後又はそ
の近傍の位相位置(ホ)に向かって当該位相位置(ホ)
において減速値が最大になるように回転速度を次第に減
速して伝達し、次いで、この位相位置(ホ)から分割爪
17における上部停止位置の位相位置(ヘ)を経て分割
爪17が圃場面33に近付いたときの位相位置(ト)ま
での間を、前記部分的加速区間部20a,21aの存在
により、回転速度を次第に加速して伝達し、この位相位
置(ト)において回転速度を、回転ケース10における
回転速度と等しくするか、又は、回転ケース10におけ
る回転速度に近い値にしたのち、この位相位置(ト)か
ら圃場面33に侵入するときの位相位置(チ)を経て前
記下死点の位相位置(イ)までの間を回転速度を減速す
るように構成されている。このために、前記各第2中間
歯車20及び各遊星歯車21の各々は、いずれの方向に
ついても対称形でない非対称形の非円形歯車になる。
【0023】この場合において、前記位相位置(ハ)か
ら位相位置(ト)までの間を、第1の減速区間と称し、
前記位相位置(ト)から前記位相位置(イ)までの間
を、第2の減速区間と称し、前記分割爪17が苗載台6
を通過した直後又はその近傍の位相位置(ホ)は、前記
第1の減速区間のうち最大減速値の近傍の部位に位置し
ている。
【0024】このように、第2中間歯車20及び遊星歯
車21の一部に、第2中間歯車20から遊星歯車21へ
の伝達回転速度をアップするようにした部分的加速区間
部20a,21aを設けて、前記各苗植体16が圃場面
33に向かって下降動する減速区間中で且つ分割爪17
が圃場面33に近付いたときの位相位置(ト)におい
て、前記苗植軸15における回転速度を一旦前記減速区
間中における回転速度よりも早い回転速度に加速するよ
うに構成したことにより、回転ケース10の回転に伴う
苗植体16の下降動に際して、この苗植体16の回転ケ
ース10と逆方向に回転速度が減速されながら当該苗植
体16における分割爪17が圃場面33に近付いた位相
位置(ト)に移行すると、前記各苗植体16の回転ケー
ス10と逆方向の回転速度が、前記部分的加速区間部2
0a,21aにて前記減速区間における回転速度よりも
早くなるように加速されることになるから、前記分割爪
17の先端における運動軌跡22のうち前記の部分は、
図12に示すように、各歯車に前記した部分的加速区間
を備えていない従来における運動軌跡51(点線で示
す)よりも前方向に膨らんだ形状になる。
【0025】その結果、回転ケース10を回転しながら
前進走行にした場合に各分割爪の先端が実際に描く走行
運動軌跡は、40株植えにした場合、図3に符号22d
で示すようになり、この40株植え走行運動軌跡22d
のうち圃場面33に対して出入りする部分は、前記従来
の場合よりも小さい角度のV字状なるから、圃場面33
を横切る寸法Lを大幅に短くでき、ひいては、苗の植付
けに際して圃場面33にあく植付け孔を小さくすること
ができるのである。
【0026】また、上死点前の位相位置(ハ)から始ま
る第1の減速区間における最大減速値を、分割爪17が
苗載台6を通過した直後又はその近傍の位相位置(ホ)
に位置したことで、苗植体16の回転ケース10に対す
る減速回転は、そのぶつ間爪17が苗載台6に芯に希有
した時点から急激に大きくなることになるから、分割爪
17の先端における運動軌跡22のうち苗載台6の上面
から以降の部分は、図11に示すように、前記先行技術
の場合の運動軌跡51よりも内側に移行する形状にな
る。
【0027】その結果、分割爪17は、苗載台6におけ
る苗マットに対して、当該苗マットからの取り出し寸法
がS1からS2に次第に小さくなるように進入すること
になるから、苗の取り出しに際して、苗のこぼれが発生
することを確実に低減できるのである。なお、図3にお
いて符号22aは、90株植えにした場合の走行運動軌
跡を、22bは、70株植えにした場合の走行運動軌跡
を、符号22cは、50株植えにした場合の走行運動軌
跡を各々示す。
【0028】また、前記太陽歯車12における左右両側
面のうち前記伝動ケース7とは反端側の側面には、前記
第1中間歯車19に噛合する金属板製の第1シザーズ歯
車23を、駆動軸11に回転自在に被嵌して設けて、こ
の第1シザーズ歯車23を、前記太陽歯車12との間に
駆動軸11に被嵌するように設けたコイル状の第1シザ
ーズばね24にて、太陽歯車12に対して円周方向に付
勢するように構成する。
【0029】すなわち、太陽歯車12の側面から軸線方
向に延びるように植設したピン25を、前記第1シザー
ズ歯車23に穿設の円弧状長溝孔23aより突出し、こ
のピン25と、前記第1シザーズ歯車23から軸線方向
に延びるように植設したピン26とに、前記コイル状の
第1シザーズばね24の両端を係合して、前記第1シザ
ーズ歯車23を太陽歯車12に対して円周方向に付勢す
ることにより、太陽歯車12と第1中間歯車19との間
におけるバックラッシュを消去するように構成する。
【0030】一方、前記各遊星歯車21における左右両
側面のうち前記伝動ケース7側の側面の各々には、前記
第1中間歯車19に噛合する金属板製にて円形にした第
2シザーズ歯車27を、苗植軸15に回転自在に被嵌し
て設けて、この第2シザーズ歯車27を、前記遊星歯車
21との間に苗植軸15に被嵌するように設けたコイル
状の第2シザーズばね28にて、遊星歯車21に対して
その回転方向と逆方向に付勢するように構成する。
【0031】すなわち、遊星歯車21の側面から軸線方
向に延びるように植設したピン29を、前記第2シザー
ズ歯車27に穿設の円弧状長溝孔27aより突出し、こ
のピン29と、前記第2シザーズ歯車27から軸線方向
に延びるように植設したピン30とに、前記コイル状の
第2シザーズばね28の両端を係合して、前記第2シザ
ーズ歯車27を、遊星歯車21に対してその回転方向と
逆方向に付勢することにより、第2中間歯車20と遊星
歯車21との間におけるバックラッシュを消去するよう
に構成する。
【0032】なお、前記実施形態は、太陽歯車12及び
各第1中間歯車19を円形歯車にし、各第2中間歯車2
0及び遊星歯車21を非等速歯車に構成する場合を示し
たが、本発明は、これに限らず、図14に示すように、
太陽歯車12及び各第1中間歯車19の方を、前記と同
様な形状の非等速歯車にし、各第2中間歯車20及び遊
星歯車21を、円形歯車に構成しても良いことは言うま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図3のIV−IV視拡大断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図4のVI−VI視断面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】図4のVIII−VIII視断面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】歯車機構の分解図である。
【図11】苗植体における分割爪先端の運動軌跡の一部
の状態を示す図である。
【図12】苗植体における分割爪先端の運動軌跡の一部
の状態を示す図である。
【図13】苗植体における分割爪先端の運動軌跡の全体
の状態を示す図である。
【図14】本発明における別の実施形態を示す図であ
る。
【図15】従来のロータリー式苗植機構を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 乗用型田植機 7 伝動ケース 8 ロータリー式苗植機構 10 回転ケース 11 駆動軸 12 太陽歯車 13 ボールベアリング 14 スリーブ体 15 苗植軸 16 苗植体 17 分割爪 18 中間軸 19 第1中間歯車 20 第2中間歯車 20a 第2中間歯車の部分的加速区間
部 21 遊星歯車 21a 遊星歯車の部分的加速区間部 22 分割爪先端の運動軌跡

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】田植機における機体側の伝動ケースから略
    水平横向きに突出する駆動軸に回転ケースを固着し、こ
    の回転ケースにおける前記駆動軸を中心とする円周上の
    等分箇所に、苗植軸を前記駆動軸と平行に軸支して、こ
    の各苗植軸に、分割爪を備えた苗植体を取付ける一方、
    前記回転ケースの中心に前記伝動ケースに回転不能に係
    止するように設けた太陽歯車と前記各苗植軸に固着した
    遊星歯車との間に、前記回転ケースの一回転中に各苗植
    軸を逆方向に一回転するようにした中間歯車を設け、こ
    れら太陽歯車、遊星歯車及び中間歯車を、前記各苗植体
    が圃場面に向かって下降動する区間において回転ケース
    の回転速度を減速して苗植軸に伝達し、各苗植体が圃場
    面から離れるように上昇動する区間において回転ケース
    の回転速度を加速して苗植軸に伝達するようにした不等
    速歯車にして、前記分割爪の先端における運動軌跡が上
    下方向に長い略楕円状になるように構成して成るロータ
    リー式苗植機構において、 前記太陽歯車、遊星歯車及び中間歯車のうち、前記各苗
    植体が圃場面に向かって下降動する減速区間中で且つ分
    割爪が圃場面に近付いたときの位相位置に、前記苗植軸
    における回転速度を一旦前記減速区間中における回転速
    度よりも早い回転速度に加速するようにした部分的加速
    区間部を設けたことを特徴とする田植機におけるロータ
    リー式苗植機構。
  2. 【請求項2】田植機における機体側の伝動ケースから略
    水平横向きに突出する駆動軸に回転ケースを固着し、こ
    の回転ケースにおける前記駆動軸を中心とする円周上の
    等分箇所に、苗植軸を前記駆動軸と平行に軸支して、こ
    の各苗植軸に、分割爪を備えた苗植体を取付ける一方、
    前記回転ケースの中心に前記伝動ケースに回転不能に係
    止するように設けた太陽歯車と前記各苗植軸に固着した
    遊星歯車との間に、前記回転ケースの一回転中に各苗植
    軸を逆方向に一回転するように前記太陽歯車に噛合する
    第1中間歯車と、前記遊星歯車に噛合する第2中間歯車
    とを設け、この第2中間歯車及び遊星歯車を、前記各苗
    植体が圃場面に向かって下降動する区間において回転ケ
    ースの回転速度を減速して苗植軸に伝達し、各苗植体が
    圃場面から離れるように上昇動する区間において回転ケ
    ースの回転速度を加速して苗植軸に伝達するようにした
    不等速歯車にして、前記分割爪の先端における運動軌跡
    が上下方向に長い略楕円状になるように構成して成るロ
    ータリー式苗植機構において、 前記第2中間歯車及び遊星歯車のうち、前記各苗植体が
    圃場面に向かって下降動する減速区間中で且つ分割爪が
    圃場面に近付いたときの位相位置に、前記苗植軸におけ
    る回転速度を一旦前記減速区間中における回転速度より
    も早い回転速度に加速するようにした部分的加速区間部
    を設けたことを特徴とする田植機におけるロータリー式
    苗植機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112106495A (zh) * 2020-08-20 2020-12-22 浙江理工大学 一种非圆齿轮双偏心轮组合式水稻钵苗移栽机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112106495A (zh) * 2020-08-20 2020-12-22 浙江理工大学 一种非圆齿轮双偏心轮组合式水稻钵苗移栽机构
CN112106495B (zh) * 2020-08-20 2021-12-07 浙江理工大学 一种非圆齿轮双偏心轮组合式水稻钵苗移栽机构

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