JPH09223922A - マイクロストリップアンテナの給電構造 - Google Patents

マイクロストリップアンテナの給電構造

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JPH09223922A
JPH09223922A JP5101696A JP5101696A JPH09223922A JP H09223922 A JPH09223922 A JP H09223922A JP 5101696 A JP5101696 A JP 5101696A JP 5101696 A JP5101696 A JP 5101696A JP H09223922 A JPH09223922 A JP H09223922A
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JP
Japan
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dielectric substrate
surface side
microstrip antenna
pattern
line
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Application number
JP5101696A
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English (en)
Inventor
Yujiro Taguchi
裕二郎 田口
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority to JP5101696A priority Critical patent/JPH09223922A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は太い給電ピンを使用可能にして、給
電ピンと、マイクロストリップ線路との接続部分の機械
的強度を向上させ、これによって移動体に搭載しても、
断線や接触不良などが発生しないようにする。 【解決手段】 マイクロストリップ線路8の先端側に、
マイクロストリップ線路8の線路幅Wに対して、“3”
倍以下の半径Rを持つ円形パターン7を形成し、これに
対応して前記円形パターン7に形成される貫通孔15、
この貫通孔15に挿入される第2給電ピン16の直径を
太くして、第2はんだ材19によって円形パターン7と
第2給電ピン16とを電気的、機械的にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機や陸上移動
体などに搭載され、人工衛星を中継局として通信を行な
う通信システムなどで使用されるマイクロストリップア
ンテナの給電構造に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機や陸上移動体に搭載し、人工衛星
を中継局として、通信する通信システムで使用される移
動体用アンテナ、例えばSatcomシステムなど、
1.6GHzの周波数レンジで使用される移動体用アン
テナでは、小型、軽量、薄型などの特徴を有するマイク
ロストリップアンテナが最も適している。また、このよ
うな通信システムで使用される電波としては、偏波追尾
の不要な円偏波が適していることから、マイクロストリ
ップアンテナを円偏波の送受信アンテナとして動作させ
るために、90度ハイブリッド回路を有し、これを2点
給電方式で駆動する方法が最も一般的である。
【0003】図8はこのような通信システムで使用され
る一般的なマイクロストリップアンテナの構成例を示す
概略構成図である。この図に示すマイクロストリップア
ンテナ101は、所定の比誘電率、厚さを持つ誘電体材
料(例えば、比誘電率εr として約2.6の値を持つテ
フロン材)によって構成される第1誘電体基板102
と、この第1誘電体基板102の下面に貼付された導体
板によって構成される第1アース板103と、前記第1
誘電体基板102の上面に貼付された導体板をエッチン
グなどして形成される所定形状、例えば円形状、矩形
状、方形状の放射導体(励振パッチ)104と、所定の
比誘電率、厚さを持つ誘電体材料(例えば、比誘電率ε
r として約2.6の値を持つテフロン材)によって構成
される第2誘電体基板105と、この第2誘電体基板1
05の上面に貼付された導体板によって構成される第2
アース板106とを備えている。
【0004】さらに、このマイクロストリップアンテナ
101は、前記第2誘電体基板105の下面に貼付され
た導体板をエッチングなどして形成される所定形状、例
えばテープ状のマイクロストリップ線路107と、前記
第1アース板103、第2アース板106を接着する導
電性接着剤層108と、前記放射導体104、第1誘電
体基板102、第1アース板103、第2アース板10
6、第2誘電体基板105、マイクロストリップ線路1
07に形成された各貫通孔109、110、111、1
12、113、114に挿入される第2給電ピン115
と、この第2給電ピン115の上端部分を前記放射導体
104の第2給電点116に機械的、電気的に接続する
第1はんだ材117と、前記第2給電ピン115の下端
部分を前記マイクロストリップ線路107の先端部分1
18に機械的、電気的に接続する第2はんだ材119と
を備えている。
【0005】このマイクロストリップアンテナ101を
製造するとき、次に述べる手順で製造する。まず、上下
面に導電板が貼付された誘電体基板の上面側をエッチン
グして、第1誘電体基板102と、第1アース板103
と、放射導体104とを作成した後、放射導体104の
第2給電点116に対応する位置に、ドリルの歯を当て
て、各貫通孔109、110、111を形成する。ま
た、この作業と並行して、上下面に導電板が貼付された
誘電体基板の下面側をエッチングして、第2誘電体基板
105と、第2アース板106と、マイクロストリップ
線路107とを作成した後、マイクロストリップ線路1
07の先端部分118にドリルの歯を当てて、各貫通孔
112、113、114を形成する。次いで、第1、第
2アース板103、106の少なくとも一方に導電性接
着材を塗布した後、第1誘電体基板102に形成された
第1アース板103と、第2誘電体基板105に形成さ
れた第2アース板106とが対向するように、これら第
1、第2誘電体基板102、105の上下面方向を整え
るとともに、第1誘電体基板102側に形成された各貫
通孔109、110、111と、第2誘電体基板105
側に形成された各貫通孔112、113、114とが連
通するように、これら第1、第2誘電体基板102、1
05の水平位置を調整して位置決めする。
【0006】この後、これら各貫通孔109〜114に
第2給電ピン115を差し込み、第1はんだ材117で
前記第2給電ピン115の上端と、放電導体104の第
2給電点116とをはんだ付けして、これらを機械的、
電気的に接続するとともに、第2はんだ材119で前記
第2給電ピン115の下端と、マイクロストリップ線路
107の先端部分118とをはんだ付けして、これらを
機械的、電気的に接続して、マイクロストリップアンテ
ナ101を完成させた後、90度ハイブリッド回路(図
示は省略する)の出力端子と、マイクロストリップ線路
107の一端とを接続する。この結果、送受信回路から
高周波信号が出力されると、これが90度ハイブリッド
回路の一方の出力端子から出力され、マイクロストリッ
プ線路107、第2給電ピン115を介して、前記放射
導体104の第2給電点116に供給されるとともに、
前記90度ハイブリッド回路の他方の出力端子からも前
記高周波信号が前記放射導体104の第1給電点(図示
は省略している)に上記と同様な経路で供給されると
き、放射導体104から円偏波(電波)が生成されて、
アンテナ面と垂直な方向に放射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
マイクロストリップアンテナ101では、第2誘電体基
板105として、通常、比誘電率εr が約2.6、厚み
tが1mmにされたテフロン基板を使用することが多
い。マイクロストリップ線路107のインピーダンスを
通常のアンテナと同じ、50Ωにするためには、図9に
示す如くマイクロストリップ線路107の線路幅を約2
mmにしなければならず、これに対応し、第2はんだ材
119によって第2給電ピン115をマイクロストリッ
プ線路107の先端部分118にはんだつけするとき、
はんだ付けスペースを確保する目的から、第2給電ピン
115の直径を約1mm程度にしなければならない。こ
のため、マイクロストリップアンテナ101を移動体に
搭載したとき、この移動体が移動する毎に発生する振動
などにより、第2給電ピン115と、マイクロストリッ
プ線路107との接続点に機械的な負荷がかかり、この
部分で断線や接触不良などが発生してしまうという問題
があった。本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので
あり、太い給電ピンを使用可能にして、給電ピンと、マ
イクロストリップ線路との接続部分の機械的強度を向上
させ、これによって移動体に搭載しても、断線や接触不
良などが発生しないようにすることができるマイクロス
トリップアンテナの給電構造を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によるマイクロストリップアンテナの給電構
造は、請求項1では、上面側に放射導体を有し、下面側
に第1アース板を有する第1誘電体基板と、上面側に第
2アース板を有し、下面側に線路パターンを有し、前記
第1誘電体基板の下面側に積層される第2誘電体基板
と、この第2誘電体基板上に形成されている前記線路パ
ターンと前記第1誘電体基板上に形成されている前記放
射導体とを貫通するように前記第2誘電体基板および前
記第1誘電体基板に形成される貫通孔と、この貫通孔に
挿入されて、前記線路パターンと前記放射導体とを電気
的、機械的に接続する給電ピンとを備えたマイクロスト
リップアンテナにおいて、前記線路パターンのうち、前
記給電ピンに接続される部分に、前記線路パターンの幅
に対し、約3倍以下の半径を持つ円形パターンを形成
し、この円形パターンの半径に応じて前記貫通孔の径、
前記給電ピンの径を太くしたことを特徴としている。
【0009】また、請求項2では、上面側に放射導体を
有し、下面側に第1アース板を有する第1誘電体基板
と、上面側に第2アース板を有し、下面側に線路パター
ンを有し、前記第1誘電体基板の下面側に積層される第
2誘電体基板と、この第2誘電体基板上に形成されてい
る前記線路パターンと前記第1誘電体基板上に形成され
ている前記放射導体とを貫通するように前記第2誘電体
基板および前記第1誘電体基板に形成される貫通孔と、
この貫通孔に挿入されて、前記線路パターンと前記放射
導体とを電気的、機械的に接続する給電ピンとを備えた
マイクロストリップアンテナにおいて、前記線路パター
ンのうち、前記給電ピンに接続される部分に、所定の面
積を持つ多角形の形状をした幅広パターンを形成し、こ
の幅広パターンの形状に応じて前記貫通孔の径、前記給
電ピンの径を太くしたことを特徴としている。また、請
求項3では、請求項1または2に記載したマイクロスト
リップアンテナの給電構造において、下面側に第3アー
ス板を有する第3誘電体基板を前記第2誘電体基板の下
面側に積層し、前記線路パターンをストリップ線路とし
て機能させることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明によるマイクロスト
リップアンテナの給電構造の詳細な説明に先だって、本
発明による給電構造の基本原理を説明する。今、マイク
ロストリップ線路の特性を考察するために、図4に示す
如く、所定の比誘電率を持ち、所定の厚みに形成された
誘電体基板120を使用し、この誘電体基板120の上
下面に貼付された導体板のうち、上面側の導体板をエッ
チングして、全体の長さが“50mm+L1 +50m
m”、線路幅が“W”で、途中に長さ“L1 ”、幅“W
1 ”の矩形パターン121を持つマイクロストリップ線
路122を形成したモデルを想定し、このモデルについ
て、マイクロストリップ線路に関する市販のCADを使
用し、マイクロストリップ線路122の特性について、
シミュレーションしてみる。このとき、このモデルにつ
いて、マイクロストリップ線路122の一端を観測点1
23にし、他端をマイクロストリップアンテナに接続す
るものとし、他端をこのマイクロストリップアンテナの
インピーダンスと等価な50Ωの抵抗値を持つ終端抵抗
124で終端させるものと仮定する。
【0011】この際、マイクロストリップ線路122の
他端とマイクロストリップアンテナとを接続する給電ピ
ンの長さが5mm程度になることから、高周波信号の周
波数fが1.6GHzであると仮定すると、5mm≒
0.027λとなり、給電ピンの長さが波長λに比べ
て、充分に短くなり、給電ピンの長さを無視することが
できる。そして、このモデルについて、誘電体基板12
0の厚さhを“0.764mm”、マイクロストリップ
線路122の厚さtを“0.018mm”にし、さらに
図5に示す如く誘電体基板120の比誘電率εr を
“2.6”にし、CADを使用して、シミュレーション
を実行する。マイクロストリップ線路122の線路幅W
を、その特性インピ−ダンスが50Ωとなる“2.08
mm”に設定するが、観測点123より抵抗124側を
見た入力インピ−ダンスは、矩形パタ−ン121のため
に50Ωよりずれて入力VSWR特性は劣化する。
【0012】この入力VSWR特性が実用上許容できる
2以下となる矩形パタ−ン121の寸法をシミュレ−シ
ョンで求めると、図7の表に示す如く“L1 ×W1 ”を
“7.68mm×5.98mm”が最大寸法である。同
様に、このモデルについて、誘電体基板120の厚さh
を“0.764mm”、マイクロストリップ線路122
の厚さtを“0.018mm”にし、さらに図6に示す
如く誘電体基板120の比誘電率εr を“10”にし、
CADを使用して、シミュレーションを実行すると、マ
イクロストリップ線路122の線路幅Wをその特性イン
ピ−ダンスが50Ωとなる“0.679mm”にし、観
測点123から抵抗124側を見たときの入力VSWR
を実用上、許容することができる“2”以下にする矩形
パタ−ン121の最大寸法は、図7の表に示す如く矩形
パターン121の寸法L1 ×W1 を“1.08mm×
8.0mm”にしたときである。そして、このようなマ
イクロストリップ線路122では、矩形パターン121
がその面積で規定される容量リアクタンスとして動作す
ることから、同じ面積であれば、形状が円形であって
も、多角形であっても、同じ動作をする。
【0013】そこで、この矩形パターン121と同じ容
量を持つ円形パターンの半径Rを計算すると、図7に示
す如く誘電体基板120の比誘電率εr が“2.6”の
とき、半径Rを“3.82mm”にしたとき、つまりマ
イクロストリップ線路120の線路幅Wと、円形パター
ンの半径Rとの比を“1.84”にしたとき、入力VS
WRを“2”にできることが分かった。同様に、誘電体
基板120の比誘電率εr が“10”のときには、半径
Rを“1.66mm”にし、マイクロストリップ線路1
22の線路幅Wと、円形パターンの半径Rとの比を
“2.44”にしたとき、入力VSWRを“2”にでき
ることが分かった。これらの各シミュレーション結果か
ら、マイクロストリップ線路122中に円形パターンを
配置したとき、誘電体基板120の材料として一般的に
使用されている比誘電率εr が“1”〜“10”の範囲
内では、マイクロストリップ線路122の線路幅Wと、
円形パターンの半径Rとの比を最大でも、“3”以下に
すれば、良いことが分かった。
【0014】以下、上述した基本原理を使用した本発明
によるマイクロストリップアンテナの給電構造を図面に
示した形態例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明
によるマイクロストリップアンテナの給電構造の一形態
例を適用したマイクロストリップアンテナの一例を示す
断面図である。この図に示すマイクロストリップアンテ
ナ1は、所定の比誘電率、厚さを持つ誘電体材料(例え
ば、比誘電率εr として約2.6の値を持つテフロン
材)によって構成される第1誘電体基板2と、この第1
誘電体基板2の下面に貼付された導体板によって構成さ
れる第1アース板3と、前記第1誘電体基板2の上面に
貼付された導体板をエッチングなどして形成される所定
形状、例えば円形状、矩形状、方形状の放射導体(励振
パッチ)4と、所定の比誘電率、厚さを持つ誘電体材料
(例えば、比誘電率εr として約2.6の値を持つテフ
ロン材)によって構成される第2誘電体基板5と、この
第2誘電体基板5の上面に貼付された導体板によって構
成される第2アース板6と、前記第2誘電体基板5の下
面に貼付された導体板をエッチングなどして形成される
所定形状、例えば図2に示すように線路幅Wが“約2m
m”にされ、その先端に、半径Rが“3.82mm”の
円形パターン7が形成されたテープ状のマイクロストリ
ップ線路8とを備えている。
【0015】さらに、このマイクロストリップアンテナ
1は、前記第1アース板3、第2アース板6を接着する
導電性接着剤層9と、直径が約6mmの円柱導体によっ
て構成され、前記放射導体4、第1誘電体基板2、第1
アース板3、第2アース板6、第2誘電体基板5、円形
パターン7に形成された各貫通孔10、11、12、1
3、14、15に挿入される第2給電ピン16と、この
第2給電ピン16の上端部分を前記放射導体4の第2給
電点17に機械的、電気的に接続する第1はんだ材18
と、前記第2給電ピン16の下端部分を前記マイクロス
トリップ線路8の先端に形成された円形パターン7に機
械的、電気的に接続する第2はんだ材19とを備えてい
る。このマイクロストリップアンテナ1を使用すると
き、90度ハイブリッド回路(図示は省略する)の出力
端子の1つと、マイクロストリップアンテナ1を構成す
るマイクロストリップ線路8の入力端子20とを接続す
る。
【0016】この結果、送受信回路から高周波信号が出
力されると、これが90度ハイブリッド回路の一方の出
力端子から出力され、マイクロストリップ線路8、円形
パターン7、第2給電ピン16を介して、前記放射導体
4の第2給電点17に供給されるとともに、前記90度
ハイブリッド回路の他方の出力端子からも前記高周波信
号が前記放射導体4の第1給電点(図示は省略してい
る)に上記と同様な経路で供給されるとき、放射導体4
から円偏波(電波)が生成されて、アンテナ面と垂直な
方向に放射される。この際、マイクロストリップ線路8
の先端に、直径が“7.64mm”にされた円形パター
ン7を形成して、この円形パターン7の中心に、直径が
“約6mm”にされた貫通孔15を形成し、この貫通孔
15に、直径が“約6mm”にされた第2給電ピン16
を差し込み、第2はんだ材19で、これら第2給電ピン
16と、円形パターン7とを電気的、機械的に接続して
いるので、マイクロストリップ線路8の入力端子20か
ら見たマイクロストリップアンテナ1のインピーダンス
を入力VSWR=2程度にしながら、マイクロストリッ
プアンテナ1を移動体に搭載した場合でも、第2給電ピ
ン16と、円形パターン7との接続部分が断線したり、
接触不良になったりしないようにすることができる。
【0017】このように、この形態例では、マイクロス
トリップ線路8の先端側に、マイクロストリップ線路8
の線路幅Wに対して、“3”倍以下の半径Rを持つ円形
パターン7を形成し、これに対応して前記円形パターン
7に接続される第2給電ピン16の直径を太くしたの
で、マイクロストリップ線路8の入力端子20から第2
給電ピン16側を見たときの入力インピーダンスとし
て、入力VSWRを“2”にしながら、第2給電ピン1
6と、円形パターン7との接続部分の機械的強度を向上
させ、これによって移動体に搭載しても、断線や接触不
良などが発生しないようにすることができる。
【0018】また、上述した形態例においては、マイク
ロストリップ線路8の先端側に円形パターン7を形成す
るようにしているが、図3に示す如く円形パターン7に
代えて、矩形パターン21を形成しても、また多角形パ
ターンを形成しても良い。
【0019】このようにしても、これら矩形パターン2
1や多角形パターンの面積が前記円形パターン7の面積
と同じであれば、上述した形態例と同様に、マイクロス
トリップ線路8の入力端子20から第2給電ピン16側
を見たときの入力インピーダンスとして、入力VSWR
を“2”にしながら、第2給電ピン16と、矩形パター
ン21や多角形パターンとの接続部分の機械的強度を向
上させ、これによって移動体に搭載しても、断線や接触
不良などが発生しないようにすることができる。
【0020】また、上述した各形態例においては、給電
線路としてマイクロストリップ線路8を使用するように
しているが、下面にアース板を有する第3誘電体基板を
用意し、これを第2誘電体基板5の下面側に積層して、
前記マイクロストリップ線路8をストリップ線路として
使用するようにしても良い。このようにしても、上述し
た各形態例と同様に、ストリップ線路の入力端子から第
2給電ピン16側を見たときの入力インピーダンスとし
て、入力VSWRを“2”にしながら、第2給電ピン1
6と、ストリップ線路との接続部分の機械的強度を向上
させ、これによって移動体に搭載しても、断線や接触不
良などが発生しないようにすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1〜3では、太い給電ピンを使用可能にして、給電
ピンと、マイクロストリップ線路との接続部分の機械的
強度を向上させ、これによって移動体に搭載しても、断
線や接触不良などが発生しないようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマイクロストリップアンテナの給
電構造の一形態例を適用したマイクロストリップアンテ
ナの一例を示す断面図である。
【図2】図1に示すマイクロストリップアンテナを下側
から見たときの平面図である。
【図3】本発明によるマイクロストリップアンテナの給
電構造の他の形態例を適用したマイクロストリップアン
テナの一例を示す平面図である。
【図4】本発明による給電構造の基本原理を説明する際
に使用したマイクロストリップ線路のモデル例を示す斜
視図である。
【図5】図4に示すマイクロストリップ線路を構成する
誘電体基板の比誘電率を2.6にしたときのシミュレー
ション結果を示す模式図である。
【図6】図4に示すマイクロストリップ線路を構成する
誘電体基板の比誘電率を10にしたときのシミュレーシ
ョン結果を示す模式図である。
【図7】図4に示すマイクロストリップ線路を構成する
誘電体基板の比誘電率を2.6、10にしたときのシミ
ュレーション結果を示す表である。
【図8】従来から知られている一般的なマイクロストリ
ップアンテナの一例を示す断面図である。
【図9】図8に示すマイクロストリップアンテナを下側
から見たときの平面図である。
【符号の説明】
1 マイクロストリップアンテナ、2 第1誘電体基
板、3 第1アース板、4放射導体、5 第2誘電体基
板、6 第2アース板、7 円形パターン、8マイクロ
ストリップ線路、9 導電性接着剤層、10、11、1
2、13、14、15 貫通孔、16 第2給電ピン、
17 第2給電点、18 第1はんだ材、19 第2は
んだ材、20 入力端子、21 矩形パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側に放射導体を有し、下面側に第1
    アース板を有する第1誘電体基板と、上面側に第2アー
    ス板を有し、下面側に線路パターンを有し、前記第1誘
    電体基板の下面側に積層される第2誘電体基板と、この
    第2誘電体基板上に形成されている前記線路パターンと
    前記第1誘電体基板上に形成されている前記放射導体と
    を貫通するように前記第2誘電体基板および前記第1誘
    電体基板に形成される貫通孔と、この貫通孔に挿入され
    て、前記線路パターンと前記放射導体とを電気的、機械
    的に接続する給電ピンとを備えたマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記線路パターンのうち、前記給電ピンに接続される部
    分に、前記線路パターンの幅に対し、約3倍以下の半径
    を持つ円形パターンを形成し、この円形パターンの半径
    に応じて前記貫通孔の径、前記給電ピンの径を太くした
    ことを特徴とするマイクロストリップアンテナの給電構
    造。
  2. 【請求項2】 上面側に放射導体を有し、下面側に第1
    アース板を有する第1誘電体基板と、上面側に第2アー
    ス板を有し、下面側に線路パターンを有し、前記第1誘
    電体基板の下面側に積層される第2誘電体基板と、この
    第2誘電体基板上に形成されている前記線路パターンと
    前記第1誘電体基板上に形成されている前記放射導体と
    を貫通するように前記第2誘電体基板および前記第1誘
    電体基板に形成される貫通孔と、この貫通孔に挿入され
    て、前記線路パターンと前記放射導体とを電気的、機械
    的に接続する給電ピンとを備えたマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記線路パターンのうち、前記給電ピンに接続される部
    分に、所定の面積を持つ多角形の形状をした幅広パター
    ンを形成し、この幅広パターンの形状に応じて前記貫通
    孔の径、前記給電ピンの径を太くしたことを特徴とする
    マイクロストリップアンテナの給電構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載したマイクロス
    トリップアンテナの給電構造において、 下面側に第3アース板を有する第3誘電体基板を前記第
    2誘電体基板の下面側に積層し、前記線路パターンをス
    トリップ線路として機能させることを特徴とするマイク
    ロストリップアンテナの給電構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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