JPH09223245A - シェーディング描画装置 - Google Patents

シェーディング描画装置

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JPH09223245A
JPH09223245A JP5549996A JP5549996A JPH09223245A JP H09223245 A JPH09223245 A JP H09223245A JP 5549996 A JP5549996 A JP 5549996A JP 5549996 A JP5549996 A JP 5549996A JP H09223245 A JPH09223245 A JP H09223245A
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JP
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delta value
selector
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unit
shading
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JP5549996A
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Inventor
Yukiomi Kawasaki
幸臣 川崎
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 矩形領域の一括シェーディング描画を可能に
する。 【解決手段】 デルタ値算出部2はコンピュータ部1か
ら矩形領域の左上隅,右下隅の座標値,色情報を受ける
と、それらから色情報の画素間の変化量を示すX方向デ
ルタ値Δx,Y方向デルタ値Δyを算出する。メモリ制
御部3は、Δx,Δyをデルタ値保存部5に設定し、左
上隅の色情報を信号線408 を通じて加算部7に出力す
る。X方向積算部6はΔxをそれぞれ異なる値だけ整数
倍した結果を加算部7に出力し、Y方向積算部12はΔy
をそれぞれ異なる値だけ整数倍した結果をセレクタ13を
通じて加算部7に出力する。メモリ制御部3は、メモリ
素子8におけるシェーディング対象矩形領域の左上隅を
含む行から右下隅を含む行まで、セレクタ13で選択する
Δyを1行毎に適宜切り替え且つセレクタ14で加算部7
の出力を適宜選択しながら、シェーディング処理後の色
情報を該当する列に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビットマップされた
メモリ素子を有する図形処理装置に関し、特にシェーデ
ィング描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ここ数年コンピュータグラフィックス
(CG)に関するハードウェア,ソフトウェアの急速な
進歩に歩調を合わせ、その応用分野も工学,医学に限ら
れず、オフィスオートメーション(OA),アート等へ
と急速に拡大されている。CG技術は多岐にわたるが、
その中の1つに陰影付けとも呼ばれるシェーディング技
術がある。シェーディングとは、光による明暗や影およ
びハイライトを描く技術であり、以前から様々な手法が
開発されており、コンピュータの高速化,メモリの低価
格化に伴って、その技術も急速に進んでいる。
【0003】シェーディングは、古くは、コンピュータ
部が各画素毎の色情報を逐次求めてメモリ素子に書き込
むことで実現していた。しかし、この手法では、コンピ
ュータ部による1画素の色情報の算出とその書き込みと
いう処理をシェーディング対象領域に含まれる各画素毎
に繰り返す必要があり、描画が遅れるという問題点があ
った。
【0004】そこで、たとえば特開平5−210748
号公報では、シェーディング対象領域の複数の画素を一
括してシェーディングする技術が提案されている。この
技術では、ビットマップされたメモリ素子における1行
中の或る列から或る列までの直線部分を一括してシェー
ディングすることができる。以下、この従来技術につい
て図4を参照して説明する。
【0005】図4に示すように、従来のシェーディング
描画装置は、CPU101と、DDA(Digital
Deferential Analizer)102
と、メモリ制御部103と、表示メモリ104と、それ
らを接続するバス111と、D/Aコンバータ109
と、CRT110とから構成され、表示メモリ104
は、デルタ値格納部105,積算部106,加算部10
7およびCRT110の各画素にビットマップされたメ
モリセル108とを有している。
【0006】メモリセル108の行方向をX方向,列方
向をY方向とし、或る行中の或る画素から或る画素まで
の直線部分のシェーディングを行う場合、CPU101
は、その直線部分の始点となる座標値と色情報,終点と
なる座標値と色情報を出力する。DDA102では、
(終点色情報−始点色情報)/(終点X座標−始点X座
標)を計算し、その計算結果をデルタ値として、メモリ
制御部103を通じてデルタ値格納部105に格納す
る。デルタ値格納部105に格納されたデルタ値は積算
部106に与えられ、積算部106ではそのデルタ値を
1倍,2倍,…,j倍した値を加算部107に出力す
る。他方、加算部107には、バス111を介して始点
色情報も与えられており、その始点色情報に、1倍した
デルタ値を加算した色情報,2倍したデルタ値を加算し
た色情報,…,j倍したデルタ値を加算した色情報をそ
れぞれ生成して出力する。この後、メモリ制御部103
の制御の下に、メモリセル108における始点から終点
までの直線部分に、加算部107の各加算結果が書き込
まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のシェ
ーディング描画装置では、シェーディング対象領域の複
数の画素を一括してシェーディングすることはできた
が、一括シェーディング対象となる領域はビットマップ
されたメモリ素子における同一行の範囲に限られてい
た。従って、例えばn行×m列の矩形領域を陰影付けし
ようとする場合でも、コンピュータ部(CPU101)
は同じような動作をその行数分だけ繰り返す必要があっ
た。即ち、各行毎に、その始点となる座標値と色情報,
終点となる座標値と色情報とを算出して出力する処理が
必要であり、コンピュータ部の負荷が増大すると共に描
画速度が低下するという問題点があった。
【0008】そこで本発明の目的は、矩形領域内を一括
してシェーディングすることができるようにすることに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビットマップ
されたメモリ素子を有する図形処理装置において、コン
ピュータ部から与えられるシェーディング対象矩形領域
の始点座標値,始点色情報,終点座標値および終点色情
報からシェーディング図形描画のための色情報の画素間
の変化量を示すX方向デルタ値およびY方向デルタ値を
算出するデルタ値算出部と、該デルタ値算出部で算出さ
れたX方向デルタ値およびY方向デルタ値を保持するデ
ルタ値保存部と、該デルタ値保存部に保存されたX方向
デルタ値をそれぞれ異なる数だけ整数倍するX方向積算
部と、前記デルタ値保存部に保存されたY方向デルタ値
をそれぞれ異なる数だけ整数倍するY方向積算部と、該
Y方向積算部で整数倍されたY方向デルタ値を選択する
第1のセレクタと、前記X方向積算部で整数倍された各
々のX方向デルタ値に前記始点色情報と前記第1のセレ
クタで選択されたY方向デルタ値とを加算する加算部
と、該加算部の出力を選択する第2のセレクタと、前記
メモリ素子におけるシェーディング対象矩形領域の先頭
行から最終行まで、前記第1のセレクタで選択するデル
タ値を1行毎に適宜切り替えながら、前記加算部で加算
された値を前記第2のセレクタで各列毎に適宜選択して
各行の各列に書き込むメモリ制御部とを備えることを特
徴とする。
【0010】このような構成のシェーディング描画装置
にあっては、コンピュータ部から、シェーディング対象
矩形領域の始点および終点の座標値と始点色情報と終点
色情報とが出力されると、デルタ値算出部がそれらから
シェーディング図形描画のための色情報の画素間の変化
量を示すX方向デルタ値およびY方向デルタ値を算出し
てデルタ値保存部に保存し、X方向積算部がその保存さ
れたX方向デルタ値をそれぞれ異なる数だけ整数倍して
加算部に出力すると共に、Y方向積算部が上記保存され
たY方向デルタ値をそれぞれ異なる数だけ整数倍して第
1のセレクタに出力する。そして、メモリ制御部が、メ
モリ素子におけるシェーディング対象矩形領域の先頭行
から最終行まで、第1のセレクタで選択するY方向デル
タ値を1行毎に適宜切り替えながら、前記加算部で加算
された値を前記第2のセレクタで各列毎に適宜選択して
各行の各列に書き込む。このとき、加算部では、X方向
積算部で整数倍された各々のX方向デルタ値に前記始点
色情報と前記セレクタで選択されたY方向デルタ値とを
加算して出力している。
【0011】また本発明のシェーディング描画装置は、
ビットマップされたメモリ素子を有する図形処理装置に
おいて、コンピュータ部から与えられるシェーディング
対象矩形領域の始点座標値,始点色情報,終点座標値,
終点色情報および縦横のシェーディング程度を指定する
比率データからシェーディング図形描画のための色情報
の画素間の変化量を示すX方向デルタ値及びY方向デル
タ値を算出するデルタ値算出部と、該デルタ値算出部で
算出されたX方向デルタ値およびY方向デルタ値を保持
するデルタ値保存部と、該デルタ値保存部に保存された
X方向デルタ値をそれぞれ異なる数だけ整数倍するX方
向積算部と、前記デルタ値保存部に保存されたY方向デ
ルタ値をそれぞれ異なる数だけ整数倍するY方向積算部
と、該Y方向積算部で整数倍されたY方向デルタ値を選
択する第1のセレクタと、前記X方向積算部で整数倍さ
れた各々のX方向デルタ値に前記始点色情報と前記第1
のセレクタで選択されたY方向デルタ値とを加算する加
算部と、該加算部の出力を選択する第2のセレクタと、
前記メモリ素子におけるシェーディング対象矩形領域の
先頭行から最終行まで、前記比率データの内容に従って
前記第1のセレクタで選択するY方向デルタ値を1行毎
に適宜切り替えながら、前記加算部で加算された値を前
記第2のセレクタで各列毎に適宜選択して各行の各列に
書き込むメモリ制御部とを備えることを特徴とする。
【0012】このような構成のシェーディング描画装置
にあっては、コンピュータ部から、シェーディング対象
矩形領域の始点および終点の座標値と始点色情報と終点
色情報と比率データとが出力されると、デルタ値算出部
がそれらからシェーディング図形描画のための色情報の
画素間の変化量を示すX方向デルタ値およびY方向デル
タ値を算出してデルタ値保存部に保存し、X方向積算部
がその保存されたX方向デルタ値をそれぞれ異なる数だ
け整数倍して加算部に出力すると共に、Y方向積算部が
上記保存されたY方向デルタ値をそれぞれ異なる数だけ
整数倍して第1のセレクタに出力する。そして、メモリ
制御部が、メモリ素子におけるシェーディング対象矩形
領域の先頭行から最終行まで、前記比率データの内容に
従って前記第1のセレクタで選択するY方向デルタ値を
1行毎に適宜切り替えながら、前記加算部で加算された
値を前記第2のセレクタで各列毎に適宜選択して各行の
各列に書き込む。このとき、加算部では、X方向積算部
で整数倍された各々のX方向デルタ値に前記始点色情報
と前記セレクタで選択されたY方向デルタ値とを加算し
て出力している。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は本発明を適用した図形処理装置の一
例を示すブロック図である。この例の図形処理装置は、
CPU等を含むコンピュータ部1と、デルタ値算出部2
と、表示メモリ部4と、これらを接続するバス11と、
表示メモリ部4に接続されたD/A変換器9と、このD
/A変換器9に接続されたCRT等のディスプレイ10
とから構成されている。
【0015】また、表示メモリ部4は、バス11に接続
されたメモリ制御部3と、このメモリ制御部3にアドレ
ス及び制御線401を通じて接続されたメモリ素子8
と、メモリ制御部3に信号線402を通じて接続された
デルタ値保存部5と、このデルタ値保存部5に信号線4
03を通じて接続されたX方向積算部6と、デルタ値保
存部5に信号線412を通じて接続されたY方向積算部
12と、Y方向積算部12と信号線404−0〜404
−iを通じて接続されると共にメモリ制御部3と信号線
405を通じて接続されたセレクタ13と、X方向積算
部6と信号線406−0〜406−jを通じて、セレク
タ13と信号線407を通じて、またメモリ制御部3と
信号線408を通じて、それぞれ接続された加算部7
と、この加算部7と信号線409−0〜409−jを通
じて、メモリ制御部3と信号線410を通じて、またメ
モリ素子8とデータ線411を通じて、それぞれ接続さ
れたセレクタ14とから構成されている。
【0016】メモリ素子8は描画される色に対応した色
情報を格納するメモリで、ディスプレイ10の各画素に
1対1に対応する記憶域から構成されている。このメモ
リ素子8は本実施例の場合、ページモード機能を有する
DRAMで構成されており、行アドレスによって行を選
択した後は、列アドレスを変化させるだけで同一行の複
数の画素に対して高速にアクセスできるようになってい
る。
【0017】またデルタ値保存部5は、X方向デルタ値
Δxを保持するレジスタ51と、Y方向デルタ値Δyを
保持するレジスタ52とを含んでいる。
【0018】更に、X方向積算部6は、信号線403を
通じてデルタ値保存部5から出力されるデルタ値Δxを
0倍,1倍,2倍,…,j倍(jは整数)する乗算器6
−0〜6−jを有し、Y方向積算部12は、信号線41
2を通じてデルタ値保存部5から出力されるデルタ値Δ
yを0倍,1倍,2倍,…,i倍(iは整数)する乗算
器12−0〜12−iを有し、加算部7は、信号線40
8を通じてメモリ制御部3から出力される始点色情報
に、信号線406−0〜406−jを通じてX方向積算
部6の各乗算器6−0〜6−jから出力される整数倍後
のデルタ値Δxおよび信号線407を通じてセレクタ1
3から出力される整数倍後のデルタ値Δyを加算する加
算器7−0〜7−jを有している。なお、X方向積算部
6の乗算器6−0およびY方向積算部12の乗算器12
−0はそれぞれ値0を出力するレジスタでも良く、また
乗算器6−0は省略することもできる。省略する場合、
加算部7の加算器7−0は信号線408から与えられる
始点色情報と信号線407から与えられるセレクタ13
の出力とを加算する2入力加算器となる。
【0019】以下、本実施例の動作を説明する。
【0020】今、メモリ素子8におけるシェーディング
描画対象領域として、図2の符号80に示す矩形領域を
考える。ここで、メモリ素子8の行方向をX方向,列方
向をY方向とした場合、矩形領域80のサイズはX方向
が5画素,Y方向が3画素になっている。なお、j+1
>5,i+1>3とする。また説明の便宜上、矩形領域
80に含まれる各画素に図示する符号Pab(a=0〜
2,b=0〜4)を付けることにする。ここで、aは行
を特定する添字、bは列を特定する添字である。従っ
て、矩形領域80の先頭行に含まれる画素はP00
04、次の行に含まれる画素はP10〜P14、最終行に含
まれる画素はP20〜P24で表現される。
【0021】図2に示したような矩形領域80をシェー
ディングする場合、コンピュータ部1では、始点として
矩形領域80の左上隅の画素P00を、終点として右下隅
の画素P24をとり、始点情報として画素P00の座標値と
その色情報を、終点情報として画素P24の座標値とその
色情報を指定し、また比率データを指定したシェーディ
ング描画要求をバス11経由でデルタ値算出部2に出力
する。
【0022】ここで、比率データはXY方向のシェーデ
ィング程度を指定するデータで、例えば(α,β)とい
う形式を有する。αはシェーディング対象領域の行方向
(X方向)のシェーディング程度を、βは列方向(Y方
向)のシェーディング程度を規定する。なお、この比率
データの指定がNULLの場合は、比率データの指定が
無いものとみなされる。
【0023】例えば図2に示した矩形領域80をその左
上隅の画素P00から右下隅の画素P24に向かって斜め右
下方向にシェーディングする場合、比率データはNUL
Lとする。また、矩形領域80の左側から右側に向かっ
てシェーディングする場合、つまり各行とも同じシェー
ディング状態とする場合、Y方向のシェーディングを行
わないため(1,0)と指定する。更に、矩形領域80
の上側から下側に向かってシェーディングする場合、つ
まり各列とも同じシェーディング状態とする場合、X方
向のシェーディングを行わないため、(0,1)と指定
する。また、終点色情報と始点色情報との差分のうち、
H/(H+L)分はX方向に振り分け、L/(H+L)
分はY方向に振り分ける場合には、(H,L)(H,L
≠0)と指定する。
【0024】デルタ値算出部2は、シェーディング描画
要求に含まれる上記の始点,終点情報および比率データ
を受け取り、下記のようにデルタ値Δx,Δyを算出す
る。
【0025】○比率データがNULLの場合 Δx,Δy=(Pe−Ps)/{(Xe−Xs)+(Ye−Ys)} …(1) ここで、Pe;終点の色情報 Ps;始点の色情報 Xe;終点のX座標値 Xs;始点のX座標値 Ye;終点のY座標値 Ys;始点のY座標値
【0026】例えば、始点の色情報を仮に0,終点の色
情報を仮に6とすると、図2の矩形領域80の場合、
(Pe−Ps)=6となり、(Xe−Xs)は4,(Y
e−Ys)は2なので、Δx,Δyは1となる。
【0027】○比率データが(1,0)の場合 Δx=(Pe−Ps)/(Xe−Xs) Δy=0…(2)
【0028】例えば、始点の色情報を仮に0,終点の色
情報を仮に6とすると、図2の矩形領域80の場合、Δ
xは1.5となる。
【0029】○比率データが(0,1)の場合 Δx=0 Δy=(Pe−Ps)/(Ye−Ys)…(3)
【0030】例えば、始点の色情報を仮に0,終点の色
情報を仮に6とすると、図2の矩形領域80の場合、Δ
yは3となる。
【0031】○比率データが(H,L)の場合(H,L
≠0) Δx={(Pe−Ps)×(H/H+L)}/(Xe−Xs) Δy={(Pe−Ps)×(L/H+L)}/(Ye−Ys) …(4)
【0032】例えば、Hを1,Lを2,始点の色情報を
仮に0,終点の色情報を仮に6とすると、図2の矩形領
域80の場合、Δxは0.5、Δyは2となる。
【0033】デルタ値算出部2は、デルタ値Δx,Δy
を算出すると、コンピュータ部1から受け取ったシェー
ディング描画要求にこのデルタ値を含めて、バス11経
由で表示メモリ部4のメモリ制御部3に出力する。
【0034】メモリ制御部3は、シェーディング描画要
求を受けると、それを解釈して図3に示すような制御を
開始する。先ず、シェーディング描画要求中のデルタ値
Δx,Δyを信号線402を通じてデルタ値保存部5の
レジスタ51,52に設定し、また信号線408に始点
の色情報を出力する(S1)。デルタ値保存部5にデル
タ値Δx,Δyが設定されると、信号線403,412
を通じてX方向積算部6およびY方向積算部12にデル
タ値Δx,Δyが伝達され、X方向積算部6中の乗算器
6−0〜6−jでは、それぞれ0,Δx,2Δx,…j
Δxの乗算結果を信号線406−0〜406−jに出力
し、Y方向積算部12中の乗算器12−0〜12−iで
は、それぞれ0,Δy,2Δy,…,iΔyの乗算結果
を信号線404−0〜404−iに出力する。
【0035】次にメモリ制御部3は、今回のシェーディ
ング描画要求によるシェーディング対象領域80の最初
の行の画素P00〜P04を処理すべく、信号線405によ
ってセレクタ13にY方向積算部12の乗算器12−0
の出力を選択させると同時に、アドレス及び制御線40
1によってメモリ素子8の画素P00〜P04を含む行を選
択する(S2)。セレクタ13が乗算器12−0の出力
を選択すると、その値は0なので、加算部7の各加算器
7−0〜7−jは始点色情報とX方向積算部6の各出力
の和、つまり、始点色情報,始点色情報+Δx,始点色
情報+2Δx,…,始点色情報+jΔxとなり、これら
が信号線409−0〜409−jを通じてセレクタ14
に入力される。そして、メモリ制御部3は、上記の行選
択制御に引続き、比率データの内容に従って、以下のよ
うにして上記選択した行中の各画素P00〜P04にシェー
ディング処理後の色情報を書き込む(S3,S4)。
【0036】○比率データがNULL,(1,0)また
は(H,L)(H,L≠0)の場合 信号線410によってセレクタ14で、信号線409−
0,409−1,…,409−4を順次選択すると共
に、それに同期してアドレス線および制御線401に画
素P00,P01,P02,P03,P04の列アドレスを順次出
力することで、メモリ素子8の画素P00〜P04にシェー
ディング処理後の色情報を書き込む。
【0037】○比率データが(0,1)の場合 信号線410によってセレクタ14で、信号線409−
0を選択したまま、アドレス線および制御線401に画
素P00,P01,P02,P03,P04の列アドレスを出力す
ることで、メモリ素子8の画素P00〜P04に全て始点色
情報を書き込む。
【0038】メモリ制御部3は先頭行の書き込みを終了
すると、次に、画素P10〜P14を含む行を処理すべく、
処理S5から処理S2に戻り、信号線405によってセ
レクタ13でY方向積算部12の乗算器のうち比率デー
タの内容に応じた乗算器の出力を選択させると同時に、
アドレス及び制御線401によってメモリ素子8の画素
10〜P14を含む行を選択する。ここで、セレクタ13
で選択するY方向積算部12の乗算器は、比率モードが
NULL,(0,1),(H,L)のときは次の乗算器
12−1であり、比率モードが(1,0)のときは乗算
器12−0のままである。なお、セレクタ13が乗算器
12−1の出力を選択すると、その値はΔyなので、加
算部7の各加算器7−0〜7−jの加算結果は、始点色
情報+Δy,始点色情報+Δx+Δy,始点色情報+2
Δx+Δy,…,始点色情報+jΔx+Δyとなり、こ
れらが信号線409−0〜409−jを通じてセレクタ
14に入力される。
【0039】そして、メモリ制御部3は、上記の行選択
制御に引続き、前述と同様に比率データに応じて信号線
410によってセレクタ14を制御し、且つ、アドレス
線および制御線401に画素P10,P11,P12,P13
14の列アドレスを出力することで、メモリ素子8の画
素P10〜P14にシェーディング処理後の色情報を書き込
む(S3,S4)。画素P20〜P24を含む最終行に対し
ても同様に処理される。そして、矩形領域80の全行に
ついての処理を終えると、今回のシェーディング図形描
画にかかる制御を終了し、応答をコンピュータ部1に返
す。
【0040】メモリ素子8の内容は、D/A変換器9に
よって一定周期毎に読み出されてアナログ信号に変換さ
れてディスプレイ10に伝達される。これによって、書
き込みの完了したシェーディング図形の表示が行われ
る。
【0041】このように本実施例によれば、メモリ素子
8における最大(i+1)×(j+1)のサイズまでの
矩形領域を一括してシェーディングすることができる。
【0042】なお、以上の動作は矩形領域を対象とした
が、X方向またはY方向に沿う線分の両端点を始点,終
点として指定すれば、X方向およびY方向に沿う直線部
分のシェーディングも同様に可能である。
【0043】また、以上の実施例では比率データを導入
したが、このデータを省略し、比率データがNULL,
(1,0),(0,1)のうちの何れかの場合に固定化
することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、X
方向積算部に加えてY方向積算部を備え、このY方向積
算部の各行対応の出力を第1のセレクタで適宜切り替え
ながら、加算部で各行のシェーディング後の色情報を求
めて、メモリ素子の各行に書き込むようにしたので、n
行×m列の矩形領域を陰影付けしようとする場合、コン
ピュータ部はシェーディング対象矩形領域の始点および
終点の座標値と始点色情報と終点色情報とを1回与える
だけで済み、その後は自動的に矩形領域内のシェーディ
ング描画が一括して行われるため、高速なシェーディン
グ描画が可能となる。
【0045】また、比率データを導入した構成によれ
ば、各種のシェーディング方法を比率データの指定の仕
方によって選択できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した図形処理装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図2】メモリ素子におけるシェーディング描画対象領
域の例を示す図である。
【図3】メモリ制御部の制御の流れの一例を示すフロー
チャートである。
【図4】従来技術のブロック図である。
【符号の説明】
1…コンピュータ部 2…デルタ値算出部 3…メモリ制御部 4…表示メモリ部 5…デルタ値保存部 6…X方向積算部 6−0〜6−j…乗算器 7…加算部 7−0〜7−j…加算器 8…メモリ素子 9…D/A変換器 10…ディスプレイ 11…バス 12…Y方向積算部 12−0〜12−i…乗算器 13,14…セレクタ 401…アドレス及び制御線 402,403,404−0〜404−i,405,4
06−0〜406−j,407,408,409−0〜
409−j,410,412…信号線 411…データ線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットマップされたメモリ素子を有する
    図形処理装置において、 コンピュータ部から与えられるシェーディング対象矩形
    領域の始点座標値,始点色情報,終点座標値および終点
    色情報からシェーディング図形描画のための色情報の画
    素間の変化量を示すX方向デルタ値およびY方向デルタ
    値を算出するデルタ値算出部と、 該デルタ値算出部で算出されたX方向デルタ値およびY
    方向デルタ値を保持するデルタ値保存部と、 該デルタ値保存部に保存されたX方向デルタ値をそれぞ
    れ異なる数だけ整数倍するX方向積算部と、 前記デルタ値保存部に保存されたY方向デルタ値をそれ
    ぞれ異なる数だけ整数倍するY方向積算部と、 該Y方向積算部で整数倍されたY方向デルタ値を選択す
    る第1のセレクタと、 前記X方向積算部で整数倍された各々のX方向デルタ値
    に前記始点色情報と前記第1のセレクタで選択されたY
    方向デルタ値とを加算する加算部と、 該加算部の出力を選択する第2のセレクタと、 前記メモリ素子におけるシェーディング対象矩形領域の
    先頭行から最終行まで、前記第1のセレクタで選択する
    デルタ値を1行毎に適宜切り替えながら、前記加算部で
    加算された値を前記第2のセレクタで各列毎に適宜選択
    して各行の各列に書き込むメモリ制御部とを備えること
    を特徴とするシェーディング描画装置。
  2. 【請求項2】 ビットマップされたメモリ素子を有する
    図形処理装置において、 コンピュータ部から与えられるシェーディング対象矩形
    領域の始点座標値,始点色情報,終点座標値,終点色情
    報および縦横のシェーディング程度を指定する比率デー
    タからシェーディング図形描画のための色情報の画素間
    の変化量を示すX方向デルタ値及びY方向デルタ値を算
    出するデルタ値算出部と、 該デルタ値算出部で算出されたX方向デルタ値およびY
    方向デルタ値を保持するデルタ値保存部と、 該デルタ値保存部に保存されたX方向デルタ値をそれぞ
    れ異なる数だけ整数倍するX方向積算部と、 前記デルタ値保存部に保存されたY方向デルタ値をそれ
    ぞれ異なる数だけ整数倍するY方向積算部と、 該Y方向積算部で整数倍されたY方向デルタ値を選択す
    る第1のセレクタと、 前記X方向積算部で整数倍された各々のX方向デルタ値
    に前記始点色情報と前記第1のセレクタで選択されたY
    方向デルタ値とを加算する加算部と、 該加算部の出力を選択する第2のセレクタと、 前記メモリ素子におけるシェーディング対象矩形領域の
    先頭行から最終行まで、前記比率データの内容に従って
    前記第1のセレクタで選択するY方向デルタ値を1行毎
    に適宜切り替えながら、前記加算部で加算された値を前
    記第2のセレクタで各列毎に適宜選択して各行の各列に
    書き込むメモリ制御部とを備えることを特徴とするシェ
    ーディング描画装置。
  3. 【請求項3】 前記X方向積算部は、前記X方向デルタ
    値を1倍からj倍までのj通りの積算を行うj個の乗算
    器を含み、前記Y方向積算部は、前記Y方向デルタ値を
    0倍からi倍までのi+1通りの積算を行うi+1個の
    乗算器を含み、前記加算部は、前記始点色情報と前記第
    1のセレクタの出力とを加算する加算器と、前記j個の
    乗算器に1対1に対応し、対応する乗算器の出力と前記
    始点色情報と前記第1のセレクタの出力とを加算する加
    算器とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の
    シェーディング描画装置。
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