JPH0764530A - 画像表示装置の制御方式 - Google Patents

画像表示装置の制御方式

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JPH0764530A
JPH0764530A JP5213728A JP21372893A JPH0764530A JP H0764530 A JPH0764530 A JP H0764530A JP 5213728 A JP5213728 A JP 5213728A JP 21372893 A JP21372893 A JP 21372893A JP H0764530 A JPH0764530 A JP H0764530A
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JP5213728A
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Tomohisa Kohiyama
智久 小檜山
Masami Yamagishi
正巳 山岸
Takehiro Yamada
剛裕 山田
Soichi Kamo
宗一 加茂
Makoto Nomi
誠 能見
Tokuyuki Iwai
徳幸 岩井
Minobe Randei
ミノベ ランディ
Jienii Kimu
ジェニー キム
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は動画ウインドウの大きさや位置
を変更中にも変更途中のそれぞれの大きさや位置で動画
表示を行なえる画像表示装置の制御方式を提供すること
にある。 【構成】少なくともビデオ用VRAM4と画像入力部1
を備えた画像表示装置において、各水平ごとの書き込み
座標及びマスクデータ格納用メモリ手段2と、書き込み
アドレス発生手段、座標メモリ読み出し手段、アドレス
初期化手段、線分発生手段、画素平均化手段を含む書き
込み制御部3を設けた。 【効果】ウインドウの位置や大きさを変更中でも動画を
表示できるようになり、動画ウインドウの位置や大きさ
変更中の期間の動画データを失わなくなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスキャンコンバータとし
て知られる画像表示装置に係り、特にビデオ入力した画
像情報等をウインドウ環境で表示するのに好適な画像表
示装置の制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ(以下PCと略
記)やワークステーション(以下WSと略記)の表示画
面にテレビジョンなどのビデオ映像を重ね合わせて表示
する画像表示装置があり、互いに異なる走査(スキャ
ン)レートを変換して表示タイミングを合わせることか
ら一般にスキャンコンバータと呼ばれている。通常スキ
ャンコンバータは、ビデオ映像信号をビデオメモリ(フ
レームメモリともいう。PCやWSのグラフィックス用
ビデオメモリと区別するために以下ビデオ用VRAMと
記す)などの記憶手段に蓄え、PCやWSの表示タイミ
ングに合わせてフレームメモリ内のデータを読み出し、
PCやWSの表示と適宜切り換えて表示器に表示するこ
とにより、上記の機能を実現する。表示器には一般にC
RTディスプレイや液晶パネルなどが用いられる。この
ような機能はPCやWSの表示器上で、例えばテレビジ
ョン放送をモニタしたり、そのほかの動画情報や静止画
情報などのマルチメディア情報を表示する応用において
特に重要である。本明細書においては、上記の応用をマ
ルチメディア応用と呼ぶことにする。
【0003】近年、PCやWS全体を制御するプロセッ
サの性能向上や実装される主記憶の容量増加に伴い、ウ
インドウシステムと呼ぶシステム環境が一般的となっ
た。このウインドウ環境においてはユーザはウインドウ
と呼ぶ矩形の窓を表示器上に1つ以上開き(すなわち表
示し)、それぞれのウインドウに対応した応用プログラ
ムを動作させる。ウインドウの重ね合わせ方はユーザが
任意に設定できるので、このような環境でマルチメディ
ア応用のプログラムを実行する際には他のウインドウと
の重なり方を表現できる機能が必要になった。すなわち
他のウインドウの1部分がマルチメディア応用ウインド
ウの上に重なった場合には、マルチメディア応用ウイン
ドウ内の表示データ(特に動画)は欠けた状態で表示さ
れねばならない。これを実現するために、大きく2つの
方法が知られている。1つは映像情報をビデオ用VRA
Mに書き込むときに、欠けて見えない部分のデータを更
新しないように制御するもので、本明細書ではこの方式
を書き込みマスク制御方式と呼ぶ。他の1つはビデオ用
VRAMから映像情報を読み出す際に、これとPCやW
Sのグラフィックスとのどちらを表示するかを制御する
もので、本明細書ではキーイング制御方式と呼ぶ。キー
イング制御方式ではビデオ用VRAMに矩形のマルチメ
ディアデータが格納されていても、表示読み出し時に任
意の形に切り抜いて表示できる。しかし、ビデオ用VR
AMに複数のマルチメディアデータが格納され、それら
の格納領域が互いに重なり合う場合にはキーイング制御
方式では制御できない。つまりキーイング制御方式では
書き込み時の制御ができないので、重なり合った部分で
は常にマルチメディアデータの書き換えが生じてちらつ
いて見えてしまう。このためビデオ用VRAMに複数の
マルチメディアデータが格納される場合には必ず書き込
みマスク制御方式を用いて表示不要な部分の書き込みを
マスクしなければならない。
【0004】書き込みマスク制御方式の従来技術として
日経エレクトロニクス誌1991年6月24日号(N
O.530)第165ページから第176ページに記載
の方法がある。これは16プレーンのグラフィックス用
VRAMの1プレーンを書き込みマスクプレーン(文献
中ではアルファと表現)に、残りの15プレーンをビデ
オ用VRAM(文献中ではグラフィックス用VRAMと
しても使用)に割り当てた、マスク格納用メモリとビデ
オ用VRAMを共用させたものである。そしてビデオ信
号をビデオ用VRAMに書き込む前にマスクプレーンを
読み出して内容をチェックし、書き込み許可であればビ
デオ用VRAMに書き込み、そうでなければデータを捨
てる方式である。
【0005】これを図3及び図4を用いて説明する。図
3は上記に代表される従来方式の構成図、図4は入力マ
ルチメディア画像データが表示されるまでの説明図であ
る。図3において、1は動画や静止画などのマルチメデ
ィア画像データの入力部、3はビデオ用VRAMの書き
込み制御部、4はビデオ用VRAM、2’はビデオ用V
RAM4の一部に割り当てたマスクデータ格納用メモ
リ、5はビデオ用VRAM4の読み出し制御部、8はP
CやWSのグラフィックス表示部、6はビデオ用VRA
M4のマルチメディア映像出力とグラフィックス表示部
8のグラフィックス表示出力の切り換え制御部、7は表
示器である。図4は画像データの入力部1の入力データ
10が表示器7の表示画面70に表示されるまでのデー
タの流れを説明した図である。図3のマスクデータ格納
用メモリ2’にはあらかじめ図示しない手段(PCやW
Sのプロセッサ等)によって図4のマスクデータ20’
のようなデータが書き込まれているものとする。同図に
おいてハッチングを施した領域21は表示画面70にお
けるマルチメディアデータ表示領域71に対応してお
り、この部分はビデオ用VRAM4に入力データ10を
書き込むマスク解除の情報で満たしてある。またそれ以
外の領域23(及び領域22)は表示画面70における
マルチメディアデータ表示領域71以外のグラフィック
スデータ表示領域72に対応しており、この部分はビデ
オ用VRAM4に入力データ10を書き込まない書き込
みマスクの情報で満たしてある。書き込み制御部3は、
あらかじめ図示しない手段によって指定されたマルチメ
ディアデータ表示領域71に対応するマスクデータ格納
用メモリ2’の番地を順番に読み出し、その内容がマス
ク解除(領域21)であれば入力データ10をビデオ用
VRAM4に書き込み、その内容が書き込みマスク(領
域23)であれば入力データ10をビデオ用VRAM4
に書き込まないように動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は動画ウ
インドウ環境に適した画像表示装置の制御方式を提供す
ることにある。特に動画ウインドウを表示しているとき
にマウス等のポインティングデバイスで該動画ウインド
ウの位置や大きさを変更しようとする際、従来では変更
作業が終了するまで動画は静止し、特に放送などを入力
としたときの画像表示装置のように再送ができず、静止
している期間の動画データが永久に失われてしまう問題
を解決することを目的とする。このために以下の課題を
解決する。
【0007】1.上記従来方式では書き込みマスク情報
が1ビットしか存在しないため、複数の画像入力が存在
する場合はどの画像に対する書き込みマスク情報かを特
定できないため、例えば画像と画像の重なりを制御でき
ない問題があった。本発明の第1の目的は複数の画像入
力が存在する場合にも重なりの制御ができる書き込みマ
スク制御方式を提供することにある。
【0008】2.上記の従来方式では書き込みマスク情
報が表示器7の表示画素に対応した数だけ必要である。
例えば表示器7に1280×1024の画素が表示され
る場合、最低でも1280×1024×1ビット、一般
的なメモリ構成としては2048×1024×1ビット
必要である。これは1Mビットのメモリ2個分に相当す
る。一方テレビジョンなどのビデオ信号は、例えばNT
SCの場合、640×480画素程度にデジタルサンプ
ルするのが一般的である。PCやWSにスキャンコンバ
ータの機能を搭載するのはオプションボードの形式をと
る場合が多い。このためオプションボードは価格の面か
らはより低価格に、実装の面からはより小さく、消費電
力の面からはより定消費電力に作ることが望ましい。そ
こでマスク制御のために実装するメモリ容量を最小限に
する観点から、本発明の第2の目的は、少ないメモリ容
量で書き込みマスク制御を行う手段を提供することにあ
る。
【0009】3.入力データをビデオ用VRAMに書き
込む書き込み制御部の処理を考える。書き込み制御部は
2次元のアドレスを生成する必要がある。拡大や縮小な
どのスケーリングを行なったり、特殊効果をかけて上下
左右の反転表示等を行ないたい場合にはアドレスの発生
手段が複雑になる欠点がある。本発明の第3の目的は、
係る場合にも柔軟にアドレス発生が行なえる書き込み制
御方式を提供することにある。
【0010】4.ユーザがウインドウの形などを変化さ
せた場合は、それに応じてマスクデータの内容を更新し
て書き換える必要がある。しかし更新、書き換えのため
には物理的に書き換えの時間が必要のため、書き換え途
中の不完全なマスクデータでビデオ用VRAMの内容が
不用意に書き換えられないようにしなければならない。
一般には書き換えている間は動画のリフレッシュ、すな
わち動画のデータのVRAMへの書き込みを静止させる
方式が考えられるが、停止させている間は動画もストッ
プモーションになってしまう問題がある。そこで本発明
の第4の目的は、マスクデータの書換え時にも表示して
いる動画がストップモーションにならない制御方式を提
供することにある。
【0011】5.ウインドウの形が変化した場合、新た
な領域に動画情報を書き込む前に、いままで動画を書き
込んでいた領域の画像データを消去しなければいわゆる
「ごみ」データとしてVRAM上に残ってしまい、不都
合である。そこで本発明の第5の目的は、動画の書き込
み領域が変化する際に、確実に「ごみ」データを消去で
きる旧画像データ消去制御方式を提供することにある。
【0012】6.上記のようにウインドウの形に変化が
生じた場合はその形に応じて縮小などのスケーリングを
行なえることが望ましい。本発明の第6の目的は簡単な
制御で縮小スケーリングを制御できるスケーリング制御
方式を提供することにある。
【0013】7.一般にスケーリングを行なう際にはエ
イリアス(表示のギザギザ)の発生を緩和するために1
次元もしくは2次元の画像フィルタ処理を行なう。本発
明の第7の目的は乗算器や除算器を用いることなく、シ
フタと加算器のみで画像フィルタ処理が行なえる画像フ
ィルタ処理制御方式を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
1.本発明の第1の目的を達成するために、(1)複数
ビットの書き込みマスク用メモリと、(2)複数の画像
入力手段と、(3)複数の画像入力手段の一つ一つに対
応してそれぞれの画像入力に画像入力番号を定義する手
段と、(4)複数の画像入力手段に対応した、画像入力
番号と書き込みマスク用メモリの内容との一致検出手段
と、(5)一致検出された場合のみ書き込みを行なう書
き込み制御手段を複数の画像入力手段に対応して設け
る。
【0015】2.本発明の第2の目的を達成するために
(1)画像入力に対応した、入力画素数と等しいか、そ
れより少ないビット数の容量を持つ書き込みマスク用メ
モリと、(2)画像入力に対応して書き込みマスク用メ
モリを読み出す手段と、(3)画像の書き込み位置を指
定する手段と、(4)書き込みマスク用メモリの内容に
応じて画像入力をVRAMに書き込むかどうかを制御す
る書き込み制御手段を設ける。
【0016】3.本発明の第3の目的を達成するために
(1)画像入力の各水平スキャンごとの画像データを書
き込む座標データ(もしくはアドレス)を格納する書き
込み座標格納用メモリ手段と、(2)少なくとも1次元
の書き込みアドレス発生手段と、(3)各水平ごとの書
き込みに先だって書き込み座標格納用メモリ手段を読み
出す座標メモリ読み出し手段と、(4)読み出した座標
データを書き込みアドレス発生手段の初期アドレスに設
定するアドレス初期化手段を設ける。
【0017】4.本発明の第4の目的を達成するため
に、(1)少なくとも2組以上の書き込みマスクデータ
格納手段と、(2)入力動画の垂直同期信号に同期した
タイミングを発生する同期タイミング発生手段と、
(3)マスクデータ格納手段の切り換え指示手段と、
(4)同期タイミング発生手段と切り換え指示手段の出
力に応じてマスクデータ格納手段の切り換えを制御する
切り換え制御手段と、(5)切り換え制御手段の状態を
示す状態表示フラグを設ける。
【0018】5.本発明の第5の目的を達成するため
に、上記第4の目的を達成する手段に加えて(6)入力
動画データを強制的に特定色データに切り換えるデータ
切り換え手段を設ける。
【0019】6.本発明の第6の目的を達成するため
に、上記第3の目的を達成する手段に加えて(5)斜め
線分を、少なくとも1ドット以上の線分の長さn(もし
くはn+1)の集合で発生する線分発生手段と、(6)
線分発生手段が出力するnもしくはn+1(1≧n)に
対して画像入力のnもしくはn+1ドット分のデータの
うちの1ドット分を選択するドットデータ選択手段と、
(7)水平単位に入力される画像データを水平ごとにV
RAMに書き込むか書き込まないかを制御する水平単位
書き込み制御手段を設ける。
【0020】7.本発明の第7の目的を達成するため
に、上記第3の目的を達成する手段に加えて、(5)斜
め線分を、少なくとも1ドット以上の線分の長さn(も
しくはn+1)の集合で発生する線分発生手段と、
(6)線分発生手段が出力するnもしくはn+1(1≧
n)に対して画像入力のnもしくはn+1ドット分のデ
ータを1ドット分のデータにまとめるドットデータ変換
手段と、(7)水平単位に入力される画像データを水平
ごとにVRAMに書き込むか書き込まないかを制御する
水平単位書き込み制御手段と、(8)少なくとも1水平
分の画像データを蓄えることができるラインバッファ手
段と、(9)ドットデータ変換手段の出力データに重み
付けをする重み付け手段と、(10)重み付け手段の出
力と、次に述べるゲート手段を入力とする加算手段と、
(11)ラインバッファ手段の出力を通すか通さないか
を制御するゲート手段と、(12)加算手段の出力デー
タをシフトするシフト手段を設ける。
【0021】
【作用】
1.グラフィックスVRAMと同じビットマップを持
ち、かつ複数ビット深さを持つ書き込みマスク用メモリ
には、従来のグラフィックスVRAMにおける色の表現
と同じように、複数の画像入力番号のうちの1つを書き
込むことができる。例えば2ビット深さを持つ書き込み
マスク用メモリでは4通り、8ビット深さを持つ書き込
みマスク用メモリでは256通りの表現ができる。通常
このうちの1通りはグラフィックスの表示用に割り当
て、ビデオ用としてはどの画像入力にも対応しないよう
にするので、nビットの深さを持つ書き込みマスク用メ
モリで扱える動画入力手段の個数は最大2のn乗−1と
なる。複数の画像入力手段には、一つ一つの画像入力手
段に対応してそれぞれの画像入力に画像入力番号を定義
する手段によって排他的に番号を定義しておく。画像入
力手段は、入力されたデータを書き込むべき座標に対応
した書き込みマスク用メモリを読み込む。このとき画像
入力番号と書き込みマスク用メモリの内容との一致検出
手段を用い、もしも自分に定義されている番号と書き込
みマスク用メモリの内容が一致していれば書き込み制御
手段によって画像データをVRAMに書き込む。従来の
グラフィックスVRAMにウインドウを描画するよう
に、書き込みマスク用メモリに画像入力番号のウインド
ウを書き込むだけでよい。書き込みマスク用メモリの1
画素分の領域に書き込める番号は高々1つであるため、
動画入力手段の番号を排他的に定義しておけば複数の画
像がVRAMの同じ位置に書き込まれることはない。
【0022】2.上記の本発明の第1の目的を達成する
手段では、画像入力手段の数が多い場合に適する。これ
に対してここで述べる本発明の第2の目的を達成する手
段では、画像入力手段の数が少ないときに適する方式で
ある。
【0023】前述のようにテレビジョンなどのビデオ信
号は、例えばNTSCの場合、640×480画素程度
にデジタルサンプルするのが一般的である。したがっ
て、高々デジタルサンプル数と等しいビット数の容量を
持つ書き込みマスク用メモリがあれば、デジタルサンプ
ル数より大きいビットマップ(例えば1280×102
4など)を持つビデオ用VRAMに対してでも任意の位
置に任意の書き込み領域の形状で、画像を表示できる。
すなわちビデオ用VRAMへの書き込み位置の指定は画
像の書き込み位置を指定する手段で行ない、画像入力に
対応して書き込みマスク用メモリを読み出す手段と、書
き込みマスク用メモリの内容に応じて画像入力をVRA
Mに書き込むかどうかを制御する書き込み制御手段によ
って、あらかじめ書き込みマスク用メモリに書き込まれ
た形状にクリッピングされる。
【0024】3.画像入力の各水平スキャンごとの画像
データを書き込む座標データを格納する書き込み座標格
納用メモリ手段には、あらかじめビデオ用VRAMのど
の位置から画像データを書き込むかを示す座標データ
(もしくはアドレス)を書き込んでおく。座標メモリ読
み出し手段は各水平ごとの画像データ書き込みに先だっ
て書き込み座標格納用メモリ手段を読み出し、アドレス
初期化手段によって書き込みアドレス発生手段を初期化
する。以後は書き込みアドレス発生手段が1水平分の書
き込みアドレスを発生する。書き込み座標格納用メモリ
手段に上から順番に書き込みを行なうように座標データ
をセットしておけば画像データは上から下に展開され、
下順番に書き込みを行なうように座標データをセットし
ておけば画像データは下から上に展開される。すなわち
後者の場合は上下反転表示が行なえる。また書き込みア
ドレス発生手段で右から左にアドレスを発生させれば画
像データも右から左に展開され、左から右にアドレスを
発生させれば画像データは左から右に展開される。すな
わち後者の場合は左右反転表示が行なえる。
【0025】ラスタスキャンタイプのように画像データ
が水平方向に入力される場合は、垂直方向のスケーリン
グを行なうことができる。これについては後述する。
【0026】4.書き込みマスクデータ格納手段は少な
くとも2組以上設けてある。そこで書き込みマスクデー
タ格納手段の切り換え制御手段の状態を示す状態表示フ
ラグを参照し、もし第1の書き込みマスクデータ格納手
段を用いて画像の表示を行なっているときには、他の書
き込みマスクデータ格納手段に新しい書き込みマスクデ
ータを書き込む。マスクデータの書き込みが終了したな
ら、マスクデータ格納手段の切り換え指示手段によって
第1の書き込みマスクデータ格納手段から他の書き込み
マスクデータ格納手段に切り換えを指示する。マスクデ
ータ格納手段の切り換えを制御する切り換え制御手段は
切り換え指示手段によって切り換えを指示されたことを
知ると、入力動画の垂直同期信号に同期したタイミング
を発生する同期タイミング発生手段からの同期タイミン
グ信号を待ってマスクデータ格納手段を切り換え、状態
表示フラグの状態を変化させる。以上のようにマスクデ
ータ格納手段の切り換えは入力動画の垂直同期信号に同
期したタイミングで直ちに行なわれる。
【0027】5.上記のように書き込みマスクデータ格
納手段は少なくとも2組以上設けてあるので書き込みマ
スクデータ格納手段の切り換え制御手段の状態を示す状
態表示フラグを参照し、もし第1の書き込みマスクデー
タ格納手段を用いて画像の表示を行なっているときに
は、他の書き込みマスクデータ格納手段に新しい書き込
みマスクデータを書き込む。マスクデータの書き込みが
終了したなら、マスクデータ格納手段の切り換え指示手
段によって第1の書き込みマスクデータ格納手段から他
の書き込みマスクデータ格納手段に切り換えを指示す
る。ここまでは上記と同じである。マスクデータ格納手
段の切り換えを制御する切り換え制御手段は切り換え指
示手段によって切り換えを指示されたことを知ると、入
力動画の垂直同期信号に同期したタイミングを発生する
同期タイミング発生手段からの同期タイミング信号を待
って、データ切り換え手段によって入力動画データを強
制的に特定色データに切り換える。特定色データとは例
えば黒のように画像を消去する際に用いる色のデータの
ことである。更に切り換え制御手段は、再度同期タイミ
ング発生手段からの同期タイミング信号を待って、マス
クデータ格納手段を切り換え、状態表示フラグの状態を
変化させる。この間にいままで動画を書き込んでいた領
域の画像データの消去は完了するため、動画の書き込み
領域が変化する際にも確実に「ごみ」データを消去でき
る。
【0028】6.縮小のスケーリングは水平方向に関し
ては画素の間引き、垂直方向に関しては水平ラインの間
引きによって達成できる。
【0029】(1)水平方向の画素間引き 本発明においては間引きに線分発生手段を用いるところ
が特徴である。図13、図14及び図15を用いて説明
する。図13においていまxy直交座標系の第1象限に
原点(0,0)から点(x−1,y−1)まで直線を引
くことを考える。ここでxとyは共に整数で、xは画像
入力の画素データの個数、yはビデオ用VRAMに書き
込む縮小スケーリング後の画素データの個数に対応して
いる。また直線を構成する各ドットは座標軸の整数の値
の位置にのみ描画可能であるとする。いま縮小スケーリ
ングを考えているためx≧yであり、直線がx軸となす
角θは0≧θ≧45°となる。従来技術として知られて
いる直線描画アルゴリズムを用いて描画すると、上記の
直線は、少なくとも1ドット以上のy個の水平線分の集
合で表される。各水平線分の長さは、ビデオ用VRAM
に書き込む縮小スケーリング後の1画素データに対応す
る画像入力の画素データの個数を表すと考えることがで
きる。各水平線分の長さは異なる場合もあるし、全て同
一の場合も存在するが、一般にnと表現した場合、n個
の画像入力の画素データのうちから1個の画素データを
ドットデータ選択手段を用いて選択し、ビデオ用VRA
Mに書き込んでゆけば、水平方向の縮小スケーリングが
実現できる。例えば図14は1/2スケールダウンの例
であるが、この例では26個の入力データを1/2の1
3個に縮小するものとしてある。直線を構成する13個
の水平線分の長さnは2となり、これは入力データ2個
に対して出力1個を選択すればよいことを表す。また図
15は7/26スケールダウンの例であるが、この例で
は26個の入力データを7/26の7個に縮小するもの
としてある。直線を構成する7個の水平線分の長さnは
3または4となり、これは入力データ3個もしくは4個
に対して出力1個を選択すればよいことを表す。
【0030】(2)垂直方向の水平ライン間引き 画像入力の走査方式がノンインタレースのように上から
下に順番に走査される場合は、上記と同様の処理を垂直
方向に関しても行なえばよい。走査方式がインタレース
(飛び越し走査)の場合には、線分発生手段を用いてあ
らかじめ間引くラインを決定し、水平単位に入力される
画像データを水平ごとにVRAMに書き込むか書き込ま
ないかを制御する水平単位書き込み制御手段によって間
引くラインのビデオ用VRAMへの書き込みを禁止す
る。ビデオ用VRAMに書き込むべき選択されたライン
については、本発明の第3の目的を達成する手段で述べ
た書き込み座標格納用メモリ手段に、選択されたライン
だけで垂直方向が連続するような書き込み開始座標を設
定することにより、垂直方向の縮小スケーリングが実現
できる。
【0031】7.上記本発明の第6の目的を達成する手
段ではn個の画像入力の画素データのうちから1個の画
素データをドットデータ選択手段や水平単位書き込み制
御手段を用いて選択し、あとの画素データは捨てていた
が、本発明の第7の目的を達成する手段ではエイリアス
(表示のギザギザ)の発生を緩和するために画像フィル
タ処理を行なう。
【0032】(1)水平方向の画像フィルタ処理 上記のドットデータ選択手段の代わりに、線分発生手段
が出力する値nに対して画像入力のnドット分の画素デ
ータを1ドット分のデータにまとめるドットデータ変換
手段により、画像入力のnドット分の画素データの平均
化を行なうことで水平方向の画像フィルタ処理を実現す
る。
【0033】(2)垂直方向の画像フィルタ処理 垂直方向に関しても複数の水平ラインに含まれる画素デ
ータを平均化し、垂直方向の画像フィルタ処理を実現す
る。平均化にあたっては上記水平方向の画像フィルタ処
理を行なったnラインのデータについて、それぞれのラ
インに重み付け手段を用いて重み付けを行ない、加算手
段を用いてラインバッファ手段に累積結果を蓄えてい
く。ゲート手段は縮小対象nラインの始めの1ラインに
ついてラインバッファ手段からのデータが加算手段に入
力されないようにするためのものである。縮小対象のn
ライン目を累積するときに重み付けの合計が2のべき乗
になるようにし、シフト手段によって重みが1になるよ
うに制御する。そしてこのときの結果を水平単位書き込
み制御手段を用いてビデオ用VRAMに書き込むことに
より、水平方向と垂直方向の画素データ平均化を実現す
る。
【0034】上記のように各課題を解決し、動画をグラ
フィックスのように扱えるようにすることによって目的
を達成する。
【0035】
【実施例】
1.第1の実施例 はじめに本発明の第2の目的に対応する本発明の第1の
実施例を従来技術で述べた図3および図4と対比して図
1及び図2を用いて説明する。図1は本発明の第1の実
施例の構成図、図2は入力マルチメディア画像データが
表示されるまでの説明図である。図1において、1は動
画や静止画などのマルチメディア画像データの入力部、
3はビデオ用VRAM4の書き込み制御部、4はビデオ
用VRAM、2はマスクデータ格納用メモリ、5はビデ
オ用VRAMの読み出し制御部、8はPCやWSのグラ
フィックス表示部、6はビデオ用VRAM4のマルチメ
ディア映像出力とグラフィックス表示部8のグラフィッ
クス表示出力の切り換え制御部、7は表示器である。図
2は画像データの入力部1の入力データ10が表示器7
の表示画面70に表示されるまでのデータの流れを説明
した図である。図1のマスクデータ格納用メモリ2には
あらかじめ図示しない手段(PCやWSのプロセッサ
等)によって図2のマスクデータ20のようなデータが
書き込まれているものとする。同図においてハッチング
を施した領域21は表示画面70におけるマルチメディ
アデータ表示領域71に対応しており、この部分はビデ
オ用VRAM4に入力データ10を書き込むマスク解除
の情報で満たしてある。またそれ以外の領域22は表示
画面70におけるマルチメディアデータ表示領域71以
外のグラフィックスデータ表示領域72の一部に対応し
ており、この部分はビデオ用VRAM4に入力データ1
0を書き込まない書き込みマスクの情報で満たしてあ
る。書き込み制御部3は、あらかじめ入力データ10に
対応するマスクデータ格納用メモリ2の番地を順番に読
み出し、その内容がマスク解除(領域21)であれば入
力データ10をビデオ用VRAM4に書き込み、その内
容が書き込みマスク(領域22)であれば入力データ1
0をビデオ用VRAM4に書き込まないように動作す
る。
【0036】図3の従来技術との違いは従来技術のマス
クデータ格納用メモリ2’がビデオ用VRAM4の一部
であり、マスクデータ格納用メモリ2’がビデオ用VR
AM4が持つビットマップと同じ大きさのビットマップ
を必要とするのに対し、図1のマスクデータ格納用メモ
リ2では高々入力データのデジタルサンプル数と等しい
ビット数の容量しか必要としないことである。
【0037】また、もしも入力の2画素分のデジタルサ
ンプルデータに対して1ビットの書き込みマスク用メモ
リを割り当てれば、書き込みマスク用メモリ2の容量を
更に2分の1にすることができる。具体的には、例えば
画像入力をRGB(赤、緑、青)でなくYUV(輝度、
色差1、色差2)のような表色系でデジタル化する場合
には、UVの色差成分はサブサンプルされるのが普通で
ある。このときには2つの輝度成分Yに対して一組の色
差成分UVが入力データとなるため、書き込みマスク処
理は2画素を単位として処理した方が便利である。この
ときは書き込みマスク用メモリ2の容量をもとの2分の
1にすることができる。一般にn画素分のデジタルサン
プルデータに対して1ビットの書き込みマスク用メモリ
の1ビットを割り当てれば、書き込みマスク用メモリ2
の容量を入力データのデジタルサンプル数のn分の1に
することができる。具体的には先に述べたYUVの表色
系において、垂直方向にも色差成分をサブサンプルした
場合、すなわち縦横2画素、計4画素分の輝度成分Yに
対して一組の色差成分UVが入力データとなる場合には
書き込みマスク処理は4画素を単位として処理した方が
便利である。このときは書き込みマスク用メモリ2の容
量をもとの4分の1にすることができる。このように本
実施例によれば、書き込みマスク用メモリ2の容量を最
小限にできるので、メモリにかかるコストを低くできる
効果がある。
【0038】また従来技術では書き込みマスク用メモリ
2’がビデオ用VRAM4の一部であったために、書き
込みマスク処理を行なうためにはビデオ用VRAM4を
リードモディファイライトする必要があったが、本実施
例のように書き込みマスク用メモリ2とビデオ用VRA
M4が分離している場合には書き込みマスク用メモリ2
の読み出しとビデオ用VRAM4への書き込みを並行し
てパイプライン処理を行なうことができるため、ビデオ
用VRAM4に他の画像を書き込む場合のビデオ用VR
AM4のバスバンド幅を約2倍に向上できる。これによ
り、同時に表示可能な画像の最大数を増加できる効果が
ある。
【0039】画像表示装置では複数の動画ウインドウ表
示が必要になる場合が多い。本発明はこのような場合に
も対応可能で、本実施例は特に複数の入力部1を設けた
ときに、それに伴って必要になる書き込みマスク用メモ
リ2の削減効果が大きくなる。
【0040】2.第2の実施例 次に図5、図6、図7を用いて本発明の第3の目的に対
応する本発明の第2の実施例を説明する。図5はマスク
用メモリ2内部にマスクデータ格納部20と座標データ
格納部24を設けた本発明の第2の実施例の構成図であ
る。同図において31はアドレス発生部、32は座標/
マスクデータ読み出し制御部、33はアドレス発生部3
1のアドレス初期化制御部である。またアドレス発生部
31は1次元の書き込みアドレスを発生する一例とし
て、アドレスレジスタ34、切り換え手段37、±1演
算器36、±1演算器制御レジスタ35から構成され
る。他の部分は図1における同一符号をふった部分と同
じである。
【0041】図6はマスク用メモリ2構成の一例であ
る。図6の座標データ格納部24には画像入力の各水平
ラインに対応した各水平ラインの画像データの書き込み
開始座標(アドレス)240,241,242,24
3,244,245…を格納しておく。それに続くマス
クデータ格納部20には書き込みマスク情報200,2
01,202,203,204,205…を格納してお
く。図7はマスク用メモリ2構成の他の一例である。図
7の座標データ格納部24には画像入力の各水平ライン
に対応した各水平ラインの画像データの書き込み開始座
標(アドレス)240,241,242,243,24
4,245…の他にアドレス発生部31が発生するアド
レスの方向、すなわち+1か−1かを指定する方向フラ
グ250,251,252,253,254,255…
を格納しておく。それに続くマスクデータ格納部20の
内容は図6と同じである。次に図5と図7を用いて動作
を説明する。まず座標/マスクデータ読み出し制御部3
2はマスク用メモリ2の座標メモリ格納部24の1ライ
ン分のデータ、すなわち方向制御フラグ250、書き込
み開始座標240を順次読み出してゆく。読み出しデー
タはアドレス初期化制御部33に入力される。アドレス
初期化制御部33は方向制御フラグ250の内容を±1
演算器制御レジスタ35に設定し、次に切り換え手段3
7を用いて書き込み開始座標240の内容に基づくアド
レスをアドレスレジスタ34に設定する。その後、座標
/マスクデータ読み出し制御部32はマスクデータ20
0を読み出しながら画像入力部1からのデータをビデオ
用VRAM4に書き込むか否かの書き込み制御を行な
う。これに同期してアドレス発生部31は書き込み開始
座標240の内容に基づくアドレスを初期値とし、方向
制御フラグ250の内容に従ってアドレスレジスタ34
の内容を+1もしくは−1しながらビデオ用VRAM4
への書き込みアドレスを発生してゆく。以後1ライン分
の処理が終了するごとに、座標/マスクデータ読み出し
制御部32は次のラインに対応する方向制御フラグ25
1、書き込み開始座標241…を読み出して処理を行な
ってゆく。
【0042】以上のように本実施例では、あらかじめ座
標データ格納部24にビデオ用VRAM4への書き込み
開始座標や書き込み方向を格納しておくことによって、
ライン単位に任意の位置から任意の方向に入力された画
像データを展開することができる。すなわち前述のよう
に座標データ格納部24に上から順番に書き込みを行な
うように座標データをセットしておけば画像データは上
から下に展開され、逆方向に書き込みを行なうように座
標データをセットしておけば画像データは下から上に展
開されるので、上下反転表示が簡単に行なえる。また演
算器制御レジスタ35に格納すべき方向フラグ250,
251,252,253,254,255…を書き換え
ることによってアドレス発生部31で右から左にアドレ
スを発生させれば画像データも右から左に展開され、左
から右にアドレスを発生させれば画像データは左から右
に展開されるので、左右反転表示が簡単に行なえる。も
ちろんこれらは1ラインごとに制御可能であるため、特
殊効果に利用することもできる。またアドレス発生部3
1は1ライン分のアドレスが発生できれば良いため、こ
れを構成する論理回路の規模を小さくすることができる
だけでなく、より複雑なアドレスを発生できる効果があ
る。
【0043】なお、本実施例で述べた制御データをライ
ン単位に読み込んで実行する方式は、次のように拡張す
ることができる。すなわち1ラインをm等分して、1/
mの長さのそれぞれに対して図6や図7の座標データ格
納部24とマスクデータ格納部20を設ける。つまり図
6や図7のマスク用メモリ2が水平方向にm個並ぶよう
にし、座標/マスクデータ読み出し制御部32が1ライ
ンの1/m単位に座標データ格納部24とマスクデータ
格納部20を読み込んで実行するようにする。こうする
ことにより、入力の1画面の動画データを水平方向にm
分割して表示することができる。垂直方向の分割は上記
のように座標データ格納部24の格納する座標データを
変えるだけで1ライン単位で分割可能であるため、例え
ば垂直方向をp分割したとすれば、入力の1画面の動画
データをp×m個の小画面に分割し、マスクデータ格納
部20に格納するデータを変えることによってそれぞれ
の小画面の動画同士の重ね合わせ表示を行なうことがで
きる。この際、座標/マスクデータ読み出し制御部3
2、アドレス初期化制御部33およびアドレス発生部3
1はm回の処理で全て共用できるので、制御回路の増加
無しにp×m個の小画面分割表示が可能になる。動画デ
ータの入力時にあらかじめp×m個の小画面を合成して
おけば、本機能を用いてマルチ入力の画像表示装置と等
価なものが単一入力の画像表示装置で実現可能となる。
この多機能化は本実施例による大きな効果である。
【0044】3.第3の実施例 次に本発明の第4の目的に対応する本発明の第3の実施
例を説明する。図8は2組の書き込みマスクデータ格納
手段を備えた本発明の第3の実施例を示す構成図であ
る。同図において25はマスクA、26はマスクBであ
り、それぞれのマスクには図6や図7の座標データ格納
部が付加されていても構わない。また41はマスクの切
り換え指示レジスタ、42は垂直タイミング発生部、4
3はDフリップフロップ、44はマスクA25用の読み
出しアドレスを発生するためのポインタA、45はマス
クB26用の読み出しアドレスを発生するためのポイン
タB、46はポインタA44とポインタB45を切り換
えるための選択手段である。他の部分は図1〜図7にお
ける同一符号をふった部分と同じである。
【0045】次に動作を説明する。簡単のため、初期状
態としてマスクA25には現在表示中の画像入力に対応
した書き込みマスク情報が設定されており、切り換え指
示レジスタ41と選択手段46によってポインタA44
が選択されているものとする。またこのときの状態はD
フリップフロップ43の出力である状態表示フラグに反
映されているものとする。ユーザの操作により、マスク
の形状を変化させねばならなくなると、図示しないプロ
セッサ等の制御手段(以下、単にプロセッサと呼ぶ)に
よりDフリップフロップ43の出力の状態表示フラグが
チェックされ、現在マスクA25が活性状態であること
が認識される。プロセッサはマスクB26に対して新し
いマスク情報を書き込み、それが終了すると切り換え指
示レジスタ41の内容をマスクB26が選択されるよう
に書き換える。切り換え指示レジスタ41の内容は垂直
同期タイミング発生部42が画像データ入力部1からの
垂直同期信号に同期したタイミング信号を発生するまで
留保される。ここで垂直同期信号に同期したタイミング
信号の発生を待つのは1フレーム或は1フィールドの画
像データがビデオ用VRAM4に展開完了するのを待つ
ためである。垂直同期信号に同期したタイミング信号が
発生するとDフリップフロップ43の出力に切り換え指
示レジスタ41の内容が反映され、選択手段46によっ
てポインタB45が選択され、マスクB26に切り換え
が完了する。マスクB26からマスクA25への切り換
えも同様な手順で実現できる。
【0046】以上のように本実施例によればマスクA2
5とマスクB26の切り換えは入力動画の垂直同期信号
に同期したタイミングで直ちに行なわれるので、不完全
なマスクデータでビデオ用VRAMの内容が不用意に書
き換えられることもないし、表示している動画がストッ
プモーションになることもない。
【0047】このため従来動画が停止中に失われていた
画像データを失うことなく見ることができる効果があ
る。特に放送などで送られてくる画像データは再送がで
きない場合がほとんどであるため、この効果は重要であ
る。
【0048】4.第4の実施例 次に本発明の第5の目的に対応した本発明の第4の実施
例を説明する。図9は書き込みマスクデータを切り換え
たときに、ビデオ用VRAM4の古いマスクによる領域
にすでに書き込まれた画像データを自動的に消去でき
る、本発明の第4の実施例を示す構成図である。同図に
おいて47はシフトレジスタ、48は画像データ入力部
1からの画像データと特定の色データを切り換える色デ
ータ切り換え部である。他の部分は図8における同一符
号をふった部分と同じである。
【0049】続いて動作を説明する。前実施例と同様に
簡単のため、初期状態としてマスクA25には現在表示
中の画像入力に対応した書き込みマスク情報が設定され
ており、切り換え指示レジスタ41と選択手段46によ
ってポインタA44が選択されているものとする。また
このときの状態はDフリップフロップ43の出力である
状態表示フラグに反映されているものとする。ユーザの
操作により、マスクの形状を変化させねばならなくなる
と、図示しないプロセッサによりDフリップフロップ4
3の出力の状態表示フラグがチェックされ、現在マスク
A25が活性状態であることが認識される。プロセッサ
はマスクB26に対して新しいマスク情報を書き込み、
それが終了すると切り換え指示レジスタ41の内容をマ
スクB26が選択されるように書き換える。切り換え指
示レジスタ41の内容は垂直同期タイミング発生部42
が画像データ入力部1からの垂直同期信号に同期したタ
イミング信号を3回発生するまで留保される。ここで第
1回目の垂直同期信号に同期したタイミング信号の発生
を待つのは1フィールドの画像データがビデオ用VRA
M4に展開完了するのを待つためである。この結果変化
したシフトレジスタ47の中間タップの信号は色データ
切り換え部48に入力される。更に2回分垂直同期信号
に同期したタイミング信号が発生すると、すなわち1フ
レームの時間が経過すると、Dフリップフロップ43の
出力に切り換え指示レジスタ41の内容が反映され、選
択手段46によってポインタB45が選択され、マスク
B26に切り換えが完了する。上記の説明で明らかなよ
うにシフトレジスタ47の中間タップの信号が変化して
からDフリップフロップ43の出力である状態表示フラ
グの信号が変化するまでの1フレームの期間、色データ
切り換え部48に供給される両信号は異なった値をと
る。両信号の値が異なっていることは排他的論理和等の
手段で検出できるので、色データ切り換え部48はこの
検出結果を用いて、もし両信号の値が等しいときには画
像入力部1のデータをそのまま通し、もし両信号の値が
異なるときには画像入力部1のデータの代わりに特定の
色データを出力するように動作する。前述のように特定
の色とは黒色等のように画像の消去時に用いる色を指
す。この特定の色入力は1フレームの画像入力期間続く
ので、今まで用いていたマスクA25の領域は完全に特
定の色で塗りつぶされ、消去は完了する。マスクB26
からマスクA25への切り換えも同様な手順で実現でき
る。
【0050】以上のように本実施例によればマスクA2
5とマスクB26の切り換え時にいままで用いていたマ
スクの領域にある画像データを自動的に消去できるの
で、ソフトウエアの負担が軽減されると共に消去のタイ
ミングが画像の入力に同期して行なえるので、不要なち
らつきを生じることもない。また極めて少ない回路量で
自動消去機能を追加できる効果がある。
【0051】5.第5の実施例 次に本発明の第4と第5の目的に対応した本発明の第5
の実施例を図10及び図11を用いて説明する。図10
は本発明の第5の実施例のブロック構成図である。同図
において2はマスクデータ格納用メモリ手段、9はキー
イングデータ格納用メモリ手段、そして11はキーイン
グ及びマスクデータ格納用メモリ手段である。他の部分
は図1における同一符号をふった部分と同じである。ま
ずキーイングデータについて説明する。画像切り換え制
御部6はビデオ用VRAM4からの画像データとグラフ
ィックス表示部8からのグラフィックス表示データを切
り換えて表示器7に表示するが、この切り換えの段階で
どちらを選択するかを示す情報がキーイングデータであ
り、このキーイングデータを格納するのがキーイングデ
ータ格納用メモリ手段9である。ビデオ用VRAMの読
み出し制御部5はビデオ用VRAM4の読み出しと同期
してキーイングデータ格納用メモリ手段9を読み出す。
本実施例はキーイングデータ格納用メモリ手段9とマス
クデータ格納用メモリ手段2をキーイング及びマスクデ
ータ格納用メモリ手段11で共用化したものである。
【0052】通常、ビデオ用VRAM4やキーイング及
びマスクデータ格納用メモリ手段11は、少なくともラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)部とシリアルアクセス
メモリ(SAM)部を持つマルチポートメモリを用いて
構成する。ここで重要なのはビデオ用VRAM4から画
像切り換え制御部6への画像データをビデオ用VRAM
4のSAM部を介して伝達するように、キーイングデー
タ格納用メモリ手段9から画像切り換え制御部6へのキ
ーイングデータをキーイング及びマスクデータ格納用メ
モリ手段11のSAM部を介して伝達し、マスクデータ
格納用メモリ手段2からビデオ用VRAMの書き込み制
御部3へのマスクデータをキーイング及びマスクデータ
格納用メモリ手段11のRAM部を介して伝達すること
である。こうすることによりマスクデータ格納用メモリ
手段2とキーイングデータ格納用メモリ手段9を共用し
てキーイング及びマスクデータ格納用メモリ手段11と
することができる。
【0053】キーイング及びマスクデータ格納用メモリ
手段11のビットマップの一例を図11に示す。ここで
はキーイング及びマスクデータ格納用メモリ手段11は
2048×1024のビットマップを持ち、そのうち1
280×1024をキーイングデータ格納用メモリ手段
9として、残りをマスクデータ格納用メモリ手段2とし
て用いている。またマスクデータ格納用メモリ手段2の
半分をマスクA25、残りの半分をマスクB26として
用いている。通常、メモリ手段は2048×1024の
ような2のべき乗の値で実装される。このため同図で明
らかなようにキーイングデータ格納用メモリ手段9の空
いた領域をマスクデータ格納用メモリ手段2として有効
に利用できるだけでなく、共用化によってメモリ素子の
低減も図ることができる。このため装置の低価格化、低
消費電力化が図れる効果がある。
【0054】6.第6の実施例 次に本発明の第1の目的に対応した本発明の第6の実施
例を図12を用いて説明する。図12は本発明の第6の
実施例のブロック構成図である。同図において12は画
像データの入力部A、13は画像データの入力部B、・
・・、14は画像データの入力部i、2は複数ビット深
さを持つマスクデータ格納用メモリ手段である。他の部
分は図1における同一符号をふった部分と同じである。
前述のように、グラフィックスVRAMと同じビットマ
ップを持ち、かつ複数ビット深さを持つマスクデータ格
納用メモリ手段2には、従来のグラフィックスVRAM
における色の表現と同じように、複数の画像入力番号の
うちの1つを書き込むことができる。例えば2ビット深
さを持つ書き込みマスク用メモリでは4通り、8ビット
深さを持つ書き込みマスク用メモリでは256通りの表
現ができる。通常このうちの1通りはどの画像データ入
力にも対応しないようにするので、nビットの深さを持
つマスクデータ格納用メモリ手段2で扱える画像データ
入力部の個数は最大2のn乗−1となる。複数の画像デ
ータ入力部には、一つ一つの画像データ入力部に対応し
てそれぞれの画像データ入力に画像入力番号を定義する
手段によって排他的に番号を定義しておく。例えば入力
部A12は0番、入力部B13は1番という具合であ
る。ビデオ用VRAMの書き込み制御部3は、入力され
たデータを書き込むべき座標に対応したマスクデータ格
納用メモリ手段2を読み込む。このとき画像データ入力
部に定義された画像入力番号と書き込みマスクデータ格
納用メモリ手段2の内容との一致検出手段を用い、もし
も定義されている画像入力番号と書き込みマスクデータ
格納用メモリ手段2の内容が一致していれば、ビデオ用
VRAMの書き込み制御部3によって画像データをビデ
オ用VRAM4に書き込む。従来のグラフィックスVR
AMにウインドウを描画するように、書き込みマスクデ
ータ格納用メモリ手段2に画像入力番号のデータでウイ
ンドウの矩形領域を塗りつぶすだけでよい。マスクデー
タ格納用メモリ手段2の1画素分の領域に書き込める番
号は高々1つであるため、動画入力手段の番号を排他的
に定義しておけば複数の画像がビデオ用VRAM4の同
じ位置に書き込まれることはない。
【0055】すなわち本実施例によれば従来のグラフィ
ックス描画と同様にマスクデータ格納用メモリ手段2に
表示すべき動画入力の番号データを描画するだけで動画
ウインドウを表示できるため、動画ウインドウであるこ
とを意識せずに扱える効果がある。
【0056】7.第7の実施例 次に本発明の第6の目的に対応した本発明の第7の実施
例を説明する。前述のように本発明では線分発生手段を
用いてスケーリングを行なう。図16は線分発生手段の
直線発生アルゴリズムの一例、また図17は直線発生ア
ルゴリズムの他の一例である。図16においてAは誤差
累積器、nは入力の画像データの数xをスケールダウン
後の出力データ数yで割った商、rはこの時の余りを表
す。これは一回nドットの水平線分を描画するごとに1
ドット未満の誤差がrずつ累積し、累積した誤差の値が
1を超えたときにn+1ドットの水平線分を描画する処
理を表したものである。初期設定処理100では誤差累
積器Aの値を0にする。誤差累積処理101では一回分
の1ドット未満の誤差をあらわす値rを誤差累積器Aに
加算する。条件判定処理102では、この結果累積誤差
が1を超えたかどうかを判定し、もしも1を超えていれ
ば累積値修正処理103で超えた1を減算し、(n+
1)出力処理104を実行する。また累積誤差が1を超
えていなければ(n)出力処理105を実行する。とこ
ろで上記のrはxとyの値によっては無理数となり、累
積時に誤差を生じることがある。図17の例はこれを考
慮し、またハードウエアで実現しやすくしたものであ
る。同図においてRはrにyを掛けて有理化したもので
ある。この処理を行なうことにより、誤差累積器Aに累
積される誤差の値がyを超えたときにn+1ドットの水
平線分を描画する処理、(n+1)出力処理104を行
なうようになる。また、条件判定処理112を簡単にす
るためにはじめに初期設定処理110であらかじめyを
減算しておく。こうすることで条件判定処理112では
Aとyを比較するのではなく、Aと0を比較すればよく
なる。これをまとめると、初期設定処理110では誤差
累積器Aの値を−yにする。誤差累積処理111では一
回分のy(1ドット)未満の誤差をあらわす値Rを誤差
累積器Aに加算する。条件判定処理112では、この結
果累積誤差が0を超えたかどうかを判定し、もしも0を
超えていれば累積値修正処理113で超えたyを減算
し、(n+1)出力処理114を実行する。また累積誤
差が0を超えていなければ(n)出力処理115を実行
する。
【0057】図18は本発明の第7の実施例のブロック
構成図である。同図において51は水平用線分発生部、
52は画素選択部、53は垂直用線分発生部、54はラ
イン選択部である。他の部分は図5における同一符号を
ふった部分と同じである。前述のように縮小のスケーリ
ングは水平方向に関しては画素の間引き、垂直方向に関
しては水平ラインの間引きによって達成できる。
【0058】(1)水平方向の画素間引き 水平用線分発生部51では上記で述べた1ライン当りy
個の水平線分の長さnを発生し、画素選択部52に与え
ると共にy回のアドレス更新情報をアドレス発生部31
に与える。画素選択部52では与えられたnをもとに入
力部1からのn個の画素データのうちから1個の画素デ
ータを選択し、次のライン選択部54に与える。選択の
方法は初めのデータを選択してもよいし、最後のデータ
を選択してもよい。また中間のデータを選択してもよ
い。
【0059】(2)垂直方向の水平ライン間引き 垂直用線分発生部53では上記で述べた1フィールド当
りy’個の水平線分の長さn’を発生し、ライン選択部
54に与える。ライン選択部54では与えられたn’を
もとに画素選択部52からのn’ライン分の画素データ
のうちから1ライン分の画素データを選択し、ビデオ用
VRAM4に与える。ライン選択の方法は初めのライン
を選択してもよいし、最後のラインを選択してもよい。
また中間のラインを選択してもよい。ビデオ用VRAM
4に書き込むべき選択されたラインについては、本発明
の第2の実施例で述べた座標データ格納部24に、選択
されたラインだけで垂直方向が連続するような書き込み
開始座標を設定することにより、垂直方向の縮小スケー
リングが実現できる。
【0060】以上のように本実施例によれば入力の動画
データを任意の大きさにスケーリングできるので、マル
チメディアデータをウインドウ環境に自由に表示できる
効果がある。
【0061】なお本発明の第2の実施例で述べたよう
に、マスクデータ格納用メモリ手段2の座標データ格納
部24に、水平用線分発生部51や垂直用線分発生部5
3もしくは画素選択部52に必要な初期値を格納してお
き、各ラインのはじめに座標/マスクデータ読み出し制
御部32によって初期設定を行なうようにしてもよい。
特にライン選択部54は現在のラインが必要かどうかの
みの情報があればよいので垂直用線分発生部53を省略
できる効果がある。さらにライン単位でスケーリングの
初期値を変えられるので、より複雑な特殊効果、例えば
動画ウインドウの台形表示や曲線で囲まれた領域へのマ
ッピングが可能となる。同様に第2の実施例で述べたp
×mの小画面分割制御機能と組み合せれば、それぞれの
小画面単位にスケーリングを独立して行なうことができ
る。この場合も制御回路の大きな変更無しに多機能化が
図れる本実施例特有の効果である。
【0062】8.第8の実施例 次に本発明の第7の目的に対応した本発明の第8の実施
例を図19及び図20を用いて説明する。上記本発明の
第7の実施例ではn個の画像入力の画素データのうちか
ら1個の画素データを画素選択部52やライン選択部5
4を用いて選択し、あとの画素データは捨てていたが、
本発明の第8の実施例ではエイリアス(表示のギザギ
ザ)の発生を緩和するために画像フィルタ処理を行な
う。図19において55は図18での画素選択部52の
代わりの画素平均部、56は図18でのライン選択部5
4の代わりのライン平均部である。他の部分は図18に
おける同一符号をふった部分と同じである。図20は画
素平均部55とライン平均部56の構成例を示すブロッ
ク構成図である。同図において、551は画素入力重み
付け部、552は画素用加算器、553は累積器のレジ
スタ、554は画素用ゲート、555は画素出力シフタ
部、556は画素平均制御部、561はライン入力重み
付け部、562はライン用加算器、563はラインバッ
ファ、564はライン用ゲート、565はライン出力シ
フタ部、566はライン平均制御部である。
【0063】(1)水平方向の画像フィルタ処理 水平用線分発生部51では上記で述べた1ライン当りy
個の水平線分の長さnを発生し、画素選択部52の画素
平均制御部556に与えると共にy回のアドレス更新情
報をアドレス発生部31に与える。画素平均部55内部
では与えられたnをもとに、画素平均制御部556は入
力部1からのn個の画素データを平均化し、次のライン
平均部56に与えるように制御を行なう。すなわち画素
入力重み付け部551では入力データをシフタによって
×1もしくは×2にし、加算器552によって累積器5
53の内容と加算し、累積器553に値を累積してゆ
く。画素用ゲート554は累積器553の初期値を与え
るためのもので、与えられたnの初めの1画素のときは
0のデータを出力するよう画素平均制御部556によっ
て制御される。また画素平均制御部556はn個の累積
が終ったときに累積値の重みの総計が2のべき乗になる
ように画素入力重み付け部551を制御する。画素出力
シフタ部555はn個の累積が終ったときに重みを1に
戻すような右シフトを行なうように画素平均制御部55
6によって制御される。これによって画像入力のnドッ
ト分の画素データの平均化を行ない、水平方向の画像フ
ィルタ処理を実現する。
【0064】(2)垂直方向の画像フィルタ処理 垂直方向に関してもライン平均部56によって複数の水
平ラインに含まれる画素データを平均化し、垂直方向の
画像フィルタ処理を実現する。動作は処理がライン単位
になることを除いて上記の水平方向の処理と同じであ
る。平均化にあたっては垂直用線分発生部53からの
n’にしたがい、上記水平方向の画像フィルタ処理を行
なったn’ラインのデータについて、それぞれのライン
にライン入力重み付け部561を用いて重み付けを行な
い、ライン用加算器562を用いてラインバッファ56
3に累積結果を蓄えていく。ライン用ゲート564は縮
小対象n’ラインの始めの1ラインについてラインバッ
ファ563からのデータがライン用加算器562に入力
されないようにするためのものである。縮小対象のn’
ライン目を累積するときに重み付けの合計が2のべき乗
になるようにし、ライン出力シフタ部565によって重
みが1になるように制御する。そしてこのときの結果を
水平単位書き込み制御手段を用いてビデオ用VRAM4
に書き込むことにより、水平方向と垂直方向の画素デー
タ平均化を実現する。
【0065】以上のように本実施例によれば入力の動画
データを任意の大きさに画像フィルタ処理を行ないなが
らスケーリングできるので、マルチメディアデータをウ
インドウ環境に高品質に表示できる効果がある。
【0066】なお本発明の第7の実施例で述べたよう
に、マスクデータ格納用メモリ手段2の座標データ格納
部24に、水平用線分発生部51や垂直用線分発生部5
3もしくはライン平均部56に必要な初期値を格納して
おき、各ラインのはじめに座標/マスクデータ読み出し
制御部32によって初期設定を行なうようにしてもよ
い。特にライン平均部56は現在のラインが必要かどう
か、入力の重み付け係数、ラインバッファの出力の係数
の情報があればよいので垂直用線分発生部53を省略
し、かつライン平均制御部566を単なるレジスタ手段
に置き換えられる効果がある。さらにライン単位でスケ
ーリングの初期値を変えられるので、より複雑な特殊効
果、例えば動画ウインドウの台形表示や曲線で囲まれた
領域へのマッピングが可能となる。同様に第2の実施例
で述べたp×mの小画面分割制御機能と組み合せれば、
それぞれの小画面単位に画像フィルタ処理を行ないなが
らスケーリングを独立して行なうことができることは言
うまでもない。この場合も制御回路の大きな変更無しに
多機能化が図れる本実施例特有の効果である。
【0067】
【発明の効果】本発明によればウインドウ環境に適した
マルチメディア画像表示が行なえるので、ウインドウ上
で動画データを従来のグラフィックスのように扱うこと
ができる。この結果、ウインドウの位置や大きさを変更
中でも動画を変更中のウインドウの位置や大きさに合わ
せてリアルタイムに表示できるようになり、従来失って
いた動画ウインドウの位置や大きさ変更中の期間の動画
データを失わなくなった。前述のように、放送などによ
る動画を表示する場合は失われた動画データは再送要求
がきかない場合がほとんどであるため、この点が本発明
の最も大きい効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明による表示までの説明図である。
【図3】従来技術の構成例を示す図である。
【図4】従来技術による表示までの説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図6】マスク用メモリ構成の一例を示す図である。
【図7】マスク用メモリ構成の他の一例を示す図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例を示す図である。
【図11】キーイング及びマスクデータ格納用メモリの
共用を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施例を示す図である。
【図13】直線発生アルゴリズムを応用したスケーリン
グ方式の説明図である。
【図14】1/2スケールダウンの例を示す図である。
【図15】7/26スケールダウンの例を示す図であ
る。
【図16】直線発生アルゴリズムの一例を示す図であ
る。
【図17】直線発生アルゴリズムの他の一例を示す図で
ある。
【図18】本発明の第7の実施例を示す図である。
【図19】本発明の第8の実施例を示す図である。
【図20】画素及びライン平均部の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…マルチメディア画像データの入力部、 2…マスクデータ格納用メモリ手段、 3…ビデオ用VRAMの書き込み制御部、 4…ビデオ用VRAM、 5…ビデオ用VRAMの読み出し制御部、 6…画像切り換え制御部、 7…表示器、 8…グラフィックス表示部、 9…キーイングデータ格納用メモリ手段、 10…入力データ、 11…キーイング及びマスクデータ格納用メモリ手段、 12…入力部A、 13…入力部B、 14…入力部i、 20…マスクデータ格納部、 21…書き込み領域、 22…書き込みマスク領域、 23…書き込みマスク領域、 24…座標データ格納部、 25…マスクA、 26…マスクB、 31…アドレス発生部、 32…座標/マスクデータ読み出し制御部、 33…アドレス初期化制御部、 34…アドレスレジスタ、 35…±1演算器制御レジスタ、 36…±1演算器、 37…切り換え手段、 41…切り換え指示レジスタ、 42…垂直同期タイミング発生部、 43…Dフリップフロップ、 44…ポインタA、 45…ポインタB、 46…ポインタ選択手段、 47…シフトレジスタ、 48…色データ切り換え部、 51…水平用線分発生部、 52…画素選択部、 53…垂直用線分発生部、 54…ライン選択部、 55…画素平均部、 56…ライン平均部、 70…表示器の表示画面、 71…マルチメディアデータ表示領域、 71…マルチメディアデータ以外の表示領域、 100…初期設定処理、 101…誤差累積処理、 102…条件判定処理、 103…累積値修正処理、 104…(n+1)出力処理、 105…(n)出力処理、 110…初期設定処理、 111…誤差累積処理、 112…条件判定処理、 113…累積値修正処理、 114…(n+1)出力処理、 115…(n)出力処理、 200…0ラインマスクデータ、 201…1ラインマスクデータ、 202…2ラインマスクデータ、 203…3ラインマスクデータ、 204…4ラインマスクデータ、 205…5ラインマスクデータ、 240…0ライン座標データ、 241…1ライン座標データ、 242…2ライン座標データ、 243…3ライン座標データ、 244…4ライン座標データ、 245…5ライン座標データ、 250…0ライン方向フラグ、 251…1ライン方向フラグ、 252…2ライン方向フラグ、 253…3ライン方向フラグ、 254…4ライン方向フラグ、 255…5ライン方向フラグ、 551…画素入力重み付け部、 552…画素用加算器、 553…累積器、 554…画素用ゲート、 555…画素出力シフタ部、 556…画素平均制御部、 561…ライン入力重み付け部、 562…ライン用加算器、 563…ラインバッファ、 564…ライン用ゲート、 565…ライン出力シフタ部、 566…ライン平均制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加茂 宗一 神奈川県海老名市下今泉810番地株式会社 日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 能見 誠 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地株式 会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 岩井 徳幸 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地株式 会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 ランディ ミノベ アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタク ララ・タスマン・ドライブ3101番地日立コ ンピュータプロダクツ,インコーポレーテ ッド内 (72)発明者 キム ジェニー アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタク ララ・タスマン・ドライブ3101番地日立コ ンピュータプロダクツ,インコーポレーテ ッド内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画ウインドウの位置や大きさを変更中に
    も動画表示が停止しないことを特徴とする画像表示装置
    の制御方式。
JP5213728A 1993-08-30 1993-08-30 画像表示装置の制御方式 Pending JPH0764530A (ja)

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