JPH09221008A - 自動車逆走防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 自動車の坂路発進時車が逆方向に移動するこ
とを防止する。 【解決手段】 自動車の駆動力伝達系に於いてクラッチ
と変速ギヤの間に設置する自由輪Ｉ（ｆｒｅｅ ｗｈｅ
ｅｌ）及びその外縁を運転席から固定或いは解放する遠
隔操作装置。自動車の駆動力伝達系に於いてクラッチと
変速ギヤの間に自由輪（ｆｒｅｅ ｗｈｅｅｌ）を置
き、その外縁を運転席からのレバー操作により固定或い
は解放する仕組みとする。即ち外縁を固定された自由輪
の軸はエンジンと同方向には自由に回転するがその逆方
向には回転しない仕組みとする。これにより車は逆走し
ないことが保証される。坂路発進の後固定を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本発明は自動車の坂路発進時車
が逆方向に移動することを防止する逆走防止装置の原
理、設置及び操作方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来自動車の坂路発進に際し車が逆方
向へ移動しないようにするにはサイドブレーキの使用以
外方法がなかった。特に手動変速の車に於いてはアクセ
ル、クラッチ、サイドブレーキの同時操作には熟練を要
しその上これらは個々の車により癖が違う為運転者にと
っては順応困難であるのみならず危険である。自動変速
の車に於いても同様でる。いずれもこの操作は不確かな
「感」に頼らざるを得ず、殊に坂路の傾斜が強く、一時
停車している車輛相互の車間距離が短い場合は発進に際
し絶望的状況に陥る場合すらある。また降坂姿勢での後
退発進でも同様である。その時、車の逆走防止装置があ
ったらと悔やむがそのようなものは従来存在しなかっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 本発明による自動車
の逆走防止装置は坂路発進時車が逆方向に移動すること
を防止する目的のものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 自動車の駆動力伝達系
に於いてクラッチと変速機の間に自由輪（ｆｒｅｅ ｗ
ｈｅｅｌ 即ち一般に自転車の後輪に組み込まれチェー
ンによる一方向のみの回転力を後輪に伝える歯車と同作
用をする原理のもの）を置き、その外縁を運転席からの
レバー操作により固定或いは解放する仕組みとする。こ
のレバーを本文に於て便宜上「坂路発進レバー」と呼
ぶ。即ち外縁を固定された自由輪の軸はエンジンと同方
向には自由に回転するがその逆方向には回転しない仕組
みとする。

【０００５】

【作用】 坂路発進に際しギヤが入った状態で車が逆方
向へ移動することはクラッチより後ろ側の駆動軸がエン
ジンと反対方向に回転することを意味する。自由輪の外
縁を固定することによりこれを防ぐことができる。

【０００６】

【実施例】 自動車の坂路発進に際し運転席から「坂路
発進レバー」をいれる。ギヤがを入った状態であれば坂
路発進の操作中車は逆走しないことが保証される。「坂
路発進レバー」をいれる操作は坂路発進の前なら何時行
ってもよい。また坂路発進の後切ることとするが、仮に
切り忘れてもなんら支障はなく逆走防止効果が持続する
のみである。「坂路発進レバー」は必らずしもレバーの
操作によるものでなくて他の遠隔操作によるものでもよ
い。また自由輪の固定の方式は指定しない。

【０００７】

【発明の効果】 本発明による自動車の逆走防止装置に
より坂路発進時車が逆方向に移動することを防止するこ
とができ運転を安全かつ快適なものとすることができ
る。この装置は登坂時の前進発進及び降坂時の後退発進
共に対応でき、その操作中のエンジン空吹かし、エンジ
ン停止、半クラッチによるクラッチ摩耗の外、最も大切
な効果として危険の防止が挙げられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 自動車逆走防止装置を設置した車の駆動力伝
達系の模式図

【図２】 自動車の逆走防止装置を後面より見た模式図

【符号の説明】

Ａ エンジン Ｂ クラッチ Ｃ 自動車の逆走防止装置 Ｄ 坂路発進レバー Ｅ 変速機 Ｆ 変速レバー Ｇ プロペラシャフト Ｈ 自由輪固定機 Ｉ 自由輪

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の運転席から操作できる自動車逆
   走防止装置。
2. 【請求項２】 自動車逆走防止装置として自由輪（ｆｒ
   ｅｅ ｗｈｅｅｌ）の原理のものを使う。
3. 【請求項３】 自動車逆走防止装置を自動車の駆動力伝
   達系に於いてクラッチと変速ギヤの間に設置する。