JPH09220768A - Frp製構造体の製造方法 - Google Patents

Frp製構造体の製造方法

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JPH09220768A
JPH09220768A JP8029663A JP2966396A JPH09220768A JP H09220768 A JPH09220768 A JP H09220768A JP 8029663 A JP8029663 A JP 8029663A JP 2966396 A JP2966396 A JP 2966396A JP H09220768 A JPH09220768 A JP H09220768A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 FRP製補助部材によるFRP製構造体本体
に対する補強等の機能をより一層向上できる。 【解決手段】 繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを積
層して形成した未硬化の構造体本体2Aと、繊維に樹脂
を含浸させたプリプレグを積層してL字型形状部3Lを
含む形状に形成した未硬化の補助部材3Aとを用い、未
硬化の構造体本体2Aと未硬化の補助部材3AのL字型
形状部3Lの辺とを当接させた状態にして未硬化の補助
部材3Aに少なくとも通気性バッギング材5および気密
性バッギング材7によりバッギングし、樹脂の硬化温度
で加熱するキュア処理を行って、FRP製構造体本体と
FRP製補助部材とが一体化したFRP製構造体を製造
するに際し、通気性バッギング材5として、補助部材3
Aの構造体本体2A側に位置するL字型形状部3Lにお
けるL字型曲げ部分に対するバッギングを避ける曲げ部
分回避部5Hを有するものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRP製構造体本
体とFRP製補助部材とが一体化したFRP製構造体を
製造するのに好適なFRP製構造体の製造方法に関し、
例えば、切頭円錐筒状体よりなるFRP製構造体本体の
母線方向に溝型形状をなすFRP製補助部材を補強部材
として一体で設けたFRP製構造体に関するものであ
り、さらには、前記FRP製構造体が炭化処理ないしは
黒鉛化処理されて炭素繊維/炭素複合材料製のものとな
るC/C製構造体の製造方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、図3に示すよ
うな多段式ロケットの接手部材として使用されるFRP
製構造体31は、図4にも示すように、切頭円錐筒状体
よりなるFRP製構造体本体32の母線方向に、四箇所
のL字型形状部33Lによって溝型形状に形成されたF
RP製補助部材33を補強部材として二箇所のL字型形
状部33Lの二辺で固着して一体で設けた構造をなして
おり、その他種々の構造をなすものが多段式ロケットの
接手部材として使用されている。
【0003】このようなFRP製構造体31を製造する
に際しては、例えば、図5に示すように、繊維に樹脂
(溶剤を用いて液状としたもの)を含浸させたプリプレ
グを所要の長さに切断し、次いで所要の長さに切断した
プリプレグを適宜の層数で積層して切頭円錐筒状体型の
形状を有する未硬化の構造体本体を形成すると共に、他
方では、繊維に樹脂(溶剤を用いて液状としたもの)を
含浸させたプリプレグを所要の長さに切断し、次いで所
要の長さに切断したプリプレグを適宜の層数で積層して
四箇所のL字型形状部を有する溝型形状をなす未硬化の
補助部材を形成する。
【0004】次いで、図6にも示すように、未硬化の構
造体本体32Aと未硬化の補助部材33Aのうち二箇所
のL字型形状部33Lの各々外側に向いている辺とを当
接させた状態としてこれらを組み合わせ、この際、未硬
化の構造体本体32Aと未硬化の補助部材33Aとの間
に形成される空間部分にコア部材34を介在させた状態
とする。
【0005】そして、未硬化の構造体本体32Aおよび
未硬化の補助部材33Aの外側に、通気性バッギング材
(例えば、厚さ15μm程度の穴あきテフロンフィル
ム)35と、コーティングクロス(例えば、ガラスクロ
スに離型材をコーティングしたもの)36と、気密性バ
ッギング材(例えば、気密性のナイロンフィルム)37
とを被覆した状態とし、気密性バッギング材37の内部
を減圧吸引したあと、前記樹脂が硬化する温度でキュア
処理を行って、図7に示すように、FRP製構造体本体
32とFRP製補助部材33とがFRP製補助部材33
のL字型形状部33Lの外向き辺を介して一体化したF
RP製構造体31とし、治具等の分解・除去および製品
の検査を行って完成品とするようにしていた。
【0006】しかしながら、このような従来のFRP製
構造体の製造方法では、図7およびこの図7のうちL字
型形状部を拡大した図8に示すように、FRP製補助部
材33のうちFRP製構造体本体32に一体化する側の
L字型形状部33LのL字型曲げ部分において窪み33
Rが形成されることがあり、このような窪み33Rが形
成された場合にはFRP製補助部材33の補強部材とし
ての機能が減殺されてしまい、FRP製構造体本体32
の軸方向(母線方向)の補強を十分になすことができな
くなることから、このようなFRP製補助部材33のL
字型形状部33LにおけるL字曲げ部分での窪み33R
の発生がないようにすることが課題としてあった。
【0007】したがって、本発明は、FRP製構造体と
L字型形状部を有するFRP製補助部材とが前記L字型
形状部の辺を介して一体化したFRP製構造体を通気性
バッギング材および気密性バッギング材を用いたバッギ
ングならびにキュア処理によって製造する場合に、FR
P製補助部材のうちFRP製構造体本体側のL字型形状
部のL字型曲げ部分において窪みが形成されないように
し、FRP製補助部材によるFRP製構造体本体に対す
る補強等の機能をより一層向上させることができるよう
にすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるFRP製
構造体の製造方法は、請求項1に記載しているように、
繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを積層して形成した
未硬化の構造体本体と、繊維に樹脂を含浸させたプリプ
レグを積層してL字型形状部を含む形状に形成した未硬
化の補助部材とを用い、前記未硬化の構造体本体と未硬
化の補助部材のL字型形状部の辺とを当接させた状態に
して前記未硬化の補助部材に少なくとも通気性バッギン
グ材および気密性バッギング材によりバッギングし、前
記樹脂の硬化温度で加熱するキュア処理を行って、FR
P製構造体本体とFRP製補助部材とが一体化したFR
P製構造体を製造するに際し、前記通気性バッギング材
として、前記補助部材の前記構造体本体側に位置するL
字型形状部におけるL字型曲げ部分に対するバッギング
を避ける曲げ部分回避部を有するものを用いてバッギン
グするようにしたことを特徴としている。
【0009】そして、本発明に係わるFRP製構造体の
製造方法の実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、補助部材は、四箇所のL字型形状部を有し且
つ構造体本体に当接する二辺が互いに外方向に向く溝型
形状をなすものであるようになすことができる。
【0010】同じく、本発明に係わるFRP製構造体の
製造方法の実施態様においては、請求項3に記載してい
るように、未硬化の構造体本体とL字型形状部を含む形
状の未硬化の補助部材とを当接した状態とした際に前記
未硬化の構造体本体と未硬化の補助部材との間で形成さ
れる空間部分にコア部材を介在させるようになすことが
できる。
【0011】同じく、本発明に係わるFRP製構造体の
製造方法の実施態様においては、請求項4に記載してい
るように、通気性バッギング材と気密性バッギング材と
の間に、補助部材を被覆する形状にあらかじめ形成され
た成形バッギング材を介在させるようになすことができ
る。
【0012】同じく、本発明に係わるFRP製構造体の
製造方法の実施態様においては、請求項5に記載してい
るように、FRP製構造体は一端側の開口径と他端側の
開口径とが適宜に設定された筒状体形状をなすものであ
り且つ補助部材は前記筒状体の母線方向に延びる補強部
材であるようになすことができる。
【0013】さらに、本発明に係わるC/C製構造体の
製造方法は、請求項6に記載しているように、請求項1
ないし5のいずれかに記載の製造方法により製造したF
RP製構造体に炭化処理ないしは黒鉛化処理を行って炭
素繊維/炭素複合材料製のものとするようにしたことを
特徴としている。
【0014】
【発明の作用】本発明に係わるFRP製構造体の製造方
法では、請求項1に主として記載しているように、炭素
繊維,ガラス繊維,高強度・高弾性樹脂繊維等の繊維に
フェノール樹脂,エポキシ樹脂等の樹脂を含浸させたプ
リプレグを適宜の層数で積層して形成した未硬化の構造
体本体と、炭素繊維,ガラス繊維,高強度・高弾性樹脂
繊維等の繊維にフェノール樹脂,エポキシ樹脂等の樹脂
を含浸させたプリプレグを適宜の層数で積層してL字型
形状部を含む形状に形成した未硬化の補助部材とを用
い、前記未硬化の構造体本体と未硬化の補助部材のL字
型形状部の例えば自由側の辺とを当接させた状態にして
前記未硬化の補助部材および構造体本体の一部ないしは
全部に少なくとも通気性バッギング材および気密性バッ
ギング材によりバッギングし、前記樹脂の硬化温度で加
熱するキュア処理を行って、FRP製構造体本体とFR
P製補助部材とが前記L字型形状部の辺を介して一体化
したFRP製構造体を製造するに際し、前記通気性バッ
ギング材として、前記補助部材の前記構造体本体側に位
置するL字型形状部におけるL字型曲げ部分に対するバ
ッギングを避ける曲げ部分回避部を有するものを用いて
バッギングするようにしたから、通気性バッギング材に
曲げ部分回避部があることによって、L字型曲げ部分が
強くバッギングされないようになると共に樹脂の流出が
防止されるようになって、FRP製補助部材のFRP製
構造体本体側のL字型形状部のL字型曲げ部分において
窪みが形成されないようになり、FRP製補助部材によ
るFRP製構造体本体に対する補強等の機能がより一層
向上したものとなる。
【0015】また、請求項2に記載しているように、補
助部材は、四箇所のL字型形状部を有し且つ構造体本体
に当接する二辺が互いに外方向に向く溝型形状をなすも
のであるようにすることによって、補助部材は構造体本
体の一部と共に閉断面の補強構造を形成することとなっ
て構造体本体の補強機能がより一層十分なものとなる。
【0016】さらに、請求項3に主として記載している
ように、未硬化の構造体本体とL字型形状部を含む形状
の未硬化の補助部材とを前記L字型形状部の辺を介して
当接した状態とした際に前記未硬化の構造体本体と未硬
化の補助部材との間で形成される空間部分にコア部材を
介在させるようになすことによって、未硬化の補助部材
の変形防止がより確実になされることとなり、補助部材
の形状精度がより一層向上したものとなる。
【0017】さらにまた、請求項4に主として記載して
いるように、通気性バッギング材と気密性バッギング材
との間に、補助部材を被覆する形状にあらかじめ形成さ
れたゴム等の弾性材料などからなる成形バッギング材を
介在させるようになすことによって、補助部材はその肉
厚がより一層均一なものとなり、補助部材による補強等
の作用が単一の補助部材の間でそしてまた複数の補助部
材の間でより一層均質なものとなる。
【0018】さらにまた、請求項5に記載しているよう
に、FRP製構造体は一端側の開口径と他端側の開口径
とが適宜に設定された筒状体形状をなすものであり且つ
補助部材は前記筒状体の母線方向に延びる溝型形状をな
す補強部材であるものとすることによって、例えば、開
口径が異なる切頭円錐筒状体形状をなすものとした場合
に、多段式ロケットにおいてより大径の下段ロケットの
上端とそれより小径の上段ロケットの下端との継手部材
として良好なものとなる。
【0019】さらにまた、本発明に係わるC/C製構造
体の製造方法では、請求項6に記載しているように、請
求項1ないし5のいずれかに記載の製造方法により製造
したFRP製構造体に炭化処理ないしは黒鉛化処理なら
びに必要に応じて適宜のピッチ含浸処理等を行って炭素
繊維/炭素複合材料製のものとするようになすことによ
って、耐熱性に優れ且つまた補助部材によって十分な補
強等がなされたC/C製構造体が得られることとなる。
【0020】
【実施例】次に、本発明に係わるFRP製構造体の製造
方法およびC/C製構造体の製造方法の実施例につい
て、図3および図4に示したものと同じ構造を有するF
RP製構造体を例にとり、図5に示した製造工程により
製造する場合を説明するが、本発明はこのような実施例
に限定されないことはいうまでもない。
【0021】図3に示した多段式ロケットの継手部材と
して使用されるFRP製構造体1は、図4にも示したよ
うに、切頭円錐筒状体よりなるFRP製構造体本体2の
母線方向に、四箇所のL字型形状部3Lによって溝型形
状に形成されたFRP製補助部材3を補強部材として一
体で設けた構造をなしている。
【0022】このようなFRP製構造体1を製造するに
際しては、例えば、図5に示したように、カーボン繊維
にエポキシ樹脂(溶剤を用いて適宜粘度の液状としたも
の)を含浸させたプリプレグを所要の長さに切断し、次
いで所要の長さに切断したプリプレグを適宜の層数で積
層して切頭円錐筒状体型の形状を有する未硬化の構造体
本体を形成すると共に、他方では、カーボン繊維にエポ
キシ樹脂(溶剤を用いて適宜粘度の液状としたもの)を
含浸させたプリプレグを所要の長さに切断し、次いで所
要の長さに切断したプリプレグを適宜の層数で積層して
四箇所のL字型形状部を有する溝型形状をなす未硬化の
補助部材を形成する。
【0023】次いで、図1に示すように、未硬化の構造
体本体2Aと未硬化の補助部材3Aのうち二箇所のL字
型形状部3Lの各々外側に向いている辺とを当接させた
状態としてこれらを組み合わせ、この際、未硬化の構造
体本体2Aと未硬化の補助部材3Aとの間に形成される
空間部分にコア部材4を介在させた状態とする。
【0024】そして、未硬化の構造体本体2Aおよび未
硬化の補助部材3Aの外側に、通気性バッギング材(例
えば、厚さ15μm程度の穴あきテフロン(PTFE)
フィルム)5と、未硬化の補助部材3Aのほぼ外形状に
あらかじめ成形されたゴムや軟質樹脂等の弾性体材料か
らなる成形バッギング材(例えば、ゴムを素材としてあ
らかじめ厚さ2〜5mmの成形体に成形したもの)6
と、気密性バッギング材(例えば、気密性のナイロン
(PA)フィルム)7とを被覆した状態とし、気密性バ
ッギング材7の内部を減圧吸引したあと、前記樹脂が硬
化する温度(例えば、樹脂がエポキシ樹脂である場合に
135℃)でキュア処理を行って、図2に示すように、
FRP製構造体本体2とFRP製補助部材3とがFRP
製補助部材3のL字型形状部3Lの外向き辺を介して一
体化したFRP製構造体1とし、治具等の分解および製
品の検査を行って完成品とする。
【0025】さらに、場合によっては、このようにして
製造したFRP製構造体1に対して、温度500〜25
00℃での炭化処理ないしは黒鉛化処理、そしてこの間
における必要なピッチ含浸処理などを行うことによっ
て、C/C製構造体を製造することにより、耐熱性およ
び耐食性にさらに優れた構造体とする。
【0026】
【発明の効果】本発明に係わるFRP製構造体の製造方
法では、請求項1に記載しているように、繊維に樹脂を
含浸させたプリプレグを積層して形成した未硬化の構造
体本体と、繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを積層し
てL字型形状部を含む形状に形成した未硬化の補助部材
とを用い、前記未硬化の構造体本体と未硬化の補助部材
のL字型形状部の辺とを当接させた状態にして前記未硬
化の補助部材に少なくとも通気性バッギング材および気
密性バッギング材によりバッギングし、前記樹脂の硬化
温度で加熱するキュア処理を行って、FRP製構造体本
体とFRP製補助部材とが一体化したFRP製構造体を
製造するに際し、前記通気性バッギング材として、前記
補助部材の前記構造体本体側に位置するL字型形状部に
おけるL字型曲げ部分に対するバッギングを避ける曲げ
部分回避部を有するものを用いてバッギングするように
したから、通気性バッギング材に曲げ部分回避部がある
ことによって、FRP製補助部材のFRP製構造体本体
側のL字型形状部のL字型曲げ部分において窪みが形成
されないようにすることが可能となり、FRP製補助部
材によるFRP製構造体本体に対する補強等の機能をよ
り一層向上したものにすることが可能になるという著し
く優れた効果がもたらされる。
【0027】また、請求項2に記載しているように、補
助部材は、四箇所のL字型形状部を有し且つ構造体本体
に当接する二辺が互いに外方向に向く溝型形状をなすも
のとすることによって、補助部材は構造体本体の一部と
共に閉断面の補強構造を形成することが可能となり、構
造体本体の補強機能をより一層十分なものにすることが
可能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0028】さらに、請求項3に記載しているように、
未硬化の構造体本体とL字型形状部を含む形状の未硬化
の補助部材とを当接した状態とした際に前記未硬化の構
造体本体と未硬化の補助部材との間で形成される空間部
分にコア部材を介在させるようになすことによって、補
助部材の変形防止をより確実になしうることとなり、補
助部材の形状精度をより一層向上したものにすることが
可能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0029】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、通気性バッギング材と気密性バッギング材との間
に、補助部材を被覆する形状にあらかじめ形成された成
形バッギング材を介在させるようになすことによって、
補助部材はその肉厚がより一層均一なものにすることが
可能となり、補助部材による補強等の作用を一層均質な
ものにすることが可能になるという著しく優れた効果が
もたらされる。
【0030】さらにまた、請求項5に記載しているよう
に、FRP製構造体は一端側の開口径と他端側の開口径
とが適宜に設定された筒状体形状をなすものであり且つ
補助部材は前記筒状体の母線方向に延びる補強部材であ
るものとすることによって、例えば、開口径が異なる切
頭円錐筒状体形状をなすものとした場合に、多段式ロケ
ットにおいてより大径の下段ロケットとそれより小径の
上段ロケットの継手部材として好適なものにすることが
可能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0031】さらに、請求項6に記載しているように、
請求項1ないし5のいずれかに記載の製造方法により製
造したFRP製構造体に炭化処理ないしは黒鉛化処理を
行って炭素繊維/炭素複合材料製のものとすることによ
って、耐熱性に優れ且つまた補助部材によって十分な補
強等がなされたC/C製構造体が得ることが可能になる
という著しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において未硬化の構造体本体と
未硬化の補助部材とを組み合わせて通気性バッギング
材,成形バッギング材,気密性バッギング材でバッギン
グした状態を示す断面説明図である。
【図2】本発明の実施例において製造されたFRP製構
造体のうちFRP製補助部材の固定部分を示す断面説明
図である。
【図3】多段式ロケットのロケット間に使用される接手
部材として使用されるFRP製構造体の斜面説明図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線断面説明図である。
【図5】FRP製構造体の製造工程例を示す説明図であ
る。
【図6】従来例において未硬化の構造体本体と未硬化の
補助部材とを組み合わせて通気性バッギング材,コーテ
ィングクロス材,気密性バッギング材でバッギングした
状態を示す断面説明図である。
【図7】従来例において製造されたFRP製構造体のう
ちFRP製補助部材の固定部分を示す断面説明図であ
る。
【図8】図7のFRP製補助部材のうちL字型曲げ部分
を拡大して示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 FRP製構造体 2 FRP製構造体本体 2A 未硬化の構造体本体 3 FRP製補助部材 3A 未硬化の補助部材 3L 補助部材のL字型形状部 4 コア部材 5 通気性バッギング材 5H 通気性バッギング材の曲げ部分回避部 6 成形バッギング材 7 気密性バッギング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを積
    層して形成した未硬化の構造体本体と、繊維に樹脂を含
    浸させたプリプレグを積層してL字型形状部を含む形状
    に形成した未硬化の補助部材とを用い、前記未硬化の構
    造体本体と未硬化の補助部材のL字型形状部の辺とを当
    接させた状態にして前記未硬化の補助部材に少なくとも
    通気性バッギング材および気密性バッギング材によりバ
    ッギングし、前記樹脂の硬化温度で加熱するキュア処理
    を行って、FRP製構造体本体とFRP製補助部材とが
    一体化したFRP製構造体を製造するに際し、前記通気
    性バッギング材として、前記補助部材の前記構造体本体
    側に位置するL字型形状部におけるL字型曲げ部分に対
    するバッギングを避ける曲げ部分回避部を有するものを
    用いてバッギングすることを特徴とするFRP製構造体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 補助部材は、四箇所のL字型形状部を有
    し且つ構造体本体に当接する二辺が互いに外方向に向く
    溝型形状をなすものであることを特徴とする請求項1に
    記載のFRP製構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 未硬化の構造体本体とL字型形状部を含
    む形状の未硬化の補助部材とを当接した状態とした際に
    前記未硬化の構造体本体と未硬化の補助部材との間で形
    成される空間部分にコア部材を介在させることを特徴と
    する請求項1または2に記載のFRP製構造体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 通気性バッギング材と気密性バッギング
    材との間に、補助部材を被覆する形状にあらかじめ形成
    された成形バッギング材を介在させることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載のFRP製構造体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 FRP製構造体は一端側の開口径と他端
    側の開口径とが適宜に設定された筒状体形状をなすもの
    であり且つ補助部材は前記筒状体の母線方向に延びる補
    強部材であることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のFRP製構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の製
    造方法により製造したFRP製構造体に炭化処理ないし
    は黒鉛化処理を行って炭素繊維/炭素複合材料製のもの
    とすることを特徴とするC/C製構造体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000102982A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Toray Ind Inc Frp構造体およびその製造方法
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