JPH09219944A - 埋め込み構造のロータ、及びその製造方法 - Google Patents
埋め込み構造のロータ、及びその製造方法Info
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- JPH09219944A JPH09219944A JP8307670A JP30767096A JPH09219944A JP H09219944 A JPH09219944 A JP H09219944A JP 8307670 A JP8307670 A JP 8307670A JP 30767096 A JP30767096 A JP 30767096A JP H09219944 A JPH09219944 A JP H09219944A
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- Japan
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- rotor
- permeability material
- low
- laminated member
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低透磁率材をロータコアに圧入する場合、低
透磁率材がロータコアより弱いと、低透磁率材が破損し
てしまうという恐れがあった。 【解決手段】 低透磁率材６を高硬化質材５の間に挟み
込んだ積層部材４を、ロータコア３内部に埋め込んだ埋
め込み構造のロータ１なので、積層部材４を圧入する
時、ロータコア３には高硬化質材５が接触し、低透磁率
材６は破損しない。
透磁率材がロータコアより弱いと、低透磁率材が破損し
てしまうという恐れがあった。 【解決手段】 低透磁率材６を高硬化質材５の間に挟み
込んだ積層部材４を、ロータコア３内部に埋め込んだ埋
め込み構造のロータ１なので、積層部材４を圧入する
時、ロータコア３には高硬化質材５が接触し、低透磁率
材６は破損しない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は多層埋め込み構造ロ
ータ、及びその製造方法に関するものである。
ータ、及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、ロータコアに低透磁率材を埋め込
んだ多層埋め込み構造ロータを用いたリラクタンスモー
タが発表された。このモータは小型で高出力、さらに高
速回転可能な特徴を有しているため注目されている。
んだ多層埋め込み構造ロータを用いたリラクタンスモー
タが発表された。このモータは小型で高出力、さらに高
速回転可能な特徴を有しているため注目されている。
【０００３】以下、図面を参照しながら従来型の多層埋
め込み構造ロータの製造方法について説明する。
め込み構造ロータの製造方法について説明する。
【０００４】従来例を示す図８，図９のロータは、ロー
タコア４１に低透磁率材４２が埋め込まれている。この
ように構成されたロータにおいては、ｄ軸方向のインダ
クタンスＬｄと、ｄ軸と電気角が直交するｑ軸方向のイ
ンダクタンスＬｑとを比較すると、前記インダクタンス
Ｌｄは磁束がほとんど通らず小さくなる一方、前記イン
ダクタンスＬｑは磁束が通り易くなり大きくなる。
タコア４１に低透磁率材４２が埋め込まれている。この
ように構成されたロータにおいては、ｄ軸方向のインダ
クタンスＬｄと、ｄ軸と電気角が直交するｑ軸方向のイ
ンダクタンスＬｑとを比較すると、前記インダクタンス
Ｌｄは磁束がほとんど通らず小さくなる一方、前記イン
ダクタンスＬｑは磁束が通り易くなり大きくなる。
【０００５】したがって、ＬｄとＬｑの比で表される磁
気的凹凸を示す突極比（ρ＝Ｌｑ／Ｌｄ）が大きくなり
有効にトルクを発生して、小型で高出力、高速回転を得
るモータが得られるものであった。
気的凹凸を示す突極比（ρ＝Ｌｑ／Ｌｄ）が大きくなり
有効にトルクを発生して、小型で高出力、高速回転を得
るモータが得られるものであった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成においては、多層の低透磁率材を１つずつ圧入し
なければならないため、手間がかかるという問題があっ
た。
の構成においては、多層の低透磁率材を１つずつ圧入し
なければならないため、手間がかかるという問題があっ
た。
【０００７】さらに、低透磁率材をロータコアに圧入す
る際に、低透磁率材はロータコアである鉄に比べてもろ
いので破損してしまう恐れがあった。そのため、ロータ
コアの低透磁率材を圧入する穴を低透磁率材の形状より
も若干大きくしなければならず、どうしても大きな隙間
が生じてしまい磁束が通りにくくなり、モータの性能が
十分発揮できない欠点もあった。
る際に、低透磁率材はロータコアである鉄に比べてもろ
いので破損してしまう恐れがあった。そのため、ロータ
コアの低透磁率材を圧入する穴を低透磁率材の形状より
も若干大きくしなければならず、どうしても大きな隙間
が生じてしまい磁束が通りにくくなり、モータの性能が
十分発揮できない欠点もあった。
【０００８】本発明は上記問題を解決するもので、簡単
安価に製造でき、モータの性能も損なわないリラクタン
ストルクを利用する多層埋め込み構造ロータを提供する
ことを目的とする。
安価に製造でき、モータの性能も損なわないリラクタン
ストルクを利用する多層埋め込み構造ロータを提供する
ことを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本願発明の埋め込み構造
ロータは、低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込んだ積
層部材を、ロータコア内部に埋め込んだものであり、積
層部材を挿入する際に低透磁率材が欠けることがない。
ロータは、低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込んだ積
層部材を、ロータコア内部に埋め込んだものであり、積
層部材を挿入する際に低透磁率材が欠けることがない。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の埋め込み構造のロータ
は、低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込んだ積層部材
を、ロータコア内部に埋め込んだものであり、積層部材
を挿入する際に低透磁率材は高硬化質材の間にあるた
め、積層部材を挿入する際にロータコアにぶつかるのは
高硬化質材であり低透磁率材が欠けることはない。
は、低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込んだ積層部材
を、ロータコア内部に埋め込んだものであり、積層部材
を挿入する際に低透磁率材は高硬化質材の間にあるた
め、積層部材を挿入する際にロータコアにぶつかるのは
高硬化質材であり低透磁率材が欠けることはない。
【００１１】また、積層部材の断面は低透磁率材より高
硬化質材が突出しているので、ロータコアに低透磁率材
が直接に接触することがない。
硬化質材が突出しているので、ロータコアに低透磁率材
が直接に接触することがない。
【００１２】また、高硬化質材が高透磁率材であるの
で、積層部材に沿って磁束が流れ易くなる。
で、積層部材に沿って磁束が流れ易くなる。
【００１３】また、低透磁率材の間に高透磁率材を挟む
ことにより、さらに積層部材に沿って磁束を流れ易くす
ることができる。
ことにより、さらに積層部材に沿って磁束を流れ易くす
ることができる。
【００１４】また、低透磁率材が永久磁石であってもよ
い。また、低透磁率材が非磁性体であってもよい。
い。また、低透磁率材が非磁性体であってもよい。
【００１５】また、高硬化質材を方向性電磁鋼板にする
ことにより、さらに積層部材に沿って磁束を流れ易くす
ることができる。
ことにより、さらに積層部材に沿って磁束を流れ易くす
ることができる。
【００１６】また、積層部材に突起部を設けることによ
り、ロータコアに積層部材を圧入しやすくなる。
り、ロータコアに積層部材を圧入しやすくなる。
【００１７】また、高硬化質材と低透磁率材とを接着材
により張り付けてもよい。本発明の埋め込み構造のロー
タの製造方法は低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込ん
で積層部材とした後、圧入によりロータコア内部の挿入
部に前記積層部材を埋め込んだので、圧入時積層部材が
欠けることがない。
により張り付けてもよい。本発明の埋め込み構造のロー
タの製造方法は低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込ん
で積層部材とした後、圧入によりロータコア内部の挿入
部に前記積層部材を埋め込んだので、圧入時積層部材が
欠けることがない。
【００１８】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。
ながら詳細に説明する。
【００１９】（実施例１）図１，図２は実施例を示す。
ロータ１はシャフト２と、ロータコア３と、ロータコア
内部に埋め込んだ積層部材４からなる。この積層部材４
はロータコア３の材質と同等に硬い高硬化質材５とロー
タコア３の材質より柔らかい低透磁率材６とがロータ１
の軸方向に垂直な方向に、隙間なく積層されている。上
記のように構成したロータ１は、積層部材を４ヶ所に備
えており、積層部材４と積層部材４との間の隙間は磁束
が流れ易く、積層部材４を埋め込んでいる部分はｑ軸方
向に磁束が流れ難い。このように、構成したロータ１は
ｑ軸方向とｄ軸方向とを備え、リラクタンス用のモー
タ、またはＩＰＭモータなどに用いられる。
ロータ１はシャフト２と、ロータコア３と、ロータコア
内部に埋め込んだ積層部材４からなる。この積層部材４
はロータコア３の材質と同等に硬い高硬化質材５とロー
タコア３の材質より柔らかい低透磁率材６とがロータ１
の軸方向に垂直な方向に、隙間なく積層されている。上
記のように構成したロータ１は、積層部材を４ヶ所に備
えており、積層部材４と積層部材４との間の隙間は磁束
が流れ易く、積層部材４を埋め込んでいる部分はｑ軸方
向に磁束が流れ難い。このように、構成したロータ１は
ｑ軸方向とｄ軸方向とを備え、リラクタンス用のモー
タ、またはＩＰＭモータなどに用いられる。
【００２０】このようなロータ１は、まず高硬化質材５
と低透磁率材６とを接着材により接着して積層して積層
部材４を作る。そして、積層部材４を埋め込むために設
けたロータコア３の挿入部に、積層部材４を圧入して埋
め込む。この時、積層部材４は高硬化質材５に挟持され
ており、圧入しても高硬化質材５により、低透磁率材６
を保護しているので、低透磁率材６が欠けることなく、
容易に埋め込むことができる。
と低透磁率材６とを接着材により接着して積層して積層
部材４を作る。そして、積層部材４を埋め込むために設
けたロータコア３の挿入部に、積層部材４を圧入して埋
め込む。この時、積層部材４は高硬化質材５に挟持され
ており、圧入しても高硬化質材５により、低透磁率材６
を保護しているので、低透磁率材６が欠けることなく、
容易に埋め込むことができる。
【００２１】よって、積層部材４の欠けによって挿入
部、モータ自体に低透磁率材６の破片が混入することが
なくモータの性能が充分発揮できる。
部、モータ自体に低透磁率材６の破片が混入することが
なくモータの性能が充分発揮できる。
【００２２】なお、実施例１では高硬化質材５として鉄
を、低透磁率材６として永久磁石を、ロータコア３の材
質として鉄で構成されている。このように低透磁率材６
として永久磁石を用いることによりＩＰＭモータのロー
タとして利用することができる。
を、低透磁率材６として永久磁石を、ロータコア３の材
質として鉄で構成されている。このように低透磁率材６
として永久磁石を用いることによりＩＰＭモータのロー
タとして利用することができる。
【００２３】上記のように構成した積層部材４は、積層
部材４の中に高硬化質材５を挟持することにより図８に
示す従来例のように、低透磁率材６を１つずつ圧入する
よりも、１度で圧入できるので時間もかからない。ま
た、低透磁率材６を直接ロータコア３に隙間なく圧入す
る時、低透磁率材６を鉄である高硬化質材５で挟み、さ
らに低透磁率材６の弧の長さを高硬化質材５の弧の長さ
よりも短くすることによって、断面でも必ずロータコア
３に接触する部分は高硬化質材５になるので低透磁率材
６が欠けることはない。
部材４の中に高硬化質材５を挟持することにより図８に
示す従来例のように、低透磁率材６を１つずつ圧入する
よりも、１度で圧入できるので時間もかからない。ま
た、低透磁率材６を直接ロータコア３に隙間なく圧入す
る時、低透磁率材６を鉄である高硬化質材５で挟み、さ
らに低透磁率材６の弧の長さを高硬化質材５の弧の長さ
よりも短くすることによって、断面でも必ずロータコア
３に接触する部分は高硬化質材５になるので低透磁率材
６が欠けることはない。
【００２４】さらに、高硬化質材５と低透磁率材６とを
隙間なく張り合わせることによって、隙間による磁束の
ロスがなくなり、磁束が有効に利用できモータの性能が
十分に発揮できるという点も優れている。この張り合わ
せは接着材により行うことにより密着性が増す。
隙間なく張り合わせることによって、隙間による磁束の
ロスがなくなり、磁束が有効に利用できモータの性能が
十分に発揮できるという点も優れている。この張り合わ
せは接着材により行うことにより密着性が増す。
【００２５】なお、低透磁率材６として非磁性体を用い
てリラクタンスモータ用のロータとして利用することも
可能である。
てリラクタンスモータ用のロータとして利用することも
可能である。
【００２６】（実施例２）図３，図４に実施例２を示
す。ロータ１１はシャフト１２と、ロータコア１３と、
ロータコア内部に埋め込んだ磁束の流れを遮断する積層
部材１４からなる。この、積層部材１４はロータコア１
３の材質以上硬い高硬化質材１５とロータコア１３の材
質より柔らかい低透磁率材１６とがロータ１１の軸方向
に垂直な方向に、隙間なく積層されている。この時、高
硬化質材１５のロータコア１３と接する面には突起部１
７を設けている。上記のように構成したロータ１１は、
積層部材１４を４ヶ所に備えており、積層部材１４と積
層部材１４との間の隙間は、磁束が流れ易く、積層部材
１４を埋め込んでいる部分は磁束が流れ難い。このよう
に、構成したロータ１１はｑ軸方向とｄ軸方向とを備
え、リラクタンスモータ，ＩＰＭモータなどに用いられ
る。
す。ロータ１１はシャフト１２と、ロータコア１３と、
ロータコア内部に埋め込んだ磁束の流れを遮断する積層
部材１４からなる。この、積層部材１４はロータコア１
３の材質以上硬い高硬化質材１５とロータコア１３の材
質より柔らかい低透磁率材１６とがロータ１１の軸方向
に垂直な方向に、隙間なく積層されている。この時、高
硬化質材１５のロータコア１３と接する面には突起部１
７を設けている。上記のように構成したロータ１１は、
積層部材１４を４ヶ所に備えており、積層部材１４と積
層部材１４との間の隙間は、磁束が流れ易く、積層部材
１４を埋め込んでいる部分は磁束が流れ難い。このよう
に、構成したロータ１１はｑ軸方向とｄ軸方向とを備
え、リラクタンスモータ，ＩＰＭモータなどに用いられ
る。
【００２７】次に第２の実施例の作用を説明する。この
第２の実施例は、第１の実施例の作用に加えて突起部１
７を設けることにより、積層部材１４をロータコア１３
に圧入する際に位置決めが容易となり、圧入しやすくな
る。さらに圧入した後も、積層部材１４がロータコア１
３に対し固定されるのでネジなどで止める必要もない。
第２の実施例は、第１の実施例の作用に加えて突起部１
７を設けることにより、積層部材１４をロータコア１３
に圧入する際に位置決めが容易となり、圧入しやすくな
る。さらに圧入した後も、積層部材１４がロータコア１
３に対し固定されるのでネジなどで止める必要もない。
【００２８】（実施例３）図５，図６に実施例３を示
す。
す。
【００２９】図５に本発明の実施例３のロータ３１の正
面図を示す。このロータ３１は、シャフト３２と、ロー
タコア３３と、方向性電磁鋼板３５と低透磁率材３６と
で交互に隙間なく積層された４つの積層部材３４から構
成されている。このとき、方向性電磁鋼板の磁束の通り
易い方向は前記ｄ軸方向、つまり円弧に沿って磁束が流
れ易くなっている。
面図を示す。このロータ３１は、シャフト３２と、ロー
タコア３３と、方向性電磁鋼板３５と低透磁率材３６と
で交互に隙間なく積層された４つの積層部材３４から構
成されている。このとき、方向性電磁鋼板の磁束の通り
易い方向は前記ｄ軸方向、つまり円弧に沿って磁束が流
れ易くなっている。
【００３０】上記方向性電磁鋼板３５と低透磁率材３６
とがロータ半径方向に交互に隙間なく積層されてなる積
層部材３４は、図６に示すように、低透磁率材３６とし
て永久磁石を用いて構成している。このように積層部材
３４を構成し、ロータコア３３に圧入すれば、低透磁率
材３６を１つずつ圧入するよりも時間もかからず、また
低透磁率材３６を直接ロータコアに隙間なく圧入する
と、低透磁率材３６は鉄であるロータコア３３よりもも
ろいので端部が欠けてしまう恐れがあるが、本発明の積
層部材３４は鉄である方向性電磁鋼板３５で挟み、さら
に低透磁率材３６の弧の長さを方向性電磁鋼板３５の弧
の長さよりも短くすることによって、低透磁率材３６が
欠けることはない。したがって、以上の点から本発明は
量産性に優れている。
とがロータ半径方向に交互に隙間なく積層されてなる積
層部材３４は、図６に示すように、低透磁率材３６とし
て永久磁石を用いて構成している。このように積層部材
３４を構成し、ロータコア３３に圧入すれば、低透磁率
材３６を１つずつ圧入するよりも時間もかからず、また
低透磁率材３６を直接ロータコアに隙間なく圧入する
と、低透磁率材３６は鉄であるロータコア３３よりもも
ろいので端部が欠けてしまう恐れがあるが、本発明の積
層部材３４は鉄である方向性電磁鋼板３５で挟み、さら
に低透磁率材３６の弧の長さを方向性電磁鋼板３５の弧
の長さよりも短くすることによって、低透磁率材３６が
欠けることはない。したがって、以上の点から本発明は
量産性に優れている。
【００３１】さらに、方向性電磁鋼板３５と低透磁率材
３６とを隙間なく張り合わせることによって、隙間によ
る磁束のロスがなくなり、磁束が有効に利用できモータ
の性能が十分に発揮できるという点でも優れている。
３６とを隙間なく張り合わせることによって、隙間によ
る磁束のロスがなくなり、磁束が有効に利用できモータ
の性能が十分に発揮できるという点でも優れている。
【００３２】さらに、マグネットトルクに加えて発生す
るリラクタンストルクについて言えば、上記手段をとる
ことで、ｑ軸方向については、多層に設けた低透磁率材
３６によって磁束は通りにくくなり、ｑ軸インダクタン
スは小さくなる一方、ｄ軸方向については、高透磁率材
である方向性電磁鋼板３５によって磁路が形成されてい
るのに加えて、ｄ軸方向に方向性電磁鋼板３５の磁束の
通り易い方向が向いているので、さらに磁束は通り易く
なり、ｄ軸インダクタンスは相当大きくなる。したがっ
て、図７に示すように、突極比Ｌｄ／Ｌｑは１０ぐらい
と従来例１と比べてより高くでき、ＬｄとＬｑの差も相
当大きくできるので、発生するリラクタンストルクはよ
り大きくでき、より小型・高出力のモータが得られる。
るリラクタンストルクについて言えば、上記手段をとる
ことで、ｑ軸方向については、多層に設けた低透磁率材
３６によって磁束は通りにくくなり、ｑ軸インダクタン
スは小さくなる一方、ｄ軸方向については、高透磁率材
である方向性電磁鋼板３５によって磁路が形成されてい
るのに加えて、ｄ軸方向に方向性電磁鋼板３５の磁束の
通り易い方向が向いているので、さらに磁束は通り易く
なり、ｄ軸インダクタンスは相当大きくなる。したがっ
て、図７に示すように、突極比Ｌｄ／Ｌｑは１０ぐらい
と従来例１と比べてより高くでき、ＬｄとＬｑの差も相
当大きくできるので、発生するリラクタンストルクはよ
り大きくでき、より小型・高出力のモータが得られる。
【００３３】なお、低透磁率材３６として非磁性体を使
用しても同様のことが言える。
用しても同様のことが言える。
【００３４】
【発明の効果】本願請求項１，５，９記載の発明は、低
透磁率材を高硬化質材の間に挟み込んだ積層部材を挿入
することにより、挿入した時低透磁率材が欠けることが
ない。
透磁率材を高硬化質材の間に挟み込んだ積層部材を挿入
することにより、挿入した時低透磁率材が欠けることが
ない。
【００３５】また、請求項２記載の発明は低透磁率材は
ロータコアに接触しないので、断面が欠けることはな
い。
ロータコアに接触しないので、断面が欠けることはな
い。
【００３６】また、請求項３，４記載の発明は高硬化質
材が磁束の流れのパスとなり、ｄ軸方向に磁束が流れ易
くなり、突極比Ｌｄ／Ｌｑが大きくなる。よって、大き
なリラクタンストルクが得られる。
材が磁束の流れのパスとなり、ｄ軸方向に磁束が流れ易
くなり、突極比Ｌｄ／Ｌｑが大きくなる。よって、大き
なリラクタンストルクが得られる。
【００３７】また、請求項６記載の発明はマグネットが
欠けることがないので、ＩＰＭモータに用いた時に、マ
グネットの欠けた部分によりマグネットトルクが減少す
ることがない。
欠けることがないので、ＩＰＭモータに用いた時に、マ
グネットの欠けた部分によりマグネットトルクが減少す
ることがない。
【００３８】また、請求項７記載の発明は方向性電磁鋼
板を用いることにより、さらに高透磁率材を流れる磁束
が大きくなり、より大きなリラクタンストルクが得られ
る。
板を用いることにより、さらに高透磁率材を流れる磁束
が大きくなり、より大きなリラクタンストルクが得られ
る。
【００３９】また、請求項８記載の発明は突起部を設け
ることにより、積層部材の圧入が容易になる。
ることにより、積層部材の圧入が容易になる。
【００４０】また、請求項１０記載の発明により、圧入
時にロータの低透磁率材が欠けることがない。
時にロータの低透磁率材が欠けることがない。
【図１】本発明の実施例１のロータの正面図
【図２】同積層部材の斜視図
【図３】本発明の実施例２のロータの正面図
【図４】同積層部材の斜視図
【図５】本発明の実施例３のロータの正面図
【図６】同積層部材の斜視図
【図７】本発明の実施例１と実施例３との突極比を示す
図
図
【図８】従来のロータの正面図
【図９】同積層部材の斜視図
１ ロータ ３ ロータコア ４ 積層部材 ５ 高硬化質材 ６ 低透磁率材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横手 静 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 楢崎 和成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (10)
- 【請求項１】低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込んだ
積層部材を、ロータコア内部に埋め込んだ埋め込み構造
のロータ。 - 【請求項２】積層部材の断面は低透磁率材より高硬化質
材が突出している請求項１記載のロータ。 - 【請求項３】高硬化質材が高透磁率材である請求項１ま
たは請求項２記載の埋め込み構造のロータ。 - 【請求項４】低透磁率材の間に高透磁率材を挟んだ請求
項１〜３のいずれか１項に記載の埋め込み構造ロータ。 - 【請求項５】低透磁率材が非磁性体である請求項１〜４
のいずれか１項に記載の埋め込み構造のロータ。 - 【請求項６】低透磁率材が永久磁石である請求項１〜４
のいずれか１項に記載の埋め込み構造のロータ。 - 【請求項７】高硬化質材が方向性電磁鋼板である請求項
１〜６のいずれか１項に記載の埋め込み構造のロータ。 - 【請求項８】積層部材に突起部を設けた請求項１〜７の
いずれか１項に記載の埋め込み構造のロータ。 - 【請求項９】高硬化質材と低透磁率材とを接着材により
張り付けた請求項１〜８のいずれか１項に記載の埋め込
み構造のロータ。 - 【請求項１０】低透磁率材を高硬化質材の間に挟み込ん
で積層部材とした後、圧入によりロータコア内部の挿入
部に前記積層部材を埋め込んだ埋め込み構造ロータの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8307670A JPH09219944A (ja) | 1995-12-05 | 1996-11-19 | 埋め込み構造のロータ、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-316265 | 1995-12-05 | ||
| JP31626595 | 1995-12-05 | ||
| JP8307670A JPH09219944A (ja) | 1995-12-05 | 1996-11-19 | 埋め込み構造のロータ、及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09219944A true JPH09219944A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=26565223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8307670A Pending JPH09219944A (ja) | 1995-12-05 | 1996-11-19 | 埋め込み構造のロータ、及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09219944A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6836045B2 (en) * | 2000-10-12 | 2004-12-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrical motor |
| JP2007159361A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Toshiba Corp | 回転子及びその製造方法 |
| JP2009060721A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Mitsui High Tec Inc | リラクタンスモータ用回転子積層鉄心 |
| CN102751798A (zh) * | 2011-04-21 | 2012-10-24 | 日立空调·家用电器株式会社 | 旋转电机的转子 |
| CN103117608A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-22 | 上海中科深江电动车辆有限公司 | 同步磁阻电机转子结构及相关部件制造方法 |
| JP2015198513A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 富士電機株式会社 | 埋込磁石型回転電機 |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP8307670A patent/JPH09219944A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6836045B2 (en) * | 2000-10-12 | 2004-12-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrical motor |
| JP2007159361A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Toshiba Corp | 回転子及びその製造方法 |
| JP2009060721A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Mitsui High Tec Inc | リラクタンスモータ用回転子積層鉄心 |
| CN102751798A (zh) * | 2011-04-21 | 2012-10-24 | 日立空调·家用电器株式会社 | 旋转电机的转子 |
| CN103117608A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-22 | 上海中科深江电动车辆有限公司 | 同步磁阻电机转子结构及相关部件制造方法 |
| JP2015198513A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 富士電機株式会社 | 埋込磁石型回転電機 |
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