JPH09219493A - 抵抗素子及びこの製造方法並びにそれが集積された半導体装置 - Google Patents

抵抗素子及びこの製造方法並びにそれが集積された半導体装置

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JPH09219493A
JPH09219493A JP8022261A JP2226196A JPH09219493A JP H09219493 A JPH09219493 A JP H09219493A JP 8022261 A JP8022261 A JP 8022261A JP 2226196 A JP2226196 A JP 2226196A JP H09219493 A JPH09219493 A JP H09219493A
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layer
resistance
insulating layer
semiconductor
resistance element
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JP8022261A
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Shinichiro Wada
真一郎 和田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寄生容量の小さな抵抗素子をプロセス工程数
を増やすことなく形成して、コストダウンを図ることが
可能な技術を提供することにある。 【解決手段】 支持基板1上に絶縁層2を介在して形成
された半導体層3の側面は前記絶縁層2と接する第2の
絶縁層5によって囲まれ、この半導体層3は所望の抵抗
値を有する抵抗層3aとして調整されて、この抵抗層3
aの対向する端部から一対の端子8が引き出されてい
る。抵抗層3aの抵抗値の調整はイオン注入法を利用す
ることにより、容易に高精度で抵抗値の調整を行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗素子及びこの
製造方法並びにそれが集積された半導体装置に関し、特
に、能動素子と同一半導体層に集積される半導体装置の
一構成素子としての抵抗素子に適用して有効な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路装置)で代表さ
れる半導体装置は、能動素子として動作するトランジス
タ以外に受動素子として動作する抵抗素子や容量素子も
同一半導体基板に集積される。LSIの高性能化に伴っ
て、デバイス性能の高性能化、高精度化に対する要求
は、それら抵抗素子や容量素子などの受動素子において
も高まってきている。
【0003】特に、抵抗素子に例をあげると、抵抗素子
は従来は例えばトランジスタの製造工程である不純物拡
散工程の一部を利用して、トランジスタの製造と同時に
同一半導体基板に製造される。
【0004】例えば、CQ出版株式会社発行、「わかる
半導体セミナー」、1994年7月10日発行、P15
2〜P153には、そのような抵抗素子の製造例が記載
されている。
【0005】しかしながら、この文献に記載されている
ような抵抗素子は、第1導電型の半導体層に選択的に形
成した第2導電型の半導体層を抵抗層として利用してい
るので、両半導体層間にはPN接合が存在しているた
め、このPN接合によって大きな寄生容量(接合容量)
が形成される。この寄生容量は、特に高速で動作するL
SIに対して、大きな影響を与えるようになるので、そ
のような抵抗素子は利用できないことになる。
【0006】このため、この種のLSIに対しては、C
VD(Chemical Vapor Deposit
on)法やPVD(Physical Vapor D
eposition)法などの薄膜形成技術を利用し
て、半導体基板上に専用の多結晶Si層やアモルファス
Si層などを形成して、これらを抵抗層として用いる抵
抗素子が提案されている。
【0007】例えば、(株)コロナ社発行、「集積回路
工学(2)」、昭和54年6月20日発行、P84〜P
87には、ECL回路に抵抗素子を接続する場合、抵抗
素子の寄生容量が大きくなると回路の応答速度に影響す
るので好ましくない旨の記載がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のように寄生容量
を小さくするために専用の多結晶Si層やアモルファス
Si層などを抵抗層として形成する場合、このための薄
膜形成技術はプロセス工程数が多くなるので、コストア
ップが避けられないという問題がある。
【0009】また、専用の多結晶Si層やアモルファス
Si層などからなる抵抗層の膜厚、膜質などのプロセス
変動要素が多いので、抵抗値の制御が比較的困難である
という問題がある。
【0010】さらに、専用の多結晶Si層やアモルファ
スSi層などの抵抗層を形成するときに、異物、欠陥な
どの障害が発生し易く、この障害によって歩留まりが低
下するという問題がある。
【0011】本発明の目的は、寄生容量の小さな抵抗素
子をプロセス工程数を増やすことなく形成して、コスト
ダウンを図ることが可能な技術を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、形成する抵抗層のプ
ロセス変動要素を少なくして、抵抗値の制御を容易にす
ることが可能な技術を提供することにある。
【0013】本発明のその他の目的は、抵抗層を形成す
る場合、異物、欠陥などの障害の発生をなくして、歩留
まりを向上することが可能な技術を提供することにあ
る。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記の通りである。
【0016】(1)本発明の抵抗素子は、支持基板上に
絶縁層を介在して半導体層が形成され、この半導体層の
側面は前記絶縁層と接する第2の絶縁層によって囲ま
れ、この第2の絶縁層によって囲まれた半導体層は所望
の抵抗値を有する抵抗層として調整されて、この抵抗層
の対向する端部から一対の端子が引き出されている。
【0017】(2)本発明の抵抗素子の製造方法は、支
持基板上に絶縁層を介在して半導体層が形成されたSO
I基板を用意する工程と、このSOI基板に選択的に前
記絶縁層に達する第2の絶縁層を形成して前記半導体層
の側面を第2の絶縁層によって囲む工程と、この第2の
絶縁層によって囲まれた半導体層に所望の不純物イオン
を注入して所望の抵抗値を有する抵抗層を形成する工程
と、この抵抗層の対向する端部から一対の端子を引き出
す工程とを含んでいる。
【0018】(3)本発明の半導体装置は、支持基板上
に絶縁層を介在して半導体層が形成され、この半導体層
の側面は前記絶縁層と接する第2の絶縁層によって囲ま
れ、この第2の絶縁層によって囲まれた半導体層には所
望の抵抗値を有する抵抗素子とともに、能動素子が集積
されている。
【0019】上述した(1)の手段によれば、本発明の
抵抗素子は、支持基板上に絶縁層を介在して形成された
半導体層の側面は前記絶縁層と接する第2の絶縁層によ
って囲まれ、この半導体層は所望の抵抗値を有する抵抗
層として調整されて、この抵抗層の対向する端部から一
対の端子が引き出されているので、寄生容量の小さな抵
抗素子をプロセス工程数を増やすことなく形成して、コ
ストダウンを図ることが可能となる。また、形成する抵
抗層のプロセス変動要素を少なくして、抵抗値の制御を
容易にすることが可能となる。さらに、抵抗層を形成す
る場合、異物、欠陥などの障害の発生をなくして、歩留
まりを向上することが可能となる。
【0020】上述した(2)の手段によれば、本発明の
抵抗素子の製造方法は、まず、支持基板上に絶縁層を介
在して半導体層が形成されたSOI基板を用意して、こ
の基板に選択的に前記絶縁層に達する第2の絶縁層を形
成して半導体層の側面を第2の絶縁層によって囲むよう
にする。次に、この第2の絶縁層によって囲まれた半導
体層に所望の不純物イオンを注入して所望の抵抗値を有
する抵抗層を形成する。
【0021】続いて、この抵抗層の対向する端部から一
対の端子を引き出すようにする。これによって、寄生容
量の小さな抵抗素子をプロセス工程数を増やすことなく
形成して、コストダウンを図ることが可能となる。ま
た、形成する抵抗層のプロセス変動要素を少なくして、
抵抗値の制御を容易にすることが可能となる。さらに、
抵抗層を形成する場合、異物、欠陥などの障害の発生を
なくして、歩留まりを向上することが可能となる。
【0022】上述した(3)の手段によれば、本発明の
半導体装置は、支持基板上に絶縁層を介在して形成され
た半導体層の側面は前記絶縁層と接する第2の絶縁層に
よって囲まれ、この第2の絶縁層によって囲まれた半導
体層には所望の抵抗値を有する抵抗素子とともに、能動
素子が集積されているので、寄生容量の小さな抵抗素子
をプロセス工程数を増やすことなく形成して、コストダ
ウンを図ることが可能となる。また、形成する抵抗層の
プロセス変動要素を少なくして、抵抗値の制御を容易に
することが可能となる。さらに、抵抗層を形成する場
合、異物、欠陥などの障害の発生をなくして、歩留まり
を向上することが可能となる。
【0023】以下、本発明について、図面を参照して実
施形態とともに詳細に説明する。
【0024】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の実施形態1による抵抗素
子を示す平面図で、図2は図1のA−A断面図である。
例えばSi単結晶からなる厚さ約200〜400μmの
支持基板1上には酸化膜(SiO2)などからなる厚さ
約0.2〜0.3μmの絶縁層2を介在して、例えばS
i単結晶からなる厚さ約0.1〜0.5μmの半導体層
3が形成されたSOI(Semiconductor
On Insulator)基板4が用いられて、半導
体層3の側面は絶縁層2と接する酸化膜などからなる厚
さ約0.1〜0.5μmの第2の絶縁層5によって囲ま
れている。
【0026】SOI基板4は、周知の張り合わせ技術ま
たはSIMOX技術などによって製造されたものを用い
ることができる。また、第2の絶縁層5は、後述するよ
うに周知のLOCOS(Local Oxidatio
n Of Silicon)分離技術、あるいはトレン
チ分離技術などによって形成することができる。
【0027】第2の絶縁層5によって囲まれた半導体層
3は、後述するような不純物イオン注入法によって所望
の不純物がドーピングされて、所望の抵抗値(シート抵
抗値)を有する抵抗層3aとして調整されている。
【0028】抵抗層3aとなる半導体層3及び第2の絶
縁層5上には酸化膜などからなる厚さ約0.5〜2.0
μmの第3の絶縁層6が形成されていて、保護層として
働いている。抵抗層3aの対向する端部の直上の位置の
第3の絶縁層6には一対のコンタクト孔7が形成され
て、これらコンタクト孔7からは抵抗層3aの端部に接
続されたAl、Wなどの端子8が引き出されている。こ
れによって、抵抗素子9が構成されている。
【0029】このような構造の抵抗素子9によれば、S
i単結晶などからなる支持基板1上に絶縁層2を介在し
て半導体層3が形成されたSOI基板4を用いて、半導
体層3に所望の抵抗値を有するように調整した抵抗層3
aを形成するので、従来のように隣接する層間にはPN
接合は形成されない。よって、寄生容量は極めて小さく
なる。また、半導体層3に形成される抵抗層3aは後述
するような、不純物イオン注入法を適用することによ
り、容易に所望の抵抗値に調整することができる。
【0030】次に、図3乃至図7を参照して、本実施形
態1による抵抗素子の製造方法を工程順に説明する。
【0031】まず、図3に示すように、例えばSi単結
晶からなる厚さ約200〜400μmの支持基板1上に
酸化膜などからなる厚さ約0.2〜0.3μmの絶縁層
2を介在して、例えばSi単結晶からなる厚さ約0.1
〜0.5μmの半導体層3が形成されたSOI基板4を
用意する。
【0032】次に、図4に示すように、LOCOS分離
技術を適用して、半導体層3の抵抗層を形成すべき領域
を例えば窒化膜(Si34)からなる耐酸化性マスク1
0で覆った後、酸化処理を施してマスクされていない領
域を絶縁層2に達する酸化膜からなる第2の絶縁層5に
よって囲むようにする。
【0033】続いて、図5に示すように、耐酸化性マス
ク10を除去した後、第2の絶縁層5上にフォトレジス
トマスク11を形成した後、矢印で示すように、B(硼
素)、P(燐)などの所望の不純物を周知のイオン注入
法によって半導体層3に注入して、この半導体層3を所
望の抵抗値(シート抵抗)を有する抵抗層3aとして調
整する。イオン注入法は高精度でもって不純物のドーピ
ングが可能なので、半導体層3を所望の抵抗値を有する
抵抗層3aに容易に調整することができる。
【0034】次に、RTA(Rapid Therma
l Annealing)法などの適当な熱処理を施す
ことにより、イオン注入によって乱された半導体結晶を
回復させるとともに、注入した不純物を活性化させる。
【0035】続いて、図6に示すように、抵抗層3a及
び第2の絶縁層5上に、CVD法やPVD法によって例
えば酸化膜などからなる厚さ約0.5〜2.0μmの第
3の絶縁層6を形成する。
【0036】次に、図7に示すように、第3の絶縁層6
に対して周知のフォトリソグラフィ技術を適用して、抵
抗層3aの端部に達する一対のコンタクト孔7を形成し
た後、Al、Wなどの導電膜を形成して各コンタクト孔
7に端子8を形成する。各端子8は抵抗層3aの対向す
る端部にオーミックに接続して、図1及び図2に示した
ような抵抗素子9が製造される。
【0037】図8乃至図11は、トレンチ分離技術を利
用した他の製造方法を示している。
【0038】まず、図8に示すように、SOI基板4の
半導体層3の抵抗層を形成すべき領域をフォトレジスト
のような耐エッチング性マスク17で覆った後、エッチ
ング処理を施して半導体層3を部分的に除去する。
【0039】次に、図9に示すように、耐エッチング性
マスク17を除去した後、フォトレジストマスク11を
形成した後矢印で示すように、B(硼素)、P(燐)な
どの所望の不純物を周知のイオン注入法によって半導体
層3に注入して、この半導体層3を所望の抵抗値(シー
ト抵抗)を有する抵抗層3aとして調整する。
【0040】続いて、図10に示すように、CVD法、
PVD法などによって例えば酸化膜などからなる厚さ約
0.5〜2.0μmの第3の絶縁層6を形成して、抵抗
層3aを覆う。
【0041】次に、図11に示すように、第3の絶縁層
6に対して周知のフォトリソグラフィ技術を適用して、
抵抗層3aの端部に達する一対のコンタクト孔7を形成
した後、Al、Wなどの導電膜を形成して各コンタクト
孔7に端子8を形成することにより、図1及び図2に示
したような抵抗素子が製造される。
【0042】以上のような実施形態1によれば次のよう
な効果が得られる。
【0043】(1)支持基板1上に絶縁層2を介在して
形成された半導体層3の側面は前記絶縁層2と接する第
2の絶縁層5によって囲まれ、この半導体層3は所望の
抵抗値を有する抵抗層3aとして調整されて、この抵抗
層3aの対向する端部から一対の端子8が引き出されて
いるので、寄生容量の小さな抵抗素子をプロセス工程数
を増やすことなく形成して、コストダウンを図ることが
可能となる。
【0044】(2)形成する抵抗層のプロセス変動要素
を少なくして、抵抗値の制御を容易にすることが可能と
なる。
【0045】(3)抵抗層を形成する場合、異物、欠陥
などの障害の発生をなくして、歩留まりを向上すること
が可能となる。
【0046】(実施形態2)図12は本発明の実施形態
2による抵抗素子を示す平面図で、図13は図12のA
−A断面図である。
【0047】本実施形態2による抵抗素子9は、実施形
態1による抵抗素子に比べて、抵抗層3aの各端子8が
引き出されている部分3bの抵抗値は、抵抗値3aの他
の部分の抵抗値よりも低く設定されている構造を示して
いる。このように抵抗層3aの部分3bの抵抗値を低く
するには、前記したような不純物イオン注入法を適用す
ることにより、容易に実現することができる。
【0048】このような実施形態2によれば、実施形態
1と同様な効果が得られる他に、抵抗層3aの各端子8
が引き出されている部分3bの抵抗値は、抵抗層3aの
他の部分の抵抗値よりも低く設定されているので、端子
8のコンタクト抵抗が抵抗層3aに比べて大きくなっ
て、抵抗値のばらつきが問題となるような場合でも、こ
の問題を解決できるという効果が得られる。
【0049】(実施形態3)図14は本発明の実施形態
3による半導体装置を示す平面図で、図15は図14の
A−A断面図である。
【0050】本実施形態3による半導体装置は、第2の
絶縁層5によって囲まれた半導体層3には、所望の抵抗
値を有する抵抗層3aとして調整された抵抗素子9とと
もに、能動素子としてのMOS型トランジスタ12が集
積されている。
【0051】すなわち、MOS型トランシスタ12は、
抵抗層3aと同一導電型である第1導電型(例えばp
型)からなるソース領域13及びドレイン領域14を有
しており、さらに両領域13、14間には絶縁ゲート1
5を有しており、例えばドレイン領域14と抵抗層3a
の一端部は直接に接続されて、オーミック接続されてい
る。そして、第3の絶縁層6に形成した一のコンタクト
孔7からはソース領域13に接続された端子8が引き出
されるとともに、他のコンタクト孔7からは抵抗層3a
の他端部に接続された端子8が引き出されている。
【0052】このような半導体装置を製造するにあたっ
ては、MOS型トランシスタ12のソース領域13及び
ドレイン領域14を形成するための不純物イオン注入工
程と、抵抗層3aを形成するための不純物注入工程とを
同時に行うことが可能である。
【0053】このような実施形態3によれば、実施形態
1と同様な効果が得られる他に、能動素子であるMOS
型トランジスタ12と抵抗素子9とを集積する場合で
も、抵抗素子9とMOS型トランジスタ12のドレイン
領域14あるいはソース領域13とを直接に接続するこ
とができるので、LSIのチップ面積を縮小することが
可能になるとともに、抵抗層3aの上部の領域を利用し
て自由に配線層を形成できるという効果が得られる。
【0054】(実施形態4)図16は本発明の実施形態
4による半導体装置を示す断面図で、図17は図16の
A−A断面図である。
【0055】本実施形態4による半導体装置は、実施形
態3による半導体装置に比べて、MOS型トランジスタ
12のドレイン領域14と抵抗層3aの一端部は直接で
はなく、W、Tiなどの導電膜からなる低抵抗層16を
介在して接続されている。
【0056】このような実施形態4によれば、実施形態
1と同様な効果が得られる他に、MOS型トランジスタ
12のドレイン領域14あるいはソース領域13と抵抗
層3aの一端部は直接ではなく、W、Tiなどの導電膜
からなる低抵抗層16を介在して接続されているので、
抵抗層3aの導電型とドレイン領域14あるいはソース
領域13との導電型が異なる場合でも、または低抵抗接
続を行いたい場合でも、プロセス工程を簡略化して目的
を達成できるという効果が得られる。
【0057】(実施形態5)図18は本発明の実施形態
5による半導体装置を示す断面図で、図19は図18の
A−A断面図である。
【0058】本実施形態5による半導体装置は、実施形
態4による半導体装置に比べて、低抵抗層16をMOS
型トランジスタ12のドレイン領域14と抵抗層3aの
一端部を直接に接続するためだけではなく、低抵抗層1
6を第2の絶縁層2上にも形成して、抵抗素子9を他の
素子とも低抵抗接続するようにした例を示している。
【0059】このような実施形態5によれば、実施形態
1と同様な効果が得られる他に、抵抗素子9はMOS型
トランジスタ12と同様に他の素子とも低抵抗層16を
介在して接続されているので、複数の素子と低抵抗接続
が可能となるという効果が得られる。
【0060】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0061】例えば、前記実施形態では抵抗素子をMO
S型トランジスタと接続する例で説明したが、これに限
らず、C−MOS型トランジスタと接続することもで
き、これによって特に低消費電力化回路の実現が可能と
なる。
【0062】また、抵抗素子を形成する半導体層の導電
型は特定の導電型に限ることなく、任意の不純物を用い
ることができる。
【0063】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である抵抗素
子に適用した場合について説明したが、それに限定され
るものではない。本発明は、少なくとも半導体層に寄生
容量の少ない回路素子を形成することを条件とするもの
には適用できる。
【0064】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0065】支持基板上に絶縁層を介在して形成された
半導体層の側面は前記絶縁層と接する第2の絶縁層によ
って囲まれ、この半導体層は所望の抵抗値を有する抵抗
層として調整されて、この抵抗層の対向する端部から一
対の端子が引き出されているので、寄生容量の小さな抵
抗素子をプロセス工程数を増やすことなく形成して、コ
ストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による抵抗素子を示す平面
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施形態1による抵抗素子の一の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態1による抵抗素子の一の製造
方法の他の工程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態1による抵抗素子の一の製造
方法のその他の工程を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態1による抵抗素子の一の製造
方法のその他の工程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態1による抵抗素子の一の製造
方法のその他の工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態1による抵抗素子の他の製造
方法の一工程を示す断面図である。
【図9】本発明の実施形態1による抵抗素子の他の製造
方法の他の工程を示す断面図である。
【図10】本発明の実施形態1による抵抗素子の他の製
造方法のその他の工程を示す断面図である。
【図11】本発明の実施形態1による抵抗素子の他の製
造方法のその他の工程を示す断面図である。
【図12】本発明の実施形態2による抵抗素子を示す平
面図である。
【図13】図12のA−A断面図である。
【図14】本発明の実施形態3による抵抗素子を示す平
面図である。
【図15】図14のA−A断面図である。
【図16】本発明の実施形態4による半導体装置を示す
平面図である。
【図17】図16のA−A断面図である。
【図18】本発明の実施形態5による半導体装置を示す
平面図である。
【図19】図18のA−A断面図である。
【符号の説明】
1…支持基板、2…絶縁層、3…半導体層、3a…抵抗
層、3b…抵抗層の他の部分よりも低い抵抗値に設定さ
れた部分、4…SOI基板、5…第2の絶縁層、6…第
3の絶縁層、7…コンタクト孔、8…端子、9…抵抗素
子、10…耐酸化性マスク、11…フォトレジストマス
ク、12…MOS型トランジスタ、13…ソース領域、
14…ドレイン領域、15…絶縁ゲート、16…低抵抗
層、17…耐エッチング性マスク。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板上に絶縁層を介在して半導体層
    が形成され、この半導体層の側面は前記絶縁層と接する
    第2の絶縁層によって囲まれ、この第2の絶縁層によっ
    て囲まれた半導体層は所望の抵抗値を有する抵抗層とし
    て調整されて、この抵抗層の対向する端部から一対の端
    子が引き出されていることを特徴とする抵抗素子。
  2. 【請求項2】 前記抵抗層の前記端子が引き出されてい
    る部分の抵抗値は、抵抗層の他の部分の抵抗値よりも低
    く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の抵
    抗素子。
  3. 【請求項3】 前記抵抗層が形成される前記半導体層
    は、Si単結晶層からなることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の抵抗素子。
  4. 【請求項4】 支持基板上に絶縁層を介在して半導体層
    が形成されたSOI基板を用意する工程と、このSOI
    基板に選択的に前記絶縁層に達する第2の絶縁層を形成
    して前記半導体層の側面を第2の絶縁層によって囲む工
    程と、この第2の絶縁層によって囲まれた半導体層に所
    望の不純物イオンを注入して所望の抵抗値を有する抵抗
    層を形成する工程と、この抵抗層の対向する端部から一
    対の端子を引き出す工程とを含むことを特徴とする抵抗
    素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 支持基板上に絶縁層を介在して半導体層
    が形成され、この半導体層の側面は前記絶縁層と接する
    第2の絶縁層によって囲まれ、この第2の絶縁層によっ
    て囲まれた半導体層には所望の抵抗値を有する抵抗素子
    とともに、能動素子が集積されていることを特徴とする
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記能動素子はMIS型トランジスタか
    らなることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記抵抗素子は前記MIS型トランジス
    タのソースまたはドレイン領域と接続されていることを
    特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記抵抗素子と前記ソースまたはドレイ
    ン領域とは、直接に、あるいは抵抗素子の抵抗値よりも
    低い抵抗層を介在して接続されていることを特徴とする
    請求項7に記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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