JPH09219412A - 電子部品の樹脂封止装置及び製造方法 - Google Patents

電子部品の樹脂封止装置及び製造方法

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JPH09219412A
JPH09219412A JP8024529A JP2452996A JPH09219412A JP H09219412 A JPH09219412 A JP H09219412A JP 8024529 A JP8024529 A JP 8024529A JP 2452996 A JP2452996 A JP 2452996A JP H09219412 A JPH09219412 A JP H09219412A
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lead
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品の樹脂モールド工程において、金型の
キャビティー内に溶融樹脂を充填したときに、該キャビ
ティー内の空気をキャビティー外に抜くための通気路へ
漏れ出る溶融樹脂により電子部品のリードフレームに付
着する不要樹脂をより確実に除去し得る装置及び方法を
提供することを課題とする。 【解決手段】樹脂モールド用金型に、リードフレームの
タイバー上に位置する、樹脂貯留室を設けることによ
り、不要樹脂をタイバー上に形成するようにし、リード
フレームからタイバーを除去するとともに前記不要樹脂
をも除去するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下型を用いて成
型されたた樹脂封止部を有する、例えば発光ダイオー
ド、センサー、IC、ダイオード等の電子部品の製造方
法及び樹脂封止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の電子部品は、鉄等の金
属より形成されるリードフレーム上に電子素子を搭載
し、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で樹脂封止して形成
される。例えば、フォトインタラプタにおける発光部の
一次樹脂成形を行う場合、即ちリードフレーム上の発光
ダイオード素子を樹脂封止する場合、図7に示すよう
に、リードフレーム31は、帯状の連結バー311から
一対のリード端子312が複数組一定間隔で並んで延出
し、これらリード端子312の中途部をタイバー313
が連結するという構造を有している。尚、ここで、リー
ド端子312のタイバー313を境にした連結バー31
1側をアウターリード312a、また、先端側をインナ
ーリード312bと称すこととする。
【0003】前記リードフレーム31は、各一対のイン
ナーリード312bの一方先端部に発光ダイオード素子
(図示しない)が搭載され、該発光ダイオード素子は他
方のインナーリード312bの先端部と金属ワイヤ等で
電気的に接続されている。このように発光ダイオード素
子が搭載されたリードフレーム31は、上下金型で上下
方向から挟持される。図8に示すように、下金型32
は、上金型との合わせ面に、樹脂タブレットを収納する
樹脂ポット穴(図示しない)、これと連結して前記リー
ドフレーム31の長手方向に沿って延びるランナ溝3
3、これから分岐する複数のゲート溝34、及びこれに
通じる樹脂封止部成形用のキャビティー穴35が刻設さ
れている。また、下金型32には、前記キャビティー穴
35に充填された樹脂がリード端子312間に流出しな
いように、キャビティー穴35に隣接しリード端子31
2間に位置するダム部36が設けられている。
【0004】一方、図9に示すように、上金型37の合
わせ面には、前記下金型32のランナ溝33及びキャビ
ティー穴35と対応するように、ランナ溝38及びキャ
ビティー穴39が設けられており、更に深さ数μm〜十
数μmの通気路溝40が、このキャビティー穴39から
上金型37の側面方向に向かって刻設されている。そし
て、前記リードフレーム31を上下金型37、32間に
挟み込んだ状態で、樹脂ポット内で加熱溶融された樹脂
を、プランジャー(図示しない)で押圧し、ランナ溝3
3、38及びゲート溝34を介してキャビティー穴3
5、39、即ちキャビティー内に充填し硬化することに
よって、リードフレーム31の長手方向に沿って一定間
隔毎に搭載された前記発光ダイオード素子をインナーリ
ード312bの先端部とともに樹脂封止する。前記溶融
された樹脂をキャビティー内に充填するとき、キャビテ
ィー内の空気を外に逃がすようにして溶融樹脂の充填を
円滑にする必要がある。そこで、前記上金型37の合わ
せ面に通気路溝40が設けられており、キャビティー内
へ溶融樹脂を充填していくのに伴って、キャビティー内
の空気は前記通気路溝40を通ってキャビティー外に押
し出されるようになっている。
【0005】次に、図10に示すように、上金型37を
上昇させ、上下金型37、32を開き、鉄等からなる円
柱状の押し出しピン41を上金型37側のキャビティー
穴39の底面より下降突出させ、その後、円柱状の押し
出しピン42を下金型32側のキャビティー穴35底面
より上昇突出させて、樹脂封止部43を上下金型37、
32から離脱させ、リードフレーム31を取り出した
後、リードフレーム31のタイバー313の部分を打ち
抜いて切除する。
【0006】前記通気路溝40は、前述したように溶融
樹脂充填時にキャビティー内の空気を逃がすために設け
られているが、キャビティー内を完全に樹脂で満たすた
めに空気だけを逃がすことはできず、どうしても溶融樹
脂が漏れ出してしまう。この漏れ出した溶融樹脂がさら
に通気路溝周辺の金型の合わせ面に染みだし、図11に
示す如く、リードフレーム31のインナーリード312
bの間に薄膜状に強く密着固化し、またアウターリード
312aの間にまで厚膜状に強く密着固化し、リード端
子312に不要樹脂44となって付着する。このような
不要樹脂44は、ウォータージェット(噴流水)を吹き
付け、その後洗い落とせなかった残存する不要樹脂44
を前記タイバー313の切除と同時に除去することによ
り、リード端子312から除去されている。
【0007】そして、連結バー311からリード端子3
12を打ち抜き加工により切り離して発光ダイオード
(電子部品)が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法に
おいては、前記不要樹脂44を前記ウォータージェット
を用いてリード端子312から除去するのだが、リード
端子に対して密着性の高いエポキシ樹脂等からなる不要
樹脂44はリード端子312に対して強固に密着してい
るために、完全に除去することが困難であり、どうして
もリード端子312に部分的に残留してしまい易く、特
にアウターリード312aに不要樹脂44が残留する
と、得られた製品をプリント基板などに実装する場合に
実装不良の原因となりかねない。また、不要樹脂44が
残留することにより、製品の外観不良を発生させてしま
うといった問題を生じさせることとなるのである。又、
アウターリード312aの側面に不要樹脂44の残りカ
スが付着していると、半田付け等のときに半田未付着の
原因となるのである。
【0009】更に、不要樹脂44が残留したまま、前記
連結バー311からリード端子312を打ち抜き加工す
る際や必要に応じてリード端子312に曲げ加工を施す
際に、これら加工に用いる金型においてリードフレーム
31の位置決めを正確に行えない場合が生じることがあ
り、結果不良品の発生率を高めることとなるのである。
【0010】これらのような問題は、透明乃至半透明の
樹脂封止部を必要とする発光ダイオード、センサー等の
電子部品の製造において、特に生じ易いものである。つ
まり、透明乃至不透明の樹脂封止部を形成する場合、封
止樹脂材料にフィラー等の添加材を少量しか使用できな
いために、これを溶融させたときの流動性は、不透明樹
脂封止部の材料を溶融したときより高く、成形金型の合
わせ面に染み出し樹脂バリが発生し易いのである。
【0011】本発明は、以上のような状況下において考
え出されたもので、樹脂モールド工程でリードフレーム
に付着する不要樹脂を確実に除去し得る電子部品の製造
方法及びこの製造方法に好適に使用できる樹脂封止装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成すべくなされたもので、次の方法及び装置に係るもの
である。 タイバーを有するリードフレーム上の電子素子を樹
脂封止する型を備えた電子部品の樹脂封止装置であっ
て、前記型における前記タイバー上に位置する箇所に樹
脂貯留室を設けたことを特徴とする樹脂封止装置。 上記の項に記載の樹脂封止装置を用いる電子部品
の製造方法。 インナーリード、アウターリード及びタイバーを有
するリードフレームを上下型間に挟持し、これにより前
記上下型の合わせ面に形成されるキャビティー内に、前
記キャビティーに連通する樹脂充填路より溶融樹脂を充
填しつつ該キャビティー内の空気を前記キャビティーに
連通する通気路を介して排出してインナーリード上に搭
載された電子素子を樹脂封止し、前記リードフレームか
らタイバーを切除する電子部品の製造方法において、前
記キャビティー内に溶融樹脂を充填するときに、前記キ
ャビティー内から前記通気路へ漏出する前記溶融樹脂
を、前記上下型の合わせ面における前記リードフレーム
のタイバー上に設けられ前記通気路に連通する貯留室に
貯留することを特徴とする電子部品の製造方法。 インナーリード、アウターリード及びタイバーを有
するリードフレームを上下型間に挟持し、これにより前
記上下型の合わせ面に形成されるキャビティー内に、前
記キャビティーに連通する樹脂充填路より溶融樹脂を充
填しつつ該キャビティー内の空気を前記キャビティーに
連通する通気路を介して排出してインナーリード上に搭
載された電子素子を樹脂封止し、前記リードフレームか
らタイバーを切除する電子部品の製造方法において、前
記キャビティー内に溶融樹脂を充填するときに、前記キ
ャビティー内から前記通気路へ漏出する前記溶融樹脂
を、前記上下型の合わせ面における前記リードフレーム
のタイバーの切り欠き部を含む箇所に設けられ前記通気
路に連通する貯留室に貯留することを特徴とする電子部
品の製造方法。 インナーリード、アウターリード及びタイバーを有
するリードフレームのインナーリード上の電子素子を、
前記リードフレームを上型と下型との間に前記リードフ
レームを挟持し、前記上下型の合わせ面の前記電子素子
を覆う箇所に形成されるキャビティー内に溶融樹脂を充
填して、樹脂封止する電子部品の樹脂封止装置におい
て、前記上下型の合わせ面の前記タイバー上に位置する
箇所に設けられた貯留室と、前記上下型の合わせ面に前
記キャビティーと前記貯留室とを連通するように設けら
れた第1の通気路と、前記上型の前記貯留室内上面から
前記タイバーに向かって押し出し可能に設けられた押し
出しピンを挿入し、前記貯留室と上型外部とを連通する
第2の通気路と、を備えることを特徴とする電子部品の
樹脂封止装置。
【0013】
【発明の作用および効果】本発明によれば、溶融樹脂を
キャビティー内に充填したとき、キャビティーから空気
とともに通気路へ漏れ出す溶融樹脂を、通気路の途中に
おけるリードフレームのタイバー上或いはタイバーを切
り欠いた位置に設けた貯留室に溜めるようにしたので、
アウターリードまで溶融樹脂が染み出すことを効果的に
防止でき、貯留室内で固化した溶融樹脂はタイバーに付
着していることとなり、樹脂封止後にリードフレームか
らタイバーを切除するときに、不要樹脂としてタイバー
とともに除去されることとなる。よって、アウターリー
ドに樹脂が付着することがなくなる。従って、不要樹脂
の残留による実装不良及び外観不良を極めて低減できる
のである。
【0014】また、本発明の装置によれば、上型の貯留
室内上面からタイバーに向かって押し出し可能に設けら
れた押し出しピンを挿入し、貯留室と上型外部とを連通
する第2の通気路を設けているので、上下型から樹脂封
止されたリードフレームを取り出す際、貯留室内に溜ま
り固化した樹脂を押し出し、リード端子を変形させるこ
となく円滑な取り出しを行え、且つキャビティー内の空
気をタイバー上方へぬくことができ、溶融樹脂がアウタ
ーリード側へ染み出すのを確実に防止できるのである。
【0015】本発明は、樹脂バリが発生し易い透明乃至
半透明の樹脂封止部を必要とする電子部品の製造に、特
に有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施例により、本発明の特
徴とするところをより詳細に説明するが、本発明がこれ
らに限定されることはない。まず、第1の実施例として
フォトインタラプタにおける発光部の発光ダイオードの
一次樹脂封止を行う場合について説明する。図1に、樹
脂封止用の下金型及びリードフレームを示す。図1中、
符号1はリードフレームを示し、該リードフレーム1は
鉄等の金属よりなり、帯状の連結バー11から垂直方向
に一対のリード端子12が複数組一定間隔で並んで延出
し、これらリード端子12の中途部をタイバー13が連
結するという構造を有している。尚、ここで、リード端
子12のタイバー13を境にした連結バー11側をアウ
ターリード12a、また、先端側をインナーリード12
bと称すこととする。前記リードフレーム1は、各一対
のインナーリード12bの一方先端部に発光ダイオード
素子(図示しない)が搭載され、該発光ダイオード素子
は他方のインナーリード12bの先端部と金属ワイヤ等
で電気的に接続されている。
【0017】また、同図中、符号2は下金型を示し、該
下金型2は超硬合金からなり、基台(図示せず)上に固
設されている。下金型2には、その上金型との合わせ面
に、樹脂ポット穴(図示しない)、これに連結しリード
フレーム1の長手方向に沿って延びるランナ溝3、この
ランナ溝3から両側に分岐する複数のゲート溝4、各ゲ
ート溝4に通じるキャビティー穴5、及び該キャビティ
ー穴5に隣接しリードフレーム1のインナーリード12
b間の隙間を埋めるダム部6が刻設されている。また、
下金型2には、前記キャビティー穴5の底面から押し出
し可能に設けられ先端がキャビティー穴5の底面の一部
を構成する円柱状の押し出しピン7が嵌遊されており、
空圧式シリンダ(図示しない)の伸縮動により上下動自
在となっている。
【0018】一方、図2に示すように、上金型8には、
前記下金型2のランナ溝3及びキャビティー穴5に対応
するように、ランナ溝9及びキャビティー穴10が刻設
されている。また、前記キャビティー穴10と連通する
通気路溝21が、リードフレーム1を装着したときに、
キャビティー穴10からリード端子12間を通って延設
されており、この通気路溝21の途中でリードフレーム
1のタイバー13上に位置する箇所に、底面に向かって
狭くなるようにテーパ状に設けられた貯留室穴22が設
けられている。更に、キャビティー穴10の底面から押
し出し可能に円柱状の押し出しピン23が前記下金型2
における押し出しピン7と同様にして嵌遊されている。
前記上金型8は、油圧シリンダ(図示しない)の伸縮動
により下金型2に対して上下動するものである。
【0019】樹脂封止に際しては、これら上下金型8、
2間にリードフレーム1を挟み込んで閉じるのである
が、まず、図1に示したように、リードフレーム1を、
吸着コレットにより吸着保持した状態で、型開きした上
金型8と下金型2との間に移送し、次いで、リードフレ
ーム1のインナーリード12b上に搭載した発光ダイオ
ード素子が下金型2のキャビティー穴5上にそれぞれ位
置するように載置する。そして、リードフレーム1を、
上金型8が油圧シリンダの伸動により下金型2に向けて
下動することにより、図3に示すように、上金型8と下
金型2の間に挟み込む。これにより、樹脂封止材料とし
てのエポキシ樹脂からなる円柱状の樹脂タブレットを収
納する樹脂ポット(図示しない)、該樹脂ポットで溶融
された樹脂を樹脂封止部となる空間であるキャビティー
Aへと導くランナB及びゲートC(樹脂充填路)、並び
にキャビティーAから通気路Dへ洩れ出した溶融樹脂を
貯留する貯留室Eが形成され、インナーリード12a上
の素子は、キャビティーAに収容された状態となる。そ
の後、予め従来の吸着搬送方法により樹脂ポット内に収
納された樹脂タブレットを、下金型2内部に備えられた
ヒータ(図示せず)の加熱により溶融し、さらに、この
溶融樹脂を樹脂ポット穴内に嵌入されたプランジャー
(図示せず)の上昇により押圧してランナB及びゲート
Cを通じて各キャビティーA内に充填し固化してインナ
ーリード12b上の素子を覆う。
【0020】前記のように溶融樹脂をキャビティーA内
に充填するとき、溶融樹脂の充填に伴いキャビティーA
内の空気は通気路Dへ押し出される。この溶融樹脂充填
過程において、溶融樹脂の一部が前記空気に引き込まれ
るようにキャビティーAから通気路Dへ漏れ出したとし
ても、通気路Dの途中に設けられた貯留室E内に貯留さ
れる。図4に示すように、この貯留室Eに貯留された溶
融樹脂は、その後固化しリードフレーム1のタイバー1
3上に不要樹脂24として密着することとなる。本実施
例では、前記貯留室Eを上金型8側に設けているが、下
金型2側に設けても構わない。
【0021】次に、上金型8を上動させ上下金型8、2
を開き、樹脂封止されたリードフレーム1を取り出す。
このとき、上金型8の押し出しピン23を、上下金型
8、2を開くと同時にキャビティーA面から下降突出し
て上金型8からリードフレーム1を離脱させる。尚、下
金型2のキャビティー穴5に設けられた押し出しピン7
は、上下金型8、2の開放と同時に上昇突出させてもよ
いし、開放後に上昇突出させてもよい。
【0022】このようにして上下金型8、2から取り出
されたリードフレーム1は、前記キャビティーAで固化
した樹脂がインナーリード12b上の発光ダイオード素
子部分を封止し、貯留室Eで固化した樹脂がタイバー1
3上に不要樹脂24として密着していることとなる。こ
のリードフレーム1のタイバー13を前記不要樹脂24
とともに金型を用いて打ち抜き除去する。そして、必要
に応じてウォータージェット(噴流水)を吹き付けた
り、有機溶剤に浸積したりして、例えば樹脂封止部25
近傍に残留する不要樹脂24を除去してもよい。このウ
ォータージェット又は有機溶剤を用いた不要樹脂の除去
は、前記タイバー13を除去する前に行ってもよい。
【0023】その後、リードフレーム1から連結バー1
1を切除して、樹脂封止された発光ダイオードを得るこ
とができる。次に、第2の実施例について説明する。本
実施例において用いる上金型26には、図5(A)及び
(B)に示すように、キャビティー穴10と、ゲート溝
4側と対向する側に、連結する第1の通気路溝27が設
けられ、この第1の通気路溝27は底面に向かって狭く
なるようにテーパ状に設けられた貯留室穴28に通じて
おり、これら第1の通気路溝27及び貯留室穴28は、
上下金型26、2をリードフレーム1を挟み込んで閉じ
たときに、それぞれ第1の通気路D’及び貯留室E’を
形成する。前記貯留室E’は、上下金型26、2をリー
ドフレーム1を挟み込んで閉じたときに、リードフレー
ム1のタイバー13上に位置される。更に、上金型26
には、貯留室穴28の底面から下金型2の方向へ向かっ
て押し出し可能に設けられた押し出しピン29が挿入さ
れ、前記貯留室穴28と上金型26外部とを連通する第
2の通気路30が設けられている。押し出しピン29も
前記と同様に空圧式シリンダ(図示しない)の伸縮動に
より上下動自在となっている。尚、第2の実施例におい
て、下金型2は、前記第1の実施例で用いたものと同じ
構成のものを用いている。
【0024】このような構成の樹脂封止用金型装置を用
いて、第1の実施例と同様、発光ダイオードの樹脂封止
を次のように行った。第1の実施例と同様にして溶融樹
脂をキャビティーA内に充填・固化してリードフレーム
1のインナーリード12b上の発光ダイオード素子を樹
脂封止する。このとき、溶融樹脂の充填に伴いキャビテ
ィーA内の空気は第1の通気路D’へ押しやられ、貯留
室E’及び第2の通気路30の押し出しピン29との隙
間を経て金型外に出る。この溶融樹脂充填過程におい
て、溶融樹脂の一部が前記空気に引き込まれるようにキ
ャビティーAから第1の通気路D’へ漏れ出したとして
も、第1の通気路D’の先端に設けられた貯留室E’内
に貯留される。この貯留室E’に貯留された溶融樹脂
は、その後固化しリードフレーム1のタイバー13上に
密着することとなる。このように、貯留室E’をタイバ
ー13上に設け、貯留室E’から上方(上金型)へ延び
るように第2の通気路30を設けているので、アウター
リード12aに溶融樹脂が染み出し樹脂バリとなって付
着することが殆どない。
【0025】次に、上金型26を上動させ上下金型2
6、2を開き、樹脂封止されたリードフレーム1を取り
出す。このとき、上金型26の押し出しピン23、29
を、上下金型26、2を開くと同時にキャビティーA面
及び貯留室E’面から下降突出できる状態としておくこ
とが好ましく、このようにして上金型26からリードフ
レーム1を取り出すときは、上下金型26、2を開くと
同時にリードフレーム1を上金型26から確実に離脱さ
せることができるので、リード端子12の変形をより軽
減できるのである。
【0026】このようにして上下金型26、2から取り
出されたリードフレーム1は、前記キャビティーAで固
化した樹脂がインナーリード12b上の発光ダイオード
素子部分を封止し、貯留室E’で固化した樹脂がタイバ
ー13上に不要樹脂として密着していることとなる。以
後第1の実施例と同様にして、タイバー13及び不要樹
脂を除去するなどし、樹脂封止された発光ダイオードを
得ることができる。
【0027】次に、第3の実施例について説明する。図
6に示すように、リードフレーム1’は、第1の実施例
で示したリードフレーム1のタイバー13の中央部を円
状にに打ち抜いた切り込みを設けたもので、そのタイバ
ー1’3に切り欠き部1’3aが設けられている。この
リードフレーム1’を用い、前記第1の実施例と同様に
して発光ダイオードを得ることができる。本実施例で
は、タイバー1’3に切り欠き部1’3aを設けている
ので、前記第1の実施例における貯留室Eの深さをより
浅くして設けることができる。即ち、前記上金型8の貯
留室穴22を浅くしたり、貯留室Eへ漏れ出す溶融樹脂
の量が切り欠き部1’3aの容積と同等又はそれ以下の
場合には貯留室穴22をなくしたりすることもできる。
【0028】以上本発明の実施例として発光ダイオード
の製造について説明したが、本発明はこれに限定される
ことなくトランジスタ、IC等の樹脂封止部を有する電
子部品に広く使用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に用いるリードフレーム
及び樹脂封止用の下金型を示す要部斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例に用いる樹脂封止用の上
金型を示す要部斜視図である。
【図3】図1及び図2の上下金型間にリードフレームを
挟んで閉じた状態を示す要部断面図である。
【図4】図3の上下金型により樹脂封止されたリードフ
レームを上下金型から取り出した状態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例に用いる(A)上金型を
示す要部斜視図、及び(B)上下金型間にリードフレー
ムを挟んで閉じた状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例におけるリードフレーム
を示す要部斜視図である。
【図7】従来より一般的に用いられている発光ダイオー
ド用リードフレームを示す要部斜視図である。
【図8】従来の下金型を示す要部斜視図である。
【図9】従来の上金型を示す要部斜視図である。
【図10】従来における樹脂封止後に上下金型からリー
ドフレームを取り出す状態を示す要部断面図である。
【図11】従来の樹脂封止部の成形方法において、リー
ドフレームに不要樹脂が付着している状態を示す要部斜
視図である。
【符号の説明】
1,1’ リードフレーム 13,1’3 タイバー 2 下金型 8,26 上金型 A キャビティー B ランナ C ゲート D 通気路 D’ 第1の通気路 E,E’ 貯留室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイバーを有するリードフレーム上の電
    子素子を樹脂封止する型を備えた電子部品の樹脂封止装
    置であって、前記型における前記タイバー上に位置する
    箇所に樹脂貯留室を設けたことを特徴とする樹脂封止装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂封止装置を用いる電
    子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 インナーリード、アウターリード及びタ
    イバーを有するリードフレームを上下型間に挟持し、こ
    れにより前記上下型の合わせ面に形成されるキャビティ
    ー内に、前記キャビティーに連通する樹脂充填路より溶
    融樹脂を充填しつつ該キャビティー内の空気を前記キャ
    ビティーに連通する通気路を介して排出してインナーリ
    ード上に搭載された電子素子を樹脂封止し、前記リード
    フレームからタイバーを切除する電子部品の製造方法に
    おいて、 前記キャビティー内に溶融樹脂を充填するときに、前記
    キャビティー内から前記通気路へ漏出する前記溶融樹脂
    を、前記上下型の合わせ面における前記リードフレーム
    のタイバー上に設けられ前記通気路に連通する貯留室に
    貯留することを特徴とする電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 インナーリード、アウターリード及びタ
    イバーを有するリードフレームを上下型間に挟持し、こ
    れにより前記上下型の合わせ面に形成されるキャビティ
    ー内に、前記キャビティーに連通する樹脂充填路より溶
    融樹脂を充填しつつ該キャビティー内の空気を前記キャ
    ビティーに連通する通気路を介して排出してインナーリ
    ード上に搭載された電子素子を樹脂封止し、前記リード
    フレームからタイバーを切除する電子部品の製造方法に
    おいて、 前記キャビティー内に溶融樹脂を充填するときに、前記
    キャビティー内から前記通気路へ漏出する前記溶融樹脂
    を、前記上下型の合わせ面における前記リードフレーム
    のタイバーの切り欠き部を含む箇所に設けられ前記通気
    路に連通する貯留室に貯留することを特徴とする電子部
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】 インナーリード、アウターリード及びタ
    イバーを有するリードフレームのインナーリード上の電
    子素子を、前記リードフレームを上型と下型との間に前
    記リードフレームを挟持し、前記上下型の合わせ面の前
    記電子素子を覆う箇所に形成されるキャビティー内に溶
    融樹脂を充填して、樹脂封止する電子部品の樹脂封止装
    置において、 前記上下型の合わせ面の前記タイバー上に位置する箇所
    に設けられた貯留室と、 前記上下型の合わせ面に前記キャビティーと前記貯留室
    とを連通するように設けられた第1の通気路と、 前記上型の前記貯留室内上面から前記タイバーに向かっ
    て押し出し可能に設けられた押し出しピンを挿入し、前
    記貯留室と上型外部とを連通する第2の通気路と、を備
    えることを特徴とする電子部品の樹脂封止装置。
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