JPH09219266A - くさび形口金ランプ用ソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ソケット本体への端子の組付けを容易とし、か
つ電気的な接続を確実に保持できるようにする。 【解決手段】ソケット本体（４２‘）は、外側壁（５
４）と収容部（５６）と細長いチャンネル部（６８’）
を規定する相互に対向した内側壁（６６’）とを備えた
ランプホルダ（４６’）を有している。内側壁（６
６’）は、収容部（５６）の近傍に対向し、ガイド溝
（３８）を持つ凹部（７２’）を有している。端子（２
０‘）は、ブラケット部（２２）と、くさび形口金ラン
プ（１０）のくさび形口金（１２）をクランプする一対
のクランプアーム（２４ａ‘、２４ｂ’）を有してい
る。クランプアーム（２４ａ‘、２４ｂ’）が各凹部
（７２‘）に収容されるとともにガイド溝（３８）に嵌
合する突起（３４）を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、一般に車両に使
用されるくさび形口金ランプ用ソケットに関するもの
で、特に、くさび形口金ランプのくさび形口金ランプ用
ソケットとの組立が容易となり、くさび形口金ランプの
リード線により、くさび形口金ランプ用ソケットの端子
とより確実に電気的に接続させるための、くさび形口金
ランプ用ソケットの構造上の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】当業者に公知であるように、平らなガラ
ス口金の両側で、後に折り畳まれたリード線を有するく
さび形口金ランプは、好ましくは、車両用ライトを照ら
すために使用されている。くさび形口金ランプの従来の
ランプ用ソケットは、くさび形口金ランプの構造に対応
する構造を有している。

【０００３】図１において、従来のくさび形口金ランプ
１０と端子２０が示されている。くさび形口金ランプ１
０のガラスくさび形口金１２は、第一の側１２ａと第二
の側１２ｂを有している。それぞれの第一の側１２ａお
よび１２ｂは、一体のガラス脚１２ｃにより、左半部１
２Ｌと右半部１２ｒに二股に分かれている。リード線１
４は、くさび形口金ランプ１０のガラスくさび形口金１
２の第一および第二の側１２ａ、１２ｂの左半部１２Ｌ
のみにおいて、後ろに折り畳まれており、リード線１４
は、ガラスくさび形口金１２の外側に露出している。ガ
ラスくさび形口金１２のそれぞれの第一および第二の側
１２ａ、１２ｂのそれぞれの左および右半部１２Ｌ、１
２ｒは、凹部１６を形成するために、横断方向に圧縮さ
れている。しばしば、ガラスくさび形口金１２の左半部
１２Ｌのリード線１４は、凹部１６内に嵌入する円曲部
１８を有している。

【０００４】一般に、端子２０は、ブラケット部２２
と、対向する第一および第二のクランプアーム２４ａお
よび２４ｂと、コネクタコンタクト２８を有している。
ブラケット部２２は、略矩形の形状を有するプレート部
である。第一および第二のクランプアーム２４ａ、２４
ｂが、それぞれブラケット部２２の両側に設けられてい
る。コネクタコンタクト２８は、ブラケット部２２の下
端部から下向きに延びているストリップ部である。一対
の接合フランジ３０が、ブラケット部２２の上側部の両
側に設けられている。また、ブラケット部２２は、スト
ップ舌片３２を有している。ストップ舌片３２は、プラ
ケット部２２の中央部をＵ字形状に切断し、ストップ舌
片３２を外向きに折り曲げることにより形成されてい
る。

【０００５】それぞれのクランプアーム２４ａ、２４ｂ
は、ブラケット部２２に対して垂直に折り曲げられてい
る連結部により、ブラケット部に接合されている。クラ
ンプアーム２４ａ、２４ｂは、ブラケット部２２の側面
に沿って、上側自由端部へ上向きに延びている。それぞ
れのクランプアーム２４ａ、２４ｂの上側部は、円曲さ
れたクランプ部２６ａ、２６ｂをそれぞれ形成するため
に、内向きに円曲され、次に外向きに折り曲げられてい
る。図２において、従来のくさび形口金ランプ用ソケッ
ト４０の平面図が示されている。ソケット本体４２は、
略円筒形状であり、絶縁性合成樹脂で形成されている。
ランプホルダ４６は、ソケット本体４２の外側の円筒形
状壁５４により規定されている。一対の対向する収容部
５６は、外側の円筒形状壁５４と一体に成形されてい
る。それぞれの収容部５６は、一対のＬ字状壁５８で側
面を囲まれた、外側の円筒形状壁５４に対して後側部６
０を有している。それぞれのＬ字状壁５８の第一の部分
５８ａは、後側部６０から延びており、それぞれのＬ字
状壁５８の第二の部分５８ｂは、後側部６０に対向して
いる。従って、後側部と対のＬ字状壁５８は、ともに、
二つの対向するフランジガイド溝６４で側面を囲まれた
ガイド部の開口部６２を規定している。チャンネル部６
５は、それぞれの後側部６０の中央で垂直に下に延びて
いる。

【０００６】二つの内壁６６は、細長いチャンネル部６
８と、内壁６６の中央の円筒状切欠き部７０を規定する
ために、二つの収容部５６間で正反対に延びている。二
つの凹部７２が、円筒状切欠き部７０と収容部５６間
の、円筒状切欠き部７０の両側にある、それぞれの内壁
６６に配置されている。それぞれの凹部７２は、二対の
整列された凹部７２を設けるために、チャンネル部６８
に沿って対向する内壁６６の対向凹部７２と整列されて
いる。収容部５６のフランジガイド溝６４と、細長いチ
ャンネル部６８は、くさび形口金ランプ１０のガラスく
さび形口金１２を収容するのに適した、略Ｉ字状断面を
有する凹部７２を規定している。くさび形口金のガラス
脚１２ｃは、円筒状切欠き部７０に接合される。

【０００７】図３に示すように、ランプホルダ４６は、
（仮想線で示す）くさび形口金ランプ１０のガラスくさ
び形口金１２を収容して保持するために、ソケット本体
４２の一側にある。コネクタホルダ４８は、（仮想線で
示す）電気コネクタ５０を収容して保持するために、ソ
ケット本体部４２の他側にある。コネクタ５０は、くさ
び形口金ランプ１０に電気を供給する。ランプホルダ４
６とコネクタホルダ４８は、絶縁性隔壁５２により分離
されている。環状フランジ４４は、取付の目的のため
に、円筒状のソケット本体の外面に形成されている。内
側リング７４は、ソケット本体４２の外側の円筒形状壁
５４の内側に形成されている。

【０００８】二つの端子２０は、ランプホルダ４６の細
長いチャンネル部６８の対向端部に、それぞれ取り付け
られる。一端子２０は、正端子として使用され、他端子
２０は、接地端子として使用される。それぞれの端子２
０のブラケット部２２は、端子２０をランプホルダ４６
の内側の適所に取り付けるために、ソケット本体４２の
外側の円筒形状壁５４のそれぞれの収容部５６に接合さ
れる。コネクタコンタクト２８は、それぞれの端子２０
の前側および後側の位置をランプホルダ４６の内側に位
置決めするために、収容部５６のフランジガイド溝６４
に接合する。収容部５６のそれぞれのフランジガイド溝
６４は、挿入時に、端子２０のそれぞれの接合フランジ
３０を案内する。端子２０のストップ舌片３２は、チャ
ンネル部６５に摺動して、内側リング７４により係止さ
れ、それぞれの端子２０が、ランプホルダ４６から容易
に移動するのを防止している。それぞれの端子２０の対
向するクランプアーム２４は、端子２０のランプホルダ
４６への挿入時に、細長いチャンネル部６８に沿って、
内壁６６の対応する対の対向して整列した凹部７２に接
合される。

【０００９】図３に示すように、クランプアーム２４
ａ、２４ｂは、くさび形口金ランプ１０がランプホルダ
４６に挿入された時に、横方向に変位するだけ十分な弾
性を有している。内壁６６の凹部７２には、クランプア
ーム２４ａ、２４ｂの上側自由端部を、くさび形口金を
収容するために外向きに変位させるのに十分な深さが設
けられている。その後、上側自由端は、くさび形口金ラ
ンプ１０のガラスくさび形口金１２を弾性的にクランプ
するために、内向きに変位される。

【００１０】図４ａにおいて、くさび形口金ランプ１０
が、端子２０に取り付けられる方法が示されている。端
子２０の第一のクランプアーム２４ａの第一のクランプ
部２６ａは、ガラスくさび形口金１２の第一の側１２ａ
の左半部１２Ｌのリード線１４と電気接続するために、
内向きに変位される。第一のクランプアーム２４ａは、
リード接触点９２でリード線１４と接合される。円曲部
１８を有するリード線において、例えば図４ａに示すよ
うに、リード接触点９２は、リード線１４の円曲部１８
の近くにある。端子２０の第二の側１２ｂの第二のクラ
ンプアーム２４ｂの第二の円曲部２６ｂは、内向きに弾
性的に変位され、ガラスくさび形口金１２の第二の側１
２ｂの右半部１２ｒの凹部１６にスナップ係合される。
それにより、くさび形口金ランプ１０はランプホルダ４
６にしっかり保持される。第二の円曲部は、凹んだ係合
点９４で凹部１６と係合される。さらに、第二のクラン
プアーム２４ｂの第二の円曲部２６ｂは、ガラスくさび
形口金１２の右半部１２ｒをクランプするだけであり、
リード線１４と電気接続はしない。

【００１１】図３に示すように、ランプホルダ４６内の
端子２０のコネクタコンタクト２８は、絶縁性隔壁５２
のガイド孔７６を貫通して、ソケット本体４２のコネク
タホルダ４８に突出している。それから、図３において
仮想線で示された、コネクタホルダ４８に保持されたコ
ネクタ５０の端子と電気接続される。ゴムパッキング７
８、８０、８２は、くさび形口金ランプ用ソケット４０
を環境から密閉している。

【００１２】対向する端子２０をソケット本体４２のラ
ンプホルダ４６に、安定して取り付けるために、それぞ
れの端子２０のコネクタコンタクト２８は、挿入９０の
軸線に沿って、ソケット本体４２の絶縁性隔壁５２の連
関されたガイド孔７６内に正確に挿入されなければなら
ない。最初に、ガイド孔７６は、端子取付プロセス時
に、端子２０をランプホルダ４６に位置決めする。次の
端子取付プロセスにより、端子２０は、ランプホルダ４
６内に注意深く押し込まれる。一方、ブラケット部２２
の接合フランジ３０は、収容部５６のフランジガイド溝
６４内に挿入され、クランプアーム２４は、ソケット本
体４２の内壁６６の凹部７２内に挿入される。接合フラ
ンジ３０をフランジガイド溝６４内に接合させることに
より、それぞれの端子２０は、第二にランプホルダ４６
内に位置決めされる。それぞれの端子２０は、ストップ
舌片３２がソケット本体４２の内側リング７４に係止す
るまで、ランプホルダ４６内にさらに押し込まれる。こ
のように端子２０は、くさび形口金ランプ用ソケットの
ソケット本体４２内に完全に組み込まれる。

【００１３】くさび形口金ランプ用ソケット４０は、下
記の課題を有している。それぞれの端子２０は、ガイド
孔７６で係合されるコネクタコンタクト２８のみによ
り、位置決めされて保持されるために、それぞれの端子
２０は、端子２０のランプホルダ４６内への挿入時に、
ランプホルダ４６で横方向に移動する。クランプアーム
２４は、対向して整列した凹部７２で緩く収容されるた
め、端子２０は、接合フランジ３０がフランジガイド溝
６４に挿入されるまで、ランプホルダ４６で安定して保
持されない。端子取付プロセス時の、それぞれの端子２
０のランプホルダ４６内におけるこの移動は、くさび形
口金ランプ用ソケットの組立時間を延ばすばかりではな
く、くさび形口金ランプ用ソケット４０の特性を減じて
いる。

【００１４】くさび形口金ランプ用ソケット４０のもう
一つの課題は、第一のクランプアーム２４ａの第一のク
ランプ部２６ａが、くさび形口金ランプ１０のリード線
１４と電気接続しそこなう可能性があることである。失
敗の可能性を少なくして、リード線１４と第一のクラン
プ部２６ａとの接続を行うために、くさび形口金ランプ
１０は、ランプホルダ４６に正確に接合されなければな
らない。確実に、第一のクランプ部２６ａが、リード線
１４を正しくクランプし、第二のクランプ部２６ｂが、
凹部１６を正しくクランプ可能となる。しかしながら、
従来のくさび形口金ランプのリード線１４は、しばし
ば、様々な形状を有するために圧縮される凹部１６の形
状に、適合するために折り曲げられる。このように、リ
ード線は、頻繁に異なる折り曲げ形状を有している。固
定された形状を有する第一のクランプ部２６ａは、様々
な異なる形状の一つを有するリード線１４と、電気接続
しそこなう可能性がある。

【００１５】さらに、しばしば、端子の第一のクランプ
部２６ａは、リード接触点９２で、ガラスくさび形口金
の第一の側１２ａのリード線に接合する。リード接触点
９２は、第二のクランプ部がガラスくさび形口金１２の
第二の側１２ｂの凹部に係合する凹んだ係合点９４と、
左右対称に整列していない。リード線１４は、ガラスく
さび形口金１２の左半部１２Ｌの第一の側１２ａの上に
折り畳まれているだけであるため、ガラスくさび形口金
１２は、非対称の外形を有している。図４ａに示すよう
に、リード接触点９２から端子に対する力は、凹んだ係
合点９４でモーメントを発生させる。くさび形口金ラン
プは、細長いチャンネル部６８（図４ａには図示せず）
には据え付けられないため、モーメントは、端子を回転
させて、挿入９０の軸線との整列から外れるように付勢
して、くさび形口金ランプと端子２０とくさび形口金ラ
ンプ用ソケット４０に付加圧力を付与する。図４ａに示
すように、リード線１４と、ガラスくさび形口金１２の
凹部１６内に嵌入される円曲部１８に関しては、リード
接触点９２は、円曲部１８の下の、凹んだ係合点９４の
垂直位置に対して相対的な垂直位置にある。

【００１６】最後に、くさび形口金ランプ用ソケット４
０が用いられる車両は、くさび形口金ランプ用ソケット
４０が運転中に反復する軽い揺れにさらされがちであ
り、リード線１４と端子２０間の電気接続の保持が困難
となっている。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、車両
用くさび形口金ランプ用ソケットにおける上記の問題を
解消しようとするもので、ソケット本体に容易に組み付
けることが出来る端子を備えたくさび形口金ランプ用ソ
ケットを提供することにある。

【００１８】本発明のもう一つの目的は、接続不良を生
じることなく一般的なくさび形口金のリード線と電気的
に接続可能な端子を備え、動作の信頼性を向上し得るく
さび形口金ランプ用ソケットを提供することにある。

【００１９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるくさび形口金ランプ用ソケットは、
くさび形口金ランプ（１０）を保持するランプホルダ
（４６’）を有し、該ランプホルダ（４６’）が外側壁
（５４）と、外側壁（５４）の内側に配置される一対の
相互に対向する収容部（５６）と、及び前記収容部（５
６）間において径方向に延び、くさび形口金ランプ（１
０）のくさび形口金（１２）を収容する細長いチャンネ
ル部（６８’）を規定する相互に対向した内側壁（６
６’）とを有しており、前記対向する内側壁（６６’）
は、前記収容部（５６）のそれぞれの近傍に一対の対向
する凹部（７２’）を有しており、各凹部（７２’）
が、ガイド溝（３８）を有しているソケット本体（４
２’）と、前記ランプホルダ（４６’）に対向して取り
付けられ、前記収容部（５６）のうちの一つに収容され
るブラケット部（２２）と、前記ブラケット部（２２）
に連結されるとともにブラケット部（２２）の両側に沿
って上向きに延び、くさび形口金ランプ（１０）のくさ
び形口金（１２）をクランプする一対のクランプアーム
（２４ａ‘、２４ｂ’）を有し、前記クランプアーム
（２４ａ‘、２４ｂ’）が各凹部（７２‘）に収容され
るとともにガイド溝（３８）に嵌合する突起（３４）を
有している一対の端子（２０’）とによって構成され
る。

【００２０】なお、前記突起（３４）が嵌合するガイド
溝（３８）は、入り口側端部において面取りされている
ことが望ましい。また、前記の各凹部（７２‘）は、長
手方向の壁（７２ａ’、７２ｂ‘）を有しており、前記
ガイド溝（３８）は、逆側の凹部（７２’）に対向する
一方の長手方向の壁（７２ａ‘）内に配置されることが
好ましい。前記の各クランプアーム（２４ａ‘、２４
ｂ’）は、内向きに折り曲げられるとともに、クランプ
部（２６ａ‘、２６ｂ’）を中心に外向きに折り曲げら
れてくさび形口金ランプ（１０）のくさび形口金（１
２）に係合するクランプ面（２７）を形成することが出
来る。さらに、前記端子（２０‘）は、ブラケット部
（２２）の両側に形成された一対の接合フランジ（３
０）を有しており、前記の各収容部（５６）は、前記接
合フランジ（３０）のそれぞれを収容するフランジ溝
（６４）を有する構成とすることが出来る。

【００２１】なお、各収容部（５６）は、一対のＬ字状
壁（５８）によって側部を規定された後側部（６０）を
有し、該後側部（６０）は、この後端部から延びる第一
の部分と前記後側部（６０）に対向する第二の部分とと
もに、前記一対のフランジ溝（６４）を規定する構成と
することも可能である。また、前記接合フランジ（３
０）は、前記突起（３４）の突出方向に略直交する方向
に延びていることが望ましい。また、前記突起部（３
４）は、前記クランプアーム（２４ａ‘、２４ｂ’）の
二つのスロット（３６）により規定されるバンドを有し
ており、該バンドは、クランプアーム（２４ａ‘、２４
ｂ’）から延びる二つの脚部（３４ａ、３４ｂ）と二つ
の脚部（３４ａ、３４ｂ）を連結するブリッジ部（３４
ｃ）を有する台形形状とすることが可能である。

【００２２】第一のクランプアーム（２４ａ‘）上の第
一のクランプ用バンド（２６ａ‘）は、第二のクランプ
アーム（２４ｂ’）上の第二のクランプ用バンド（２６
ｂ‘）よりも大きな曲率半径を有している構成とするこ
とが望ましい。さらに、クランプ面（２７）には、凹凸
が形成されていることが好ましい。またさらに、前記第
一のクランプアーム（２４ａ‘）は二つの分離した位置
（９２ａ、９２ｂ）において、くさび形口金ランプ（１
０）のくさび形口金（１２）のリード線と接合するよう
に構成することも可能である。

【００２３】

【発明の実施の形態】図５において、本発明によるくさ
び形口金ランプ用ソケット４０’が示されている。図６
ａおよび６ｂは、本発明による好適実施例のくさび形口
金ランプ用ソケット４０’に使用される端子２０’の正
面図および側面図である。くさび形口金ランプ用ソケッ
ト４０’および端子２０’において、多くの部材は、前
述した部材と共通のものである。従来のくさび形口金ラ
ンプ用ソケット４０および端子２０と、本発明によるく
さび形口金ランプ用ソケット４０’および端子２０’に
共通な部材には、同じ参照符号を付す。

【００２４】本発明による端子２０’は、ブラケット部
２２と、一対の対向する第一および第二のクランプアー
ム２５ａ’、２４ｂ’と、コネクタコンタクト２８を有
している。ブラケット部２２は、略矩形の形状を有する
プレート部である。第一および第二のクランプアーム２
４ａ’および２４ｂ’が、平らなガラスくさび形口金１
２に弾性的にクランプし、くさび形口金ランプ１０のリ
ード線１４に接合するために、ブラケット部２２の両側
に設けられている。コネクタコンタクト２８は、ブラケ
ット部２２の下端部から下向きに延びているストリップ
部である。一対の接合フランジ３０が、ブラケット部２
２の上側都の両側に設けられている。また、ブラケット
部２２は、ストップ舌片３２を有している。ストップ舌
片３２は、プラケット部２２の中央部をＵ字形状に切断
し、ストップ舌片３２を後ろ向きに折り曲げることによ
り形成されている。それぞれのクランプアーム２４ａ’
および２４ｂ’は、直角に折り曲げられた連結部によ
り、ブラケット部２２に接合されており、ブラケット部
２２の側面に沿って上向きに延びている。

【００２５】本発明による好適実施例において、突起３
４が、それぞれのクランプアーム２６ａ’および２４
ｂ’の外面に形成されている。好ましくは、突起３４
は、クランプアーム２４’の連結部に近接して、クラン
プアーム２４’に打ち抜き成形された二つの平行なスロ
ット３６により規定されたバンドである。バンドは、二
つの脚３４ａ、３４ｂを有するように、台形形状で形成
されている。二つの脚３４ａ，３４ｂは、クランプアー
ム２４’と二つの脚３４ａ，３４ｂを接合するブリッジ
３４ｃから延びている。突起３４は、接合フランジ３０
が延びる方向に対して略垂直方向に突出している。

【００２６】それぞれのクランプアーム２４ａ’および
２４ｂ’の上側自由端部は、円曲された第一および第二
のクランプ部２６ａ’および２６ｂ’をそれぞれ形成す
るために、内向きに円曲され、次に外向きに折り曲げれ
られている。本発明による好適実施例において、それぞ
れのクランプ部２６ａ’、２６ｂ’は、図７に示すよう
に、刻み付きクランプ面２７を形成するために、刻みが
付けられている。さらに、第一のクランプ部２６ａ’
は、第二のクランプ部２６ｂ’よりもより大きな曲率半
径を有するように折り曲げられている。第一および第二
のクランプ部２６ａ’、２６ｂ’の好ましい曲率半径
は、ガラスくさび形口金１２とリード線１４の外形によ
る。第一のクランプ部２６ａ’の好ましい曲率半径は、
１．５ミルであり、第二のクランプ部２６ｂ’の好まし
い曲率半径は、０．６ミルであると考えられる。さら
に、図６ｂに示すように、第一のクランプアーム２４
ａ’は、好ましくは端子の左側にあり、第二のクランプ
アーム２４ｂ’は、好ましくは端子の右側にある。

【００２７】図８の本発明によるくさび形口金ランプ用
ソケット４０’に示すように、ランプホルダ４６’は、
ソケット本体４２’の外側の円筒形状壁５４により規定
されている。一対の対向する収容部５６は、外側の円筒
形状壁５４と一体に成形されている。それぞれの収容部
５６は、一対のＬ字状壁５８で側面を囲まれた外側の円
筒形状壁５４に対して、後側部６０を有している。それ
ぞれのＬ字状壁５８の第一の部分５８ａは、後側部６０
から延びており、それぞれのＬ字状壁５８の第二の部分
５８ｂは、後側部６０に対向している。従って、後側部
と対のＬ字状壁５８は、ともに、二つの対向するフラン
ジガイド溝６４で側面を囲まれた収容部５６の開口部６
２を規定している。チャンネル部６５は、それぞれの後
側部６０の中央で垂直に下に延びている。

【００２８】二つの内壁６６’は、くさび形口金ランプ
のガラスくさび形口金を収容するために、細長いチャン
ネル部６８’と、内壁６６’の中央の円筒状切欠き部７
０を規定するために、二つの収容部５６間で正反対に延
びている。二つの凹部７２’が、円筒状切欠き部７０と
収容部５６間の、円筒状切欠き部７０の両側にあるそれ
ぞれの内壁６６’に配置されており、二対の対向して整
列された凹部７２’が、対向する内壁６６’に設けられ
ている。それぞれの凹部７２’は、チャンネル部６８’
に面する第一の長手方向壁７２ａ’と、内壁６６’に接
合する第二の長手方向壁７２ｂ’を有している。

【００２９】図８に示すように、本発明による好適実施
例において、ソケット本体４２’はまた、端子２０’を
ランプホルダ４６’に取り付ける時に、それぞれの端子
２０’の突起３４の移動を案内するために、突起ガイド
溝３８を有している。好ましくは、突起ガイド溝３８
は、対向する内壁６６’のそれぞれの整列した凹部７
２’の第一の長手方向壁７２ａ’に形成されている。好
ましくは、突起ガイド溝３８の上側周縁３８ａは、突出
部３４が容易に挿入されるように傾斜している。図９お
よび１０に示すように、ソケット本体４２’は、絶縁性
合成樹脂で略円筒形状で形成されている。環状フランジ
４４は、取付目的のために、円筒形状のソケット本体４
２’の外面に形成されている。内側リング７４は、ソケ
ット本体４２’の外側の円筒形状壁５４の内側に形成さ
れている。ソケット本体４２’の一端部は、くさび形口
金ランプ１０のガラスくさび形口金１２を保持するため
のランプホルダ４６’であり、ソケット本体４２’の他
端部は、電気コネクタ５０を保持するためのコネクタホ
ルダ４８である。ランプホルダ４６’は、隔壁５２によ
り、コネクタホルダ４８から分離されている。

【００３０】図１０に示すように、二つの同一の端子２
０’が、ランプホルダ４６’の細長いチャンネル部６
８’の対向端部に、互いに向かい合って取り付けられて
いる。一端子２０’は、正端子として使用され、他端子
２０’は、接地端子として使用される。それぞれの端子
２０’のブラケット部２２は、端子２０’をランプホル
ダ４６’の内側の適所に取り付けるために、ソケット本
体４２’の外側の円筒形状壁５４のそれぞれの収容部５
６に接合される。ブラケット部２２の上側部の接合フラ
ンジ３０は、それぞれの端子２０’の前側および後側の
位置をランプホルダ４６’の内側に位置決めするため
に、収容部５６のフランジガイド溝６４に接合される。
収容部５６のフランジガイド溝６４は、端子２０’のそ
れぞれの接合フランジ３０の挿入を案内する。

【００３１】図９および１０に図示するように、端子２
０’は、くさび形口金ランプ用ソケット４０’のソケッ
ト本体４２’のランプホルダ４６’に組み込まれる。そ
れぞれの端子２０’のコネクタコンタクト２８は、最初
に端子２０’をランプホルダ４６’の内側で保持するた
めに、挿入９０の軸線に沿って、隔壁５２の連関された
ガイド孔７６に挿入される。それぞれの端子２０’が、
さらにランプホルダ４６’内に押し込まれると、端子２
０’の突起３４は、ソケット本体４２’の突起ガイド溝
３８内に挿入されて案内される。このように、端子２
０’は、第二に、挿入時にランプホルダ４６’に保持さ
れる。接合フランジ３０が、ソケット本体４２’のフラ
ンジガイド溝６４内に挿入されて案内されると、端子２
０’は、ランプホルダ４６’でさらに安定して保持され
る。接合フランジ３０が、フランジガイド溝６４内に挿
入される前に、突起３４は、突起ガイド溝３８により案
内される。それにより、それぞれの端子２０’は、端子
２０’をソケット本体４２’内に取り付けるプロセス時
に、連続的に安定して保持可能である。端子２０’が、
ソケット本体４２’に完全に挿入されると、ストップ舌
片３２は、内側リング７４を越えて移動し、内側リング
により捕捉されるため、それぞれの端子２０’が、ラン
プホルダ４６’から容易に移動されるのが防止される。
このように、端子２０’は、くさび形口金ランプ用ソケ
ット４０’のソケット本体４２’内に、容易に安定して
組み立てられる。本発明によるくさび形口金ランプ用ソ
ケット４０’は、組立時間を短縮し、改良された特性を
有している。

【００３２】くさび形口金ランプ１０が、ソケット本体
４２’のランプホルダ４６’に挿入されると、ランプホ
ルダ４６’の両側の端子２０’の第一および第二のクラ
ンプアーム２４ａ’、２４ｂ’は、ガラスくさび形口金
１２を収容するために外向きに変位し、次に、くさび形
口金ランプ１０のくさび形口金１２をクランプするため
に内向きに変位する。図４ｂに示すように、第一のクラ
ンプアーム２４ａ’のクランプ部２６ａ’は、ガラスく
さび形口金１２の第一の側１２ａの左半部１２Ｌの後ろ
に折り畳まれたリード線１４に係合する。第二ののクラ
ンプアーム２４ｂ’のクランプ部２６ｂ’は、凹んだ係
合点９４で、凹部１６にスナップ係合する。従って、第
一のクランプ部２６ａ’は、端子２０’とくさび形口金
ランプ１０間で電気接続を行い、第二のクランプ部２６
ｂ’は、ランプホルダ４６’の内側でくさび形口金ラン
プ１０をクランプする。

【００３３】クランプ部２６ａ’は、刻み付きクランプ
面２７を有しているため、より大きな摩擦力が、第一の
クランプ部２６ａ’の刻み付きクランプ面２７とリード
線１４間に生起され、リード線１４が刻み付きクランプ
面２７に沿って摺動するのを防止する。このように、く
さび形口金ランプ１０のリード線１４と、端子２０’の
第一のクランプ部２６ａ’間で、電気接続されない可能
性は、車両が軽い揺れにさらされた場合でも減少する。
また、第二のクランプ部２６ｂ’の刻み付きクランプ面
２７は、確実にクランプするのにあまり滑走することな
く、ガラスくさび形口金１２に係合する。本発明による
くさび形口金ランプ用ソケット４０’の動作の確実性
は、このようにさらに改良されている。

【００３４】好ましくは、第二のクランプ部２６ｂ’よ
りもより大きな曲率半径が設けられている第一のクラン
プ部２６ａ’は、くさび形口金ランプ１０のくさび形口
金１２の第一の側１２ａの左半部１２Ｌ’の上に折り畳
まれたリード線１４に接合する。リード線１４は、くさ
び形口金の左半部１２Ｌ’の第一の側１２ａの上のみに
折り曲げられるために、くさび形口金ランプの左半部１
２Ｌ’の第一の側１２ａは、近接した右側半部１２ｒ’
の第二の側１２ｂよりもより広い外形を有している。第
一のクランプ部２６ａ’により大きな曲率半径を設ける
ことにより、第一のクランプ部２４ａ’が、第一および
第二の接触点９２ａ，９２ｂで、リード線１４に接合す
る。例えば、凹部１６に嵌入される円曲部１８を有する
リード線を有しているくさび形口金ランプを図示してい
る図４ｂにおいて、第一の接触点９２ａは、クランプ部
２６ａ’の略下のクランプアーム２４ａ’の一部分と、
円曲部１８の略下のリード線１４の一部分との間にあ
る。同様に、第二の接触点９２ｂは、クランプ部２６
ａ’の略上のクランプアーム２４ａ’の一部分と、円曲
部１８の略上のリード線１４の一部分との間にある。第
一の接触点９２ａにより、端子２０に対して凹んだ係合
点９４で発生されるモーメントと、第二の接触点９２ｂ
により、端子２０に対して発生されるモーメントは、少
なくとも部分的に互いに対して影響を弱められ、端子を
回転させて、挿入９０の軸線との整列から外す傾向を減
らす。

【００３５】

【発明の効果】上記のように、本発明によるくさび形口
金ランプ用ソケットは、くさび形口金ランプを保持する
ランプホルダを有し、該ランプホルダが外側壁と、外側
壁の内側に配置される一対の相互に対向する収容部と、
及び前記収容部間において径方向に延び、くさび形口金
ランプのくさび形口金を収容する細長いチャンネル部を
規定する相互に対向した内側壁とを有しており、前記対
向する内側壁は、前記収容部のそれぞれの近傍に一対の
対向する凹部を有しており、各凹部が、ガイド溝を有し
ているソケット本体と、前記ランプホルダに対向して取
り付けられ、前記収容部のうちの一つに収容されるブラ
ケット部と、前記ブラケット部に連結されるとともにブ
ラケット部の両側に沿って上向きに延び、くさび形口金
ランプのくさび形口金をクランプする一対のクランプア
ームを有し、前記クランプアームが各凹部に収容される
とともにガイド溝に嵌合する突起を有している一対の端
子とによって構成したので、ソケット本体に対する端子
の組付けが容易となり、しかも電気的な接続を確実に保
持することを可能として、信頼性を向上することが出来
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】くさび形口金ランプと、従来のくさび形口金ラ
ンプ用ソケットの端子を示す分解斜視図である。

【図２】従来のくさび形口金ランプ用ソケットの構造を
示す平面図である。

【図３】図２のくさび形口金ランプ用ソケットの断面図
である。

【図４ａ】図１の端子とくさび形口金ランプとの相互係
合を示す側面図である。

【図４ｂ】本発明の好適実施例による、くさび形口金ラ
ンプ用ソケットに使用される端子と、図１のガラスくさ
び形口金ランプとの相互係合を示す側面図である。

【図５】本発明の好適実施例によるくさび形口金ランプ
用ソケットの斜視図である。

【図６ａ】図４ｂの端子の構造を示す正面図である。

【図６ｂ】図４ｂの端子の構造を示す側面図である。

【図７】図６ｂの６−６線側面図である。

【図８】図５のくさび形口金ランプ用ソケットの平面図
である。

【図９】図５のくさび形口金ランプ用ソケットの９−９
線断面図である。

【図１０】図５のくさび形口金ランプ用ソケットの１０
−１０線断面図である。

【符号の説明】 １０ ．．． くさび形口金ランプ １２ ．．． ガラスくさび形口金 ２０’．．． 端子 ２２ ．．． ブラケット部 ２４ａ’、２４ｂ’ ．．． クランプアーム ２６ａ’、２６ｂ’ ．．． クランプ部 ３０ ．．． 接合フランジ ３４ ．．． 突起 ３８ ．．． ガイド溝 ４０’ ．．． くさび形口金ランプ用ソケット ４２’ ．．． ソケット本体 ４６’ ．．． ランプホルダ ５４ ．．． 外側壁 ５６ ．．． 収容部 ５８ ．．． Ｌ字状壁 ６０ ．．． 後側部 ６４ ．．． フランジ溝 ６６’ ．．． 内壁 ６８’ ．．． チャンネル部 ７２’ ．．． 凹部 ７２ａ’，７２ｂ’ ．．． 長手方向の壁

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】くさび形口金ランプ（１０）を保持するラ
   ンプホルダ（４６’）を有し、該ランプホルダ（４
   ６’）が外側壁（５４）と、外側壁（５４）の内側に配
   置される一対の相互に対向する収容部（５６）と、及び
   前記収容部（５６）間において径方向に延び、くさび形
   口金ランプ（１０）のくさび形口金（１２）を収容する
   細長いチャンネル部（６８’）を規定する相互に対向し
   た内側壁（６６’）とを有しており、前記対向する内側
   壁（６６’）は、前記収容部（５６）のそれぞれの近傍
   に一対の対向する凹部（７２’）を有しており、各凹部
   （７２’）が、ガイド溝（３８）を有しているソケット
   本体（４２’）と、 前記ランプホルダ（４６’）に対向して取り付けられ、
   前記収容部（５６）のうちの一つに収容されるブラケッ
   ト部（２２）と、前記ブラケット部（２２）に連結され
   るとともにブラケット部（２２）の両側に沿って上向き
   に延び、くさび形口金ランプ（１０）のくさび形口金
   （１２）をクランプする一対のクランプアーム（２４ａ
   ‘、２４ｂ’）を有し、前記クランプアーム（２４
   ａ‘、２４ｂ’）が各凹部（７２‘）に収容されるとと
   もにガイド溝（３８）に嵌合する突起（３４）を有して
   いる一対の端子（２０’）とによって構成したことを特
   徴とするくさび形口金ランプ用ソケット。
2. 【請求項２】前記突起（３４）が嵌合するガイド溝（３
   ８）は、入り口側端部において面取りされている請求項
   １に記載のくさび形口金ランプ用ソケット。
3. 【請求項３】 前記の各凹部（７２‘）は、長手方向の
   壁（７２ａ’、７２ｂ‘）を有しており、前記ガイド溝
   （３８）は、逆側の凹部（７２’）に対向する一方の長
   手方向の壁（７２ａ‘）内に配置される請求項１に記載
   のくさび形口金ランプ用ソケット。
4. 【請求項４】前記の各クランプアーム（２４ａ‘、２４
   ｂ’）は、内向きに折り曲げられるとともに、クランプ
   部（２６ａ‘、２６ｂ’）を中心に外向きに折り曲げら
   れてくさび形口金ランプ（１０）のくさび形口金（１
   ２）に係合するクランプ面（２７）を形成する請求項１
   に記載のくさび形口金ランプ用ソケット。
5. 【請求項５】前記端子（２０‘）は、ブラケット部（２
   ２）の両側に形成された一対の接合フランジ（３０）を
   有しており、前記の各収容部（５６）は、前記接合フラ
   ンジ（３０）のそれぞれを収容するフランジ溝（６４）
   を有している請求項１に記載のくさび形口金ランプ用ソ
   ケット。
6. 【請求項６】各収容部（５６）は、一対のＬ字状壁（５
   ８）によって側部を規定された後側部（６０）を有し、
   該後側部（６０）は、この後端部から延びる第一の部分
   と前記後側部（６０）に対向する第二の部分とともに、
   前記一対のフランジ溝（６４）を規定する請求項５に記
   載のくさび形口金ランプ用ソケット。
7. 【請求項７】 前記接合フランジ（３０）は、前記突起
   （３４）の突出方向に略直交する方向に延びている請求
   項５に記載のくさび形口金ランプ用ソケット。
8. 【請求項８】 前記突起部（３４）は、前記クランプア
   ーム（２４ａ‘、２４ｂ’）の二つのスロット（３６）
   により規定されるバンドを有しており、該バンドは、ク
   ランプアーム（２４ａ‘、２４ｂ’）から延びる二つの
   脚部（３４ａ、３４ｂ）と二つの脚部（３４ａ、３４
   ｂ）を連結するブリッジ部（３４ｃ）を有する台形形状
   である請求項１に記載のくさび形口金ランプ用ソケッ
   ト。
9. 【請求項９】第一のクランプアーム（２４ａ‘）上の第
   一のクランプ用バンド（２６ａ‘）は、第二のクランプ
   アーム（２４ｂ’）上の第二のクランプ用バンド（２６
   ｂ‘）よりも大きな曲率半径を有している請求項４に記
   載のくさび形口金ランプ用ソケット。
10. 【請求項１０】クランプ面（２７）には、凹凸が形成さ
    れている請求項４または９に記載のくさび形口金ランプ
    用ソケット。
11. 【請求項１１】前記第一のクランプアーム（２４ａ‘）
    は二つの分離した位置（９２ａ、９２ｂ）において、く
    さび形口金ランプ（１０）のくさび形口金（１２）のリ
    ード線と接合する請求項４または１０に記載のくさび形
    口金ランプ用ソケット。