JPH09216955A - セルロースエステルフイルムおよびその製造方法 - Google Patents

セルロースエステルフイルムおよびその製造方法

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JPH09216955A
JPH09216955A JP4819696A JP4819696A JPH09216955A JP H09216955 A JPH09216955 A JP H09216955A JP 4819696 A JP4819696 A JP 4819696A JP 4819696 A JP4819696 A JP 4819696A JP H09216955 A JPH09216955 A JP H09216955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐へきかい性と寸度安定性が優れたセルロー
スエステルフイルムを得る。 【解決手段】 フイルムの少なくとも一方の側の表面近
傍の面配向を、フイルム内部の面配向よりも弱くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロースエステ
ルフイルムおよびその製造方法に関する。特に本発明
は、偏光板保護膜の用途に適したセルロースエステルフ
イルムに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に用いられている偏光板
は、一般に保護膜と偏光膜とから構成される。偏光膜
は、ヨウ素または二色性染料を偏向素子として用いた樹
脂フイルムである。保護膜は、偏光膜を保護する目的
で、偏光膜の片面または両面に設けられる。偏光板保護
膜には、透明性と低複屈折率が要求される。セルロース
の低級脂肪酸エステル、特にセルロースアセテートは、
透明で複屈折率が低い樹脂である。このため、偏光板保
護膜として、セルロースの低級脂肪酸エステルを主成分
とするセルロースエステルフイルムを使用する場合が多
い。実際に市販されている液晶表示装置の偏光板保護膜
の大部分は、セルロースアセテートフイルム、特に酢化
度が59乃至62%のセルローストリアセテートフイル
ムである。
【0003】セルロースエステルフイルムは、一般にソ
ルベントキャスト法で製造される、ソルベントキャスト
法では、セルロースエステルを可塑剤と共にメチレンク
ロイドを主とする溶媒に溶解させた溶液(ドープ)を支
持体上に被膜状に流延し、支持体上で溶媒を蒸発させ
る。ドープが固化した後、形成されたフイルムを支持体
から剥ぎ取り、さらに乾燥を行う。フイルムを迅速に製
造するため、ドープ中にメチレンクロライドの他に貧溶
媒を加えることによりドープが固化する時間を短縮する
方法が提案されている(米国特許2607704号明細
書、同2739069号の各明細書、特公昭45−90
74号、特開昭54−48862号の各公報に記載)。
製造速度をさらに向上させる方法として、表面温度を1
0℃以下に保った支持体上にドープを流延することによ
り固化を早め、短時間でフイルムを支持体から剥ぎ取る
方法が提案されている(特公平5−17844号、特開
昭62−37113号、同62−46625号、同62
−46626号、同62−64514号、同62−11
5035号の各公報に記載)。これらの方法では、短時
間で支持体から剥ぎ取ったフイルムを、迅速に両面から
乾燥することができる。従って、乾燥効率が良く、フイ
ルム製造に要する時間を大きく短縮できる。さらに、こ
のように迅速に製造したフイルムは、寸度安定性が優れ
ているとの利点がある。
【0004】しかし、以上の方法に従い迅速に製造した
フイルムでは、面配向が著しく強くなり、フイルムを剪
断する際に面方向にへきかい的破壊を起こしやすい。こ
のようなフイルムを使用して偏光板を製造すると、その
後の裁断や打ち抜き工程で、割れやはがれのような故障
を引き起こす。セルロースアセテートフイルムの面配向
を緩和する方法としては、乾燥過程で3乃至20%の範
囲で収縮させる方法(特公昭49−5614号公報記
載)、同様に20%以上収縮させる方法(特公昭49−
4554号公報記載)、フイルム表面温度および収縮率
を特定の範囲に保って製造し、面配向と結晶化を共に抑
制する方法(特開平4−1009号公報記載)、および
フイルムの揮発分と表面温度の関係を特定の範囲に一定
時間保つことにより、結晶化を進め、同時に面配向を緩
和する方法(特開平7−108547号公報記載)が知
られている。一方、面配向の強いフイルムは、熱収縮率
のような値で示される寸度安定性が良好であるとの利点
がある。現在の液晶表示装置の分野では、偏光板保護膜
に用いるセルロースエステルフイルムは、非常に厳しい
寸度安定性が要求されている。前述した面配向を緩和す
る方法を用いると、フイルム全体の面配向が比較的均一
に緩和されるため、同時にフイルムの寸度安定性が失わ
れる結果となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】セルロースエステルフ
イルムは、へきかい的破壊を防止するために面配向を緩
和すると寸度安定性が低下し、寸度安定性を向上させる
ため面配向を強くするとへきかい的破壊が起きるとい
う、同時に解決することが困難な二つの問題に直面して
いる。従来の技術では、耐へきかい性と寸度安定性とを
同時に満足することができなかった。本発明は、以上の
二つの問題点を同時に解決し、耐へきかい性と寸度安定
性が優れたセルロースエステルフイルムおよびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、セルロースの
低級脂肪酸エステルを主成分とするセルロースエステル
フイルムであって、フイルムが面配向を有し、フイルム
の少なくとも一方の側の表面近傍の面配向がフイルム内
部の面配向よりも弱いことを特徴とするセルロースエス
テルフイルムを提供する。また、本発明は、セルロース
の低級脂肪酸エステルを主成分とするセルロースエステ
ルフイルムであって、フイルムの形成後に、フイルムの
少なくとも一方の側の表面にセルロースの低級脂肪酸エ
ステルを溶解または膨潤する機能を有する液体を塗布す
ることにより得られたことを特徴とするセルロースエス
テルフイルムを提供する。
【0007】さらに、本発明は、セルロースの低級脂肪
酸エステルを主成分とする乾燥後固体となる成分が、有
機溶媒中に15乃至35%の濃度で溶解しているドープ
を支持体上に流延して、フイルムを形成する工程;フイ
ルム中に有機溶媒が60重量%以上の量で含まれている
状態で、フイルムを支持体から剥ぎ取る工程;フイルム
中の有機溶媒の量が15重量%未満になるまで剥ぎ取っ
たフイルムを乾燥する工程;そして、フイルムの少なく
とも一方の側の表面にセルロースの低級脂肪酸エステル
を溶解または膨潤する機能を有する液体を塗布する工程
からなることを特徴とするセルロースエステルフイルム
の製造方法も提供する。上記液体は、フイルムの一方の
側の表面に対し0.1乃至15g/m2 の量で塗布する
ことが好ましい。また、上記液体はアセトンであること
が好ましい。
【0008】
【発明の効果】本発明者は、フイルムのへきかい的破
壊、フイルムの寸度安定性およびフイルムの面配向との
関係についてさらに研究を進めた。本発明者の研究の結
果、偏光板の裁断や打ち抜き時に生じるフイルムのへき
かい的破壊は、フイルムの表面近傍に限って発生するこ
とが判明した。従って、フイルムのへきかい的破壊を防
止するためには、フイルム全体の面配向を緩和する必要
はなく、フイルムの表面近傍の面配向のみを緩和すれば
よい。一方、フイルムの大半の部分の面配向が強けれ
ば、フイルムの寸度安定性は保たれる。すなわち、フイ
ルムの表面近傍の面配向のみを緩和しても、残りの大部
分(内部)の面配向が強いと、高い寸度安定性を有する
フイルムを得ることができる。
【0009】従来の方法で製造されたセルロースエステ
ルフイルムでは、表面近傍の面配向の方が、フイルム内
部の面配向よりも強い。ドープ(ソルベントキャスト
法)またはメルト(メルトキャスト法)からフイルムを
形成する際に、ドープまたはメルトはフイルムの表面側
から順に層状に固化してゆく。表面近傍の固化の速度の
方が内部の固化の速度よりも速い。それらの結果、フイ
ルムの表面近傍では、内部よりも強い面配向が生じる。
従って、特別な手段や処理を採用しないと、表面近傍の
面配向がフイルム内部の面配向よりも弱いフイルムを製
造することはできない。本発明者が、さらに研究を進め
たところ、表面近傍の面配向が緩和され、残りの部分の
面配向が強いフイルムは、フイルムの形成後に、フイル
ムの少なくとも一方の側の表面にセルロースの低級脂肪
酸エステルを溶解または膨潤する機能を有する液体を塗
布することにより、簡単に得ることができた。すなわ
ち、上記の液体を塗布することにより、液体が浸透した
表面近傍の面配向が緩和されるが、液体が浸透しないフ
イルム内部の面配向は保たれる。以上の結果、本発明の
セルロースエステルフイルムは、従来の技術では両立が
困難であった、耐へきかい性と寸度安定性との二つの要
求を同時に満足する。
【0010】
【発明の実施の形態】
[定義]面配向を有するフイルムでは、フイルムの平面
方向に分子(本発明の場合は、セルロースエステル分
子)が配列する割合が高いが、それと直交する厚み方向
には分子がランダムに存在している。表面近傍の面配向
が内部の面配向よりも弱いフイルムでは、フイルムの表
面近傍において平面方向に分子が配列する割合が、フイ
ルムの内部において平面方向に分子が配列する割合より
も低い。フイルムの表面近傍とは、フイルムの表面から
10μm程度の深さまでの部分を意味する。フイルムの
内部は、表面近傍以外の部分である。セルロースエステ
ルフイルムが本発明の定義を有するかどうか、すなわ
ち、面配向を有し、少なくとも一方の側の表面近傍の面
配向が内部の面配向よりも緩和されているか否かは、以
下の引裂試験により判断することができる。
【0011】フイルムの引裂試験は、東洋精機(株)製
の軽荷重引裂試験機を用いて実施する。図1は、軽加重
引裂試験機の構造を示す図である。軽加重引裂試験機
は、スケール取り付け板(1)、置き針(2)、ストッ
パー(3)、チャック(4)、カッター(5)、振子
(6)、容量ウェイト(7)、試験片切り込み操作レバ
ー(8)、振子操作レバー(9)、フレーム(10)、
レベルスクリュー(11)、ベット(12)、足皿(1
3)、目盛板(14)、バランスウェイト(15)、パ
イロットランプ(16)、磁力調整ツマミ(17)、ス
イッチ(18)、置き針送りピン(19)および振子バ
ランス調整玉(20Aおよび20B)を有する。この軽
加重引裂試験機は、紙やプラスチックフイルムの引裂強
度を測定するために設計された試験機である。本発明で
は、これを一定の力でセルロースエステルフイルムを引
き裂くために使用する。引裂強度を測定では、振子
(6)に20g〜1000gの範囲の規定の分銅を取り
付けるが、本発明では、1000gの規定の分銅を使用
する。
【0012】試験機は、振動がなく、ほこりのない場所
に水平に設置する。特に、前後方向(引裂方向)は、ベ
ッド(12)上の水準基を見て、レベルスクリュー(1
1)により厳密に調整する。左右方向は、目測程度の水
平で良い。次に、振子(6)の重心を支点に調整する。
バランスウェイト(15)の位置に200g用ウェイト
を取り付け、振子を任意の角度に傾けたとき、全ての位
置で静止すれば、振子の重心が支点にあることになる。
任意の位置で静止しない場合は、チャック(4)を閉じ
た状態で、振子バランス調整玉(20Aおよび20B)
を動かして調節する。さらに、検定分銅を用いて規定値
を確認する。1000gの規定の検定分銅を振子(6)
に取り付け、振子を所定の位置にセットする。振子の固
定レバーをはずし、振子を自由落下させ、置き針(2)
の指示値を読み、検定分銅に刻印された規定値にあって
いるかどうかを確認する。
【0013】以上の調整および確認が終了してから、振
子(6)および置き針(2)を元の位置にセットする。
図2は、試験片の寸法を示す平面図である。引裂試験を
行なうプラスチックフイルムは、図2に示す(l)6
3.5mm×(m)50mmの寸法の試験片に裁断す
る。図2に示す試験片を挟み、図1に示す装置の後方の
試験片切り込み操作レバー(8)を操作して、カッター
(5)によって試験片の(m)の辺の中央(図2のm1
とm2 の長さは、それぞれ25mm)に切り込みを入れ
る。切り込みの深さは、ストッパー(3)により(n)
12.7mmとなるように調整しておく。振子の固定レ
バーをはずして、振子を自由落下させると、図2に示す
試験片の左側の部分が振子により下方に引っ張られて、
引き裂かれる。
【0014】図3は、以上のように得られた左側の引裂
断片の模式図である。図3に示すように、引裂により断
面(31)が形成される。この引裂断片を、(32)の
面で、流延方向に添って垂直に切断する。この切断の際
に、引裂断面(31)の形状が崩れないように注意す
る。具体的には、カッターで粗く切断後、ミクロトーム
にて45°ガラスナイフを用いて切削し、サンプル表
面、裏面とガラスナイフによる切削面が正しく直角をな
すまで精密に仕上げる。
【0015】図4は、フイルムの断面の形状を説明する
ための模式図である。図4において、a1 は、引き裂き
により形成された面に相当する曲線である。a2 は、a
1 の曲線とフイルムの上方の表面に相当する線(d)と
の交点(A)と、a1 の線とフイルムの下方の表面に相
当する線(c)との交点(B)とを結ぶ直線である。b
は、上記交点(A)を通るフイルムの厚さ方向の直線で
ある。図4において、線a1 、bおよびcに囲まれる領
域は、縦線でハッチングしてある。この領域の面積をS
1 とする。図4において、線a2 、bおよびcに囲まれ
る領域は、横線でハッチングしてある。この領域の面積
をS2 とする。
【0016】本発明の面配向を有し、表面近傍の面配向
が内部の面配向よりも緩和されているセルロースエステ
ルフイルムでは、S1 とS2 が、S1 ≦0.9×S2
の関係を有する。線a1 、bおよびcに囲まれる部分の
面積S1 と、線a2 、bおよびcに囲まれる部分S2
が、S1 ≦0.9×S2 の関係を有すると、曲線a1
が、直線a2 よりも下方を通過する下に凸の曲線にな
る。フイルムの引き裂きを行なうと、フイルムの上方の
表面からフイルムが斜めに引き裂かれる。フイルムの面
配向が低いと、フイルムは垂直に近い急な傾きで引き裂
かれる。一方、フイルムの面配向が高いと、フイルムは
面方向に近い緩やかな傾きで引き裂かれる。いずれにし
ても、フイルムの面配向が一定であると、曲線a1 は直
線a2 の近くを通過し、S1 とS2 の面積の違いがほと
んどない。これに対して、表面近傍の面配向が低く、内
部の面配向が高いフイルムでは、フイルムは表面近傍で
垂直に近い急な傾きで引き裂かれた後、フイルムの内部
で角度を変えて面方向に近い緩やかな傾きで引き裂かれ
る。その結果、曲線a1 は、直線a2 よりも、かなり下
方を通過し、S1 はS2 よりもかなり小さい値となる。
これを本発明では、具体的にS1 ≦0.9×S2 との式
で定義する。なお、フイルムの面配向については、X線
を用いて解析する方法もある。
【0017】[フイルムの構成成分]セルロースの低級
脂肪酸エステルの低級脂肪酸とは、炭素原子数が6以下
の脂肪酸を意味する。炭素原子数は、2(セルロースア
セテート)、3(セルロースプロピオネート)または4
(セルロースブチレート)であることが好ましい。セル
ロースアセテートがさらに好ましく、セルローストリア
セテート(酢化度:59〜62%)が特に好ましい。セ
ルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテ
ートブチレートのようなセルロースの混合脂肪酸エステ
ルを用いてもよい。セルロースの原料としては、パルプ
やリンターが一般に用いられる。セルロースの低級脂肪
酸エステル以外にも、種々の添加剤をフイルムに添加し
ても良い。添加剤の例には、可塑剤およびはぎ取り促進
剤が含まれる。
【0018】可塑剤としては、リン酸エステル系可塑
剤、フタル酸エステル系可塑剤あるいはグリコール酸エ
ステル系可塑剤が用いられる。リン酸エステル系可塑剤
の例には、トリフェニルフォスフェート、トリクレジル
フォスフェート、トリエチルフォスフェートおよびビフ
ェニルジフェニルフォスフェートが含まれる。フタル酸
エステル系可塑剤の例には、ジメチルフタレート、ジエ
チルフタレートおよびジメトキシエチルフタレートが含
まれる。グリコール酸エステル系可塑剤の例には、メチ
ルフタリルエチルグリコレートおよびエチルフタリルエ
チルグリコレートが含まれる。二種類以上の可塑剤を併
用してもよい。可塑剤は、セルロースの低級脂肪酸エス
テルに対して5乃至30重量%の範囲で使用することが
好ましく、5乃至20重量%の範囲で用いることがさら
に好ましい。なお、過剰量の可塑剤を用いると、フイル
ムの乾燥時に可塑剤がフイルムから浸みだす現象があ
る。はぎ取り促進剤は、ドープを流延した後、無端支持
体上からフイルムをはぎ取るまでの時間を短縮するため
の添加剤である。はぎ取り促進剤としては、各種の金属
せっけんが代表的である。はぎ取り促進剤については、
米国特許2275716号、同3528833号、同3
793043号、同4348238号の各明細書および
特開昭61−243977号公報に記載がある。
【0019】[製造方法]セルロースの低級脂肪酸エス
テルを主成分とするフイルムの製造方法には、メルトキ
ャスト法とソルベントキャスト法がある。メルトキャス
ト法では、加熱溶融したセルロースの低級脂肪酸エステ
ル(およびその他の任意の成分)を支持体上に流延し、
冷却することによりフイルムを形成する。ソルベントキ
ャスト法では、セルロースの低級脂肪酸エステル(およ
びその他の任意の成分)を適当な有機溶媒に溶解して形
成したドープを支持体上に流延し、乾燥することにより
フイルムを形成する。メルトキャスト法よりもソルベン
トキャスト法の方が好ましい。支持体としては、一般に
バンドやドラムのような無端(エンドレス)支持体が用
いられる。ソルベントキャスト法には、支持体としてバ
ンドを用いる方法(バンド流延法)とドラムを用いる方
法(ドラム流延法)がある。バンド流延法については、
特公昭39−29211号、同62−43848号およ
び特開昭61−100421号の各公報に記載がある。
ドラム流延法については、特開昭62−64514号お
よび同62−115035号の各公報に記載がある。
【0020】ドープの濃度は、一般に10乃至85重量
%であり、好ましくは15乃至80重量%である。ドー
プに用いる溶媒としては、メチレンクロライドが代表的
である。他の溶媒の例には、α−アミド類、多価アルコ
ール類(例、ジエチレングリコール)、芳香族化合物
(例、類、モノクロルベンゼン、ベンゼン、トルエ
ン)、エステル類(例、酢酸エチル、酢酸プロピル)お
よびエーテル類(例、テトラヒドロフラン、メチルセル
ロソルブ、エチレングリコールモノメチルエーテル)が
含まれる。二以上の溶媒を混合して用いてもよい。
【0021】ソルベントキャスト法には、セルロースの
低級脂肪酸エステルを主成分とする乾燥後固体となる成
分が、有機溶媒中に15乃至35%の濃度で溶解してい
るドープを支持体上に流延して、フイルムを形成する工
程;フイルム中に有機溶媒が60重量%以上の量で含ま
れている状態で、フイルムを支持体から剥ぎ取る工程;
およびフイルム中の有機溶媒の量が15重量%未満にな
るまで剥ぎ取ったフイルムを乾燥する工程の順に実施す
ることが好ましい。上記のような、有機溶媒の残留量が
高い(60重量%以上)状態で支持体からはぎ取って乾
燥したフイルムは、面配向が強くなるため、高い寸度安
定性が得られる。有機溶媒の残留量は、65重量%以上
であることがさらに好ましい。
【0022】フイルムの寸度安定性は、温度80℃で3
時間放置後の縦方向の収縮率として測定できる。縦方向
の収縮率は、0.05%未満であることが好ましく、
0.03%未満であることが好ましい。横方向の収縮率
も、同様に0.05%未満であることが好ましく、0.
03%未満であることがさらに好ましい。なお、一般的
な方法で、縦方向の収縮率を一定の値(0.05%ある
いは0.03%)未満に低下させると、一般に横方向の
収縮率の値も同様に低下させることができる。収縮率
は、以下のように測定する。試料の縦(MD)方向およ
び横(TD)方向より、30mm幅×120mm長さの
試験片を各3枚採取する。試験片の両端に6mmφの穴
をパンチで100mm間隔に開ける。これを、23±3
℃、相対湿度65±5%の室内で3時間以上調湿する。
自動ピンゲージ(新東科学(株)製)を用いて、パンチ
間隔の原寸(L1 )を最小目盛り1/1000mmまで
測定する。次に試験片を80℃±1℃の恒温器に吊して
3時間熱処理し、23±3℃、相対湿度65±5%の室
内で3時間以上調湿後、自動ピンゲージで熱処理後のパ
ンチ間隔の寸法(L2 )を測定する。そして、次式によ
り熱収縮率を算出する。
【0023】
【数1】
【0024】本発明のセルロースエステルフイルムは、
以上のように得られたフイルムの少なくとも一方の側の
表面に、セルロースの低級脂肪酸エステルを溶解または
膨潤する機能を有する液体を塗布することにより製造す
ることができる。このような液体を塗布すると、表面近
傍のみ面配向が緩和され、フイルム内部は面配向が強い
まま残る。セルロースエステルを膨潤または溶解する能
力をもつ液体としては、アセトンおよびメチレンクロラ
イドが特に好ましく用いられる。その他の膨潤機能また
は溶解機能を有する液体の例には、クロロホルム、メチ
ルセルロソルブ、酢酸エチル、酢酸エチル、シクロヘキ
サノン、メチルエチルケトン、1,4−ジオキサン、テ
トラヒドロブランおよびジアセトンアルコールが含まれ
る。二種類以上の液体を混合して用いてもよい。以上の
膨潤機能または溶解機能を有する液体に、他の(膨潤機
能および溶解機能を有さない)液体を混合して用いても
よい。他の液体はそれぞれの性質や機能に応じて併用す
ることができる。また、膨潤機能または溶解機能を有す
る液体を少量塗布することが難しい場合は、単に量を増
加する目的で他の液体を混合してもよい。ただし、混合
液体中のセルロースエステルを膨潤または溶解する能力
をもつ液体の割合は、10重量%以上であることが好ま
しく、30重量%以上であることがさらに好ましい。膨
潤機能および溶解機能を有さない液体の例には、アルコ
ール類(例、メチルアルコール、エチルアルコール)、
芳香族化合物(例、ベンゼン、トルエン)、脂肪族化合
物(例、シクロアルカン、アルカン)、水およびエーテ
ル類が含まれる。
【0025】液体の塗布はへきかいを抑えたい少なくと
も一方の面のみに施せばよい。ただし、片面のみに液体
を塗布すると、塗布面側にフイルムがカールし、製品の
品質に悪影響を及ぼすことがある。このため、フイルム
の表裏の両面に塗布することが好ましい。液体の塗布量
は、少ないと面配向の緩和効果が不足し、多すぎるとフ
イルムの寸度安定性が悪化するとともに、平面性が劣化
する。塗布を施す一方の面に対して、0.1乃至15g
/m2 の塗布量の範囲であることが好ましく、0.5乃
至10g/m2 の塗布量の範囲であることがさらに好ま
しい。なお、この塗布量の範囲は、膨潤機能または溶解
機能を有する液体に他の(膨潤機能および溶解機能を有
さない)液体を混合して用いる場合は、膨潤機能または
溶解機能を有する液体のみの塗布量を意味する。液体中
には、乾燥後に固体となる成分を添加してもよい。添加
剤の例には、劣化防止剤(特開平3−199201号、
同5−194789号、同5−271471号、同6−
107854号の各公報記載)、可塑剤、滑り剤、マッ
ト剤、紫外線吸収剤や染料が含まれる。ただし、これら
の成分は、フイルムの表面状態や透明性を損なう原因と
なる可能性がある。また、成分の量が多いと、フイルム
の収縮が起きる場合もある。さらに、塗布液を不均一に
乾燥すると、成分がフイルム表面に折出する問題が生じ
る。このため、液体への添加剤成分の添加量は、5重量
%以下であることが好ましく、0.1重量%以下である
ことがさらに好ましい。添加量を実質的に0重量%と
し、液体のみを塗布することが最も好ましい。
【0026】液体の塗布方法については、特に制限はな
い。ワイヤーバーコート法、スライドコート法、グラビ
アコート法やリバースロールコート法のような、従来か
ら知られている方法を用いることができる。液体を塗布
する工程は、フイルムの流延および乾燥工程と連続して
実施しすることができる。また、流延および乾燥工程の
後でフイルムを巻き取り、その後で別の塗布設備により
フイルムに塗布を行っていてもよい。塗布を実施する際
に、フイルム中の有機溶剤の量が多いとフイルムの表面
状態が悪化する。塗布を実施する際のフイルム中の有機
溶剤の量は、15重量%以下であることが好ましく、1
0重量%以下であることがさらに好ましい。
【0027】
【実施例】
[比較例1]セルローストリアセテート21重量%、ト
リフェニルフォスフェート2重量%、ビフェニルジフェ
ニルフォスフェート1重量%、メチレンクロライド62
重量%、メタノール12重量%およびブタノール2重量
%からなるドープを、支持体上に流延してフイルムを形
成した。支持体からはぎ取った時点のフイルム中の有機
溶剤の量は70重量%であった。このフイルムを幅規制
を行いながら乾燥し、フイルム中の有機溶剤の量が0.
5重量%になったところで、巻き取り、フイルムAを製
造した。
【0028】[比較例2]セルロースアセテート17重
量%、トリフェニルフォスフェート2重量%、ビフェニ
ルジフェニルフォスフェート1重量%、メチレンクロラ
イド74重量%およびメタノール6重量%からなるドー
プを、支持体上に流延してフイルムを形成した。支持体
からはぎ取った時点のフイルム中の有機溶剤の量は35
重量%であった。このフイルムを幅規制を行いながら乾
燥し、フイルムBを製造した。
【0029】[実施例1]フイルムAの両面に、アセト
ンをそれぞれ11g/m2 塗布した。 [実施例2]フイルムAの両面に、アセトンをそれぞれ
5g/m2 塗布した。 [実施例3]フイルムAの両面に、アセトン70重量%
およびメタノール30重量%からなる混合液をそれぞれ
11g/m2 塗布した。アセトンの塗布量は、7.7g
/m2 である。 [実施例4]フイルムAの両面に、アセトン40重量%
およびメタノール60重量%からなる混合液をそれぞれ
18g/m2 塗布した。アセトンの塗布量は、7.2g
/m2 である。 [実施例5]フイルムAの両面に、アセトンをそれぞれ
18g/m2 塗布した。
【0030】[フイルムの評価]以上のように得られた
フイルムについて、面配向、熱収縮率および平面性を評
価した。面配向は、前述した東洋精機(株)製の軽荷重
引裂試験機を用いて調べた。断面の形状を図5〜図11
に示す。熱収縮率は、フイルムを80℃の雰囲気で3時
間処理し、処理後のフイルム長さを処理前のフイルムの
長さから引いた値の処理前のフイルムの長さに対する百
分率である。具体的な測定方法は前述した通りである。
平面性は、蛍光灯下で目視により、フイルムの波打ち、
塗布筋および表面の曇りを観察し、以下のA〜Cの三段
階で評価した。 A:ベース波打ち、塗布筋がほとんど認められず、曇り
も観察されない。 B:ベース波打ち、塗布筋は小さいが存在する。曇りは
観察されない。 C:ベース波打ち、塗布筋がはっきり確認される。また
は表面に曇りが観察される。
【0031】以上の結果を第1表に示す。実施例1〜4
は、図5〜8の断面形状を示し、フイルムの中心部の面
配向は非常に強いが、塗布を行った表面はフイルム表面
に対し垂直に近く、充分に面配向が緩和している。熱収
縮率も小さく好ましい値であった。また、フイルム平面
性も許容範囲内であった。実施例5は、図9の断面形状
であり、実施例1〜4と同様である。表面の面配向も好
ましく緩和している。ただし、平面性は損なわれてい
る。比較例1は、熱収縮率は好ましい値であり、平面性
も良好である。しかし、図10の断面形状に示されるよ
うに、面配向がフイルムの全体にわたって強く、好まし
くない物性であった。比較例2は、図11の断面形状を
示し、面配向は、フイルムの全体にわたって弱い。ま
た、平面性も良好であった。しかし、熱収縮率が大きく
好ましくない値であった。
【0032】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── サンプル フイ 塗布液 面配向 熱収縮 平面 ルム アセトン/メタノール 塗布量 断面 表面 内部 率 性 ──────────────────────────────────── 実施例1 A 100/0 11g/m2 図5 弱い 強い 0.05 B 実施例2 A 100/0 5g/m2 図6 弱い 強い 0.03 A 実施例3 A 70/30 11g/m2 図7 弱い 強い 0.04 B 実施例4 A 40/60 18g/m2 図8 弱い 強い 0.04 B 実施例5 A 100/0 18g/m2 図9 弱い 強い 0.07 C 比較例1 A なし −−− 図10 強い 強い 0.04 A 比較例2 B なし −−− 図11 弱い 弱い 0.08 A ────────────────────────────────────
【図面の簡単な説明】
【図1】軽加重引裂試験機の構造を示す図である。
【図2】試験片の寸法を示す平面図である。
【図3】引裂断片の模式図である。
【図4】フイルムの断面の形状を説明するための模式図
である。
【図5】実施例1のフイルムの断面の形状である。
【図6】実施例2のフイルムの断面の形状である。
【図7】実施例3のフイルムの断面の形状である。
【図8】実施例4のフイルムの断面の形状である。
【図9】実施例5のフイルムの断面の形状である。
【図10】比較例1のフイルムの断面の形状である。
【図11】比較例2のフイルムの断面の形状である。
【符号の説明】
1 スケール取り付け板 2 置き針 3 ストッパー 4 チャック 5 カッター 6 振子 7 容量ウェイト 8 試験片切り込み操作レバー 9 振子操作レバー 10 フレーム 11 レベルスクリュー 12 ベット 13 足皿 14 目盛板 15 バランスウェイト 16 パイロットランプ 17 磁力調整ツマミ 18 スイッチ 19 置き針送りピン 20A、20B 振子バランス調整玉 l 63.5mm m 50mm m1 、m2 25mm n 12.7mm 31 引裂断面 32 切断予定面 a1 引き裂きにより形成された面に相当する曲線 a21 の曲線とフイルムの上方の表面に相当する線
との交点と、a1 の線とフイルムの下方の表面に相当す
る線との交点とを結ぶ直線 b a1 の曲線とフイルムの上方の表面に相当する線と
の交点を通るフイルムの厚さ方向の直線 c フイルムの下方の表面に相当する線 d フイルムの上方の表面に相当する線 A a1 の曲線とフイルムの上方の表面に相当する線と
の交点 B a1 の曲線とフイルムの下方の表面に相当する線と
の交点 S1 線a1 、bおよびcに囲まれる領域 S2 線a2 、bおよびcに囲まれる領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースの低級脂肪酸エステルを主成
    分とするセルロースエステルフイルムであって、フイル
    ムが面配向を有し、フイルムの少なくとも一方の側の表
    面近傍の面配向がフイルム内部の面配向よりも弱いこと
    を特徴とするセルロースエステルフイルム。
  2. 【請求項2】 セルロースの低級脂肪酸エステルを主成
    分とするセルロースエステルフイルムであって、フイル
    ムの形成後に、フイルムの少なくとも一方の側の表面に
    セルロースの低級脂肪酸エステルを溶解または膨潤する
    機能を有する液体を塗布することにより得られたことを
    特徴とするセルロースエステルフイルム。
  3. 【請求項3】 セルロースの低級脂肪酸エステルを主成
    分とする乾燥後固体となる成分が、有機溶媒中に15乃
    至35%の濃度で溶解しているドープを支持体上に流延
    して、フイルムを形成する工程;フイルム中に有機溶媒
    が60重量%以上の量で含まれている状態で、フイルム
    を支持体から剥ぎ取る工程;フイルム中の有機溶媒の量
    が15重量%未満になるまで剥ぎ取ったフイルムを乾燥
    する工程;そして、 フイルムの少なくとも一方の側の表面にセルロースの低
    級脂肪酸エステルを溶解または膨潤する機能を有する液
    体を塗布する工程からなることを特徴とするセルロース
    エステルフイルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 セルロースの低級脂肪酸エステルを溶解
    または膨潤する機能を有する液体を、フイルムの一方の
    側の表面に対し0.1乃至15g/m2 の量で塗布する
    請求項3に記載のセルロースエステルフイルムの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 液体がアセトンである請求項3に記載の
    セルロースエステルフイルムの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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