JPH09216476A - オフセット印刷機及びそれを用いたオフセット印刷法 - Google Patents

オフセット印刷機及びそれを用いたオフセット印刷法

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JPH09216476A
JPH09216476A JP8025371A JP2537196A JPH09216476A JP H09216476 A JPH09216476 A JP H09216476A JP 8025371 A JP8025371 A JP 8025371A JP 2537196 A JP2537196 A JP 2537196A JP H09216476 A JPH09216476 A JP H09216476A
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JP8025371A
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Norio Kaneko
典夫 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度のオフセット印刷が可能な印刷機及び
印刷方法を提供する。 【解決手段】 少なくともパターンを形成した版にイン
キを充填する手段、このインキをブランケットに受理す
る手段、ブランケットに受理したインキを被印刷物に転
移する手段、版及び被印刷物を固定する手段及び前記各
手段を制御する手段を有するオフセット印刷機におい
て、ブランケットが少なくとも2層からなる粘弾性体か
ら構成され、このブランケットがブラン胴に化学的手段
により取り付けられていることを特徴とするオフセット
印刷機及びこれを用いた印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷に
使用されるオフセット印刷機及びそれを用いた印刷方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種表示装置が大画面化してきて
おり、これらの蛍光体、電極あるいはカラーフィルター
などを形成する手段としての印刷技術が注目されてき
た。例えばカラーフィルターの製造にオフセット印刷を
採用することが提案(例えば、特開平03−02232
4、特開昭62−85202公報)されている。この特
開平03−022324公報では、ブランケットにシリ
コーン樹脂を主体とする弾性体を表面層に使用し、該印
刷物表面に紫外線あるいは熱硬化樹脂を形成し、この樹
脂上に凹版オフセット印刷により蛍光体パターンを印刷
し、印刷後、印刷物を熱処理することにより、前記樹脂
層を除去して蛍光体のみのパターンを形成している。
【0003】特開平06−255280公報には、臨界
表面張力と粘弾性特性を限定したシリコーン樹脂表面層
のブランケットが提案されている。臨界表面張力及び粘
弾性特性は、オフセット印刷においては極めて重要な物
性であり、これらを限定することにより、カラーフィル
ター製造において、線幅100μm程度の着色層と線幅
20μm程度のブラックマトリックス層の形成を凹版オ
フセット印刷により形成している。
【0004】オフセット印刷機では、通常、ブランケッ
トの両端を機械的にブラン胴に取り付けている。このた
め、取り付け方によっては、ブランケットに加えられる
張力が不均一になったり、印刷条件によってはブラン胴
表面でブランケットが滑ったりすることがある。これら
の現象が起きると、印刷パターンは版のパターンから大
きく変形してしまう。この問題を解決するために、ブラ
ン胴のブランケット取り付け部分の構造を工夫すること
が特開平07−68738公報で開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平03−
022324公報では、ブランケットに使用しているシ
リコーン樹脂の硬度は規定しているが、シリコーン樹脂
の物性、特に分子構造に由来するような内容は全く記載
されていない。ブランケットの性質は、印刷性に大きく
影響を与えるが、印刷パターンが微細になってくると、
バルク的に性質だけでなく、ブランケットを構成してい
る素材の分子レベルでの性質や構造も重要になってく
る。特開平03−022324公報で開示されている樹
脂の硬度は、バルク的な性質であり、分子レベルの性質
ではない。
【0006】また、前記特開平06−255280公報
に開示されている臨界表面張力は、印刷に使用するイン
クの材質や被印刷物の材質によって変化する物性であ
る。また、粘弾性特性はtanδの値のみが記載されて
いる。ここにtanδは粘弾性特性を複素弾性率(以
下、単に粘弾性率と記す)G=G’+iG”(G’は貯
蔵弾性率、G”は損失弾性率)で表わしたときG”/
G’と定義される。したがって、tanδのみの記述で
は、弾性体の硬さや周期的な変形圧力などに関する弾性
体の挙動を議論することはできない。また、粘弾性率G
は、材料のマクロ的な性質であり、特開平06−255
280公報でも樹脂の分子構造に関しては何も開示され
ていない。
【0007】シリコーン樹脂は、一般にオルガノポリシ
ロキサンより合成される樹脂である。オルガノポリシロ
キサンとは、シロキサン(1)式を繰り返し単位とする
有機シロキサン重合体のことである。
【0008】
【式1】 通常は、(1)式のM(水素、メチル基などの飽和脂肪
族基、ビニル基などの不飽和脂肪族基、アミノ基、ヒロ
ドキシル基、ハロゲンなどの極性基、金属を含む前記飽
和及び不飽和脂肪族基など)及び樹脂中のシロキサン単
位数を選択することにより、所望のシリコーン樹脂を得
ている。また、シリコーン樹脂は3次元の架橋構造を有
しており、この架橋構造が粘弾性率Gと関連しているこ
とは広く知られている。ブランケットの粘弾性特性を最
適化するためには、前記架橋構造を制御することが極め
て重要であるが、特開平03−022324や同06−
255280公報、カラーフィルターの製造にシリコー
ンブランケットを使った前記特開昭62−85202公
報においてもシリコーン樹脂の架橋構造については何も
開示していない。
【0009】印刷パターンが微細になり、また、フォト
リソ技術に変わってパターンを形成するためには、印刷
パターンの変形と位置精度は極めて重要になる。このた
めに高い周波数で応力が加えられても、ブランケットは
その応力に対して忠実に応答し、かつ、加えられた応力
がブランケット、特に表面ゴム層に残存して隣接するパ
ターンに影響を与えることがないことが求められる。し
かしながら、従来のブランケットにはこのような高速で
の周期的応力に対する対策が施されていない。前記特開
平07−68738公報では、ブラン胴におけるブラン
ケットの取り付け部の構造を工夫してブランケットを取
り付けたときの張りムラやたるみを防止している。ブラ
ン胴の構造を改造することにより、前述の問題はある程
度解消できる。しかし、ブランケットが版あるいは被印
刷物上を移動する際の摩擦のためにブランケットがブラ
ン胴表面で滑る可能性がある。特に、印刷パターンが微
細になり、印刷圧が高くなるにつれて、この問題は深刻
になる。ブラン胴に取り付けるときの引っ張り力を強く
すれば、滑りはある程度抑えられるが、ブランケットの
粘弾性特性が変化してしまう可能性もあり、根本的な解
決にはならない。本発明の目的は、上記従来の技術の問
題点を解決し、高速印刷においても10 1 から102 μ
m程度の微細パターンをオフセット印刷できる印刷機及
び該印刷機を用いた印刷方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、1.少なく
ともパターンを形成した版にインキを充填する手段、こ
のインキをブランケットを受理する手段、ブランケット
に受理したインキを被印刷物に転移する手段、版及び被
印刷物を固定する手段及び前記各手段を制御する手段を
有するオフセット印刷機において、ブランケットが少な
くとも2層からなる粘弾性体から構成され、該ブランケ
ットがブラン胴に化学的手段により取り付けられている
ことを特徴とするオフセット印刷機。 2.上記1の化学的手段が接着剤又は/及びブラン胴と
ブランケットの界面近傍での化学反応を利用することで
あることを特徴とするオフセット印刷機。 3.上記した1又は2のブランケットを構成する少なく
とも2層からなる粘弾性体において、インキと接触する
表面粘弾性体の粘弾特性を複素弾性率G=G’+iG”
で表わしたとき、G’=104 から107 dyne/c
2 ,tanδ=G”/G’が0.5から0.0001
であり、かつ、表面粘弾性体の内側に位置する粘弾性体
の少なくとも1層のG’が103 から106 dyne/
cm2 ,tanδが2.0から0.001であることを
特徴とするオフセット印刷機。 4.上記した1,2又は3の表面粘弾性体のtanδが
内側に位置する粘弾性体のtanδより小さいことを特
徴とするオフセット印刷機。 5.上記した1,2,3又は4のブランケットを構成す
る少なくとも2層からなる粘弾性体において、少なくと
も表面粘弾性体がシリコーンゴムであることを特徴とす
るオフセット印刷機。 6.上記5のシリコーンゴムが、分子鎖内に不飽和脂肪
族原子団が含まれているオルガノポリシロキサンと分子
鎖内に水素化ケイ素原子団を含むオルガノポリシロキサ
ンとが架橋したものであり、架橋部位がシロキサン(S
i−O)単位で3から30単位離れていることを特徴と
するオフセット印刷機、及び、 7.少なくともパターンを形成した版にインキを充填す
る工程、該インキをブランケットに受理する工程、ブラ
ンケットに受理したインキを被印刷物に転移する工程を
有するオフセット印刷方法において、該ブランケットが
少なくとも2層からなる粘弾性体から構成され、かつ該
粘弾性体がブラン胴に化学的手段で取り付けられたもの
を使用することを特徴とするオフセット印刷方法、であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】まず本発明の印刷機を図面を用い
て説明する。図1は本発明の印刷機の概念図である。1
はブランケット、2は版6にインキを充填する手段、
3,4は版6と被印刷物7を固定する手段、8はブラン
ケット1を固定するブラン胴、5は2,3,4,8を駆
動制御するための制御器、9は1,2,3,4,6,
7,8を固定するための架台である。本発明の印刷機に
は、これら以外にも、例えば、版6、ブランケット1、
ブラン胴8、被印刷物7を相互の位置関係を制御する手
段、版6に充填されるインキを供給する手段、被印刷物
に印刷された印刷パターンの観察手段などを設けてもよ
いことは言うまでもない。また、図1では制御器5で複
数手段の制御を行うように記載してあるが、必要により
分解してもよく、3,4の固定手段の固定方法に何らの
限定はない。
【0012】本発明のブランケットに使用する粘弾性体
について説明する。この粘弾性体は、少なくとも2層か
ら構成され、インキと接触する表面粘弾性体の粘弾性率
(G=G’+iG”)のG’=104 から107 dyn
e/cm2 、tanδ=G”/G’が0.5から0.0
001とする。表面粘弾性体の内側に位置する粘弾性体
の中で少なくとも1層の粘弾性率をG’=103 から1
6 dyne/cm2,tanδが2.0から0.00
1とする。さらに、表面粘弾性体のtanδが内側の他
の粘弾性体のtanδよりも小さい材料とする。このよ
うにすると、印刷時における被印刷物に対するブランケ
ットの押し込み量と相関のある印圧に応じて平均的なブ
ランケットへの応力に対しては、内側の粘弾性体が主と
して変形し、印刷パターンに応じた応力により表面粘弾
性体が変形することになる。ブランケットの応力に対す
る応答性は高精度印刷では極めて重要である。インク受
理や転移においてブランケット、特に表面粘弾性体に加
えられた応力が残存しているとインキと接触する表面シ
リコーンゴムの変形が回復しない状態で印刷することに
なり、パターン変形が大きくなってしまい、印刷パター
ンの位置精度にも悪影響を与えると考えられる。本発明
では、表面粘弾性体のtanδが内側の粘弾性体のta
nδよりも小さいために、高精細なパターンに対応した
応力が加えられて表面粘弾性体が変形しても、ブランケ
ットの走行により応力が取り払われたときには速やかに
元の形状に戻ることができる。またさらに本発明は、ブ
ランケットに使用される粘弾性体において少なくともイ
ンキと接触する表面粘弾性体の架橋構造を制御すること
により、高精細なオフセット印刷を可能にするものであ
る。すなわち、粘弾性体がシリコーンゴムであり、この
シリコーンゴムが分子鎖内に不飽和脂肪族原子団が含ま
れているオルガノポリシロキサン(C)と分子鎖内に水
素化ケイ素原子団を含むオルガノポリシロキサン(D)
とが架橋したものである。(C)の不飽和脂肪族基は、
ポリシロキサン分子鎖の中間でも末端に含まれていても
よい。また、本発明のシリコーンゴムでは架橋部位がシ
ロキサン(Si−O)単位で3から30単位程度離れて
おり、かつ分子鎖内にほぼ均等に架橋されたシリコーン
ゴムを用いることにより、シリコーンゴムに応力が加え
られても、シリコンーンゴム内での圧力分布の不均一性
を分子レベルで改善することができる。
【0013】具体的には、シリコーン樹脂の架橋構造を
制御するために、2種類のオルガノポリシロキサン
(C),(D)と触媒(E)を用いて、オルガンポリシ
ロキサン(C),(D)を付加反応によって架橋させて
ブランケットの粘弾性体を形成する。触媒(E)は金
属、金属化合物又はこれらを含むポリシロキサン組成物
の中から選ばれた1種である。
【0014】これら(C),(D)及び(E)より、ブ
ランケットを構成するシリコーン樹脂を合成するための
反応原理を、(C)の不飽和脂肪族基と(D)の水素化
ケイ素単位をそれぞれ1個とした場合で示せば、以下の
ようである。なお、反応式におけるR,M1 ,M2 は、
メチル基などの飽和脂肪族基、ビニル基などの不飽和脂
肪族基、アミノ基、ヒドロキシル基、ハロゲンなどの極
性基、金属を含む前記飽和又は不飽和脂肪族基である。
【0015】また、R’,M1 ’,M2 ’,M1”,
M”’,M2 ”,R”は、水素、メチル基などの飽和脂
肪族基、ビニル基、フェニル基などの不飽和脂肪族基、
アミノ基、ヒドロキシル基、ハロゲンなどの極性基、金
属を含む前記飽和又は不飽和脂肪族基である。
【0016】
【化1】 この式で明らかなように、上記オルガノポリシロキサン
(D)においては、分子鎖内で水素化ケイ素単位SiH
が単独で存在している。このために、分子鎖内の水素化
ケイ素単位の数とシロキサン単位の繰り返し数を決める
x及びyの値を選択することにより反応生成物の架橋部
位を制御できる。また、本発明においては、必要により
反応遅延剤などを添加してもよい。反応遅延剤として
は、ジアセチレンアルコールなどの不飽和アルコール
類、ビニルシラン化合物(モノマー)などの不飽和ケイ
素化合物類である。
【0017】このような反応を利用し分子鎖中に少なく
とも1個のビニル基などの不飽和結合を含む(C)と、
分子鎖中に少なくとも1個のSi−H基を含む(P)で
シリコーン樹脂を合成すると、生成したシリコーン樹脂
の架橋構造は図2に示したような模式図(本来、シリコ
ーン樹脂は3次元構造となるが、ここでは2次元構造と
して示した)で表わされるように、ほぼ等間隔に架橋部
位を設定できる。
【0018】以上説明したように、本発明でのシリコー
ン樹脂は架橋部位がほぼ均等間隔で存在する。このため
に、オフセット印刷機において、凹版からインクを受理
し、ガラスなどの被印刷部にインクを転移させる際に、
ブランケットに圧力が印加されても分子レベルでその圧
力が均等に配分されることになる。
【0019】本発明では前述のように表面シリコーンゴ
ムの粘弾性率(G=G’+iG”)のG’=104 から
107 dyne/cm2 ,tanδ=G”/G’が0.
5から0.0001とする。表面シリコーンゴムの内側
に位置する少なくとも1層の粘弾性体の粘弾性率をG’
=103 から106 dyne/cm2 ,tanδが2.
0から0.001とする。さらに、表面シリコーンゴム
のtanδが内側の粘弾性体のtanδよりも小さい材
料とする。内側の粘弾性体には、どんな種類の材料を使
ってもよいが、一般的には、エチレンプロピレンゴム、
ニトリルブタジエンゴム、ゼラチン、ウレタン、シリコ
ーンゴム、天然ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、
スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴムなどが使用でき
る。 このような粘弾性体をブラン胴8に、化学的手段
を利用して取り付ける。具体的には、接着剤の利用又は
/及び粘弾性体とブラン胴界面付近での化学反応を利用
して取り付ける。取り付けの前あるいは後に、表面粘弾
性体を表面処理して表面の性質を改善してもよい。
【0020】なお、本発明のブランケットの粘弾性体に
は、例えば二酸化ケイ素などの固形成分や各種添加剤を
混入させて、表面特性、硬度や色などを調整することも
可能である。さらに、ブラン胴に微細な穴を設けて、ブ
ランケットに浸透した印刷インキ中の溶剤をこの穴から
吸引することにより、ブランケット表面上のインキの乾
燥状態を制御することも可能である。
【0021】次に、本発明の印刷方法について説明す
る。図3に本発明の印刷原理を示す。図3(a)はイン
キを充填する手段2、例えばドクターブレードにより版
6にインキ10を充填する工程、図3(b)は、化学的
手段によりブラン胴8に取り付けられたブランケット1
に版からインキを受理する工程、図3(c)は被印刷部
7にインキを転移させる工程である。ブランケット1が
ブラン胴8に化学的手段で取り付けられているために、
ブラン胴8とブランケット1の界面での滑りがなく、ま
た、従来の機械的に取り付ける場合に見られる張りムラ
もないために、安定した印刷が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。なお、以下の実施例では、粘弾性体は全てシリコ
ーンゴム、インクに金属ペースト、被印刷物にガラスを
用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0023】実施例1 本発明の印刷機を前記図1のように構成した。
【0024】ブランケットを構成する粘弾性体は2層か
らなるシリコーンゴムとした。すなわち、シロキサンの
繰り返し単位の数が500程度、分子鎖中にビニルシラ
ン単位を5個(平均値であり、通常±1個程度の誤差を
有する)含むオルガノポリシロキサン(C)と、シロキ
サンの繰り返しの数が750程度、分子鎖中の水素化ケ
イ素単位を6個(平均値であり、通常±1個程度の誤差
を有する)含むオルガノポリシロキサン(D)を
(C):(D)=1:2の割合で混合し、さらに硬化触
媒として白金酸のビニルトリメトキシシラン錯体(白金
酸1モルをビニルトリメトキシシラン10モルで錯体化
したもの)を組成物全体の重量に対して白金換算で85
ppmとなるように混合した組成物を架橋させたシリコ
ーン樹脂をブランケットの表面ゴム層(A)に使用し
た。この組成物は、室温において調整後約100分で、
ほぼ完全に硬化した。このことは、レオメトリックス社
製RMS700メカニカルスペクトロメーターを用いて
粘弾性率Gの変化を測定し粘弾性率が変化しなくなるこ
とで確認した。測定結果を図4に示した。また、前記装
置による本発明のG’及びG”の測定結果を図5(1)
に示した。
【0025】表面ゴム層(A)の内側には、前記オルガ
ノポリシロキサン(C)とシロキサンの繰り返しの数が
700程度、分子鎖中に水素化ケイ素単位を10個(平
均値であり、通常±1個程度の誤差を有する)含むオル
ガノポリシロキサン(D)を(C):(D)=2:3の
割合で混合し、さらに硬化触媒として白金酸のビニルト
リメトキシシラン錯体(白金酸1モルをビニルトリメト
キシシラン10モルで錯体化したもの)を組成物全体の
重量に対して白金換算で85ppmとなるように混合し
た組成物を架橋させたシリコーン樹脂(B)を用いた。
このシリコーンゴムの粘弾性率の測定結果を図5(2)
に示した。
【0026】このようなシリコーンゴムの厚さを(A)
は0.8mm、(B)は1.4mmとして、シリコーン
接着剤によりそれらを接着し、さらに(A)が表面にな
るように(B)側をブラン胴に接着した。
【0027】上記の印刷機により印刷を行った。印刷原
理は、前述の図3に示したとおりである。
【0028】本実施例では、深さ8μmで横W=50,
100,150,200μm、縦H=50,100,1
50,200μmの正方形/長方形のパターンを上下左
右の間隔S=100,50,20μmで並べたパターン
を形成したガラス製凹板を用い、インクはPt−MOペ
ーストを使用した。また、被印刷物には青板ガラスを用
いた。このようにして印刷したインクを乾燥、焼成して
目的の印刷パターンを得た。印刷はブランケットの被印
刷物への押し込み量λを0<λ≦300μmの範囲で変
化させて行った。印刷精度は、凹版と印刷パターンの
W,H,Sを比較して、凹版のパターンを忠実に再現し
ているかどうかで評価した。本例の場合には、印刷パタ
ーンはW,H,S共に±3μmで再現した。
【0029】これに対して、インキが接触するシリコー
ンゴム(A)のtanδの方が内側のシリコーンゴム
(B)よりも大きい組み合わせの場合には、Sが20μ
mの場合には隣接する印刷パターンがつながってしまう
ことが多くなった。これらの傾向は、押し込み量λが大
きくなるにつれて顕著になった。
【0030】実施例2 オルガノポリシロキサン(C)として、分子鎖中にフェ
ニル基とメチル基が概ね4:6で含まれ、かつ分子鎖中
に不飽和脂肪族基が10個含まれるものを用いた。オル
ガノポリシロキサン(D)として、分子鎖中に水素化ケ
イ素基が10個(水素化ケイ素基の数分子量分布などの
ために平均して1〜2個の誤差が含まれる)を含まれる
ものを用いた。また、触媒(E)としてはビニルトリメ
トキシシランの白金酸錯体を、白金換算で150ppm
となるようにして、(C)と(D)を1:3の割合にし
た混合物に(E)を混合してシリコーンゴム(A)を形
成した。レオメトリックス社製RMS700メカニカル
スペクトロメーターによりこのシリコーンゴムのG’及
びG”の測定した。周波数が2×102 rad/sec
におけるG’は7×105 dyne/cm2 であり、
G”=3×103 dyne/cm2 (tanδ=0.0
04)であった。
【0031】同じように分子鎖内の架橋構造を制御して
シリコーンゴム(A)の内側に、G’=3×105 dy
ne/cm2 ,tanδ=0.009のシリコーンゴム
(B)を、さらにその内側にG’=6×105 dyne
/cm2 ,tanδ=0.05のシリコーンゴム(F)
を配置してブランケットとした。なお、(A),(B)
及び(F)の厚さは、それぞれ0.65mm,1.0m
m及び0.55mmとした。
【0032】上記のようなブランケットをブラン胴にシ
リコーン接着剤により取り付けた印刷機により、オフセ
ット印刷を行った。印刷機の構成概念及び印刷原理は実
施例1の場合と同様である。凹版には深さ9μmで縦H
=50,100,150,200,300μm、横W=
50,100,150,200,300μmの正方形/
長方形を間隔S=200,100,50,20μmで並
べたパターンを形成した金属凹版を用い、インクはAg
ペーストを使用した。基板には青板ガラスを用いた。印
刷はブランケットの被印刷物への押し込み量λを0<λ
≦300μmの範囲で変化させて行った。このようにし
て印刷したインクを乾燥、焼成して目的の印刷パターン
を得た。印刷精度は、凹版と印刷パターンのH,W,S
を比較して、凹版のパターンを忠実に再現しているかど
うかで評価した。印刷パターンは金属凹版に対してH,
W,S共に±5μmで再現した。このような高精度印刷
ができたということは、本発明の印刷機では、印刷中に
ブランケットがブラン胴表面で滑ることもなく、また、
張りムラもないことを示すものである。
【0033】これに対して、シリコーンゴム(A)が内
側になるように(A),(B),(F)を組み合わせた
場合には、Sが20μmでは隣接する印刷パターンがつ
ながってしまった。特に、押し込み量がλが150μm
より大きくなるとSが100μmの場合でも隣接パター
ンが分離しない部分が発生した。
【0034】実施例3 オルガノポリシロキサン(シロキサンの繰り返し単位の
数が460程度、分子鎖中にビニルシラン単位を3個含
む)(C)と、オルガノポリシロキサン(シロキサンの
繰り返しの数が600程度、分子鎖中に水素化ケイ素単
位を3個含む)(D)を(C):(D)=4:7の割合
で混合し、さらに硬化触媒(E)として白金酸のビニル
トリメトキシシラン錯体(白金酸1モルをビニルトリメ
トキシシラン10モルで錯体化したもの)を組成物全体
の重量に対して白金換算で60ppmとなるように混合
した組成物をブランケットの表面ゴム層に使用した。さ
らに、この(C),(D)及び(E)を混合する際に、
この混合物に対して重量比で約5%の二酸化ケイ素粉末
(平均粒径1μm程度)を加えて架橋反応を行った。こ
の組成物は、調整後約120分で、ほぼ完全に硬化し
た。このシリコーンゴムをインキと接触する粘弾性体
(A)とした。
【0035】また、表面ゴム層(A)の内側には、前記
オルガノポリシロキサン(C)とシロキサンの繰り返し
の数が750程度、分子鎖中に水素化ケイ素単位を10
個(平均値であり、通常±1個の程度の誤差を有する)
含むオルガノポリシロキサン(D)を(C):(D)=
2:5の割合で混合し、さらに硬化触媒として白金酸の
ビニルトリメトキシシラン錯体(白金酸1モルをビニル
トリメトキシシラン10モルで錯体化したもの)を組成
物全体の重量に対して白金換算で85ppmとなるよう
に混合した組成物を架橋させたシリコーン樹脂を内側の
粘弾性体(B)として用いた。
【0036】レオメトリックス社製RMS700メカニ
カルスペクトロメーターによるこれらシリコーンゴム
(A),(B)のG’及びG”を測定した。周波数が2
×10 2 rad/secにおけるG’は(A)が6×1
5 dyne/cm2 、(B)が9×104 dyne/
cm2 で、tanδは(A)が0.004、(B)が
0.02であった。(A)と(B)の厚さを、(A)は
0.9mm、(B)は1.3mmとした。
【0037】上記のようなシリコーンゴム(A)と
(B)より構成されるブランケットを、(B)をブラン
胴側になるようにブラン胴に取り付けた。取り付けはブ
ラン胴の表面には二酸化ケイ素薄膜を約3μm形成して
おき、この二酸化ケイ素とシリコーンゴム(B)を直接
反応させることにより行った。
【0038】上記のようなブランケットを用い、印刷機
の構成を図1に示すようにし、図3に示す印刷原理にし
たがって印刷を行った。本実施例では、深さ15μmで
縦H=50,100,150,200,300μm,横
W=50,100,150,200,300μmの正方
形/長方形を間隔S=200,100,50,20μm
で並べたパターンを形成した金属凹版を用い、インクは
Agペーストを使用した。基板には青板ガラスを用い
た。印刷はブランケットの被印刷物への押し込み量λを
0<λ≦300μmの範囲で変化させて行った。このよ
うにして印刷したインクを乾燥、焼成して目的の印刷パ
ターンを得た。印刷精度は、凹版と印刷パターンのH,
W,Sを比較して、凹版のパターンを忠実に再現してい
るかどうかで評価した。印刷パターンは金属凹版に対し
てH,W,S共に±4μmで再現した。また、押し込み
量を180μmとして、100回の連続印刷を行った
が、1回目と100回目で印刷パターン形状はほとんど
差異はなく再現性は極めて良好であった。これらのこと
は、本発明の印刷機では、ブランケットがブラン胴の表
面で滑ることもなく、また、ブランケットの張り力にも
印刷により変化していないことを示すものである。
【0039】これに対して、ブランケットの構成を上記
以外にすると、満足できる印刷パターンが得られなかっ
た。例えば、(B)にG’=9×104 dyne/cm
2 ,tanδ=0.001のシリコーンゴムを用いた場
合には、Sが20μmの場合には、隣接する印刷パター
ンがつながってしまった。特に、ブランケットの基板に
対する押し込み量が約250μmより大きくなると、こ
の傾向が強くなり、ブランケットの走行方向に平行方向
の寸法は30μm以上の変化を示した。
【0040】実施例4 オルガノポリシロキサン(C)として、分子鎖中にフェ
ニル基とメチル基が概ね3:7で含まれるものを用い
た。オルガノポリシロキサン(D)として、分子鎖中に
水素化ケイ素が4個(水素化ケイ素基の数分子量分布な
どのために平均して1〜2個の誤差が含まれる)を含ま
れるものを用いた。また、触媒(E)としてはビニルト
リメトキシシランの白金酸錯体を、白金換算で150p
pmとなるようにして、(C)と(D)を1:3の割合
にした混合物に混合してシリコーンゴム(A’)を形成
した。この組成物は、調整後約120分で、ほぼ完全に
硬化した。このシリコーンゴム(A’)の表面をアンモ
ニアガスを含む雰囲気中でプラズマ処理してインキと接
触する粘弾性体(A)とした。この場合、窒素原子は主
としてアミノ基として存在し、粘弾性体(A)表面の親
水性を改善できる。窒素原子の最適割合は、印刷に使用
するインク、版の材質、基板の種類により変化するが、
インクの受理/転移が最も良好になるようにすればよ
い。一般には、粘弾性体(A)に含まれる窒素原子の割
合は炭素原子に対して概略1000ppm以下にするこ
とが望ましい。本実施例では窒素原子の割合が250p
pmのシリコーンゴムとした。(A)の粘弾性率は、周
波数2×102 rad/secにおいて、G’=6×1
5 dyne/cm2 ,tanδ=0.008、また、
(A’)の粘弾性率は、G’=7×105 dyne/s
ec2 ,tanδ=0.01であった。
【0041】なお、アンモニアガスの代わりに、メタノ
ールなどのアルコール類、水蒸気、ハロゲンガスなどを
使用してもよい。さらに、オルガノポリシロキサン
(C),(D)の少なくとも一方にアミノ基、ヒドロキ
シル基、ハロゲン元素などを有するものを使用すれば、
プラズマ処理と同じ効果が得られる。
【0042】粘弾性体(A)の内側には、前記オルガン
ポリシロキサン(C)とシロキサンの繰り返しの数が8
00程度、分子鎖中に水素化ケイ素単位を10個(平均
値であり、通常±1個程度の誤差を有する)含むオルガ
ノポリシロキサン(D)を(C):(D)=2:3の割
合で混合し、さらに硬化触媒として白金酸のビニルトリ
メトキシシラン錯体(白金酸1モルをビニルトリメトキ
シシラン10モルで錯体化したもの)を組成物全体の重
量に対して白金換算で85ppmとなるように混合した
組成物を架橋させたシリコーン樹脂(B)を用いた。
(B)の粘弾性率は、G’=9×104 dyne/cm
2 ,tanδ=0.1であった。
【0043】上記のようなシリコーンゴム(A)と
(A’)の中間にシリコーンゴム(B)及び(B)と同
じような方法で反応させたG’=9×103 dyne/
cm2 ,tanδ=0.5(周波数:2×102 rad
/sec)のシリコーンゴム(I)を2層配置して各シ
リコーンゴムを接着し、(A’)をブラン胴側になるよ
うにブラン胴に取り付けた。取り付けはブラン胴の表面
には二酸化ケイ素薄膜を約3μm形成しておき、この二
酸化ケイ素とシリコーンゴム(A’)を直接反応させる
ことにより行った。なお、(A),(B),(I),
(A’)の厚さは、それぞれ、0.7mm,0.5m
m,0.15mm,0.61mmとした。
【0044】上記のようなブランケットを用い、印刷機
の構成を図1に示すようにし、図3の印刷原理にしたが
って印刷を行った。本実施例では、深さ15μmで縦H
=50,100,150,200,300μm,横W=
50,100,150,200,300μmの正方形/
長方形を間隔S=200,100,50,20μmで並
べたパターンを形成した金属凹版を用い、インクはAu
ペーストを使用した。基板には青板ガラスを用いた。印
刷はブランケットの被印刷部への押し込み量λを0<λ
≦300μmの範囲で変化させて行った。このようにし
て印刷したインクを乾燥、焼成して目的の印刷パターン
を得た。印刷精度は、凹版と印刷パターンのH,W,S
を比較して、凹版のパターンを忠実に再現しているかど
うかで評価した。印刷パターンは金属凹版に対してH,
W,S共に±5μmで再現した。これに対して、シリコ
ーンゴム(A)を内側の粘弾性体層に使用した場合に
は、(A)以外のシリコーンゴムの構成順序を変化させ
ても、印刷パターンは満足のいくものではなかった。例
えば、表面から(A’),(A),(I),(B)とし
て、ブランケットを印刷パターンの縦方向に走行させ、
押し込み量λが120μmとした場合、Wは±5μm以
内であったが、Hは30μm程度大きくなった。このた
め、ブランケットの走行方向のSが20μmの場合には
隣接する印刷パターンがつながってしまった。ブランケ
ットの基板に対する押し込み量が約250μmより大き
くなると、ブランケットの走行方向ではS=100μm
でも隣接パターンがつながってしまった。
【0045】実施例5 本実施例では、実施例1のシリコーンゴム(A),
(B)及び綿糸を格子状に編んだ布でブランケットを構
成した。具体的な構成は、(A)/布/(B)/布/
(B)であり、インキと接触する(A)の厚さは、0.
7mm、中間の(B)は0.9mm、ブラン胴に取り付
けられる最内側の(B)は0.6mmである。これらを
シリコーン接着剤によりブラン胴に取り付けた。
【0046】このようなブランケットを用いた印刷機
(構成原理は図1に同じ)を実施例1と同様な印刷方法
で印刷した。この結果、版のパターンに対して、印刷パ
ターンを±3μm以内の精度で形成することができた。
なお、綿糸の代わりに、例えばナイロン、ポリエステル
などの合成繊維で編んだ布を用いても、さらにはこれら
の布の材質を組み合わせても同じような精度で印刷する
ことが可能であった。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の印
刷機及びこの印刷機を用いた印刷方法により、高精度の
オフセット印刷が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機の構成を示す概念図である。
【図2】本発明の粘弾性体の架橋構造の模式図である。
【図3】本発明の印刷方法の原理を示す模式図である。
【図4】本発明の粘弾性体の粘弾性率の時間依存性を示
す図である。
【図5】本発明の粘弾性体の粘弾性特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ブランケット 2 インキを充填する手段 3,4 版/被印刷物を固定する手段 5 制御器 6 版 7 被印刷物 8 ブラン胴 9 架台 10 インキ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともパターンを形成した版にイン
    キを充填する手段、該インキをブランケットに受理する
    手段、ブランケットに受理したインキを被印刷物に転移
    する手段、版及び被印刷物を固定する手段及び前記各手
    段を制御する手段を有するオフセット印刷機において、
    該ブランケットが少なくとも2層からなる粘弾性体から
    構成され、該ブランケットがブラン胴に化学的手段によ
    り取り付けられていることを特徴とするオフセット印刷
    機。
  2. 【請求項2】 化学的手段が接着剤又は/及びブラン胴
    とブランケットの界面近傍での化学反応を利用すること
    であることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印
    刷機。
  3. 【請求項3】 ブランケットを構成する少なくとも2層
    からなる粘弾性体において、インキと接触する表面粘弾
    性体の粘弾特性を複素弾性率G=G’+iG”で表わし
    たとき、G’=104 から107 dyne/cm2 ,t
    anδ=G”/G’が0.5から0.0001であり、
    かつ、表面粘弾性体の内側に位置する粘弾性体の少なく
    とも1層のG’が103 から106 dyne/cm2
    tanδが2.0から0.001であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のオフセット印刷機。
  4. 【請求項4】 表面粘弾性体のtanδが内側に位置す
    る粘弾性体のtanδより小さいことを特徴とする請求
    項1,2又は3に記載のオフセット印刷機。
  5. 【請求項5】 ブランケットを構成する少なくとも2層
    からなる粘弾性体において、少なくとも表面粘弾性体が
    シリコーンゴムであることを特徴とする請求項1,2,
    3又は4に記載のオフセット印刷機。
  6. 【請求項6】 シリコーンゴムが、分子鎖内に不飽和脂
    肪族原子団が含まれているオルガノポリシロキサンと分
    子鎖内に水素化ケイ素原子団を含むオルガノポリシロキ
    サンとが架橋したものであり、架橋部位がシロキサン
    (Si−O)単位で3から30単位離れていることを特
    徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載のオフセッ
    ト印刷機。
  7. 【請求項7】 少なくともパターンを形成した版にイン
    キを充填する工程、該インキをブランケットに受理する
    工程、ブランケットに受理したインキを被印刷物に転移
    する工程を有するオフセット印刷方法において、該ブラ
    ンケットが少なくとも2層からなる粘弾性体から構成さ
    れ、かつ該粘弾性体がブラン胴に化学的手段で取り付け
    られたものを使用することを特徴とするオフセット印刷
    方法。
JP8025371A 1996-02-13 1996-02-13 オフセット印刷機及びそれを用いたオフセット印刷法 Pending JPH09216476A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010059012A2 (ko) * 2008-11-24 2010-05-27 에스에스씨피 주식회사 마이크로 패턴 옵셋 인쇄용 다층 구조 실리콘 블랭킷

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010059012A2 (ko) * 2008-11-24 2010-05-27 에스에스씨피 주식회사 마이크로 패턴 옵셋 인쇄용 다층 구조 실리콘 블랭킷
WO2010059012A3 (ko) * 2008-11-24 2010-08-26 에스에스씨피 주식회사 마이크로 패턴 옵셋 인쇄용 다층 구조 실리콘 블랭킷

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