JPH09215254A - ブラシホルダの保持構造及び組付方法 - Google Patents

ブラシホルダの保持構造及び組付方法

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JPH09215254A
JPH09215254A JP4791096A JP4791096A JPH09215254A JP H09215254 A JPH09215254 A JP H09215254A JP 4791096 A JP4791096 A JP 4791096A JP 4791096 A JP4791096 A JP 4791096A JP H09215254 A JPH09215254 A JP H09215254A
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JP
Japan
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brush holder
elastic member
housing
hole
rod
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JP4791096A
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Mitsuo Odagiri
光生 小田切
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジによる固定をなくして部品コストの低減
を図りながらも組付工数を減らし、かつ、防水性に対し
ても優れたブラシホルダの保持構造及び組付方法を提供
すること。 【解決手段】 ブラシホルダ30と、ブラシホルダ30
が配置されるカップ部12を有したハウジング10と、
回転子が収容されるヨーク20と、を含み、ブラシホル
ダ30をカップ部12内に収容配置すると共にヨーク2
0をカップ部12に被せ、カップ部12内にでブラシホ
ルダ30を弾性部材を介してフローティング支持するブ
ラシホルダの保持構造であって、ハウジング10には、
ブラシホルダ30が取り付けられた弾性部材40を支持
すると共に弾性部材40を嵌挿取付可能な係合孔13a
がハウジング10の底部13に設けられ、弾性部材40
は、係合孔13aに嵌挿される筒部42と、筒部42を
係合孔13aに嵌挿取付するロッドの先端部が挿入可能
なロッド挿入孔44と、を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシホルダの保
持構造及び組付方法に関し、特にブラシホルダをハウジ
ングにフローティング支持するものに関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種のブラシホルダの保持構造として、例えば実開昭6
4−47553号公報、実開平5−67166号公報等
に開示されたものが知られている。この2種の構造を図
7、図8にそれぞれ示す。
【0003】図7の装置では、ブラシホルダ100に形
成されたU字溝102にU字型に形成されたフローティ
ングゴム104を嵌め込み、その上からネジ106によ
り、ブラシホルダ100をハウジング110に締結固定
している。
【0004】このため、フローティングゴム104を装
着したブラシホルダ100をハウジング110にネジ止
めする際に、ネジ106が必要なため部品点数が多く、
しかも、ゴムの抜けを防止する為ネジ頭を大きくする必
要があり、その結果普通のネジより高価な座付ネジを使
用しなくてはならず、部品コストがかかるという問題点
があった。
【0005】また、座付ネジを締め付ける際ネジの座面
も回転する為、フローティングゴムを巻き込んでゴムが
変形し、フローティングの役目を果たさない恐れがあ
る。
【0006】そこで、ネジを使用せずブラシホルダをフ
ローティング支持する構造として、図8の装置がある。
この装置では、ブラシホルダ120を狭持したフローテ
ィングゴム122、122をハウジング130に形成さ
れた印籠部132の取付穴134、134の間に挟み込
み、シールリング140を介在して図示しないギヤハウ
ジングを(紙面上方より)前記印籠部132に印籠結合
することで固定し支持している。
【0007】しかしながら、上記提案ではフローティン
グゴム122、122がハウジング130の外に露出す
るため防水性に劣るなどの問題点があった。
【0008】また、印籠部132に取付穴134を形成
しているため、ハウジングを加工する際、取付穴134
を形成しておいて印籠部132の結合面を切削すると、
断続切削となり、チッピング(小規模な刃具の欠け)に
より刃具の寿命が短くなる。さらに、取付穴をハウジン
グを切り欠いたかたちで形成しているためにハウジング
の剛性が低下し、その剛性の低下がモータ作動時のモー
タの振動を増長するといった問題があった。
【0009】さらに、上記提案はいずれも、ハウジング
にフローティングゴムを2箇所各々に取り付けなければ
ならず、組付工数が多く、又フローティングゴムの形状
が小さい為、ブラシホルダへの組み付けがやりにくく困
難である。
【0010】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであって、その目的とするところ
は、ネジによる固定をなくして部品コストの低減を図り
ながらも組付工数を減らして組付の自動化を容易とし、
かつ、防水性に対しても優れたブラシホルダの保持構造
及び組付方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るブラシホルダの保持構造は、ブラシホルダと、前記
ブラシホルダが配置されるカップ部を有したハウジング
と、回転子が収容されるヨークと、を含み、前記ブラシ
ホルダを前記カップ部内に収容配置すると共に前記ヨー
クを前記カップ部に被せ、前記カップ部内にで前記ブラ
シホルダを弾性部材を介してフローティング支持するブ
ラシホルダの保持構造であって、前記ハウジングには、
前記ブラシホルダが取り付けられた弾性部材を支持する
と共に前記弾性部材を嵌挿取付可能な係合孔が前記ハウ
ジングの底部に設けられ、前記弾性部材は、前記係合孔
に嵌挿される筒部と、前記筒部を前記係合孔に嵌挿取付
するロッドの先端部が挿入可能なロッド挿入孔と、を含
むことを特徴とする。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、以下の作
用・効果を有する。
【0013】(1)弾性部材を取り付けたブラシホルダ
を、ハウジングのカップ部に組み付ける際には、弾性部
材のロッド挿入孔にロッドを挿入するのみで組付を行う
ことができる。このため、従来は、ネジ締めを行うにあ
っては、ドライバの上下動作工程と、ネジ締結の回転動
作工程と、の2工程が必要であったのに対し、請求項1
では、ロッドの上下動作のみで可能なので、組付工程の
自動化において、組付工数を減らして製造工程の単純化
ができ、コストダウン等をも図れる。
【0014】また、弾性部材を複数ハウジングのカップ
部に取り付ける場合には、従来は、複数の弾性部材を1
つずつ組付箇所に組付固定していたのに対し、請求項1
では、ロッド挿入孔に対応する位置にロッドを各々設け
ておけば、ロッドの上下動作で弾性部材の組付が一義的
になされるので、組付工程が大幅に簡略化される。
【0015】(2)ブラシホルダをネジ締結することな
く、かつ、弾性部材がハウジング外に露出することなく
ハウジングのカップ部内にてフローティング支持が可能
となるので、優れた防水性を維持しながらもネジ代等の
部品費を低減できる。
【0016】(3)従来のように、ハウジングの側部及
び開口端面(印籠部)に取付穴としての切り欠きを形成
していないので、ハウジングの切削加工を行う刃具の寿
命が向上する。
【0017】請求項2に記載の発明に係るブラシホルダ
の保持構造は、請求項1において、前記弾性部材の前記
筒部の底面に、ハウジング内空間と前記カップ部内空間
とが連通する通気孔を設けたことを設けたことを特徴と
する。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、筒部の底
面に、ハウジング内空間とカップ部内空間とが連通する
通気孔を設けたことで、ハウジング例えばギヤ側内部空
間と、ヨーク例えばヨーク側内部空間との気圧が一様と
なる。これにより、モータ作動時に被水した場合、呼吸
作用による水の吸い込みを防止できる。
【0019】請求項3に記載の発明に係るブラシホルダ
の保持構造は、請求項1において、前記弾性部材は、前
記筒部の底面に設けられ、前記ハウジング外空間と前記
カップ部内空間とを連通する通気孔と、前記通気孔より
大きい内径を有し、前記通気孔の外部周囲を囲繞するパ
イプ部と、を含むことを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、弾性部材
の筒部を利用して通気孔を設けてハウジング外空間とカ
ップ部内空間とを連通させることで、モータ内外の気圧
差をなくすブリザーパイプとしての機能を持たせること
ができる。特に、上記通気孔の外部周囲を囲繞するパイ
プ部を一体に形成しているので、モータ作動時に被水し
た場合にパイプ部によって水滴が上記通気孔周囲に付着
することを妨げ、呼吸作用によって通気孔から水滴を吸
入してしまうことを防止している。このように、ブリザ
ーパイプとしての機能をブラシホルダをフローティング
支持する弾性部材にもたせることができ、部品点数、組
付工数の低減を図ることができる。
【0021】請求項4に記載の発明に係る組付方法は、
請求項1記載のブラシホルダの保持構造において、前記
ブラシホルダを前記ハウジングに組み付けるブラシホル
ダの組付方法であって、予め前記ブラシホルダの外周に
前記弾性部材を嵌着させると共に、前記弾性部材を前記
カップ部内に配置する工程と、前記ロッド挿入孔にロッ
ドを挿入し、さらに前記筒部が前記係合孔に嵌挿される
まで前記ロッドを移動させて、前記弾性部材を前記ハウ
ジングに取付支持する工程と、前記ロッド挿入孔から前
記ロッドを抜き取る工程と、を含むことを特徴とする。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、ロッドを
複数本同時に各弾性部材のロッド挿入孔に挿入せしめる
ことで、筒部の係合孔への嵌挿取付が一義的になされる
ので、特に、従来のようなネジの組付の場合、及び個々
に弾性部材を取り付けるに比べて組付工程を簡略化でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
の一例について図面を参照して具体的に説明する。
【0024】<全体構成について>先ず、本発明の特徴
的な構成である弾性部材40に先立って、モータ装置の
全体構成を図1〜図3を用いて説明する。図1は、モー
タ装置の全体構造を示す外観図である。図2は図1のA
−A断面図をである。図3は、図1又は図2のB−B断
面図である。
【0025】本発明のモータ装置は、図1及び図3に示
すように、内部に例えばモータの回転運動をウォーム減
速する機構としてのギヤ等を備えたギヤハウジング10
と、内部に例えばアーマチャ23等を備えたヨーク20
と、を有し、ヨーク締付ネジ21にて、ヨーク20とギ
ヤハウジング10とが取付固定されている。尚、ギヤハ
ウジング10側では、プレートカバー22にて被覆し、
ギヤ側内部の諸機構を隠蔽している。
【0026】そして、ギヤハウジング10とヨーク20
との連結領域のギヤハウジング10側にブラシホルダ3
0がフローティング支持されている。
【0027】ギヤハウジング10は、図3に示すよう
に、ブラシホルダ30をフローティング支持する弾性部
材40−1・40−2を該ギヤハウジング10内に挿入
せしめるカップ部12を含み構成される。
【0028】カップ部12は、底部13と、底部13よ
り立ち上がる側部14と、側部14の一端が開口する開
口端面15と、を含み構成される。
【0029】そして、ブラシホルダ30をハウジング1
0内に挿入すれば、カップ部12内にて、底部13によ
り弾性部材40を支持することでブラシホルダ30をフ
ローティング支持できる。
【0030】底部13は、ブラシホルダ30が取り付け
られた弾性部材40を支持する機能を有し、弾性部材4
0を嵌挿取付できる係合孔13aが穿設されている。
尚、カップ部12の底部13は、ギヤハウジング10の
外側に露出する領域と、ギヤハウジング10内に収めら
れる領域と、が形成され、それぞれ異なる高さ位置、よ
り詳細には、外側に面する領域を高く(図3に示すt1
位置)、内側に収納される領域を低く(図3に示すt2
位置)、形成している。また、底部13の中央領域はモ
ータの軸90を嵌挿できるように孔91を形成してな
る。
【0031】尚、図2に示すように、ブラシホルダ30
には、後述する弾性部材40を装着できる点線で示され
る一対の切欠部32と、アース線36が挿通される切欠
部33と、が設けられており、切欠部32、32の横方
向から各々の弾性部材40−1・40−2が嵌挿取付さ
れている。
【0032】また、ブラシホルダ30上には、コンミュ
テータ24に摺接するブラシ34(LOブラシ34−
1、HIブラシ34−2、コモンブラシ34−3)が配
置され、各々付勢部材例えばトーションスプリング39
によりバネ付勢されてコンミテータ24に押圧されてい
る。上記のように各ブラシ34を備えたブラシホルダ3
0が、ギヤハウジング10に取り付けられた一対の弾性
部材40−1・40−2によりそれぞれ狭持され、フロ
ーティング支持されている。尚、各ブラシ34より接続
されたアース線26は、ターミナル38に取り付けられ
ている。
【0033】<弾性部材について>ここで、本発明の特
徴的な構成である弾性部材40について、図3を用いて
説明する。
【0034】弾性部材40は、図3に示すように、ギヤ
ハウジング10の外側に突出して高い高さ位置(図3の
1 位置)に支持される弾性部材40−1と、ギヤハウ
ジング10のギヤ室内に収納され低い高さ位置(図3の
2 位置)にて支持され、前記弾性部材40−1よりや
や大きめに形成される弾性部材40−2と、の2種類よ
りなり、図2に示すように、一対の切欠部32、32に
各々嵌着固定され、各弾性部材40は、ブラシホルダ3
0をフローティング支持する機能を有する材質例えばゴ
ム成形品等により一体的に形成され、ブラシホルダ取付
溝41、筒部42、被係止部43、ロッド挿入孔44、
突出部45、を各々含み構成される。尚、プレートカバ
ーを締付けると弾性部材40−2は、外界から遮断され
る。
【0035】ブラシホルダ取付溝41は、ブラシホルダ
30に形成された切欠部32、32に嵌着する機能を有
し、図2に示す断面略U字状の切欠部32に相応した溝
に形成され、ブラシホルダ30の表面と裏面に密着す
る。
【0036】筒部42は、筒状に形成され、係合孔13
aが例えば断面円形であれば、例えば断面略円形状に形
成され、係合孔13aに嵌挿される機能を有する。
【0037】尚、一方の弾性部材40−2には、筒部4
2の底面に、内径がロッド挿入孔44の内径より小さ
く、ギヤハウジング内空間(図3のH)と連通する通気
孔46が穿設される。これにより、通気孔46を介した
呼吸作用により、ギヤ側ハウジング10内空間(図3の
H)の気圧と、ヨーク20側内部空間(図3のY)の気
圧と、の気圧が一様となる。したがって、気圧が一様と
なった後においては、呼吸作用が空間Hと空間Yとの間
で発生せず、被水した場合には水が侵入するのを防止で
きる。
【0038】被係止部43は、係合孔13a通過時に弾
性変形して該筒部42を係合孔13aに嵌挿させ、係合
孔13a通過後に係合孔13aの下方周縁を支持する機
能を有し、係合孔13aの径d1より大きい径d2を有し
て、同心円状に筒部42の筒の円周側面上に形成され
る。尚、被係止部43を側面に連続的又は局所的、断続
的のいずれかに形成してもよい。このように、径d2
大きくすることで、ロッド50がロッド挿入孔44より
配出される際に、カップ部12より弾性部材40がロッ
ド50と共に上方に抜けるのを防止し、カップ部12の
底部13への弾性部材40の取付固定を強固かつ確実な
ものとすることができる。
【0039】ロッド挿入孔44は、筒部42を含む領域
であって、モータの軸90の軸方向に沿って、被係止部
43より下方のカップ部12の底部13を通過する外側
位置までロッド50の先端部を挿入可能に形成され、通
気孔46より大きい径を有する。これにより、ロッド5
0の挿入と共に、筒部42が係合孔13aに嵌挿し、弾
性部材40のハウジング10への組付がなされることと
なる。
【0040】このとき、複数の弾性部材40をブラシホ
ルダ30に予め嵌着し、各弾性部材40のロッド挿入孔
44にそれぞれロッド50が同時に挿入されて各筒部4
2がハウジング10に同時に支持されるので、ブラシホ
ルダ30はハウジング10に一義的にフローティング支
持される。
【0041】突出部45は、絶縁性を有するゴム材料か
ら作られた弾性部材40と一体成形にて形成され、側部
14の内面に接触する領域がハウジング10の開口端面
15より高く延長突出させることにより、各ブラシ34
のピッグテールと、ヨーク20及びギヤハウジング10
との接触を防止して絶縁する機能を有する。尚、弾性部
材40−1にロッド挿入孔44と平行に図示しない貫通
孔を設けて、各ブラシ34に接続された配線を挿通可能
に形成して、ギヤハウジング10外に出す構成としても
よい。
【0042】<組付作業について>次に、ブラシホルダ
30をギヤハウジング10へ組み付ける組付作業につい
て図3〜図5を用いて説明する。
【0043】図4に示すように、予めブラシホルダ30
の外周に弾性部材40を嵌着させるておく。そして、ギ
ヤハウジング10のカップ部12内へ弾性部材40付き
ブラシホルダ30を、ブラシホルダ30の水平状態を維
持した状態にしてセットしておく。このとき、被係止部
43の外径d2 はハウジング10の係合孔13aの内径
1 より大きいため、筒部42の被係止部43より先端
部分が係合孔13a内にはまり込んだ状態で位置決めが
なされているだけで、この状態ではハウジング10への
組付けはなされていない。
【0044】次いで、図5に示すように、コンミュテー
タ24の軸方向に沿って複数例えば2本のロッド50、
50を図示しない機構により下方向(矢印C方向)へ移
動させ、弾性部材40−1・40−2の各々のロッド挿
入孔44、44に挿入する。尚、異なる高さ位置(図3
のt1、t2)にロッド挿入孔44の挿入始端位置が位置
する場合には、各ロッド50、50が同時にロッド挿入
孔44に到達するようにする。こうすることで、ブラシ
ホルダ30のハウジング10への組み付け前の姿勢を水
平に保つことができる。
【0045】そして、ロッド50がロッド挿入孔44の
底部に接触し、ロッド50と共に弾性部材40付きブラ
シホルダ30が矢印C方向に移動を始め、筒部42が弾
性変形により延張して係合孔13aを通過すると共に、
被係止部43が係合孔13aに接触してもロッド50は
さらに押し続けるので、被係止部43が変形して係合孔
13aを貫通しロッド50が係合孔13aより下方位置
に位置すると、被係止部43が再び膨出して係合孔13
aの下方周縁に密着する。図3の状態になる。その後、
ロッド50を抜き取れば組付けが完了し、弾性部材40
付きブラシホルダ30が底部13によりフローティング
支持される。
【0046】この時、径d2 を大きくすることで、ロッ
ド50がロッド挿入孔44より配出される際に、カップ
部12より弾性部材40が上方に抜けるのを防止し、カ
ップ部12の底部13への弾性部材40の取付固定を強
固かつ確実なものとすることができる。
【0047】このように本組付工程では、ロッド50、
50が2本同時に各弾性部材40−1・40−2のロッ
ド挿入孔44、44に挿入せしめることで、被係止部4
3と係合孔13aとの係合取付が一義的になされるの
で、特に、従来のようなネジの組付の場合に比べて組付
工程を簡略化できる。
【0048】また、従来は、一方の弾性部材を取り付け
た後に、他方の弾性部材を取り付けていたのに対して、
本例では複数例えば2つ同時に組付ができ、組付工数を
減らせ、弾性部材を複数形成する場合に有用である。
【0049】以上のように本実施の形態の一例によれ
ば、以下の効果を有する。
【0050】(1)弾性部材を取り付けたブラシホルダ
を、ハウジングのカップ部に組み付ける際には、弾性部
材のロッド挿入孔にロッドを挿入するのみで組付を行う
ことができる。このため、従来は、ネジ締めを行うにあ
っては、ドライバの上下動作工程と、ネジ締結の回転動
作工程と、の2工程が必要であったのに対し、請求項1
では、ロッドの上下動作のみで可能なので、組付工程の
自動化において、組付工数を減らして製造工程の単純化
ができ、コストダウン等をも図れる。
【0051】また、弾性部材を複数ハウジングのカップ
部に取り付ける場合には、従来は、複数の弾性部材を1
つずつ組付箇所に組付ていたのに対し、請求項1では、
ロッド挿入孔に対応する位置にロッドを各々設けておけ
ば、ロッドの上下動作で弾性部材の組付が一義的になさ
れるので、組付工程が大幅に簡略化される。
【0052】(2)ブラシホルダをネジ締結することな
く、かつ、弾性部材がハウジング外に露出することなく
ハウジングのカップ部内にてフローティング支持が可能
となるので、優れた防水性を維持しながらもネジ代等の
部品費を低減できる。
【0053】(3)従来のように、ハウジングの側部及
び開口端面(印籠部)に取付穴としての切り欠きを形成
していないので、ハウジングの切削加工を行う刃具の寿
命が向上する。
【0054】(4)被係止部により、ロッドがロッド挿
入孔より配出される際に、係合孔に嵌挿された筒部が上
方へはずれ、カップ部より弾性部材が上方に抜けるのを
防止し、底部への弾性部材の取付固定を強固かつ確実な
ものとすることができる。
【0055】(5)ハウジングのカップ部の開口端面
(印籠部)よりも弾性部材の壁を高く形成せしめる突出
部により、ブラシホルダ上に形成される例えば導電体例
えば各ブラシのピッグテールとハウジングのヨーク又は
カップ部との接触を防止して、絶縁することが可能とな
る。
【0056】(6)筒部の底面に、ハウジング内空間と
カップ部内空間とが連通する通気孔を設けたことで、ギ
ヤ側ハウジング内の気圧と、ヨークとしてのヨーク側内
部空間の気圧と、が一様となる。これにより、モータ作
動時に被水した場合、呼吸作用による水の吸い込みを防
止できる。
【0057】(7)弾性部材の筒部を利用して通気孔を
設けてハウジング外空間とカップ部内空間とを連通させ
ることで、モータ内外の気圧差をなくすブリザーパイプ
としての機能を持たせることができる。特に、上記通気
孔の外部周囲を囲繞するパイプ部を一体に形成している
ので、モータ作動時に被水した場合にパイプ部によって
水滴が上記通気孔周囲に付着することを妨げ、呼吸作用
によって通気孔から水滴を吸入してしまうことを防止し
ている。このように、ブリザーパイプとしての機能をブ
ラシホルダをフローティング支持する弾性部材にもたせ
ることができ、部品点数、組付工数の低減を図ることが
できる。
【0058】(8)組付工程では、ロッドが複数本同時
に各弾性部材のロッド挿入孔に挿入せしめることで、筒
部の係合孔への嵌挿取付が一義的になされるので、特
に、従来のようなネジの組付の場合、及び個々に弾性部
材を取り付けるに比べて組付工程を簡略化できる。
【0059】尚、本発明に係る装置と方法はそのいくつ
かの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者
は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明の
本文に記載した実施の形態に対して種々の変形が可能で
ある。例えば、図3に示す一方の弾性部材40−1を、
図6に示すような弾性部材60としても良い。
【0060】図6に示す変形例では、弾性部材60は、
筒部62の底面に大気と連通する通気孔66と、通気孔
66の外部周囲を囲繞し通気孔66より大きい内径を有
するパイプ部67と、を一体的に構成したものである。
尚、パイプ部67の外径は、筒部62とほぼ等しい径を
有して、被係止部63を越えない程度の大きさとする。
【0061】これにより、モータ内部Y及びギヤハウジ
ング内部Hとモータ外部0の気圧差が一様となり、モー
タ作動時に被水した場合、水の吸い込み作用が解消でき
る。すなわち、パイプ部67を設けていない場合は、通
気孔66に水滴が付着すると吸引作用により、通気孔6
6から水滴がモータ内部Yに侵入してしまうことにな
る。一方、通気孔66を設けなければ、ハウジング室内
Hと室外O(外気)との間の気圧差を一様にすることが
できない。そこで、仮にモータ作動時に被水しても、通
気孔66はパイプ部67に囲繞されているため通気孔6
6に水滴が付着することを妨げられ、上記呼吸作用によ
る水滴のモータ内部への侵入を防止できる。
【0062】また、パイプ部67内径より通気孔66内
径を小さくしたことからも被水した場合の水の侵入を防
止できる。尚、パイプ部67が長ければ長いほど効果性
が高まり、水滴等が通気孔より侵入するのを防止するこ
とができる。
【0063】さらに、パイプ部67の開口端67aはテ
ーパに形成される。すなわち、水はハウジング、コンミ
ュテータの軸方向と交差する方向(図6のD方向)より
流入する可能性があるので、パイプ部67の開口端を、
ハウジングの軸方向に沿って上方へ向かうに従い先細る
テーパ面とすることで、さらに防水性が高まる。
【0064】尚、図3に示す他方の弾性部材40−2側
にパイプ部を形成してもよい。さらに、本例では、減速
機付きモータの場合について説明したが、これに限定さ
れず、他のモータ装置であっても適用できる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシホルダの保持構造の実施の
形態の一例を示す外観図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図1のブラシホルダの組付方法の一工程例を示
す断面図である。
【図5】図1のブラシホルダの組付方法の一工程例を示
す断面図である。
【図6】本発明に係るブラシホルダの保持構造の他の実
施の形態を示す断面図である。
【図7】従来のブラシホルダの保持構造を示す斜視図で
ある。
【図8】従来のブラシホルダの保持構造を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10、110、130 ハウジング 12 カップ部 13 底部 13a 係合孔 14 側部 15 開口端面 20 ヨーク 30、100、120 ブラシホルダ 34 ブラシ 40−1・40−2、60 弾性部材 42 筒部 43 被係止部 44 ロッド挿入孔 45 突出部 46、66 通気孔 50 ロッド 67 パイプ部 67a 開口端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシホルダと、前記ブラシホルダが配
    置されるカップ部を有したハウジングと、回転子が収容
    されるヨークと、を含み、前記ブラシホルダを前記カッ
    プ部内に収容配置すると共に前記ヨークを前記カップ部
    に被せ、前記カップ部内に前記ブラシホルダを弾性部材
    を介してフローティング支持するブラシホルダの保持構
    造であって、 前記ハウジングには、前記ブラシホルダが取り付けられ
    た弾性部材を支持すると共に前記弾性部材を嵌挿取付可
    能な係合孔が前記ハウジングの底部に設けられ、 前記弾性部材は、前記係合孔に嵌挿される筒部と、前記
    筒部を前記係合孔に嵌挿取付するロッドの先端部が挿入
    可能なロッド挿入孔と、 を含むことを特徴とするブラシホルダの保持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記弾性部材の前記筒部の底面に、ハウジング内空間と
    前記カップ部内空間とが連通する通気孔を設けたことを
    特徴とするブラシホルダの保持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記弾性部材は、 前記筒部の底面に設けられ、前記ハウジング外空間と前
    記カップ部内空間とを連通する通気孔と、 前記通気孔より大きい内径を有し、前記通気孔の外部周
    囲を囲繞するパイプ部と、を含むことを特徴とするブラ
    シホルダの保持構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のブラシホルダの保持構造
    において、前記ブラシホルダを前記ハウジングに組み付
    けるブラシホルダの組付方法であって、 予め前記ブラシホルダの外周に前記弾性部材を嵌着させ
    ると共に、前記弾性部材を前記カップ部内に配置する工
    程と、 前記ロッド挿入孔にロッドを挿入し、さらに前記筒部が
    前記係合孔に嵌挿されるまで前記ロッドを移動させて、
    前記弾性部材を前記ハウジングに取付支持する工程と、 前記ロッド挿入孔から前記ロッドを抜き取る工程と、 を含むことを特徴とするブラシホルダの組付方法。
JP4791096A 1996-02-09 1996-02-09 ブラシホルダの保持構造及び組付方法 Withdrawn JPH09215254A (ja)

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