JP3022828B2 - アンテナ構造 - Google Patents

アンテナ構造

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JP3022828B2
JP3022828B2 JP9334814A JP33481497A JP3022828B2 JP 3022828 B2 JP3022828 B2 JP 3022828B2 JP 9334814 A JP9334814 A JP 9334814A JP 33481497 A JP33481497 A JP 33481497A JP 3022828 B2 JP3022828 B2 JP 3022828B2
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Inventor
ちとせ 高橋
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埼玉日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体を貫通して設
けられるアンテナ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアンテナ構造として、図
7ないし図9に示す構造のものが知られている。図7は
アンテナを組み込んだ状態を示す外観図で、図8はアン
テナを組み込む過程を示した分解斜視図で、さらに、図
9はアンテナを組み込んだ状態の縦断面図である。
【0003】これらの図に示すアンテナ構造は、図7に
示すように、筐体11の上部にアンテナ12を装着する
ようにしたもので、図8に示すように、筐体11の上部
壁にその内外部を連通させるようにして形成された筒部
111に、アンテナ12を外側から挿入し、アンテナ1
2の下端部に連設されている平板状の取り付け部122
cを、図9に示すように、上記取り付け部122cを、
上記筐体11の内部に突設されてるボス114に螺子1
5によって固定するとともに、この取り付け部122c
に、筐体11の内部の基板13に取り付けられている接
続端子14が接触させられて相互に電気的に接続されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のアン
テナ構造における問題点は、アンテナ12の取り外しを
行なう場合、上記アンテナ12と筐体11との固定部で
ある、アンテナ12の取り付け部122cと筐体11の
ボス114との固定部分を露出させるために、筐体11
を分解し、これらを固定している螺子15を取り外さな
ければならないことである。
【0005】本発明の目的は、筐体を分解することなく
アンテナの交換を行うことにあり、また、本発明の他
の目的は、ユーザーがアンテナを分解できないようにす
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ構造
は、上記目的を達成するために、筐体の壁を貫通して設
けられるアンテナ本体を備え、このアンテナ本体の外周
面に雄螺子を形成し、この雄螺子を介して上記アンテナ
本体を上記筐体の壁に螺着してなり、かつ、上記アンテ
ナ本体の頂部端面に、このアンテナ本体を回転させるた
めの治具が係合させられる特殊形状を有する係合部を形
成してなることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のアンテナ構造では、アンテナ本体をそ
の軸回りに回転させることによって、その脱着が行な
え、アンテナの脱着のために筐体を分解する必要がなく
なる。そして、上記アンテナ本体を回転させるために形
成した係合部を特殊形状としたことにより、ユーザの入
手しづらい工具によってのみ上記回転を可能とし、これ
によって、ユーザーがアンテナの取り外しを行うことを
困難にする。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
のアンテナ構造を示す要部の外観図であり、筐体1の上
壁にアンテナ2を装着した状態を示してある。
【0009】上記アンテナ2はエレメント22aを隠す
役割を持つ螺子キャップ21、アンテナ本体22、螺子
キャップ21およびアンテナ本体22を隠す役割を持つ
カバー23、上記螺子キャップ21の頂部端面に形成さ
れた特殊形状を有する係合部としての特殊ネジ21bを
隠す役割を持つシール部材24とから構成されている。
【0010】上記螺子キャップ21とアンテナ本体22
は、図2に示すように、予め接合、接着されており、こ
れらの材質として、上記螺子キャップ21は硬質樹脂が
用いられ、また、アンテナ本体22は金属が用いられる
ことが一般的である。また、上記螺子キャップ21の頂
部に形成される上記特殊ネジ21bは、たとえば、非等
間隔の放射溝といった係合部によって形成される。そし
て、特殊ネジ21bが形成された上記螺子キャップ21
の頂部近傍は、螺子キャップ筒部21aよりも太く形成
されたフランジ21cとなされて、このフランジ21c
によって、上記螺子キャップ21の頂部に、その基部へ
向かう(すなわち、アンテナ2を筐体1に装着し状態に
おいて、この筐体1へ向かう)段部21dが形成されて
いる。
【0011】上記アンテナ本体22は、線状のエレメン
ト22a、このエレメント22aが取り付けられた円柱
状の金属棒22c、この金属棒22cの外周に形成され
て、上記筐体1の上部壁に一体に形成されてその内外部
を連通させる筐体筒部11に嵌合固定された雌螺子イン
サート12に螺合させられる雄螺子22bとによって構
成されている。
【0012】上記カバー23は樹脂によって形成される
のが一般的あり、その内径は螺子キャップ21の螺子キ
ャップ筒部21aとこの螺子キャップ21aに接合され
る上記金属棒22cの外径に合うように形成されてお
り、さらに、上端部近傍の内径が、上記螺子キャップ2
1のフランジ21cの外径に合うように形成され、この
カバー23に、上記アンテナ本体22を上記螺子キャッ
プ21とともに嵌合させた状態において、上記フランジ
21cが上記カバー23にしてその長さ方向から係合す
るようになされている。また、上記カバー23の頂部開
口には、このカバー23を上記螺子キャップ21に装着
した状態において、この螺子キャップ21の頂部端面の
上記特殊螺子21bを覆う上記シール部材24が装着さ
れるようになっている。
【0013】また、上記筐体1の内部には、図3に示す
ように、上記筐体筒部11に螺合させられる金属棒22
cの側面に当接させられる位置決め部材としてのリプ1
3が突設させられているとともに、このリブ13と対向
する位置に、このリブ13との間で上記金属棒22cを
弾性的に挟持するとともに、この金属棒22cに電気的
に接続される基板3上の接続端子4が設置されている。
【0014】ついで、このような構成を有する本実施形
態に係わるアンテナ構造の組立方法について説明すれ
ば、まず、図2に示すように、螺子キャップ21とアン
テナ本体22を予め接合、接着しておくとともに、筐体
筒部11に雌螺子インサート12を組み込んでおく。
【0015】ついで、基板3にアンテナ端子4を取り付
け、これを筐体1に組み込む。螺子キャップ21にカバ
ー23を通し、特殊螺子21bに特殊螺子用ドライバ等
の工具を用いて、金属棒22cの雄螺子22bを上記雌
螺子インサート12に螺合する。これで、螺子キャップ
21とアンテナ本体22は完全に筐体1に固定され、こ
のとき、上記金属棒22cは、筐体1のリプ13と接続
端子4との間に、この接続端子4の弾性によって弾性的
に挟持されることにより、上記接続端子4と金属棒22
cとが電気的に接続される。最後に、特殊螺子21bの
目隠しを行うため、シール部材24をカバー23の上部
開口に挿入するとともに、その内部に位置させられてい
る特殊螺子21bに貼り付け組立が完了する。
【0016】このように組み立てられた状態において、
上記カバー23は螺子キャップ21のフランジ21cと
筐体筒部11で挟まれているため、軸方向へ動くことは
ないが、軸回りの回転が固定されていないため、カバー
23を把持できる工具を用いてもアンテナ2をゆるめる
ことはできない。
【0017】一万、アンテナ2の交換等のために、装置
の組立後にアンテナ2を取り外す場には、シール部材2
4を剥がして特殊螺子21bを露出させ、特殊螺子用ド
ライバ等の特殊な治具で螺子キャップ21およびアンテ
ナ本体22を回転させて取り外すことができる。また、
アンテナ2を筐体1に取り付ける場合には、螺子キャッ
プ21にカバー23を示してから、雄螺子22bを雌螺
子インサート12に螺合させ、ついで、特殊螺子21b
にシール部材24を貼ればよい。このとき、アンテナ2
は筐体1に確実に固定され、金属棒22cは、筐体1の
リプ13と接続端子4との間に、この接続端子4の弾性
変形によってはまりこむとともに、これらに挟持される
ことから、上記接続端子4と金属棒22cが確実に接触
する。 (第2の実施形)図4ないし図6は本発明の第2の実施
形態を示す。本実施形態は、上記第1の実施形態におい
て、用いた雌螺子インサート12を省略するとともに、
上記金属棒22cに形成する雄螺子をタッピング螺子2
2dにすることによって、アンテナ22を筐体筒部11
に直接螺合するようしたものである。
【発明の効果】以上説明したように、本発明による第1
の効果は、アンテナを筐体に螺子を介して固定するよう
にしたことにより、筐体を分解することなくアンテナの
取り付け取り外しができることである。また、第2の効
果は、上記アンテナの回転のために、アンテナ本体に特
殊形状を有する係合部を形成しておくことにより、アン
テナの着脱のために、このアンテナを回転させるのに、
ユーザーにおいて入手困難な特殊な治具を必要とするこ
とから、ユーザーによるアンテナの取り外しを防止する
ことができることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の要部の外観図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す要部の分解図で
ある。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の要部の外観図であ
る。
【図5】本発明の発明の第2の実施形態を示す要部の分
解図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】一従来例の要部を外観図である。
【図8】一従来例の要部を示す分解図である。
【図9】図7のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 アンテナ 4 接触端子 11 筐体簡部 12 雌螺子インサート 13 リプ(位置決め部材) 21 螺子キャップ 21b 特殊螺子(係合部) 21d 段部 22 アンテナ本体 22b 雄螺子 22d タッピング螺子 23 カバー 24 シール部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の壁を貫通して設けられるアンテナ
    本体を備え、このアンテナ本体の外周面に雄螺子を形成
    し、この雄螺子を介して上記アンテナ本体を上記筐体の
    壁に螺着してなり、かつ、上記アンテナ本体の頂部端面
    に、このアンテナ本体を回転させるための治具が係合さ
    せられる特殊形状を有する係合部を形成してなることを
    特徴とするアンテナ構造。
  2. 【請求項2】 上記筐体の内部には、この筐体に上記ア
    ンテナ本体が螺着させられた際に、このアンテナ本体の
    側部と接触してその位置決めをなす位置決め部材と、こ
    の位置決め部材に対して所定間隔をおいて対向配置さ
    れ、上記螺着されるアンテナ本体の側部に弾性的に当接
    してこのアンテナ本体を上記位置決め部材に弾性的に圧
    接させるとともに、上記アンテナ本体に電気的に接続さ
    せられる接続端子が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のアンテナ構造。
  3. 【請求項3】 上記雄螺子がタッピング螺子であり、こ
    のタッピング螺子を上記筐体の壁にセルフタッピングに
    よって螺着してなることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のアンテナ構造。
  4. 【請求項4】 上記筐体の壁に雌螺子インサートを植設
    しておき、この雌螺子インサートに上記アンテナ本体の
    雄螺子を螺着してなることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のアンテナ構造。
  5. 【請求項5】 上記アンテナ本体の外周にカバーを装着
    し、上記アンテナ本体の外周に、上記カバーに対してそ
    の長さ方向から係合させられる段部を形成し、この段部
    と上記筐体の壁との間に上記カバーを回動可能に係止し
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに
    記載のアンテナ構造。
  6. 【請求項6】 上記カバーの頂部端面には、上記アンテ
    ナ本体の頂部端面に形成された上記係合部を覆うシール
    部材が装着されていることを特徴とする請求項5に記載
    のアンテナ構造。
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