JP2004229379A - モータのシール構造 - Google Patents

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Kazuhiro Watanabe
一博 渡辺
Kenichi Jumonji
賢一 十文字
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Abstract

【課題】簡単な作業によりコネクタ装着部分の防湿・防滴対策が行え、且つ、対策後もコネクタの取り外しが容易に行えるモータのシール構造を提供する。
【解決手段】筒状ケース1の外周部に設けた欠切部2に端子部8がモータ軸線方向に位置するように給電コネクタ3を装着したモータ10のシール構造であって、前記給電コネクタ3と前記ケース1とのモータ周方向の隙間5aを防水性テープ材12で覆うと共に、前記給電コネクタ3と前記ケース1とのモータ軸線方向の隙間にシール剤11を塗布する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室乾燥機や温水洗浄便座等のように比較的湿度の高い環境下で使用される機器に用いて好適なモータのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、有底筒状ケース内にロータや励磁コイル等を備えたモータ部を収納すると共に、筒状ケースの外周部に励磁コイルに電源を供給するための給電コネクタを装着したモータが周知である(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
図3はコネクタ付きモータの一例を示している。図示のように、コネクタ付きモータ10(以下、単にモータと呼ぶ)は、筒状ケース1の外周部に設けた欠切部2に合成樹脂製の給電コネクタ3を嵌着したものであって、この給電コネクタ3に外部接続用のケーブルコネクタ4を挿入することにより、モータ内部に電源が供給されるようになっている。
【0004】
ところで、上記構造のモータ10を浴室乾燥機のルーバー駆動装置や温水洗浄便座のノズルやバルブの駆動用等として比較的湿度の高い環境下に設置される機器に組み込んで使用する場合、給電コネクタ3とケース1との間に生じる僅かな隙間5を通して水滴がモータ内部に侵入したり、外部の湿度が高いためにモータ10の内部が結露したりして、内装の励磁コイル、或いは、ケース内部に回路基板等を搭載したモータにあってはこの回路基板も含めたモータ部材に湿気や水滴による絶縁不良やショート等のトラブルが生じ、動作不良を生じる恐れがあった。
【0005】
このため、従来では、防水・防湿対策として、給電コネクタ3をケース1に装着した後に、給電コネクタ3の外周とケース1との間に生じる隙間5にシリコン樹脂等の軟質樹脂系シール剤11(シール剤11)を塗布していた。
尚、給電コネクタ3にケーブルコネクタ4を挿入した後は、ケーブルコネクタ4の挿入部等からの水滴の侵入を防止するため、その挿入部分を含むコネクタ上面部一体にシール剤11が塗布される。これらのシール対策により、モータ部の水密性が確保でき、高湿環境下での信頼性が維持・継続できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平09−261940号公報
【特許文献2】
特開平11−127552号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したコネクタ装着部のシール対策については、出力軸6の軸線方向とケース1の周方向の2方向についてシール剤11を塗布する必要があり、その作業は極めて煩雑である。特に、安価な小型モータの場合は、塗布作業に要する工数や乾燥に要する時間、或いはシール剤の費用等も無視できないものであり、これらが全てコストアップの要因となっていた。
【0008】
加えて、給電コネクタ3の周囲をシール剤11で封止してしまうと、組立後にモータの不良や故障等で給電コネクタ3を取り外す必要が生じた時、乾燥・固化したシール剤によって給電コネクタ3が取り外し難くなっており、無理矢理外して給電コネクタ3やモータ本体を損傷する等の恐れもあることから、モータの再生・再利用も思うように行かなかった。
【0009】
本発明は、上記した従来の問題点を解消し、簡単な作業によりコネクタ装着部分の防湿・防滴対策が行え、且つ、対策後もコネクタの取り外しが容易に行えるモータのシール構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の本発明は、筒状ケース内にロータや励磁コイル等で構成されるモータ部を収納すると共に、前記筒状ケースの外周部に欠切部を設けて端子部がモータ軸線方向に位置するように給電コネクタを装着したモータのシール構造であって、前記給電コネクタと前記ケースとのモータ周方向の隙間を防水性テープ材で覆うと共に、前記給電コネクタと前記ケースとのモータ軸線方向の隙間にシール剤を塗布することによりモータのシール構造としている。
【0011】
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のモータのシール構造において、前記防水性テープ材として、多孔性軟質材を基材とした粘着テープを用いることを特徴としている。
【0012】
ここで、請求項1に記載の構成では、粘着テープを用いることにより、コネクタのケース周方向のシール作業が簡素化でき、且つ、その分、煩雑な作業となるシール剤の塗布を少なくできるため、組立の作業性が向上し、モータのコストダウンが図れる。
また、請求項2に記載の構成では、多孔性軟質材による空気層が吸水、吸湿効果を奏するため、優れた防湿・防滴効果が得られるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1および図2に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、説明を簡略化するため、以下の説明において従来と共通する部分については同一の符号を用いた。
【0014】
図1は本発明に係るシール構造を適用したコネクタ付きモータ10(以下、単にモータ10と呼ぶ)を示している。図1中、符号1は有底円筒状のケースで、内部に図示しないロータ、励磁コイル、減速ギア機構等で構成される従来周知のモータ部が収納されている。符号6は前記ロータを前記減速ギアを介して回動自在に支持する出力軸である。ケース下方の底蓋縁部には、相対向する一対の耳部7が突設され、その穴7aを利用して当モータ10を所望の部材にネジ止め・固定できるようになっている。
【0015】
このケース1の外周部に合成樹脂製の給電コネクタ3が装着されている。当給電コネクタ3は、筒状体の外周部に設けた所定形状の欠切部2(尚、この欠切部2は給電コネクタ3の裏側となっているため、図中、符号2のみを記してある)に給電コネクタ3の嵌合部を合成樹脂の弾性を持って嵌合することにより装着できる。符号3aは嵌合の際のストッパーである。
【0016】
前記給電コネクタ3は、出力軸6の軸線方向に向けて、且つ、その端子部8が上向きに位置するように装着されており、この給電コネクタ3の端子部8に両端にコネクタ4a、4bを設けた外部接続用のケーブルコネクタ4の一方4aが着脱自在に嵌合されており、他方のコネクタ4bを外部回路に接続することにより、外部回路との間で当ケーブルコネクタ4を介してモータ部の励磁コイルや内装の回路基板等への電源供給や信号の授受が行われる。
【0017】
ところで、上記構成のモータ10にあっては、給電コネクタ3の装着部分において、ケース1との接触部分に僅かな隙間5a、5bが生じており、これらの隙間5a、5bを介し、更には、ケース1の欠切部2を通して外部よりモータ内に水滴が侵入したり、外部の高湿雰囲気によってモータ内に結露が生じる等の不都合が生じることは既述した通りである。
そこで、本実施形態では、モータ10のケース1に給電コネクタ3を装着した後、以下のような防湿、防滴対策を講じることにしている。
【0018】
すなわち、図2に示すように、給電コネクタ3とケース1との間に生じるモータ周方向の隙間5aについては、防水性テープ材12をケース1の周方向から給電コネクタ3の全面を覆うように貼着して隙間5aからの水滴等の侵入を阻止すると共に、給電コネクタ3とケース1との間に生じるモータ軸線方向の隙間5bについては、従来通り、シリコン樹脂等の軟質樹脂系シール剤11を塗布・充填して隙間5bからの水滴等の侵入を阻止するように構成した。
尚、防水性テープ材12は必ずしもケース全周に亘って貼着する必要はなく、要は、給電コネクタ3の周方向の隙間5a部分を覆うことができれば良い。
【0019】
当シール構造にあっては、防水性テープ材12の貼着作業は極めて容易であり、且つ、防水性テープ材12を用いることにより、煩雑な作業となるシール剤11の塗布を給電コネクタ上部の一カ所(隙間5b)と従来に比べて少なくできるため、組立の作業性が向上し、モータのコストダウンが図れる。
また、シール剤11の塗布部分が1カ所であれば、給電コネクタ3の取り外しも従来のように、給電コネクタ3やモータ本体を損傷することなく比較的容易に行えるようになり、よって、モータの再生、再利用が可能となる。
また、給電コネクタ3にケーブルコネクタ4のコネクタ4aを挿入した後は、コネクタ4aの挿入部等からの水滴の侵入を防止するため、従来と同様にコネクタ挿入部分、およびコネクタ4aのケーブル引き出し部分等コネクタ4aの上面部一体にシール剤11(図示せず)が塗布される。本構成では、給電コネクタ3を覆うようにモータ周方向に防水性テープ材12が貼着されており、上記したシール剤11の塗布箇所がこの防水性テープ材12によってポット状になっているため、従来に比べてシール剤11の注入は容易に行える。
【0020】
ここで、前記防水性テープ材12として、本実施形態では、基材となる肉薄の多孔性軟質材13の片面に粘着層14を設けた粘着テープを用いており、この多孔質性軟質材13による空気層が吸水、吸湿効果を奏し優れた防湿・防滴効果が得られることになる。従って、モータ部は簡単なシール構造でありながら十分な水密性を確保することができる。
その結果、内装の励磁コイル、或いはケース内に回路基板等を搭載したモータでは、この回路基板も含めて湿気や水滴による絶縁不良やショート等の不具合を防止でき、高湿度の環境下での使用においても高い信頼性を確保・維持することができる。
【0021】
尚、前記多孔質軟質材13として、スポンジや多孔質ゴム等が好適である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明によれば、給電コネクタとケースとのモータ周方向の隙間を防水性テープ材で覆うと共に、給電コネクタとケースとのモータ軸線方向の隙間にシール剤を塗布するようにしたので、モータのシール構造が簡素化されて組立の作業性が向上し、コストダウンが図れる。
【0023】
また、請求項2に記載の本発明によれば、防水性テープ材として、多孔性軟質材を基材とする粘着テープを用いたので、多孔性軟質材による空気層が吸水、吸湿効果を奏して優れた防湿・防滴効果が得られ、ケース内のモータ部には十分な水密性が確保されるため、湿気や水滴によるモータ部の絶縁不良やショート等の不具合が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたモータの構成を示す斜視図。
【図2】本発明に係るモータのシール構造を示す斜視図。
【図3】従来のシール構造を示すモータの斜視図。
【符号の説明】
1 ケース
2 欠切部
3 給電コネクタ
8 端子部
10 モータ
11 シール剤
12 防水性テープ材
13 多孔質性軟質材

Claims (2)

  1. 筒状ケース内にロータや励磁コイル等で構成されるモータ部を収納すると共に、前記筒状ケースの外周部に欠切部を設けて端子部がモータ軸線方向に位置するように給電コネクタを装着したモータのシール構造であって、
    前記給電コネクタと前記ケースとのモータ周方向の隙間を防水性テープ材で覆うと共に、前記給電コネクタと前記ケースとのモータ軸線方向の隙間にシール剤を塗布したことを特徴とするモータのシール構造。
  2. 前記防水性テープ材として、多孔性軟質材を基材とした粘着テープを用いることを特徴とする請求項1に記載のモータのシール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101100902B1 (ko) 2010-05-25 2012-01-02 한국파워트레인 주식회사 태양광 추적장치용 모터
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