JPH09213340A - アルカリ蓄電池用極板 - Google Patents
アルカリ蓄電池用極板Info
- Publication number
- JPH09213340A JPH09213340A JP8014209A JP1420996A JPH09213340A JP H09213340 A JPH09213340 A JP H09213340A JP 8014209 A JP8014209 A JP 8014209A JP 1420996 A JP1420996 A JP 1420996A JP H09213340 A JPH09213340 A JP H09213340A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- corners
- perforated plate
- active material
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】活物質保持能力を低下させずに集電性を向上さ
せることができ、且つ打ち抜き加工に用いる金型の摩耗
を抑制することのできる穿孔板を用いたアルカリ蓄電池
用極板を提供する。 【解決手段】開孔率が40%以上で、開孔部2が多数分
散配置されている穿孔板1を集電体とするアルカリ蓄電
池用極板において、穿孔板1の開孔部2の形状が楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴で構成され、楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴の内径の、(最大値
/最小値)の値を1.010以上とし、且つ前記楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴を構成する曲線の最
小のRを0.35mm以上とする。
せることができ、且つ打ち抜き加工に用いる金型の摩耗
を抑制することのできる穿孔板を用いたアルカリ蓄電池
用極板を提供する。 【解決手段】開孔率が40%以上で、開孔部2が多数分
散配置されている穿孔板1を集電体とするアルカリ蓄電
池用極板において、穿孔板1の開孔部2の形状が楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴で構成され、楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴の内径の、(最大値
/最小値)の値を1.010以上とし、且つ前記楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴を構成する曲線の最
小のRを0.35mm以上とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔板を集電体に
用いるアルカリ蓄電池用極板に関するものである。
用いるアルカリ蓄電池用極板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池用極板は、鋼板にニッケ
ル鍍金を施した40%以上の開孔部占有面積(以下、開
口率と略記する)の穿孔板を集電体として使用している
ものがある。代表的な穿孔板は、特開平3―14155
4号公報に開示されているような開孔部の形状が真円
で、開孔部が多数分散配置されているのものである。ま
た通常、開孔部の穴径は1〜3mm程度のものが用いら
れている。
ル鍍金を施した40%以上の開孔部占有面積(以下、開
口率と略記する)の穿孔板を集電体として使用している
ものがある。代表的な穿孔板は、特開平3―14155
4号公報に開示されているような開孔部の形状が真円
で、開孔部が多数分散配置されているのものである。ま
た通常、開孔部の穴径は1〜3mm程度のものが用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】開孔部の形状が穴径1
〜3mm程度の真円で、且つ開口率が40%以上の穿孔
板をアルカリ蓄電池用極板に用いた場合、開孔部の中央
に位置する活物質に対する集電性は、他の部分に位置す
る活物質に比して低い。その理由は、前記開孔部の円の
中央に位置する活物質は、集電体である穿孔板との距離
が他の部分に位置する活物質よりも長いためである。通
常の、穿孔板を用いたアルカリ蓄電池用極板の厚みは、
穿孔板の厚さも含めて1mm以下であるため、活物質と
集電体との距離が最も長いのは、開孔部の中央に位置す
る活物質である。このように活物質の集電性の低い部分
を有しているため、そこでの活物質を有効に活用できて
いない問題点があった。上記問題点を解決するには、開
孔部の真円穴径を1〜3mmとせずに、1mmよりも大
幅に小さくすることで、活物質と集電体との距離の最大
値を従来よりも小さくし、且つ40%以上の開口率を有
するよう設計する考えがある。しかしながら、そのよう
な穿孔板を製造するには、開孔部を形成するための打ち
抜き金型に微細な加工が要求されるためコスト高とな
る。その上、微細な加工を施した打ち抜き金型は摩耗が
激しく、その寿命が短くなる。そこで本発明の目的は、
活物質保持能力を低下させずに集電性を向上させること
ができ、且つ打ち抜き加工に用いる金型の摩耗を抑制で
きる穿孔板を用いたアルカリ蓄電池用極板を提供するこ
とである。
〜3mm程度の真円で、且つ開口率が40%以上の穿孔
板をアルカリ蓄電池用極板に用いた場合、開孔部の中央
に位置する活物質に対する集電性は、他の部分に位置す
る活物質に比して低い。その理由は、前記開孔部の円の
中央に位置する活物質は、集電体である穿孔板との距離
が他の部分に位置する活物質よりも長いためである。通
常の、穿孔板を用いたアルカリ蓄電池用極板の厚みは、
穿孔板の厚さも含めて1mm以下であるため、活物質と
集電体との距離が最も長いのは、開孔部の中央に位置す
る活物質である。このように活物質の集電性の低い部分
を有しているため、そこでの活物質を有効に活用できて
いない問題点があった。上記問題点を解決するには、開
孔部の真円穴径を1〜3mmとせずに、1mmよりも大
幅に小さくすることで、活物質と集電体との距離の最大
値を従来よりも小さくし、且つ40%以上の開口率を有
するよう設計する考えがある。しかしながら、そのよう
な穿孔板を製造するには、開孔部を形成するための打ち
抜き金型に微細な加工が要求されるためコスト高とな
る。その上、微細な加工を施した打ち抜き金型は摩耗が
激しく、その寿命が短くなる。そこで本発明の目的は、
活物質保持能力を低下させずに集電性を向上させること
ができ、且つ打ち抜き加工に用いる金型の摩耗を抑制で
きる穿孔板を用いたアルカリ蓄電池用極板を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係るアルカリ蓄電池用極板は、開孔率が4
0%以上で、開孔部2が多数分散配置されている穿孔板
1を集電体とするものであり、穿孔板1の開孔部2の形
状が楕円形あるいは四隅が丸くなっている長穴で構成さ
れ、楕円形あるいは四隅が丸くなっている長穴の内径
の、(最大値/最小値)の値を1.010以上とし、且
つ前記楕円形あるいは四隅が丸くなっている長穴を構成
する曲線の最小のRを0.35mm以上とすることを特
徴とする。開孔部の形状が楕円の実施例の場合、Rは厳
密な意味で円弧ではないが、擬似的に円弧とみなしてR
を測定した。図2は、一つの開孔部の形状を示したもの
である。(A)は従来の開孔部であり、形状が真円のも
のである。ここで開孔部の中心から穿孔板の金属部分ま
での距離はaである。(B)は、(A)と同面積で、開
孔部の形状を楕円にした本発明のものである。ここで
は、開孔部の中心から穿孔板の金属部分までの最短距離
はb、最長距離はcである。(C)は、(A)と実質的
に同面積で、開孔部の形状を四隅が丸くなっている長穴
にした本発明のものである。ここでは、開孔部の中心か
ら穿孔板の金属部分までの最短距離はd、最長距離はe
である。図2(A)〜(C)の、開孔部の中央に位置す
る活物質は、いずれも開孔部壁面との距離が最も長い。
従って極板の活物質の中で最も集電性に劣る。しかし、
開孔部の形状を楕円形あるいは四隅が丸くなっている長
穴で構成することによって開孔部の中央に位置する活物
質と開孔部壁面との距離を短くすることができる。これ
は、図2において、a>b、a>dであることから明ら
かである。図2は、a<c、a<eであることも明らか
にしているが、図2(B)、(C)の、開孔部の中央に
位置する活物質は、いずれも開孔部壁面との距離が最も
短いところから優先的に集電されるため、開孔部の中央
に位置する活物質が部分的に開孔部壁面から長い距離を
有していても問題はない。上記理由から、活物質保持能
力を低下させずに集電性を向上さることのできる穿孔板
を用いたアルカリ蓄電池用極板を提供することができ
る。
に、本発明に係るアルカリ蓄電池用極板は、開孔率が4
0%以上で、開孔部2が多数分散配置されている穿孔板
1を集電体とするものであり、穿孔板1の開孔部2の形
状が楕円形あるいは四隅が丸くなっている長穴で構成さ
れ、楕円形あるいは四隅が丸くなっている長穴の内径
の、(最大値/最小値)の値を1.010以上とし、且
つ前記楕円形あるいは四隅が丸くなっている長穴を構成
する曲線の最小のRを0.35mm以上とすることを特
徴とする。開孔部の形状が楕円の実施例の場合、Rは厳
密な意味で円弧ではないが、擬似的に円弧とみなしてR
を測定した。図2は、一つの開孔部の形状を示したもの
である。(A)は従来の開孔部であり、形状が真円のも
のである。ここで開孔部の中心から穿孔板の金属部分ま
での距離はaである。(B)は、(A)と同面積で、開
孔部の形状を楕円にした本発明のものである。ここで
は、開孔部の中心から穿孔板の金属部分までの最短距離
はb、最長距離はcである。(C)は、(A)と実質的
に同面積で、開孔部の形状を四隅が丸くなっている長穴
にした本発明のものである。ここでは、開孔部の中心か
ら穿孔板の金属部分までの最短距離はd、最長距離はe
である。図2(A)〜(C)の、開孔部の中央に位置す
る活物質は、いずれも開孔部壁面との距離が最も長い。
従って極板の活物質の中で最も集電性に劣る。しかし、
開孔部の形状を楕円形あるいは四隅が丸くなっている長
穴で構成することによって開孔部の中央に位置する活物
質と開孔部壁面との距離を短くすることができる。これ
は、図2において、a>b、a>dであることから明ら
かである。図2は、a<c、a<eであることも明らか
にしているが、図2(B)、(C)の、開孔部の中央に
位置する活物質は、いずれも開孔部壁面との距離が最も
短いところから優先的に集電されるため、開孔部の中央
に位置する活物質が部分的に開孔部壁面から長い距離を
有していても問題はない。上記理由から、活物質保持能
力を低下させずに集電性を向上さることのできる穿孔板
を用いたアルカリ蓄電池用極板を提供することができ
る。
【0005】上記、穿孔板の開孔部の形状を楕円形ある
いは四隅が丸くなっている長穴で構成する理由は、開孔
部の形状に角のある穿孔板を製造するには、開孔部を形
成するための打ち抜き金型に角部を設ける必要があり、
そのような金型は摩耗が激しいため、製造上不適当であ
ると考えられるからである。
いは四隅が丸くなっている長穴で構成する理由は、開孔
部の形状に角のある穿孔板を製造するには、開孔部を形
成するための打ち抜き金型に角部を設ける必要があり、
そのような金型は摩耗が激しいため、製造上不適当であ
ると考えられるからである。
【0006】また、アルカリ蓄電池用極板に用いる穿孔
板は、ある値以上の開口率を必要とする。その理由は、
前記穿孔板は集電体であると共に活物質保持体であり、
その保持能力は開口率の値に左右されるためである。本
発明者は、後述する検討により、開口率を40%以上と
することにより良好な活物質保持能力が発揮され、電池
製造過程における活物質の脱落を抑制できることを見出
している。
板は、ある値以上の開口率を必要とする。その理由は、
前記穿孔板は集電体であると共に活物質保持体であり、
その保持能力は開口率の値に左右されるためである。本
発明者は、後述する検討により、開口率を40%以上と
することにより良好な活物質保持能力が発揮され、電池
製造過程における活物質の脱落を抑制できることを見出
している。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、打ち抜き金型を数種設計
し、図1の模式図に示すような、開孔部2の形状が楕円
の穿孔板(A〜D)を作製した。表1に楕円の内径の最
大値(図2のcの距離×2の値に相当)と最小値(図2
のbの距離×2の値に相当)、及び(最大値/最小値)
の値を示した。これらの楕円の面積はすべて3.142
mm2に統一している。また、開孔部2の形状を構成す
る曲線の最小のRは、穿孔板A〜Dではいずれも0.3
5mmを上回っている。また、開孔率は49%に統一し
た。
し、図1の模式図に示すような、開孔部2の形状が楕円
の穿孔板(A〜D)を作製した。表1に楕円の内径の最
大値(図2のcの距離×2の値に相当)と最小値(図2
のbの距離×2の値に相当)、及び(最大値/最小値)
の値を示した。これらの楕円の面積はすべて3.142
mm2に統一している。また、開孔部2の形状を構成す
る曲線の最小のRは、穿孔板A〜Dではいずれも0.3
5mmを上回っている。また、開孔率は49%に統一し
た。
【0008】
【表1】
【0009】これらの穿孔板を集電体とし、水素吸蔵合
金極板を作製した。以下に作製条件を述べる。まず、M
m、Ni、Co、Al、Mnを所定量混合、溶解して作
製した水素吸蔵合金粉末80重量%、メチルセルロース
2重量%、水18重量%を混合し、スラリー状物質とし
た。次いで上記A〜Dの穿孔板にそれぞれ塗着、乾燥、
プレスし、その後同じサイズに裁断した。これら一連の
操作では、極板1枚当たりの水素吸蔵合金粉末量が等し
くなるようにした。
金極板を作製した。以下に作製条件を述べる。まず、M
m、Ni、Co、Al、Mnを所定量混合、溶解して作
製した水素吸蔵合金粉末80重量%、メチルセルロース
2重量%、水18重量%を混合し、スラリー状物質とし
た。次いで上記A〜Dの穿孔板にそれぞれ塗着、乾燥、
プレスし、その後同じサイズに裁断した。これら一連の
操作では、極板1枚当たりの水素吸蔵合金粉末量が等し
くなるようにした。
【0010】
【実施例】上記水素吸蔵合金極板と、開孔部の内径の最
大値と最小値が表2に示す値の穿孔板を用い、上述した
製造法と同条件で作製した水素吸蔵合金極板を準備し
た。これらの穿孔板についても、その開孔部一つの面積
はすべて3.142mm2に統一し、開孔率も49%に
統一した。また、表2には開孔部の内径の(最大値/最
小値)の値も併せて示した。
大値と最小値が表2に示す値の穿孔板を用い、上述した
製造法と同条件で作製した水素吸蔵合金極板を準備し
た。これらの穿孔板についても、その開孔部一つの面積
はすべて3.142mm2に統一し、開孔率も49%に
統一した。また、表2には開孔部の内径の(最大値/最
小値)の値も併せて示した。
【0011】
【表2】
【0012】穿孔板A〜Fを用いた水素吸蔵合金極板に
ついて、以下の検討を行った。 (実験1)作製した極板を30重量%のKOH水溶液中
で対極にニッケル板を用いて周囲温度20℃で完全充放
電した。充放電電流は、250mA/水素吸蔵合金1
g、とした。表3にそのときの穿孔板A〜Fを用いた極
板100枚の放電容量の平均値を示す。また、表3には
表1、表2に既に示した、開孔部の内径の(最大値/最
小値)の値も併せて示した。
ついて、以下の検討を行った。 (実験1)作製した極板を30重量%のKOH水溶液中
で対極にニッケル板を用いて周囲温度20℃で完全充放
電した。充放電電流は、250mA/水素吸蔵合金1
g、とした。表3にそのときの穿孔板A〜Fを用いた極
板100枚の放電容量の平均値を示す。また、表3には
表1、表2に既に示した、開孔部の内径の(最大値/最
小値)の値も併せて示した。
【0013】
【表3】
【0014】表3から明らかなように、穿孔板の開孔部
の形状を楕円形で構成し、楕円形の内径の、(最大値/
最小値)の値を1.010以上とすることにより放電容
量が増加することがわかる。これは、集電体である穿孔
板の集電性が向上したためである。
の形状を楕円形で構成し、楕円形の内径の、(最大値/
最小値)の値を1.010以上とすることにより放電容
量が増加することがわかる。これは、集電体である穿孔
板の集電性が向上したためである。
【0015】(実験2)次に、穿孔板の開孔率と活物質
保持能力について検討した。本実験では開孔率が35
%、40%、45%、49%で、一つの開口部面積が
3.142mm2で、開口部の形状が真円の穿孔板を用
い、上述した極板作製法と同条件で水素吸蔵合金極板を
作製した後、直径1cmの円柱に極板を巻き付け、活物
質の剥離が生じたか否かによりそれらの活物質保持能力
を評価した。その結果を表4に示す。表中で○は剥離が
起こらなかったもの、×は剥離が起こったものを示す。
保持能力について検討した。本実験では開孔率が35
%、40%、45%、49%で、一つの開口部面積が
3.142mm2で、開口部の形状が真円の穿孔板を用
い、上述した極板作製法と同条件で水素吸蔵合金極板を
作製した後、直径1cmの円柱に極板を巻き付け、活物
質の剥離が生じたか否かによりそれらの活物質保持能力
を評価した。その結果を表4に示す。表中で○は剥離が
起こらなかったもの、×は剥離が起こったものを示す。
【0016】
【表4】
【0017】表4から、開孔率が40%以上では活物質
の剥離が起こらないことがわかる。本実験では、穿孔板
の開口部の形状を真円にしたが、楕円形あるいは四隅が
丸くなっている長穴でも同様の結果が得られた。
の剥離が起こらないことがわかる。本実験では、穿孔板
の開口部の形状を真円にしたが、楕円形あるいは四隅が
丸くなっている長穴でも同様の結果が得られた。
【0018】(実験3)次に、穿孔板を開孔する際の打
ち抜き金型の摩耗の度合いについて検討した。本実験で
は、穿孔板に開ける孔の形状を真円とし、その直径が
0.5mm、0.7mm、1.0mm、2.0mm、
3.0mm、3.5mmのもの、及び穿孔板に開ける孔
の形状が一辺が2.0mmの正方形のものをつくるよう
打ち抜き金型を設計し、それらを使用した際の摩耗の度
合いを比較検討した。打ち抜き作業を所定回数(それぞ
れ同回数)行った後、打ち抜き金型が摩耗しているもの
は×、摩耗していないものは○で表5に示した。
ち抜き金型の摩耗の度合いについて検討した。本実験で
は、穿孔板に開ける孔の形状を真円とし、その直径が
0.5mm、0.7mm、1.0mm、2.0mm、
3.0mm、3.5mmのもの、及び穿孔板に開ける孔
の形状が一辺が2.0mmの正方形のものをつくるよう
打ち抜き金型を設計し、それらを使用した際の摩耗の度
合いを比較検討した。打ち抜き作業を所定回数(それぞ
れ同回数)行った後、打ち抜き金型が摩耗しているもの
は×、摩耗していないものは○で表5に示した。
【0019】
【表5】
【0020】本実験から、直径が0.7mmを下回る真
円形状の開口部を備えた穿孔板を作製しようとすると、
打ち抜き金型の摩耗が激しいことがわかった。これは、
0.35mmより小さい曲線部を有するような微細な加
工を施した金型は摩耗しやすいことを意味していると考
えられる。また、開口部形状が角部を有する正方形であ
る場合でも金型は摩耗しやすいことがわかった。この場
合、特に角部に相当する金型の部分が摩耗していた。
円形状の開口部を備えた穿孔板を作製しようとすると、
打ち抜き金型の摩耗が激しいことがわかった。これは、
0.35mmより小さい曲線部を有するような微細な加
工を施した金型は摩耗しやすいことを意味していると考
えられる。また、開口部形状が角部を有する正方形であ
る場合でも金型は摩耗しやすいことがわかった。この場
合、特に角部に相当する金型の部分が摩耗していた。
【0021】本実施例では水素吸蔵合金極板について検
討したが、それ以外のアルカリ蓄電池用極板にも適用可
能である。
討したが、それ以外のアルカリ蓄電池用極板にも適用可
能である。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る穿孔板をアルカリ蓄電池用
極板の集電体に用いることにより、活物質保持能力を低
下させずに集電性を向上させることができ、且つ打ち抜
き加工に用いる金型の摩耗を抑制することができた。
極板の集電体に用いることにより、活物質保持能力を低
下させずに集電性を向上させることができ、且つ打ち抜
き加工に用いる金型の摩耗を抑制することができた。
【図1】本発明のアルカリ蓄電池用極板に用いる穿孔板
の模式図である。
の模式図である。
【図2】(A)は、従来の穿孔板の開孔部の形状を示す
図である。(B)(C)は本発明のアルカリ蓄電池用極
板に用いる穿孔板の開孔部の形状を示す図である。
図である。(B)(C)は本発明のアルカリ蓄電池用極
板に用いる穿孔板の開孔部の形状を示す図である。
1.穿孔板 2.開孔部
Claims (1)
- 【請求項1】開孔部占有面積が40%以上で、開孔部が
多数分散配置されている穿孔板を集電体とするアルカリ
蓄電池用極板であって、穿孔板の開孔部の形状が楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴で構成され、楕円形
あるいは四隅が丸くなっている長穴の内径の、 最大値/最小値 の値を1.010以上とし、且つ前記楕円形あるいは四
隅が丸くなっている長穴を構成する曲線の最小のRを
0.35mm以上とすることを特徴とするアルカリ蓄電
池用極板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8014209A JPH09213340A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | アルカリ蓄電池用極板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8014209A JPH09213340A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | アルカリ蓄電池用極板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09213340A true JPH09213340A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11854720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8014209A Pending JPH09213340A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | アルカリ蓄電池用極板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09213340A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002343366A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アルカリ蓄電池用極板およびそれを用いたアルカリ蓄電池 |
WO2011078087A1 (ja) * | 2009-12-24 | 2011-06-30 | 三井金属鉱業株式会社 | 孔あき金属箔 |
CN106340655A (zh) * | 1999-04-21 | 2017-01-18 | 吴正德 | 一种蓄电池 |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP8014209A patent/JPH09213340A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106340655A (zh) * | 1999-04-21 | 2017-01-18 | 吴正德 | 一种蓄电池 |
JP2002343366A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アルカリ蓄電池用極板およびそれを用いたアルカリ蓄電池 |
WO2011078087A1 (ja) * | 2009-12-24 | 2011-06-30 | 三井金属鉱業株式会社 | 孔あき金属箔 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5849430A (en) | Structure of an electrode of a secondary battery | |
JP3884768B2 (ja) | 電気化学素子用の電極およびこれを用いた電池 | |
JPH07335208A (ja) | 電池用塗着式電極およびその製造方法 | |
JP4868809B2 (ja) | 円筒型アルカリ蓄電池 | |
JPH09213340A (ja) | アルカリ蓄電池用極板 | |
JPH07335209A (ja) | 電池用塗着式電極およびその製造方法 | |
JP2018206743A (ja) | アルカリ二次電池用の非焼結式正極及びこの非焼結式正極を備えたアルカリ二次電池 | |
JP2000251871A (ja) | アルカリ二次電池 | |
JP2004234909A (ja) | 電気化学素子用の電極およびこれを用いた電池 | |
JP2002367607A (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式電極、およびこの電極を用いたアルカリ蓄電池 | |
JP4967229B2 (ja) | アルカリ二次電池用負極板およびその負極板を適用したアルカリ二次電池。 | |
JP2002184409A (ja) | ニッケル水素電池用の負極集電体とその製造方法、およびニッケル水素電池用の負極 | |
JP2984816B2 (ja) | 正極板へのタブ取付け方法 | |
JP3900568B2 (ja) | アルカリ二次電池用電極基体及び該電極基体に活物質を充填してなる電極を用いたアルカリ二次電池 | |
JPH11250908A (ja) | アルカリ二次電池用電極およびアルカリ二次電池 | |
JPH1140146A (ja) | ペースト式電極 | |
JPH1173952A (ja) | 円筒形アルカリ蓄電池用正極板並びに円筒形アルカリ蓄電池 | |
JPH09120819A (ja) | 二次電池用電極基板、電極及びそれを用いた二次電池 | |
JPH10106584A (ja) | 積層型アルカリ蓄電池 | |
JPH1021904A (ja) | アルカリ蓄電池 | |
JP2001006723A (ja) | アルカリ二次電池およびアルカリ二次電池の製造方法 | |
JP2002075343A (ja) | 水素吸蔵合金電極とこれを用いた二次電池 | |
JP2002319395A (ja) | 水素吸蔵合金電極と二次電池の製造方法 | |
JP2001126721A (ja) | アルカリ二次電池用正極、アルカリ二次電池及びアルカリ二次電池用正極の製造方法 | |
JP2000164246A (ja) | アルカリ蓄電池 |