JP2984816B2 - 正極板へのタブ取付け方法 - Google Patents

正極板へのタブ取付け方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ二次電池
のニッケル正極板の製造方法に関し、更に詳しくは、3
次元網状構造の集電体に活物質合剤を担持させてなる正
極板を製造する際に、正極板にタブを安定した状態でス
ポット溶接することができる正極板へのタブ取付け方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ニッケル・カドミウム電池やニッケル・
水素電池の正極として組み込まれるニッケル正極板は、
集電体に正極活物質合剤が担持されていて、その一部に
集電用のタブがスポット溶接された構造になっている。
ニッケル正極板に用いられる集電体としては、例えば、
発泡状のニッケル多孔体のような3次元網状構造をした
ものが広く用いられている。
【0003】また、前記ニッケル多孔体に担持される正
極活物質合剤としては、水酸化ニッケルが主成分をな
し、必要に応じて酸化コバルトのようなコバルト化合物
の粉末などを混合した混合粉末が用いられる。ここで、
活物質合剤を構成する粉末の粒径は、通常、1〜100
μm程度である。前記ニッケル多孔体に取付けられる集
電用のタブとしては、ニッケル箔などからなるシートが
一般的に用いられている。
【0004】上述したような構造のニッケル正極板は、
通常以下のようにして製造されている。すなわち、ま
ず、シート状ニッケル多孔体を用意し、当該シート状ニ
ッケル多孔体1の所定位置の所定範囲を厚み方向に押し
つぶして凹部2を形成する(図1参照)。尚、この凹部
2は後述するタブ取付け箇所となる。ここで、前記シー
ト状ニッケル多孔体1において、凹部2以外の平面部分
を、本発明では、極板平面部11という。
【0005】ついで、前記正極活物質の混合粉末にカル
ボキシメチルセルロースやメチルセルロースなどを溶解
して成る増粘剤水溶液を添加して全体を撹拌することに
より、粘稠なペースト状活物質合剤にする。そして、当
該ペースト状活物質合剤を前記シート状ニッケル多孔体
に充填塗布したのち、乾燥する。その後、前記シート状
ニッケル多孔体の全体をロール圧延して、厚みの調整を
行い、図1中の二点鎖線で示した所定箇所をカッターで
切断し、図2に示すように、端部の所定位置にタブ取付
け箇所2aを備えた短冊状のニッケル正極板の前駆体1
aを得る。尚、このタブ取付け箇所2aは、他の部分よ
りも高密度になっており、後段で行われるスポット溶接
時に良好なナゲット部が形成できるようになっている。
【0006】そして最後に、前記短冊状前駆体1aのタ
ブ取付け箇所2aにタブ用のシートの端部を重ね合わせ
て溶接部を形成したのち、当該溶接部をスポット溶接機
の上電極と下電極で加圧しながら通電し、タブ取付け箇
所2aにタブ3をスポット溶接することにより図3に示
すようなニッケル正極板1Aを形成する。このようにし
て製造されたニッケル正極板は、負極板、セパレータ、
電解液等とともに電池の外装缶内に組み込まれ、電池が
形成される。
【0007】
【発明が解決しよとする課題】ところで、ニッケル多孔
体シートの厚さの調整で行われるロール圧延の際、当該
シートは、その厚み方向が圧縮され、その分、厚み方向
と直行する方向に二次元的に展延する。このとき、図4
に示すように、極板平面部11の外縁部11aは、厚み
方向と直行する外側方向(矢印A方向)へ展延し、凹部
2に接する極板平面部の端部11bは、凹部の内側方向
(矢印B方向)に延伸してくる。ここで、凹部2におい
て、極板平面部の端部11bが延伸してくると、凹部2
の平面部にも厚さ方向と直行する方向に圧縮力がはたら
く。しかしながら、当該凹部2は、高密度化された状態
であり、極板平面部とは延伸する度合いが異なっている
とともに、四方への平面的な変形が制限される状態にな
っている。そのため、極板平面部の端部11bが内側に
延伸してくると、前記凹部2にはゆがみが生じてしま
う。このような状態にある連続シート1を切断し、短冊
状の正極板前駆体1aとすると、タブ取付け箇所2aの
断面形状は、図5に示すように、うねった状態となるた
め、このタブ取付け箇所にタブのスポット溶接を行う
と、タブとタブ取付け箇所は密着した状態で全面接触せ
ず、結果として、良好なスポット溶接がなされない場合
がある。
【0008】以上のように、タブ取付け箇所とタブとの
間で溶接不良が起こると、タブ取付け箇所とタブとの全
面で均等に電流は流れず、不均一にばらつく接触箇所だ
けに電流が流れるため、結果として、その接触箇所に大
きな電流が流れ、そこが抵抗発熱して当該正極板を組み
込んだ電池は発熱するおそれがある。また、電池の使用
途中でタブが正極板からはずれると、通電不能となった
り、正極板からはずれた前記タブが負極側の部材と接触
し短絡を起こしたりする不都合が生じる可能性がある。
【0009】本発明は、アルカリ二次電池のニッケル正
極板における上記した問題を解決し、タブ取付け箇所に
生じたうねりに起因する溶接不良の発生を少なくするこ
とができる正極板へのタブ取付け方法の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、3次元網状構造の集電体連続シートの
所定箇所を圧縮してタブ取付け箇所を設けると共に、当
該集電体連続シートにペースト状活物質合剤を充填した
のち乾燥し、ついで当該集電体連続シートをロール圧延
し、その後、前記集電体連続シートを、端部にタブ取付
け箇所が位置する短冊状に切断して正極板前駆体とし、
当該正極板前駆体のタブ取付け箇所を加圧成形して平坦
にしたのち、当該タブ取付け箇所にタブをスポット溶接
して取付けることを特徴とする正極板へのタブ取付け方
法が提供される。
【0011】本発明の正極板へのタブ取付け方法におい
て、正極板前駆体のタブ取付け箇所を加圧成形する際の
圧力は、200〜250kgf/cm2 とすることが好
ましい。本発明による正極板へのタブ取付け方法は、ロ
ール圧延後、短冊状に切断した正極板前駆体のタブ取付
け箇所に対し加圧成形を行うと、厚さの調整で行われた
ロール圧延により生じたタブ取付け箇所のうねりが矯正
され、当該箇所が平坦化される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の正極板へのタブ取付け方
法においては、正極板の前駆体を製造する工程(以下、
工程Aという)とその前駆体のタブ取付け箇所を加圧成
形する工程(以下、工程Bという)とを必須の工程とし
て含んでいる。上記した工程Aと工程Bが順次行われる
ことによって、本発明においては、正極板前駆体のタブ
取付け箇所のうねりが矯正され、平坦なタブ取付け箇所
が得られる。その結果、タブとタブ取付け箇所とが密着
した状態で接触するようになりタブ取付け箇所における
スポット溶接性は向上する。
【0013】まず、工程Aにおいては、3次元網状構造
の集電体連続シートが用意される。ここで、本発明で用
いられる3次元網状構造の集電体は、従来から用いられ
ているものであれば何であってもよく、格別限定される
ものではないが、ペースト状活物質合剤の充填量を多く
することができるという点で、例えば、多孔度94〜9
7%で孔径50〜500μmの連通孔を有する発泡状ニ
ッケル多孔体の連続シートを好適なものとしてあげるこ
とができる。
【0014】ついで、前記ニッケル多孔体シート1の所
定位置を、例えばプレス機を用いることにより、所定面
積の広さで厚さ方向に押しつぶしてその箇所を高密度化
し、凹部2を形成する(図1参照)。ここで、前記ニッ
ケル多孔体シート1に対しプレス成形により凹部2を設
ける場合、ニッケル多孔体シートを押しつぶすことによ
り高密度化がなされ、後段で行われるスポット溶接にお
ける溶接性の向上が図られる。
【0015】次に、従来から行われているような所定の
方法で調製したペースト状活物質合剤を前記ニッケル多
孔体シートに充填塗布したのち、乾燥する。その後、前
記ニッケル多孔体シートの全体をロール圧延して厚さの
調整を行ったのち、図1中の二点鎖線で示すように、前
記ニッケル多孔体シートを所定寸法で切断し、短冊状の
正極板前駆体1a(図2参照)とする。
【0016】以上の工程Aが終了したのち、工程Bで
は、正極板前駆体に対し、図2に示すように工程Aのロ
ール圧延により生じたうねりのあるタブ取付け箇所2a
を加圧成形し、平坦な面に矯正することが行われる。こ
の矯正作業では、例えば、タブ取付け箇所の上下面を、
平坦な面を有する上型4と下型5とで上下から挟み込
み、加圧成形する方法が採用される。
【0017】前記上型4及び下型5の面4a,5aは、
タブ取付け箇所2aと相似形状をしており、タブ取付け
箇所と同程度かそれよりも小さい面積を有している。こ
のとき、タブ取付け箇所を加圧する際の圧力が200k
gf/cm2 未満であると当該箇所のうねりを矯正して
平坦な面を形成することが困難であり、逆に、当該圧力
が250kgf/cm2 を超えると、うねりを矯正する
能力は向上するが当該箇所を破損するおそれがある。よ
って、タブ取付け箇所を加圧成形する際の圧力は、20
0〜250kgf/cm2 に設定することが好ましい。
尚、前記圧力のより好ましい範囲は220〜230kg
f/cm2 であり、特に225kgf/cm2 の圧力で
加圧成形すると、タブ取付け箇所を破損することなく、
充分に平坦化できるので好適である。
【0018】以上のように、工程A及び工程Bが終了し
た後、正極板前駆体のタブ取付け箇所にタブ用シートの
端部を重ね合わせて溶接部を形成し、前記溶接部をスポ
ット溶接機の上電極と下電極で加圧保持しながら通電し
てタブの端部を前記正極板前駆体のタブ取付け箇所にス
ポット溶接し、正極板を形成する。
【0019】
【実施例】
実施例1〜7 孔径が100〜500μm,多孔度85〜95%で、厚
さ1.1mm,幅20mmのスポンジ状ニッケル多孔体
の連続シートを用意した。ついで、長辺寸法20mm,
短辺寸法5mmの長方形状の型を前記ニッケル多孔体シ
ートの幅方向の中心線上において、当該シートの長手方
向と型の長辺とが平行になるようにして、90mm間隔
で押しつけ、図1に示すように当該シートの所定位置を
圧縮し、長方形状の凹部2を複数形成した。このときの
圧下率は80%とした。
【0020】次に、球状水酸化ニッケル粉末70重量
部、CoO粉末10重量部、カルボキシメチルセルロー
スの1%水溶液20重量部を混合してペースト状正極活
物質合剤を調製した。そして、当該ペースト状正極活物
質合剤を前記ニッケル多孔体シートに真空含浸法で充填
し、その後、100℃で0.5時間乾燥した。その後、
当該シート1の全体に対して圧下率50%でロール圧延
を行って、前記ニッケル多孔体シート1の厚さを0.5
mmに調整した。
【0021】次に、以上のように厚さ調整が終了したニ
ッケル多孔体シート1に対し、凹部2の活物質を除去し
たのち、当該ニッケル多孔体シート1を端部より50m
m間隔で切断して、図2に示すように、タブ取付け箇所
2aを備えた短冊状の正極板の前駆体1aを形成した。
このとき、当該タブ取付け箇所2aの断面形状は、図5
のようにうねりが生じた状態になっていた。尚、前記ニ
ッケル多孔体シート1の切断箇所としては、例えば、図
1に示したように、長方形の凹部2の長辺の中央が含ま
れるように設定した。
【0022】ついで、前記正極板前駆体1aをそれぞれ
表1に示した枚数だけ用意した。そして、図2に示すよ
うに、面4a,5aが縦10mm,横5mmの長方形を
なす上型4と下型5とを有するプレス機により、当該正
極板前駆体1aのタブ取付け箇所2aに対し表1に示し
た圧力で加圧成形を行った。以上のようにして得られた
正極板の前駆体に対し、表面観察を行い、破損の有無を
検査し、破損していた正極板前駆体の枚数を表1に併記
した。更に、製造した全ての正極板前駆体の枚数に対す
る加圧成形時に破損した正極板前駆体の枚数の割合を求
め、この割合を加圧成形時における良品率(%)とし
て、表1に併記した。尚、破損した正極板前駆体はこの
時点で除去し、後段のタブのスポット溶接の工程には送
らないようにした。
【0023】ついで、タブ取付け箇所の加圧成形が終了
し、破損していない前記前駆体1aに対してタブ用のニ
ッケルシートをスポット溶接し、図3に示すような正極
板1Aを製造した。得られた正極板1Aに対し、溶接不
良を起こしているか否かを判定し、溶接不良を起こして
いる正極板の枚数を計数した。そして、タブ溶接を行っ
た正極板の枚数に対する溶接不良を起こした正極板の枚
数の割合を求め、この割合を溶接不良率(%)として、
得られた結果を表1に併記した。
【0024】ここで、溶接不良は以下のようにして判定
した。まず、剥離試験機の上下のチャックに、正極板1
Aの極板部分とタブとをそれぞれ取付け、正極板の長手
方向に沿って、引張り力が1kgfになるまで引張っ
た。そして、引張り力が1kgf未満でタブが剥離した
ものを溶接不良品と判定し、剥離しなかったものを良品
とした。
【0025】次に、得られた正極板1Aを、公知のセパ
レータ,水素吸蔵合金電極,アルカリ電解液と組み合わ
せて、定格容量500mAhのニッケル・水素電池を組
み立てた。尚、電池1個当たりに正極板は3枚組み込ま
れている。得られた電池に対して、短絡の発生率を求め
た。その結果を表1に併記した。ここで、短絡の発生率
は、以下のようにして求めた。
【0026】まず、得られた電池に対して、充電,放
電,エージングを行い、当該電池を活性化させた後、個
々の電池について開路電圧を求め、その電圧値が規格電
圧以下である電池を抜き出した。ついで、抜き出した電
池を解体し、正極タブの状態を観察し、当該正極タブが
正極板からはずれ、負極側の部材と接触しているものを
短絡が発生した電池として計数した。そして、製造した
電池の総数に対する短絡が発生した電池の個数の割合を
求め、この割合を短絡の発生率(%)として表1に併記
した。
【0027】また、製造した全ての正極板前駆体の枚数
に対する、破損,溶接不良を生じておらず、短絡発生電
池に組み込まれていない良品正極板の枚数の割合を求
め、この割合を正極板製造における正極板全体の良品率
(%)として表1に併記した。 比較例1 タブ取付け箇所の加圧成形を行わなかったことを除いて
は、実施例1と同様にして正極板を製造し、当該正極板
を用いて実施例1と同様にして電池を製造した。
【0028】この正極板およびそれを組み込んだ電池に
対して、実施例1と同様にして加圧成形時の良品率、溶
接不良率、短絡の発生率、正極板全体の良品率を求め、
その結果を表1に併記した。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果から次のことが明らかとなる。
すなわち、タブ取付け箇所を加圧成形してからタブを取
付けると比較例1と比べて明らかなように、溶接不良率
は著しく低くなり、ほぼ100%を正極板として電池に
組み込むことができる。そして、その正極板を組み込ん
だ電池では、短絡事故が起こったとしても、その発生率
は高々1.2%(実施例1)程度である。しかし、加圧
成形時の圧力を高くするとタブ取付け箇所が破損するこ
とがある(実施例7)。
【0031】特に、加圧成形時の圧力を200〜250
kgf/cm2 の範囲に設定した実施例2〜6の正極板
は、加圧成形時に破損は発生せず、溶接不良率は0.2
%以下と低い。そして、当該正極板を組み込んだ電池の
短絡発生率は0%であり、正極板全体での良品率は9
9.8%以上と高いことがわかる。これは、厚さ調整の
ために行われたロール圧延の際にうねりが生じてしまっ
たタブ取付け箇所を、本発明で規定した前記範囲内の圧
力で加圧成形すると、極板が破損することなくうねりが
矯正され、タブ取付け箇所が平坦になり、その結果、タ
ブのスポット溶接において、良好な溶接がなされるため
である。
【0032】比較例1は、溶接不良率が40.4%,短
絡の発生率が2.5%と高くなっていることがわかる。
これは、従来通りに、タブ取付け箇所の加圧成形を行わ
なかったので、当該箇所にうねりが残留してしまい、そ
れにより、タブとタブ取付け箇所との均一接触がなされ
ず、良好なスポット溶接が行われなかったためである。
このため、当該正極板を組み込んだ電池においては、タ
ブが正極板からはずれ、短絡するものがあり、短絡発生
率が高くなっており、それにより正極板全体の良品率は
低下している。
【0033】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おける正極板へのタブ取付け方法によれば、正極板前駆
体のタブ取付け箇所を加圧成形することにより、当該箇
所のうねりを矯正し、平坦化し得る。このため、タブを
当該タブ取付け箇所にスポット溶接する際、タブとタブ
取付け箇所とが密着して全面接触し、良好なスポット溶
接が行えるものである。よって、本発明における正極板
へのタブ取付け方法を採用すると正極板へタブを溶接す
る際、溶接不良の発生が少なくなり、電池製造における
歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続シート状の集電体(ニッケル多孔体シー
ト)の構造を示す斜視図である。
【図2】正極板の前駆体の構造を示す斜視図である。
【図3】正極板の構造を示す斜視図である。
【図4】連続シート状の集電体(ニッケル多孔体シー
ト)の上視平面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 集電体の連続シート(ニッケ
ル多孔体シート) 1a 短冊状の正極板前駆体 2a タブ取付け箇所 3 タブ 4 上型 5 下型
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−204911(JP,A) 特開 平9−199117(JP,A) 特開 平9−22704(JP,A) 特開 平8−335459(JP,A) 特開 平7−14570(JP,A) 実開 平4−101367(JP,U) 実開 昭58−113963(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 2/26 H01M 2/30 H01M 4/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元網状構造の集電体連続シートの所
    定箇所を圧縮してタブ取付け箇所を設けると共に、当該
    集電体連続シートにペースト状活物質合剤を充填したの
    ち乾燥し、ついで当該集電体連続シートをロール圧延
    し、その後、前記集電体連続シートを、端部にタブ取付
    け箇所が位置する短冊状に切断して正極板前駆体とし、
    当該正極板前駆体のタブ取付け箇所を加圧成形して平坦
    にしたのち、当該タブ取付け箇所にタブをスポット溶接
    して取付けることを特徴とする正極板へのタブ取付け方
    法。
  2. 【請求項2】 前記加圧成形時の圧力が200〜250
    kgf/cm2 である請求項1の正極板へのタブ取付け
    方法。
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