JPH09212913A - 光ディスクメモリおよびその製造方法 - Google Patents

光ディスクメモリおよびその製造方法

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JPH09212913A
JPH09212913A JP8022270A JP2227096A JPH09212913A JP H09212913 A JPH09212913 A JP H09212913A JP 8022270 A JP8022270 A JP 8022270A JP 2227096 A JP2227096 A JP 2227096A JP H09212913 A JPH09212913 A JP H09212913A
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JP
Japan
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layer
optical disk
disk memory
optical recording
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP8022270A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kodera
宏一 小寺
Hiroyoshi Tanaka
博由 田中
Masao Uchida
正雄 内田
Akira Shiokawa
塩川  晃
Sakae Noda
栄 野田
Hideaki Yasui
秀明 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8022270A priority Critical patent/JPH09212913A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性の高い光ディスクメモリおよびその形
成方法を提供する。 【解決手段】 一方の面に信号凹凸部あるいは光案内用
溝部を有するプラスチック基板の他方の面に強固なC−
F結合を有するフッ素含有カーボン層を構成し、フッ素
含有カーボン層の最表面においてフッ素原子数とカーボ
ン原子数の比F/C値を0.6以上として撥水性表面を構
成することにより、耐久性の高い光ディスクメモリを形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐久性に優れた光デ
ィスクメモリおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高度情報化社会の到来に伴い、情報メモ
リの重要性が高まり、高密度記録が可能な光ディスクメ
モリが注目されるようになってきた。光ディスクメモリ
として、すでに情報が記録ビットとして書き込まれた読
み出し専用のものとしてCDやCD−ROMがあり、す
でに大容量リードオンリメモリとして広く普及してい
る。
【0003】図26はCDの断面構成図を示している。
ポリカーボネート製のプラスチック基板1には情報を記
録ビットとして形成したピットが凹部に相当する凹凸部
2-1が片面に形成され、その上にAlより成る光反射層
4が形成される。光反射層4上には光硬化性樹脂より成
る保護樹脂層6-1が形成され、さらにその上に印刷等に
よりメモリ内容明示層6-2が形成され、CDが構成され
ている。
【0004】また最近では、ユーザが情報を直接書き込
むことができ、それを読み出すことができる光ディスク
メモリが提案され、市場に送り出されるようになってき
た。これはレーザ光ビーム照射による熱エネルギで光記
録層の相を変化させて記録ビットを形成する相変化型光
ディスクメモリ等であり、大容量書き換え可能メモリと
して期待されている。
【0005】図27は書き換え可能型の相変化型光ディ
スクメモリの断面構成図を示している。ポリカーボネー
ト製のプラスチック基板1にはレーザ光案内用トラッキ
ング溝部2-2が形成され、その上に光記録構成層5が形
成されている。光記録構成層5は透明誘電体層5-1、光
記録層5-2、透明誘電体層5-3、光反射層5-4を順次積層
して構成される。光反射層5-4の上には光硬化性樹脂よ
り成る保護樹脂層6が形成されたり、図28に示すよう
にプラスチック保護基板7が接着層8を介して貼り付け
られて、光ディスクメモリが構成される。
【0006】また最近、よりメモリ容量を増加させるた
め、2枚の基板を貼り合わせて容量を2倍にする試みも
行われている。図29はCDあるいはCD−ROMを接
着層8を介して2枚貼り合わせた光ディスクメモリを、
図30は書き換え可能型の相変化型光ディスクメモリを
接着層8を介して2枚貼り合わせた光ディスクメモリの
断面構成図を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】情報メモリとしての光
ディスクメモリが要求される項目の最も重要なものは情
報の長期保存性、すなわち信頼性を保証することであ
る。通常の恒温恒湿の制御されたオフィス環境で使用さ
れる場合は余り問題にならないことが多いが、ユーザが
一般個人へと広がり、その使用環境が多岐に渡ってきた
現在、信頼性の保証に課題がでてきた。
【0008】例えば、梅雨時のような高温高湿の環境で
長時間保存しておくと、CDやCD−ROMのAlより
成る光反射層4が腐食し、記録ビットエラーが生ずるこ
とがある。また、相変化型のメモリの場合もCDと同様
に高温高湿下で光記録層5-2の腐食を招く。
【0009】また、2枚を貼り合わせた光ディスクメモ
リでは、高温高湿下で接着層8を介した貼り合わせ部で
剥離が発生し、情報の読み取りに支障が生じる課題が発
生することもあった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、耐久性の高い長期信頼性を保証する光ディスクメモ
リ及びその製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光ディス
クメモリは、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部あ
るいは光案内用トラッキング溝部を有するプラ一スチッ
ク基板を用いて構成する光ディスクメモリにおいて、前
記プラスチック基板の凹凸部を持たない面、あるいは溝
部を持たない面上にC−F結合を有するフッ素含有被覆
層を形成して成るものである。
【0012】さらに、本発明にかかる光ディスクメモリ
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板を用いて構成
する光ディスクメモリ、あるいは一方の面に光案内用ト
ラッキング溝部を有する表面に光記録構成層を形成した
プラスチック基板を用いて構成する光ディスクメモリに
おいて、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上に
樹脂層を形成し、さらに前記樹脂層の上にC−F結合を
有するフッ素含有被覆層を形成して成るものである。
【0013】次に、本発明にかかる光ディスク形成方法
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部あるいは光
案内用トラッキング溝部を有するプラスチック基板を用
いて構成する光ディスクメモリの製造方法において、前
記プラスチック基板の凹凸部を持たない面、あるいは溝
部を持たない面上にフッ素含有のプラズマあるいはフッ
素含有のイオンを照射してプラスチック基板の上層部
を、C−F結合を有するフッ素含有被覆層に改質するも
のである。
【0014】さらに、本発明にかかる光ディスク形成方
法は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する
表面に光反射層を形成したプラスチック基板を用いて構
成する光ディスクメモリ、あるいは一方の面に光案内用
トラッキング溝部を有する表面に光記録構成層を形成し
たプラスチック基板を用いて構成する光ディスクメモリ
を用いて構成する光ディスクメモリの製造方法におい
て、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上に樹脂
層を形成し、前記樹脂層の表面にフッ素含有のプラズマ
あるいはフッ素含有のイオンを照射して前記樹脂層の上
層部を、C−F結合を有するフッ素含有被覆層に改質す
るものである。
【0015】次に、本発明にかかる光ディスクメモリ
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、前
記光反射層の形成された表面同士において接着層を介し
て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
において、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上
にAl−F結合を含むフッ素含有被覆層を形成し、2枚
のプラスチック基板の被覆層を接着層を介して貼り合わ
せて構成されるものである。
【0016】さらに、本発明にかかる光ディスクメモリ
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、前
記光反射層の形成された表面同士において接着層を介し
て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
において、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上
にAl−O結合を含む酸素含有被覆層を形成し、2枚の
プラスチック基板の被覆層を接着層を介して貼り合わせ
て構成されるものである。
【0017】次に、本発明にかかる光ディスク形成方法
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、前
記光反射層の形成された表面同士において接着層を介し
て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
の製造方法において、前記光反射層あるいは前記光記録
構成層の上にフッ素含有のプラズマあるいはフッ素含有
のイオンを照射して前記光反射層あるいは前記光記録構
成層の上層部を、Al−F結合を有するフッ素含有被覆
層に改質して、2枚のプラスチック基板の前記被覆層を
接着層を介して貼り合わせて構成されるものである。
【0018】さらに、本発明にかかる光ディスク形成方
法は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する
表面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、
前記光反射層の形成された表面同士において接着層を介
して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるい
は一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に
多層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
の製造方法において、前記光反射層あるいは前記光記録
構成層の上に紫外線光を照射して前記光反射層あるいは
前記光記録構成層の上層部を、Al−O結合を有する酸
素含有被覆層に改質して、2枚のプラスチック基板の前
記被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成されるもの
である。
【0019】さらに、本発明にかかる光ディスク形成方
法は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する
表面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、
前記光反射層の形成された表面同士において接着層を介
して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるい
は一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に
多層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
の製造方法において、前記光反射層あるいは前記光記録
構成層の上に酸素含有のプラズマあるいは酸素含有のイ
オンを照射して前記光反射層あるいは前記光記録構成層
の上層部を、Al−O結合を有する酸素含有被覆層に改
質して、2枚のプラスチック基板の前記被覆層を接着層
を介して貼り合わせて構成されるものである。
【0020】次に、本発明にかかる光ディスクメモリ
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板と、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板と保護用
プラスチック基板を接着層を介して貼り合わせて構成さ
れる光ディスクメモリにおいて、前記光反射層あるいは
前記光記録構成層の上にAl−F結合を含む被覆層を形
成し、前記保護用プラスチック基板の貼り合わせ面上に
C−O結合を前記保護用プラスチック基板よりも多く含
む酸素含有被覆層を形成し、前記Al−F結合を含む被
覆層と前記酸素含有被覆層を接着層を介して貼り合わせ
て構成されるものである。
【0021】さらに、本発明にかかる光ディスクメモリ
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板と、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板と保護用
プラスチック基板を接着層を介して貼り合わせて構成さ
れる光ディスクメモリにおいて、前記光反射層あるいは
前記光記録構成層の上にAl−O結合を含む被覆層を形
成し、前記保護用プラスチック基板の貼り合わせ面上に
C−O結合を前記保護用プラスチック基板よりも多く含
む酸素含有被覆層を形成し、前記Al−F結合を含む被
覆層と前記酸素含有被覆層を接着層を介して貼り合わせ
て構成されるものである。
【0022】次に、本発明にかかる光ディスク形成方法
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板と、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板と保護用
プラスチック基板を接着層を介して貼り合わせて構成さ
れる光ディスクメモリの製造方法において、前記光反射
層あるいは前記光記録構成層の上にフッ素含有のプラズ
マあるいはフッ素含有のイオンを照射して、Al−F結
合を含むフッ素含有被覆層に改質し、前記保護用プラス
チック基板の貼り合わせ面上に酸素含有のプラズマある
いは酸素含有のイオンを照射して、C−O結合を前記保
護用プラスチック基板よりも多く含む酸素含有被覆層を
形成し、前記Al−F結合を含むフッ素含有被覆層と前
記酸素含有被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成さ
れるものである。
【0023】さらに、本発明にかかる光ディスク形成方
法は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する
表面に光反射層を形成したプラスチック基板と、あるい
は一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に
多層の光記録構成層を形成したプラスチック基板と保護
用プラスチック基板を接着層を介して貼り合わせて構成
される光ディスクメモリの製造方法において、前記光反
射層あるいは前記光記録構成層の上に紫外線光を照射し
て、Al−O結合を含む酸素含有被覆層に改質し、前記
保護用プラスチック基板の貼り合わせ面上に紫外線光を
照射して、C−O結合を前記保護用プラスチック基板よ
りも多く含む酸素含有被覆層を形成し、前記Al−F結
合を含むフッ素含有被覆層と前記酸素含有被覆層を接着
層を介して貼り合わせて構成されるものである。
【0024】さらに、本発明にかかる光ディスク形成方
法は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する
表面に光反射層を形成したプラスチック基板と、あるい
は一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に
多層の光記録構成層を形成したプラスチック基板と保護
用プラスチック基板を接着層を介して貼り合わせて構成
される光ディスクメモリの製造方法において、前記光反
射層あるいは前記光記録構成層の上に酸素含有のプラズ
マあるいは酸素含有のイオンを照射して、Al−O結合
を含む酸素含有被覆層に改質し、前記保護用プラスチッ
ク基板の貼り合わせ面上に酸素含有のプラズマあるいは
酸素含有のイオンを照射して、C−O結合を前記保護用
プラスチック基板よりも多く含む酸素含有被覆層を形成
し、前記Al−F結合を含むフッ素含有被覆層と前記酸
素含有被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成される
ものである。
【0025】次に、本発明にかかる光ディスクメモリ
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、前
記光反射層の形成された表面同士において接着層を介し
て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
において、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上
に樹脂層を形成し、前記樹脂層上にC−O結合を前記樹
脂層よりも多く含む酸素含有被覆層を形成し、2枚のプ
ラスチック基板の酸素含有被覆層を接着層を介して貼り
合わせて構成されるものである。
【0026】次に、本発明にかかる光ディスク形成方法
は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する表
面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、前
記光反射層の形成された表面同士において接着層を介し
て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるいは
一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に多
層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
の製造方法において、前記光反射層あるいは前記光記録
構成層の上の樹脂層を形成し、前記樹脂層の上に紫外線
光を照射して、C−O結合を前記樹脂層よりも多く含む
酸素含有被覆層を形成し、2枚のプラスチック基板の酸
素含有被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成される
ものである。
【0027】さらに、本発明にかかる光ディスク形成方
法は、一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を有する
表面に光反射層を形成したプラスチック基板の2枚を、
前記光反射層の形成された表面同士において接着層を介
して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ、あるい
は一方の面に光案内用トラッキング溝部を有する表面に
多層の光記録構成層を形成したプラスチック基板の2枚
を、前記光記録構成層の形成された表面同士において接
着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ
の製造方法において、前記光反射層あるいは前記光記録
構成層の上の樹脂層を形成し、前記樹脂層の上に酸素含
有のプラズマあるいは酸素含有のイオンを照射して、C
−O結合を前記樹脂層よりも多く含む酸素含有被覆層を
形成し、2枚のプラスチック基板の酸素含有被覆層を接
着層を介して貼り合わせて構成されるものである。
【0028】前記した本発明の光ディスクメモリの構成
によれば、一方の面に記録ビット用の凹凸部あるいはそ
のための光案内用トラッキング溝部を形成したプラスチ
ック基板の他方の面にフッ素をC−F結合化することに
より含有させた、低表面エネルギを有するフッ素含有被
覆層が形成されていることから、優れた撥水性能を有
し、凹凸部等の信号形成部、すなわち光反射層や光記録
層へのプラスチック基板側から水分の侵入を遮蔽するこ
とができる。
【0029】また、プラスチック基板の一方の面に形成
された光反射層や光記録構成層の上に保護用の樹脂層が
形成され、その樹脂層上にフッ素をC−F結合化するこ
とにより含有させた、低表面エネルギを有するフッ素含
有被覆層が形成されていることから、その優れた撥水性
能により、プラスチック基板とは反対側からの凹凸部等
の信号形成部、すなわち光反射層や光記録層への水分の
侵入を遮蔽することができる。これにより、高温高湿化
での光反射層や光記録層の腐食を防止することができ
る。
【0030】次に、前記した本発明の光ディスクメモリ
の製造方法によれば、前記の一方の面に記録ビット用の
凹凸部あるいはそのための光案内用トラッキング溝部を
形成したプラスチック基板の他方の面、あるいは光反射
層や光記録構成層の上に形成した保護用の樹脂層にフッ
素含有のプラズマやイオンを照射することにより、C−
F結合を有するフッ素含有被覆層を形成し、前記の優れ
た撥水性能を有する光ディスクメモリを再現性よく製造
することができる。
【0031】次に、本発明の他の光ディスクメモリの構
成によれば、一方の面に光反射層あるいは光記録構成層
を形成したプラスチック基板の2枚を、光反射層の形成
された表面同士、あるいは光記録構成層の形成された表
面同士において接着層を介して貼り合わせて構成される
光ディスクメモリにおいて、前記光反射層あるいは前記
光記録構成層の上にフッ素をAl−F結合化することに
より含有させた、高表面エネルギを有するAl−F結合
を含む被覆層、あるいは酸素をAl−O結合化すること
により含有させたAl−O結合を含む被覆層が形成され
ていることにより、その優れた親水性能により、接着層
を構成する接着剤とのぬれ性を向上することができ、2
枚のプラスチック基板の被覆層を接着層とを介して強固
に接着することができる。これにより、高温高湿下であ
っても貼り合わせ部での剥離の発生を防止することがで
きる。
【0032】また、その製造方法にあって、光反射層あ
るいは光記録構成層の上にフッ素含有のプラズマやイオ
ンを照射することにより、優れた親水性能を有するAl
−F結合を有するフッ素含有被覆層を形成することがで
きる。また紫外線光を照射、あるいは酸素含有のプラズ
マやイオンを照射することにより、優れた親水性能を有
するAl−O結合を有する酸素含有被覆層を形成するこ
とができる。以上により、2枚のプラスチック基板を強
固な接着性を持って接着することができる。
【0033】次に、本発明の他の光ディスクメモリの構
成によれば、一方の面に光反射層あるいは光記録構成層
を形成したプラスチック基板と保護用プラスチック基板
を接着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメ
モリにおいて、前記光反射層あるいは前記光記録構成層
の上にフッ素をAl−F結合化することにより含有させ
た、高表面エネルギを有するAl−F結合を含むフッ素
含有被覆層、あるいは酸素をAl−O結合化することに
より含有させた、高表面エネルギを有するAl−O結合
を含む酸素含有被覆層が形成され、また保護プラスチッ
ク基板の貼り合わせ面上に高表面エネルギを有するC−
O結合を保護用プラスチック基板よりも多く含む酸素含
有被覆層が形成されることにより、その優れた親水性能
により、接着層を構成する接着剤とのぬれ性を向上する
ことができ、2枚のプラスチック基板の被覆層を接着層
とを介して強固に接着することができる。
【0034】また、その製造方法にあって、光反射層あ
るいは光記録構成層の上にフッ素含有のプラズマやイオ
ンを照射することにより、優れた親水性能を有するAl
−F結合を有するフッ素含有被覆層を形成することがで
きる。また紫外線光を照射、あるいは酸素含有のプラズ
マやイオンを照射することにより、優れた親水性能を有
するAl−O結合を有する酸素含有被覆層を形成するこ
とができる。また、保護用プラスチック基板の貼り合わ
せ面に紫外線光を照射、あるいは酸素含有のプラズマや
イオンを照射することにより、優れた親水性能を有する
Al−O結合を有する酸素含有被覆層を形成することが
できる。以上により、2枚のプラスチック基板を強固な
接着性を持って接着することができる。
【0035】次に、本発明の他の光ディスクメモリの構
成によれば、一方の面に光反射層あるいは光記録構成層
を形成したプラスチック基板の2枚を、光反射層の形成
された表面同士、あるいは光記録構成層の形成された表
面同士において接着層を介して貼り合わせて構成される
光ディスクメモリにおいて、前記光反射層あるいは前記
光記録構成層の上に樹脂層を形成し、この樹脂層上に高
表面エネルギを有するC−O結合を前記樹脂層よりも多
く含む酸素含有被覆層が形成されることにより、その優
れた親水性能により、接着層を構成する接着剤とのぬれ
性を向上することができ、2枚のプラスチック基板の被
覆層を接着層とを介して強固に接着することができる。
【0036】また、その製造方法にあって、光反射層あ
るいは光記録構成層の上に樹脂層を形成し、この樹脂層
の上に酸素含有のプラズマやイオンを照射することによ
り、優れた親水性能を有するC−O結合を有する酸素含
有被覆層を形成する。また紫外線光を照射することによ
っても、優れた親水性能を有するC−O結合を有する酸
素含有被覆層を形成するものである。以上により、酸素
含有被覆層を形成した2枚のプラスチック基板を接着層
を介して強固な接着性を持って接着するものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0038】(実施例1)図1は本願発明の実施例1に
よるCD用光ディスクメモリの構成を示す断面図であ
る。一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部2-1を有す
るプラスチック基板1の凹凸部2-1を持たない面上にC
−F結合を有するフッ素含有被覆層3-1を5nmから30nm
の範囲で形成する。フッ素含有被覆層3-1の最表面にお
いてフッ素原子数とカーボン原子数の比F/C値を0.6
以上として撥水性表面を構成している。
【0039】プラスチック基板1の凹凸部2-1を有する
面上にはスパッタリング等によりAlより構成される光
反射層4を約100nmの膜厚で形成し、さらにその上に樹
脂層6を形成する。樹脂層6は光硬化性樹脂より成り、
回転塗布法によって形成された保護樹脂層6-1とその上
に印刷法により形成したディスク内容明示層6-2より構
成され、CDディスクが構成される。
【0040】図1のフッ素含有被覆層3-1を形成する第
1の製造方法を以下に説明する。図2はこの第1の製造
方法に適用される処理装置の概略構成を示す図である。
排気系11を接続した処理チャンバ10の中には基板ホ
ルダ−12が配置され、その上にプラスチック基板1が
設置されている。基板ホルダー12にはRF電源13か
らRFバイアス電圧が供給されるようになっている。
【0041】処理チャンバ10を排気系11で真空引き
した後、CF4ガスを導入して処理チャンバ10内を100mT
orr程度の真空度にして基板ホルダー12にRF電圧を
印加することにより、接地された対向電極14との間で
CF4プラズマを発生させる。基板ホルダー12にはRF
電圧に基づく負の自己バイアス電圧が発生し、フッ素含
有のプラスマがプラスチック基板に照射される。
【0042】図3はプラスチック基板1としてポリカー
ボネートを用い、その表面をフッ素化してフッ素含有被
覆層3-1を形成するに際し、RFバイアス電圧と最表面
におけるフッ素原子数とカーボン原子数の比F/C値の
関係を求めた結果である。RFバイアス電圧の上昇とと
もに、F/C値は増加しており、フッ素化が進んでいる
ことがわかる。図4はRFバイアス電圧を変化させて作
製したフッ素含有被覆層3-1における水に対する接触角
が経時的にどのように変化するかを調べた結果である。
バイアス電圧が低いと接触角の低下が観察されるが、−
80Vで経時的な変化は少なくなっていることがわか
る。なお、RFバイアス電圧が−80Vで処理したフッ
素含有被覆層3-1のF/C値は図3より0.6であることが
わかる。
【0043】図5はプラスチック基板1としてのポリカ
ーボネート基板をRFバイアス電圧を印加して処理した
際の基板エッチング速度を調べた結果である。RFバイ
アス電圧の上昇に伴い、エッチング速度は大きくなって
いるが、−180Vより大きくなるとエッチング速度が
急激に大きくなり、基板厚さの管理が不十分になり、適
当ではない。この−180Vで生成されるフッ素含有被
覆層3-1のF/C値は0.9であることは図3より明らかで
ある。
【0044】以上より、フッ素含有被覆層3-1のF/C
値は0.6から0.9の範囲内であることが好ましい。
【0045】本実施例において、図6にその断面構成図
に示すような書き換え可能型の相変化型光ディスクメモ
リにも適用ができる。ポリカーボネート製のプラスチッ
ク基板1にはレーザ光案内用トラッキング溝部2-2が形
成され、その上に光記録構成層5が形成されている。光
記録構成層5はZnSにSiO2が含有された透明誘電体層5-
1、Te、Ge、Sbより構成される光記録層5-2、ZnSにSiO2
が含有された透明誘電体層5-3、Alより成る光反射層5-4
を順次積層して構成される。光反射層5-4の上には光硬
化性樹脂より成る保護樹脂層6-1が形成される。レーザ
光を照射することにより、光記録層5-2の結晶状態を変
化させて記録ビットを形成するものである。プラスチッ
ク基板1のレーザ光案内用トラッキング溝部2-2を持た
ない面上にC−F結合を有するフッ素含有被覆層3-1を
5nmから30nmの範囲で形成する。フッ素含有被覆層3-1
の最表面においてフッ素原子数とカーボン原子数の比F
/C値を0.6以上として撥水性表面を構成している。
【0046】なお、本実施例において、フッ素含有被覆
層3-1は、下地のプラスチック基板との界面から最表面
に向かってフッ素原子数とカーボン原子数の比(F/C
値)を順次増加することにより、プラスチック基板1と
フッ素含有被覆層3-1の界面で発生するミスマッチに基
づく応力を緩和することができ、ディスク内に導入され
る内部応力に起因する反り等を解消することができ有効
である。
【0047】また、その製造方法にあって、図2に示す
導電性基板ホルダー12に、負のRFバイアス電圧値を順
次増加させて印加し、フッ素含有のプラズマあるいはフ
ッ素含有のイオンをプラスチック基板上に照射すること
によって容易にかつ効果的にプラスチック基板との界面
から最表面に向かってフッ素原子数とカーボン原子数の
比(F/C値)を順次増加することが可能となる。
【0048】(実施例2)図7は本願発明の実施例2に
よるCD用光ディスクメモリの構成を示す断面図であ
る。一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部2-1を有す
る表面にAlより成る光反射層4を例えばスパッタリン
グ法で形成したポリカーボネート製のプラスチック基板
1の光反射層4の上に光硬化性樹脂より成り、回転塗布
法によって形成された保護樹脂層6-1とその上に印刷法
により形成したディスク内容明示層6-2より構成された
樹脂層6を形成する。さらに樹脂層6の上に実施例1と
同様のRF電圧を印加したプラズマ処理方法でC−F結
合を有するフッ素含有被覆層3-2を5nmから30nmの範囲
で形成する。フッ素含有被覆層3-2の最表面においてフ
ッ素原子数とカーボン原子数の比F/C値を0.6以上と
して撥水性表面が構成される。
【0049】本実施例において、図8にその断面構成図
に示すような書き換え可能型の相変化型光ディスクメモ
リにも適用ができる。構成は実施例1の図6に示すもの
と同様であるが、フッ素含有被覆層3-2を光反射層5-4上
に形成した光硬化性樹脂より成る保護樹脂層6の上に5
nmから30nmの範囲で形成している。これによって保護樹
脂層6側からの水分の侵入を遮蔽することができる。
【0050】さらにCD用光ディスクメモリの場合は、
図9に示すように記録ビット用の微小な凹凸部2-1を有
するプラスチック基板1の凹凸部2-1を持たない面上に
C−F結合を有するフッ素含有被覆層3-1を、そして保
護樹脂層6-1とその上に印刷法により形成したディスク
内容明示層6-2より構成された樹脂層6の上にC−F結
合を有するフッ素含有被覆層3-2を形成することによ
り、より効果的に水分の侵入を遮断することができ、有
効である。また、書き換え可能型の相変化型光ディスク
メモリにおいても、図10に示すようにプラスチック基
板1のレーザ光案内用トラッキング溝部2-2を持たない
面上、そして保護樹脂層6上にフッ素含有被覆層3-2を
形成することにより、信頼性の高いディクメモリを提供
することができる。
【0051】さらに、書き換え可能型の相変化型光ディ
スクメモリにおいても、図11に示すようにプラスチッ
ク基板1のレーザ光案内用トラッキング溝部2-2を持た
ない面上、そして保護プラスチック基板7の表面にフッ
素含有被覆層3-3を形成してプラスチック基板1と保護
プラスチック基板7を接着層8を介して貼り合わせても
同様の効果を得ることができ、信頼性の高いディクメモ
リを提供することができる。
【0052】(実施例3)図12は本願発明の実施例3
による貼り合わせ型のCD用光ディスクメモリの構成を
示す断面図である。一方の面に記録ビット用の微小な凹
凸部2-1を有する表面にAlより成る光反射層4を形成し
たプラスチック基板1の光反射層4の上にAl−F結合
を含むフッ素含有被覆層3-4を形成する。このように作
製したプラスチック基板を2枚、用意し、光反射層4上
のフッ素含有被覆層3-4同士を接着層8を介して貼り合
わせて光ディスクメモリを構成する。
【0053】Al−F結合を含むフッ素含有被覆層3-4
を形成する製造方法を以下に説明する。ここで使用する
処理装置の概略構成は図2に示すものと同様である。排
気系11を接続した処理チャンバ10の中には基板ホル
ダ−12が配置され、その上にプラスチック基板1が設
置されている。基板ホルダー12にはRF電源13から
RFバイアス電圧が供給されるようになっている。
【0054】処理チャンバ1を排気系11で真空引きし
た後、CF4ガスを導入して処理チャンバ10内を100mTor
r程度の真空度にして基板ホルダー12にRF電圧を印
加することにより、接地した対向電極14との間でCF4
プラズマを発生させる。基板ホルダー12にはRF電圧
に基づく負の自己バイアス電圧が発生し、CF4プラズマ
がプラスチック基板1に照射される。これによりAlより
成る反射層4の表面にフッ素が進入し、Al−F結合を
含むフッ素含有被覆層3-4に改質される。
【0055】Al−F結合を含むフッ素含有被覆層3-4
は表面自由エネルギが大きく、水に対して親和性、すな
わち親水性を有することを発明者らは見い出している。
従って、例えば熱硬化性の樹脂より成る接着層を塗布し
た場合も十分に馴染んで塗ることができ、硬化させた場
合も強い接着力を有して貼り合わすことができる。
【0056】この実施例3の発明も、図13に示すよう
に一方の面に光案内用トラッキング溝部2-2を有する表
面に多層の光記録構成層5を形成したプラスチック基板
1の2枚を、光記録構成層5の形成された表面同士にお
いて接着層8を介して貼り合わせて構成される書き換え
可能型の相変化型光ディスクメモリにおいても、光記録
構成層5の反射層5-4の表面へのAl−F結合を含むフ
ッ素含有被覆層3-4の改質形成により適用することがで
き、十分な接着性を得ることができる。
【0057】さらに、この実施例において、実施例1で
説明したフッ素含有被覆層を図14、図15に示すよう
にプラスチック基板1の2枚に3-1として形成すること
により、水分の侵入を遮断することも可能となり、格段
の効果を発揮するものである。
【0058】(実施例4)図16は本願発明の実施例4
による貼り合わせ型のCD用光ディスクメモリの構成を
示す断面図である。一方の面に記録ビット用の微小な凹
凸部2-1を有する表面にAlより成る光反射層4を形成し
たプラスチック基板1の光反射層4の上にAl−O結合
を含む酸素含有被覆層3-5を形成する。このように作製
したプラスチック基板を2枚、用意し、光反射層4上の
酸素含有被覆層3-5同士を接着層8を介して貼り合わせ
て光ディスクメモリを構成する。
【0059】Al−O結合を含む酸素含有被覆層3-5を
形成する製造方法を以下に説明する。ここで使用する処
理装置の概略構成は図2に示すものと同様である。処理
チャンバ10を排気系11で真空引きした後、02ガスを
導入して処理チャンバ10内を100mTorr程度の真空度に
して基板ホルダー12にRF電圧を印加することによ
り、O2プラズマを発生させる。基板ホルダー12にはR
F電圧に基づく負の自己バイアス電圧が発生し、基板ホ
ルダー12にはRF電圧に基づく負の自己バイアス電圧
が発生し、O2を含むプラズマがプラスチック基板1に照
射される。これによりAlより成る反射層4の表面に酸素
が進入し、Al−O結合を含む酸素含有被覆層3-5に改
質される。
【0060】Al−O結合を含む酸素含有被覆層3-5は
表面自由エネルギが大きく、水に対して親和性、すなわ
ち親水性を有することを発明者らは見い出している。従
って、例えば熱硬化性の樹脂より成る接着層8を塗布し
た場合も十分に馴染んで塗ることができ、硬化させた場
合も強い接着力を有して貼り合わすことができる。
【0061】また光反射層4上の紫外線光を照射するこ
とによっても親水性能を有するC−O結合を有する酸素
含有被覆層3-5を形成することが可能であり有効である
が、O 2プラズマを用いた方がより強い親水性を示し、よ
り有効である。
【0062】この実施例4の発明も図17に示すように
一方の面に光案内用トラッキング溝部2-2を有する表面
に多層の光記録構成層5を形成したプラスチック基板1
の2枚を、光記録構成層5の形成された表面同士におい
て接着層8を介して貼り合わせて構成される書き換え可
能型の相変化型光ディスクメモリにおいても適用するこ
とができ、十分な接着性を得ることができる。
【0063】さらに、この実施例において、実施例1で
説明したフッ素含有被覆層を図18、図19に示すよう
にプラスチック基板1の2枚に3-1として形成すること
により、水分の侵入を遮断することも可能となり、格段
の効果を発揮するものである。
【0064】(実施例5)図20は本願発明の実施例5
による貼り合わせ型のCD用光ディスクメモリの構成を
示す断面図である。一方の面に記録ビット用の微小な凹
凸部2-1を有する表面にAlより成る光反射層4を形成し
たプラスチック基板1の光反射層4の上に高表面エネル
ギを有するAl−F結合を含むフッ素含有被覆層3-4を
形成する。
【0065】一方、保護プラスチック基板7の貼り合わ
せ面上に高表面エネルギを有するC−O結合を保護用プ
ラスチック基板よりも多く含む酸素含有被覆層3-6を形
成する。
【0066】これにより、プラスチック基板1と保護プ
ラスチック基板7の貼り合わせ面に優れた親水性能が付
加され、接着層8を構成する接着剤とのぬれ性を向上す
ることができ、2枚のプラスチック基板の被覆層3-4,3-
6を接着層8を介して強固に接着することができる。
【0067】また、プラスチック基板1の光反射層4の
上にO2を含むプラズマを照射して高表面エネルギを有す
るAl−O結合を含む酸素含有被覆層3-5を形成しても
同様の効果が得られる。
【0068】また、その製造方法にあって、光反射層の
上に図2に示す装置によってフッ素含有のプラズマを照
射することにより、優れた親水性能を有するAl−F結
合を有するフッ素含有被覆層3-4を形成することができ
る。また酸素含有のプラズマを照射することにより、優
れた親水性能を有するAl−O結合を有する酸素含有被
覆層3-5を形成することができる。また、保護用プラス
チック基板の貼り合わせ面に酸素含有のプラズマを照射
したり、紫外線光を照射することによっても、親水性能
を有するC−O結合を有する酸素含有被覆層3-6を形成
することができる。以上により、2枚のプラスチック基
板1,7を強固な接着性を持って接着することができ
る。
【0069】この実施例5の発明もすでに説明している
書き換え可能型の相変化型光ディスクメモリにおいても
図21に示すようにプラスチック基板1にフッ素含有被
覆層3-4あるいは酸素含有被覆層3-5を、保護プラスチッ
ク基板7に酸素含有被覆層3-6を形成することにより、
十分な接着性を得ることができる。
【0070】さらに、この実施例において、実施例2で
説明したフッ素含有被覆層を図22、図23に示すよう
にプラスチック基板1と保護プラスチック基板7に各々
3-1、3-3として形成することにより、水分の侵入を遮断
することも可能となり、格段の効果を発揮するものであ
る。
【0071】(実施例6)図24は本願発明の実施例6
による貼り合わせ型のCD用光ディスクメモリの構成を
示す断面図である。一方の面に光反射層4を形成したプ
ラスチック基板1の2枚において、光反射層4の上に回
転塗布法により光硬化性樹脂より成る樹脂層6を形成
し、この樹脂層6上に高表面エネルギを有するC−O結
合を樹脂層6よりも多く含む酸素含有被覆層3-7を形成
する。酸素含有被覆層3-7の優れた親水性能により、熱
硬化型の樹脂より形成される接着層8を構成する接着剤
とのぬれ性を向上することができ、2枚のプラスチック
基板1の被覆層3-7を接着層8を介して強固に接着する
ことができる。
【0072】また、その製造方法にあって、光反射層4
の上に樹脂層6を形成し、この樹脂層6の上に酸素含有
のプラズマやイオンを照射することにより、優れた親水
性能を有するC−O結合を有する酸素含有被覆層3-7を
形成する。また紫外線光を照射することによっても、優
れた親水性能を有するC−O結合を有する酸素含有被覆
層3-7を形成することが可能であり有効であるが、O2
ラズマを用いた方がより強い親水性を示し、より有効で
ある。以上により、酸素含有被覆層3-7を形成した2枚
のプラスチック基板を熱硬化型の接着剤より成る接着層
8を介して接着することにより、強固な接着性を持って
接着することができる。
【0073】この実施例は書き換え可能型の相変化型光
ディスクメモリにおいてもプラスチック基板1に酸素含
有被覆層3-5を、保護プラスチック基板7に酸素含有被
覆層3-6を形成することにより、十分な接着性を得るこ
とができる。
【0074】さらに、この実施例において、実施例1で
説明したフッ素含有被覆層を図25に示すようにプラス
チック基板1に各々3-1、3-3として形成することによ
り、水分の侵入を遮断することも可能となり、格段の効
果を発揮するものである。また、書き換え可能型の相変
化型光ディスクメモリにおいても同様の効果が得られ
る。
【0075】本発明ではCDや書き換え可能型の相変化
型光ディスクメモリについて説明したが、これに限るも
のでなく、デジタルビデオディスク(DVD)等にも適
用でき、信頼性の高い光ディスクメモリを提供すること
ができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一方の面
に記録ビット用の凹凸部あるいはそのための光案内用ト
ラッキング溝部を形成したプラスチック基板の他方の面
にフッ素をC−F結合化することにより含有させた、低
表面エネルギを有するフッ素含有被覆層が形成されてい
ることから、優れた撥水性能を有し、凹凸部等の信号形
成部、すなわち光反射層や光記録層へのプラスチック基
板側から水分の侵入を遮蔽することができる。
【0077】また、プラスチック基板の一方の面に形成
された光反射層や光記録構成層の上に保護用の樹脂層が
形成され、その樹脂層上にフッ素をC−F結合化するこ
とにより含有させた、低表面エネルギを有するフッ素含
有被覆層が形成されていることから、その優れた撥水性
能により、プラスチック基板とは反対側からの凹凸部等
の信号形成部、すなわち光反射層や光記録層への水分の
侵入を遮蔽することができる。これにより、高温高湿化
での光反射層や光記録層の腐食を防止することができ
る。
【0078】次に、前記した本発明の光ディスクメモリ
の製造方法によれば、前記の一方の面に記録ビット用の
凹凸部あるいはそのための光案内用トラッキング溝部を
形成したプラスチック基板の他方の面、あるいは光反射
層や光記録構成層の上に形成した保護用の樹脂層にフッ
素含有のプラズマやイオンを照射することにより、C−
F結合を有するフッ素含有被覆層を形成し、前記の優れ
た撥水性能を有する光ディスクメモリを再現性よく製造
することができる。
【0079】次に、本発明の他の光ディスクメモリの構
成によれば、一方の面に光反射層あるいは光記録構成層
を形成したプラスチック基板の2枚を、光反射層の形成
された表面同士、あるいは光記録構成層の形成された表
面同士において接着層を介して貼り合わせて構成される
光ディスクメモリにおいて、前記光反射層あるいは前記
光記録構成層の上にフッ素をAl−F結合化することに
より含有させた、高表面エネルギを有するAl−F結合
を含む被覆層、あるいは酸素をAl−O結合化すること
により含有させたAl−O結合を含む被覆層が形成され
ていることにより、その優れた親水性能により、接着層
を構成する接着剤とのぬれ性を向上することができ、2
枚のプラスチック基板の被覆層を接着層とを介して強固
に接着することができる。これにより、高温高湿下であ
っても貼り合わせ部での剥離の発生を防止することがで
きる。
【0080】また、その製造方法にあって、光反射層あ
るいは光記録構成層の上にフッ素含有のプラズマやイオ
ンを照射することにより、優れた親水性能を有するAl
−F結合を有するフッ素含有被覆層を形成することがで
きる。また紫外線光を照射、あるいは酸素含有のプラズ
マやイオンを照射することにより、優れた親水性能を有
するAl−O結合を有する酸素含有被覆層を形成するこ
とができる。以上により、2枚のプラスチック基板を強
固な接着性を持って接着することができる。
【0081】次に、本発明の他の光ディスクメモリの構
成によれば、一方の面に光反射層あるいは光記録構成層
を形成したプラスチック基板と保護用プラスチック基板
を接着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメ
モリにおいて、前記光反射層あるいは前記光記録構成層
の上にフッ素をAl−F結合化することにより含有させ
た、高表面エネルギを有するAl−F結合を含むフッ素
含有被覆層、あるいは酸素をAl−O結合化することに
より含有させた、高表面エネルギを有するAl−O結合
を含む酸素含有被覆層が形成され、また保護プラスチッ
ク基板の貼り合わせ面上に高表面エネルギを有するC−
O結合を保護用プラスチック基板よりも多く含む酸素含
有被覆層が形成されることにより、その優れた親水性能
により、接着層を構成する接着剤とのぬれ性を向上する
ことができ、2枚のプラスチック基板の被覆層を接着層
とを介して強固に接着することができる。
【0082】また、その製造方法にあって、光反射層あ
るいは光記録構成層の上にフッ素含有のプラズマやイオ
ンを照射することにより、優れた親水性能を有するAl
−F結合を有するフッ素含有被覆層を形成することがで
きる。また紫外線光を照射、あるいは酸素含有のプラズ
マやイオンを照射することにより、優れた親水性能を有
するAl−O結合を有する酸素含有被覆層を形成するこ
とができる。また、保護用プラスチック基板の貼り合わ
せ面に紫外線光を照射、あるいは酸素含有のプラズマや
イオンを照射することにより、優れた親水性能を有する
Al−O結合を有する酸素含有被覆層を形成することが
できる。以上により、2枚のプラスチック基板を強固な
接着性を持って接着することができる。
【0083】次に、本発明の他の光ディスクメモリの構
成によれば、一方の面に光反射層あるいは光記録構成層
を形成したプラスチック基板の2枚を、光反射層の形成
された表面同士、あるいは光記録構成層の形成された表
面同士において接着層を介して貼り合わせて構成される
光ディスクメモリにおいて、前記光反射層あるいは前記
光記録構成層の上に樹脂層を形成し、この樹脂層上に高
表面エネルギを有するC−O結合を前記樹脂層よりも多
く含む酸素含有被覆層が形成されることにより、その優
れた親水性能により、接着層を構成する接着剤とのぬれ
性を向上することができ、2枚のプラスチック基板の被
覆層を接着層とを介して強固に接着することができる。
【0084】また、その製造方法にあって、光反射層あ
るいは光記録構成層の上に樹脂層を形成し、この樹脂層
の上に酸素含有のプラズマやイオンを照射することによ
り、優れた親水性能を有するC−O結合を有する酸素含
有被覆層を形成する。また紫外線光を照射することによ
っても、優れた親水性能を有するC−O結合を有する酸
素含有被覆層を形成するものである。以上により、酸素
含有被覆層を形成した2枚のプラスチック基板を接着層
を介して強固な接着性を持って接着するものである。
【0085】このように、本発明では信頼性の高い光デ
ィスクメモリを提供することができ、その工業的価値は
極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第一の実施例における光ディス
クメモリの断面構成図
【図2】本発明に基づく撥水性表面の製造方法の一実施
例に使用する処理装置の概略図
【図3】本発明に用いるRFバイアス電圧を説明する特
性図
【図4】本発明に基づく撥水性能の特性図
【図5】本発明に基づく撥水性の経時性能を示す特性図
【図6】本発明に基づく第一の実施例における光ディス
クメモリの断面構成図
【図7】本発明に基づく第二の実施例における光ディス
クメモリの断面構成図
【図8】本発明に基づく第二の実施例における光ディス
クメモリの断面構成図
【図9】本発明に基づく第二の実施例における光ディス
クメモリの断面構成図
【図10】本発明に基づく第二の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図11】本発明に基づく第二の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図12】本発明に基づく第三の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図13】本発明に基づく第三の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図14】本発明に基づく第三の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図15】本発明に基づく第三の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図16】本発明に基づく第四の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図17】本発明に基づく第四の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図18】本発明に基づく第四の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図19】本発明に基づく第四の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図20】本発明に基づく第五の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図21】本発明に基づく第五の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図22】本発明に基づく第五の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図23】本発明に基づく第五の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図24】本発明に基づく第六の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図25】本発明に基づく第六の実施例における光ディ
スクメモリの断面構成図
【図26】従来のCDの断面構成図
【図27】従来の書き換え可能型の相変化型光ディスク
メモリの断面構成図
【図28】従来の書き換え可能型の相変化型光ディスク
メモリの断面構成図
【図29】従来のCDの断面構成図
【図30】従来の書き換え可能型の相変化型光ディスク
メモリの断面構成図
【符号の説明】
1 プラスチック基板 2−1 凹凸部 2−2 レーザ光案内用トラッキング溝部 3−1 フッ素含有被覆層 3−2 フッ素含有被覆層 3−3 フッ素含有被覆層 3−4 フッ素含有被覆層 3−5 酸素含有被覆層 3−6 酸素含有被覆層 3−7 酸素含有被覆層 4 光反射層 5 光記録構成層 5−1 透明誘電体層 5−2 光記録層 5−3 透明誘電体層 5−4 光反射層 6 樹脂層 7 保護プラスチック基板 8 接着層 10 処理チャンバ 11 排気系 12 基板ホルダー 13 RF電源 14 対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩川 晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野田 栄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安井 秀明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部あ
    るいは光案内用トラッキング溝部を有するプラスチック
    基板を用いて構成する光ディスクメモリにおいて、前記
    プラスチック基板の凹凸部を持たない面、あるいは溝部
    を持たない面上にC−F結合を有するフッ素含有被覆層
    を形成して成る光ディスクメモリ。
  2. 【請求項2】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を
    有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板を用
    いて構成する光ディスクメモリ、あるいは一方の面に光
    案内用トラッキング溝部を有する表面に光記録構成層を
    形成したプラスチック基板を用いて構成する光ディスク
    メモリにおいて、前記光反射層あるいは前記光記録構成
    層の上に樹脂層を形成し、さらに前記樹脂層の上にC−
    F結合を有するフッ素含有被覆層を形成して成る光ディ
    スクメモリ。
  3. 【請求項3】樹脂層は光硬化性樹脂より成る保護層、お
    よび部分選択的堆積によるメモリ内容明示層より成る請
    求項2記載の光ディスクメモリ。
  4. 【請求項4】光記録構成層は透明誘電体層、光記録層、
    透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項2記
    載の光ディスクメモリ。
  5. 【請求項5】フッ素含有被覆層の最表面においてフッ素
    原子数とカーボン原子数の比(F/C値)が0.6以上であ
    る請求項1又は2記載の光ディスクメモリ。
  6. 【請求項6】フッ素含有被覆層の最表面において、フッ
    素原子数とカーボン原子数の比(F/C値)が0.9以下で
    ある請求項1又は2記載の光ディスクメモリ。
  7. 【請求項7】フッ素含有被覆層は、下地のプラスチック
    基板との界面から最表面に向かってフッ素原子数とカー
    ボン原子数の比(F/C値)が順次増加したものである請
    求項1又は2記載の光ディスクメモリ。
  8. 【請求項8】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部あ
    るいは光案内用トラッキング溝部を有するプラスチック
    基板を用いて構成する光ディスクメモリの製造方法にお
    いて、前記プラスチック基板の凹凸部を持たない面、あ
    るいは溝部を持たない面上にフッ素含有のプラズマある
    いはフッ素含有のイオンを照射してプラスチック基板の
    上層部を、C−F結合を有するフッ素含有被覆層に改質
    して成る光ディスクメモリの製造方法。
  9. 【請求項9】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部を
    有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板を用
    いて構成する光ディスクメモリ、あるいは一方の面に光
    案内用トラッキング溝部を有する表面に光記録構成層を
    形成したプラスチック基板を用いて構成する光ディスク
    メモリを用いて構成する光ディスクメモリの製造方法に
    おいて、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上に
    樹脂層を形成し、前記樹脂層の表面にフッ素含有のプラ
    ズマあるいはフッ素含有のイオンを照射して前記樹脂層
    の上層部を、C−F結合を有するフッ素含有被覆層に改
    質して成る光ディスクメモリの製造方法。
  10. 【請求項10】樹脂層は光硬化性樹脂より成る保護層お
    よび部分選択的堆積によるメモリ内容明示層より成る請
    求項9記載の光ディスクメモリの製造方法。
  11. 【請求項11】光記録構成層は透明誘電体層、光記録
    層、透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項
    9記載の光ディスクメモリの製造方法。
  12. 【請求項12】導電性基板ホルダーに、負のRFバイア
    ス電圧値を順次増加させて印加し、フッ素含有のプラズ
    マあるいはフッ素含有のイオンをプラスチック基板上に
    照射する請求項8又は9記載の光ディスクメモリの製造
    方法。
  13. 【請求項13】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリにおいて、前記光反射層あるいは前記光記録
    構成層の上にAl−F結合を含むフッ素含有被覆層を形
    成し、2枚のプラスチック基板の被覆層を接着層を介し
    て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ。
  14. 【請求項14】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリにおいて、前記光反射層あるいは前記光記録
    構成層の上にAl−O結合を含む酸素含有被覆層を形成
    し、2枚のプラスチック基板の被覆層を接着層を介して
    貼り合わせて構成される光ディスクメモリ。
  15. 【請求項15】光記録構成層は透明誘電体層、光記録
    層、透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項
    13又は14記載の光ディスクメモリ。
  16. 【請求項16】光反射層はAlを構成元素として含む請
    求項13又は14記載の光ディスクメモリ。
  17. 【請求項17】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリの製造方法において、前記光反射層あるいは
    前記光記録構成層の上にフッ素含有のプラズマあるいは
    フッ素含有のイオンを照射して前記光反射層あるいは前
    記光記録構成層の上層部を、Al−F結合を有するフッ
    素含有被覆層に改質して、2枚のプラスチック基板の前
    記被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成される光デ
    ィスクメモリの製造方法。
  18. 【請求項18】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリの製造方法において、前記光反射層あるいは
    前記光記録構成層の上に紫外線光を照射して前記光反射
    層あるいは前記光記録構成層の上層部を、Al−O結合
    を有する酸素含有被覆層に改質して、2枚のプラスチッ
    ク基板の前記被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成
    される光ディスクメモリの製造方法。
  19. 【請求項19】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリの製造方法において、前記光反射層あるいは
    前記光記録構成層の上に酸素含有のプラズマあるいは酸
    素含有のイオンを照射して前記光反射層あるいは前記光
    記録構成層の上層部を、Al−O結合を有する酸素含有
    被覆層に改質して、2枚のプラスチック基板の前記被覆
    層を接着層を介して貼り合わせて構成される光ディスク
    メモリの製造方法。
  20. 【請求項20】光記録構成層は透明誘電体層、光記録
    層、透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項
    17、18又は19記載の光ディスクメモリの製造方法。
  21. 【請求項21】光反射層はAlを構成元素として含む請
    求項17、18、19、20のいずれかに記載の光ディスクメモ
    リの製造方法。
  22. 【請求項22】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板
    と、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板と保護用プラスチック基板を接着層を介して貼り合
    わせて構成される光ディスクメモリにおいて、前記光反
    射層あるいは前記光記録構成層の上にAl−F結合を含
    む被覆層を形成し、前記保護用プラスチック基板の貼り
    合わせ面上にC−O結合を前記保護用プラスチック基板
    よりも多く含む酸素含有被覆層を形成し、前記Al−F
    結合を含む被覆層と前記酸素含有被覆層を接着層を介し
    て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ。
  23. 【請求項23】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板
    と、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板と保護用プラスチック基板を接着層を介して貼り合
    わせて構成される光ディスクメモリにおいて、前記光反
    射層あるいは前記光記録構成層の上にAl−O結合を含
    む被覆層を形成し、前記保護用プラスチック基板の貼り
    合わせ面上にC−O結合を前記保護用プラスチック基板
    よりも多く含む酸素含有被覆層を形成し、前記Al−F
    結合を含む被覆層と前記酸素含有被覆層を接着層を介し
    て貼り合わせて構成される光ディスクメモリ。
  24. 【請求項24】光記録構成層は透明誘電体層、光記録
    層、透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項
    22又は23記載の光ディスクメモリ。
  25. 【請求項25】光反射層はAlを構成元素として含む請
    求項22、23又は24記載の光ディスクメモリ。
  26. 【請求項26】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板
    と、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板と保護用プラスチック基板を接着層を介して貼り合
    わせて構成される光ディスクメモリの製造方法におい
    て、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上にフッ
    素含有のプラズマあるいはフッ素含有のイオンを照射し
    て、Al−F結合を含むフッ素含有被覆層に改質し、前
    記保護用プラスチック基板の貼り合わせ面上に酸素含有
    のプラズマあるいは酸素含有のイオンを照射して、C−
    O結合を前記保護用プラスチック基板よりも多く含む酸
    素含有被覆層を形成し、前記Al−F結合を含むフッ素
    含有被覆層と前記酸素含有被覆層を接着層を介して貼り
    合わせて構成される光ディスクメモリの製造方法。
  27. 【請求項27】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板
    と、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板と保護用プラスチック基板を接着層を介して貼り合
    わせて構成される光ディスクメモリの製造方法におい
    て、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上に紫外
    線光を照射して、Al−O結合を含む酸素含有被覆層に
    改質し、前記保護用プラスチック基板の貼り合わせ面上
    に紫外線光を照射して、C−O結合を前記保護用プラス
    チック基板よりも多く含む酸素含有被覆層を形成し、前
    記Al−F結合を含むフッ素含有被覆層と前記酸素含有
    被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリの製造方法。
  28. 【請求項28】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板
    と、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板と保護用プラスチック基板を接着層を介して貼り合
    わせて構成される光ディスクメモリの製造方法におい
    て、前記光反射層あるいは前記光記録構成層の上に酸素
    含有のプラズマあるいは酸素含有のイオンを照射して、
    Al−O結合を含む酸素含有被覆層に改質し、前記保護
    用プラスチック基板の貼り合わせ面上に酸素含有のプラ
    ズマあるいは酸素含有のイオンを照射して、C−O結合
    を前記保護用プラスチック基板よりも多く含む酸素含有
    被覆層を形成し、前記Al−F結合を含むフッ素含有被
    覆層と前記酸素含有被覆層を接着層を介して貼り合わせ
    て構成される光ディスクメモリの製造方法。
  29. 【請求項29】光記録構成層は透明誘電体層、光記録
    層、透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項
    26、27又は28記載の光ディスクメモリの製造方法。
  30. 【請求項30】光反射層はAlを構成元素として含む請
    求項26、27、28、29のいずれかに記載の光ディスクメモ
    リの製造方法。
  31. 【請求項31】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリにおいて、前記光反射層あるいは前記光記録
    構成層の上に樹脂層を形成し、前記樹脂層上にC−O結
    合を前記樹脂層よりも多く含む酸素含有被覆層を形成
    し、2枚のプラスチック基板の酸素含有被覆層を接着層
    を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモリ。
  32. 【請求項32】光記録構成層は透明誘電体層、光記録
    層、透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項
    31記載の光ディスクメモリ。
  33. 【請求項33】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリの製造方法において、前記光反射層あるいは
    前記光記録構成層の上の樹脂層を形成し、前記樹脂層の
    上に紫外線光を照射して、C−O結合を前記樹脂層より
    も多く含む酸素含有被覆層を形成し、2枚のプラスチッ
    ク基板の酸素含有被覆層を接着層を介して貼り合わせて
    構成される光ディスクメモリの製造方法。
  34. 【請求項34】一方の面に記録ビット用の微小な凹凸部
    を有する表面に光反射層を形成したプラスチック基板の
    2枚を、前記光反射層の形成された表面同士において接
    着層を介して貼り合わせて構成される光ディスクメモ
    リ、あるいは一方の面に光案内用トラッキング溝部を有
    する表面に多層の光記録構成層を形成したプラスチック
    基板の2枚を、前記光記録構成層の形成された表面同士
    において接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリの製造方法において、前記光反射層あるいは
    前記光記録構成層の上の樹脂層を形成し、前記樹脂層の
    上に酸素含有のプラズマあるいは酸素含有のイオンを照
    射して、C−O結合を前記樹脂層よりも多く含む酸素含
    有被覆層を形成し、2枚のプラスチック基板の酸素含有
    被覆層を接着層を介して貼り合わせて構成される光ディ
    スクメモリの製造方法。
  35. 【請求項35】光記録構成層は透明誘電体層、光記録
    層、透明誘電体層、光反射層を順次積層して成る請求項
    33又は34記載の光ディスクメモリの製造方法。
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