JPH09128808A - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

光ディスク及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09128808A
JPH09128808A JP8091983A JP9198396A JPH09128808A JP H09128808 A JPH09128808 A JP H09128808A JP 8091983 A JP8091983 A JP 8091983A JP 9198396 A JP9198396 A JP 9198396A JP H09128808 A JPH09128808 A JP H09128808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
reflective film
recording surface
semitransparent
sio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8091983A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Ogawa
渉 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP8091983A priority Critical patent/JPH09128808A/ja
Publication of JPH09128808A publication Critical patent/JPH09128808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適正な反射率及び効率の半透明反射膜を有す
る光ディスクを提供する。 【解決手段】 第1の記録面4を有するディスク基体2
と、この第1の記録面4上に形成された半透明反射膜5
と、第2の記録面8を有して前記半透明反射膜上に形成
された中間層6と、この第2の記録面上に形成された反
射膜9と、この反射膜の上に形成された保護膜10とよ
りなる光ディスクにおいて、前記半透明反射膜は、Zn
S−SiOx(xは2よりも小さい)により構成する。
これにより、半透明反射膜の反射率を20〜40%の範
囲内に設定し、その効率を十分に高く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面側から2層の
情報を再現することができる2層構造の光ディスク及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、AV(Audio Visua
l)機器の発展に伴って、記録媒体である、例えば光デ
ィスクの高記録密度化が一層望まれている。記録容量を
高めるためには、波長650nmや635nmの赤色半
導体レーザに替えて、波長の短かい、例えば波長425
nm程度の青色或いは緑色のSHGレーザを用いたり、
或いはディスクの記録面を両面にしたり、多層化するこ
とがその一例として行なわれている。ところが、現時点
においては、短波長のレーザを出力する青色/緑色レー
ザ半導体は、赤色レーザ半導体と比較して寿命や生産時
の歩留まりなどの点で量産性が十分ではなく、特に室温
連続発振時の寿命が極端に短かい。そのため、現在の実
用機器では波長635nmの赤色レーザ光を用いた機器
を対象として量産化されている。
【0003】また、1枚の光ディスクに2つの記録層を
設ける方式としては上述のようにディスクの両面に記録
層を形成し、これを背中合わせに接着して両面から再生
を行なう両面記録方式と、片面に例えば40nm程度の
間隔を隔てて2層の記録層を形成する2層構造の記録方
式とがあるが、両面記録方式の場合には、ディスクを再
生途中で裏返しにしなければならないことから煩雑にな
ったり、或いはこれを避けるためには両面側に再生光学
機器を設けなければならなず、装置のコスト高を招来し
てしまう。これに対して、2層構造の記録方式の場合に
は、40μmを隔てて配置される2つの記録面に対して
選択的にフォーカスを合わせるだけで良く、構造を非常
に簡単化できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の2
層構造の記録方式にあっては、レーザを入射側に位置す
る第1の記録面に形成される半透明反射膜は、第2の記
録面を再生する時に、レーザ光がこの半透明反射膜をあ
る程度通過することが必要であることから、使用するレ
ーザ波長に対して反射率30±10%程度の範囲内の半
透明反射膜であることが必要である。また、これと同時
に、第2の記録面からある程度以上の強いレーザ光の反
射光を得るためには、上記半透明反射膜は、吸収率が低
い方が良い。すなわち、反射率と透過率の和が効率とし
て表されるが、この効率が100%に近い程好ましい。
このような観点から半透明反射膜の物質として現在で
は、Au,Si,SiO2 ,SiN,Ge,Al,T
a,TaOx,ZnS,ZnS−SiO2 等の蒸着物質
が検討されている。しかしながら、上述したような適正
な反射率の範囲となるような物質が見つかっていないの
が現状である。
【0005】例えば、図7はSi単層膜のレーザ波長に
対する反射率(曲線A)と透過率(曲線B)の関係を示
すグラフである。Si単層膜の厚みは344Åであり、
屈折率は、3.9621である。グラフから明らかなよ
うに、波長635nmの赤色レーザの波長を含む、全測
定波長において反射率は適性範囲よりも大きくなってし
まっている。この場合、膜厚を薄くして反射率を低下さ
せることも考えられるが、上記した膜厚よりも更に薄く
するのは、制御が難しく、製造が困難である。更には、
Si膜自体は、2つの記録面間に介在される紫外線硬化
樹脂膜の接着性が悪く、剥離等が生じ易く、単独で使用
するには不向きである。
【0006】また、図8はZnS−SiO2 (20mo
l%)膜のレーザ波長に対する反射率(曲線A)と透過
率(曲線B)の関係を示すグラフである。グラフから明
らかなように波長635nmの赤色レーザの波長を含む
全測定波長において反射率は適性範囲よりも小さくなっ
ており、単独で使用することはできない。上記した他の
物質についても、波長635nmに対しては、適正な反
射率が得られていないのが現状である。また、ZnS、
SiO2 、SiN等の一般的な誘電体は、屈折率が1.
5〜2.3程度とやや低く、上述のように反射率が適性
範囲よりも小さくなる傾向が見られ、採用することがで
きない。更には、現時点で最も有力とされている物質は
Au(金)であるが、これは腐食されない安定な物質で
ある反面、基板(ポリカーボネート樹脂:PC)や紫外
線硬化樹脂(UV樹脂)との接着性が劣る。更に、金に
おいて反射率の下限値である20%を達成するためには
膜厚を10〜15nm程度まで薄くしなければならず、
また膜厚の均一性を良くしないと、反射率分布が劣化
し、技術的に困難である。また、反射率や透過率の波長
依存性が強く、特に青色レーザ光に対しては透過率の低
下が著しい。本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は適正な反射率及び効率の半透明反射膜を有する光デ
ィスク及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の記録面を有するディスク基体と、この第1の記録面上
に形成された半透明反射膜と、第2の記録面を有して前
記半透明反射膜上に形成された中間層と、この第2の記
録面上に形成された反射膜と、この反射膜の上に形成さ
れた保護膜とよりなる光ディスクにおいて、前記半透明
反射膜は、ZnS−SiOx(xは2よりも小さい)に
より構成したものである。請求項3の発明は、第1の記
録面を有するディスク基体と、この第1の記録面上に形
成された半透明反射膜と、第2の記録面を有して前記半
透明反射膜上に形成された中間層と、この第2の記録面
上に形成された反射膜と、この反射膜の上に形成された
保護膜とよりなる光ディスクにおいて、前記半透明反射
膜は、Si膜とZnS−SiO2 膜或いはSi膜とSi
Nxの2層構造により構成したものである。請求項6の
発明は、第1のディスク基体の第1の記録面に半透明反
射膜を形成し、読み出しレーザ光の入射側と反対側に第
2の記録面を設けて片面側より読み出しする光ディスク
において、前記半透明反射膜は、ZnS−SiOx(x
は2よりも小さい)よりなると共に、その厚さは30〜
80nmの範囲内に設定するようにしたものである。
【0008】請求項1の発明においては、このような半
透明反射膜は、ZnS−SiO2 −Siよりなるターゲ
ットを用いてスパッタリングを行なうか、或いはSiタ
ーゲットとZnS−SiO2 ターゲットの2つを同時に
用いてスパッタリングすることにより、成膜することが
できる。この場合、SiOxの量は好ましくは30〜8
0mol%の範囲に設定する。これにより、半透明反射
膜の反射率は、波長635nmの赤色レーザ光に対して
25%程度であり、効率も76%程度と高く、それぞれ
適正な範囲に設定することができる。請求項3の発明に
おいては、このような半透明反射膜は、最初はSiをタ
ーゲットとして用いてスパッタリングを行なってSi膜
を形成し、その後、ZnS−SiO2 或いはSiNxを
ターゲットとして用いてスパッタリングを行なってZn
S−SiO2 膜或いはSiNx膜を形成することにより
2層構造として製造することができる。ZnS−SiO
2 を用いた場合には、SiO2 の量は好ましくは20m
ol%程度に設定する。これにより、反射率は20%程
度と規格の下限値となるが、効率に関しては83%程度
とかなり高くすることができ、それぞれ適正な範囲に設
定することができる。
【0009】請求項6の発明においては、半透明反射膜
は、ZnS(100−Z−Y)−SiO2(Z)−Si
(Y)よりなる複合ターゲットを用いてスパッタリング
を行なうことにより成膜することができる。ここで、Z
は10〜30mol%、Yは20〜60mol%の範囲
内である。この時の半透明反射膜は、30〜80nmの
範囲内に設定し、特に、読み出し光が、青色レーザ光の
時には、30〜50nmの範囲内とし、赤色レーザ光の
時には50〜80nmの範囲内とする。また、この半透
明反射膜の屈折率は2.3以上とする。屈折率が2.3
よりも小さいと反射率が規定値以下になり好ましくない
からである。このような光ディスクは、第1のディスク
基体と第2のディスク基体とを例えばPC樹脂の射出成
形でそれぞれの記録面のピットを作成して、両者を背中
合わせでUV樹脂の接着層で貼り合わせて作成してもよ
いし、或いは第1のディスク基体に形成した中間層上に
2P(ホトポリマー)法で2層目の記録面を形成するこ
とにより全体を作成してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る光ディスク
及びその製造方法の一実施例を添付図面に基づいて詳述
する。図1は第1の発明の光ディスクを示す部分拡大断
面図、図2は図1に示す光ディスクの半透明反射膜を形
成する時に用いるスパッタ装置の概略構成図である。図
示するようにこの光ディスク1は透明基板として円盤状
になされたディスク基体2を有し、この片側表面(図中
下面)に凹凸状の信号ピット3を設けて第1の記録面4
を形成している。そして、この第1の記録面4の表面に
本発明の特徴とする半透明反射膜5が形成され、この半
透明反射膜5の表面に中間層6を形成している。更に、
この中間層6の表面に凹凸状の信号ピット7を設けて第
2の記録面8を形成している。
【0011】そして、この第2の記録面8の表面に全反
射、或いは全反射に近い特性を有する反射膜9を形成
し、この表面に保護膜10を更に形成して全体が構成さ
れている。この保護膜10の表面に更に種々のレコード
情報を表記したレーベル層を設けるようにしてもよい。
書き込み或いは読み出しのレーザ光Lは、ディスク基体
2(図中上側)から照射される。上記ディスク基体2と
しては、例えばポリカーボネート樹脂を用いることがで
きるが、これに限定されず、レーザ光に対して透明であ
るならばどのような材料でもよく、例えばアクリル樹脂
やポリオレフィン樹脂或いはガラス基板も用いることが
できる。このディスク基体2としては、上記したような
硬い樹脂基板表面に、紫外線硬化樹脂をスタンパで押し
ながら紫外線照射して固め、第1の記録面を形成した構
造でもよい。
【0012】半透明反射膜5としては、ZnS−SiO
x(xは2よりも小さい)を用い、これは後述するよう
にスパッタリングで形成することができる。この場合、
波長635nmの赤色レーザに対する反射率20〜40
%の範囲を得るためには、膜厚モニタで解析したところ
SiOxの量は、30〜80mol%の範囲に設定する
のがよい。この時の半透明反射膜5の屈折率は2.0〜
3.5の範囲内である。中間層6及び保護膜10として
は、例えば、紫外線硬化樹脂を用いることができる。上
記ディスク基体2、半透明反射膜5、中間層6、反射膜
9及び保護膜10のそれぞれの厚さL1〜L5は、例え
ばL1=1.2mm、L2=0.05μm、L3=40
μm、L4=0.05μm、L5=10μm程度であ
る。
【0013】このような2層記録型の光ディスクを製造
するには、まず、第1の記録面4を形成するための信号
ピットが形成されている第1のスタンパを用いてディス
ク基体2の材料となる樹脂を射出成形し、その表面に第
1の記録面4の記録されたディスク基体2を作る。次
に、第1の記録面4上にスパッタリングでZn−SiO
xの半透明反射膜5を成膜する。この時のスパッタ装置
の一例は図2に示されており、真空容器11の底部に
は、直流電源12に接続された第1の電極13と、例え
ば13.56MHzの高周波電源14にマッチングボッ
クス15を介して接続された第2の電極16を配置して
おり、これらの電極13、16に対向させて、ホルダを
兼ねた対向電極17を配置している。真空容器11は、
接地されており、その側面に設けたガスノズル18から
ArガスやNe或いはHe等のスパッタガスを内部へ供
給するようになっている。
【0014】第1の電極13上には、半導体であるSi
ターゲット19を配置し、第2の電極16上には絶縁体
であるZnS−SiO2 ターゲット20を配置し、これ
らを同時にスパッタする。この時、ターゲット20中の
SiO2 の量は、20mol%程度である。このように
両ターゲット19、20を同時にスパッタすることによ
り、対向電極17に保持された被処理体21、ここでは
ディスク基体2の表面に、ZnS−SiOx(xは2よ
りも小さい)の薄膜が半透明反射膜5として成膜され
る。ここでのスパッタ条件としては、成膜圧力は0.6
Pa(パスカル)、Arガスの流量は20SCCM、高
周波パワーは200Wである。
【0015】次に、半透明反射膜5の上に約40μmの
厚さで紫外線硬化樹脂を流し込み、第2の記録面を形成
するための第2のスタンパでこの樹脂を押し付けながら
紫外線を照射してこれを固め、第2の記録面8を有する
中間層6を形成する。この成形方法は、ホトポリマー成
形法または2P成形法と称される。あとは、通常のCD
(コンパクトディスク)の成形方法と同様に、第2の記
録面8の表面にスパッタリングにより略全反射する例え
ばアルミニウム膜よりなる反射膜9と例えば紫外線硬化
樹脂よりなる保護膜10を順次積層形成する。
【0016】このように構成された光ディスクにおい
て、信号の読み出しは、読み出しレーザ光Lの焦点を、
第1の記録面4と第2の記録面8上に選択的に合わせる
ことによって、すなわち、上下に40μmだけ焦点距離
をずらすことによってそれぞれの信号を読み出す。ここ
で、前述のように半透明反射膜5に要求される特性は、
読み出しレーザ光L(ここでは波長は635の赤色レー
ザ)に対して反射率が20〜40%の範囲内であり、且
つ光の吸収が少なく、反射率と透過率との和で示される
効率ができるだけ高く、100%に近いことである。
【0017】上述のように形成された半透明反射膜の特
性を測定したところ、図3に示す結果が得られた。図中
曲線Aは反射率を示し、曲線Bは透過率を示す。図から
明らかなように635nmの波長において、反射率は2
5%となって適性範囲内に入っている。また、透過率は
51.4%で効率は74.6%となるので、比較的高い
効率を示している。従って、半透明反射膜として良好な
特性を示していることが判明する。
【0018】このように特性が良好な半透明反射膜を用
いることにより、第1及び第2の記録面4、8の信号を
誤りなく選択的に再生することが可能となる。しかも、
紫外線硬化樹脂よりなる中間層6とZnS−SiOxよ
りなる半透明反射膜5とは接着性が良く、両者は強固に
接着するのでこれらが剥がれることはほとんどなく、耐
久性も向上させることができる。また、上述のような反
射率の範囲20〜40%を得るためには、半透明反射膜
であるZnS−SiOxの屈折率は、2.0〜3.5の
範囲内に設定するのが好ましい。
【0019】更に、上記した実施例では、Siターゲッ
トとZn−SiO2 ターゲットの両者を同時にスパッタ
することにより半透明反射膜を成膜したが、これに限定
されず、Si−ZnS−SiO2 の混合物よりなる1つ
のターゲットを用い、これを図2中の第2の電極16上
に載置してスパッタリングを行なうことにより半透明反
射膜を形成するようにしてもよい。この場合には、上記
した反射率の範囲20〜40%を得るためには、ターゲ
ット中の各成分の量を以下の範囲に設定するのが好まし
い。すなわち、ZnSは30〜80mol%、SiO2
は20〜10mol%、Siは50〜10mol%であ
る。尚、各成分の合計は100%となるように混合され
るのは言うまでもない。
【0020】上記した請求項1に対応する発明では、半
透明反射膜5は、ZnS−SiOxよりなる単層構造と
したが、これに限定されず、請求項3に対応する発明に
示すようにこれを2層構造としてもよい。図4は請求項
3に対応する発明の光ディスクを示す部分拡大断面図、
図5は図4に示す光ディスクの半透明反射膜の部分を示
す拡大図である。尚、図1と同一部分については、同一
符号を付してある。この発明の光ディスク1において
は、半透明反射膜5がSi膜5AとZnS−SiO2
或いはSiNx膜5Bの2層構造になされている点以外
は、図1に示す構造と全く同様な構造になされている。
この場合、Si膜5Aはレーザ光Lの入射側に配置さ
れ、ZnS−SiO2 (SiN膜)5Bはその反対側に
配置される。
【0021】このような半透明反射膜5の形成は、先
に、Siターゲットを用いてスパッタリングを行なうこ
とによりSi膜5Aを形成し、次に、ZnS−SiO2
ターゲット或いはSiNxターゲットを用いてスパッタ
リングを行なうことによりZnS−SiO2 膜(SiN
x膜)5Bを形成することができる。Si単体の薄膜の
屈折率は3.6程度であり、Zn−SiO2 単体の薄膜
の屈折率は2.1程度であるので、両者の膜厚は、全体
としての屈折率が2.0〜3.5(反射率としては20
〜40%)の範囲内に入るようにそれぞれ設定する。
【0022】ここで、Si膜5Aの厚みL6を5nm程
度とし、第2層目にZn−SiO2膜5Bを用いて厚み
L7を45nm程度に設定して半透明反射膜5を作製し
たところ、図6に示す特性を得た。尚、SiO2 の量は
20mol%である。このグラフから明らかなように、
曲線Aで示される反射率は、波長635nmにおいて2
0%と規格の下限値であったが、曲線Bで示される透過
率は62.6%と高く、従って、効率は82.6%にも
達し、第1の発明よりも高い値を得ることができた。こ
の場合にも、請求項1の発明と同様に半透明反射膜の反
射率は適正な範囲となり、しかも高い効率を得ることが
できるので、第1及び第2の記録面4、8の信号を誤り
なく選択的に再生することが可能となる。しかも、紫外
線硬化樹脂よりなる中間層6は、ZnS−SiO2 膜或
いはSiNx膜5Bと接するので、両者間の接着は強固
に行なわれて両者が剥離する可能性は少なく、耐久性も
向上させることができる。尚、請求項3の発明において
は、半透明反射膜は、2層構造としたが、上記反射率範
囲を維持し、且つ効率も低下させない範囲で更なる層を
形成して多層構造としてもよい。
【0023】次に、請求項6に対応する発明について説
明する。この発明は、ZnS−SiOxよりなる半透明
反射膜の構成及びその製造方法をより具体化したもので
ある。図9は請求項6の発明の光ディスクを示す部分拡
大断面図、図10は図9に示す光ディスクの半透明反射
膜を形成する時に用いるスパッタ装置の概略構成図であ
る。尚、先に説明した図と同一部分については同一符号
を付して説明する。図示するようにこの光ディスク1は
透明基板として円盤状になされた第1のディスク基体2
を有し、この片側表面(図中下面)に凹凸状の信号ピッ
トを設けて第1の記録面4を形成している。そして、こ
の第1の記録面4の表面に本発明の特徴とする半透明反
射膜5が形成される。また、第2のディスク基体25の
片側表面にも凹凸状の信号ピットを設けて第2の記録面
8が形成されており、この第2の記録面8の表面に全反
射、或いは全反射に近い特性を有する全反射膜9を形成
している。そして、両基体2、25は、それぞれ半透明
反射膜5及び全反射膜9を内側にして、例えば紫外線硬
化樹脂(UV樹脂)よりなる接着層26を介して背中合
わせとなるように接合されている。
【0024】この第2のディスク基体25の反対側表面
に更に種々のレコード情報を表記したレーベル層を設け
るようにしてもよい。書き込み或いは読み出しレーザ光
Lは、第1のディスク基体2(図中下側)から照射され
る。上記第1及び第2のディスク基体2、25として
は、例えばポリカーボネート樹脂等を用いることができ
るが、これに限定されず、レーザ光に対して透明である
ならばどのような材料でもよく、例えばアクリル樹脂や
ポリオレフィン樹脂或いはガラス基板も用いることがで
きる。第1及び第2のディスク基体2、25としては、
上記したような硬い樹脂基板表面に、紫外線硬化樹脂を
スタンパで押しながら紫外線照射して固め、第1及び第
2の記録面4、8を形成した構造でもよい。
【0025】半透明反射膜4としては、ZnS−SiO
x(xは2よりも小さい)を用い、これは後述するよう
にスパッタリングで形成することができる。この場合、
波長465nm〜485nmの範囲内の青色レーザ光及
び波長640nm〜780nmの範囲内の赤色レーザ光
に対する反射率20〜40%の範囲を得るためには、半
透明反射膜5の膜厚は、30nm〜80nmの範囲内に
設定する。この時の半透明反射膜5の屈折率は2.3以
上に設定する。接着層26としては、例えば、紫外線硬
化樹脂を用いることができる。ここでは上記第1のディ
スク基体2、半透明反射膜5、接着層26、全反射膜9
及び第2のディスク基体25のそれぞれの厚さは、例え
ば0.6mm、0.05μm、55±15μm、0.0
5μm、0.6mm程度にそれぞれ設定されている。
【0026】このような2層記録型の光ディスクを製造
するには、まず、第1の記録面4を形成するための信号
ピットが形成されている第1のスタンパを用いて第1の
ディスク基体2の材料となる樹脂を射出成形し、その表
面に第1の記録面4の記録された第1のディスク基体2
を作る。次に、第1の記録面3上にスパッタリングでZ
n−SiOxの半透明反射膜4を成膜する。また、第1
のディスク基体2の製法と同様な方法で第2のディスク
基体25を形成し、この表面に第2の記録面8を形成し
ておく。更に、第2の記録面8上にスパッタリングで例
えばアルミニウム合金等よりなる全反射膜9を成膜す
る。この場合、異なったターゲットを用いるだけで半透
明反射膜4及び全反射膜9をそれぞれ成膜することがで
きる。
【0027】この時のスパッタ装置の一例は図2に示さ
れており、真空容器11の底部には、例えば13.56
MHzの高周波電源14にマッチングボックス15を介
して接続されたRF電源16を配置しており、このRF
電極16に対向させて、ホルダを兼ねた対向電極17を
配置している。真空容器11は、接地されており、その
側面に設けたガスノズル18からArガスやNe或いは
He等のスパッタガスを内部へ供給するようになってい
る。
【0028】RF電極16上には、半透明反射膜5の成
膜時には絶縁体であるZnS−SiO2 −Si複合ター
ゲット27を配置し、全反射膜9の成膜時にはアルミニ
ウム合金ターゲットを配置し、これをスパッタする。こ
の時、複合ターゲット27の組成はZnS(100−Z
−Y)−SiO2 (Z)−Si(Y)として表され、Z
は10〜30mol%の範囲内、Yは20〜50mol
%の範囲内にそれぞれ設定される。この場合、半透明反
射膜の膜組成は、ターゲット組成と略同じになるので、
Z+Yの値がSiOxのmol%となる。従って、膜組
成中のSiOxの最小値は、Z、Yの最小値の和である
30mol%からこれらの最大値の和である80mol
%の範囲内となる。このように複合ターゲット27やア
ルミニウム合金ターゲットをスパッタすることにより、
対向電極17に保持された被処理体21、ここでは第1
のディスク基体2の表面に、ZnS−SiOx(xは2
よりも小さい)の薄膜が半透明反射膜5として成膜さ
れ、第2のディスク基体25の表面にアルミニウム合金
が全反射膜9として成膜される。ここでのスパッタ条件
としては、例えば成膜圧力は0.4〜0.6Pa(パス
カル)、Arガスの流量は20SCCM、高周波パワー
は300W〜400W(パワー密度:10.6W/cm
2〜14.2W/cm2)である。尚、アルミニウム合
金ターゲットのスパッタは、RFスパッタだけでなく、
電子スパッタも可能である。
【0029】次に、第1及び第2のディスク基体2、2
5を背中合わせにして両者間に約40μmの厚さで紫外
線硬化樹脂を流し込み、紫外線を照射してこれを固めて
接着層26を形成し、両基体2、25接合し、ディスク
を完成する。このように構成された光ディスクにおい
て、信号の読み出しは、先の発明の場合と同様に読み出
しレーザ光Lの焦点を、第1の記録面4と第2の記録面
8上に選択的に合わせることによって、すなわち、上下
に40μmだけ焦点距離をずらすことによってそれぞれ
の信号を読み出す。ここで前述のように半透明反射膜5
に要求される特性は、読み出しレーザ光Lに対して反射
率が20〜40%の範囲内であり、且つ光の吸収が少な
く、反射率と透過率との和で示される効率ができるだけ
高く、100%に近いことである。
【0030】図11に示すグラフは、複合ターゲット2
7の組成として、SiO2を20mol%に一定とし、
Siを0〜30mol%の範囲内で変化させて、残りを
ZnSとした組成に対する反射率の変化を示している。
尚、この時の測定は図12に示すように、第1のディス
ク基体2、半透明反射膜5、接着層26及び第2のディ
スク基体25を順次積層しておき、これに法線方向から
θ=12℃の傾きをもった入射光を入射させた時の反射
光及び透過光を検出することにより行なっている。半透
明反射膜の反射率は規格上20%〜40%(30%±1
0%)の範囲内であることが必要であることから図3か
ら明らかなように、Si量は20mol%〜50mol
%の範囲内に設定するのがよい。特に、Si量が30m
ol%の時は、反射率は略22%となっており、略規格
値を満足する値となっている。また、Si量が多過ぎる
と、透過率が低下して好ましくない。尚、効率(=反射
率+透過率)は85%以上であることが必要なので、透
過率は45%以上であることが要求される。
【0031】以上の結果より、複合ターゲット27の組
成としては、略ZnSが50mol%、SiO2 が20
mol%、Siが30mol%の組成を中心としたター
ゲットを用いると良好なことが判明する。また、上記タ
ーゲット組成において半透明反射膜5の厚さを変更する
ことにより、波長が略650nmを中心とした赤色レー
ザ光、例えば波長640nm〜780nmの波長に対し
ても、或いは波長が略470nmを中心とした青色レー
ザ光、例えば波長465nm〜485nmの波長に対し
ても良好な結果を得ることができる。図13及び図14
に示すグラフは、この点を示しており、図13は半透明
反射膜の厚さが40nmの時の透過率及び反射率の波長
依存性を示しており、図14は半透明反射膜の厚さが4
0nmの時の透過率及び反射率の波長依存性を示してい
る。図13によれば、波長470nmの青色レーザ光の
時には膜厚は40nm程度が最適膜厚値であり、図14
によれば波長650nmの赤色レーザ光の時には、膜厚
は70nm程度が最適膜厚値であることが判明する。
【0032】また、Si量を30%から45%に増加さ
せた時の波長依存性を膜厚40nmと70nmについ
て、図13及び図14にて説明した場合と同様にしてそ
れぞれ調べた。この結果を図15及び図16に示す。こ
の場合にも、波長470nm程度(図15参照)及び波
長650nm程度(図16参照)において反射率及び透
過率ともに適正な値となって良好な結果を示しているこ
とが判明する。図15及び図16に示すグラフの光測定
方法は、図12に示すように法線に対して角度θだけ傾
けた位置からではなく、法線方向から測定する垂直入射
測定方法を採用しており、実機の場合と同じ入射形態と
なっている。ここで、波長650nmの赤色レーザ光に
対する膜厚依存性を評価するために、半透明反射膜の膜
厚を種々変化させた時の反射率と透過率の変化を調べ
た。その結果を図9に示す。尚、この膜形成時のターゲ
ット組成は、ZnSは50mol%、SiO2は20m
ol%及びSiは30mol%である。
【0033】図17から明らかなように膜厚を40nm
から80nmに変化させても反射率は20%〜23%の
範囲内を変化するだけであり、従って、上記した40n
m〜80nmの範囲内で膜厚が変化しても特性上さほど
影響がなく、成膜時の膜厚均一性はそれ程厳しく要求さ
れないので、成膜時の膜厚コントロールが比較的容易で
あることが判明する。更に、半透明反射膜の反射率及び
透過率の屈折率依存性について評価した。図18はこの
結果を示すグラフであり、反射率20%以上を得るため
には屈折率は2.3以上に設定すればよいことが判明す
る。また、グラフ上では明らかではないが、過度に屈折
率が大きくなると損失が大きくなって透過率が著しく低
下し、その上限の屈折率は略2.8程度ある。このよう
に屈折率を調整するためには、その一例としては半透明
反射膜成膜時のZnS・SiO2・Siの複合ターゲッ
トの組成を変えて膜中のSi量をコントロールすること
により行なうことができる。図19はその結果を示すグ
ラフであり、屈折率のSi量依存性を示す。このグラフ
から明らかなようにSi量を僅かに変化させるだけで屈
折率を調整することができる。
【0034】このように、ZnS−SiOxよりなる半
透明反射膜の膜厚を適正な厚さ、例えば膜厚を40nm
前後に設定することにより波長が470nm前後の青色
レーザ光に、或いは膜厚を70nm前後に設定すること
により波長が650nm前後の赤色レーザ光にそれぞれ
適した半透明反射膜を得ることができる。尚、上記図9
に示すディスクにおいては、第1及び体2のディスク基
体を予め形成しておき、これらを接着層で背中合わせで
貼り合わせてディスクを作成する構造について説明した
が、これに限定されず、第1のディスク基体に形成した
中間層上にホトポリマー法で層間の記録面を形成するよ
うにして作成したディスクについても適用できるのは勿
論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク及びその製造方法によれば次のように優れた作用効果
を発揮することができる。2層構造の光ディスクにおい
て、第1の記録面に形成する半透明反射膜としてZnS
−SiOx膜よりなる単層膜を用いたり、或いはSi膜
とZnS−SiO2 膜、またはSi膜とSiNx膜より
なる2層構造を用いることにより、反射率を適正な範囲
に設定でき、しかもその効率を高く維持することができ
る。従って、第1と第2の記録面の信号を選択的に、し
かも誤りなく再生することが可能となる。また、中間層
となる紫外線硬化樹脂は、ZnS−SiOx膜、ZnS
−SiO2 膜或いはSiNx膜と強固に接合するので両
者が剥離する恐れが少なく、耐久性を向上させることが
できる。また、半透明反射膜の膜厚を、読み取りレーザ
光の波長に対応させて適正な値に設定することにより、
低コストでしかも剥離の恐れが少なくて耐久性が高く、
2つの記録面の信号を片面側より誤りなく選択的に読み
取ることができる2層構造の光ディスクを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の光ディスクを示す部分拡大断面図で
ある。
【図2】図1に示す光ディスクの半透明反射膜を形成す
る時に用いるスパッタ装置の概略構成図である。
【図3】請求項1の光ディスクの半透明反射膜の特性を
示すグラフである。
【図4】請求項3の光ディスクを示す部分拡大断面図で
ある。
【図5】図4に示す光ディスクの半透明反射膜の部分を
示す拡大図である。
【図6】請求項3の光ディスクの半透明反射膜の特性を
示すグラフである。
【図7】Si単層膜の特性を示すグラフである。
【図8】ZnS−SiO2 膜の特性を示すグラフであ
る。
【図9】請求項6の発明の光ディスクを示す部分拡大断
面図である。
【図10】図9に示す光ディスクの半透明反射膜を形成
する時に用いるスパッタ装置の概略構成図である。
【図11】半透明反射膜の反射率と透過率の膜厚依存性
を示すグラフである。
【図12】反射率と透過率の測定方法の一例を示す図で
ある。
【図13】Si量が30mol%で膜厚が40nmの半
透明反射膜の分光特性を示すグラフである。
【図14】Si量が30mol%で膜厚が70nmの半
透明反射膜の分光特性を示すグラフである。
【図15】Si量が45mol%で膜厚が40nmの半
透明反射膜の分光特性を示すグラフである。
【図16】Si量が45mol%で膜厚が70nmの半
透明反射膜の分光特性を示すグラフである。
【図17】半透明反射膜の反射率と屈折率の膜厚依存性
を示すグラフである。
【図18】半透明反射膜の屈折率依存性を示すグラフで
ある。
【図19】半透明反射膜の屈折率のSi量依存性を示す
グラフである。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…ディスク基体(第1のディスク基
体)、4…第1の記録面、5…半透明反射膜 、5A…
Si膜、5B…ZnS−SiO2 膜(SiNx膜)、6
…中間層、8 …第2の記録面、9…反射膜(全反射
膜)、10…保護膜、25…第2のディスク基体、26
…接着層、27…複合ターゲット、L…レーザ光。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の記録面を有するディスク基体と、
    この第1の記録面上に形成された半透明反射膜と、第2
    の記録面を有して前記半透明反射膜上に形成された中間
    層と、この第2の記録面上に形成された反射膜と、この
    反射膜の上に形成された保護膜とよりなる光ディスクに
    おいて、前記半透明反射膜は、ZnS−SiOx(xは
    2よりも小さい)よりなることを特徴とする光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 前記SiOxは、30〜80mol%の
    範囲内であることを特徴とする請求項1記載の光ディス
    ク。
  3. 【請求項3】 第1の記録面を有するディスク基体と、
    この第1の記録面上に形成された半透明反射膜と、第2
    の記録面を有して前記半透明反射膜上に形成された中間
    層と、この第2の記録面上に形成された反射膜と、この
    反射膜の上に形成された保護膜とよりなる光ディスクに
    おいて、前記半透明反射膜は、Si膜とZnS−SiO
    2 膜或いはSi膜とSiNxの2層構造よりなることを
    特徴とする光ディスク。
  4. 【請求項4】 第1の記録面を有するディスク基体を形
    成し、この第1の記録面上に半透明反射膜を形成し、前
    記半透明反射膜上に第2の記録面を有する中間層を形成
    し、この第2の記録面上に反射膜を形成し、この反射膜
    の上に保護膜を形成してなる光ディスクの製造方法にお
    いて、前記半透明反射膜は、ZnS−SiO2 −Siよ
    りなるターゲットを用いて、或いはSiターゲットとZ
    nS−SiO2 のターゲットを用いてスパッタリングに
    より形成するように構成したことを特徴とする光ディス
    クの製造方法。
  5. 【請求項5】 第1の記録面を有するディスク基体を形
    成し、この第1の記録面上に半透明反射膜を形成し、前
    記半透明反射膜上に第2の記録面を有する中間層を形成
    し、この第2の記録面上に反射膜を形成し、この反射膜
    の上に保護膜を形成してなる光ディスクの製造方法にお
    いて、前記半透明反射膜は、Siをターゲットとして用
    いてスパッタリングを行なってSi膜を形成した後、Z
    nS−SiO2 或いはSiNxをターゲットとして用い
    てスパッタリングを行なってZnS−SiO2 膜或いは
    SiNx膜を形成することにより作成するように構成し
    たことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 第1のディスク基体の第1の記録面に半
    透明反射膜を形成し、読み出しレーザ光の入射側と反対
    側に第2の記録面を設けて片面側より読み出しする光デ
    ィスクにおいて、前記半透明反射膜は、ZnS−SiO
    x(xは2よりも小さい)よりなると共に、その厚さは
    30〜80nmの範囲内に設定されていることを特徴と
    する光ディスク。
  7. 【請求項7】 前記半透明反射膜の厚さは、青色レーザ
    光に対しては30〜50nmの範囲内に設定され、赤色
    レーザ光に対しては50〜80nmの範囲内に設定され
    ていることを特徴とする請求項6記載の光ディスク。
  8. 【請求項8】 前記半透明反射膜の屈折率は2.3以上
    に設定されていることを特徴とする請求項6記載の光デ
    ィスク。
  9. 【請求項9】 第1のディスク基体の第1の記録面に半
    透明反射膜を形成し、読み出しレーザ光の入射側と反対
    側に第2の記録面を設けて片面側より読み出しする光デ
    ィスクの製造方法において、前記半透明反射膜は、Zn
    S(100−Z−Y)−SiO2(Z)−Si(Y)
    (Z=10〜30mol%、Y=20〜50mol%)
    の組成比よりなる複合ターゲットを用いてスパッタリン
    グを行なってZnS−SiOx(xは2よりも小さい)
    を堆積させることにより形成されることを特徴とする光
    ディスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半透明反射膜は、厚さが30〜8
    0nmの範囲内になるように前記スパッタリングを行な
    うことを特徴とする請求項9記載の光ディスクの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記第2の記録面は、第2のディスク
    基体の表面に形成されてその表面には全反射膜が形成さ
    れており、前記第1のディスク基体と前記第2のディス
    ク基体は接着層により接合されていることを特徴とする
    請求項9または10記載の光ディスクの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の記録面は、前記半透明反射
    膜を覆って設けた中間層の表面に形成されており、この
    第2の記録面の表面には全反射膜と保護膜が順次設けら
    れていることを特徴とする請求項9または10記載の光
    ディスクの製造方法。
JP8091983A 1995-09-01 1996-03-21 光ディスク及びその製造方法 Pending JPH09128808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8091983A JPH09128808A (ja) 1995-09-01 1996-03-21 光ディスク及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24889195 1995-09-01
JP7-248891 1995-09-01
JP8091983A JPH09128808A (ja) 1995-09-01 1996-03-21 光ディスク及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09128808A true JPH09128808A (ja) 1997-05-16

Family

ID=26433407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8091983A Pending JPH09128808A (ja) 1995-09-01 1996-03-21 光ディスク及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09128808A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010033712A (ja) * 2009-11-18 2010-02-12 Sony Corp 光ディスクおよび光ディスクの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010033712A (ja) * 2009-11-18 2010-02-12 Sony Corp 光ディスクおよび光ディスクの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5862121A (en) Double-layered information recording medium having information recording layers
JP2004039147A (ja) 光記録媒体及び光記録方法
JPH0963120A (ja) 光学記録媒体
JPH0589517A (ja) 光デイスク
JP2003109246A (ja) 光ディスクとその作製方法
JP2002092962A (ja) 光学情報記録媒体
JPH09128808A (ja) 光ディスク及びその製造方法
TWI386935B (zh) Optical information recording media
KR101017004B1 (ko) 광기록 매체 및 그 제조 방법
JP4266044B2 (ja) 情報記録媒体
JPH09274736A (ja) 光ディスク及びその製造方法
JPH11283278A (ja) 光記録媒体
JP2002279707A (ja) 片面2層ディスクの作製方法、該2層ディスク及び記録再生装置
JP2003006919A (ja) 光記録媒体、および光記録媒体製造方法
JP2007095235A (ja) 光記録媒体
JP4260929B2 (ja) 光学的情報記録媒体及びその製造方法
JPH01273240A (ja) 光記録媒体の製造方法
JP2001312841A (ja) 光ディスクの製造方法及び光ディスク
JPH05225603A (ja) 短波長用相変化光ディスク媒体
JP2006252706A (ja) 光記録媒体および光記録媒体の製造方法
JP2001006216A (ja) 光学的情報記録媒体及びその製造方法
JP2002074753A (ja) 半透明反射膜及びこれを用いて形成される光学記録媒体
JP2004185744A (ja) 多層相変化型情報記録媒体およびその製造方法
JPH10188348A (ja) 情報記録媒体
JP2003217195A (ja) 光記録媒体の製造方法およびその製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040608