JPH09212639A - 画像回転処理方法及びその装置 - Google Patents

画像回転処理方法及びその装置

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JPH09212639A
JPH09212639A JP8014582A JP1458296A JPH09212639A JP H09212639 A JPH09212639 A JP H09212639A JP 8014582 A JP8014582 A JP 8014582A JP 1458296 A JP1458296 A JP 1458296A JP H09212639 A JPH09212639 A JP H09212639A
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image
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JP8014582A
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Kazuaki Okumura
和明 奥村
Yoshiyuki Nakai
嘉之 中井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元の画像を回転処理する場合、記憶装置
の高速処理を効果的に使用することができ、更にデータ
記憶容量の少ない変換テーブルを用いることができる画
像回転処理方法及びその装置を提供することである。 【解決手段】 画像入力部1、画像入力部1から入力さ
れた画像を各装置に転送する画像転送装置2、画像転送
装置2から転送された画像を矩形回転単位領域に分割さ
れたフォーマットに変換する画像フォーマット変換装置
3、画像データを格納する記憶装置4、記憶装置4内の
画像データを回転させる画像回転装置5、各装置を制御
するマイクロコンピュータからなる制御部6、回転角度
を記憶する回転角度レジスタ7、画像出力部8から構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル2次元画
像を回転する画像回転処理方法及びその装置に関するも
のであり、特に複写機やファクシミリ等の2次元画像を
取り扱う装置に有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の情報
処理装置では、画像処理によって2次元画像を90度単
位(90度、180度、270度等)で回転することが
行われている。従来、このようなデジタル2次元画像の
回転は、例えばCPUといったプログラミングデバイス
などによるソフトウエアの処理によって行われていた。
【0003】また、画像の回転方法においては、特開平
6−251140号公報に開示されているものがある。
この回転方法は、画像データを単位矩形領域に分割し、
変換テーブルによって単位矩形領域内の回転後のデータ
配列を行い、更に各単位矩形領域を回転後の位置に配置
する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のソフトウエアに
よる画像処理では、画像データの1画素毎に回転後の座
標を求めるため、画素数の増加とともに処理時間が増加
する問題があった。また、ある階調(2値、4値、25
6値、1024値など)の画像に対して回転処理を行う
場合、特化した専用デジタル回路なども使用され、複数
の階調を扱う場合は、階調ごとに専用デジタル回路を必
要としていたので、装置が高価となっていた。
【0005】また、特開平6−251140号公報に開
示された画像の回転方法では、単位矩形領域に分割した
画像を用いているが、この単位矩形領域の縦方向の画素
に対して、記憶装置内のアドレスが連続していない。そ
のため、データの読み取り時及び書き込み時において、
連続した番地にアクセスできない。従って、ページモー
ドを有するDRAMのように、連続した番地に格納され
たデータの読み書きに対して高速性を発揮する機能を有
する記憶装置を用いても、その効力を発揮できない問題
があった。
【0006】更に、この公報に示されている変換テーブ
ルは、単位矩形領域における回転前のビットデータ配列
の組み合わせに対応して、回転後のすべてのビットデー
タ配列を有する。回転前のビットデータ配列を指定すれ
ば、回転後のビットデータ配列が得られるというもので
ある。従って、単位矩形領域が2値化された16画素
(4×4画素)で構成されているとすると、これを変換
するには216個のデータ配列が必要となる。1データ配
列には16画素、すなわち16ビット必要なので、これ
を記憶するには、 216×16=1048576 すなわち、1MビットのROMが必要となる。64画素
(8×8画素)では264になり、実際に使用するには大
容量の記憶装置が必要となる。従って、画素数が増加す
るに従い、記憶装置の容量が飛躍的に増加してしまい、
コストアップを招いてしまうため、画素数が多い場合に
は適用できない問題もあった。
【0007】本発明の目的は、上記課題に鑑み、2次元
の画像を回転処理する場合、記憶装置の高速処理を効果
的に使用することができ、更にデータ記憶容量の少ない
変換テーブルを用いることができる画像回転処理方法及
びその装置を提供することである。また、本発明の他の
目的は、わずかなデジタル回路を加えるだけで、複数の
階調に対応して疑似階調処理ができる画像回転処理方法
及びその装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、マト
リクス状に画素が配置された2次元の画像を記憶装置に
記憶し、その画像データを処理することにより回転後の
画像を得る画像処理方法において、前記画像を、一辺が
他辺のn倍である矩形回転単位領域に均等分割し、その
nは(前記記憶装置が1回当たりに読み書きするデータ
ビット数)/(1画素のデータビット数)で表される整
数であり、前記矩形回転単位領域を、前記他辺を一辺と
する正方形の最小回転領域に分割し、前記矩形回転単位
領域内の各最小回転領域の同一位置にある画像データ
を、最小回転領域の一定の配列順に前記記憶装置の同一
番地に格納し、画像回転後の番地に前記記憶装置の番地
を変換し、前記記憶装置から画像デ−タを読み出す場合
に、前記一定の配列順に従って最小回転領域を配列する
ことを特徴とする画像回転処理方法である。
【0009】請求項2の発明は、前記最小回転領域を単
位として疑似階調変換を行うことを特徴とする請求項1
記載の画像回転処理方法である。
【0010】請求項3の発明は、マトリクス状に画素が
形成された2次元の画像を記憶装置に記憶し、その画像
データを処理することにより回転後の画像を得る画像処
理装置において、前記画像を、一辺が他辺のn倍である
矩形回転単位領域に均等分割し、そのnは(前記記憶装
置が1回当たりに読み書きするデータビット数)/(1
画素のデータビット数)で表される整数であり、また前
記矩形回転単位領域を、前記他辺を一辺とする正方形の
最小回転領域に分割し、前記矩形回転単位領域内の各最
小回転領域の同一位置にある画像データを、最小回転領
域の一定の配列順に前記記憶装置の同一番地に格納する
形式に変換する画像フォーマット変換装置と、前記最小
回転領域内の回転後の番地に変換する番地変換テーブル
と、前記番地変換テ−ブルによって変換した領域番地に
回転後の最小番地を加算して、前記記憶装置の番地を変
換する番地変換手段と、前記記憶手段から読み出した画
像データを前記最小回転領域の一定の配列順に従って配
列する手段と、からなる画像回転処理装置である。
【0011】請求項4の発明は、前記記憶装置に対して
書き込み又は読み出すときは、記憶装置の番地を回転後
の番地に変換する番地変換テーブルを備えたことを特徴
とする請求項3記載の画像回転処理装置である。
【0012】請求項5の発明は、回転角度を記憶するレ
ジスタと、該レジスタが記憶している回転角度によって
最小回転領域の配置を行う手段とを備えた請求項3記載
の画像回転処理装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を用いて説明する。 <第1実施形態>図1は、本発明に係る画像処理装置の
第1実施形態を示すブロック図である。この画像処理装
置は、画像入力部1、画像入力部1から入力された画像
を各装置に転送する画像転送装置2、画像転送装置2か
ら転送された画像を矩形回転単位領域に分割されたフォ
ーマットに変換する画像フォーマット変換装置3、画像
データを格納する記憶装置4、記憶装置4内の画像デー
タを回転させる画像回転装置5、各装置を制御するマイ
クロコンピュータからなる制御部6、回転角度を記憶す
る回転角度レジスタ7、画像出力部8から構成される。
【0014】ここで、記憶装置4は、ランダムアクセス
が可能でリード/ライト可能な装置であり、例えば行ア
ドレス、列アドレスが存在するDRAMなどを使用す
る。このDRAMは、一度行アドレスを指定すれば、連
続して列アドレスにアクセスできる高速アクセスモード
のページモードの機能を有する。
【0015】画像回転装置5は、記憶装置4内の番地を
作成するアドレスカウンタ9、回転後の番地に変換を行
う変換テーブル10、記憶装置4のリード時に一旦デー
タを記憶する高速のバッファメモリ11、記憶装置4の
制御信号を生成する制御信号生成装置12から構成され
る。
【0016】この画像処理装置の動作について説明する
前に、本発明の画像データ回転方法の原理について図2
〜図7を用いて説明する。図2は、画像回転の説明図で
あり、(A)の画像を右回り(時計回り)に90度回転
して、(B)の画像となることを示している。このとき
画像は、図2に示すように、矩形回転単位領域に分割さ
れている。更に画像全体を図2のように90度回転する
と、矩形回転単位領域もそれぞれ90度回転し、更に、
各矩形回転単位領域はその配置を変える。例えば(A)
の画像において、水平方向に左から3つ目、垂直方向に
上から2つ目に位置する矩形回転単位領域(図の斜線
部)は、(B)の画像において、それ自体が右回りに9
0度回転し、更に水平方向に右から2つ目、垂直方向に
上から3つ目に移動している(図の斜線部)。
【0017】図3には、この斜線部の矩形回転単位領域
の回転の説明図である。この矩形回転単位領域は、さら
に最小回転領域に分割されている。この最小回転領域
も、それぞれ90度回転するとともに、その配置を変え
る。例えば、図3の(A)では、最小回転領域が右から
左に配置されていたものが、(B)では上から下に配置
されている。
【0018】従って、前記画像処理装置の画像回転処理
は、矩形回転単位領域の回転を最小回転領域の回転とそ
の配置から求め、次に画像全体における矩形回転単位領
域の回転配置を求め、矩形回転単位領域をそれぞれ回転
後の位置に設置することにより行う。
【0019】以上の原理を具体的な例により、詳述す
る。図4は、その直交する主走査方向と副走査方向に画
素を配列した画像マトリクスであり、1つの矩形回転単
位領域に着目した図である。この画像マトリクスは、画
像の各画素に対応して、その画像データを配置してい
る。画素の階調は16階調であり、4ビットのデータで
表現されている。図4には、1画素の16階調データを
16進数で示している。図4の(A)は、回転前の1矩
形回転単位領域を示しており、一辺が4画素で、他辺が
2画素である。この矩形回転単位領域は、さらに2×2
画素の最小回転領域に分割されている(図示するよう
に、白抜き部分と斜線部分の2つに分割されている)。
この画像を右方向(時計方向)に90度回転すると図4
のBのようになる。
【0020】この画像を、記憶装置4に格納するのであ
るが、この記憶装置4を2つのエリアに分割し、一方の
エリアに回転前の画像を記憶し、他方のエリアに画像回
転装置5によって回転処理した画像を記憶する。記憶装
置4が一度に読み書きできるビット数は8ビットであ
る。従って、1画素4ビットであるので、一度に2画素
のデータを記憶できる。
【0021】矩形回転単位領域のサイズは、一辺が他辺
の(記憶装置が1回当たりに読み書きするデータビット
数)/(1画素のデータビット数)倍であるように設定
されている。記憶装置が1回当たりに読み書きするデー
タビット数は8ビット、1画素のデータビット数は4ビ
ットであるので、一辺は他辺の2倍である。従って、サ
イズは4×2画素となる。
【0022】図5は、この記憶装置4に、記憶するとき
のデータ格納形式の説明図である。第1の最小回転領域
(白抜き部)と第2の最小回転領域(斜線部)におい
て、左上のデータを起点として、Z(左上→右上→左下
→右下)の順に、連続した記憶装置4の番地にデータを
格納する。このとき、第1の最小回転領域(白抜き部)
と第2の最小回転領域(斜線部)は同一番地に格納され
る。例えば、データ格納先頭番地(左上のデータ格納番
地)STには、4ビットで表される16進数の“0”と
“7”の合計8ビットが格納されており、次の番地ST
+1には、“1”と“8”の8ビットが格納されてい
る。以下、番地ST+2、ST+3にも同様に、データ
を格納する。従って、同一番地の上位ビット(左側半分
のビット)には、第1の最小回転領域(白抜き部)のデ
ータが格納され、下位ビット(右側半分ビット)には、
第2の最小回転領域(斜線部)が格納される。このよう
な形式でデータを記憶装置4に格納するには、予め画像
データを、矩形回転単位領域毎にデータを格納順に並べ
換えたフォーマットに変換する必要があり、これは図1
の画像フォーマット変換装置3で行う。
【0023】こうして、格納された画像を回転処理した
画像を図4のBに示す。これは、各画素データを回転後
の位置に配列し直す処理を行うことにより、画像を回転
したものであり、次の処理を行う。
【0024】まず、矩形回転単位領域に着目し、その最
小回転領域のデータ格納番地からデータ格納先頭番地S
Tを引いた領域番地(図5における0,1,2,3)
は、すべて各最小回転領域に対して共通である。そし
て、回転後のデータを格納する領域番地は、90度毎の
回転角によって、設定ができる。従って、この番地を変
換する変換テーブルを設けて、それに回転後のデータ格
納先頭番地EDを加算すれば、各最小回転領域の番地は
直ちに求められる。
【0025】回転後の各矩形回転単位領域のデータ格納
先頭番地EDは、回転角度によって決まってくるので、
予め求めておく。そして、画像の回転角度によって、そ
れに対応した変更番地を選択指定すればよい。
【0026】こうして、上記表に示すような、記憶装置
4の番地にデータが格納される。これは、記憶装置4に
格納する形式を示しているので、画像を出力する場合に
は、画像マトリクスのフォーマットに変換する必要があ
る。この場合、回転角度に応じて、同一番地に記憶され
ている各最小回転領域をどの方向に配置するかを指定す
れば、画像マトリクスに画素データを配置することがで
きる。
【0027】この原理に基づいて、この装置の動作につ
いて、図4に基づいて説明する。画像入力部1から入力
された画像は、画像転送装置によって、記憶装置5に転
送される。その際、この画像が画像マトリクスのフォー
マットである場合には、一旦、画像フォーマット変換装
置3に転送して、記憶装置4にデータ格納するフォーマ
ットに変換する。このフォーマットは、図5に示したよ
うに画像を記憶装置4に格納できるように画像データを
配列したフォーマットである。まず、画像を一辺が他辺
の(記憶装置が1回当たりに読み書きするデータビット
数)/(1画素のデータビット数)倍の矩形回転単位領
域に分割し、さらにその矩形回転単位領域の他辺を一辺
とする正方形の最小回転領域に分割する。そして、図4
の例に従えば、この最小回転領域の各画素をある一定の
順(図4では左上を起点にZ順)に配置する。このと
き、上述したように矩形回転単位領域にある各最小回転
領域の同一位置に対応したデータを一定の順に配列す
る。そして、この画像フォーマットに変換した画像デー
タは画像転送装置2を介して記憶装置4に書き込まれ
る。
【0028】次に、記憶装置4からデータを読み出して
画像回転装置5で回転処理を行う。バッファメモリ11
に記憶された画像データに対する回転処理を、図6に示
すフローチャートを用いて説明する。制御部6内には、
最小回転領域内の各画素データの位置をカウントする手
段である画素位置カウンタと、画像の矩形回転単位領域
の位置をカウントする手段である領域位置カウンタを有
する。
【0029】まず、画素カウンタを初期化する(ステッ
プS1)。領域位置カウンタから、矩形回転単位領域の
左上の回転前の先頭番地STを計算する(ステップS
2)。更に回転後の矩形回転単位領域の左上の回転前の
先頭番地STを計算する(ステップS3)。先頭番地S
Tをアドレスカウンタ9にセットし、変換テーブル10
に変換処理をさせずに、順にST+0,ST+1,ST
+2,ST+3を指定して、データを読み出し、1矩形
回転単位領域の画像データをすべてバッファメモリ11
に書き込む。これは制御信号生成装置12を作動させ
て、記憶装置4に指示する(ステップS4)。
【0030】ここで、図7は、記憶装置4からデータを
読み出すときのアドレスアクセスのタイミングチャート
を示す。各データは連続した番地に格納されているの
で、ページモードで1回の行アドレスストローブ入力で
連続した列アドレスを与え、1矩形回転単位領域の画像
データをすべて読み出すことができる。従って、アクセ
ス毎に通常の行アドレスストローブ入力を行って列アド
レスストローブ入力を行う通常モードに比較し、アクセ
スタイムが減少し、高速アクセスが可能となっている。
例えば、図4の画像データを読み出すが場合は図6のよ
うにST+0〜ST+3を指定して、データ0,7,
1,8,2,9,3Aを読み出す。ここで、データは、
16進数で表現したものである。
【0031】次に、回転後の番地に変換してバファメモ
リ11から記憶装置4に画像データを書き込む(ステッ
プS5)。まず、データ格納先頭番地EDをアドレスカ
ウンタ9にセットし、順次ED+0,ED+1,ED+
2,ED+3という番地を生成する。これを変換テーブ
ル10により、右方向(時計回り)に90度回転した場
合のアドレスに変換する。すなわち、番地をED+1,
ED+3,ED+0,ED+2とする。そして、制御信
号生成装置13を作動させて、順にデータをバッファメ
モリ11から読み込んで、変換テーブル10で指定した
記憶装置4の番地にデータを書き込む。
【0032】図8は、このときの記憶装置4のタイミン
グチャートである。各データは連続した番地に格納され
ているので、1回の行アドレスストローブ入力で連続し
た列アドレスを与え、1矩形回転単位領域の画像データ
をすべて書き込むことができる。こうして、1矩形回転
単位領域のデータを回転処理して記憶装置4に書き込む
と、領域位置カウンタを増加させる(ステップS6)。
矩形回転単位領域の数が所定の画像に占める数に達する
まで、この動作を繰り返す(ステップS7)。
【0033】図9は、変換テーブルの説明図である。
(A)はその回路を示し、(B)は変換の表を示す。こ
の変換テーブルは、内部に回転角度と最小回転領域の画
素に対応した変換テーブルを記憶している。例えば、図
5に示す番地変換をするとすれば、領域番地0,1,
2,3は画像全体の番地の下位2ビットで表現できる。
(A)において、領域番地A1,A0に下位2ビットの
番地を入力し、変換テーブルで番地を変換後、Q1,Q
2の下位2ビットを出力する。他のビットはそのまま出
力することにより、回転後の番地へと変換できる。
【0034】ENは制御部により制御され、リードとラ
イト時に出力Q0,Q1を切り替える機能を果たす。具
体的には、図9(B)にあるように、記憶装置4がライ
ト時には、EN=0とし、入力されたA0,A1をその
まま出力する。記憶装置4がライト時には、EN=1と
し、回転後番地に変更して出力する。これは右に90度
回転した場合の変換テーブルであるが、各回転角度に対
応した回転後の番地を出力する変換テーブルを備えてお
り、回転角度によって選択できるようになっている。こ
の変換テーブルを記憶する容量は、4×4画素の領域で
は16ビット、8×8画素の領域では64ビットで済
む。前述した、データ配列の変換テーブルと比較すれ
ば、その記憶容量は大幅に減少する。
【0035】記憶装置4に格納された変換後のデータ
は、制御部の指示により読み出されて画像転送装置2に
出力される。このフォーマットは、矩形回転単位領域毎
に、その最小回転領域の同一領域番地のデータが順に読
み出されてくる。従って、番地に格納されている下位ビ
ットや上位ビットがどちらに配置されるかが分らなけれ
ば、画像マトリクスを形成できない。そこで、あらかじ
め回転角度を回転角度レジスタ7に記憶しておき、その
回転角度により、最小回転領域の配置方向を設定する。
【0036】図10及び図11を参照しながら、最小回
転領域の画像マトリクスへの配置を説明する。図4に示
した回転前の画像は、図10の(A)に示す形式である
が、これが記憶装置に格納された時点では、同一番地に
各最小回転領域のデータが格納されているので、(B)
に模式的に示すように、矩形回転単位領域内の各最小回
転領域の配置方向がわからない状態である。この形式
で、回転処理を行うと図11の(B)に示す配置に移動
するが、最小回転領域の配置方向は分らない状態であ
る。そこで、回転角度レジスタに記憶しておいた回転角
度から、最小回転領域の配置方向を設定する。これは、
制御部6によって設定され、画像フォーマット変換装置
3によって、図11の(A)に示すように白抜き部の下
側に斜線部を配置する。
【0037】<第2実施形態>図12は、本発明に係る
画像処理装置の第2実施形態を示すブロック図である。
この画像処理装置は、第1実施形態の構成とほぼ同じで
あるので、対応する部分には同一符号を付し、説明は省
略する。第2実施形態の特徴は、画像回転装置5内にお
いて、疑似階調変換装置13を設けて、複数の階調画像
に対して疑似階調処理を可能とした点である。
【0038】図13は、疑似階調変換装置13の詳細な
ブロック図を示す。疑似階調変換装置13は、データバ
ス切り替え回路15、領域内の階調の合計を計算する加
算器16、ラッチ17、割り算器18、疑似階調変換マ
トリクス19から構成される。疑似階調変換マトリクス
19は、ディザ法による疑似階調処理を行うための階調
パターンを記憶したものであり、一定エリアで階調を2
値の画像で表現する。有名なものにベイヤー型がある。
【0039】この画像処理装置の動作について説明す
る。図13に示すように、画像入力部1より入力された
画像は、画像フォーマット変換装置3によって、8×4
画素の矩形回転単位領域に分割され、その内部は、更に
4×4画素の2個の最小回転領域に分割される。記憶装
置4が1度に読み込むことができるデータ量、すなわち
1番地に記憶可能なデータ量は8ビットである。各画素
の階調は256階調の8ビットとすると、記憶装置4の
番地には1画素のデータが格納されることになる。記憶
装置4は2つエリアに区分けされ、一方のエリアにまず
データをすべて記憶する。
【0040】図12に示すように、制御部6からの指示
によりアドレスカウンタ9により番地を設定し、制御信
号生成装置12により記憶装置4から設定番地のデータ
を読み出す。データバス切り替え回路15を入力にきり
かえ、データを疑似階調処理回路13へ取り込む。加算
器16とラッチ17によって、最小回転領域内の画素す
べてのデータを合計する。1画素のデータ量は8ビット
であるので、最小回転領域内の16画素のデータをすべ
て合計すると12ビットとなる。
【0041】そのデータを割り算器18でデータ量(階
調)を4ビットに落とす。これは最小回転領域を2値化
して疑似階調した場合、4×4画素で表せる階調が16
階調であり、データ量としては4ビットだからである。
この階調データに対応する2値化画像を疑似階調マトリ
クスによって選択する。この2値化画像をデータバス切
り替え回路15により、出力して記憶装置4に格納す
る。こうして、画像全体について、疑似階調変換を行
う。その後は、上述した画像回転処理を同様の方法で画
像回転を行う。
【0042】この疑似階調処理は、矩形回転単位領域で
処理を行うので、回転処理と同様に記憶装置4の格納領
域が連続しているため、図14に示すように、ぺージモ
ードといった高速処理が可能となる。
【0043】
【発明の効果】請求項1及び請求項3の本発明によれ
ば、画像を、一辺が他辺の(記憶装置が1回当たりに読
み書きするデータビット数)/(1画素のデータビット
数)倍である矩形回転単位領域に均等分割し、前記矩形
回転単位領域を、前記他辺を一辺とする正方形の最小回
転領域に分割し、前記矩形回転単位領域内の各最小回転
領域の同一位置にある画像データを、最小回転領域の一
定の配列順に前記記憶装置の同一番地に格納して、矩形
回転単位領域のデータを記憶装置の連続した番地に置く
ことができるので、ページモードのような高速な処理が
可能となる。また、矩形回転単位領域のサイズと記憶装
置の格納方式を変えることにより、複数の階調の画像に
も容易に対応でき、更に特別なデジタル回路なども不要
で、装置の規模を小さくでき且つ経済的にも有利であ
る。
【0044】請求項2の発明によれば、疑似階調処理
は、矩形回転単位領域で処理を行うので、回転処理と同
様に記憶装置4の格納領域が連続しているため、ぺージ
モードといった高速処理が可能となる。
【0045】請求項4の発明によれば、矩形回転単位領
域の回転処理を番地変換テーブルによって行うため、回
転処理を高速且つ小規模に行うことができる。
【0046】請求項5の発明によれば、回転レジスタを
設けることにより、回転処理したデータを画像マトリク
スに戻すことなく、連続した処理が可能となるので、高
速処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像回転変換処理装置の第1実施
形態を示すブロック図である。
【図2】(A)及び(B)は、画像の回転を示す説明図
である。
【図3】(A)及び(B)は、矩形回転単位領域の回転
を示す説明図である。
【図4】矩形回転単位領域の回転を具体的に示す説明図
である。
【図5】回転処理後の回転格納番地とデータを示す説明
図である。
【図6】矩形回転単位領域のデータの記憶装置に対する
書き込み読み出しを説明するフローチャートである。
【図7】記憶装置からデータを呼び出すタイミングチャ
ートである。
【図8】記憶装置にデータを書き込むタイミングチャー
トである。
【図9】(A)及び(B)は、変換テーブルを示す説明
図である。
【図10】(A)及び(B)は、回転前の画像マトリク
スと記憶装置に格納する形式を示す説明図である。
【図11】(A)及び(B)は、回転後の画像マトリク
スと記憶装置に格納する形式を示す説明図である。
【図12】本発明に係る画像回転処理装置の第2実施形
態を示すブロック図である。
【図13】疑似階調処理回路を示すブロック図である。
【図14】階調変換処理を行う場合に記憶装置に対して
読み書きするタイムチャートである。
【符号の説明】
3 画像フォーマット変換装置 4 記憶装置 5 画像回転装置 6 制御部 7 回転角度レジスタ 9 アドレスカウンタ 10 変換テーブル 11 バッファメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に画素が配置された2次元
    の画像を記憶装置に記憶し、その画像データを処理する
    ことにより回転後の画像を得る画像処理方法において、 前記画像を、一辺が他辺のn倍である矩形回転単位領域
    に均等分割し、そのnは(前記記憶装置が1回当たりに
    読み書きするデータビット数)/(1画素のデータビッ
    ト数)で表される整数であり、 前記矩形回転単位領域を、前記他辺を一辺とする正方形
    の最小回転領域に分割し 、 前記矩形回転単位領域内の各最小回転領域の同一位置に
    ある画像データを、最小回転領域の一定の配列順に前記
    記憶装置の同一番地に格納し、 画像回転後の番地に前記記憶装置の番地を変換し、 前記記憶装置から画像デ−タを読み出す場合に、前記一
    定の配列順に従って最小回転領域を配列することを特徴
    とする画像回転処理方法。
  2. 【請求項2】 前記最小回転領域を単位として疑似階調
    変換を行うことを特徴とする請求項1記載の画像回転処
    理方法。
  3. 【請求項3】 マトリクス状に画素が形成された2次元
    の画像を記憶装置に記憶し、その画像データを処理する
    ことにより回転後の画像を得る画像処理装置において、 前記画像を、一辺が他辺のn倍である矩形回転単位領域
    に均等分割し、そのnは(前記記憶装置が1回当たりに
    読み書きするデータビット数)/(1画素のデータビッ
    ト数)で表される整数であり、また前記矩形回転単位領
    域を、前記他辺を一辺とする正方形の最小回転領域に分
    割し、前記矩形回転単位領域内の各最小回転領域の同一
    位置にある画像データを、最小回転領域の一定の配列順
    に前記記憶装置の同一番地に格納する形式に変換する画
    像フォーマット変換装置と、 前記最小回転領域内の回転後の番地に変換する番地変換
    テーブルと、 前記番地変換テ−ブルによって変換した領域番地に回転
    後の最小番地を加算して、前記記憶装置の番地を変換す
    る番地変換手段と、 前記記憶手段から読み出した画像データを前記最小回転
    領域の一定の配列順に従って配列する手段と、からなる
    画像回転処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶装置に対して書き込み又は読み
    出すときは、記憶装置の番地を回転後の番地に変換する
    番地変換テーブルを備えたことを特徴とする請求項3記
    載の画像回転処理装置。
  5. 【請求項5】 回転角度を記憶するレジスタと、該レジ
    スタが記憶している回転角度によって最小回転領域の配
    置を行う手段とを備えた請求項3記載の画像回転処理装
    置。
JP8014582A 1996-01-30 1996-01-30 画像回転処理方法及びその装置 Pending JPH09212639A (ja)

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