JPH09212469A - ロック転送制御回路 - Google Patents

ロック転送制御回路

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JPH09212469A
JPH09212469A JP8016746A JP1674696A JPH09212469A JP H09212469 A JPH09212469 A JP H09212469A JP 8016746 A JP8016746 A JP 8016746A JP 1674696 A JP1674696 A JP 1674696A JP H09212469 A JPH09212469 A JP H09212469A
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transfer
command
signal
system bus
bus
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JP8016746A
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Masakazu Nakamura
正和 中村
Makoto Okazaki
眞 岡崎
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は各プロセッサがローカルバスを介して
バスインタフェース制御回路と接続され相互にシステム
バスにより接続されたシステムのロック転送制御回路に
関し,システムバスへのコマンド送信の許可待ちの時シ
ステムバスをロックしたコマンドを受信してそのアンサ
を出力する場合のスタックを防止することを目的とす
る。 【解決手段】システムバスへの転送要求信号を作成する
送信要求信号作成部にローカルバスからのコマンド及び
アンサの転送開始信号の発生に応じてシステムバスへ対
応する転送要求信号を発生して保持する手段を備え,コ
マンドの転送開始信号が発生してコマンド送信要求を発
生した後,システムバスをロックした状態でローカルバ
スからアンサ送信要求が発生してその状態を検出すると
転送要求保持部を反転してコマンド転送要求を取下げて
システムバスへアンサ転送要求の信号を発生するよう構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はローカルバスがイン
ターロック転送でシステムバスがタイムスプリット転送
を用いるマルチプロセッサシステムにおけるロック転送
制御回路に関する。
【0002】プロセッサ(CPU)がそれぞれローカル
バスに接続され,各ローカルバスがバスインタフェース
制御回路を介してシステムバスと接続されたマルチプロ
セッサシステムにおいて,システムバスに対してロック
転送のコマンド(オーダと呼ばれる場合もある)を送出
すると,転送先のバスインタフェース制御回路でコマン
ドを実行してアンサを送り返してきて転送元でアンサを
受信するまでシステムバスがロックされる。バスインタ
フェース制御回路は,ロックがかかる前に送ったコマン
ドに対するアンサを先出しする機能を備えているが,ロ
ーカルバスからのコマンドをシステムバスに送信しよう
としてシステムバス使用の許可待ちの状態で,他からシ
ステムバスを介してロック転送モードでコマンドを受信
すると,そのロック転送のコマンドに対するアンサを出
力しなければならないが,ローカルバスからのコマンド
が送信待ちのため,アンサを送信できなくなってバスス
タックとなり,その改善が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図12は従来のマルチプロセッサシステ
ムの構成図である。図12において,CPU0〜CPU
2はプロセッサ,LM0〜LM2はローカルメモリ,L
B0〜LB2は対応するプロセッサCPU及びローカル
メモリLMが接続されたローカルバス,SBはシステム
バス,BIF0〜BIF2は各ローカルバスとシステム
バスの間のコマンド(オーダ),アンサ,ステータス等
のデータやアドレスの転送制御を行うバスインタフェー
ス制御回路(BIF0〜BIF2)である。
【0004】各ローカルバスLB0〜LB2は,インタ
ーロックでシステムバスはタイムスプリット転送(コマ
ンドやアンサを送信してステータスを受け取ると他のバ
スインタフェース制御回路にシステムバスを開放する転
送)であるが,システムバスをロックした場合は,コマ
ンドを送信してアンサを受け取るまでシステムバスを他
から使用できない。
【0005】CPU0からLM1に対してリードアクセ
スを送信し,システムバスへコマンド(オーダ)を送信
しようとする時,他からロック転送(システムバスをロ
ック状態にする転送)によるコマンド(オーダ)を受信
した場合のアクセスを以下に説明する。 (1) CPU0からLM1にリードオーダを発行する。 (2) バスインタフェース制御回路BIF0がリードオー
ダを受信する。 (3) CPU2がLM0に対してロック転送モードでライ
トオーダを発行する。 (4) バスインタフェース制御回路BIF2がライトオー
ダを受信する。 (5) バスインタフェース制御回路BIF2がシステムバ
スにライトオーダを送信する。 (6) バスインタフェース制御回路BIF0がリードオー
ダをシステムバスに送信しようとしてバス使用権要求信
号を図示されないシステムバス用のバスアービタ(バス
調停回路)に送信するが,この時バスインタフェース制
御回路2のオーダ送信要求が先に許可されているので送
信許可待ちとなる。 (7) バスインタフェース制御回路0がシステムバスから
ライトオーダを受信する。 (8) CPU0からリードオーダのアクセスはシステムバ
スがロック状態であるため,システムバス用のバスアー
ビタによりリトライ(再試行)を指示して追い返す。 (9) バスインタフェース制御回路BIF0はローカルバ
スにライトオーダを送信する。 (10)LM0がライトオーダを受信する。 (11)LM0がオーダに対するアンサをローカルバスLB
0に送信する。 (12)バスインタフェース制御回路BIF0がライトアン
サを受信する。 (13)上記(8) で追い返されたCPU0のリトライアクセ
スを受信する。 (14)バスインタフェース制御回路BIF0がライトアン
サをシステムバスに送信しようとするが,先に送信しよ
うとしているリードオーダの送信待ちの状態なので,ア
ンサ送信用を出力することができない。 (15)送信元バスインタフェース制御回路BIF2は,ロ
ックアンサを待ち続けるが,先に送信しようとしている
リードオーダが送信待ちの状態なので,アンサ送信要求
を出力することができない。 (16)CPU2がアンサを受信しないとシステムバスのロ
ックを解除しないので,システムバスで他のアクセスを
受け付けることができないためスタックする。
【0006】図13は従来のバスインタフェース制御回
路の構成図であり,この構成は本願と同一出願人により
提案された発明である『バス・インタフェース制御方
式』(特開平5−314061号公報)に記載されてい
る。
【0007】図13において80はローカルバスであり
図示省略されているが上記図12と同様に対応するプロ
セッサやローカルメモリが接続されている。81はバス
インタフェース制御回路(BIF),82はローカルバ
ス制御回路,82aはローカルバスからのコマンド(オ
ーダ)やアンサ(他のプロセッサからのコマンドに対す
るアンサ)を受信する制御を行うローカルバス受信制御
部,82bはローカルバスへ送られるコマンドやアンサ
(このローカルバスに接続するプロセッサからシステム
バスへ送信されたコマンドに対するアンサ)をローカル
バスへ送信する制御を行うローカルバス送信制御部,8
3はシステムバスへ送信するコマンドとアンサを格納す
るための各バッファ83a,83bにより構成される送
信バッファ,84はシステムバスから受信したコマンド
とアンサを格納するための各バッファ84a,84bに
より構成される受信バッファ,85はシステムバス制御
回路,86はシステムバスへコマンドやアンサを送信す
る制御を行うシステムバス送信制御部,87はシステム
バスからコマンドやアンサを受信する制御を行うシステ
ムバス受信制御部,88はシステムバスである。
【0008】上記図13に示すバスインタフェース制御
回路の中のシステムバス制御回路85に含まれる従来の
システムバス送信制御部と関連する構成を図14に示
す。図14において,860はコマンド/アンサ送信制
御部,861はコマンド(オーダ)送信開始検出部,8
62はアンサ送信開始検出部,863はシステムバスデ
ータとしてコマンドかアンサの何れかを選択するコマン
ド/アンサ出力選択部,864は折り返し試験設定信号
によりコマンドまたはアンサをバスインタフェース制御
回路で折り返して試験を行う折り返し試験制御部,86
5は送信したコマンドまたはアンサに対する受信側から
送られてくるステータスを判定して正常かエラーかを判
定する送信データ受信判定部である。
【0009】866はシステムバスのデータ(コマン
ド,アンサ等)を転送する線路のゲートスイッチ(伝送
方向の制御とゲートのオン・オフの制御を行う),86
7はシステムバス制御信号(バス転送のスタートを表す
信号SBSやバス転送ブロックの終了を表す信号SB
K,システムバスロック信号SLOC等)を転送する線
路のゲートスイッチ,868は受信完了通知(ステータ
ス)の送受信を行うためのゲートスイッチであり,シス
テムバス受信制御部(上記図13の87)により制御さ
れる。また,コマンド送信バッファ83a,アンサ送信
バッファ83bは図13に示す同じ符号に対応する。
【0010】図14の動作を概説すると,ローカルバス
から受信したコマンドは,送信バッファ83(図13)
のコマンド送信バッファ83aに書き込まれ,その結果
としてコマンド書き込みアドレスが更新され,コマンド
/アンサ送信制御部860に通知される(bで示す)。
コマンド/アンサ送信制御部860では,これとコマン
ド送信開始検出部861のコマンド送信検出出力によっ
て,システムバスに送信するためのコマンド転送要求信
号(RQL)を出力する。これが,システムバスのバス
アービタ(図示せず)によって転送許可されると,バス
アービタから転送要求許可信号(GRM)が入力され,
これにより転送を開始する。転送は,システムバスにデ
ータを出力するため,コマンド送信バッファ83aの内
容を,コマンド/アンサ出力選択信号gで選択し,出力
バス制御信号(DRMO)によってバスをアクティブに
してデータを転送する。また,バスにデータを転送する
と同時にシステムバス制御信号であるSBS(バス転送
のスタートを表す信号)とSBK(バス転送ブロックの
終了を表す信号)のバスをアクティブにしてシステムバ
スに出力する。
【0011】データを転送した結果,送信先から受信し
たデータの受信完了通知(ステータス)が返送される。
この通知を送信データ受信判定部865で判定し,正常
に送信されているかを判断する。もし,正常に送信され
ていない場合は,送信エラー通知信号(STERR)が
コマンド/アンサ送信制御部860に供給され,これを
受けると送信したコマンドを再送するリトライ動作を行
う。
【0012】リトライ動作はその回数をカウントしてお
り,ある規定値をもって送信を中断し,送信相手先の受
信エラーであることを示す送信エラーをローカルバスに
通知する。
【0013】また,バスインタフェース制御回路には折
り返し試験を行うための折り返し試験制御部864があ
る。折り返し試験は次のように行われる。図13,図1
4の構成において,折り返し試験が設定されると,ロー
カルバスから設定するコマンドの送信先は,バスインタ
フェース制御回路自身である。この折り返し試験設定信
号が図14の折り返し試験制御部864に設定され,折
り返し試験で送信されるコマンドをローカルバスから受
信すると,バスインタフェース制御回路はコマンド送信
バッファ(図13の83a)にコマンドを書き込み,シ
ステムバス送信制御部からシステムバスに転送要求を出
力する。折り返し試験なので,転送要求許可信号(GR
M)は出力されず,折り返し試験制御部864から折り
返し試験転送要求許可信号(TGRM)を自ら出力し
て,コマンド/アンサ送信制御部860(この構成は後
述する図15に示す)に供給する。
【0014】これによりコマンド/アンサ送信制御部8
60はシステムバスに送信バッファのコマンドを送信す
る(送信先は自分自身)。送信されたコマンドは,シス
テムバス受信制御部(図13の87)を介してコマンド
受信バッファ(図13の84a)に受信され,正常であ
れば正常を表すステータスを作成してアンサ送信バッフ
ァ(図13の83b)に設定して,システムバス送信制
御部(図13の86)はそのアンサデータを読み出し
て,アンサをシステムバスに出力する。システムバス受
信制御部では,このアンサを受信して,アンサを受信し
た時のステータスを出力し,システムバス送信制御部で
このステータスを受信して転送アクセスを完了する。一
方,システムバスからアンサを受信してバッファに書き
込んだ後,ローカルバスへアンサを読み出して,ローカ
ルバスのアクセスが完了する。このように,折り返し試
験の動作は,バスインタフェース制御回路内でデータが
折り返される。
【0015】図15は上記図14に示すコマンド/アン
サ送信制御部860の内部構成である。図15におい
て,90はバス出力制御部,91は送信制御信号作成
部,92は転送要求信号作成部,93はリトライカウン
ト部,94は送信バッファ読み出しアドレス制御部,9
5はステータス受信を行うための送信データ受信判定タ
イミング生成部である。
【0016】バス出力制御部90は,送信開始REQ信
号が出力されて転送要求信号または折り返し試験許可信
号が出力されると,バスコントロール信号DRMOと信
号DRMが出力され,信号DRMOにより図14に示す
システムバスがアクティブとなりシステムバスにデータ
と制御信号が出力され,制御信号の転送タイミング信号
DRMにより送信制御信号作成部91が駆動され,シス
テムバス制御信号SBS,SBKを発生する。
【0017】送信制御信号作成部91は,送信開始RE
Q信号,転送要求許可信号(GRME)から送信制御信
号SBS(バススタート),SBK(データ転送数カウ
ント信号によるブロック信号)を生成し,折り返し試験
の時に有効となる試験用バススタート信号も生成する。
【0018】送信要求信号作成部92は,後述する図1
6にその構成を示すが,コマンド(オーダ)送信開始検
出部(図14の861)及びアンサ送信開始検出部(図
14の862)で検出したそれぞれの送信開始信号によ
り,システムバスにコマンドかアンサの送信を行うため
のコマンド転送要求信号(RQL)またはアンサ転送要
求信号(RQH)の作成を行う。また,コマンド送信開
始とアンサ転送開始が同時に発生した場合,上記の本願
と同一出願人により提案された発明(特開平5−314
061号公報)に記載された技術によりアンサ送信を先
に行うためアンサ先出し選択制御機能を備えている。
【0019】リトライカウント部93は,図14に示す
送信エラー通知信号(STERR)の数をカウントし,
カウント数が規定値を越えると,カウントオーバフロー
信号を出力し,リトライするのを止めてエラー通知を行
う指示を出力する。
【0020】送信バッファ読み出しアドレス制御部94
は,ローカルバスで受信したデータが送信バッファ(コ
マンド/アンサ)に書き込まれ,その書き込みアドレス
と読み出しアドレスを比較してどちらのバッファからデ
ータを出力するか判定し,バッファから読み出すための
読み出しアドレスを出力する。さらにバッファの転送が
完了した時,転送完了通知,転送するデータのブロック
信号の元となるデータ転送数カウントの信号を出力す
る。また,送信エラー通知信号(STERR)により,
リトライ制御でのデータの再送を行うためのアドレス制
御,カウントオーバフローによりデータの送信を取り止
めて,次のコマンド/アンサを送信状態とするようアド
レスの制御を行う。
【0021】送信データ受信判定タイミング生成部95
は,データ転送数カウント信号により,受信されるステ
ータスの開始・終了タイミングを生成する。図16は従
来の送信要求信号作成部(図15の92)の構成,図1
7は従来の送信要求信号作成部のタイムチャートであ
る。
【0022】図16において,a,d,k,nはオア回
路,c,e,f,i,j,mはアンド回路,p,qはナ
ンド回路,b,g,h,l,oはフリップフロップ回路
(FFという)である。
【0023】送信要求信号作成部は,ローカルバスから
のコマンド(オーダ)送信開始検出部及びアンサ送信開
始検出部の何れかの信号が発生すると,対応するFFl
又はFFoがセットされて,ナンド回路pまたはqの出
力が立ち下がってコマンド転送要求信号(RQL)また
はアンサ転送要求信号(RQH)が発生し,システムバ
スに送られる。この転送要求信号を受け取ったシステム
バスのバスアービタ(図示省略)から転送要求許可信号
(GRM,GRME)が発生すると,FFg及びFFo
がセットされて,その出力によりナンド回路pまたはq
の出力が立ち上がってネゲートされる。アンド回路e,
fはコマンド送信開始検出信号とアンサ送信開始検出信
号が同時に発生した場合に,コマンド転送要求信号RQ
Lを禁止し,アンサ転送要求信号RQHを優先させるた
めの回路である。
【0024】図17のA.のタイムチャートの例では,
コマンド転送開始が検出されて,コマンド転送要求信号
RQLがアサートされ,これに対し転送要求許可信号G
RM,及び信号GRMの信号を保持するFFg(図1
6)から発生する信号GRMEがアサートされると,コ
マンド転送要求信号RQLがネゲートされる。
【0025】図17のB.のタイムチャートの例は,ロ
ーカルバスからコマンド転送要求が発生した後,それ以
前にシステムバスをロックして外部(他のCPU)から
転送されたコマンドを受け取ってローカルバスでそのコ
マンドが実行された結果が得られて,その結果をアンサ
としてシステムバスへ転送する要求が発生した場合であ
る。B.に示すようにコマンド転送開始検出信号が先に
発生した後にアンサ送信検出信号が発生しても,上記図
16の回路により転送要求許可信号GRMが発生しない
とコマンド転送要求信号RQLはアサートされ続け,シ
ステムバスがコマンド送信後にアンサが戻って来ないシ
ステムバスロック状態では他のコマンドは受け付けられ
ず,転送要求許可信号GRMが発生しない。この場合,
後から発生したアンサ転送要求信号RQHはアサートさ
れない。
【0026】図18はシステムバスへのコマンド(オー
ダ)送信と相手側からのステータス(受信結果の状態)
の受信で構成する従来の2サイクルの送信動作のタイム
チャートである。
【0027】上記図13〜図16に示す構成で実行さ
れ,転送開始REQ信号の発生により,コマンド転送要
求信号RQLがアサート(有効化)された後,転送要求
許可信号GRMがアサートされて転送を開始する。SB
S,SBSOはシステムバスへの送信スタートを表し,
SBK,SBKOは送信信号の終端を表す送信ブロック
信号である。コマンド送信バッファ(図13,図14の
83a)から読み出しアドレスにより読み出されたコマ
ンド及びデータ(C/AとDで表示)が出力バス制御信
号DRMOにより開いたシステムバスデータとして出力
される。この後,システムバスに接続された相手装置で
このシステムバスデータの受信状態(正常に受信された
かエラーかを表す)を含むステータス信号(ST)が送
信されてくると,これを送信データ受信判定部(図14
の865)で受信して判定する。
【0028】図18の例では,最初の送信で相手から送
信エラー通知信号(STERR)が受信されてリトライ
動作により再度同一コマンドが送信されて,その2度目
のステータス信号が正常(ST)を表し,転送を終了す
る。
【0029】図19は折り返し試験時の送信動作のタイ
ムチャートである。この場合,コマンド転送要求信号R
QLをアサートした後に折り返し試験設定信号がアサー
トされたとしても,転送要求許可信号GRMがアサート
されないが,図14の折り返し試験制御部864からG
RMの代わりに折り返し試験転送要求許可信号TGRM
をアサートする。この転送許可信号がアサートされると
折り返し試験用のコマンドの転送を開始し,これを自バ
スインタフェース制御回路で受けとって折り返し試験を
行う。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上記図9〜図16に示
す従来の構成によれば,バスインタフェース制御回路内
にあるシステムバス送信バッファからコマンド(アン
サ)またはアンサを読み出す場合,書き込みがコマンド
送信バッファとアンサ送信バッファの両方に存在する時
はアンサを先に読み出す構成となっていた。ところが,
コマンドをシステムバスに送信しようとしてシステムバ
スにコマンド送信要求信号を出力し,送信許可待ちであ
るとき,他からロック転送モードでのオーダを受信して
しまった場合,受信したロック転送のオーダに対するア
ンサを出力しなければならない。しかし,ローカルバス
から受信しているオーダをシステムバスに送信しようと
して許可待ちであるので,そのオーダが送信されなけれ
ば次の動作に移行できない。この場合,システムバスの
ロックがアサートされていると,先にロックのオーダを
出力したアクセスが完了するまで他のエレメントにバス
使用権が与えられない。従って,オーダを送信しようと
したままアンサを返送することができず,システムバス
がスタックする。
【0031】本発明は上記のように,システムバスへの
コマンド送信の許可待ちの時システムバスをロックして
オーダを受信した時にオーダのアンサを出力することが
できない場合を含めて如何なる条件でロック転送を行っ
てもシステムバスがスタックすることなく転送を可能と
するロック転送制御回路を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の原
理構成図,図2は本発明の第2の原理構成図である。図
1において,1はバスインタフェース制御部内のシステ
ムバス制御回路(図13の85に対応),2はシステム
バス制御回路1に設けられたシステムバス送信制御部,
3はコマンド/アンサ送信制御部,4は送信要求信号作
成部,4aはシステムバスのロック転送時の転送要求検
出部,4bは入力信号に応じて2つの出力端子からコマ
ンド送信要求信号とアンサ送信要求信号を発生する転送
要求保持部である。
【0033】図1に示す本発明の第1の原理構成の場
合,システムバスに対してローカルバスからコマンドの
送信要求が発生すると送信要求信号作成部4では,コマ
ンド(オーダ)転送要求保持部4bがセットされて一方
の端子からコマンド転送要求信号(RQLで表示)が発
生するが,その後でシステムバスを介して他のバスイン
タフェース制御回路からシステムバスのロックを指示し
たコマンドが入力されて,ローカルバスに転送された状
態では,コマンド転送要求信号(RQL)はシステムバ
スがロックされているため許可されない。他のバスイン
タフェース制御回路からのコマンドが実行されて実行結
果であるアンサが発生し,ローカルバスからアンサ送信
開始信号が出力されると,システムロックの状態でコマ
ンド転送要求の後にアンサ送信要求が発生した状態をロ
ック転送時の転送要求検出部4aで検出する。その検出
出力は転送要求保持部4bの状態を反転する入力として
作用し,転送要求保持部4bは状態を反転してアンサ転
送要求信号(RQH)の出力を発生し,コマンド転送要
求信号(RQL)を停止させる。
【0034】これにより,コマンド転送要求信号(RQ
L)が取り下げられ,システムバスロック状態における
アンサ転送要求信号(RQH)は受け付けられて,アン
サ転送が実行される。この後,先に取り下げられたコマ
ンドの転送要求信号(RQL)を出力すると,ロックが
解除されているので,コマンドの転送開始となる。
【0035】次に,図2において,1〜3は上記図1の
各符号と同じであり,システムバス送信制御部2におい
て,3はコマンド/アンサ送信制御部,5は折り返し試
験制御部,6は送信データ受信判定部,7はシステムバ
ス受信制御部,8は送信バッファである。また,コマン
ド/アンサ送信制御部3内の,3aはシステムバスのゲ
ートを制御する信号を発生するバス出力制御部,3bは
システムバスへ送信する制御信号を生成する送信制御信
号作成部(上位図1の4と構成が異なる),3cはコマ
ンド(アンサ)及びアンサの転送要求信号を作成する送
信要求信号作成部,3dはリトライカウント部,3eは
送信バッファの読み出しアドレスを制御する送信バッフ
ァ読み出しアドレス制御部である。
【0036】図2に示す本発明の第2の原理構成の場
合,ローカルバスからのコマンドがバスインタフェース
制御部のコマンド送信バッファ8に格納され,システム
バス送信制御部2の送信要求信号作成部3cからコマン
ド転送要求信号(RQL)が発生した後,システムバス
受信制御部7がシステムバスから他のプロセッサからの
コマンドを,システムバスをロックした状態(システム
バスの制御線の1つであるシステムバスロック転送指示
信号(SLOC)がアサートされた状態)で受信する
と,そのコマンドはローカルバスへ送られ,ローカルバ
スからそのコマンドの実行結果であるアンサがローカル
バスからアンサ送信バッファ8bに設定されて,アンサ
転送開始信号が発生する。この場合,システムバスは上
記のシステムバスからのコマンド受信時にロックされて
いるため,ローカルバスからのコマンドの送信要求の方
が先に発生してもそのコマンドの転送許可(図示されな
いバスアービタから)が発生しない。
【0037】この時,折り返し試験制御部5では,シス
テムバスロック信号(SLOC),コマンド送信要求信
号がアサートされた状態であることを検出すると,ダミ
ー転送許可信号発生部5aが駆動され,折り返し試験を
疑似するダミー転送許可信号を発生すると共にリトライ
マスク信号を発生する。この時コマンド送信バッファ8
の転送要求が行われており,ダミー転送許可信号が発生
すると,送信バッファ読み出しアドレス制御部3eの制
御によりコマンド送信バッファ8aからコマンドが読み
出されてシステムバスへ出力されるが,この時バス出力
制御部3aはダミー転送許可信号が入力されてシステム
バスへのデータの出力を禁止して,コマンド送信バッフ
ァ8aのコマンドはシステムバスへ出力されない。
【0038】このダミーのコマンド転送後に相手からの
ステータスを受信するタイミングにステータスが受信で
きないので送信データ受信判定部6から送信エラー通知
信号を発生する。この送信エラー通知信号は,リトライ
カウント部3dへ入力してリトライ動作の個数をカウン
トしようとするが,折り返し試験制御部5から上記した
リトライマスク信号が供給されているのでリトライカウ
ント部3dはカウントを行わない。
【0039】また,送信エラー通知信号は送信バッファ
読み出しアドレス制御部3eに供給されることにより,
先に送信(ダミー送信)されたコマンド送信バッファ8
aの再送信が指示される。これによりコマンド送信を再
び開始することを表す信号が発生する。送信要求信号作
成部3cでは先にアンサの送信開始信号とリトライのコ
マンドの送信開始信号が同時に発生した状態を検出する
と,従来のシステムバスのロック転送のコマンドを実行
した時のアンサの送信開始信号と,ローカルバスから発
生したコマンドの送信開始信号が同時に発生した場合に
はアンサを優先して送信する機能が働いて,アンサ送信
要求信号を出力し,これに応じて転送要求許可信号GR
Mが発生すると,送信バッファ読み出しアドレス制御部
3eの制御によりアンサ送信バッファ8bからアンサが
読み出されてシステムバスへ送信される。
【0040】このアンサの送信が終了すると,コマンド
送信バッファ8aのコマンドの送信が可能となり,転送
が実行される。
【0041】
【発明の実施の形態】図3は実施例1の構成図,図4は
実施例1のタイムチャートの例である。この実施例1
は,上記図1に示す本発明の第1の原理構成に対応し,
バスインタフェース制御回路のシステムバス送信制御部
(図13)に設けられたコマンド/アンサ送信制御部
(図15)の送信要求信号作成部として構成されてい
る。
【0042】図3において,40b,40k,40l,
40oは遅延型のフリップフロップ回路(FF)であ
り,40jはJK型のフリップフロップ(JKFF)で
あり,40a,40e,40i,40nはオア回路,4
0r,40qはナンド回路,40c,40d,等の他の
回路はアンド回路である。
【0043】図4のタイムチャートの例により実施例1
の送信要求信号作成部の動作を説明する。コマンド送信
開始検出部の信号が最初にアサートされるとアンド回路
40dから1クロック期間“H”(high) となる出力を
発生し(図4の(1)),アンド回路40f,40hを経由
してJKFF40jの端子Jを駆動する(図4の(2),
(3)),これによりJKFF40jの出力端子Qが“H”
となり(図4の(4)),反転出力端子XQが“L”(low)
となる(図4の(5))。このタイミングにおいて,オア回
路40nの“H”の出力によりFF40oがセットされ
て出力端子Qが“H”となり(図4の(7)),この時転送
要求許可信号(GRME)が“L”であるため,ナンド
回路40qからのコマンド転送要求信号(RQL)は
“L”となりシステムバスへ有効な信号として供給さ
れ,ナンド回路40rの出力であるアンサ転送要求信号
(RQH)は“H”となる。
【0044】この状態は,システムバスのロック転送指
示信号(SLOCF)が“H”のまま解除されない状態
であるため(ロック転送で発行されたコマンドのアンサ
が返ってないため),このコマンド転送要求信号(RQ
L)はシステムバス側で受け付けられない。この後,ロ
ーカルバス側でアンサが得られてアンサ送信開始検出部
の信号が“H”になると,アンド回路40pの出力が
“H”となり(図4の(8)),これがオア回路40iを通
って(図4の(9)),JKFF40jの入力端子Kに供給
されて,JKFF40jの状態は反転されて端子Qの出
力が“L”となり,端子XQの出力が“H”になる。こ
の場合,ナンド回路40qと40rの出力がそれぞれ反
転して,アンサ転送要求信号(RQH)が“L”になっ
てシステムバスへ有効な信号として供給される。
【0045】システムバスはこのアンサ転送要求信号
(RQH)を受け付けて,転送要求許可信号(GRM)
を“H”にし,FF40kがセットされてアンド回路4
0mの出力が“H”になって(図4の(10),ナンド回路
40rの出力である転送サ送信要求信号(RQH)が
“H”になって転送要求を停止する。このように,シス
テムバスがロック転送状態の時に,ローカルバスからの
コマンド転送開始が検出された後,ローカルバスからの
アンサ転送開始が検出された場合にシステムバスがスタ
ックするのを防止することができる。
【0046】図11は実施例2の構成を示す。この実施
例2は上記図2に示す発明の第2の原理構成に対応す
る。図5は実施例2によるシステムバス制御回路の構成
図である。
【0047】図5において,2はシステムバス制御回路
の中の送信制御部,20〜28は送信制御部を構成する
各部であり,上記図14に示す従来例の符号860〜8
68に対応し,20は本発明による構成を備えたコマン
ド/アンサ送信制御部(図7乃至図10に内部の構成を
説明),21はオーダ(コマンド)送信開始検出部,2
2はアンサ送信開始検出部,23はコマンド/アンサ出
力選択部,24は本発明による新たな構成を備えた折り
返し試験制御部,25は送信データ受信判定部,26は
システムバスデータのゲートスイッチ,27はシステム
バス制御信号のゲートスイッチ,28は受信完了通知
(ステータス)のゲートスイッチである。コマンド送信
バッファ83a,アンサ送信バッファ83bは上記図1
3に示す送信バッファ83内に設けられた83a,83
bと同じである。
【0048】図5の構成では,折り返し試験制御部24
にシステムバスロック信号(SLOCで表示)が入力さ
れ,折り返し試験制御部24からダミー転送要求許可信
号(DMGRMで表す)及びリトライマスク信号(RT
YMSKで表す)が発生する点が示され,コマンド/ア
ンサ送信制御部20はこの信号に応じてダミーの折り返
し試験動作を開始する構成を備えている。
【0049】図6は折り返し試験制御部(図5の24)
の構成であり,本発明による新たに付加された構成を示
し,従来からの折り返し試験の構成は図示省略されてい
る。図6において,D型のフリップフロップ(以下FF
という)24iは,送信スタート信号SBS,送信ブロ
ック信号SBKは送信を行っていないとそれぞれ
“L”,“H”の状態であるため,オア回路24eの2
つの入力は“L”でありその出力は“L”となる。一
方,システムバスが他のプロセッサからのロック転送に
よるコマンドを受信した後でシステムバスロック信号
(SLOC)がアサートされて(アンサが送り返されて
いない状態),ローカルバスから発生したコマンドを送
信するためのオーダ(コマンド)転送要求信号が発生し
ており,且つ転送開始信号(REQ:オーダ,アンサを
含む転送開始信号)及びアンサ送信要求信号がアサート
されているので,アンド回路24dから“H”が発生し
て,アンド回路24g,オア回路24hを介してFF2
4iに“H”がセットされる。これにより,FF24i
の反転出力端子が“L”になってダミー転送要求許可信
号(DMGRM)が有効となる。
【0050】また,アンド回路24jは上記アンド回路
24dと同じ論理動作を行い,アンド回路24jから
“H”が発生するとオア回路24kを介してFF24m
がセットされ,端子Qから“H”が発生し,これにより
リトライマスク(RTYMSK)が有効となる。
【0051】図7はコマンド/アンサ送信制御部(図5
の20)の構成であり,符号30〜35は上記図15に
示す従来のコマンド/アンサ送信制御部の構成に示す各
符号90〜95と同じ名称であり,30はバス出力制御
部,31は送信制御信号作成部,32は送信要求信号作
成部,33はリトライカウント部,34は送信バッファ
読み出しアドレス制御部,35はステータス受信を行う
ための送信データ受信判定タイミング生成部(図5の2
5を含む)である。
【0052】上記図6の折り返し試験制御部から発生し
たダミー転送要求許可信号(DMGRM)とリトライマ
スク信号(RTYMSK)は図7のバス出力制御部30
と送信要求信号作成部32へ入力し,リトライマスク信
号(RTYMSK)はリトライマスク信号(RTYMS
K)のリトライカウント部33と送信バッファ読み出し
アドレス制御部34へ供給され,図8乃至図10にそれ
らの各部の構成を示す。
【0053】図8はバス出力制御部(図7の30)の構
成である。図8において,FF20aは出力バス制御信
号(DRMO)を発生する回路であるが,上記のダミー
転送要求許可信号(DMGRM)が発生してもFF20
aに何ら影響を与えない。このため,ダミー転送要求許
可信号(DMGRM)が発生してもシステムバスの各ゲ
ートスイッチ(図5の26,27)はオンにならず,コ
マンド等のデータや制御信号は外部へ送信できない。
【0054】一方,FF20bはナンド回路20dの入
力にダミー転送要求許可信号(DMGRM)が入力され
ており,この信号が“L”になると(この時,他の転送
許可信号GRM及び折り返し試験転送要求許可信号(T
GRM)が何れもネゲートされて“H”とする),ナン
ド回路20cの出力が“H”となって,アンド回路20
dへ入力し,アンド回路20dの他方の入力が“H”で
ある(送信開始REQ信号が“H”で転送完了通知信号
SCADENDが“L”)ため,FF20bがセットさ
れて,出力端子Qから制御信号の転送タイミング信号
(DRM)がアサートされる。この信号は,送信制御信
号作成部(図7の31)に供給される。
【0055】送信制御信号作成部31(図7)は,制御
信号の転送タイミング信号(DRM)により駆動され
て,図7に示すように送信制御信号(送信開始信号SB
S,送信ブロック信号SBK)を発生して,コマンドの
送信を行う。但し,この場合は上記したように出力バス
制御信号(DRMO)がアサートされないので,システ
ムバスが閉じた(オフ)状態であるためデータはシステ
ムバスから出力されない。このダミーの転送動作を実行
すると,送信データ受信判定タイミング生成部35(図
7)で判定タイミングが生成されてステータスの受信判
定の動作が行われる。この場合,ダミーの転送であるた
め相手からステータスが返ってこないため,送信エラー
通知信号(STERR:ステータスエラー)が発生し,
コマンド/アンサ送信制御部20(図5)へ入力する。
具体的には,送信エラー通知信号(STERR)は図7
に示すリトライカウント部33と送信バッファ読み出し
アドレス制御部34へ入力する。
【0056】図9はリトライカウント部(図7の33)
の構成である。図9に示すようにリトライカウンタ部は
リトライカウンタ33a,カウントクリア制御部33
b,リトライカウント制御部33cとで構成され,通常
はリトライ受信判定タイミングの時に送信エラー通知信
号(STERR)が発生するとリトライカウント制御部
33cはリトライカウンタ33aをカウントアップし,
送信エラー通知ではなく,正常なステータスの場合はカ
ウントクリア制御部33bからカウントクリア信号を発
生する。本発明によるダミー転送要求許可信号(DMG
RM)と同時に発生したリトライマスク信号(RTYM
SK)は,アンド回路33dに反転して入力されるの
で,送信エラー通知信号(STERR)をマスクする働
きをする。これにより,リトライカウンタ33aはダミ
ーの転送動作を行った時にエラーが発生してもカウント
を行わず,カウントオーバフロー(障害発生を表示す
る)になることを防止する。一方,送信エラー通知信号
(STERR)は図7に示す送信バッファ読み出しアド
レス制御部34へ供給されると,内部構成は図示されな
いが従来と同じ機能によりリトライ動作が開始され,バ
ス要求信号の使用要求を発生し,コマンド送信バッファ
(図5の83a)の読み出しアドレスを元に戻す。これ
により,図7に示すコマンド送信開始信号が再びアサー
トされる。この状態を図7の送信要求信号作成部32に
おいて検出するとアンサ送信のための制御を開始する。
【0057】図10は実施例2における送信要求信号作
成部(図7の32)の構成であり,上記図3に示す実施
例1の場合の構成とは異なる。図10において,コマン
ド(オーダ)送信開始検出部21,アンサ送信開始検出
部22はそれぞれ図2に示すようにコマンド送信バッフ
ァ83a,アンサ送信バッファ83bの送信開始状態を
表す信号を検出する。上記に説明したダミー転送動作に
対して送信エラー通知信号(STERR)が発生したこ
とによりリトライの制御が送信バッファ読み出しアドレ
ス制御部34(図7)により開始されると,コマンド送
信開始検出部21で新たにコマンド送信開始の検出出力
が発生し,システムバスの使用要求も新たに発生する。
また,この時,システムバスからのコマンドの実行によ
り発生したアンサがアンサ送信バッファ83bにセット
されていて待機中であるため,アンサ送信開始検出部2
2からも検出出力が発生している状態である。
【0058】この状態は図10の点線で囲んだアンサ先
出し選択制御部により検出される。すなわち,このアン
サ先出し選択機構は従来から備えられた機能であり,オ
ア回路32aで何れかの検出信号が立ち上がって“H”
になると,アンド回路32cから“H”の信号が発生し
てアンド回路32d,32eに供給される。アンド回路
32d,32eはアンサ転送検出信号が“H”になる
と,アンド回路32eが優先してオンとなり,オア回路
32nを介してFF32oに信号“H”がセットされ
て,オア回路32pから転送開始REQ信号を発生する
と共にアンド回路32rに供給される。一方,ナンド回
路32fに供給されたダミー転送要求許可信号(DMG
RM)はダミーの転送終了で“H”になっており,ナン
ド回路32fからは“L”が発生しており,アンド回路
32rからアンサ転送要求信号RQHが“L”となって
アサート状態になる。
【0059】この後,転送要求許可信号GRMが発生す
ることにより,バス出力制御部(図7の30,図8)で
バス出力制御信号(DRMO),転送タイミング信号
(DRM)が発生し,送信バッファ読み出しアドレス制
御部34等が動作してシステムバスにアンサ送信バッフ
ァ83b(図5)の内容が転送される。
【0060】このアンサの転送が終了するとコマンド送
信バッファ83aに格納されていたコマンドの転送を開
始することができる。図11は実施例2によるロック状
態におけるコマンド先行時のアンサ送信動作のタイムチ
ャートの例である。
【0061】このタイムチャートは上記に説明した各信
号の時間関係を明確に示すもので,(1) はクロック信
号,(2) はオーダ(コマンド)送信開始信号,(3) はア
ンサ送信開始信号を示しこの例ではオーダ送信開始信号
の後から発生している。(4)は送信開始(REQ)信
号,(5) はコマンド転送要求信号(RQL),(6) はア
ンサ転送要求信号(RQH),(7) はダミー転送要求許
可信号(DMGRM),(8) は転用要求に対してシステ
ムバスのバスアービタ(図示されない)から発生する転
送要求許可信号(GRM),(9) は送信スタート信号
(SBS),(10)は送信ブロック信号(SBK),(11)
はオーダ用(コマンド)送信バッファの読み出しアドレ
スと内容(コマンドとデータ),(12)はアンサ送信バッ
ファの読み出しアドレスと内容(アンサとデータ),(1
3)はシステムバスデータであり点線で囲んだ部分はダミ
ー(システムバスから送信されない),(14)は出力バス
制御信号(DRMO),(15)は相手側から送られてくる
ステータス信号,(16)は送信先エラー通知信号(STE
RR), (17) はコマンドまたはアンサを転送した時に
発生する転送完了通知信号(SCADEND),(18)は
コマンドまたはアンサの転送とそれに対する相手からの
ステータスを受信すると発生する転送完了通知信号(T
REND),(19)はリトライマスク信号(RTYMS
K),(20)はシステムバスロック信号(SLOC)であ
り,この例では最初からアサートされた状態(“H”)
である。
【0062】上記図11のタイムチャートを概説する
と,オーダ(コマンド)転送要求信号((RQL)をア
サートした後,システムロック信号(SLOC)がアサ
ートされているので,転送要求許可信号(GRM)がア
サートされない。そこで,ロック転送における(3) に示
すアンサ送信開始信号がアサートされた時点で,(7) に
示すダミー転送要求許可信号(DMGRM)をアサート
する。この信号が出力されている期間は,(14)に示す出
力バス制御信号(DRMO)がアサートされず,システ
ムバスにはデータを出力しないが,内部的な(ダミー
の)転送を開始する。
【0063】実際には転送していないので,送信相手先
からはステータスが返送されないため,(16)に示す送信
先エラー通知信号(STERR)が発生して,再度オー
ダ(コマンド)を送信しようとする。このリトライ動作
を開始すると,アンサ先出し機能が動作して,(6) に示
すアンサ転送要求信号(RQH)がアサートされて,
(8) の転送要求許可信号(GRM)が発生し(“L”に
なる),(9) に示す送信スタート信号(SBS),(10)
に示す送信ブロック信号(SBK)及び(14)に示す出力
バス制御信号(DRMO)がアサートされることによ
り,(13)に示すようにシステムバスデータとしてコマン
ド, データが転送される。
【0064】
【発明の効果】本発明によればシステムバスへのコマン
ド送信の許可待ちの時システムバスをロックしたオーダ
を受信した時にオーダのアンサを出力することができな
い場合を含めて如何なる条件でロック転送を行ってもシ
ステムバスがスタックすることなく転送を可能とするこ
とができ,マルチプロセッサシステムのシステムバスの
転送効率が向上し,システムの品質及び性能を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の原理構成を示す図である。
【図3】実施例1の構成を示す図である。
【図4】実施例1のタイムチャートの例を示す図であ
る。
【図5】実施例2によるシステムバス制御回路の構成図
である。
【図6】折り返し試験制御部の構成を示す図である。
【図7】コマンド/アンサ送信制御部の構成を示す図で
ある。
【図8】バス出力制御部の構成を示す図である。
【図9】リトライカウンタ部の構成を示す図である。
【図10】送信要求信号作成部の構成を示す図である。
【図11】実施例2によるロック状態におけるコマンド
先行時のアンサ送信動作のタイムチャートの例を示す図
である。
【図12】従来のマルチプロセッサシステムの構成図で
ある。
【図13】従来のバスインタフェース制御回路の構成図
である。
【図14】従来のシステムバス送信制御部と関連する構
成を示す図である。
【図15】コマンド/アンサ送信制御部の内部構成を示
す図である。
【図16】従来の送信要求信号作成部の構成を示す図で
ある。
【図17】従来の送信要求信号作成部のタイムチャート
を示す図である。
【図18】従来の2サイクルの送信動作のタイムチャー
トを示す図である。
【図19】折り返し試験時の送信動作のタイムチャート
を示す図である。
【符号の説明】
1 システムバス制御回路 2 システムバス送信制御部 3 コマンド/アンサ送信制御部 4 送信要求信号作成部 4a ロック転送時の転送要求検出部 4b 転送要求保持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各プロセッサがインターロック転送を用
    いるローカルバスを介して対応するバスインタフェース
    制御回路と接続され,各バスインタフェース制御回路が
    タイムスプリット転送を用いるシステムバスにより接続
    されたマルチプロセッサシステムのロック転送制御回路
    において,バスインタフェース制御回路のシステムバス
    へのデータの送信制御を行うシステムバス送信制御部に
    設けられたシステムバスへの転送要求信号を作成する送
    信要求信号作成部は,ローカルバスからのコマンド及び
    アンサの転送開始信号の発生に応じてシステムバスへ対
    応する転送要求信号を発生して保持する転送要求保持部
    と,コマンドの転送開始信号が発生してシステムバスへ
    のコマンド転送要求を発生した後,システムバスをロッ
    ク転送状態でローカルバスからアンサの転送要求が発生
    するとその状態を検出するロック転送時の転送要求検出
    部とを備え,前記ロック転送時の転送要求検出部の出力
    により前記転送要求保持部を反転してコマンド転送要求
    を取下げてシステムバスへアンサ転送要求の信号を発生
    することを特徴とするロック転送制御回路。
  2. 【請求項2】 各プロセッサがインターロック転送を用
    いるローカルバスを介して対応するバスインタフェース
    制御回路と接続され,各バスインタフェース制御回路が
    タイムスプリット転送を用いるシステムバスにより接続
    されたマルチプロセッサシステムのロック転送制御回路
    において,バスインタフェース制御回路のシステムバス
    へのデータの送信制御を行うシステムバス送信制御部
    は,ローカルバスからコマンドが発生してシステムバス
    へのコマンド転送要求を出力した後,システムバスを介
    して外部からシステムバスロック転送によるコマンドを
    受信して該コマンドの実行によりローカルバスから対応
    するアンサの転送要求が発生すると,ダミー転送許可信
    号を発生するダミー転送許可信号発生部を備え,前記ダ
    ミー転送許可信号の発生により前記コマンドのダミーの
    送信に対し送信データ受信判定部からのエラーステータ
    スの検出により前記コマンドの送信動作のリトライを開
    始すると,コマンドとアンサの同時発生時にアンサを先
    出しする機能を備える送信要求信号作成部によりアンサ
    の送信要求信号を発生し,前記アンサのシステムバスへ
    の送信後に前記コマンドの送信を行うことを特徴とする
    ロック転送制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記ダミー転送許可
    信号の発生部は,前記ダミー転送許可信号を発生する回
    路と,リトライマスク信号を発生する回路とで構成さ
    れ,リトライマスク信号が発生すると,システムバスへ
    のコマンドまたはアンサの送信後に相手から送り返され
    るステータスがエラーステータスの時に起動されるリト
    ライ動作の回数をカウントするリトライカウンタのカウ
    ント動作を禁止することを特徴とするロック転送制御回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3において,前記ダミー転送許可
    信号発生部は,折り返し試験制御部に設けられ,少なく
    ともシステムバスからのシステムロック信号と,ローカ
    ルバスから発生したコマンドの転送要求信号とが共に出
    力された状態を検出することにより発生し,発生したダ
    ミー転送許可信号はバスの出力を制御するバス出力制御
    部に供給されると,バス出力制御部はデータのシステム
    バスへの出力を禁止することを特徴とするロック転送制
    御回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007087247A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Nec Electronics Corp バス制御システム
JP2013069063A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Fujitsu Ltd 通信ユニット及び情報処理方法
DE102016105694A1 (de) 2015-04-03 2016-10-06 Fanuc Corporation Bussystem mit Brückenschaltung zum Verbinden eines Interlock-Busses und eines geteilten Busses

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