JPH09211966A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09211966A
JPH09211966A JP1506296A JP1506296A JPH09211966A JP H09211966 A JPH09211966 A JP H09211966A JP 1506296 A JP1506296 A JP 1506296A JP 1506296 A JP1506296 A JP 1506296A JP H09211966 A JPH09211966 A JP H09211966A
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JP
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developer
regulating member
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carrier
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JP1506296A
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English (en)
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Nobuyuki Azuma
信之 東
Tetsuro Toyoshima
哲朗 豊島
Tadashi Iwamatsu
正 岩松
Hideaki Fujita
英明 藤田
Takayuki Yamanaka
隆幸 山中
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体上に現像剤の均一な薄層を形成
できるとともに十分な摩擦帯電を行うことができ、現像
剤担持体上の現像剤の搬送性を損なう事なく、現像時
に、より濃度が均一でかぶりを生じない高品質な画像を
安定して得ることができる現像装置を提供する。 【解決手段】 現像剤を担持する現像剤担持体と、前記
現像剤担持体に対して垂直に当接し、前記現像剤担持体
上の現像剤に電荷を与えて現像剤層を形成させる現像剤
規制部材と、該現像剤規制部材に当接力を与える加圧機
構とを有する現像装置において、前記現像剤規制部材と
前記現像剤担持体との当接位置は、前記現像剤規制部材
の中心線が、前記現像剤担持体の回転方向に対して上流
側に位置するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等を
利用した複写機・プリンタ・ファクシミリ等の現像装置
に関し、さらに詳しくは、現像剤担持体に均一な現像剤
層を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性あるいは非磁性1成分現像剤を用い
た現像装置としては各種のものが提案され、実用化され
ている。前記現像剤を用いた現像装置では、表面が移動
可能な現像剤担持体上に帯電した現像剤の薄層を形成
し、これを静電潜像保持体と対向する現像領域に搬送す
ることによって現像が行われる。この時、均一で十分な
濃度とかぶりのない高品質な画像を安定して得るには、
現像剤担持体上で、安定かつ均一に帯電した現像剤の薄
層を形成する必要がある。
【0003】現像剤担持体上に現像剤の薄層を形成する
手段としては、現像剤規制部材を用いることが一般的で
ある。この現像剤規制部材には、現像剤担持体に当接す
る方式において大きく2つの方式がある。その1つは片
持ち梁方式である。この方式は特開昭54−51848
号公報等、多くの形状が提案されている。一般的に片持
ち梁方式では、現像装置に取り付けられた金属製のバネ
性を有する薄板材と、この薄板材と現像剤担持体との間
に位置する軟弾性体とを一体的に形成している。そして
金属製の薄板材を撓ませ、その復元力によって現像剤規
制部材を現像剤担持体に当接している。
【0004】もう1つは直上方式であり、現像剤担持体
の法線方向に対して現像剤規制部材を当接する方式であ
る。一般的に直上方式では、バネ等からなる加圧手段を
用いることによって、現像剤規制部材を現像剤担持体に
当接している。この直上方式では、弾性ゴムからなる現
像剤担持体と金属製の現像剤規制部材とから構成されて
いる特開平3−77977号公報等が提案されている。
【0005】図を用いて詳しく説明する。図9は、従来
の片持ち梁方式による現像装置の一例を示す概略構成図
である。この現像装置は、非磁性1成分現像剤である現
像剤5を担持する現像剤担持体3と、現像剤担持体3に
現像剤5を塗布する現像剤供給部材4と、現像剤担持体
3に塗布された現像剤5を所望の層厚にする現像剤規制
部材2等から構成される。現像剤規制部材2は、現像剤
担持体3に当接するように配置された弾性部材22を有
する。
【0006】現像剤供給部材4によって現像剤担持体3
表面上に塗布され担持された現像剤5は、図9に示す例
では左回りに搬送される。弾性部材22を有する現像剤
規制部材2は自ら現像剤担持体3に圧接しており、現像
剤担持体3上の現像剤5は、現像剤規制部材2を通過す
る際に帯電及び層厚規制され、現像剤担持体3上に薄層
を形成する。続いて、静電潜像保持体1と対向する現像
領域へ搬送され、静電潜像自体の電界、もしくは図示し
ていない現像バイアス電界等の静電力により飛翔し、現
像される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】弾性部材からなる現像
剤担持体と金属製の現像剤規制部材を有する直上方式の
当接機構を用いた現像装置では、潜像担持体に対して非
接触で現像を行う場合に、現像剤担持体と潜像担持体間
の現像間隙を保持することが困難であるという問題点を
有する。また、金属製の現像剤担持体と弾性部材からな
る現像剤規制部材を有する直上方式の当接機構を用いた
現像装置では、現像剤担持体の回転による煽りを受けや
すく、現像剤担持体と現像剤規制部材の当接条件が変化
し、現像剤担持体上の現像剤の層形成を安定させること
が困難であるという問題点を有する。
【0008】片持ち梁方式の当接機構を用いた現像装置
では、弾性部材を有する現像剤規制部材と現像剤担持体
との当接部分において、弾性部材の硬度、現像剤担持体
との圧接方法及び現像剤担持体の偏心による影響を受け
やすく、また現像剤担持体の回転時に回転に伴う摩擦力
を受けるために、現像剤規制部材と現像剤担持体との当
接角がずれてしまうという問題点を有する。また、回転
によって現像剤規制部材を浮上させる力が働き、当初の
圧接力が得ることができなくなり、その結果、所望する
現像剤の層厚が得られず、さらには現像剤の擦り抜けや
帯電不良を引き起こすという問題点を有する。
【0009】本発明の目的は、先の現状に鑑み、現像剤
担持体上に現像剤の均一な薄層を形成できるとともに十
分な摩擦帯電を行うことができ、現像剤担持体上の現像
剤の搬送性を損なう事なく、現像時に、より濃度が均一
でかぶりを生じない高品質な画像を安定して得ることが
できる現像装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を解
決するために、現像剤を担持する現像剤担持体と、前記
現像剤担持体に対して垂直に当接し、前記現像剤担持体
上の現像剤に電荷を与えて現像剤層を形成させる現像剤
規制部材と、該現像剤規制部材に当接力を与える加圧機
構とを有する現像装置において、前記現像剤規制部材と
前記現像剤担持体との当接位置は、前記現像剤規制部材
の中心線が、前記現像剤担持体の回転方向に対して上流
側に位置することを特徴とする。
【0011】また、前記現像装置において、前記現像剤
担持体は金属製のスリーブからなり、前記現像剤規制部
材は金属製板状部材と前記現像剤担持体との当接側を形
成する弾性部材とから構成されること、または前記現像
剤担持体は弾性体からなり、前記現像剤規制部材は金属
製板状部材からなることを特徴とする。
【0012】さらに、前記現像装置において、前記現像
剤担持体を構成する金属製板状部材と弾性部材との間に
スポンジ層を設け、前記弾性部材の等価的な硬度を50
°以下(JIS A)とすることを特徴とし、前記現像
装置の外壁と前記現像剤規制部材の金属製板状部材との
取り付け部に、前記現像剤担持体に対して垂直方向に自
由度を持つ直動機構を形成したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の現像装置の実施
形態を示す断面図である。本現像装置は、図中時計方向
に回転する静電潜像担持体1に対向して設置されてい
る。現像装置は、非磁性1成分現像剤5を収納する現像
容器8と、現像剤5を担持する現像剤担持体3と、現像
剤5を現像剤担持体3に供給する現像剤供給部材4と、
現像剤規制部材2とを備えている。
【0014】現像剤規制部材2は現像剤5を規制する手
段であり、現像剤担持体3に対して垂直方向に当接し、
かつ図2に拡大して示すように、現像剤規制部材2の中
心線が現像剤担持体3の回転方向に対して上流側に位置
するように配置される。これにより、現像剤規制部材2
と現像剤担持体3とで構成される現像剤5の貯留部分が
拡大されることになる。
【0015】現像剤供給部材4によって現像剤担持体3
上に供給された現像剤5は、現像剤担持体3の回転によ
り現像剤規制部材2近傍に搬送される。この現像剤5
は、現像剤規制部材2によって搬送量を規制され、現像
領域に搬送される。この時、現像剤規制部材2によって
規制された現像剤5は、現像剤規制部材2と現像剤担持
体3とで構成される現像剤貯留部に蓄えられる。現像剤
貯留部に蓄えられた現像剤5は、その貯留量が増加する
と自然落下し、現像容器内に収納される。
【0016】現像領域に搬送された現像剤5は、現像剤
担持体3と対向する位置に非接触で配設された静電潜像
保持体1に、現像剤担持体3と静電潜像保持体1間に作
用する飛翔電界によって飛翔し、現像を行う。
【0017】現像終了後の現像剤担持体3上の現像剤5
は、飛翔した部分と飛翔しなかった部分とが混在してい
る。このような現像剤5はさらに搬送され、現像剤供給
部材との接触領域に到達し、新たな現像剤5が現像剤担
持体3に供給される。
【0018】この時、先の現像領域で使用された部分と
使用されなかった部分とで、現像剤5の供給される量が
異なることがある。現像剤担持体3上に現像剤5が十分
供給されていなければ、十分な濃度が得られず濃度の均
一性も悪くなる。しかし、現像剤貯留部分に現像剤5が
十分に蓄えられていれば、現像剤担持体3の回転によっ
て、現像剤貯留部分に蓄えられている現像剤5が現像剤
規制部材2に引き込まれる。即ち、先に示した現像剤担
持体3上に十分な現像剤5が供給されなかった場合で
も、現像剤貯留部分に蓄えられている現像剤5を用いて
不足部分を補うことが可能になる。
【0019】図3に、現像剤規制部材2と現像剤担持体
3の当接位置による現像剤担持体3上の現像剤5の付着
量の測定結果を示す。この測定で使用した現像剤規制部
材2は、現像剤担持体3の軸方向に280mm、幅10
mm、厚さ2mm、硬度50°を有するシリコンゴムを
弾性部材22として使用したものである。また、弾性部
材22と接着されている金属製板状部材21には、ステ
ンレス鋼を用いている。そして、現像剤担持体3と現像
剤規制部材2とのニップ幅が約2mmとなるように現像
剤規制部材2を加圧する加圧機構7を調整している。
【0020】図3の測定結果から、現像剤規制部材2の
中心線が現像剤担持体3の中心線と一致する点(図中0
mm)から現像剤担持体3の回転方向に対して上流方向
に位置した場合に、現像剤5の付着量が安定している。
これは、現像剤規制部材2を上流側に位置させることに
より現像剤貯留部分が十分に確保され、貯留されている
現像剤5の量も十分であったためである。
【0021】逆に現像剤規制部材2の中心線が現像剤担
持体3の回転方向に対して下流方向に位置した場合、現
像剤5の付着量は不安定である。これは、現像剤貯留部
分が不十分であり、また現像剤5の流入方向に現像剤規
制部材2のエッジ部分が当接し、現像剤5が現像剤単持
体3上から掻き落とされてしまうためである。
【0022】以上のことから、現像剤規制部材2の中心
線の位置が現像剤担持体3の中心線に対して現像領域側
である下流側では、現像剤担持体3上の現像剤5の付着
量が少なく、現像領域の反対側、つまり上流側では、現
像剤5の付着量が多いことがわかる。したがって、現像
剤規制部材2と現像剤担持体3との当接位置は、現像剤
規制部材2の中心線を現像剤担持体3の中心線に対して
上流側にすることにより、現像剤規制部材2を通過する
前の現像剤5を供給しやすくなり、これにより現像剤5
を安定して現像領域に供給することができる。
【0023】図4は、図1で示した現像装置における一
部拡大図であり、現像剤規制部材2と加圧機構7とを示
す。現像剤規制部材2は、弾性部材22と金属製板状部
材21とから構成され、金属製のスリーブからなる現像
剤担持体3上に、バネ等の弾性体からなる加圧機構7に
より押し当てられる。
【0024】具体的には、現像装置のバネ固定部と現像
剤規制部材2との間で、バネ等の弾性体を永久歪みを発
生させない限度でたわませる。この時、バネ等の弾性体
には復元力が生じ、現像剤規制部材2と現像装置の弾性
体取り付け部との間で力が生じることになる。現像装置
のバネ等の取り付け部は固定端であり、現像剤規制部材
2は現像剤担持体3に対して垂直方向に自由度を持って
いるので、バネ等の取り付け部と現像剤規制部材2との
間に生じた力は、現像剤規制部材2を現像剤担持体3に
対して垂直方向に圧接する力となる。この時、現像剤規
制部材2を構成している金属製板状部材21の剛性が高
いことから、現像剤規制部材2を現像剤担持体3に対し
て垂直方向に圧接する力が均一に分布することになり、
金属製板状部材21に接着されている弾性部材22を均
一な当接力で現像剤担持体3に当接することが可能にな
る。
【0025】この結果、現像剤担持体3と現像剤規制部
材2との接触領域で均一な圧接力を安定して得ることが
でき、現像剤担持体3上で現像剤5の擦り抜けや帯電不
良が生じず、均一で薄い層厚の現像剤層を形成すること
ができる。このため、濃度が均一で、かぶりのない高品
質な画像を安定して得ることができる。
【0026】なお、現像剤担持体3をゴム等の弾性部材
で形成し、かつ現像剤規制部材2を金属製とした場合に
も同様の結果を得ることができる。
【0027】図5は、図1で例示した現像装置におい
て、現像剤規制部材2を構成している弾性部材22と金
属製板状部材21との接合部に、弾性部材22の硬度よ
りも低い硬度を持ったスポンジ層23を設けたものであ
る。このスポンジ層23により、現像剤担持体3に当接
する弾性部材22の硬度は等価的に低下する。このた
め、現像剤規制部材2と現像剤担持体3との当接位置で
は、スポンジ層23を用いない場合と比較すると、低加
圧力で同様のニップ幅を得ることができる。
【0028】従ってスポンジ層23を用いた場合、スポ
ンジ層23を用いなかった場合と比較して、現像剤担持
体3上の現像剤5に与える機械的ストレスを低減するこ
とができ、現像剤5の寿命を延ばすことができる。
【0029】現像剤規制部材2を構成している弾性部材
22と金属製板状部材21との接合部分に、弾性部材2
2よりも低い硬度を持つスポンジ層23を設けることに
よる弾性部材22の硬度変化を図6に示す。図6は、弾
性部材22としてシリコンゴム[硬度50°(JIS
A)]を使用し、前記シリコンゴムよりも低い硬度を持
ったスポンジ部材(スポンジ製テープ使用)を用いてス
ポンジ層23を構成し、現像剤規制部材2に接着されて
いる弾性部材22の硬度を測定した結果である。この時
の硬度の測定には、JIS硬度計を用いた。
【0030】図6より、金属製板状部材21に直接弾性
部材22を取り付けた場合には、現像剤規制部材2の硬
度は弾性部材22の持つ硬度よりも高くなっている。こ
れに対して、金属製板状部材21にスポンジ層を1層形
成すると現像剤規制部材2の硬度は低下し、スポンジ層
を2層とした場合には、現像剤規制部材2の硬度がさら
に低下する。従って、現像剤規制部材2の硬度は、金属
製板状部材21と弾性部材22との接合部分に設けるス
ポンジ層23によって、任意に設定することができる。
【0031】以上のことより現像剤規制部材2の弾性部
材22は、スポンジ層23によって現像剤担持体3に低
加圧力で均一に当接することが可能であり、また、現像
剤担持体3と現像剤規制部材2の当接部でのニップ幅を
低加圧力で長くすることが可能である。これにより現像
剤担持体3上の現像剤5は、現像剤規制部材2を通過す
る際に、機械的なストレスが少なく薄層として形成さ
れ、均一に帯電される。従って、現像剤規制部材2を通
過した現像剤5は、現像剤担持体3上で均一な薄層とし
て形成され、常時一定量の現像剤5が付着されて、現像
領域に搬送されることになる。
【0032】図7は図1で説明した現像装置において、
前記現像剤規制部材2を構成する金属製板状部材21と
前記現像装置の外壁との間に1方向に自由度を持つ直動
機構9を設け、現像装置の外壁と現像剤規制部材2とを
接合させた現像装置の説明図である。
【0033】一般的な現像装置では、現像剤担持体3の
回転とともに、現像剤担持体3の表面と現像剤規制部材
2との間で摩擦力が生じる。この摩擦力によって、現像
剤規制部材2の当接位置は、現像剤担持体3の静止中と
回転中で異なる場合がある。このような当接位置の変動
が生じるのは、現像剤担持体3と現像剤規制部材2との
間の摩擦力によって、現像剤規制部材2が現像剤担持体
3の回転方向に変位する、即ち煽りを受けるからであ
る。この煽りは、現像剤規制部材2が加圧機構7を備え
ている現像装置に固定されているため、前記の摩擦力に
よって現像剤担持体3の回転方向に生じた力に対して現
像剤規制部材2の任意の位置、もしくは加圧機構7の任
意の位置を中心にした回転移動となる。具体的には、図
8に示すように、矢印A方向に押し上げられる煽りが生
じる。
【0034】この結果、静止している現像剤担持体3と
現像剤規制部材2とのなす現像剤流入角をθ0とし、回
転時の現像剤担持体3と現像剤規制部材2とのなす現像
剤流入角をθ1とすれば、現像剤流入角は、θ0>θ1
なる。このため、現像剤担持体3の回転時には、現像剤
担持体3上の現像剤5の流入角が狭くなることになり、
現像剤規制部材2を通過し現像領域に到達する現像剤5
の量が不足する場合が生じる。また、この煽りは、現像
剤規制部材2と現像剤担持体3とが形成する現像剤貯留
部の領域を狭小化してしまう。従って、現像領域に搬送
された現像剤担持体3上の現像剤5は、現像に必要とさ
れる量に達しない場合がある。
【0035】このため図7に示す現像装置では、金属製
板状部材21と弾性部材22とから構成される現像剤規
制部材2を現像剤担持体3に対して垂線方向に当接し、
金属製板状部材21と現像装置の外壁との接合部に直動
機構8を設けている。
【0036】具体的には、金属製板状部材21及び現像
装置の側面に、一方向のみに自由度を持つ直動機構8を
設けている。この直動機構8は、スライドウエイ等を金
属製板状部材21と現像装置との間に取り付けるか、も
しくは図7に示すように、金属製板状部材21と現像装
置との取り付け部分の両者の部材に溝を構成し、この溝
に真球を挿入することによって直動機能を得ている。こ
のように、金属製板状部材21に直動機構8を設けてい
る現像装置は、現像剤規制部材2が一方向、具体的には
現像剤担持体3に対して垂線方向のみに変位が可能であ
るため、現像剤担持体3の偏心に対して追従性が向上す
る。また、現像剤担持体3の回転によって生じる現像剤
担持体3と現像剤規制部材2との摩擦による煽りに関し
ては、金属製板状部材21が直動機構8によって現像剤
担持体3の垂線方向の変位のみに規制されているため、
現像剤担持体の回転方向の力である煽りに関しては影響
を受けない。
【0037】従って、現像剤担持体3に偏心が生じてい
ても、直動機構によって常時安定した現像剤担持体3と
現像剤規制部材2とのニップ幅を得ることができ、現像
剤担持体3上の現像剤5は均一な層厚を維持できるた
め、現像剤5の帯電量の安定に寄与する。
【0038】図7に示した現像装置の現像剤担持体3の
材質をゴム等の弾性部材とし、且つ現像剤規制部材2の
材質が金属製とした場合であっても同様のことが言え
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
では、現像剤規制部材と現像剤担持体の当接位置を、現
像剤規制部材の中心線が現像剤担持体に対して上流側に
位置するようにしたことにより、現像剤担持体と現像剤
規制部材とからなる楔状の現像剤の貯留部分が拡大し、
現像剤の供給が安定する。それゆえに、黒ベタ等の現像
剤の消費量が多くなった場合でも、白抜け等の画質劣化
を招かず、常時安定して現像剤を供給することができ
る。
【0040】また、現像剤規制部材を剛性の高い金属製
板状部材と弾性部材とで構成することにより、加圧機構
を用いて圧接する際に生じる現像剤規制部材のたわみ量
を抑えることができる。このため、現像剤担持体と現像
剤規制部材との接触領域を安定させることが可能とな
る。
【0041】また、現像剤規制部材として剛性の高い金
属製板状部材を用いることにより、現像剤規制部材に作
用する荷重を均等に分散することができるため、現像剤
担持体に均一な圧接力で当接することが可能となる。こ
の結果、現像剤担持体上の現像剤は、部分的な摺り抜け
や帯電不良がなく、均一に薄層化される。
【0042】さらに、現像剤担持体と現像剤規制部材と
の接合部にスポンジ層を設けることにより、現像剤規制
部材を構成している弾性部材の等価的な硬度を減らし、
現像剤担持体の形状に現像剤規制部材の弾性部材をなじ
ませることができる。その結果、現像剤担持体と現像剤
規制部材との接触領域が拡大し、この接触領域を通過す
る現像剤の帯電量の安定と、現像剤の薄層化を行うこと
ができる。それゆえに、濃度が安定しカブリが無い画像
を常時安定して得ることができる。
【0043】また、現像剤規制部材を構成している金属
製板状部材と現像装置の外壁との間に直動機構を設け両
者を接合させることにより、現像剤担持体の回転による
現像剤規制部材の煽りの影響をなくし、また現像剤担持
体自身の偏心に対して、現像剤規制部材の追従性を確保
することができる。この結果、現像剤規制部材が現像剤
担持体の回転時に生じる煽りによって楔状の現像剤流入
口が狭小化することがなく、ニップ幅の変動もなくなる
ため、現像剤の供給量と帯電量を安定させことができ
る。したがって、高画質な出力画像を得られる現像装置
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を示す概略構成図である
【図2】図1における現像剤規制部材周辺部を示す断面
図である。
【図3】現像剤の付着量の測定結果を示す図である。
【図4】本発明の現像装置に係る現像剤規制部材及び加
圧機構を示す斜視図である。
【図5】本発明の現像装置に係る現像剤規制部材を説明
する図である。
【図6】現像剤規制部材を構成する弾性部材の硬度の測
定結果である。
【図7】直動機構を設けた現像装置を説明する概略構成
図である。
【図8】現像剤規制部材の変動を説明する図である。
【図9】従来の現像装置を説明する概略構成図である。
【符号の説明】
1 静電潜像保持体 2 現像剤規制部材 3 現像剤担持体 4 現像剤供給部材 5 現像剤 6 現像剤規制部材加圧機構 7 加圧機構 8 容器 9 直動機構 21 金属製板状部材 22 弾性部材 23 スポンジ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 英明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山中 隆幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を担持する現像剤担持体と、前記
    現像剤担持体に対して垂直に当接し、前記現像剤担持体
    上の現像剤に電荷を与えて現像剤層を形成させる現像剤
    規制部材と、該現像剤規制部材に当接力を与える加圧機
    構とを有する現像装置において、 前記現像剤規制部材と前記現像剤担持体との当接位置
    は、前記現像剤規制部材の中心線が、前記現像剤担持体
    の回転方向に対して上流側に位置することを特徴とする
    現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現像装置において、前記
    現像剤担持体は金属製のスリーブからなり、前記現像剤
    規制部材は金属製板状部材と前記現像剤担持体との当接
    側を形成する弾性部材とから構成されることを特徴とす
    る現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の現像装置において、前記
    現像剤担持体は弾性体からなり、前記現像剤規制部材は
    金属製板状部材からなることを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の現像装置において、前記
    現像剤担持体を構成する金属製板状部材と弾性部材との
    間にスポンジ層を設け、前記弾性部材の等価的な硬度を
    50°以下(JIS A)とすることを特徴とする現像
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載の現像装置に
    おいて、該現像装置の外壁と前記現像剤規制部材の金属
    製板状部材との取り付け部に、前記現像剤担持体に対し
    て垂直方向に自由度を持つ直動機構を形成したことを特
    徴とする現像装置。
JP1506296A 1996-01-31 1996-01-31 現像装置 Pending JPH09211966A (ja)

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WO2013094167A1 (en) 2011-12-21 2013-06-27 Canon Kabushiki Kaisha Developing device and process cartridge
US9213257B2 (en) 2011-12-21 2015-12-15 Canon Kabushiki Kaisha Small-sized developing device and process cartridge having stable developer regulation

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