JPH08160742A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08160742A
JPH08160742A JP6298437A JP29843794A JPH08160742A JP H08160742 A JPH08160742 A JP H08160742A JP 6298437 A JP6298437 A JP 6298437A JP 29843794 A JP29843794 A JP 29843794A JP H08160742 A JPH08160742 A JP H08160742A
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JP
Japan
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toner
regulating member
toner carrier
developing device
regulating
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Application number
JP6298437A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Koga
欣郎 古賀
Junichi Okada
潤一 岡田
Kenichi Kimura
健一 木村
Hitoshi Igarashi
人志 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 規制部材のトナー担持体への当接圧力ばらつ
きを低減し、画像濃度を一定に保ち、ジッタを低減す
る。 【構成】 規制部材55は、保持部材58にプレス半抜
き加工された凸部と係合して位置決めされ、保持部材5
8とL字状にプレス曲げ加工した押さえ部材57との間
に規制部材55を挟持してネジで締結される。トナー担
持体51を組み込むと、規制部材55には、許容曲げ応
力を超える応力が発生して永久変形を起こし、規制部材
55の撓み量を所定値以下にして規制部材55による圧
力の上限が制限される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンターやファクシ
ミリや複写機等の電子写真方式による画像形成装置に用
いられる現像装置に関し、さらに詳しくは、弾性の規制
部材を有する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体のトナーを用いて画像を顕像化する
現像装置では、一般に、トナー担持体上に薄層のトナー
層を形成するために、トナー担持体に対して規制部材を
弾性的に付勢して配設していた。このような弾性の規制
部材としては、特開昭54−43038号公報に開示さ
れるような腹当てによる規制部材や、特開昭62−17
774号公報に開示されるようなコーナーエッジを当接
させるような規制部材等、種々の規制部材が知られてい
る。しかし、このような現像装置では、規制部材を簡略
な構造とするため、片持ち梁構造の板バネを用いている
が、規制部材の圧力が板厚及び自由長の3乗に各々比例
するため、規制部材自身の寸法のバラツキや規制部材の
取り付け精度によっては、規制部材の圧力は最小値に対
して最大値が約2倍までバラツキを持ってしまう。この
ため、例えば、板厚により規制部材を選別したり、レー
ザー測長による精密な位置決めをしながら規制部材を高
精度に固定する必要があるため、繁雑な作業が増え、コ
ストアップになっていた。
【0003】一方、特開平3−249780号公報に開
示される現像装置は、現像ローラ(トナー担持体)位置
決め部、供給ローラ位置決め部、規制部材を現像ローラ
に移動可能に案内支持する支持部とが一体状に形成され
た位置決め部材により、各部材の位置決め精度の向上を
図ったものであるが、規制部材を付勢する弾性体を別個
に設けなければならず部品点数が増加し組立が繁雑にな
ることと、規制部材とこの案内部とのガタにより規制部
材の位置や規制部材の圧力が変動して画像濃度に変動を
きたしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、小型化に適した簡略な構造の規制部材で、規制部材
をトナー担持体に付勢する圧力のバラツキを低減するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、一定の画像濃度
を保ち、カブリ(背景部へのトナー付着)の少ない画像
を形成することにある。さらに、本発明の他の目的は、
トナー担持体を回動させるのに要するトルクが安定な現
像装置を提供することにある。さらにまた、本発明の他
の目的は、トルクを安定させて装置の騒音を低減すると
共にジッタ等の画像不良を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の現像装置は、ト
ナーを搬送するトナー担持体、トナー担持体に対して弾
性的に付勢されトナー担持体上に薄層のトナー層を形成
する規制部材、規制部材を保持する保持部材、とを有す
る現像装置において、規制部材の曲げ強さと略等しい曲
げ応力を規制部材に発生するように、トナー担持体及び
規制部材及び保持部材を配設することを特徴とする。
【0006】また、本発明の現像装置は、保持部材に取
り付けられた規制部材がトナー担持体に当接したときに
規制部材に永久変形を発生させることを特徴とする。
【0007】さらに、本発明の現像装置は、規制部材を
樹脂またはゴムまたはエラストマーで形成することを特
徴とする。
【0008】さらにまた、本発明の現像装置は、規制部
材を金属薄板で形成することを特徴とする。
【0009】さらにまた、本発明の現像装置は、保持部
材でトナー担持体を位置決めするとともに回動自在に支
持することを特徴とする。
【0010】さらにまた、本発明の現像装置は、保持部
材及びトナー担持体及び規制部材を一体に構成しユニッ
ト化することを特徴とする。
【0011】さらにまた、本発明の現像装置は、トナー
担持体にトナーを供給する供給部材を保持部材により位
置決めするとともに回動自在に支持することを特徴とす
る。
【0012】さらにまた、本発明の現像装置は、保持部
材及びトナー担持体及び規制部材及び前記供給部材を一
体に構成しユニット化することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の上記の構成によれば、規制部材の取り
付け精度が向上し規制部材の付勢圧力を一定にでき、取
り付け精度が悪いものについても許容曲げ応力(曲げ強
さ)を超えたものについては強制的に変形させて許容曲
げ応力と略等しい曲げ応力を発生させて規制部材の圧力
を一定値以下に保つことができる。このように規制部材
の圧力及び位置を一定にすることにより、トナー担持体
上のトナー搬送量を一定にすることができ、画像濃度を
一定にすることができる。ところで、一般にカブリはト
ナー搬送量の増大に伴って悪くなるが、トナー搬送量を
一定にできるため、カブリの少ない画像を形成すること
ができる。また、規制部材による荷重を安定させてトル
クの変動を小さくすることができる。
【0014】また、組立持に規制部材を永久変形させ
て、許容曲げ応力状態で使用することにより規制部材の
圧力を永久変形する応力で一定にできる。
【0015】さらに、規制部材を樹脂またはゴムまたは
エラストマーで形成することにより、トナーの帯電極性
や必要な帯電量に応じて種種の材質の選択が可能なだけ
でなく、許容曲げ応力が小さいため規制部材による圧力
を弱めに制御してトナーに与えるダメージを低減するこ
とができる。
【0016】さらに、規制部材を金属薄板で形成するこ
とにより、許容曲げ応力が大きいため規制部材による圧
力を強めに制御できるだけでなく、規制部材に電荷が蓄
積することなく安定してトナーを帯電することができ
る。
【0017】さらに、保持部材で規制部材及びトナー担
持体を位置決めすることにより、規制部材の撓み量のバ
ラツキを小さくして規制部材の圧力変動及びばらつきを
低減できるため、トルク変動を低減し画像濃度を一定に
することができる。
【0018】さらに、保持部材及びトナー担持体及び規
制部材を一体に構成しユニット化することにより、各部
材の位置決め精度を向上するだけでなく、容易な取扱及
び組立ができる。
【0019】さらに、保持部材で供給部材を位置決めす
ることにより、供給部材とトナー担持体との相対位置精
度を向上することができるため、供給部材から規制部材
に送られるトナーの量を一定にできるだけでなく、供給
部材によるトルクの変動を小さくすることができる。
【0020】さらに、保持部材及びトナー担持体及び規
制部材及び供給部材を一体に構成しユニット化すること
により、現像装置の主要構成部材の位置決め精度を向上
して安定な画像濃度を維持できるだけでなく、容易な取
扱及び組立ができる。
【0021】
【実施例】そこで以下に図示した実施例について説明す
る。
【0022】図1は、一成分磁性トナーを用いた本発明
の現像装置の第一の実施例を示す断面概観図である。
【0023】図において符号11は、現像部材一式を収
容するケースで、このケース11には、その内部にトナ
ー12を搬送するトナー担持体13が配設され、またこ
の一側には、トナー12を薄層規制するとともに摩擦帯
電する弾性の規制部材15が保持部材18を介して配設
され、さらに他側には、現像後のトナー12を回収し飛
散を防止するシール部材16が腹の面でトナー担持体1
3と摺接するように配設される。トナー12は、トナー
担持体13の内部に配設した磁石ローラ14の磁気力に
よりトナー担持体13に吸引され、規制部材15により
トナー層が1〜2層に薄層化されると同時に、規制部材
15及びトナー担持体13との間の摩擦帯電により所定
の極性に帯電される。このようにして所定のトナー搬送
量に薄層化され、かつ、所定の極性に帯電されたトナー
12は、静電潜像と対向した部分で、現像バイアス電源
17により、−350〜−550Vの直流電圧に100
0〜2000Vp-pの交流電圧を重畳した電圧をトナー
担持体13に印加して、現像電界に応じた所定のトナー
量を画像パターン部に移行させて現像される。尚、図中
矢印Aは、トナー担持体13の回転方向を示すものであ
る。
【0024】特に、規制部材15の支持構造について図
2を用いて説明する。図2(a)は、規制部材を現像装
置に装着する前の状態を示す断面図であって、平板状の
規制部材15は保持部材18に接着して形成される。但
し、規制部材15は、保持部材18を介さずに、直接、
ケースに接着して部品点数を削減することも可能である
が、規制部材15の位置決め精度は剛性の高い保持部材
を介して固定する方が高い精度が得られる。図2(b)
は、規制部材を現像装置に装着した状態を示す断面図で
あって、図示しないケースに保持部材18を固定された
弾性の規制部材15の変形によって、所定の圧力で図示
しないトナー担持体に押圧される。図2(c)は、一
旦、現像装置に装着した規制部材を取り外した状態を示
す断面図であって、許容曲げ応力を超えて変形を受けた
規制部材15は解放状態にしても永久変形を発生してい
る。例えば、規制部材15としてウレタン樹脂を用いた
場合、許容曲げ応力は約40[N/mm2]であるが、
板厚2[mm]、自由長10[mm]とすると、図2
(b)の状態では、撓みが5[mm]で固定端側に最大
曲げ応力が75[N/mm2]発生し、規制部材15は
許容曲げ応力まで応力を緩和するように永久変形を生じ
図2(c)の状態に変形する。このように規制部材15
を永久変形させて使用することにより、許容曲げ応力を
上限として一定の規制圧力を得ることができる。尚、予
め規制部材15に永久変形を与えておいて許容曲げ応力
以下の範囲で規制部材15を使用することも可能であ
る。
【0025】このように、規制部材15を許容曲げ応力
を超えて現像装置に装着することにより、規制部材15
の取り付け精度が悪いものについても、許容曲げ応力を
超えたものについては、強制的に変形させて許容曲げ応
力と略等しい曲げ応力を発生させて規制部材15の圧力
を一定値以下に保つことができる。従って、規制部材1
5の圧力及び位置を一定にすることにより、トナー担持
体上のトナー搬送量を一定にすることができ、画像濃度
を一定にすることができる。一方、カブリについては、
トナー搬送量を一定にし、かつ、トナーを薄層化して安
定して所定の極性に帯電できるため、カブリの少ない画
像を形成することができる。また、規制部材15による
圧力を安定させてトルクの変動を小さくすることができ
る。さらに、組立時に規制部材15を永久変形させれ
ば、許容曲げ応力以下の状態で規制部材15を使用でき
るため、規制部材15の圧力を永久変形する応力以下の
範囲で一定にすることもできる。
【0026】ここで、規制部材15は、トナーを薄層化
し所定の極性に帯電させるためには、1〜10g/m
m、好ましくは2〜6g/mmの圧力でトナー担持体1
3に摺接するように配設され、トナー12を1〜2層程
度に薄層化し均一に負帯電させるものである。この規制
部材15は、トナーを摩擦帯電しつつ薄層化して、均一
な現像を行うことはもとより、未帯電のトナーや過剰量
のトナーを現像部へ送り込むことがないため、画像濃度
が一定でカブリの少ない画像を形成することができる。
【0027】図3は、一成分非磁性トナーを用いると共
にトナー供給部材をトナー担持体に隣接して配設した本
発明の現像装置の第二の実施例を示したものである。
【0028】図3において、現像部材一式を収容するケ
ース31には、その内部にトナー32を搬送するトナー
担持体21が配設され、またこの一側には、トナー32
を薄層規制するとともに摩擦帯電する弾性の規制部材2
5が保持部材28を介して配設され、さらに他側には、
現像後のトナー32を回収し飛散を防止するシール部材
26が腹の面でトナー担持体21と摺接し自由端が現像
装置内部に向かうように配設され、さらに他側には、ト
ナー32をトナー担持体21に供給するトナー供給部材
23がトナー担持体21と摺接するように配設される。
ケース31の内部のトナー32は、トナー供給部材23
により攪拌されつつ、トナー担持体21上に擦りつけら
れて供給され、次に、規制部材25によりトナー層が1
〜2層に薄層化されると同時に、規制部材25及びトナ
ー担持体21との間の摩擦帯電により所定の極性に帯電
され、静電潜像と対向した部分でトナー32が移行し潜
像を顕像化する。現像が終了すると、現像されなかった
トナーは、シール部材26により再度トナー担持体21
に擦りつけられ、シール部材26及びトナー担持体21
との間の摩擦帯電により所定の極性に再帯電される。以
降これを繰り返して潜像を継続して現像する。
【0029】なお、図中符号22は、トナー担持体21
を支持する金属シャフトであり、金属シャフト22のま
わりに導電性のゴムを固着させてさらに導電性の表層を
コーティングしてトナー担持体21を構成する。同様
に、符号24は、トナー供給部材23を支持する金属シ
ャフトであり、金属シャフト24のまわりに導電性の発
泡部材を固着させてトナー供給部材23を構成する。ま
た、図中矢印Aは、トナー担持体21の回転方向を示
し、矢印Bは、トナー供給部材23の回転方向を示すも
のである。さらに、図中符号27は、現像バイアス電圧
を印加する現像バイアス電源で、この現像バイアス電源
27は、−200〜−400Vの電圧をトナー担持体2
1に印加してトナー32による潜像の顕像化を促進する
とともに、現像バイアス電源27は、シール部材26及
びトナー供給部材23及び規制部材25にも接続されて
おり、トナー32とそれぞれの部材との間の摩擦帯電に
より発生した電荷が、それぞれの部材に蓄積することが
ない。
【0030】特に、規制部材25の支持構造について図
4を用いて説明する。図4(a)は、規制部材を現像装
置に装着する前の状態を示す断面図であって、平板状の
規制部材25は保持部材28にネジ等の締結手段により
固設される。但し、規制部材25は、保持部材28を介
さずに、直接、ケースに固定して部品点数を削減するこ
とも可能であるが、規制部材25の位置決め精度は剛性
の高い保持部材を介して固定する方が高い精度が得られ
る。図2(b)は、規制部材を現像装置に装着した状態
を示す断面図であって、保持部材28を一端を固定され
片持ち梁構造の弾性の規制部材25の変形によって、規
制部材25は所定の圧力で図示しないトナー担持体に押
圧される。図2(c)は、一旦、現像装置に装着した規
制部材を取り外した状態を示す断面図であって、許容曲
げ応力を超えて変形を受けた規制部材25は解放状態に
しても永久変形を発生している。例えば、規制部材25
としてステンレス板を用いた場合、許容曲げ応力は約5
00[N/mm2]であるが、板厚0.1[mm]、自
由長15[mm]とすると、図2(b)の状態では、撓
みが5[mm]で固定端側に最大曲げ応力が670[N
/mm2]発生し、規制部材25は許容曲げ応力まで応
力を緩和するように永久変形を生じ図2(c)の状態に
変形する。このように規制部材25を永久変形させて使
用することにより、許容曲げ応力を上限として一定の規
制圧力を得ることができる。尚、予め規制部材25に永
久変形を与えておいて許容曲げ応力以下の範囲で規制部
材25を使用することも可能である。
【0031】このように、規制部材25を許容曲げ応力
を超えて現像装置に装着することにより、規制部材25
の取り付け精度が悪いものについても、許容曲げ応力を
超えたものについては、強制的に変形させて許容曲げ応
力と略等しい曲げ応力を発生させて規制部材25の圧力
を一定値以下に保つことができる。従って、規制部材2
5の圧力及び位置を一定にすることにより、トナー担持
体上のトナー搬送量を一定にすることができ、画像濃度
を一定にすることができる。一方、カブリについては、
トナー搬送量を一定にし、かつ、トナーを薄層化して安
定して所定の極性に帯電できるため、カブリの少ない画
像を形成することができる。また、規制部材25による
圧力を安定させてトルクの変動を小さくすることができ
る。さらに、組立時に規制部材25を永久変形させれ
ば、許容曲げ応力以下の状態で規制部材25を使用でき
るため、規制部材25の圧力を永久変形する応力以下の
範囲で一定にすることもできる。
【0032】ここで、規制部材25は、非磁性のトナー
を薄層化し所定の極性に帯電させるためには、1〜10
g/mm、好ましくは4〜6g/mmの圧力でトナー担
持体23に摺接するように配設され、トナー32を1〜
2層程度に薄層化し均一に負帯電させるものである。こ
の規制部材25は、トナーを摩擦帯電しつつ薄層化し
て、均一な現像を行うことはもとより、未帯電のトナー
や過剰量のトナーを現像部へ送り込むことがないため、
画像濃度が一定でカブリの少ない画像を形成することが
できる。
【0033】上述の事項を含め、規制部材は、トナー担
持体に追従して摺接させるための可撓性、電荷を蓄積さ
せないための導電性、トナーを所定の極性に摩擦帯電さ
せるための摩擦帯電列、トナーを固着させないための粘
着性や表面粗さ、のそれぞれの特性を満足する材質で構
成されることが望ましい。
【0034】例えば、トナーが負帯電性の場合には、規
制部材は、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリエチレン
樹脂等の板状の樹脂、或いはこれらの樹脂にカーボンブ
ラック等の導電性微粉末を分散した板状の導電性樹脂、
ステンレス、リン青銅等の金属薄板バネ、或いはこれら
を組み合わせた多層の薄板バネを用いると、適度な可撓
性及び導電性が得られ、かつ、トナーを負極性に摩擦帯
電させることができる。
【0035】一方、トナーが正帯電性の場合には、規制
部材は、ウレタン樹脂、フッ素樹脂等の板状の樹脂、或
いはこれらの樹脂にカーボンブラック等の導電性微粉末
を分散した板状の導電性樹脂、或いはこれらを組み合わ
せた多層の薄板バネを用いことができる。
【0036】また、規制部材の表面粗さRz(JIS十
点平均表面粗さ)は、トナーが目詰まりを起こさないよ
うにトナーの体積平均粒子径よりも小さくなるように構
成され、ゴムのように粘着性の大きい基材を用いる場合
には表面に低摩擦係数の物質をコーティングするとトナ
ーを円滑に摺接させトルクを安定にすることができる。
尚、トナーは、スチレンアクリル系樹脂やポリエステル
系樹脂等を母材とした磁性または非磁性のトナーを用い
ることができる。
【0037】従って、これらの実施例によれば、規制部
材を許容曲げ応力を超えて永久変形させて使用すること
により、規制部材の押圧力を一定にすることができる。
また、構成が簡略なため小型化にも適している。
【0038】次に、図5を用いて、規制部材をより高精
度に位置決めし、小型で組立を容易にするために、保持
部材、規制部材、トナー担持体、トナー供給部材を一体
に構成した現像ユニットの構成について説明する。
【0039】図5に示されるように、トナー担持体5
1、トナー供給部材53、規制部材55、保持部材58
を主要構成部品として現像ユニットを構成し、保持部材
58によりその他の部材が位置決めされる。
【0040】まず、保持部材58は、両側にプレス曲げ
加工された側板部58aを有し、コの字状に形成され
る。この側板部58aには、プレス半抜き加工された凸
部とネジ穴部が複数設けられており、凸部で位置決めし
ネジ穴部で締結することにより、両側にローラー保持部
材60、61が配設される。ローラー保持部材60、6
1は摺動性に優れたPOM等の樹脂で形成され、ローラ
ー状のトナー担持体51及び同様にローラー状のトナー
供給部材53を回転自在に軸支すると共に所定の位置に
位置決めするように軸穴が形成される。一方、トナー担
持体51を図示しない感光体等の潜像担持体に付勢する
ために、ローラー保持部材60、61にはそれぞれ揺動
支点60a、61aが形成され、保持部材58の両側に
設けられたバネかけ部58bに図示しない圧縮コイルバ
ネが挿入される。
【0041】次に、規制部材55は、保持部材58に固
定する部分に複数の位置決め穴と複数の締結穴が形成さ
れ、保持部材58にプレス半抜き加工された凸部と係合
して位置決めされ、保持部材58とL字状にプレス曲げ
加工した押さえ部材57との間に規制部材55を挟持し
てネジで締結される。また、規制部材55は、先端をL
字状にプレス曲げ加工してトナー担持体51との当接部
の直線性を高め、当接圧力を均一にしている。さらに、
保持部材58に規制部材55を固定する部分は、高い平
面性を必要とするため、押さえ部材57と同様にL字状
にプレス曲げ加工が施されている。ここで、規制部材5
5の撓み量を、少なくとも所定のばらつき範囲内で取付
精度が最も悪く状態では、許容曲げ応力を超えるように
設定することにより、規制部材55による圧力の上限を
制限することができる。
【0042】さらに、トナー担持体51は、前述のよう
にローラー保持部材60、61で両端を軸支されるた
め、規制部材55との相対位置精度を確保することがで
き、規制部材55を許容曲げ応力を上限として永久変形
させることと相俟って、均一な規制圧力を確保すること
ができる。また、トナー担持体51の軸端には、駆動力
を伝達するオルダム継手等の動力伝達部材52が接続さ
れ、駆動力伝達による振動や回転むらを最小限に押さえ
ている。
【0043】さらにまた、トナー供給部材53も、ロー
ラー保持部材60、61で両端を軸支され、トナー担持
体51との相対位置精度を確保することにより、トナー
担持体51へのトナー供給量を安定に保つことができ
る。トナー供給部材53の軸端にも歯車等の動力伝達部
材が配設され、トナー担持体と同一方向に回転させるた
めにアイドラー56を介して、動力伝達部材52から駆
動力が伝達される。
【0044】尚、保持部材58の側板部58aの両内面
側には、サイドシール59(一方側のみ図示)が配設さ
れ、図示しないケースに現像ユニットを組み込んでもト
ナーが外部へ漏れることを防止している。
【0045】このように、保持部材で規制部材及びトナ
ー担持体を位置決めすることにより、規制部材の撓み量
のバラツキを小さくして規制部材の圧力変動及びばらつ
きを低減できるため、トルク変動を低減し画像濃度を一
定にすることができる。また、保持部材及びトナー担持
体及び規制部材を一体に構成しユニット化することによ
り、各部材の位置決め精度を向上するだけでなく、容易
な取扱及び組立ができる。
【0046】これに加えて、保持部材で供給部材を位置
決めすることにより、供給部材とトナー担持体との相対
位置精度を向上することができるため、供給部材から規
制部材に送られるトナーの量を一定にできるだけでな
く、供給部材によるトルクの変動を小さくすることがで
きる。前述同様に、保持部材及びトナー担持体及び規制
部材及び供給部材を一体に構成しユニット化することに
より、現像装置の主要構成部材の位置決め精度を向上し
て安定な画像濃度を維持できるだけでなく、容易な取扱
及び組立ができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、許容
曲げ応力と略等しい曲げ応力を発生させて規制部材の圧
力を一定値以下に保つことにより、トナー担持体上のト
ナー搬送量を一定にすることができ、画像濃度を一定に
すると共にカブリの少ない画像を形成することができ
る。また、規制部材による荷重を安定させてトルクの変
動を小さくできるため、濃度むらやジッタのない画像を
形成することができる。さらに、各部材の位置決め精度
を向上することができるため、安定な画像濃度を維持で
きるだけでなく、容易な取扱及び組立ができる。
【0048】また、組立持に規制部材を永久変形させ
て、許容曲げ応力状態で使用することにより規制部材の
圧力を永久変形する応力で一定にでき、特段の加工や調
整無しに、安定な規制部材の圧力を確保することができ
る。
【0049】さらに、規制部材を樹脂またはゴムまたは
エラストマーで形成することにより、トナーの帯電極性
や必要な帯電量に応じて種種の材質の選択が可能なだけ
でなく、許容曲げ応力が小さいため規制部材による圧力
を弱めに制御してトナーに与えるダメージを低減するこ
とができ、耐久性に優れた現像装置を提供することがで
きる。
【0050】さらにまた、規制部材を金属薄板で形成す
ることにより、許容曲げ応力が大きいため規制部材によ
る圧力を強めに制御できるだけでなく、規制部材に電荷
が蓄積することなく安定してトナーを帯電することがで
き、安定なトナー帯電を維持してカブリ等の帯電不良に
起因する画像欠陥を防止することができる。
【0051】さらに、保持部材で規制部材及びトナー担
持体を位置決めすることにより、規制部材の撓み量のバ
ラツキを小さくして規制部材の圧力変動及びばらつきを
低減できるため、トルク変動を低減し画像濃度を一定に
することができる。
【0052】さらにまた、保持部材及びトナー担持体及
び規制部材を一体に構成しユニット化することにより、
各部材の位置決め精度を向上するだけでなく、容易な取
扱及び組立ができる。
【0053】さらに、保持部材で供給部材を位置決めす
ることにより、供給部材とトナー担持体との相対位置精
度を向上することができるため、供給部材から規制部材
に送られるトナーの量を一定にできるだけでなく、供給
部材によるトルクの変動を小さくすることができる。
【0054】さらにまた、保持部材及びトナー担持体及
び規制部材及び供給部材を一体に構成しユニット化する
ことにより、現像装置の主要構成部材の位置決め精度を
向上して安定な画像濃度を維持できるだけでなく、容易
な取扱及び組立ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例をなす現像装置の断面概
観図である。
【図2】本発明の第一の実施例をなす現像装置における
規制部材の変形状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第二の実施例をなす現像装置の断面概
観図である。
【図4】本発明の第二の実施例をなす現像装置における
規制部材の変形状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第三の実施例をなす現像装置における
現像ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
11、31 ケース 12、32 トナー 13、21、51 トナー担持体 15、25、55 規制部材 16、26 シール部材 17、27 現像バイアス電源 18、28、58 保持部材 23、33、53 トナー供給部材 60、61 ローラー保持部材
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 人志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを搬送するトナー担持体、前記ト
    ナー担持体に対して弾性的に付勢され前記トナー担持体
    上に薄層のトナー層を形成する規制部材、前記規制部材
    を保持する保持部材、とを有する現像装置において、前
    記規制部材の曲げ強さと略等しい曲げ応力を前記規制部
    材に発生するように、前記トナー担持体及び前記規制部
    材及び前記保持部材を配設することを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材に取り付けられた前記規制
    部材が前記トナー担持体に当接したときに前記規制部材
    に永久変形を発生させることを特徴とする請求項1記載
    の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記規制部材を樹脂またはゴムまたはエ
    ラストマーで形成することを特徴とする請求項1または
    2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記規制部材を金属薄板で形成すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部材で前記トナー担持体を位置
    決めするとともに回動自在に支持することを特徴とする
    請求項1記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材及び前記トナー担持体及び
    前記規制部材を一体に構成しユニット化することを特徴
    とする請求項5記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記トナー担持体にトナーを供給する供
    給部材を前記保持部材により位置決めするとともに回動
    自在に支持することを特徴とする請求項5記載の現像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記保持部材及び前記トナー担持体及び
    前記規制部材及び前記供給部材を一体に構成しユニット
    化することを特徴とする請求項7記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US8019257B2 (en) 2004-09-30 2011-09-13 Ricoh Company, Ltd. Developer-controlling member, manufacturing method thereof, developing machine using the developer-controlling member, image forming apparatus or printer using the developing machine, and jointed plate
JP2014235247A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社沖データ 画像形成装置

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