JP2992693B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2992693B2
JP2992693B2 JP63112975A JP11297588A JP2992693B2 JP 2992693 B2 JP2992693 B2 JP 2992693B2 JP 63112975 A JP63112975 A JP 63112975A JP 11297588 A JP11297588 A JP 11297588A JP 2992693 B2 JP2992693 B2 JP 2992693B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、像形成体特に電子写真式画像形成装置に供
される像形成体上の潜像の現像に適用される現像装置に
関するものである。
〔発明の背景〕
1成分又は2成分現像剤を用いての電子写真式画像形
成装置においては、良好な画像を得るために、現像剤担
持体(現像スリーブともいう)上の現像剤の層厚を薄
く、しかも均一にすることが必要である。従来古くから
用いられる固定規制板により層厚の規制がなされていた
が、現像剤担持体と固定規制板との機械的取付精度等に
も限界があって層厚として0.3mm程度が下限となってい
る。しかもこの方法では均一でムラのない薄層を得るこ
とは困難であった。然して均一な薄層を得る目的に添っ
たものとして固定規制板以外の現像剤層厚規制装置が種
々考案されている。例えば、 (a)特開昭54−43038号公報記載の現像剤層形成装置
は、1成分トナーを用いる場合に現像剤担持体に一方に
自由端を有する板状の弾性体よりなる現像剤の層厚規制
部材を撓ませて押圧させるものであり、 (b)特開昭54−51848号公報記載の現像剤層形成装置
は金属バネと軟弾性体とを重ね合せた板状弾性体を用
い、軟弾性体の板状腹部を現像剤担持体に押圧すること
により1成分現像剤の層厚を規制するものである。
(c)特開昭59−126567号、59−129879号公報等に記載
の現像剤層形成装置は、やはり1成分系現像剤を用いる
現像装置において、現像剤担持体と間欠的或は連続的に
回転する弾性ローラを押圧せしめ両者の間のニップによ
り現像剤の層厚を規制するものである。
(d)特公昭60−12627号公報記載の現像剤層形成装置
は、1成分現像剤を用いる現像装置において、弾性体よ
り成る現像剤担持体に回転ローラを接触せしめて現像剤
の層厚を規制するものであり、 (e)これらを2成分現像剤に用いるべく改良されたも
のとして本出願人は特開昭62−191868号及び特開昭62−
191869号などにより非接触現像に適した現像スリーブ上
に薄層の現像剤層を形成する技術手段の提案を行った。
この提案は、支持部材に支持された弾性板の先端を、
現像スリーブ上の現像剤の移動の上流方向に向け、かつ
その弾性板を上記現像スリーブ上に押圧させ、これによ
って上記現像スリーブ上に付着、搬送される磁性キャリ
アとトナーとを含む現像剤の層厚を規制することによっ
て、現像剤層厚を従来の規制手段に比べて高精度で薄層
に容易に設定可能としたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来提案されている如き各現像剤層形成装置の欠
点としてはそれぞれ下記のようなことがある。(a)、
(b)装置共に、弾性体からなる層厚規制部材を撓ませ
て発生する押圧力を利用しているため、その押圧力は現
像剤担持体の回転速度、圧接位置及び現像剤層厚等の変
動により変化し易く、また振動し易く、しかもその振動
を抑制する手段が講じられていないため、画像形成装置
内で発生した振動に共振して振動するようになり、この
ため均一な厚さの現像剤層を得ることが困難になるとい
う問題点がある。又、特に(b)装置において、軟弾性
体にて押圧するためその傾向が著しく現われるが、更に
当接部ニップの幾何学的形状が現像剤担持体の回転速
度、圧接位置及び現像剤層厚等の変動により摂動を受け
易く、当該ニップの面積が変化し従って、現像剤層の厚
みにムラができ易くなると言う問題を生じる。この様な
不都合は同様にニップを形成する一方の部材が(軟)弾
性体でニップの一方又は両方を軟弾性体で構成する場合
ももう一つの不都合はニップの現像剤による目詰まりと
(軟)弾性体の摩耗による経時的変動である。これらの
不都合は特に磁性材料や流動化剤などの硬物質を含む現
像剤の場合に起き易い。また(c)の装置では(a)さ
らに安定した均一な薄い層を得ることが出来るが回転体
による層厚規制手段によるため現像剤の凝集した粒子を
解きほぐし或は凝集した粒子を排除する能力等において
その性能は劣りニップ部に凝集した粒子の塊りが挟持さ
れ、回転体の回転に伴ってスルーしてしまうと言った現
象を生じ間欠回転によっても必ずしも満足される性能が
得られず画像汚れ、黒点等を生じ画質低下を来たすもの
である。また圧力バランスを取るため回転機構、圧接機
構等が複雑なものになっていた。
また、(a)〜(d)のいずれの装置も層厚規制部材
の押圧面積が比較的大きくニップ部に送り込まれる現像
剤量が時々刻々変動する通常の現像装置にあっては、こ
のような変動を反映して、時々刻々変化する現像剤層厚
を与えてしまうと言う欠点がある。
(a)〜(d)の現像剤層形成装置は一成分現像用に
開発されたものである。
(c)、(d)は非磁性一成分現像剤に好適な、現像
剤担持体が弾性を有し、これに現像剤層厚規制部材を押
し当て、現像剤の溝層を形成する技術であり、現像剤担
持体が永久変形したり、弾性率が、長期にわたって使う
と変化しやすく、安定な層形成が出来得ない。
二成分用に開発された長期の使用では(e)において
も充分な特性を保持できない。
一方、(a)、(b)及び(e)においては剛性を有
する金属スリーブに弾性現像剤層厚規制板を押圧し溝層
形成を行うものであって、長期的使用時に弾性板の弾性
率変化や、永久変形を生じやすく、層厚規制部材として
の耐久性が短いという欠点を有していた。しかも弾性板
取付に際し、その位置がわずかに変化すると、先端あそ
び量や、押圧力が変化して安定な層厚規制が出来にく
い。このため、量産時には取付精度がきわめて厳しいと
いう重大な欠点も持っている。
本発明は、これらの点を解決して良好な画像を安定し
て形成するべき、現像剤担持体上の現像剤の層厚を均一
にして安定に形成し、凝集した現像剤やトナーが現像領
域に移動することを防止し得るようにした現像装置を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、現像剤担持体に担持された現像剤と像形
成体とが現像部にて間隔を有し、非接触で現像を行う二
成分系現像剤用の現像装置であって、104kg/cm2以上の
剛性率を有した前記現像剤担持体と、押圧部の曲率半径
が0.5〜15mmであり、104kg/cm2以上の剛性率を有した円
柱棒と、前記円柱棒を保持するホルダーと、前記円柱棒
を前記現像剤担持体に押圧する押圧部材と、を有し、前
記円柱棒、前記ホルダーおよび前記押圧部材が組み立て
られて、前記ホルダーおよび前記押圧部材によって前記
現像剤担持体に押圧・保持された前記円柱棒が、前記現
像剤担持体に担持された二成分系現像剤の層厚を規制す
るとともに、直流および交流成分を含む現像バイアスが
前記現像剤担持体に印加されることにより、前記現像剤
担持体に担持している二成分系現像剤中のトナーを前記
像形成体の潜像部に移行して現像することを特徴とする
二成分系現像剤用の現像装置によって達成される。
なお、本発明でいう「円柱棒」とは、半円柱状のもの
を含む。
〔問題点を解決するための手段の説明〕
本発明は剛性を有する現像剤担持体に同様に剛性を有
する棒状の部材を押圧することにより安定した二成分系
現像剤薄層を形成することができた。
本発明において、剛性を有するとは、大きな剛性率を
有することをいい、すなわち剛性率104Kg/cm2以上のも
のをいう。
具体的には、0.8〜1.6×106Kg/cm2程度の剛性率を有
する鉄、及び銅、3×105kg/cm2程度の銅及びその合金
類を始めとする各種金属類及び1.0〜10×104kg/cm2程度
の剛性率を有するフェノール樹脂、硬質塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネートポリアセタール等があり、フッ素
樹脂、ニトロセルロース等のものも硬質のものについて
は本発明に用いられる。
本発明者らは、下記の如き実験を行った。
第1図のような実験装置を用いて、円柱棒による層形
成を行なった。パラメータを円柱棒の押圧力及び円柱棒
の径としたところ搬送量について第2図のようなグラフ
が得られた。
円柱棒5の材質としては、ポリカーボネートを用いた
が、ベークライトフェノール樹脂、ナイロン等の合成樹
脂、SUSやAl等の金属でもほぼ同等の結果が得られてい
る。これは、二成分系現像剤の搬送量が円柱棒とスリー
ブ3とが形成するくさび形の部分にはいり込む二成分系
現像剤が円柱棒におよぼす力と、ばねにより押圧された
円柱棒のスリーブ方向への力とのバランスにより決定さ
れることを示す。
この装置において、円柱棒を曲率半径0.5〜15mmのポ
リカーボネート等とし、0.5〜10gf/mmの荷重がかかるよ
うにしたところ、書房の搬送量が得られた。その結果ム
ラのない濃度の安定した画像が得られた。この現像器に
おいて円柱棒の材質として他にベークライト等の樹脂材
やSUSやAl等の金属を用いても第2図の関係のように径
と押圧力を設定することにより適当な搬送量を選ぶこと
が出来た。
即ち、従来の現像剤層厚規制装置に比べ非常に安定し
た搬送量と均一な薄層が形成され得ることが確認され
た。
なお本発明の効果を失わない範囲で規制部材に覆膜を
設けてもよく、ポリウレタンゴムやシリコンゴムの覆膜
を設けることができる。
〔実施例〕
以上の結果をふまえて本発明に適用した実施例を第3
図ないし第5図を用いた第1の実施例について説明す
る。
実施例1 第3図は第4図の要部を示したもので円柱棒5を保持
するローラホルダ部15と円柱棒5を押圧する為の押圧板
バネ6からなり、円柱棒5はスリーブ3に対し一定荷電
で押圧されている。
この装置において、円柱棒5を6φmmの剛性を有した
ポリカーボネートとし、2〜4gf/mmの荷重がかかるよう
にしたところ、均一でムラがなくほぼ7〜9mg/cm2の搬
送量が得られた。その結果ムラのない濃度の安定した画
像が得られた。
搬送量については第5図の関係のように径と押圧力を
設定することにより適当な搬送量を選ぶことが出来た。
なおスリーブ3の材質として非磁性体のステンレスを
用いたが、アルミ材の金属を硬い樹脂、ガラス、セラミ
ックス等の剛性を有する材質を用いても同等の効果が得
られた。スリーブ3の表面アラサは2Sのものを用いた。
表面アラサを0.1〜20Sのものを用いても同様の効果が得
られた。
他の材料に同様の結果が得られた。
なお第3,4図で示した例で用いた二成分系現像剤は下
表のようなものである。
第4図は前記現像装置の要部断面を示すものであっ
て、1は像担持体、2はハウジング、3は現像スリー
ブ、4はマグネットローラ、5は現像剤の層厚規制部
材、6は層厚規制部材5の固定部材、7および8は第1
および第2撹拌部材、9は供給ローラ、10はスクレー
パ、11は撹拌仕切板である。
装置内に補給されたトナーは矢示方向に回転する第1
撹拌部材7と、これと反対方向で互に重複するように回
転する第2撹拌部材8とによりキャリアと充分撹拌混合
された上現像剤Dとして供給ローラ9と介して現像スリ
ーブ3に送られる。
前記第1撹拌部材7と前記第2撹拌部材8は互に相反
する矢示方向に回転する左巻きの螺旋角をもったスクリ
ュー状の部材であって第2撹拌部材8の推力によって奥
側に搬送されたトナーとキャリアは、奥側に向け上縁が
低く傾斜する前記撹拌仕切板11を順次乗り越えて第1撹
拌部材7側に移りその推力によって手前側に搬送されそ
の間におけるトナーとキャリアとの混合作用によって摩
擦帯電がなされた均質な現像剤とされ、スポンジ状で矢
示方向に回転する供給ローラによって現像スリーブ3周
面上に層状に付着する。
前記現像スリーブ3表面には搬送される現像剤Dの層
厚を規制し100μm〜500μm好ましくは150μm〜400μ
mの範囲の薄い現像剤層を形成するようになる。
固定したマグネットローラ4とその外側を矢示方向
(時計方向)に回転する現像スリーブ3周面上に付着し
た薄層をなしたこの現像剤層は現像領域12において矢示
方向に回転する像担持体1上の潜像を間隔をへだてて非
接触で現像しトナー像を形成する。
第6図は、第3,4図の例で形成された現像剤層が現像
部近傍で、穂立ちしている状況を示している。現像剤担
持体3と像担持体1の最近接距離d、現像剤の穂立ち高
さをSとすると非接触現像方式ではd>Sの条件とな
る。
この非接触現像時には図示しない電源から交流成分を
含む現像バイアスが前記現像スリーブ3に印加され、そ
の結果現像スリーブ3上に現像剤中のトナーのみが選択
的に前記潜像の面に移行して付着される。
トナー成分を消費した現像剤はキャリア比率が高くな
って現像スリーブ3によって搬送されて前記スクレーパ
10により剥離回収され、再びトナー比較の高い現像剤と
混合される。
本発明の現像装置の第4図に示した実施例の備える各
構成部材の仕様は次の通りである。
前記現像スリーブ3は外径寸法20mmφの薄肉円筒状の
ステンレス材で外周面も3μmの粗さにブラスト処理し
たものであり毎分200〜300回転、本実施例においては毎
分250回転で時計方向に回転されている。現像スリーブ
径は現像装置の小型化からも小径スリーブが求められる
が、内蔵するマグネットローラの磁力の制限から15〜30
mmφに設定される。また現像スリーブの回転数について
も、種々実験を行ったが、回転数が低いと現像剤の供給
量も少なく、潜像を現像したときの画像濃度も低い。外
径20mmの現像スリーブについてみると、回転数が毎分0
〜200回転の間は最高画像濃度は直線的に増加し、毎分2
00回転以上については飽和状態となる。しかし環境温度
が低いときには最高画像濃度が低下するので、若干の余
裕をもって設定することが必要である。
前記マグネットローラ4は第4図に示す如くNおよび
Sを交互に等間隔に配置した等磁極の12極の磁石から構
成されるものであるが前記スクレーパ10の接する部分に
おいて反揆磁界を形成し、現像剤の剥離を容易にするた
め1極欠落させて11極とし、前記現像スリーブ3内で固
定位置した状態にて内包されている。なお各磁石の磁力
はキャリア付着を押さえるために大きい方がよいが、マ
グネットローラ形状によっては製作上の限界もあり現像
スリーブ3の周面上にて500〜700ガウス程度本実施例で
は600ガウスに保たれている。なおマグロールにはフェ
ライトを用いている。
上記実施例による層厚規制部材を用いた所、現像剤凝
集による白スジとか連続コピー等での層厚規制部材への
トナーのコビリ付き、画質低下等のない信頼性に優れ良
好な画質を得ることが確認された。
実施例1からわかるように現像剤担持体に押圧される
剛性を有する規制部材が現像剤の搬送量を決定する重要
な因子は円柱棒を用いる限りその曲率と押圧力とであ
る。従ってこの曲率と押圧力を与えるための他の種々の
現像剤層規制部材の例を第7図ないし第11図に示す。
第7図は板バネの代わりにコイルバネにより押圧力を
付与する実施例である。コイルバネは半円柱状の円柱棒
の軸方向に複数個並べて所望の押圧力を得る様にする 第8図はゴム状の弾性体6を圧縮させて押圧力を得る
例である。ゴム状弾性体だけでなく樹脂の発泡体でも同
様に実施可能である。
第9図は半円柱状。
第10図は上流側にエッジ部を設け、このエッジ部によ
り現像剤層をあらかじめ所定の厚さに規制するものであ
る。第9図及び第10図におけるヘッド部の材質は一般の
剛性を有した合成樹脂及び金属いずれも全く問題なく使
用可能である。
第11図はヘッド部を2層構成とし、外側を薄いゴムで
被覆したものでウレタンゴム又はシリコンゴム等から成
る。
芯材Sに厚さ0.01〜1mmのゴム材5′を被覆したもの
が好ましい。
実施例2 本実施例は第4図の現像器と同様なものを用いるが現
像スリーブ3の回転方向を感光体ドラムと面する部分で
同一方向にした場合の例である。この場合現像剤量規制
部材5は第12図のような位置に配設する。現像スリーブ
3は表面粗さ1Sの非磁性ステンレス(直径30φmm)マグ
ネットロール4はスリーブ表面磁束密度が700ガウスで
8極のものを用いた。円柱棒は直径7φmmの磁性ステン
レス棒をマグネットロール4の磁極近くに配設し非磁性
の押圧板バネ6と規制ローラホルダー15とで挟持して保
持されたものである。本実施例の第12図で記載していな
い部分は実施例1の第4図で説明した部分とほぼ同じで
ある。現像剤量規制部材5は円柱状で磁性体で構成し、
現像スリーブ3ないの固定マグネットロール4が発する
磁界により磁性体を磁化させ、磁気的吸引力により押圧
力を得る装置である。円柱棒5はその長手方向に均等に
分布した磁気的吸引力で現像スリーブ3を押圧するた
め、きわめて良好な現像剤層を得ることができる。
本発明において用いられる現像条件、現像剤成分とし
ては、下記のものがある。本発明の現像装置においては
像担持体1に対する前記現像スリーブ3の間隔すなわち
第6図におけるdの値を0.3mm〜0.7mmさらには0.4mm〜
0.6mmとすることが可能となる。像担持体1に対する現
像スリーブ3の間隔を小さくすることは、電界効果を大
きくし、電気力線の方向を整えるので、現像時画像のボ
ケが生じることがない。かりに平均値の0.5mmにとった
場合に現像剤の穂の高さは、前記のような多極マグネッ
トローラを選定することによって、200μm〜450μmと
なるので、穂先と潜像面との間隔d−Sは0.05mm〜0.3m
mすなわち(0.1〜0.6)×dに相当する値を保つことが
出来ることとなる。
本発明で使用する二成分系現像剤の例としては粒径が
6〜18μmの非磁性のトナーと、フェライトコアに樹脂
材を被覆した粒径が10〜100μm(好ましくは30〜60μ
m)のキャリアとから成る現像剤があり、トナーの説明
をすると以下の通りである。
熱可塑性樹脂(結着剤)80〜90wt% 例:ポリスチレン、スチレンアクリル重合体、ポリエス
テル、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエチレン、エチレン酢ビ共重合体など、あ
るいは上記の混合物 顔料(着色剤)0〜15wt% 例:黒:カーボンブラック イエロー:ベンジジン誘導体 マゼンタ:ローダミンBレーキ、カーミン6Bなど シアン:銅フタロシアニン、スルホンアミド誘導体
染料など 荷電制御剤 0〜5wt% プラストナー:ニグロシン系の電子供与性染料、アルコ
キシル化アミン、アルキルアミド、キレート、顔料、4
級アンモニウム塩など マイナストナー:電子受容性の有機錯体、塩素化パラフ
ィン、塩素化ポリエステル、酸基過剰のポリエステル、
塩素化銅フタロシアニンなど 流動化剤 例:コロイダルシリカ、疎水性シリカ、シリコンワニ
ス、金属石ケン、非イオン界面活性剤など クリーニング剤(感光体上のトナーのフィルミング
を防止) 例:脂肪酸金属塩、表面に有機基をもつ酸化ケイ素酸、
フッ素系界面活性剤など 充填剤(画像の表面光沢の改良、原材料費の低減) 例:炭酸カルシウム、クレー、タルク、顔料などこれら
の材料のほか、画像面へのかぶりやトナー飛散を防ぐた
め、磁性粉を少量含有させてもよい。
このような磁性粉としては粒径0.1〜1μmの四三酸
化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化クロム、ニッケルフェラ
イト、鉄合金粉末などが用いられ、0.1〜5wt%含有され
る。さらに鮮明な色を保つためには1wt%以下とするの
が望ましい。
なお、約20Kg/cmの力で塑性変形して紙に定着させる
圧力定着用トナーに適する樹脂としては、ワックス、ポ
リオレフィン類、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリウ
レタン、ゴムなどの粘着性樹脂などが用いられる。
一方、像担持体1側の表面電位は−600V、露光部電位
は0〜−100Vとし、また現像スリーブ3に対してはDCバ
イアスが−500V、ACバイアスが700rmsV、周波数4kHzの
電圧が印加することを条件として現像を試みたところ極
めて、高解像力にて階調の整った良質のトナー像が得ら
れることが確認された。
〔発明の効果〕 以上述べたごとく本発明の現像装置は剛性を有する現
像剤担持体に小さな曲率半径の剛性性を有する部材で形
成した円柱棒を押圧して現像剤層形成部を構成したこと
により、現像剤担持体の回転速度、押圧位置などの変化
に対し影響されずに安定した厚みの現像剤層を得ること
が出来る。また、従来のものと比して低荷重で均一安定
した現像層を得るようになった。
さらに、異物による目づまりをおこしにくい点や凝集
トナーの粉砕性もすぐれ、白すじが画像に出にくい。ま
た、円柱棒の現像剤担持体に対する押圧部での合う圧力
の変化による規制後の現像剤量の変動がきわめて小さ
い。
本発明の現像装置は円柱棒の長期使用時における変形
がないので耐久性がきわめて大きい。さらに量産時にも
比較的取付精度の許容度が大きく、実用性に富んだもの
である。
かつ、現像剤現像部面積が小さいので不必要な現像剤
との摩擦帯電による悪影響も生じにくく、良好な画像を
得ることができる。
それに加え、円柱棒の変換を行う場合においても、取
付が容易であり、メンテナンス性が高い。
さらに、現像剤担持体と像形成体との間の現像ギャッ
プに、高精度な小間隔が求められる非接触現像が行われ
る現像装置において、現像体担持体と円柱棒押圧部とを
共に104kg/cm2以上の剛性率とするとともに、円柱棒押
圧部の曲率半径を0.5〜15mmとし、さらに、現像剤担持
体に担持された二成分系現像剤の層厚を規制するため
に、ホルダーおよび押圧部材によって、円柱棒を現像剤
担持体に押圧・保持するよう構成した装置の耐久性、加
工性の向上と現像剤の耐久性の向上を実現し、長期に渡
って解像力、高階調の良質な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本となった実験を示す説明図。 第2図は第1図の実験によって得られた荷重と搬送量と
の関係を示す図。 第3図、第4図、第5図は第1の実施例を示す構成図。 第6図は像担持体と現像スリーブとの間での現像の説明
図。 第7図ないし第11図は第1の実施例での他の適用例を示
す要部図。 第12図は第2の実施例を示す構成図。 1……像担持体、3……現像スリーブ 4……マグネットローラ、5……層厚規制部材 6……押圧板バネ、15……ローラホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 邦久 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (72)発明者 森田 静雄 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (72)発明者 福地 真和 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 合議体 審判長 木下 幹雄 審判官 村本 佳史 審判官 平井 良憲 (56)参考文献 特開 昭62−191868(JP,A) 特開 昭60−46577(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤担持体に担持された現像剤と像形成
    体とが現像部にて間隔を有し、非接触で現像を行う二成
    分系現像剤用の現像装置であって、 104kg/cm2以上の剛性率を有した前記現像剤担持体と、 押圧部の曲率半径が0.5〜15mmであり、104kg/cm2以上の
    剛性率を有した円柱棒と、 前記円柱棒を保持するホルダーと、 前記円柱棒を前記現像剤担持体に押圧する押圧部材と、
    を有し、 前記円柱棒、前記ホルダーおよび前記押圧部材が組み立
    てられて、前記ホルダーおよび前記押圧部材によって前
    記現像剤担持体に押圧・保持された前記円柱棒が、前記
    現像剤担持体に担持された二成分系現像剤の層厚を規制
    するとともに、 直流および交流成分を含む現像バイアスが前記現像剤担
    持体に印加されることにより、前記現像剤担持体に担持
    している二成分系現像剤中のトナーを前記像形成体の潜
    像部に移行して現像することを特徴とする二成分系現像
    剤用の現像装置。
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