JPH0943976A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0943976A
JPH0943976A JP19533695A JP19533695A JPH0943976A JP H0943976 A JPH0943976 A JP H0943976A JP 19533695 A JP19533695 A JP 19533695A JP 19533695 A JP19533695 A JP 19533695A JP H0943976 A JPH0943976 A JP H0943976A
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toner
developing roller
developing
layer
bent portion
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JP19533695A
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English (en)
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Yoshiaki Tanaka
善朗 田中
Shigekazu Enoki
繁和 榎木
Iwao Matsumae
巌 松前
Hiroshi Hosokawa
浩 細川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体に対する現像ローラの線速比を低下さ
せるために、磁界発生層の磁極ピッチの微細化を図った
上で、現像ローラ上のトナー層の多層化及び均一化を安
定して行えるようにすること。 【解決手段】 弾性体層51と磁極ピッチが微細な磁界
発生層52とを備えて可撓性を有する現像ローラ49表
面に対して、弾性を有する薄板材よりなるトナー規制手
段54の先端側に形成された折曲部55を弾性的に接触
させることで、トナー層厚の規制能力を先端エッジによ
る場合よりも適度に緩和させてトナー層を多層化させ、
感光体32に対する現像ローラ49の線速比を低下させ
ても支障がないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体上の静電潜
像を1成分磁性トナーを用いて現像するレーザプリン
タ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを用いて画像を形成す
る画像形成装置において、各プロセスの方式には種々の
方式がある。現像方式に着目した場合、その一つの方式
として、図6に示すような1成分磁性トナー現像方式が
ある。まず、現像装置1内に回転自在に配設された現像
ローラ2は芯金3の外周部にN,S極が交互に形成され
た磁界発生層4を有する剛性のローラである。トナーホ
ッパ5内の1成分磁性トナー6は補給ローラ7を介して
この現像ローラ2の表面に磁界発生層4の磁力によって
補給され、穂を形成する状態で保持される。現像ローラ
2の補給ローラ7より下流側には、弾性かつ磁性を有す
る薄板形状の金属による現像ブレード8の先端エッジ8
aが接しており、現像ローラ2の磁界発生層4によって
保持されて搬送されるトナーはこの現像ブレード8の先
端エッジ8aによって穂切りされ、均一なトナー層厚に
薄層化されて感光体9側に搬送される。これにより、感
光体9上の静電潜像の現像に供される。この時、現像に
は所定の接触ニップを形成する必要があるため、図6に
示す現像方式では、剛性の現像ローラ2に対して感光体
9の基材をベルト状に形成し、この感光体9に現像ロー
ラ2を押圧接触させることで接触ニップを確保してい
る。よって、感光体9は、例えば、3本のローラ10〜
12により保持されて回転駆動されるように構成されて
いる。なお、現像ローラ2には現像バイアス電源13に
よって適宜現像バイアスが印加されている。
【0003】ところが、図6に示した現像方式の場合、
ベルト状の感光体9を用いる必要があり、その駆動機構
やベルト片寄り防止機構などを必要とし、コスト高でレ
イアウト的にも装置が大掛かりとなってしまう欠点があ
る。
【0004】また、現実の現像ローラ2の磁界発生層4
は磁極ピッチが1.3mm、磁束密度25mT(250ガ
ウス)であり、磁極ピッチが比較的大きくて磁力(表面
磁束密度)も比較的大きいので、基本的には、この磁界
発生層4の表面上に十分な量のトナーを保持できる。し
かし、磁極ピッチの大きさの影響で磁界発生層4の表面
のトナー層厚はムラを生じやすく帯電量の安定化を図れ
ないので、現像ブレード8の先端エッジ8aでトナー層
が極力単層状態となるように薄層化している。このた
め、現像ブレード8は、例えば、厚さ0.1mmの磁性を
有するSUS420J2等のステンレス薄板ばね材によ
り形成されている。この結果、磁界発生層4の表面に保
持できるトナー量が0.3mg/cm2 程度と少なく、一般
に必要とされる感光体9上でのトナー量0.8mg/cm2
程度を確保するために、感光体9の線速に対して線速が
3〜4倍程度となるように現像ローラ2を高速回転させ
ている。この高速回転化は、現像ローラ2の線速を下げ
た場合、大きな磁極ピッチに対応したトナー層のピッチ
を線速比で割ったピッチでトナーが感光体9に転移され
縞模様となって画像上に現れる不都合を回避する意味も
ある。即ち、現像ローラ2の線速を感光体9の線速の4
倍とすることにより、磁界発生層4の磁極の実効ピッチ
が0.325mmとなり、縞模様が目立たなくなる。しか
し、トナーを単層状態で保持する現像ローラ2を高速回
転させて現像するため、縦横細線の交差部近傍での縦線
が細ってしまうとか、ベタ画像の後端エッジが極端に強
調されてしまう、といったトナー寄りにより画像上への
悪影響が生じ、画像品質が損なわれてしまう。また、現
像ローラ2上のトナー層の状態を見ても、磁性を有する
現像ブレード8が磁極に同期しようとして振動するた
め、層厚にムラを生じてしまう。
【0005】一方、特開平3−259278号公報や特
開平4−21881号公報や特開平4−181970号
公報によれば、内層に弾性層(例えば、ゴム換算硬度7
0°以下)を有し、表層に磁界発生層を有する可撓性の
現像ローラを用いる現像方式が記載されている。特に、
特開平4−21881号公報によれば、最小磁化反転ピ
ッチ(磁極ピッチ)を100μm以下に微細化するこ
と、及び、弾性及び磁性を有して現像ローラ表面に圧接
する現像ブレードを設けてトナー層を均一化することも
記載されている。
【0006】図7に特開平4−21881号公報に記載
された現像装置の構成例を示す。現像装置ケース15の
開口部に配設された現像ローラ16は基体17上に弾性
層18、磁界発生層19を積層させてローラ状に形成し
たものであり、1成分磁性トナー20を保持して搬送さ
せる磁界発生層19の最小磁化反転ピッチが100μm
以下とされている。現像ローラ16の外周面(磁界発生
層19の表面)には軟磁性材料に形成された弾性ブレー
ド(現像ブレード)21が圧接し、トナー層厚を規制す
る。22はドラム状の感光体であり、可撓性を持たせた
現像ローラ16が圧接している。また、現像ローラ16
に対しては現像バイアス印加手段23によって現像バイ
アスが印加されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように弾性及び磁
性を有する現像ローラ16を用いることにより、感光体
としてドラム状の感光体22を用いることができ、ベル
ト状の感光体を用いた場合の欠点を解消できる。
【0008】また、画像に悪影響を及ぼすトナー寄りを
改善するためには感光体の線速に対して現像ローラの線
速を2倍以下、好ましくは1.5倍以下まで低下させる
ことが望ましい。現像ローラの線速を低下させるために
は、 現像ローラ上のトナー層を均一に多層化して十分な
トナーを保持・搬送できるようにすること(感光体上で
必要とするトナー量を0.8mg/cm2 と想定した場合、
現像ローラ上に0.6〜1.0mg/cm2 程度のトナーを
保持し得ることが望ましい)。 磁界発生層の磁極ピッチを微細化すること(線速比
を2倍以下にするには0.65mm以下、より好ましく
1.5倍以下にするには0.49mm以下であることが望
ましい)。 が重要となる。
【0009】この点、特開平4−21881号公報によ
れば、磁界発生層19の磁極ピッチを100μmに微細
化することによりトナー薄層の安定化を図れる、という
記載があるが、トナー薄層の多層化については言及され
ていない。よって、基本的には、現像ローラ16表面に
おけるトナーの保持・搬送量が少なめであり、現像ロー
ラ16の回転線速を低下させるのには適さない。仮に、
より一層の多層化を狙ったとしても、そのトナー層厚を
規制する磁性(軟磁性)を有する現像ブレード21が、
図6に示した場合の現像ブレード8と同様に、現像ロー
ラ16表層の磁界発生層19に磁気的に吸引される動作
を磁極ピッチで繰り返して振動するため、磁極ピッチが
微細ではあってもトナー層厚にムラを生じてしまう。こ
の結果、現像ローラ16によって搬送するトナー層厚の
均一性を確保できず、トナー層厚のムラが画像上に現れ
てしまうので、この点からも現像ローラ16の回転線速
を低下させるのには適さない。
【0010】結局、特開平4−21881号公報に記載
された現像方式の場合、感光体としてベルト状の感光体
に代えてドラム状の感光体22を用いることができ、コ
ストダウンを図る上で有利となるように改良されている
が、トナー層厚の多層化及び均一化の課題は改善されて
おらず、結果として、現像ローラ16の線速の低下を図
れずトナー寄りの問題が残っている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像形成
装置は、静電潜像が形成されるドラム状の感光体と、こ
の感光体表面に押圧接触して1成分磁性トナーにより前
記静電潜像を現像する現像ローラと、この現像ローラと
前記感光体との接触部より回転方向上流側位置で前記現
像ローラ表面に弾性的に接触してトナー層厚を規制する
トナー規制手段とを備え、現像ローラがゴム換算硬度が
70°以下の弾性体層と、この弾性体層の表層に形成さ
れて1成分磁性トナーを保持する磁極ピッチが微細な磁
界発生層とを有し、トナー規制手段が弾性を有する薄板
材よりなり先端側に現像ローラ表面に接触する折曲部が
形成されている。従って、トナー規制手段の折曲部が現
像ローラ表面に接触してトナー層厚を規制するので、先
端エッジ部により過度にトナー層厚を規制する場合に比
べて適度なトナー層厚の規制となり、トナー層の多層化
に効果的となる。よって、現像ローラの線速を低下させ
ても支障がなく、トナー寄りの問題が解消される。
【0012】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、トナー規制手段の折曲部
の曲率半径を0.3mm以上とすることにより、外面が曲
率半径の大きいR形状の折曲部が現像ローラ表面に接触
するので、現像ローラ表面に対する折曲部の当接位置の
余裕度の高い状態で経時的に安定してトナー層が多層化
される。
【0013】請求項3記載の画像形成装置は、請求項1
又は2記載の画像形成装置において、現像ローラとトナ
ー規制手段の折曲部との当接位置を、前記トナー規制手
段の取付面の延長線と前記現像ローラ外周との交点位置
より前記現像ローラの回転方向上流側であって、前記ト
ナー規制手段の取付面の延長線に対する前記現像ローラ
の中心からの垂線の延長線とこの現像ローラ外周との交
点位置より前記現像ローラの回転方向下流側に設定して
いる。従って、トナー層の多層化に有利に作用する当接
位置が特定され、現像ローラ表面に対する折曲部の当接
位置の余裕度の高い状態で経時的に安定してトナー層が
多層化される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。本発明の画像形成装置は、
実施の一形態として、例えば、図2に概要を示すような
電子写真記録装置31に適用されている。
【0015】この電子写真記録装置31はドラム状の感
光体32を中心に構成されており、感光体32の周囲に
は電子写真プロセスに従い、帯電手段33、光書き込み
手段34、現像手段35、転写手段36及びクリーニン
グ手段37が順に配設されている。また、給紙カセット
38と排紙トレイ39との間には、前記感光体32に対
する転写位置を通る搬送路が形成されており、この搬送
路に沿って給紙ローラ40、レジスト手段41、定着手
段42及び排紙ローラ43が順に配設されている。ここ
に、前記感光体32としては小径のものが用いられ、電
子写真記録装置31全体が小型化されている。
【0016】これにより、給紙カセット38から給紙ロ
ーラ40によって給紙された転写紙(図示せず)は、レ
ジスト手段41によって同期をとられて感光体32の転
写位置に向けて搬送される。一方、感光体32は時計方
向に回転駆動されながら、帯電手段33によって表面が
一様帯電され、光書き込み手段34からレーザ光が照射
されることで、表面に静電潜像が形成される。この静電
潜像は現像手段35を通過する際にトナーにより現像さ
れて可視像化される。可視像化されたトナー像は転写位
置に向けてレジスト手段41により搬送された転写紙上
に転写手段36による転写作用を受けて転写される。転
写済みの転写紙は定着手段42で定着作用を受けた後、
排紙ローラ43によって排紙トレイ39上に排紙され
る。
【0017】このような電子写真記録装置31におい
て、本発明の要部をなす現像手段35の構成について図
1により説明する。この現像手段35は1成分磁性トナ
ー(図示せず)を用いて感光体32上の静電潜像を現像
するものであり、開口46を通してトナーホッパ(図示
せず)に連通される現像容器47内には、前記感光体3
2に接近させた開口部48に位置させて現像ローラ49
が設けられている。この現像ローラ49は金属芯金50
の外周面を覆う肉厚の厚い弾性体層51と、この弾性体
層51の表層を覆う肉厚の薄い磁界発生層52とにより
形成されて可撓性を持たせたローラであり、剛性を有す
る感光体32表面に押圧接触して現像ニップ部なる接触
部53を形成している。この接触部53は、例えば、感
光体32に対して斜め下方位置に設定されている。この
現像ローラ49は両側の側板により回転自在に軸支さ
れ、図示しない駆動伝達系により反時計方向に回転駆動
されるように構成されている。前記弾性体層51はゴム
換算硬度(JIS A硬度)が70°以下の弾性を有す
る材料により形成されている。また、特に図示しないが
磁界発生層52は微細な磁極ピッチ(好ましくは、0.
3〜0.65mm)で軸線に沿わせたストライプ状のN,
S極なる磁極が多数平行に着磁形成されている。
【0018】なお、前記現像ローラ49には金属芯金5
0を通して所定の現像バイアス(感光体32の帯電電位
と露光電位とのほぼ中間の値)が印加されている。
【0019】また、前記接触部53より回転方向上流側
位置で前記現像ローラ49の表面に当接させた現像ブレ
ード54が設けられている。この現像ブレード54は前
記現像ローラ49表面のトナー層厚を規制するトナー規
制手段となるもので、弾性及び非磁性特性を有する金属
製又は樹脂製の薄板材、好ましくは、金属薄板ばね材に
より形成されている。具体的には、厚さ0.1〜0.1
5mmのSUS301又は304−CSP等の金属薄板材
により形成されている。この現像ブレード54は、その
下端側が前記現像ローラ49表面にカウンタ方向(回転
方向に対して逆方向から食い込む方向を意味する)から
弾性的に当接するようにして、前記開口部48の上部側
にて前記現像容器47の一部に斜め下向きに支持されて
いる。より詳細には、現像ブレード54の下端(先端)
側には例えば2mm程度の折曲部55が略90°に外向き
に折り曲げ形成され、折曲部55の外面が前記現像ロー
ラ49との当接部56を形成するように設定されてい
る。
【0020】前記折曲部55の曲率半径は0.3mm以
上、好ましくは、0.3〜0.5mm程度とされている。
また、折曲部55の折曲角度は特に問わないが、90°
程度又はそれ以下の鋭角であることが望ましい。何れに
しても、磁性を持たせた金属薄板材の場合には曲げ加工
しにくいが、現像ブレード54を構成する磁性を持たな
い金属薄板材の場合、曲げ加工により折曲部55を形成
するのは容易である。
【0021】さらに、前記当接部56の位置関係は、図
3に示すように、現像ブレード54の取付面Aの延長線
に対して現像ローラ49の中心Bから降ろした垂線と現
像ローラ49の外周面との交点をCとした時、前記当接
部56は交点Cよりも現像ローラ49の回転方向下流側
位置となるように設定されている。もちろん、当接部5
6は取付面Aの延長線と現像ローラ49の外周面との交
点Dよりも現像ローラ49の回転方向上流側位置となる
ように設定されている。即ち、交点C,D間に当接部5
6が位置決めされている。
【0022】さらに、前記現像容器47内において、前
記現像ローラ49と前記現像ブレード54との当接部5
6の回転方向の上流側直前位置、具体的には、前記現像
ローラ49のほぼ真下位置には、撹拌部材となるトナー
補給板57が設けられている。このトナー補給板57と
前記開口46との間にはアジテータ58が設けられてい
る。これらのトナー補給板57及びアジテータ58は現
像ローラ49の長手方向の全域に渡る長さを有して、現
像容器47の両側の側板に回転自在に軸支されている。
前記トナー補給板57は板金等で成型したものでも樹脂
等で成型したものでもよいが、ここでは、例えば板金等
による成型品が用いられている。このトナー補給板57
は図5に示すように有効撹拌部57aを形成する板材部
分に適宜開口57bを形成してなり、有効撹拌部57a
の長さLが、有効画像域の長さより長くされている。さ
らに、前記トナー補給板57は図示しない回転駆動系に
よって現像ローラ49と同一方向に回転駆動されるが、
この際に、有効撹拌部57aの回転外周が前記現像ロー
ラ49の外周に接することがないようにして、トナー補
給板57が現像ローラ49に接近配設されている。具体
的には、有効撹拌部57aの回転外周と前記現像ローラ
49の外周との間の隙間dが2mm以下となるように設定
されている。また、詳細は後述するが、現像ローラ49
の回転外周速度をVd、トナー補給板57の有効撹拌部
57aの回転外周速度をVsとしたとき、Vd≦Vsと
なるように両者の速度関係が設定されている。
【0023】このような構成において、1成分磁性トナ
ーはトナーホッパから開口46を介してアジテータ58
側に補給される。アジテータ58側に補給された1成分
磁性トナーは回転駆動されているアジテータ58、補給
板57によって順に現像ローラ49側に撹拌搬送され、
この現像ローラ49上に付着する。この付着力は現像ロ
ーラ49表層の磁界発生層52の磁性によるものである
が、現像ローラ49が時計方向に回転するとこの現像ロ
ーラ49表面に対して所定の圧力で弾性的に押圧接触し
ている現像ブレード54との当接部56を通過する際に
適正な層厚のトナー層に規制される。現像ローラ49の
表層に形成されたトナー層は現像ローラ49の回転に伴
い感光体32との接触部53に搬送され、光書き込み手
段34によって形成された感光体32上の静電潜像を現
像する。
【0024】この時、転写紙上の画像濃度をマクベス濃
度計で1.4以上出すのに必要なトナー現像量は、例え
ば、ここで用いた1成分磁性トナーの場合で0.8mg/
cm2以上となる。このように感光体32上で必要とする
トナー量に対して、本実施の形態に示すような弾性及び
非磁性特性を有する現像ブレード54の折曲部55によ
りトナー層厚を規制したところ、現像ローラ49表層に
保持されたトナー量が0.6〜1.0mg/cm2 で安定し
たことが判明した。即ち、現像ローラ49表層の磁界発
生層52は磁極ピッチが微細ではあるが、トナー層が多
層化状態で形成されることになる。これは、現像ローラ
49が必要・十分なトナー量を感光体32側に供給でき
ることを意味し、現像ローラ49の線速を感光体32の
線速に対して1.5倍以下に低速化させても十分なトナ
ー濃度を持つ現像が可能となる。このように現像ローラ
49の線速を低速化させることにより、基本的にトナー
寄りの問題を解消できる。この際、感光体32に対する
現像ローラ49の線速比を2倍以下にする場合であれば
磁界発生層52の磁極ピッチを0.65mm以下、さらに
好ましく線速比を1.5倍以下にする場合であれば磁極
ピッチを0.49mm以下に微細化すればよい。このよう
な磁界発生層52の磁極ピッチの微細化は近年における
着磁装置の改良により可能となっている。即ち、従来は
柔らかなローラに高密度着磁を施すことができず、硬度
の高いローラを用いる傾向にあったが、柔軟性があり、
かつ、高密度着磁可能なローラが実現されている。
【0025】また、現像ローラ49上に磁性により付着
したトナーは感光体32側に搬送される前に帯電させる
必要があり、現像ブレード54を通過する際に摩擦帯電
される。ここに、現像ブレード54と現像ローラ49と
の当接部56を現像ブレード54の先端エッジではなく
90°程度に折り曲げた折曲部55により形成し、か
つ、その曲率半径を0.3mm以上(好ましくは、0.3
〜0.5mm)とすることにより、現像ローラ49上に保
持されるトナー量とその帯電量とが安定することが判明
した。これは、折曲部55が現像ローラ49上のトナー
の搬送性をある程度維持しながら所定の押圧力を受けて
いることによりトナー層厚規制作用を発揮するため、ト
ナー層の多層化に効果的に作用するものと推定される。
特に、折曲部55は曲率半径が0.3mm以上のR形状に
形成されて現像ローラ49に接触しているので、先端エ
ッジによる場合の過度なトナー層厚規制に比べて、トナ
ー層厚規制能力が適度に緩和されてトナー層の多層化に
有利となっている。
【0026】また、現像ブレードの取付精度によってト
ナー供給量のバラツキが大きくなることも知られている
が、ここでは、折曲部55による当接部56の位置を交
点Cよりも回転方向下流側位置に設定しているので、折
曲部55の弾性的な接触状態が安定しており、トナー供
給量は安定する。特に、現像ブレード54が非磁性材料
により形成されているので、この現像ブレード54が現
像ローラ49表層の磁界発生層52の磁極に引き付けら
れて振動するようなことがなく、均一性の高い多層のト
ナー層を形成できる。ちなみに、当接部56の位置が仮
に交点Cよりも回転方向上流側に設定されていると現像
ローラ49によるトナーの供給量が過多となりトナー層
厚の制御が不能となる。特に経時において現像ローラ4
9上のトナー量が肥大化してくる傾向となり、好ましく
ない。現像ローラ49のローラ径などによっても異なる
が、実験結果によれば、当接部56の位置としては交点
Cより2mm程度下流側であって、現像ブレード54の取
付面Aの延長線に対して外側2mm程度の位置とした場合
に良好なるトナー層厚規制作用が得られた。
【0027】ところで、現像ローラ49におけるトナー
層の多層化及び層厚の均一化には、トナー補給板57も
大きく寄与している。まず、1成分磁性トナーはトナー
ホッパからアジテータ58による撹拌を経て現像ローラ
49表面に供給されるが、この現像ローラ49と現像ブ
レード54との当接部56より回転方向上流側直前にて
トナー補給板57によるトナーの撹拌・補給作用も受け
るため、十分なトナーが当接部56に供給されるので多
層化に効果的に作用する。また、経時的に考えた場合、
現像容器47内で図4に示すようなトナー凝集物59が
発生することもあり、このようなトナー凝集物59がそ
のまま当接部56まで送られると現像ブレード54の効
果が期待できず、トナー層厚にムラを生ずるととも、こ
のようなトナー凝集物59がそのまま感光体32の現像
位置まで送られて現像に用いられてしまう可能性もあ
る。この点、当接部56の上流側直前位置でトナー補給
板57が回転駆動され、トナー凝集物59が存在してい
てもこのトナー補給板57により撹拌されながらトナー
補給板57と現像ローラ49との間の僅かな隙間にて粉
砕するので、凝集のない状態で安定してトナーを補給す
ることができる。特に、トナー補給板57の有効撹拌部
57aは有効画像領域よりも長いので、現像ローラ49
の軸方向全長に渡って均等に凝集のないトナー補給を行
うことができ、現像ブレード54によるトナー層厚の均
一化の能力を最大限発揮させることができる。これは、
現像ローラ49の回転外周速度Vdに対してトナー補給
板57の有効撹拌部57aの回転外周速度Vsのほうが
同速以上に高速であるので、トナー凝集物59の粉砕効
果が期待できる。同時に、有効撹拌部57aが現像ロー
ラ49に接触することはないのでトナー補給板57によ
って現像ローラ49を傷付けることがないが、d=2mm
以下に接近しているのでトナー凝集物59の微細粉砕能
力の高いものとなる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、弾性体層
と磁極ピッチが微細な磁界発生層とを備えて可撓性を有
する現像ローラ表面に対して、弾性を有する薄板材より
なるトナー規制手段の先端側に形成された折曲部を弾性
的に接触させてトナー層厚を規制するようにしたので、
先端エッジによりトナー層厚を規制する場合に比べて適
度なトナー層厚の規制となり、トナー層の多層化を図っ
て十分なトナーを搬送させることができ、よって、現像
ローラの線速を感光体の線速に対して2倍以下程度の線
速比に低下させても支障がなく、トナー寄りの問題を解
消することができる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、トナー規制
手段の折曲部の曲率半径を0.3mm以上とすることによ
り、外面の曲率半径の大きいR形状の折曲部が現像ロー
ラ表面に接触するようにしたので、請求項1記載の発明
の効果に加えて、現像ローラ表面に対する折曲部の当接
位置の余裕度の高い状態で経時的に安定してトナー層を
多層化させることができる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、現像ローラ
とトナー規制手段の折曲部との当接位置を、トナー層の
多層化に有利に作用する位置に特定したので、請求項1
記載の発明の効果に加えて、現像ローラ表面に対する折
曲部の当接位置の余裕度の高い状態で経時的に安定して
トナー層を多層化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す現像手段付近の概
略正面図である。
【図2】電子写真記録装置全体のレイアウト構成を示す
概略正面図である。
【図3】現像ブレードの配設位置を説明するための現像
手段付近を示す概略正面図である。
【図4】トナー補給板の配設位置を説明するための現像
手段付近を示す概略正面図である。
【図5】トナー補給板の形状を示す斜視図である。
【図6】ベルト状の感光体を用いた従来例を示す概略正
面図である。
【図7】可撓性を有する現像ローラを用いた従来例を示
す概略正面図である。
【符号の説明】
32 感光体 49 現像ローラ 51 弾性体層 52 磁界発生層 53 接触部 54 トナー規制手段 55 折曲部 56 当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成されるドラム状の感光体
    と、 ゴム換算硬度が70°以下の弾性体層と、この弾性体層
    の表層に形成されて1成分磁性トナーを保持する磁極ピ
    ッチが微細な磁界発生層とを有し、前記感光体表面に押
    圧接触して1成分磁性トナーにより前記静電潜像を現像
    する現像ローラと、 弾性を有する薄板材よりなり先端側に折曲部が形成され
    て、前記現像ローラと前記感光体との接触部より回転方
    向上流側位置で前記折曲部外面が前記現像ローラ表面に
    弾性的に接触してトナー層厚を規制するトナー規制手段
    と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナー規制手段の折曲部の曲率半径を
    0.3mm以上としたことを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 現像ローラとトナー規制手段の折曲部と
    の当接位置を、前記トナー規制手段の取付面の延長線と
    前記現像ローラ外周との交点位置より前記現像ローラの
    回転方向上流側であって、前記トナー規制手段の取付面
    の延長線に対する前記現像ローラの中心からの垂線の延
    長線とこの現像ローラ外周との交点位置より前記現像ロ
    ーラの回転方向下流側としたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の画像形成装置。
JP19533695A 1995-07-31 1995-07-31 画像形成装置 Pending JPH0943976A (ja)

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JP19533695A JPH0943976A (ja) 1995-07-31 1995-07-31 画像形成装置
US08/688,770 US5819145A (en) 1995-07-31 1996-07-31 Image forming device for forming a uniform toner layer on a developing roller

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013171121A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ricoh Co Ltd 現像装置、および画像形成装置
WO2014010131A1 (ja) * 2012-07-09 2014-01-16 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013171121A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ricoh Co Ltd 現像装置、および画像形成装置
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