JPH09211894A - 電子写真用トナー、その製造方法及び画像形成方法 - Google Patents
電子写真用トナー、その製造方法及び画像形成方法Info
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- JPH09211894A JPH09211894A JP1736496A JP1736496A JPH09211894A JP H09211894 A JPH09211894 A JP H09211894A JP 1736496 A JP1736496 A JP 1736496A JP 1736496 A JP1736496 A JP 1736496A JP H09211894 A JPH09211894 A JP H09211894A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トナーの凝集を防止して流動性を確保し、最
低定着温度が低く、定着性が優れ、保存性が良好で、定
着後の裏写りがない電子写真用トナー、若しくは、経時
的に安定した帯電性を保持することができる電子写真用
トナー、及び、その製造方法、並びに、該トナーを用い
た画像形成方法を提供しようとするものである。 【解決手段】 エステル基を有する樹脂粒子、又は、該
樹脂と他の樹脂とからなる混合樹脂粒子の表面をエステ
ル交換処理し、着色剤と混合して凝集させてなる電子写
真用トナー、及びその製造方法、並びに、前記電子写真
用トナーを用いる画像形成方法である。
低定着温度が低く、定着性が優れ、保存性が良好で、定
着後の裏写りがない電子写真用トナー、若しくは、経時
的に安定した帯電性を保持することができる電子写真用
トナー、及び、その製造方法、並びに、該トナーを用い
た画像形成方法を提供しようとするものである。 【解決手段】 エステル基を有する樹脂粒子、又は、該
樹脂と他の樹脂とからなる混合樹脂粒子の表面をエステ
ル交換処理し、着色剤と混合して凝集させてなる電子写
真用トナー、及びその製造方法、並びに、前記電子写真
用トナーを用いる画像形成方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等において静電潜像、磁気潜像を現像するための電子
写真用トナー、及びその製造方法、並びに、前記電子写
真用トナーを用いて画像を形成する方法に関する。
法等において静電潜像、磁気潜像を現像するための電子
写真用トナー、及びその製造方法、並びに、前記電子写
真用トナーを用いて画像を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法に用いる定着方法とし
ては、圧力定着方法と加熱定着方法がある。圧力定着方
法は、電源投入時の立ち上がり時間を必要とせず、定着
器の加熱エネルギーも必要としない利点がある。圧力定
着方法のトナーとして、カプセルトナーが提案されてい
るが、現像器やクリーニング装置でトナーが崩壊しない
ようにするため、外殻の強度を上げる必要があり、その
結果、定着に高い圧力が必要になるという欠点があっ
た。
ては、圧力定着方法と加熱定着方法がある。圧力定着方
法は、電源投入時の立ち上がり時間を必要とせず、定着
器の加熱エネルギーも必要としない利点がある。圧力定
着方法のトナーとして、カプセルトナーが提案されてい
るが、現像器やクリーニング装置でトナーが崩壊しない
ようにするため、外殻の強度を上げる必要があり、その
結果、定着に高い圧力が必要になるという欠点があっ
た。
【0003】また、熱解離性材料で外殻を形成するカプ
セルトナーも提案されている(特開昭63─22817
1号公報参照)が、定着時に解離したイソシアネートが
一部遊離して人体に悪影響を及ぼすという欠点があっ
た。
セルトナーも提案されている(特開昭63─22817
1号公報参照)が、定着時に解離したイソシアネートが
一部遊離して人体に悪影響を及ぼすという欠点があっ
た。
【0004】他方、加熱定着方法は、電源投入時に定着
器が所定の温度まで加熱するための立ち上がり時間を必
要とし、その後も定着器を所定の温度に保持するために
常時エネルギーを必要とする。
器が所定の温度まで加熱するための立ち上がり時間を必
要とし、その後も定着器を所定の温度に保持するために
常時エネルギーを必要とする。
【0005】加熱定着温度を下げると、電源投入後の立
ち上がり時間は短くなり、定着器が必要とするエネルギ
ーも少なくなるが、トナー材料を低融点化する必要があ
り、その結果、保存時にトナーがブロッキングを起こし
たり、定着像がべたついて裏写りをするなどの問題があ
り、未だ十分に満足できる性能のトナーを得ることがで
きない。
ち上がり時間は短くなり、定着器が必要とするエネルギ
ーも少なくなるが、トナー材料を低融点化する必要があ
り、その結果、保存時にトナーがブロッキングを起こし
たり、定着像がべたついて裏写りをするなどの問題があ
り、未だ十分に満足できる性能のトナーを得ることがで
きない。
【0006】また、トナーに帯電性を付与するために、
帯電制御基を有する微粒子をトナー表面に付着させる方
法もあるが、時間の経過とともに微粒子が脱落したり、
トナーに埋め込まれるため、帯電性が経時変化するとい
う欠点があった。
帯電制御基を有する微粒子をトナー表面に付着させる方
法もあるが、時間の経過とともに微粒子が脱落したり、
トナーに埋め込まれるため、帯電性が経時変化するとい
う欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
上記の欠点を解消し、トナーの凝集を防止して流動性を
確保し、最低定着温度が低く、定着性が優れ、定着後の
裏写りがない電子写真用トナー、また、経時的に安定し
た帯電性を保持することができる電子写真用トナー、及
び、その製造方法、並びに、該トナーを用いた画像形成
方法を提供しようとするものである。
上記の欠点を解消し、トナーの凝集を防止して流動性を
確保し、最低定着温度が低く、定着性が優れ、定着後の
裏写りがない電子写真用トナー、また、経時的に安定し
た帯電性を保持することができる電子写真用トナー、及
び、その製造方法、並びに、該トナーを用いた画像形成
方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、トナー粒
子表面の特性を改善するために鋭意検討した結果、結着
樹脂粒子表面にエステル基を保有させ、かつ、エステル
交換させることにより、上記の特徴を備えた電子写真用
トナーの提供を可能にした。
子表面の特性を改善するために鋭意検討した結果、結着
樹脂粒子表面にエステル基を保有させ、かつ、エステル
交換させることにより、上記の特徴を備えた電子写真用
トナーの提供を可能にした。
【0009】具体的には、結着樹脂粒子表面に、粒子内
部よりガラス転移点の高い樹脂をエステル交換処理で形
成することにより、トナーの最低定着温度を低く保持し
ながら、トナー表面の樹脂のガラス転移点が高いため、
トナーのブロッキングや、定着像のべたつきを防止でき
るようになった。また、結着樹脂粒子表面に帯電制御基
をエステル交換処理で強固に結合することにより、経時
的に安定な帯電性を確保することが可能になった。
部よりガラス転移点の高い樹脂をエステル交換処理で形
成することにより、トナーの最低定着温度を低く保持し
ながら、トナー表面の樹脂のガラス転移点が高いため、
トナーのブロッキングや、定着像のべたつきを防止でき
るようになった。また、結着樹脂粒子表面に帯電制御基
をエステル交換処理で強固に結合することにより、経時
的に安定な帯電性を確保することが可能になった。
【0010】即ち、本発明は、下記の構成を採用するこ
とにより、上記の課題を解決した電子写真用トナー、及
び、その製造方法、並びに、画像形成方法の提供を可能
にした。 (1) エステル基を有する樹脂粒子、又は、該樹脂と他の
樹脂とからなる混合樹脂粒子の表面をエステル交換処理
した後、着色剤と混合して凝集させてなることを特徴と
する電子写真用トナー。
とにより、上記の課題を解決した電子写真用トナー、及
び、その製造方法、並びに、画像形成方法の提供を可能
にした。 (1) エステル基を有する樹脂粒子、又は、該樹脂と他の
樹脂とからなる混合樹脂粒子の表面をエステル交換処理
した後、着色剤と混合して凝集させてなることを特徴と
する電子写真用トナー。
【0011】(2) 前記樹脂粒子表面に、粒子内部よりガ
ラス転移点の高い樹脂をエステル交換処理で形成してな
ることを特徴とする上記(1) 記載の電子写真用トナー。 (3) エステル基を有し、かつ、−90〜50℃の範囲の
ガラス転移温度を有する乳化重合樹脂粒子をエステル交
換処理して、50〜100℃の範囲で、前記樹脂粒子よ
り高いガラス転移温度を有するように粒子表面の樹脂を
変成してなることを特徴とする上記(2) 記載の電子写真
用トナー。
ラス転移点の高い樹脂をエステル交換処理で形成してな
ることを特徴とする上記(1) 記載の電子写真用トナー。 (3) エステル基を有し、かつ、−90〜50℃の範囲の
ガラス転移温度を有する乳化重合樹脂粒子をエステル交
換処理して、50〜100℃の範囲で、前記樹脂粒子よ
り高いガラス転移温度を有するように粒子表面の樹脂を
変成してなることを特徴とする上記(2) 記載の電子写真
用トナー。
【0012】(4) 前記樹脂粒子表面に、帯電制御基をエ
ステル交換処理で結合してなることを特徴とする上記
(1) 記載の電子写真用トナー。 (5) 帯電制御基としては、アミノ基、ピリジル基、ピロ
リジル基、4級アンモニウム基等の含窒素基、クロロア
ルキル基、フルオロアルキル基などのハロゲン化アルキ
ル基などを結合してなる上記(4) 記載の電子写真用トナ
ー。
ステル交換処理で結合してなることを特徴とする上記
(1) 記載の電子写真用トナー。 (5) 帯電制御基としては、アミノ基、ピリジル基、ピロ
リジル基、4級アンモニウム基等の含窒素基、クロロア
ルキル基、フルオロアルキル基などのハロゲン化アルキ
ル基などを結合してなる上記(4) 記載の電子写真用トナ
ー。
【0013】(6) エステル基を有する樹脂、又は、該樹
脂と他の樹脂とからなる混合樹脂を用いて粒子を形成す
る工程、該粒子の表面をエステル交換処理する工程、該
エステル交換処理された粒子と着色剤とを混合して凝集
させる工程を有することを特徴とする電子写真用トナー
の製造方法。
脂と他の樹脂とからなる混合樹脂を用いて粒子を形成す
る工程、該粒子の表面をエステル交換処理する工程、該
エステル交換処理された粒子と着色剤とを混合して凝集
させる工程を有することを特徴とする電子写真用トナー
の製造方法。
【0014】(7) (メタ)アクリル酸エステルを含む重
合性単量体を乳化重合して樹脂粒子を形成し、該樹脂粒
子表面を低級脂肪族アルコールでエステル交換処理を行
った後、着色剤と混合し、凝集させることを特徴とする
上記(6) 記載の電子写真用トナーの製造方法。
合性単量体を乳化重合して樹脂粒子を形成し、該樹脂粒
子表面を低級脂肪族アルコールでエステル交換処理を行
った後、着色剤と混合し、凝集させることを特徴とする
上記(6) 記載の電子写真用トナーの製造方法。
【0015】(8) (メタ)アクリル酸エステルを含む重
合性単量体を乳化重合して樹脂粒子を形成し、該樹脂粒
子表面を含窒素アルコール、又は、ハロゲン化アルコー
ルでエステル交換処理を行った後、着色剤と混合し、凝
集させることを特徴とする上記(6) 記載の電子写真用ト
ナーの製造方法。
合性単量体を乳化重合して樹脂粒子を形成し、該樹脂粒
子表面を含窒素アルコール、又は、ハロゲン化アルコー
ルでエステル交換処理を行った後、着色剤と混合し、凝
集させることを特徴とする上記(6) 記載の電子写真用ト
ナーの製造方法。
【0016】(9) エステル基を有する樹脂、又は、該樹
脂と他の樹脂とからなる混合樹脂を用いて粒子を形成し
た後、2-(2- ヒドロキシエチル)ピリジン、1-(2- ヒド
ロキシエチル)ピロリジンなどの含窒素アルコール、ト
リクロロエタノール、トリフルオロエタノール、ヘキサ
フルオロイソプロピルアルコールなどの含ハロゲンアル
コールなどを用いてエステル交換処理を行った後、着色
剤と混合し、凝集させることを特徴とする上記(6) 記載
の電子写真用トナーの製造方法。
脂と他の樹脂とからなる混合樹脂を用いて粒子を形成し
た後、2-(2- ヒドロキシエチル)ピリジン、1-(2- ヒド
ロキシエチル)ピロリジンなどの含窒素アルコール、ト
リクロロエタノール、トリフルオロエタノール、ヘキサ
フルオロイソプロピルアルコールなどの含ハロゲンアル
コールなどを用いてエステル交換処理を行った後、着色
剤と混合し、凝集させることを特徴とする上記(6) 記載
の電子写真用トナーの製造方法。
【0017】(10)像担持体上に潜像を形成する工程、該
潜像を現像剤を用いて現像する工程、形成されたトナー
像を転写体上に転写する工程を有する画像形成方法にお
いて、上記(1) 〜(5) のいずれか1つに記載の電子写真
用トナーを用いて現像することを特徴とする画像形成方
法。
潜像を現像剤を用いて現像する工程、形成されたトナー
像を転写体上に転写する工程を有する画像形成方法にお
いて、上記(1) 〜(5) のいずれか1つに記載の電子写真
用トナーを用いて現像することを特徴とする画像形成方
法。
【0018】
【発明の実施の態様】本発明で使用するエステル基を有
する樹脂としては、分子内にカルボン酸エステルを含む
ポリマーを挙げることができ、具体的には、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸tert- ブチル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸デシル、(メ
タ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸
オクチル、(メタ)アクリル酸ノニルなどの(メタ)ア
クリル酸エステルモノマーを含むビニル重合体、又は、
ビニル共重合体を挙げることができる。
する樹脂としては、分子内にカルボン酸エステルを含む
ポリマーを挙げることができ、具体的には、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸tert- ブチル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸デシル、(メ
タ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸
オクチル、(メタ)アクリル酸ノニルなどの(メタ)ア
クリル酸エステルモノマーを含むビニル重合体、又は、
ビニル共重合体を挙げることができる。
【0019】トナー結着樹脂のガラス転移温度は、共重
合体のモノマーの種類、共重合比を選択することにより
調節することができる。併用できるモノマーとしては、
スチレン系モノマー、オレフィン系モノマーなどのビニ
ル系モノマーを挙げることができる。また、併用できる
樹脂としては、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポ
リエステル、ポリアミドなどを挙げることができる。ス
チレン系モノマーとしては、スチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルス
チレン等のアルキルスチレン、ハロゲン化スチレン等を
挙げることができる。また、オレフィン系モノマーとし
ては、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン
等の不飽和モノオレフィン類を挙げることができる。な
お、ガラス転移温度の測定は、JIS−K−7121に
記載された入力補償示差走査熱量測定法で行った。
合体のモノマーの種類、共重合比を選択することにより
調節することができる。併用できるモノマーとしては、
スチレン系モノマー、オレフィン系モノマーなどのビニ
ル系モノマーを挙げることができる。また、併用できる
樹脂としては、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポ
リエステル、ポリアミドなどを挙げることができる。ス
チレン系モノマーとしては、スチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルス
チレン等のアルキルスチレン、ハロゲン化スチレン等を
挙げることができる。また、オレフィン系モノマーとし
ては、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン
等の不飽和モノオレフィン類を挙げることができる。な
お、ガラス転移温度の測定は、JIS−K−7121に
記載された入力補償示差走査熱量測定法で行った。
【0020】本発明で使用する樹脂粒子において、エス
テル基を有する樹脂の割合は、30〜100%、好まし
くは70〜100%の範囲が適当である。本発明のトナ
ーは、定着温度を下げるために、トナー粒子内部の結着
樹脂のガラス転移温度は低い方が良く、具体的には、ガ
ラス転移温度は50℃以下、好ましくは−90〜40℃
の範囲が良い。
テル基を有する樹脂の割合は、30〜100%、好まし
くは70〜100%の範囲が適当である。本発明のトナ
ーは、定着温度を下げるために、トナー粒子内部の結着
樹脂のガラス転移温度は低い方が良く、具体的には、ガ
ラス転移温度は50℃以下、好ましくは−90〜40℃
の範囲が良い。
【0021】エステル基を有する樹脂、又は、該樹脂と
他の樹脂とからなる混合樹脂粒子の作製方法は、例え
ば、混練粉砕法、湿式造粒法、懸濁重合法、分散重合
法、乳化重合法などの通常の方法を採用することができ
るが、特に、乳化重合法が好ましい。本発明のトナーの
平均粒径は、1〜30μm、特に2〜18μmの範囲が
好ましい。
他の樹脂とからなる混合樹脂粒子の作製方法は、例え
ば、混練粉砕法、湿式造粒法、懸濁重合法、分散重合
法、乳化重合法などの通常の方法を採用することができ
るが、特に、乳化重合法が好ましい。本発明のトナーの
平均粒径は、1〜30μm、特に2〜18μmの範囲が
好ましい。
【0022】本発明におけるエステル交換反応では、公
知の触媒を使用することができる。例えば、テトラiso-
プロポキシチタネート、テトラエトキシチタネート、テ
トラn-プロポキシチタネート、テトラn-ブトキシチタネ
ート、テトラiso-ブトキシチタネート、テトラsec-ブト
キシチタネート、テトラtert- ブトキシチタネート等の
テトラアルコキシチタネート;1-クロロ-3- ヒドロキシ
- テトラブチルジスタノキサン、テトラn-アルキルアン
モニウムハライド、シアン化カリウムや、酢酸亜鉛等の
カルボン酸金属塩などを挙げることができる。特に、テ
トラエトキシチタネート、テトラiso-プロポキシチタネ
ート、テトラn-ブトキシチタネートが好ましい。エステ
ル交換反応でのアルコール中の触媒量は、エステル基を
有する樹脂100重量部に対して10-8〜100重量
部、好ましくは1〜100重量部の範囲が適している。
知の触媒を使用することができる。例えば、テトラiso-
プロポキシチタネート、テトラエトキシチタネート、テ
トラn-プロポキシチタネート、テトラn-ブトキシチタネ
ート、テトラiso-ブトキシチタネート、テトラsec-ブト
キシチタネート、テトラtert- ブトキシチタネート等の
テトラアルコキシチタネート;1-クロロ-3- ヒドロキシ
- テトラブチルジスタノキサン、テトラn-アルキルアン
モニウムハライド、シアン化カリウムや、酢酸亜鉛等の
カルボン酸金属塩などを挙げることができる。特に、テ
トラエトキシチタネート、テトラiso-プロポキシチタネ
ート、テトラn-ブトキシチタネートが好ましい。エステ
ル交換反応でのアルコール中の触媒量は、エステル基を
有する樹脂100重量部に対して10-8〜100重量
部、好ましくは1〜100重量部の範囲が適している。
【0023】エステル交換反応で用いるアルコールは、
交換後のポリマーのガラス転移温度を高くするために用
いられるもので、低級脂肪族アルコール、好ましくは炭
素数が1〜5の範囲の脂肪族アルコールを使用すること
ができる。具体的には、エチルアルコール、iso-プロピ
ルアルコール、tert- ブチルアルコールを挙げることが
でき、特に、iso-プロピルアルコールが好ましい。エス
テル交換されたポリマーのガラス転移温度は、50℃以
上、好ましくは60〜100℃の範囲が適している。
交換後のポリマーのガラス転移温度を高くするために用
いられるもので、低級脂肪族アルコール、好ましくは炭
素数が1〜5の範囲の脂肪族アルコールを使用すること
ができる。具体的には、エチルアルコール、iso-プロピ
ルアルコール、tert- ブチルアルコールを挙げることが
でき、特に、iso-プロピルアルコールが好ましい。エス
テル交換されたポリマーのガラス転移温度は、50℃以
上、好ましくは60〜100℃の範囲が適している。
【0024】本発明では、トナーに帯電性を与えるため
に、帯電しやすい官能基を有するアルコールを用いてエ
ステル交換を行うことができる。例えば、2-(2- ヒドロ
キシエチル)ピリジン、1-(2- ヒドロキシエチル)ピロ
リジンなどの含窒素アルコール、トリクロロエタノー
ル、トリフルオロエタノール、ヘキサフルオロイソプロ
ピルアルコールなどの含ハロゲンアルコールなどを用い
ることができる。なお、本発明においてポリマーのポリ
エステル交換処理は、ポリマー分子全体がエステル交換
されてもよく、ポリマー分子内の一部がエステル交換さ
れてもよい。
に、帯電しやすい官能基を有するアルコールを用いてエ
ステル交換を行うことができる。例えば、2-(2- ヒドロ
キシエチル)ピリジン、1-(2- ヒドロキシエチル)ピロ
リジンなどの含窒素アルコール、トリクロロエタノー
ル、トリフルオロエタノール、ヘキサフルオロイソプロ
ピルアルコールなどの含ハロゲンアルコールなどを用い
ることができる。なお、本発明においてポリマーのポリ
エステル交換処理は、ポリマー分子全体がエステル交換
されてもよく、ポリマー分子内の一部がエステル交換さ
れてもよい。
【0025】本発明で使用する着色剤としては、カーボ
ンブラック、ベンガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔
料、ファーストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロ
ンレッド、キレートレッド、ブリリアントカーミン、パ
ラブラウン等アゾ顔料、銅フタロシアニン、無金属フタ
ロシアニン等のフタロシアニン顔料、フラバントロンイ
エロー、ジプロモアントロンオレンジ、ペリレンレッ
ド、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等
の縮合多環系顔料を挙げることができる。
ンブラック、ベンガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔
料、ファーストイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロ
ンレッド、キレートレッド、ブリリアントカーミン、パ
ラブラウン等アゾ顔料、銅フタロシアニン、無金属フタ
ロシアニン等のフタロシアニン顔料、フラバントロンイ
エロー、ジプロモアントロンオレンジ、ペリレンレッ
ド、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等
の縮合多環系顔料を挙げることができる。
【0026】なお、本発明のトナーを磁性一成分トナー
として用いるときには、黒色着色剤の全部又は一部を磁
性粉に置き換えることができる。磁性粉としては、マグ
ネタイト、フェライト、又は、コバルト、鉄、ニッケル
等の金属単体やその合金を用いることができる。その
際、前記磁性粉をシランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、その他の有機物、無機物で表面処理して用い
てもよい。
として用いるときには、黒色着色剤の全部又は一部を磁
性粉に置き換えることができる。磁性粉としては、マグ
ネタイト、フェライト、又は、コバルト、鉄、ニッケル
等の金属単体やその合金を用いることができる。その
際、前記磁性粉をシランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、その他の有機物、無機物で表面処理して用い
てもよい。
【0027】また、必要に応じて低分子量ポリプロピレ
ン、低分子量ポリエチレン、ワックス等のオフセット防
止剤などの公知成分を添加することができる。さらに、
トナーには帯電性物質を内添するか、トナー表面に帯電
性物質を物理的に付着させてもよい。正帯電性物質とし
ては、ニグロシン、4級アンモニウム塩などのアミノ
基、イミダゾール基、ピリジン、ピペラジンなどの官能
基を含有する化合物を挙げることができ、負帯電性物質
としては、サリチル酸金属塩、含金属アゾ化合物や、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、スルホン酸基、カル
ボキシル基、カルボン酸エステル、リン酸基などの官能
基を含有する化合物、又は、上記官能基を表面に有する
微粒子などを挙げることができる。
ン、低分子量ポリエチレン、ワックス等のオフセット防
止剤などの公知成分を添加することができる。さらに、
トナーには帯電性物質を内添するか、トナー表面に帯電
性物質を物理的に付着させてもよい。正帯電性物質とし
ては、ニグロシン、4級アンモニウム塩などのアミノ
基、イミダゾール基、ピリジン、ピペラジンなどの官能
基を含有する化合物を挙げることができ、負帯電性物質
としては、サリチル酸金属塩、含金属アゾ化合物や、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、スルホン酸基、カル
ボキシル基、カルボン酸エステル、リン酸基などの官能
基を含有する化合物、又は、上記官能基を表面に有する
微粒子などを挙げることができる。
【0028】本発明において、樹脂微粒子と着色剤を凝
集させるには、樹脂微粒子、着色剤を水懸濁液中で静電
的に凝集させ、さらに、加熱して凝集体を融合させる方
法が好ましい。本発明のトナーを二成分現像剤として用
いる場合は、鉄粉系キャリア、フェライト系キャリア、
表面コートフェライト系キャリア、磁性粉分散型キャリ
アなどを使用することができる。キャリアの平均粒径
は、20〜150μm、好ましくは40〜100μmの
範囲が適している。
集させるには、樹脂微粒子、着色剤を水懸濁液中で静電
的に凝集させ、さらに、加熱して凝集体を融合させる方
法が好ましい。本発明のトナーを二成分現像剤として用
いる場合は、鉄粉系キャリア、フェライト系キャリア、
表面コートフェライト系キャリア、磁性粉分散型キャリ
アなどを使用することができる。キャリアの平均粒径
は、20〜150μm、好ましくは40〜100μmの
範囲が適している。
【0029】トナーの抵抗を下げ、導電性トナーとして
使用するには、トナー表面に導電性微粒子を添加するこ
とができる。導電性微粒子としては、金、白金、銀、
銅、ニッケル、スズ、アルミニウム、パラジウム、鉄、
鉛、亜鉛、カーボンブラック、グラファイト、硫化モリ
ブテン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アルミ
ニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウ
ム、酸化バリウム、酸化モリブデン、又は、これらの複
合酸化物等の微粒子を使用することができる。また、金
属酸化物には異種原子を少量添加したものを用いること
もできる。例えば、酸化亜鉛に対してアルミニウム又は
インジウムなど、また、酸化チタンに対してはニオブ、
タンタルなど、酸化スズに対してはアンチモン、ニオ
ブ、ハロゲンなどの原子を含む微粒子を挙げることがで
きる。導電性微粒子添加前のトナーは、絶縁性であって
もよいし、それ自体導電性であってもよい。
使用するには、トナー表面に導電性微粒子を添加するこ
とができる。導電性微粒子としては、金、白金、銀、
銅、ニッケル、スズ、アルミニウム、パラジウム、鉄、
鉛、亜鉛、カーボンブラック、グラファイト、硫化モリ
ブテン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アルミ
ニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウ
ム、酸化バリウム、酸化モリブデン、又は、これらの複
合酸化物等の微粒子を使用することができる。また、金
属酸化物には異種原子を少量添加したものを用いること
もできる。例えば、酸化亜鉛に対してアルミニウム又は
インジウムなど、また、酸化チタンに対してはニオブ、
タンタルなど、酸化スズに対してはアンチモン、ニオ
ブ、ハロゲンなどの原子を含む微粒子を挙げることがで
きる。導電性微粒子添加前のトナーは、絶縁性であって
もよいし、それ自体導電性であってもよい。
【0030】また、トナーに流動性を与えるために、酸
化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属酸化
物、金属塩、セラミック、樹脂、カーボンブラックなど
の微粒子を添加してもよい。微粒子の添加方法として
は、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー等の混合機を用
いて乾式でトナー表面に付着させることができる。
化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属酸化
物、金属塩、セラミック、樹脂、カーボンブラックなど
の微粒子を添加してもよい。微粒子の添加方法として
は、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー等の混合機を用
いて乾式でトナー表面に付着させることができる。
【0031】
〔実施例1〕 (トナーの作製)スチレンモノマー64重量部、アクリ
ル酸n-ブチル24重量部、メタクリルアミド3重量部及
びドデカンチオール2重量部を、水150重量部、ノニ
オン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2重
量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB
−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からなる
混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応さ
せて乳化重合を行った。この乳化重合粒子を遠心分離機
で水洗し、最後にイソプロピルアルコールで置換した。
この懸濁液をイソプロピルアルコール150重量部とテ
トライソプロポキシチタネート150重量部の混合溶液
中に投入し、35℃で3時間攪拌した。反応終了後、遠
心分離機を用いて600重量部のイソプロピルアルコー
ルで洗浄し、最後に水で置換し、ノニオン性界面活性剤
(花王社製、エマルゲン950)2重量部及びカチオン
性界面活性剤(花王社製、サニゾールB−50)2重量
部を加えた。
ル酸n-ブチル24重量部、メタクリルアミド3重量部及
びドデカンチオール2重量部を、水150重量部、ノニ
オン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2重
量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB
−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からなる
混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応さ
せて乳化重合を行った。この乳化重合粒子を遠心分離機
で水洗し、最後にイソプロピルアルコールで置換した。
この懸濁液をイソプロピルアルコール150重量部とテ
トライソプロポキシチタネート150重量部の混合溶液
中に投入し、35℃で3時間攪拌した。反応終了後、遠
心分離機を用いて600重量部のイソプロピルアルコー
ルで洗浄し、最後に水で置換し、ノニオン性界面活性剤
(花王社製、エマルゲン950)2重量部及びカチオン
性界面活性剤(花王社製、サニゾールB−50)2重量
部を加えた。
【0032】この乳化重合粒子懸濁物を、予めカーボン
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が9μmであった。このトナー粒子100重量部と
疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、RA2
00H)1重量部を外添してトナーを得た。
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が9μmであった。このトナー粒子100重量部と
疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、RA2
00H)1重量部を外添してトナーを得た。
【0033】(評価)得られたトナーを示差走査熱量測
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である42℃と、新たに現れた57℃にガラス転移点
が確認された。なお、2つのガラス転移温度の測定方法
は、吸熱カーブの低温側のベースラインを延長した線
と、熱量変化が最大になる点で引いた接線との交点を用
いた。また、得られたトナー2gを45℃で24時間加
熱したが、トナーの凝集は認められず、流動性は良好で
あった。さらに、得られたトナーと平均粒径100μm
の球状鉄製キャリアとを、トナー濃度3重量%で混合し
て現像剤を調製し、富士ゼロックス社製のV500改造
機を用いてコピー定着評価を行った。その結果、1万枚
においても定着性は良好であり、定着性を満足させる最
低定着温度は137℃であった。また、定着像を重ねて
45℃で17時間放置したが、定着像の裏写りは認めら
れなかった。なお、当初のトナーの帯電量は27μC/
gであり、1万枚コピー時のトナーの帯電量は22μC
/gであった。なお、エステル交換の有無による、トナ
ー表面のTg、最低定着温度、トナーの凝集、及び、定
着像の裏写りの有無について、実施例1と比較例1、2
を表1に対比して示した。
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である42℃と、新たに現れた57℃にガラス転移点
が確認された。なお、2つのガラス転移温度の測定方法
は、吸熱カーブの低温側のベースラインを延長した線
と、熱量変化が最大になる点で引いた接線との交点を用
いた。また、得られたトナー2gを45℃で24時間加
熱したが、トナーの凝集は認められず、流動性は良好で
あった。さらに、得られたトナーと平均粒径100μm
の球状鉄製キャリアとを、トナー濃度3重量%で混合し
て現像剤を調製し、富士ゼロックス社製のV500改造
機を用いてコピー定着評価を行った。その結果、1万枚
においても定着性は良好であり、定着性を満足させる最
低定着温度は137℃であった。また、定着像を重ねて
45℃で17時間放置したが、定着像の裏写りは認めら
れなかった。なお、当初のトナーの帯電量は27μC/
gであり、1万枚コピー時のトナーの帯電量は22μC
/gであった。なお、エステル交換の有無による、トナ
ー表面のTg、最低定着温度、トナーの凝集、及び、定
着像の裏写りの有無について、実施例1と比較例1、2
を表1に対比して示した。
【0034】
【表1】
【0035】〔比較例1〕 (トナーの作製)スチレンモノマー64重量部、アクリ
ル酸n-ブチル24重量部、メタクリルアミド3重量部及
びドデカンチオール2重量部に、水150重量部、ノニ
オン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2重
量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB
−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からなる
混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応さ
せて乳化重合を行った。
ル酸n-ブチル24重量部、メタクリルアミド3重量部及
びドデカンチオール2重量部に、水150重量部、ノニ
オン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2重
量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB
−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からなる
混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応さ
せて乳化重合を行った。
【0036】この乳化重合粒子懸濁物を、予めカーボン
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が9μmであった。このトナー粒子100重量部と
疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、RA2
00H)1重量部を外添してトナーを得た。
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が9μmであった。このトナー粒子100重量部と
疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、RA2
00H)1重量部を外添してトナーを得た。
【0037】(評価)得られたトナーを示差走査熱量測
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である42℃以外にガラス転移点は確認されなかっ
た。また、得られたトナー2gを50℃で24時間加熱
したところ、トナーは凝集した。さらに、得られたトナ
ーと平均粒径100μmの球状鉄製キャリアとを、トナ
ー濃度3重量%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロッ
クス社製のV500改造機を用いてコピー定着評価を行
った。その結果、1万枚まで定着性は良好であり、定着
性を満足させる最低定着温度は137℃であった。ま
た、定着像を重ねて45℃で17時間放置したところ、
定着像の裏写りが発生した。なお、当初のトナーの帯電
量は26μC/gであり、1万枚コピー時のトナーの帯
電量は19μC/gであった。
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である42℃以外にガラス転移点は確認されなかっ
た。また、得られたトナー2gを50℃で24時間加熱
したところ、トナーは凝集した。さらに、得られたトナ
ーと平均粒径100μmの球状鉄製キャリアとを、トナ
ー濃度3重量%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロッ
クス社製のV500改造機を用いてコピー定着評価を行
った。その結果、1万枚まで定着性は良好であり、定着
性を満足させる最低定着温度は137℃であった。ま
た、定着像を重ねて45℃で17時間放置したところ、
定着像の裏写りが発生した。なお、当初のトナーの帯電
量は26μC/gであり、1万枚コピー時のトナーの帯
電量は19μC/gであった。
【0038】〔比較例2〕 (トナーの作製)スチレンモノマー68重量部、アクリ
ル酸n-ブチル18重量部、メタクリルアミド3重量部及
びドデカンチオール2重量部に、水150重量部、ノニ
オン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2重
量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB
−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からなる
混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応さ
せて乳化重合を行った。
ル酸n-ブチル18重量部、メタクリルアミド3重量部及
びドデカンチオール2重量部に、水150重量部、ノニ
オン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2重
量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB
−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からなる
混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応さ
せて乳化重合を行った。
【0039】この乳化重合粒子懸濁物を、予めカーボン
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が9μmであった。このトナー粒子100重量部と
疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、RA2
00H)1重量部を外添してトナーを得た。
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が9μmであった。このトナー粒子100重量部と
疎水性コロイダルシリカ(日本アエロジル社製、RA2
00H)1重量部を外添してトナーを得た。
【0040】(評価)得られたトナーを示差走査熱量測
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である57℃以外にガラス転移点は確認されなかっ
た。また、得られたトナー2gを50℃で24時間加熱
したが、トナーの凝集は認められず、流動性は良好であ
った。さらに、得られたトナーと平均粒径100μmの
球状鉄製キャリアとを、トナー濃度3重量%で混合して
現像剤を調製し、富士ゼロックス社製のV500改造機
を用いてコピー定着評価を行った。その結果、1万枚ま
で定着性は良好であったが、定着性を満足させる最低定
着温度は152℃であり、実施例1に比べて15℃も高
かった。なお、定着像を重ねて45℃で17時間放置し
たが、定着像の裏写りは認められなかった。なお、当初
のトナーの帯電量は、27μC/gであり、1万枚コピ
ー時のトナーの帯電量は21μC/gであった。
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である57℃以外にガラス転移点は確認されなかっ
た。また、得られたトナー2gを50℃で24時間加熱
したが、トナーの凝集は認められず、流動性は良好であ
った。さらに、得られたトナーと平均粒径100μmの
球状鉄製キャリアとを、トナー濃度3重量%で混合して
現像剤を調製し、富士ゼロックス社製のV500改造機
を用いてコピー定着評価を行った。その結果、1万枚ま
で定着性は良好であったが、定着性を満足させる最低定
着温度は152℃であり、実施例1に比べて15℃も高
かった。なお、定着像を重ねて45℃で17時間放置し
たが、定着像の裏写りは認められなかった。なお、当初
のトナーの帯電量は、27μC/gであり、1万枚コピ
ー時のトナーの帯電量は21μC/gであった。
【0041】〔実施例2〕 (トナーの作製)スチレンモノマー68重量部、メタク
リル酸ラウリル20重量部、メタクリルアミド3重量部
及びドデカンチオール2重量部に、水150重量部、ノ
ニオン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2
重量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾール
B−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からな
る混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応
させて乳化重合を行った。この乳化重合粒子を遠心分離
機で水洗し、最後にエチルアルコールで置換した。この
懸濁液をジメチルアミノエチルアルコール280重量部
とテトラエトキシチタネート20重量部の混合溶液中に
投入し、35℃で6時間攪拌した。反応終了後、遠心分
離機を用いて600重量部のエチルアルコールで洗浄
し、最後に水で置換し、ノニオン性界面活性剤(花王社
製、エマルゲン950)2重量部及びカチオン性界面活
性剤(花王社製、サニゾールB−50)2重量部を加え
た。
リル酸ラウリル20重量部、メタクリルアミド3重量部
及びドデカンチオール2重量部に、水150重量部、ノ
ニオン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン950)2
重量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾール
B−50)2重量部及び過硫酸カリウム1重量部からな
る混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10時間反応
させて乳化重合を行った。この乳化重合粒子を遠心分離
機で水洗し、最後にエチルアルコールで置換した。この
懸濁液をジメチルアミノエチルアルコール280重量部
とテトラエトキシチタネート20重量部の混合溶液中に
投入し、35℃で6時間攪拌した。反応終了後、遠心分
離機を用いて600重量部のエチルアルコールで洗浄
し、最後に水で置換し、ノニオン性界面活性剤(花王社
製、エマルゲン950)2重量部及びカチオン性界面活
性剤(花王社製、サニゾールB−50)2重量部を加え
た。
【0042】この乳化重合粒子懸濁物を、予めカーボン
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が8μmであった。さらに、このトナー粒子100
重量部と酸化アルミニウム(日本アエロジル社製、アル
ミニウムオキサイドC)1重量部を外添してトナーを得
た。
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が8μmであった。さらに、このトナー粒子100
重量部と酸化アルミニウム(日本アエロジル社製、アル
ミニウムオキサイドC)1重量部を外添してトナーを得
た。
【0043】(評価)得られたトナーを示差走査熱量測
定装置で評価したところ、上記のポリマーのガラス転移
温度である46℃と、新たに現れた60℃にガラス転移
点が確認された。また、得られたトナー2gを45℃で
24時間加熱したが、トナーの凝集は認められず、流動
性は良好であった。さらに、得られたトナーと平均粒径
100μmの球状鉄製キャリアとを、トナー濃度3重量
%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロックス社製のV
500改造機を用いてコピー定着評価を行った。その結
果、2万枚まで定着性は良好であり、定着性を満足させ
る最低定着温度は140℃であった。また、定着像を重
ねて45℃で17時間放置したが、定着像の裏写りは認
められなかった。なお、トナーの帯電量は25μC/g
であり、2万枚複写時のトナーの帯電量は22μC/g
であった。なお、エステル交換により帯電制御基を結合
した実施例3のトナーと、結合しない比較例3、4のト
ナーを対比して、かぶりの発生、帯電量の経時変化を測
定して表2に示した。
定装置で評価したところ、上記のポリマーのガラス転移
温度である46℃と、新たに現れた60℃にガラス転移
点が確認された。また、得られたトナー2gを45℃で
24時間加熱したが、トナーの凝集は認められず、流動
性は良好であった。さらに、得られたトナーと平均粒径
100μmの球状鉄製キャリアとを、トナー濃度3重量
%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロックス社製のV
500改造機を用いてコピー定着評価を行った。その結
果、2万枚まで定着性は良好であり、定着性を満足させ
る最低定着温度は140℃であった。また、定着像を重
ねて45℃で17時間放置したが、定着像の裏写りは認
められなかった。なお、トナーの帯電量は25μC/g
であり、2万枚複写時のトナーの帯電量は22μC/g
であった。なお、エステル交換により帯電制御基を結合
した実施例3のトナーと、結合しない比較例3、4のト
ナーを対比して、かぶりの発生、帯電量の経時変化を測
定して表2に示した。
【0044】
【表2】
【0045】〔比較例3〕 (トナーの作製)スチレンモノマー68重量部、メタク
リル酸ラウリル20重量部、メタクリルアミド3重量
部、及びドデカンチオール2重量部を、水150重量
部、ノニオン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン95
0)2重量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニ
ゾールB−50)2重量部、及び過硫酸カリウム1重量
部からなる混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10
時間反応させて乳化重合を行った。
リル酸ラウリル20重量部、メタクリルアミド3重量
部、及びドデカンチオール2重量部を、水150重量
部、ノニオン性界面活性剤(花王社製、エマルゲン95
0)2重量部、カチオン性界面活性剤(花王社製、サニ
ゾールB−50)2重量部、及び過硫酸カリウム1重量
部からなる混合液に投入し、攪拌しながら70℃で10
時間反応させて乳化重合を行った。
【0046】この乳化重合粒子懸濁物を、予めカーボン
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が8μmであった。
ブラック(キャボット社製、BPL)8重量部とアニオ
ン性界面活性剤(花王社製、ペレックスOT−P)5重
量部をボールミルで48時間分散した液に投入し、プロ
ペラ型攪拌羽根を備えた攪拌機(新東科学社製、スリー
ワンモーター)で24時間攪拌した後、さらに、90℃
に昇温して2時間攪拌した。得られた混合液をデカンテ
ーション法で8000重量部の水で10回水洗し、さら
に、凍結乾燥法で乾燥した。得られたトナー粒子は平均
粒径が8μmであった。
【0047】(評価)得られたトナーを示差走査熱量測
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である46℃が確認されたが、それ以外にガラス転移
点は確認されなかった。なお、流動性は良好であった。
また、得られたトナー2gを45℃で24時間加熱した
ところ、トナーの凝集が認められた。さらに、得られた
トナーと平均粒径100μmの球状鉄製キャリアとをト
ナー濃度3%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロック
ス社製のV500改造機を用いてコピー定着評価を行っ
たところ、1枚目でかぶりが発生した。なお、コピーの
定着性を満足させる最低定着温度は140℃であった。
また、定着像を重ねて45℃で17時間放置したとこ
ろ、定着像の裏写りが発生した。1枚目のトナーの帯電
量は5μC/gであった。
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である46℃が確認されたが、それ以外にガラス転移
点は確認されなかった。なお、流動性は良好であった。
また、得られたトナー2gを45℃で24時間加熱した
ところ、トナーの凝集が認められた。さらに、得られた
トナーと平均粒径100μmの球状鉄製キャリアとをト
ナー濃度3%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロック
ス社製のV500改造機を用いてコピー定着評価を行っ
たところ、1枚目でかぶりが発生した。なお、コピーの
定着性を満足させる最低定着温度は140℃であった。
また、定着像を重ねて45℃で17時間放置したとこ
ろ、定着像の裏写りが発生した。1枚目のトナーの帯電
量は5μC/gであった。
【0048】〔比較例4〕 (トナーの作製)比較例3で得た平均粒径8μmのトナ
ー粒子100重量部に対し、疎水性コロイダルシリカ
(日本アエロジル社製、RA200H)1重量部を外添
してトナーを得た。
ー粒子100重量部に対し、疎水性コロイダルシリカ
(日本アエロジル社製、RA200H)1重量部を外添
してトナーを得た。
【0049】(評価)得られたトナーを示差走査熱量測
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である46℃が確認されたが、それ以外にガラス転移
点は確認されなかった。なお、流動性は良好であった。
また、得られたトナー2gを45℃で24時間加熱した
ところ、トナーの凝集が認められた。さらに、得られた
トナーと平均粒径100μmの球状鉄製キャリアとをト
ナー濃度3%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロック
ス社製のV500改造機を用いてコピー定着評価を行っ
たところ、3千枚まではカブリのない安定した画像が得
られた。このときのトナー帯電量は20μc/gであっ
た。その後、1万枚ではカブリが発生した。このときの
トナー帯電量は10μc/gであった。なお、当初のト
ナーの帯電量は、26μC/gであった。コピーの定着
性を満足させる最低定着温度は140℃であった。ま
た、定着像を重ねて45℃で17時間放置したところ、
定着像の裏写りが発生した。
定装置で評価したところ、上記ポリマーのガラス転移温
度である46℃が確認されたが、それ以外にガラス転移
点は確認されなかった。なお、流動性は良好であった。
また、得られたトナー2gを45℃で24時間加熱した
ところ、トナーの凝集が認められた。さらに、得られた
トナーと平均粒径100μmの球状鉄製キャリアとをト
ナー濃度3%で混合して現像剤を調製し、富士ゼロック
ス社製のV500改造機を用いてコピー定着評価を行っ
たところ、3千枚まではカブリのない安定した画像が得
られた。このときのトナー帯電量は20μc/gであっ
た。その後、1万枚ではカブリが発生した。このときの
トナー帯電量は10μc/gであった。なお、当初のト
ナーの帯電量は、26μC/gであった。コピーの定着
性を満足させる最低定着温度は140℃であった。ま
た、定着像を重ねて45℃で17時間放置したところ、
定着像の裏写りが発生した。
【0050】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、トナーの保存性が良好で、低温で定着できるが、
裏写りのない定着像を得ることができ、かつ、時間が経
過してもトナーの安定した帯電性を得ることができる。
より、トナーの保存性が良好で、低温で定着できるが、
裏写りのない定着像を得ることができ、かつ、時間が経
過してもトナーの安定した帯電性を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 エステル基を有する樹脂粒子、又は、該
樹脂と他の樹脂とからなる混合樹脂粒子の表面をエステ
ル交換処理した後、着色剤と混合して凝集させてなるこ
とを特徴とする電子写真用トナー。 - 【請求項2】 エステル基を有する樹脂、又は、該樹脂
と他の樹脂とからなる混合樹脂を用いて粒子を形成する
工程、該粒子の表面をエステル交換処理する工程、該エ
ステル交換処理された粒子と着色剤とを混合して凝集さ
せる工程を有することを特徴とする請求項1記載の電子
写真用トナーの製造方法。 - 【請求項3】 像担持体上に潜像を形成する工程、該潜
像を現像剤を用いて現像する工程、形成されたトナー像
を転写体上に転写する工程を有する画像形成方法におい
て、請求項1記載の電子写真用トナーを用いて現像する
ことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1736496A JPH09211894A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 電子写真用トナー、その製造方法及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1736496A JPH09211894A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 電子写真用トナー、その製造方法及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09211894A true JPH09211894A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11941986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1736496A Pending JPH09211894A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 電子写真用トナー、その製造方法及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09211894A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001296684A (ja) * | 2000-04-11 | 2001-10-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | トナー及び画像形成方法 |
JP2005215682A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Xerox Corp | トナー調製プロセス |
JP2008116515A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-05-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 |
-
1996
- 1996-02-02 JP JP1736496A patent/JPH09211894A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001296684A (ja) * | 2000-04-11 | 2001-10-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | トナー及び画像形成方法 |
JP2005215682A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Xerox Corp | トナー調製プロセス |
JP4716742B2 (ja) * | 2004-01-28 | 2011-07-06 | ゼロックス コーポレイション | トナー調製プロセス |
JP2008116515A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-05-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 |
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