JPH09211054A - 基板検査用プローブ装置 - Google Patents

基板検査用プローブ装置

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Publication number
JPH09211054A
JPH09211054A JP8014627A JP1462796A JPH09211054A JP H09211054 A JPH09211054 A JP H09211054A JP 8014627 A JP8014627 A JP 8014627A JP 1462796 A JP1462796 A JP 1462796A JP H09211054 A JPH09211054 A JP H09211054A
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JP
Japan
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probe
bare board
probes
inspection
conductor pattern
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JP8014627A
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English (en)
Inventor
Isao Okano
勲 岡野
Hiroshi Suzuki
弘 鈴木
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OKANO DENKI KK
Original Assignee
OKANO DENKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベアボードのスルーホールのショート・オー
プン検査を良好に行い、更にプローブが検査すべき導体
パターンに確実に接触しているか否かをチェックするよ
うにした基板検査用プローブ装置を提供する。 【解決手段】 水平に支持されたベアボードの検査位置
に移動体40を移動させた後プローブホルダ44に設け
られた一対のプローブ55、56の先端55a、56a
を導体パターンに接触させる。プローブ55、56は、
薄い金属板により形成され、先端55a、56aが導体
パターンのスルーホール径よりも僅かに幅広く、且つ略
切り出し状に斜めにカットされて形成され、各基端がプ
ローブホルダ44に接触方向にスプリング54、54及
びボールスライド50、51により弾性的に進退可能に
支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアボードの導体
パターンのショート・オープン等を検査する基板検査用
プローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント回路板は、電子回路部品が実装
される前にプリント配線板単体(以下「ベアボード」と
いう)の状態で導体パターンのショート・オープン検査
(ベアボードテスト)が行われる。このベアボードの検
査は、導体パターンやスルーホールのショート・オープ
ンを電気的に検査するもので、通常ベアボードの所定箇
所にスプリング付のコンタクトプローブと呼ばれるピン
を接触させて、電気的に導体パターンの接続状態を検出
する自動検査機により行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ベアボードの導体パタ
ーンは、プリント回路板の高密度実装化に伴い高密度に
形成されているために、導体パターンのショート・オー
プン検査を行うプローブは、先端が細く形成されてい
る。しかしながら、プローブの先端が細く形成されてい
るとスルーホールのショート・オープン検査を行う際に
プローブの先端がスルーホールに落ち込み、検査不能と
なるばかりでなく、プローブやベアボードを破損する虞
がある。
【0004】更に、従来のコンタクトプローブは、ベア
ボードの導体パターンにピンの先端をばね力により単に
接触させる構成であるために確実に接触しているか否か
を判別することができず、導体パターンが短絡している
にも拘わらず短絡していないと誤診する虞があり、検査
の信頼性に欠けるという問題もある。本発明は、上述の
点に鑑みてなされたもので、ベアボードのスルーホール
のショート・オープン検査を良好に行い、更にプローブ
が検査すべき導体パターンに確実に接触しているか否か
をチェックするようにした基板検査用プローブ装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、水平に支持されたベ
アボードの任意の箇所に移動可能な移動体に設けられた
プローブホルダに取り付けられ、前記ベアボードの導体
パターンに一対のプローブの先端を接触させて検査を行
う基板検査用プローブ装置において、前記一対のプロー
ブは、夫々金属の薄板で形成され、先端が前記ベアボー
ドのスルーホール径よりも僅かに幅広く且つ略切りだし
状に斜めにカットされ、基端が前記プローブホルダに接
触方向に弾性的に進退可能に支持される構成としたもの
である。
【0006】請求項2では、前記プローブは、ボールス
ライドにより支持され、前記ボールスライドは、固定体
側がプローブホルダに固定され、移動体側がプローブの
基端を支持する構成としたものである。請求項3では、
前記プローブは、プローブホルダとボールスライドの移
動体側との間に縮設されたスプリングにより接触方向に
弾性的に支持される構成としたものである。
【0007】請求項4では、前記一対のプローブは、先
端が僅かな間隙を存して対向する構成としたものであ
る。移動体は、水平に支持されたベアボードの任意の検
査箇所に移動し、当該箇所において一対のプローブがベ
アボードに向かって移動(下降)し、先端が導体パター
ンに弾性的に接触してショート・オープン検査を行う。
プローブは、先端がベアボードのスルーホール径よりも
僅かに幅広く且つ略切りだし状に斜めにカットされてお
り、スルーホールに落ちることなく当該スルーホールの
周縁の導体パターンに接触する。これによりスルーホー
ルのショート・オープン検査を簡単に行うことが可能で
ある。
【0008】プローブは、導体パターンに弾性的に当接
(圧接)することにより、検査時にプローブが導体パタ
ーンから浮き上がることが防止され、ベアボードの検査
を確実に、且つ良好に行うことが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の態様を添付図面に基
づいて詳述する。図1は、本発明に係る基板検査用プロ
ーブ装置を備えた基板検査装置1の正面図、図2は図1
の矢印II−II方向から視た下面図である。図1及び図2
において基板検査装置1は、筺体2と、筺体2上に設置
されたフレーム3と、フレーム3の四隅の各支柱4の上
端に載置固定されたプラテン5と、筺体2上面に且つプ
ラテン5と対向して水平に配設固定されたプラテン6
と、プラテン5及び6に夫々複数台例えば、4台づつ配
置された平面モータ7〜10及び11〜14と、これら
の平面モータ7〜10及び11〜14に取り付けられた
プローブ装置15〜18及び19〜22と、プラテン5
と6との略中間位置に水平に、且つフレーム3の中央を
左右方向に貫通して配置され、左右両側が各支柱4に支
持されてベアボードを搬送する搬送機構例えば、ベルト
コンベア30等により構成されている。
【0010】プラテン5は、平盤状をなし高透磁率を有
する純鉄の厚板により構成されており、下面5aに所定
の溝幅の溝が、所定のピッチで、横(X軸)方向、縦
(Y軸)方向に、且つ所定の深さで全面に亘り正確に刻
設されて、多数の歯が形成された歯形板状の鉄心とされ
ている。プラテン6もプラテン5と同様に形成されてお
り、プラテン5の歯形板状の下面5aと対向する上面6
aも歯形板状とされている。
【0011】プラテン5の四隅には、平面モータ7〜1
0を各原点位置(当該プラテン5の四隅)に正確に復帰
させるための原点復帰装置25(図2)が設けられてい
る。プラテン6にも同様に平面モータ11〜14を原点
位置に正確に復帰させるための原点復帰装置(図示せ
ず)が設けられている。更に、筺体2の上面にはプラテ
ン5の両側中央位置に隣接して平面モータ7〜10をプ
ラテン5に搬入し、又はプラテン5から搬出するための
入出部26、26’が設けられている。これらの入出部
26、26’は、平面モータ7よりも僅かに大きいアル
ミニウム或いは合成樹脂部材等の非磁性部材の平板によ
り形成されており、下面がプラテン5の下面5aと同一
面とされている。
【0012】平面モータ7は、正方形状の非磁性部材例
えば、アルミニウムにより形成されたハウジング40
(図3)内にプラテン5の下面5aに沿ってX軸方向に
走行するための電磁石と、Y軸方向に沿って走行するた
めの電磁石(図示せず)が収納されている。そして、各
電磁石の鉄心の各上面には夫々所定幅の溝が刻設された
鉄心が設けられ、プラテン5の下面5aの歯形と対向可
能とされている。平面モータ7は、X軸方向、Y軸方向
への走行用の各電磁石内に夫々極めて強力な永久磁石
(図示せず)が設けられており、これらの永久磁石は、
前記電磁石と協働して前記X軸、Y軸方向への推力を得
ると共に、プラテン5と閉磁路を形成して下面5aにハ
ウジング40を強力に吸着させる機能を有している。
【0013】ハウジング40の上面の所定箇所には夫々
スリットが形成されており、各スリットの中央には夫々
小孔の各一端が開口されている(共に図示せず)。これ
らの小孔の各他端は、ハウジング40内で纏められ、エ
アホースを介して高圧空気源(図示せず)に接続され
る。そして、前記各小孔から高圧の空気が噴出され、ハ
ウジング40を前記永久磁石の吸引力に抗してプラテン
5の下面5aから僅かな間隙(例えば、10μm程度)を
存して水平に離隔させる。これにより平面モータ7は、
プラテン5の下面5aとの間に前記僅かな間隙を存して
即ち、空間に浮いた状態で自由に走行可能とされる。
【0014】他の平面モータ8〜14も平面モータ7と
同様に構成されている。そして、上側の4台の平面モー
タ7〜10は、プラテン5の下側に空間に浮いた状態で
水平に保持される。また、下側の4台の平面モータ11
〜14は、プラテン6上に僅かな間隙を存して空間に浮
いた状態で水平に保持される。このようにして、上側の
4台の平面モータ7〜10は、プラテン5の下側を、下
側の4台の平面モータ11〜14は、プラテン6上を、
夫々各別にX軸及びY軸方向に水平に走行可能とされ
る。
【0015】平面モータ7〜10、11〜14の各ハウ
ジング40の下面には、プローブ装置15〜18、19
〜22が設けられている。これらのプローブ装置15〜
22は、ベアボードの導体パターンのショート・オープ
ンを検査するためのもので、各平面モータの走行方向
(X軸、Y軸方向)に対して所定の角度例えば、45°
の角度をなしてハウジング40に配置されている(図
2)。
【0016】プローブ装置15は、図3及び図4に示す
ようにハウジング40の下面略中央に固定されている。
ハウジング40の下面にはブラケット41が下方に臨ん
で取り付けられており、前面にはLMガイド42が前後
方向に僅かに傾斜して設けられている。即ち、LMガイ
ド42は、ハウジング40の下面と平行をなすベアボー
ドの上面に立てた垂線に対して前後方向に所定の角度θ
(例えば、6°程度)をなして基端(上端)が先端(下
端)よりも後退して(図5)設けられている。そしてL
Mガイド42にはホルダ43が上下方向に摺動可能に装
着されており、当該ホルダ43にはプローブホルダ44
がワンタッチ操作で着脱可能に装着されている。
【0017】ブラケット41内にはプローブ昇降用駆動
モータ45が収納されており、前面に穿設された孔を遊
貫した回転軸に連結部材46が固定されている。そし
て、連結部材46とホルダ43の側面に形成されたブラ
ケット43aとがリンク47により連結されている。駆
動用モータ45は、ステップモータで、回転角180°
の範囲で回動可能とされており、図示の実線で示す下限
位置から2点鎖線で示す上限位置までリンク47を駆動
してホルダ43を昇降させる。
【0018】プローブホルダ44は、図4及び図5に示
すように前方及び下方に開口する前面視略コ字状をな
し、両側壁44a、44bが前面から見て上端から下端
まで内方に向かって僅かに傾斜して狭くなっている(図
4)。このプローブホルダ44は、上壁44cに一体に
形成された支持部44dがクランプバー(図示せず)及
びレバー48によりホルダ43に着脱可能とされてい
る。プローブホルダ44の両側壁44a、44bの対向
する内面には夫々上下方向にボールスライド50、51
の固定体(外枠)50a、51aが固定されており、移
動体(内枠)50b、51bの各下端が固定体50a、
51aの下端から下方に僅かに突出している。そして、
これらの移動体50b、51bは、固定体50a、51
aに対して昇降可能とされている。また、プローブホル
ダ44は、絶縁性の良好な樹脂部材により形成されてい
る。
【0019】プローブホルダ44の側壁44a、44b
の外面には、移動体50b、51bの下限位置を位置決
めするためのストッパ52、52が固定されている。ま
た、プローブホルダ44の上壁44cの内面と移動体5
0b、51bの上端面との間には支持ボルト53、53
を介してスプリング54、54が縮設されている。これ
らのスプリング54、54は、移動体50b、51bを
下方に押し下げて後述するようにプローブをベアボード
に押し付ける(圧接させる)作用をする。
【0020】一対のプローブ55、56は、夫々ボール
スライド50、51の移動体50b、51bに着脱可能
に装着される(図4、図7)。プローブ56は、移動体
51bに図7に示すように上下に植設された2本の係止
用ピン57、58に着脱可能とされている。プローブ5
6は、図8に示すように上端(基端)及び略中央に上下
方向に沿ってピン57、58に対応して係合用のスリッ
ト56b及び長孔56cが設けられている。スリット5
6bは、上端に開口し、ピン57の軸部が僅かな力で圧
入嵌合可能とされている。長孔56cは、その上部がピ
ン58の頭部よりも僅かに大径とされ、下部に当該ピン
57の軸部が僅かな力で圧入嵌合可能とされている。ス
リット56bの下端近傍はスリット56dに連設され、
長孔56cの略中央はスリット56eに連設されて弾性
力を付与され、ピン57、58との着脱が容易とされて
いる。
【0021】このプローブ56は、導電性を有する金属
の薄板(例えば、板厚約0.2mm)により形成されてお
り、先端(下端)56aは、両側面がテーパ状をなして
更に薄く形成され、板厚が約0.05mm程度とされている。
更に先端56aは、図9に示すように斜めに略切りだし
ナイフ(変形したV型)状に形成され、その幅が約2mm
程度とされている。尖端56a’は、前縁から僅か後方
位置(約 0.05mm)に形成されており、当該尖端56
a’がベアボードの導体パターンとの接触部とされる。
ベアボードのスルーホールの内径は、約0.8mm〜1.0mm程
度であり、従って、プローブ56の尖端56a’がスル
ーホールに落ち込むことはない。
【0022】プローブ56は、スリット56cの開口端
にピン57の軸部を係合可能に、長孔56dの上部の孔
にピン58の頭部を挿入して下部のスリットに軸部を係
合可能にした状態で押し上げられ図7に示すようにピン
57、58に係止保持される。ピン57、58との係合
を解除する場合には上述と反対の操作をする。このよう
にしてプローブ56がボールスライド51の移動体51
bに着脱可能に装着される。プローブ55もプローブ5
6と全く同様に形成されており、ボールスライド50の
移動体50bに着脱可能に装着される。
【0023】これらの2本のプローブ55、56は、図
4に示すようにプローブホルダ44に装着された状態に
おいて、前面視略V字状をなして配置され、尖端55
a’と56a’とが僅かな間隙例えば、約 0.01mm程度
の間隔を存して対向している。ボールスライド50、5
1の移動体50b、51bと、固定体50a、51aと
は電気的に導通状態にあり、プローブ55、56は、移
動体50b、51bに当接されて保持され電気的に導通
状態にある。従って、プローブ55、56は、固定体5
0a、51aをプローブホルダ44の側壁44a、44
bに固定するボルトに共締めされた接続端子60、61
(図5、図6)に電気的に接続される。しかも、プロー
ブホルダ44は、前述したように絶縁性の良好な樹脂部
材により形成されており、従って、これらのプローブ5
5と56とがショートすることはない。
【0024】図5乃至図7に示すようにプローブホルダ
44の支持部44dの両側には接続端子62、63が、
ホルダ43にはこれらの接続端子62、63に対応して
接続端子64、65が取り付けられている。接続端子6
2は、図7に示すようにボルト66とナット67、67
とによりプローブホルダ44に固定されており、接続端
子64は、ボルト68とナット69とによりホルダ43
に取り付けられている。ボルト68は、頭部68aがボ
ルト66の頭部66aと対向し、且つ軸方向に摺動可能
に取り付けられており、頭部68aとホルダ43との間
にはスプリング70が介在されている。
【0025】そして、ホルダ43にプローブホルダ44
を装着した状態において、ボルト66の頭部66aの端
面にボルト68の頭部68aの端面がスプリング70の
ばね力により圧接して電気的に接続される。接続端子6
3は、接続端子62と同様にプローブホルダ44に取り
付けられ、接続端子65は、接続端子64と同様にして
ホルダ43に取り付けられる。そして、接続端子60、
61は、夫々リード線(図示せず)により接続端子6
2、63に接続される。
【0026】LMガイド42の上端一側には図6に示す
ようにプローブ55、56の上限位置(原点位置)を検
出する位置検出用のセンサ71が固定されており、プロ
ーブホルダ44にはドグ72が固定されている。また、
ブラケット41の一側面には図6に示すように検査時に
ベアボードを水平に支持するためのベアボード支持機構
73が昇降可能に設けられている。そして、モータ4
5、及びホルダ43の接続端子64、65は、制御装置
81(図1)に接続される。
【0027】他の平面モータ8〜10、11〜14(図
1)に取り付けられたプローブ装置16〜18、19〜
22もプローブ装置15と同様に構成されている。そし
て、上側の4台のプローブ装置15〜18の中の例え
ば、対向する2台のプローブ装置16、17の各ハウジ
ング40の一側の所定位置には、夫々ベアボードを位置
決め停止させるべく当該ベアボードの所定の箇所を検出
するための位置検出用のカメラ75が、そのレンズ面を
真下に臨ませて垂直に配置されており、プローブ装置1
6、17の近傍には、各プローブの先端の位置を監視す
るための監視カメラ76(図2)が夫々取り付けられて
いる。
【0028】尚、位置検出用のカメラ75、監視カメラ
76は、各プローブ装置に設ける必要はなく、ベルトコ
ンベア30の上方即ち、ベアボードの上方に位置し且つ
当該ベアボードの前端側に位置する2台のプローブ装置
の中の1台に設ければ十分である。また、下側の4台の
平面モータに取り付けられる各プローブ装置(図示せ
ず)は位置検出用カメラ、監視カメラを設けなくとも良
い。
【0029】そして、上側の4台の平面モータ7〜10
は、プラテン5の下方に、各プローブ装置15〜18が
夫々当該プラテンの中央に臨み、且つ各プローブの先端
が下方に位置するベルトコンベア30上に載置されたベ
アボードの上面に対して夫々所定の角度θ(約6°)を
なして斜め下方に臨んで配置される(図3)。下側の4
台の平面モータ11〜14は、プラテン6上に、各プロ
ーブ装置が夫々当該プラテン6の中央に臨み、且つ各プ
ローブの先端が上方に位置する前記ベアボードの下面に
対して夫々前記所定の角度θをなして斜め上方に臨んで
配置される。
【0030】上側のプローブ装置15〜18は、前述し
たように夫々平面モータ7〜10のX軸、Y軸方向に対
して45°の角度をなし、且つ各プローブの先端がベア
ボードに立てた垂線に対して前記所定の角度θをなして
傾斜している。従って、これら4台のプローブ装置15
〜18は、互いに干渉することなく任意の一点に集中さ
せることができる。即ち、プローブ装置15〜18の各
一対のプローブ55、56の先端が、導体パターンの1
点Pの範囲(直径約0.1mmの円内)に集中可能とされる
(図10)。或いは僅かな間隔q(約0.2mm程度)のピ
ッチで交互に一列に並んで配列可能とされる(図1
1)。下側の4台のプローブ装置19〜22についても
同様である。
【0031】図1に戻り、ベルトコンベア30は、前行
程からベアボードを当該基板検査装置1内に搬入するた
めのコンベア30a、このコンベア30aにより搬入さ
れたベアボードを所定の検査位置まで搬送し、検査中当
該位置に停止保持し、検査終了後搬出するコンベア30
b、コンベア30bにより搬送されてきたベアボードを
次の行程に搬送するためのコンベア30c等により構成
されている。
【0032】更に図1に示すように、筺体2内には、平
面モータ7〜14を夫々各別に駆動制御するための制御
装置80、各プローブ装置15〜22の駆動用モータを
制御して各プローブを上下動させるための制御装置8
1、平面モータ7〜10をプラテン5の原点位置に、平
面モータ11〜14をプラテン6の原点位置に夫々復帰
させるための各原点復帰装置25、ベルトコンベア30
等を制御するための制御装置82、各プローブ装置15
〜22からの信号を入力して基板を検査するための計測
装置83、及びこれらの各制御装置80〜82、計測装
置83を制御するためのコンピュータ84等が収納され
ている。
【0033】また、フレーム3上にはプローブ装置15
に設けられた監視カメラ76により撮影したプローブの
先端と検査基板とを表示するディスプレイ装置、検査基
板を検査するための各種の入力データ、検査結果等を表
示するためのディスプレイ装置(何れも図示せず)等が
載置されている。また、検査エラーや平面モータの脱調
等を警告するディスプレ装置も設置されている。更に、
筺体2には検査基板のデータ、検査項目等を入力した
り、コンピュータ84に指令をするための図示しない入
力装置(キーボード)が配置されている。尚、ディスプ
レイ装置は、必ずしも結果を画面に表示するものに限る
ものではなく、ランプ等により表示するようにしても良
い。
【0034】そして、平面モータ7〜14は、制御装置
80に、プローブ装置15〜22は、制御装置81、計
測装置83に夫々図示しないケーブルにより接続されて
いる。また、平面モータ7〜14は、夫々エアホースを
介して高圧空気源(共に図示せず)にも接続されてい
る。フレーム3と各平面モータ7〜14の間にはケーブ
ル保護可撓管91〜98(図1、図2)が略水平に取り
付けられている。
【0035】これらのケーブル保護可撓管91〜98
は、各基端がフレーム3に、各先端が夫々平面モータ7
〜14に固定されており、フレーム3と平面モータ7〜
14との間における前記ケーブル及びエアホースを収納
し、各平面モータ7〜14のケーブル及びエアホース
が、他の平面モータ、フレーム3、プラテン6、ベルト
コンベア30等に干渉することなく、且つ各平面モータ
7〜14の走行に応じて自由に湾曲して追従し得るよう
に支持している(図2に2点鎖線で示す)。これにより
平面モータ7〜14は、夫々自由に走行可能とされる。
【0036】以下に作用を説明する。基板検査装置1
は、待機状態において、図1及び図2に示すように平面
モータ7〜10及び11〜14がプラテン5及び6の四
隅即ち、各原点位置に停止している。平面モータ7〜1
0は、夫々プラテン5の四隅の各原点位置に停止してい
る。尚、平面モータ7〜10、11〜14は、高圧空気
が供給されないときには前述したように永久磁石により
プラテン5、6に強力に吸着されて保持されている。ま
た、プローブ装置15〜22は、夫々プローブが後退し
ており、各先端がベルトコンベア30から上下に所定距
離離隔している。
【0037】さて、ベアボードの検査を開始すべく前記
入力装置が操作されると、制御装置80が平面モータ7
〜14に駆動電流を供給して、平面モータ7〜14を所
定の検査位置まで高速走行させ、正確に位置決め停止さ
せる。一方、制御装置82は、ベルトコンベア30aを
駆動してベアボード(図示せず)を基板検査装置1内に
搬入し、更にベルトコンベア30bを駆動して当該基板
検査装置1の中央に向かって搬送する。そして、平面モ
ータ7の位置検出用カメラ75が前記ベアボードの所定
箇所例えば、前端を検出すると、制御装置82がベルト
コンベア30a、30bを停止させる。これによりベア
ボードが所定の検査位置に搬送される。
【0038】次に、制御装置81がプローブ装置15〜
22の各駆動用モータを駆動し、各プローブの各先端を
ベアボードの導通パターンの所定の検査箇所に接触させ
る。プローブ装置15のホルダ43が下降し、プローブ
55、56の各尖端55a’、56a’が導体パターン
の所定の箇所に接触すると、当該導体パターンにより導
通する。即ち、制御装置81は、プローブ装置15のプ
ローブ55と56とが接触していないことを確認した
後、これらのプローブ55と56とを所定位置まで下降
させて停止させ、次に、計測装置83が導体パターンに
よりプローブ55と56とが導通するか否かを確認す
る。これによりプローブ55、56が導体パターンに接
触したことが確認される。
【0039】ホルダ43は、プローブ55、56の尖端
55a’、56a’が導体パターンに接触してから停止
するまでの僅かな間下降し、この結果、プローブ55、
56が導体パターンから反力を受ける。このときボール
スライド50、51の移動体50b、51bの上端とホ
ルダ44との間のスプリング54、54が縮んで尖端5
5a’、56a’が導体パターンに接触してから停止す
るまでのストロークを吸収する。プローブ55、56
は、ばね力により尖端55a’、56a’がベアボード
に与える影響を小さく、且つ同時に導体パターンに圧接
し、接触不良が防止される。そして、プローブ55、5
6が導体パターンに接触した状態に保持される。
【0040】これにより計測装置83は、ベアボードの
導体パターンの断線、短絡等の検査をする前に、プロー
ブ55、56が夫々所定の導体パターンに確実に接触し
たことをワンタッチで判定する。計測装置83は、プロ
ーブ装置15〜18の各プローブがベアボードの導体パ
ターンの所定の箇所に確実に接触したことを判定した
後、これらのプローブ装置15〜18からの信号により
導体パターンのショート・オープンの検査を行う。
【0041】ベアボードのスルーホールは、孔径が約0.
8mm〜1.0mm であり、一方、プローブ55、56の先端
55a、55bの幅は、約2mmである。従って、これら
のプローブの先端55a、56aがスルーホールに位置
した場合でも落ちることなく周縁部に接触する。これに
よりスルーホールのショート・オープン検査を行うこと
ができる。
【0042】ホルダ43が所定位置まで上昇してセンサ
71がドグ72を検出すると、制御装置81が、モータ
45を停止させる。これによりホルダ43即ち、プロー
ブ55、56は、ベアボードの導体パターンから所定の
高さだけ離隔する。この状態においてプローブ55、5
6は、移動体50b、51bが夫々スプリング54、5
4のばね力により押し下げられて下端がストッパ52、
52に係止される。更に、制御装置81は、検査後のプ
ローブ55と56との短絡を発見するために導体パター
ンから離隔した後非導通であることを確認する。これに
より検査の信頼性が高められる。他のプローブ装置16
〜18についても同様である。
【0043】次いで、制御装置80が、各平面モータ7
〜14をベアボードの次の検査箇所まで高速走行させ
る。制御装置81は、平面モータ7〜14が当該検査箇
所に停止すると、プローブ装置15〜18の各プローブ
の先端を前記ベアボードの導体パターンの所定の箇所に
接触させる。そして、当該箇所において各プローブの導
通を検出して確実に導体パターンに接触していることを
判定した後、当該導体パターンのショート・オープンを
検査する。このようにしてプローブ装置15〜22を移
動させて前記ベアボードの導体パターンのショート・オ
ープン検査を順次実行する。
【0044】そして、前記ベアボードの導体パターンの
全てのショート・オープン検査が終了すると、制御装置
81が各プローブ装置を当該ベアボードから離隔させ、
次に搬入されて来るベアボードの検査を行うべく待機す
る。制御装置82は、前記ベアボードの検査が終了する
と、ベルトコンベア30b、30cを駆動して当該ベア
ボードを次の行程に搬送する。
【0045】また、プローブ装置15〜18は、夫々平
面モータ7〜10のX軸、Y軸方向に対して45°の角
度をなし、且つ各プローブの先端がベアボードに立てた
垂線に対して所定の角度θ(約6°)をなして傾斜して
いる。従って、これら4台のプローブ装置15から18
は、互いに干渉することなくベアボードの一端に集中さ
せることができ、各プローブの先端が、図10に示すよ
うにペアボードの上面の任意の一点Pの範囲(約0.1mm
の円内)に集中させて検査可能とされる。或いは、図1
1のように僅かな間隔q(約0.2mm)で一列に並んで検
査可能とされる。下側の4第のプローブ装置19〜22
についても同様である。
【0046】尚、ベアボードの検査の内容によっては、
上下何れか一側のプローブ装置例えば、上側のプローブ
装置15〜18だけで行う場合もあり、更に、4台のプ
ローブ装置15〜18の中の所定の2乃至3台のプロー
ブ装置を使用して検査を行う場合もある。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ベ
アボードの導体パターンの検査を行う際にスルーホール
に落ち込むことがなくなり、プローブやベアボードを破
損することなくスルーホールを有するベアボードの導体
パターンのショート・オープン検査を行うことができ
る。また、プローブを導体パターンに弾性的に接触させ
ることにより、導体パターンを傷付けることなく、確実
に検査を行うことが可能である。更に、ベアボードの導
体パターンのショート・オープン検査を行う前に各プロ
ーブの先端が当該導体パターンに確実に接触したことを
判定することができ、前記導体パターンのショート・オ
ープンを確実に検査することができ、信頼性の向上が図
られる。
【0048】請求項2では、プローブをボールスライド
により支持することにより、導体パターンの所定の箇所
に正確に接触させることができる。請求項3では、プロ
ーブホルダとボールスライドの移動体側との間に縮設し
たスプリングのばね力により各プローブを各別に接触さ
せることにより、導体パターンに傷付けることなく確実
に検査を行うことができる。
【0049】請求項4では、前記一対のプローブは、先
端が僅かな間隙を存して対向することにより、高密度の
導体パターンの検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板検査用プローブ装置を備えた
基板検査装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の矢線II−II方向から見た下面図である。
【図3】本発明に係る基板検査用プローブ装置の一実施
例を示す右側面図である。
【図4】図3のプローブ装置の一部切欠要部拡大図正面
図である。
【図5】図3のプローブ装置の要部拡大図である。
【図6】図4のプローブ装置の左側面図である。
【図7】図6の要部拡大断面図である。
【図8】図7のプローブの側面図である。
【図9】図8のプローブの先端の拡大図である。
【図10】図2の4台のプローブ装置のプローブを一点
に集中させた状態を示す説明図である。
【図11】図2の4台のプローブ装置のプローブを一列
に配置した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板検査用プローブ装置 5、6 プラテン 7〜14 平面モータ 15〜22 プローブ装置 30 ベルトコンベア 40 ハウジング 41 ブラケット 42 LMガイド 43 ホルダ 44 プローブホルダ 45 モータ 55、56 プローブ 60〜65 接続端子 75 位置検出用カメラ 76 監視用カメラ 80〜82 制御装置 83 計測装置 84 コンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に支持されたベアボードの任意の箇
    所に移動可能な移動体に設けられたプローブホルダに取
    り付けられ、前記ベアボードの導体パターンに一対のプ
    ローブの先端を接触させて検査を行う基板検査用プロー
    ブ装置において、 前記一対のプローブは、夫々金属の薄板で形成され、先
    端が前記ベアボードのスルーホール径よりも僅かに幅広
    く且つ略切りだし状に斜めにカットされ、基端が前記プ
    ローブホルダに接触方向に弾性的に進退可能に支持され
    ることを特徴とする基板検査用プローブ装置。
  2. 【請求項2】 前記プローブは、ボールスライドにより
    支持され、前記ボールスライドは、固定体側がプローブ
    ホルダに固定され、移動体側がプローブの基端を支持す
    ることを特徴とする請求項1に記載の基板検査用プロー
    ブ装置。
  3. 【請求項3】 前記プローブは、プローブホルダとボー
    ルスライドの移動体側との間に縮設されたスプリングに
    より接触方向に弾性的に支持されることを特徴とする請
    求項2に記載の基板検査用プローブ装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のプローブは、先端が僅かな間
    隙を存して対向することを特徴とする請求項1に記載の
    基板検査用プローブ装置。
JP8014627A 1996-01-30 1996-01-30 基板検査用プローブ装置 Pending JPH09211054A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010160006A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Hioki Ee Corp 基板検査用カメラのための照明装置を備える基板検査装置
KR20180069377A (ko) * 2016-12-15 2018-06-25 세메스 주식회사 프로브 모듈 및 이를 포함하는 어레이 테스트 장치

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