JP4163435B2 - 被検査基板の検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルのような被検査基板の通電試験をする検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルのような表示用パネルの目視点灯検査装置において、被検査基板としての表示用パネルを、基板用カセットから検査ステージに搬送して、その検査ステージにおいて斜めの状態で検査し、検査ステージから基板用カセットに搬送するものがある。
【0003】
そのような検査装置においては、カセットに対し水平状態で搬送される未検査の表示用パネルや検査ステージに対し斜めに搬送される検査済みの表示用パネルを、いつの時点で水平状態から傾斜状態の搬送に、及び傾斜状態から水平状態に変更するかが大きな問題である。
【0004】
この種の検査装置の1つとして、未検査のパネルを水平搬送のロボットアームにより基板用カセットから水平に取り出してプリアライメント機構に水平状態で渡し、そのパネルをプリアライメント機構において水平状態から傾斜状態に変更し、傾斜状態のパネルを中継機構により傾斜状態で搬送して検査ステージに傾斜状態で渡し、検査済みのパネルを前記と逆に搬送及び変更して基板用カセットに搬送するものがある(特開平11−183864号公報)。
【0005】
この検査装置において、プリアライメント機構は、パネルを水平と斜めとに選択的に変更する機能のみならず、パネルを90度回転させてその長手方向を変更するターンテーブルの機能をも備えている。
【0006】
【解決しようとする課題】
しかし、パネルの傾斜状態の搬送は水平状態の搬送に比べて不安定要素が多く、そのような不安定要素はパネルのサイズが大型化するほど顕著になる。また、パネルが大型化すると、装置のサイズがパネルサイズの倍のオーダで大きくなり、装置の占有面積が増大し、原価のアップを招き、搬送距離が長くなり、搬送時間が長くなる等の種々の問題を生じる。
【0007】
本発明の目的は、被検査基板の大型化にともなう装置の専有面積の増大及び原価のアップを可能な限り少なくすることにある。
【0008】
【解決手段、作用および効果】
本発明の検査装置は、被検査基板を受ける検査ステージであって受けた被検査基板が水平となる受渡位置及び受けた被検査基板が斜めとなる検査位置とに選択的に変位可能の検査ステージと、該検査ステージを受渡位置と検査位置とに選択的に変位させる変位機構と、検査位置に変位されている検査ステージ上に受けられている被検査基板の電極に接触される接触子を備える1以上のプローブユニットと、前記検査ステージが受渡位置に変位されているとき、前記検査ステージに対する被検査基板の受け渡しをする受渡装置とを含む。
【0009】
未検査の被検査基板は、受渡装置により水平状態で搬送されて、受渡位置に変位されている検査ステージに水平状態で渡され、検査ステージが変位機構により受渡位置から検査位置に変位されることにより傾斜状態に変更され、その状態で点灯検査をされる。
【0010】
検査済みの被検査基板は、検査ステージが変位機構により検査位置から受渡位置に移動されることにより傾斜状態から水平状態に変更され、その状態で受渡装置に渡されて、水平状態で搬送される。
【0011】
本発明によれば、検査ステージを変位させることにより被検査基板を水平状態及び傾斜状態に選択的に変更するから、被検査基板を傾斜状態で搬送する装置が不要になり、その結果被検査基板の大型化にともなう装置の専有面積の増大及び原価のアップが少ない。
【0012】
本発明に係る検査装置は、さらに、被検査基板を有する1以上のカセットが設置されるカセット設置台を含み、前記受渡装置は前記検査ステージと前記カセットとに対し被検査基板を水平の状態で受け渡す。このため、被検査基板を、カセット及び検査ステージの両者に対し、水平の状態で受け渡すことができる。
【0013】
本発明に係る検査装置において、前記検査ステージは検査部に配置され、前記カセット設置台は前記検査部から左右方向に間隔をおいたカセット設置部に配置され、前記受渡装置は前記検査部と前記カセット設置部との間に位置するローダ部に配置されている。このため、検査部、ローダ部及びカセット設置部を前後方向に配置した場合に比べ、検査部、ローダ部及びカセット設置部の後に空間が形成されるから、その空間を制御装置等の配置空間として有効に利用することができる。
【0014】
本発明に係る検査装置は、さらに、前記プローブユニットを前記検査ステージが検査位置に変位されているときの被検査基板と交差するZ方向へ移動させる移動機構を含む。このため、被検査基板とプローブユニットとをZ方向へ相対的に移動させるための移動機構を検査ステージに設ける必要がないから、Z方向における検査ステージの高さ寸法が小さくなり、プローブユニットに対する被検査基板の位置が安定する。
【0015】
前記変位機構は、水平方向へ伸びる状態にベースに配置されたリードスクリューと、該リードスクリューに螺合されたリードナットと、前記リードスクリューの延在方向と直交する方向へ伸びる軸線の周りに枢軸運動可能に一端部においてリードナットに組み付けられた1以上のリンクアームとを含み、前記検査ステージは、前記両リンクアームの他端部と前記ベースとに枢軸的に組み付けられていてもよい。そのようにすれば、リードスクリューの回転にともなってリードナットが移動することにより、検査ステージが受け渡し位置と検査位置とに選択的に確実に変位される。
【0016】
好ましい実施例においては、移動機構は、前記プローブユニットを受ける可動テーブルと、該可動テーブルを前記Z方向へ移動可能に本体に組み付けている1以上のリニアガイドと、前記可動テーブルを前記Z方向へ移動させる移動機構とを備えることができる。
【0017】
前記検査ステージは、前記被検査基板を受けるチャックトップと、該チャックトップが組み付けられたバックライトユニットと、該バックライトユニットを前記被検査基板と平行の面内で二次元的に移動させると共に前記Z方向へ伸びるZ軸線の周りに角度的に回転させるアライメントステージとを備えることができる。そのようにすれば、バックライトユニットを備えた点灯検査装置として用いることができるにも関わらず、Z方向における検査ステージの高さ寸法をより小さくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1から図3を参照するに、検査装置10は、長方形の液晶表示パネルを被検査基板12とする目視点灯検査装置として用いられる。被検査基板12は斜めの状態で検査される。
【0019】
以下、説明を簡略にし、かつ、容易に理解し得るようにするために、検査装置10に斜め配置された被検査基板12と平行の面内における左右方向及び斜め上下の方向(斜め前後方向)をそれぞれX方向及びY方向といい、その被検査基板12に垂直の方向をZ方向という。また、X方向、Y方向及びZ方向へ伸びる軸線を、それぞれ、X軸線、Y軸線及びZ軸線という。
【0020】
検査装置10は本体14を含む。本体14の前面上部の左端側領域は、斜め上向きの傾斜面部16とされている。本体14は、複数のチャンネル部材を組み立てた本体フレームと、該本体フレームに取り外し可能に取り付けられた複数のパネルとにより筐体の形に形成されている。
【0021】
本体14のうち、傾斜面部16の配置領域に対応する領域は被検査基板を検査する検査部20とされており、右端側の領域はカセット設置部22とされており、検査部20とカセット設置部22との間の領域は被検査基板のためのローダ部24とされている。傾斜面部16は、被検査基板12より大きい矩形の開口26を有している。
【0022】
検査部20には、被検査基板12への通電のための複数のプローブユニット28と、被検査体12を受ける検査ステージ30と、検査ステージ30を変位させる変位機構32とが配置されている。
【0023】
これに対し、カセット設置部22には被検査基板12を収容する複数のカセット34を設置するカセット設置台36が配置されており、ローダ部24には検査ステージ30とカセット34とに対する被検査基板12の受け渡しをする受渡装置として機能するロボット38が配置されている。
【0024】
カセット34は、被検査基板12を水平に収容するように、未検査の被検査基板12用のカセットと、検査済みの被検査基板12用のカセットとに分けられている。
【0025】
図示の例では、プローブユニット28は、被検査基板12の長方形の対向する2つの長辺(X辺)及び1つの短辺(Y辺)のいずれか1つに個々に対応されており、またプローブユニット28毎のZ移動装置40によりZ方向へ移動可能に組み付けられている。図4に示す例では、Z駆動装置40を残りの短辺にも配置している。
【0026】
しかし、実際には、プローブユニット28及びZ移動装置40は、検査すべき被検査基板12の電極の配置位置及び検査の種類に応じて、1つの辺、隣り合う2つの辺又は全ての辺に配置される。
【0027】
図4及び図5に示すように、各プローブユニット28は、複数のプローブブロック42を矩形の板状プローブベース44に取り付け、プローブベース44をZ移動装置40に備えられた板状の可動テーブル46の上に配置している。可動テーブル46については、後にZ移動装置40と共に説明する。
【0028】
各プローブブロック42は、その下側に並列的に組み付けられた複数のプローブを有する。各プローブは、先端を接触子とするポゴピンタイプのプローブ、針先を接触子とするニードルタイプ又はブレードタイプのプローブ(プローブ針)、若しくは、電気絶縁性フィルムの一方の面に形成された複数の配線の先端部又はこの先端部に形成された突起電極を接触子とするフィルム状プローブ(プローブ要素)である。そのような各プローブブロックの1つとして、特開平10−132853号公報に記載されている公知のものを用いることができる。
【0029】
X辺に配置された各プローブユニット28のプローブベース44は、少なくともプローブブロック42が可動テーブル46から本体14内に突出するように、X方向へ伸びるリニアガイド48によりX方向へ移動可能に可動テーブル46に組み付けられていると共に、X駆動機構50によりX方向における位置を調整される。
【0030】
リニアガイド48は、X方向へ伸びるガイドレールと、該ガイドレールにこれの長手方向へ移動可能に嵌合されたスライドガイドとを備える市販されている一般的なリニアガイドである。
【0031】
図示の例では、ガイドレールは可動テーブル46に組み付けられており、スライドガイドはプローブベース44に組み付けられている。しかし、ガイドレールをプローブベース44に組み付け、スライドガイドを可動テーブル46に組み付けてもよい。
【0032】
Y辺に配置されたプローブユニット28は、少なくともプローブブロック42が可動テーブル46から本体14内に突出するように、プローブベース44において図5に示すスペーサ52を介して可動テーブル46に組み付けられている。
【0033】
各X駆動機構50は、X軸モータ54を可動テーブル46に組み付け、X方向へ伸びるリードスクリュー56をX軸モータ54に結合させ、リードナット58をリニアガイド48のスライドガイドに組み付けると共に、リードスクリュー56に螺合させている。
【0034】
各X駆動機構50は、リードスクリュー56をX軸モータ54により回転させて、リードスナット58をX方向へ移動させることにより、プローブベース44を可動テーブル46に対してX方向へ変位させる。これにより、長方形の短辺に配置されたプローブユニット28の接触子に対する長辺に配置されたプローブユニット28の接触子の位置を調整することができる。
【0035】
Y辺に配置されたプローブユニット28はその長手方向の各端部にテレビカメラ60を有しており、またX辺に配置された各プローブユニット28はY辺に配置されたプローブユニット28の側と反対の側の端部にテレビカメラ60を有している。
【0036】
各テレビカメラ60は、表示用パネル12に形成されているアライメントマークを撮影するように、プローブベース44に支持されている。テレビカメラ60の出力信号は、表示用パネル12とプローブユニット28との相対的な位置決め(アライメント)に用いられる。位置決めは、表示用パネル12のアライメントマークがテレビカメラ60の視野内の所定の座標位置になるように、表示用パネル12を検査ステージ30のアライメントステージ74により移動させることにより行われる。
【0037】
各Z移動装置40は、前記した可動テーブル46のほかに、さらに、可動テーブル46を本体14に装着している一対のリニアガイド62と、傾斜面部16の開口16を形成する面に配置された中空モータ64と、中空モータ64の回転される中空部に螺合されたリードスクリュー66とを備えている。中空モータ64とリードスクリュー66とは、可動テーブル46をZ方向へ移動させるZ移動機構を形成している。
【0038】
各可動テーブル46は、長方形の対応する辺の方向へ伸びる板状部材から形成されており、またリニアガイド62及びZ移動機構により本体14の傾斜面部16と平行に支持されている。
【0039】
各リニアガイド62は、Z方向へ伸びるガイドレールと、ガイドレールにZ方向へ移動可能に嵌合されたスライドガイドとを含む一般的なリニアガイドである。ガイドレールは開口16を形成する面に組み付けられており、スライドガイドは可動テーブル46に組み付けられている。
【0040】
各中空モータ64は中空部の回転軸線がZ方向へ伸びるように傾斜面部16に組み付けられており、各リードスクリュー66はZ方向へ伸びるように可動テーブル46に組み付けられている。
【0041】
図6及び図7に示すように、検査ステージ30は、被検査基板12を受けて解除可能に真空的に吸着するチャックトップ70と、チャックトップ70が組み付けられたバックライトユニット72と、チャックトップ70及びバックライトユニット72を被検査基板12と平行の面内で二次元的に移動させると共にZ軸線の周りに角度的に回転させる機能を有する一体的なアライメントステージ74と、ロボット38への被検査基板12の受け渡し時に被検査基板12をチャックトップ70に対し昇降させる複数の基板リフター76とを備えている。
【0042】
図6及び図7に示すように、変位機構32は、水平方向へ伸びる状態に本体14に配置された板状のベース80と、ベース80にY方向へ伸びる状態に配置されたリードスクリュー82と、リードスクリュー82に螺合されたリードナット84と、X方向へ伸びる軸線の周りに枢軸運動可能に一端部においてリードナット84に組み付けられた1以上のリンクアーム86と、リードスクリュー82を回転させる回転機構88とを含む。図示の例では、一対のリンクアーム86が用いられている。
【0043】
検査ステージ30は、Y方向に間隔をおいた2箇所において、両リンクアーム86の他端部とベース80とに枢軸的に組み付けられている。ベース80は、X方向に間隔をおいた一対の組付台部90を前端部に有しており、両組付台90にステージ30を枢軸的に組み付けている。リードスクリュー82とリンクアーム86とは、一対のガイド92にY方向へ移動可能に受けられた支持台94を介して枢軸運動可能に結合されている。
【0044】
検査ステージ30は、リードナット84が図7に実線で示すように後退されていると、被検査基板12をロボット38に対し水平状態で受け渡すように変位され、リードスクリュー82が回転されてリードナット84が図7に一点鎖線で示す位置に前進されると、受けている被検査基板12が本体14の傾斜面部16と平行の傾斜状態となるように変位される。
【0045】
被検査体12は、検査ステージ30が図7に一点鎖線で示す傾斜状態において検査される。それゆえに、検査ステージ30は、変位機構32により、図7に実線で示す受渡位置と、図7に一点鎖線で示す検査位置とに選択的に変位される。
【0046】
図1及び図2に示すように、ロボット38は、ローダ部24をY方向へ平行に伸びる一対のガイドレール100に移動可能に支持されており、また、モータ102とモータ102により回転されるリードスクリュー104とを備えるロボット移動機構によりY方向の適宜な位置へ移動されて、カセット34及び検査ステージ30に対する被検査基板12の受け渡し及び搬送をする。
【0047】
ロボット38は、ガイドレール100に沿って移動されるスライダ106と、スライダ106の上に取り付けられた駆動機構108と、駆動機構108により駆動されて被検査基板12の受け渡しをするロボットアーム110とを備えている。被検査基板12は、その長手方向がロボットアーム110の長手方向と一致するように水平の状態で、ロボット38により搬送されると共に、受け渡しをされる。
【0048】
検査装置10は、検査ステージ30がプリアライメントステージとして作用するように、2組のストッパ112と、2組のプッシャー114とをチャックトップ70に配置している(図6参照)。ストッパ112は仮想的な長方形の隣り合う2つの縁部に対応する箇所に設けられており、プッシャー114はその長方形の他の隣り合う縁部に対応する箇所に設けられている。
【0049】
X方向(長手方向)の縁部に位置するストッパ112は、斜め下方側となる縁部に配置されている。各プッシャー114は、図示しないアクチュエータによりチャックトップ70上の被検査基板12に当接しない位置と、その被検査基板12を対向する縁部のストッパ112に押圧する位置とに角度的に回転される。
【0050】
具体的には、各プッシャー114は、搬送ロボット38に対する被検査基板12の受け渡しをするとき、被検査基板12に当接しない位置に後退され、被検査基板12を受け取った後その被検査基板12をチャックトップ70に吸着する前に、その被検査基板12をストッパ112に押圧する。これにより、被検査基板12は、その縁部がストッパ112に接触することにより、検査ステージ30上においてプリアライメントをされる。
【0051】
次に図8から図11を参照して、検査装置10による被検査基板12の受け渡し及びその被検査基板12の点灯検査について説明する。
【0052】
先ず、ロボット38が未検査の被検査基板12をロボットアーム110によりカセット34から取り出して検査ステージ30に搬送する。
【0053】
この時点までに、検査ステージ30は、図8に示すように、被検査基板12を水平に受けるように受渡位置に変位されていると共に、基板リフター76をチャックトップ70から突出させている。また、各プローブユニット28はZ方向へ上昇されており、各プッシャー114は被検査基板に接触しない位置に後退されている。
【0054】
次いで、図8に示すように、ロボットアーム110が、前進されて基板リフター76の間に移動された後、わずかに下降される。これにより、被検査基板12が基板リフター76に載せられる。
【0055】
次いで、ロボットアーム110が後退され、基板リフター76が下降される。これにより、図9に示すように、被検査基板12がチャックトップに載せられる。
【0056】
次いで、各プッシャー114が作動されて被検査基板12を対向するストッパ112に押す。これにより、被検査基板12はプリアライメントをされる。
【0057】
次いで、被検査基板12がチャックトップ70に真空的に吸着され、その状態で変位機構32の回転機構88が作動される。これにより、図10に示すように、検査ステージ30が斜めに、すなわち検査位置に変位される。この状態において、被検査基板12は、その下端縁がX方向のストッパ112に当接されているから、チャックトップ70から滑落することを防止されている。
【0058】
次いで、精密アライメントがテレビカメラ60及びアライメントステージ74を利用して行われる。
【0059】
次いで、各プローブユニット28が被検査基板12に対して移動されて、各プローブユニット28の接触子が被検査基板12の電極に押圧される。この状態で、被検査基板12に通電されて、被検査基板12の点灯検査が行われる。
【0060】
次いで、検査済みの被検査基板12が除去される。この除去作業は、各機器が上記と逆に作動することにより行われる。
【0061】
上記のように、検査ステージ30を変位させることにより被検査基板12を水平状態及び傾斜状態に選択的に変更するならば、被検査基板12を傾斜状態で搬送する装置が不要になり、その結果被検査基板12の大型化にともなう装置の専有面積の増大及び原価のアップが少なくなる。また、図2から明らかなように、検査部20、ローダ部24及びカセット設置部22の後に空間を制御装置等の配置空間として有効に利用することができる。
【0062】
上記実施例では、1つのロボットアーム110を備えたロボット38を用いているが、駆動機構108により別々に駆動されて被検査基板12を別々に受け渡す2以上のロボットアーム110を備えたロボットを用いてもよい。
【0063】
2つのロボットアームを備えたロボットを用いる場合、カセットに対する被検査基板の受け渡しは、一方のロボットアームに受けている検査済みの被検査基板を適宜なカセット群のカセットに渡すと共に、他のカセット内の未検査の被検査基板を同じロボットアーム又は他方のロボットアームに受け取るように、制御することができる。
【0064】
また、検査ステージ30に対する被検査基板の受け渡しは、検査済みの被検査基板を一方のロボットアームに受け取ると共に、他方のロボットアームに受けている未検査の被検査基板を検査ステージ30に渡すように、制御することができる。
【0065】
上記の実施例では、被検査基板の長手方向を変更するターンテーブルを備えていないが、そのようなターンテーブルを備えていてもよい。
【0066】
本発明は上記実施例に限定されない。例えば、搬送ロボットを被検査基板の受け渡し経路の系列毎に設けてもよい。また、本発明は、目視点灯検査装置のみならず、自動点灯検査装置や、液晶表示パネル用のガラス基板の検査装置等、他の検査装置にも適用することができる。
【0067】
本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査装置の一実施例を示す正面図であってカセット設置部及びローダ部の前面パネルを除去した状態の図である。
【図2】図1における2−2線に沿って得た断面図である。
【図3】図1における3−3線に沿って得た断面図である。
【図4】プローブユニット及びその近傍部の詳細を示す平面図である。
【図5】図4における5−5線に沿って得た断面図である。
【図6】検査ステージ及び変位機構の一実施例を示す平面図である。
【図7】図6に示す検査ステージ及び変位機構の正面図である。
【図8】検査装置の動作を説明するための図である。
【図9】図8に続く動作を説明するための図である。
【図10】図9に続く動作を説明するための図である。
【図11】図10に続く動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10 検査装置
12 被検査基板
14 本体
16 傾斜面部
20 検査部
22 カセット設置部
24 ローダ部
26 開口
28 プローブユニット
30 検査ステージ
32 変位機構
34 カセット
36 カセット設置台
38 ロボット(受渡装置)
40 Z移動装置
46 可動テーブル
64 中空モータ
66 リードスクリュー
70 チャックトップ
72 バックライトユニット
74 アライメントステージ
76 基板リフター
80 ベースプレート
82 リードスクリュー
84 リードナット
86 リンクアーム
88 回転機構
110 ロボットアーム

Claims (3)

  1. 被検査基板を受ける検査ステージであって受けた被検査基板が水平となる受渡位置及び受けた被検査基板が斜めとなる検査位置とに選択的に変位可能の検査ステージと、該検査ステージを受渡位置と検査位置とに選択的に変位させる変位機構と、検査位置に変位されている検査ステージ上に受けられている被検査基板の電極に接触される接触子を備える1以上のプローブユニットと、前記検査ステージが受渡位置に変位されているとき、前記検査ステージに対する被検査基板を水平の状態で受け渡す受渡装置と、前記プローブユニットを前記検査ステージが検査位置に変位されているときの被検査基板と交差するZ方向へ移動させる移動機構と、被検査基板を有する1以上のカセットが設置されるカセット設置台とを含み、
    前記検査ステージは検査部に配置され、前記カセット設置台は前記検査部から左右方向に間隔をおいたカセット設置部に配置され、前記受渡装置は前記検査ステージと前記カセットとに対する被検査基板の受け渡しをするように前記検査部と前記カセット設置部との間に位置するローダ部に配置されているおり、
    前記受け渡し装置は、さらに、前記被検査基板を前記カセットに対し水平の状態で受け渡す、被検査基板の検査装置。
  2. 前記変位機構は、水平方向へ伸びる状態にベースに配置されたリードスクリューと、該リードスクリューに螺合されたリードナットと、前記リードスクリューの延在方向と直交する方向へ伸びる軸線の周りに枢軸運動可能に一端部においてリードナットに組み付けられた1以上のリンクアームとを含み、前記検査ステージは、前記両リンクアームの他端部と前記ベースとに枢軸的に組み付けられている、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記検査ステージは、前記被検査基板を受けるチャックトップと、該チャックトップが組み付けられたバックライトユニットと、該バックライトユニットを前記被検査基板と平行の面内で二次元的に移動させると共に前記Z方向へ伸びるZ軸線の周りに角度的に回転させるアライメントステージとを備える、請求項1に記載の検査装置。
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