JPH09210953A - 酸素濃度検出器 - Google Patents
酸素濃度検出器Info
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- JPH09210953A JPH09210953A JP8037449A JP3744996A JPH09210953A JP H09210953 A JPH09210953 A JP H09210953A JP 8037449 A JP8037449 A JP 8037449A JP 3744996 A JP3744996 A JP 3744996A JP H09210953 A JPH09210953 A JP H09210953A
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Abstract
動性,耐水性を発揮することができる,酸素濃度検出器
を提供すること。 【解決手段】 ハウジング190と該ハウジング190
に挿入固定された検出素子2とよりなり,かつ上記ハウ
ジング190の上方には金属製保護カバーを設けてな
る。上記金属製保護カバーは内側カバー12と外側カバ
ー11とよりなり,両者の間には撥水性フィルタ10が
設けてある。上記外側カバー11は,上記内側カバー1
2と当接する第一部分111と,上記撥水性フィルタ1
0が介在する第二部分112とを有する。上記第一部分
111は上記第二部分112よりもハウジング190の
側にある。
Description
おける空燃比制御等に使用する撥水性フィルタを内蔵し
た酸素濃度検出器に関する。
比を検知する空燃比センサが設置され,該空燃比センサ
にて検知された空燃比を元に,上記自動車エンジンの燃
焼制御を行っている。これにより,上記排気系に設けら
れた,排気ガス浄化用の三元触媒コンバータの浄化効率
を高めることができる。そして,上記空燃比センサとし
ては,酸素濃度検出器が使用されている。
固体電解質よりなる検出素子が内蔵されているが,該検
出素子は,その内部に設けられた基準ガス室に基準ガス
となる大気を導入する必要がある。上記大気を導入する
ために,上記酸素濃度検出器には,外界に開口した大気
導入通路が設けてある。そして,上記大気導入通路から
の水の浸入を防止するため,通気性と撥水性とを備えた
フィルタを上記大気導入通路に配置することがある。
ば,特開平6−229976号に示すものが挙げられ
る。上記酸素濃度検出器は,ハウジングと該ハウジング
に挿入固定された検出素子とよりなり,かつ上記ハウジ
ングの上方にはリード線を挿通配置した金属製保護カバ
ーを設ける。上記金属製保護カバーは,内側カバーと,
該内側カバーの外方を被覆する外側カバーとよりなる。
そして,上記外側カバーと内側カバーとの間には,撥水
性フィルタが配置されている。
の上端開口部には,上記リード線を挿通配置したゴムシ
ール材が設けてある。ただし,上記外側カバーは,直接
上記ゴムシール材と接触していない。上記ゴムシール材
により,上記リード線を固定すると共に,上記内側カバ
ー及び外側カバーの内部への水の浸入を防止することが
できる。そして,上記内側カバーと外側カバーとは,上
記撥水性フィルタを介在させた部分,上記ゴムシール材
を設けた部分の二ヶ所において,かしめ固定されてい
る。これにより,上記内側カバー及び外側カバーのかし
め固定と,上記ゴムシール材及び撥水性フィルタのかし
め固定とを同時に行うことができる。
検出器には,いくつかの問題が発生する。上記酸素濃度
検出器は,ゴムシール材のかしめ固定と,外側カバー及
び内側カバーのかしめ固定を,一度のかしめ固定によっ
て行っている。上記外側カバー等は一般に耐熱性の金属
板よりなり,ゴムシール材とは全く異なる材質である。
このため,両者を同時にかしめ固定する際には,しばし
ば一方のかしめ固定の状態が良好であっても,他方のか
しめ固定の状態が不良となることがある。
好であっても,ゴムシール材のかしめ固定が不充分であ
れば,ゴムシール材と内側カバーとの間より水等が浸入
するおそれがある。また,上記ゴムシール材のかしめ固
定が過剰であれば,該ゴムシール材に割れ等が生じるお
それもある。なお,上記かしめ固定が不充分であると
は,かしめ固定の際のかしめる力が弱く,上記外側カバ
ー等の変形量が小さかったことを示している。また,上
記かしめ固定が過剰であるとは,かしめ固定の際のかし
める力が強く,上記外側カバー等の変形量が大きかった
ことを示している。
態が良好であっても,上記内側カバー及び外側カバーの
かしめ固定が不充分であれば,上記同様,隙間から水等
が浸入するおそれがある。また,上記内側カバー及び外
側カバーのかしめ固定が過剰であれば,両者に応力腐蝕
割れが生じるおそれもある。
の上端部,また上記撥水性フィルタは上記ゴムシール材
のすぐ下方に設けられていることが多い。従って,上記
外側カバーと内側カバーとにおいて,かしめ固定の行な
われる部分が酸素濃度検出器の上端部のみとなる場合も
ある。この場合には,上記内側カバーと外側カバーとに
おいて,かしめ固定部の耐振性が不充分となり,該かし
め固定部のゆるみ等が生じるおそれもある。
−II,LEV及びULEV等)への対応などから,上
記酸素濃度検出器を排気ガス浄化用の三元触媒コンバー
タの下流側の排気管等に取付けることが行なわれるよう
になってきた。即ち,上記空燃比センサの取付位置が多
様化するようになってきた。
ンジンのエキゾーストマニホルド(エンジンのすぐ下流
側)と比較して,条件が悪い。即ち,上記取付位置は,
酸素濃度検出器に対する被水,冠水等が発生しやすく,
従って,酸素濃度検出器の内部に水が浸入する機会の多
い位置である。また,上記取付位置は,激しい振動等が
加わりやすい位置でもある。即ち,上記取付け位置が多
様化することにより,より厳しい使用環境において,酸
素濃度検出器が使用されるようになってきた。
カバーと外側カバーのかしめ固定は,上述したごとく,
酸素濃度検出器の上端において行なわれることが多い。
このような位置におけるかしめ固定は,上記厳しい使用
環境において酸素濃度検出器を使用した場合には,上記
外側カバー及び内側カバーの間において,良好なかしめ
固定の状態を得ることができないおそれがある。
め,使用中の振動等により,外側カバーに働く外力によ
り,該かしめ固定部においてゆるみが発生する。また,
これを起因とした撥水性フィルタの固定のズレ,ゆるみ
を引き起こし,防水性の低下等の不具合を生じさせるお
それがある。
い使用環境においても,優れた耐振性,防水性を発揮す
ることができる,酸素濃度検出器を提供しようとするも
のである。
ハウジングに挿入固定された検出素子とよりなり,かつ
上記ハウジングの上方にはリード線を挿通配置した金属
製保護カバーを設けてなると共に,該金属製保護カバー
は内側カバーと該内側カバーの外方を更に被覆する外側
カバーとよりなり,かつ上記内側カバーと外側カバーと
の間には撥水性フィルタを設けてなる酸素濃度検出器に
おいて,上記外側カバーは,上記内側カバーと当接する
と共に,上記撥水性フィルタが介在しない第一部分と,
上記撥水性フィルタが介在する第二部分とを有し,ま
た,上記内側カバーは上記第一部分において上記外側カ
バーをかしめることにより該外側カバーを固定させてな
り,かつ上記撥水性フィルタは,上記第二部分において
上記外側カバーをかしめることにより上記内側カバーと
外側カバーの間で固定されてなり,更に,上記第一部分
は上記第二部分よりもハウジング側にあることを特徴と
する酸素濃度検出器にある。
発明の酸素濃度検出器において,上記外側カバー及び内
側カバーは,両者の間になにものも存在しない第一部分
においてかしめ固定されている。しかも,従来のよう
に,かしめ固定部が上記酸素濃度検出器の上端ではな
く,ハウジングに近い中央部となり,よって,かしめ固
定部における径サイズも大きくなる。このため,かしめ
固定部の強度が強くなる。
ーのかしめ固定を最適な状態にて行うことができる。よ
って,第一部分におけるかしめ固定の状態が良好とな
り,優れた耐振性を得ることができる。また,このこと
から保護カバーにおけるゆるみ等が生じ難く,第一部分
において,外側カバーと内側カバーとの間での優れたシ
ール性を得ることができる。また,上記撥水性フィルタ
を設けた第二部分においても,上記のことから,ずれ,
ゆるみが生じることなく,第二部分におけるシール性を
維持することができる。このため,従来以上の厳しい使
用環境において,これらの優れた性能を得ることができ
る。
との間において,例えば,絶縁用あるいはリード線の抜
け防止用の部品をはさみ固定することができる。即ち,
例えば,後述の図1に示すごとく,内側カバーの上端部
と外側カバーに設けられた段差を利用し,上述の部品を
固定することができる。上記部品を取付けることによ
り,上記リード線が複数本設けられた際,これらの間の
絶縁を確実なものとすることができ,よって,酸素濃度
検出器の性能及び信頼性を向上させることができる。
み固定することができない場合には,上述の絶縁性,抜
け防止等の効果を得るための構造は大変複雑となり,酸
素濃度検出器の組付けの手間が増大し,ひいてはコスト
高の原因となる。
使用環境においても,優れた耐振性,防水性を発揮する
ことができる,酸素濃度検出器を提供することができ
る。
し,かつ水をはじく性質を有する材料により形成されて
いる。かかる材料としては,テフロンのPTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)よりなる多孔質材料等を挙げ
ることができる。更に,上記外側カバー及び内側カバー
には,大気を導入するための大気導入口が設けてあり,
上記撥水性フィルタは,上記大気導入口の間に介在する
ように設けられている。また,上記撥水性フィルタの形
状は,例えば筒状とすることができる。
部分における外側カバーの外径は,上記第二部分におけ
る外側カバーの外径以上であることが好ましい。これに
より,優れた耐振性を得ることができる。
カバーの上端は上端開口部を有し,該上端開口部はゴム
シール材によりシールされていることが好ましい。これ
により,外側カバーの上端開口部より水が浸入すること
を防止することができる。
も上記第一部分においては,上記内側カバーの硬度は上
記外側カバーの硬度よりも大きいことが好ましい。これ
により,上記外側カバーを上記内側カバーに対して,ガ
タ等がなく,確実に固定することができる。このため,
上記外側カバーと内側カバーとの間にかしめ固定される
撥水性フィルタも,そのかしめ固定された位置がずれる
ことがない。従って,防水性に優れた酸素濃度検出器を
得ることができる。
カバー及び外側カバーはステンレス鋼よりなり,上記内
側カバーの硬度はHv150〜350であり,かつ上記
外側カバーの硬度はHv100〜300であることが好
ましい。
ある場合には,外側カバーとの硬度差が小さくなり,確
実なかしめ固定ができなくなるおそれがある。また,外
力により変形され易くなり,上記内側カバーの内部に設
けられた各種の部品(リード線等)の保護を図ることが
できなくなるおそれがある。一方,上記硬度がHv35
0より大きい場合には,上記かしめ固定の際に割れが発
生するおそれがある。また,上記酸素濃度検出器の使用
中に,応力腐蝕割れ等が発生するおそれがある。
未満である場合には,上記外側カバーを製造する上での
限界でもあり,また,強度が弱いため,上記酸素濃度検
出器の使用中に外力を受けた場合(飛石当たり等),変
形されやすくなるおそれがある。一方,上記外側カバー
の硬度がHv300より大きい場合には,上記内側カバ
ーとの硬度差が小さくなり,確実なかしめ固定ができな
くなるおそれがある。なお,上記硬度の単位であるHv
はビッカース硬度である。
カバーの板厚は上記外側カバーの板厚より厚いことが好
ましい。これにより,上記内側カバーの強度をより大き
くすることができる。このため,上述の請求項4の説明
において示したことと同様に,上記外側カバーを上記内
側カバーに対して確実に固定することができる。よっ
て,上記外側カバーと内側カバーとの間にかしめ固定さ
れる撥水性フィルタも,その固定された位置がずれるこ
とがなく,かしめ固定が確実となる。従って,防水性に
優れた酸素濃度検出器を得ることができる。
カバー及び外側カバーはステンレス鋼よりなり,上記内
側カバーの硬度はHv150〜350であり,かつ上記
外側カバーの硬度はHv100〜300であり,かつ上
記内側カバーの板厚は0.4〜0.8mmであり,上記
外側カバーの板厚は0.3〜0.6mmであることが好
ましい。上記内側カバーの板厚が0.4mm未満である
場合には,上記内側カバーが本来有する,酸素濃度検出
器の内部の部品の保護の働きを果たすことができなくな
るおそれがある。一方,上記内側カバーの板厚が0.8
mmよりも厚い場合には,かしめ加工が難しくなり,ま
た,上記かしめ固定後,酸素濃度検出器の使用中に応力
腐蝕割れが生じるおそれがある
未満である場合には,上記外側カバーの強度が弱く,変
形されやすくなるおそれがある。また,上記内側カバー
に対し,確実に固定され難くなるおそれがある。一方,
上記外側カバーの板厚が0.6mmよりも厚い場合に
は,かしめ加工が難しくなるおそれがある。なお,上記
内側カバー及び外側カバーの硬度については,上述と同
様である
も上記第一部分のかしめ固定は,8点にて行うことが好
ましい。これにより,外側カバーと内側カバーとの全周
にほぼ均等な押圧力を加えることができ,よって上記外
側カバー及び内側カバーの全周をほぼ均等に変形させつ
つ,これをかしめ固定することができる。また,上記外
側カバー及び内側カバーのかしめ固定部におけるシール
性も良好となる。以上のことは,8点のかしめ固定はか
しめ固定を行う相手部材を上下,左右,斜め方向におい
て,それぞれ両側から均等に位置規制しながら押圧し,
かしめ固定をすることができるからである(図2参
照)。
て行った場合には,各部分の距離が長すぎて,周方向に
おける均一な押圧を行うことができないおそれがある。
このため,かしめ固定した部分のシール性が不十分とな
るおそれがある。また,外側カバーの断面形状が円形と
ならず,変形するおそれがある。また,7点のかしめ固
定は,かしめ型の作製が難しく,9点を越えた場合に
は,かしめ型の段取替え等の工程数が増大するため,組
付けの手間がかかり,好ましくない。また,上記からも
知られるごとく,第二部分も8点かしめ固定とすること
が好ましい。
1,図2を用いて説明する。図1に示すごとく,本例の
酸素濃度検出器1は,ハウジング190と該ハウジング
190に挿入固定された検出素子2とよりなり,かつ上
記ハウジング190の上方にはリード線171,17
2,173を挿通配置した金属製保護カバーを設けてあ
る。
該内側カバー12の外方を更に被覆する外側カバー11
とよりなり,かつ上記内側カバー12と上記外側カバー
11との間には撥水性フィルタ10を設けてある。上記
外側カバー11は,上記内側カバー12と当接すると共
に,上記撥水性フィルタ10が介在しない第一部分11
1と,上記撥水性フィルタ10が介在する第二部分11
2とを有する。
分111の2箇所のかしめ固定部100において,上記
外側カバー11をかしめることにより,該外側カバー1
1を固定させている。更に,上記撥水性フィルタ10
は,上記第二部分112の二箇所のかしめ固定部100
において,上記外側カバー11をかしめることにより,
上記内側カバー12と外側カバーとの間で固定されてい
る。
分112よりもハウジング190の側にある。即ち,上
記第二部分112の下方に上記第一部分111が設けて
ある。また,上記第一部分111における外側カバー1
1の外径は,上記第二部分112における外側カバー1
1の外径と同等であり,更に,上記外側カバー11の上
端は上端開口部118を有し,該上端開口部118はゴ
ムシール材101によりシールされている。
側カバー11における段差部分110よりも下方に存在
するよう,上記外側カバー11は上記内側カバー12に
対し配置される。更に,上記ゴムシール材101は,上
記上端開口部118における外側カバー11を,かしめ
固定部113においてかしめ固定することによりシール
固定されている。
12はオーステナイト系のステンレス鋼(SUS304
LCP)よりなり,外側カバー11の硬度Hvは約15
0,厚さは約0.5mmである。一方,内側カバー12
の硬度Hvは約240,厚さは約0.7mmである。
する。上記検出素子2は,内部に基準ガス室28を設け
たコップ型の固定電解質20よりなる。上記基準ガス室
28には棒状のヒータ230が挿入されている。上記固
体電解質20の外側面には外側電極が,基準ガス室28
に面する内側面には内側電極が設けてある。上記外側電
極及び内側電極には,検出素子2の出力を取出すための
出力線22,21が接続してある。また,上記ヒータ2
30には,該ヒータ230に電流を供給するための通電
線23が設けてある。
上記検出素子2の上部に配置されたセラミック碍子19
6の内部において,接続端子161,162,163を
介し,リード線171,172,173に接続されてい
る。上記リード線171,172,173は,上記内側
カバー12の内部を経由して,上記外側カバー11の上
端開口部118に設けられたゴムシール材101に挿通
され,ここより外部へと導出されている。
く,その外径が上端開口部118近傍と,上記第一部分
111及び第二部分112近傍において異なり,よって
段差部分110を有する。上記段差部分110と内側カ
バー12の上端との間において,板バネ197を介し,
上記絶縁碍子196は固定されている。
て,ハウジング190に設置されている。また,上記検
出素子2とハウジング190との間は,タルク192,
パッド193,インシュレータ194を封入することに
より,気密封止されている。なお,上記インシュレータ
194の上端において,上記内側カバー12の下端は,
金属リング195を介して,ハウジング190にかしめ
固定されている。
出素子2の下部を保護し,被測定ガス室18を形成する
ための二重の金属製保護カバー181,182が設けて
ある。なお,上記金属製保護カバー181,182に
は,それぞれ被測定ガスを導入するための被測定ガス導
入口183,184が設けてある。
周を,上記外側カバー11により被覆されている。上記
外側カバー11の上端には,上記リード線171,17
2,173を挿通したゴムシール材101が設けてあ
る。また,上記外側カバー11は上端開口部118,か
しめ固定部113近傍における外径が小さく,第一部分
111及び第二部分112の近傍における外径が大きく
なっている。よって,上記外側カバー11は,外径の大
きさの切り替わる段差部分110を有している。
双方には,大気導入口119,129が設けてあり,該
大気導入口119,129の間に介在するように,撥水
性フィルタ10が設けてある。上記撥水性フィルタ10
は通気性を有しているため,大気導入通路における大気
の流通を阻害しない。また,上記撥水性フィルタ10は
筒形状である。
11に形成された大気導入口119と,上記外側カバー
11と上記撥水性フィルタ10との間に形成された空隙
と,該空隙に接する撥水性フィルタ10と,上記大気導
入口129とにより形成されている。更に,図示はしな
いが,内部カバー12と撥水性フィルタ10との間に上
記同様の空隙を形成する構成としてもよい。
側カバー11のかしめ固定に使用するかしめ装置9につ
き説明する。図2に示すごとく,上記かしめ装置9は,
上記第一部分111においてかしめ固定部100を押圧
する第一押圧部91と,上記第二部分112においてか
しめ固定部100を押圧する第二押圧部と,上記かしめ
固定部113を押圧する第三押圧部と,これらを支承す
る本体部90とよりなる。
によって第一部分111のかしめ固定部100をかしめ
固定し,該かしめ固定が完了した後,第二押圧部が作動
して第二部分112のかしめ固定部100をかしめ固定
することができるように,第一押圧部91と第二押圧部
とがそれぞれ独立に動作可能に構成されている。
筒形状であり,上記第一押圧部91〜第三押圧部は,本
体部90の半径方向に対し移動可能となるよう設けてあ
る。また,上記第一押圧部91〜第三押圧部はそれぞれ
同形状の8個の押圧ブロックから構成されている。な
お,上記各押圧ブロックの断面は略扇形状を有してい
る。
カバー11の内側カバー12へのかしめ組付け,上記撥
水性フィルタ10及びゴムシール材101の組付けにつ
き説明する。まず,本体を構成する部品を揃え終えた酸
素濃度検出器1を準備する。この酸素濃度検出器1を,
これと同形の載置穴を有する載置台に,略水平に保持し
た状態となるよう載置する。その後,図2に示すごと
く,上記酸素濃度検出器1の外周を上記かしめ装置9内
に配置する。
圧部分91を動かし,第一部分111のかしめ固定部1
00をかしめ固定する。これにより,上記外側カバー1
1及び内側カバー12をかしめ固定する。次いで,上記
第二押圧部分を動かし,第二部分112のかしめ固定部
100と共に撥水性フィルタ10をかしめ固定する。
め固定部113と共にゴムシール材101をかしめ固定
する。なお,上記押圧に当たっては,第一押圧部分91
〜第三押圧部分を構成する8個の押圧ブロックを,同時
に径方向に動かし,かしめ固定を行う。以上により,酸
素濃度検出器1における上記外側カバー11等のかしめ
固定が完了した。
る。本例の酸素濃度検出器1において,上記外側カバー
11及び内側カバー12は,両者の間になにものも存在
しない第一部分111においてかしめ固定されている。
しかも,従来のように,第一部分111のかしめ固定部
100が上記酸素濃度検出器1の上端ではなく,ハウジ
ング190に近い中央部となり,よって,第二部分11
2のかしめ固定部100における径サイズも大きくな
る。このため,かしめ固定部100の強度が強くなる。
ー11及び内側カバー12のかしめ固定を最適な状態に
て行うことができる。よって,第一部分111のかしめ
固定部100におけるかしめ固定の状態が良好となり,
優れた耐振性を得ることができる。また,同様に第一部
分111のかしめ固定部100において優れたシール性
を得ることができる。このため,従来以上の厳しい使用
環境において,これらの優れた性能を得ることができ
る。
は,内側カバー12の上端部と外側カバー11に設けら
れた段差部分110において,絶縁碍子196を固定し
ている。これにより,リード線171,172,173
の間の絶縁を確実なものとすることができ,よって,酸
素濃度検出器1の性能及び信頼性を向上させることがで
きる。
1における外側カバー11の外径は,上記第二部分11
2における外側カバー11の外径以上である。よって,
優れた耐振性を得ることができる。更に,上記外側カバ
ー11の上端は上端開口部118を有し,該上端開口部
118はゴムシール材101によりシールされている。
これにより,外側カバー11の上端開口部108より水
が浸入することを防止することができる。
側カバー11の硬度よりも大きい。よって,第一部分1
11のかしめ固定部100での固定が確実となり,これ
により,撥水性フィルタ101のかしめ固定がより確実
となる。
として,上記内側カバー12の上端と外側カバー11の
段差部分110との間に,樹脂製のスペーサ198を設
けた酸素濃度検出器15を図3に示す。この酸素濃度検
出器15においては,部品点数が更に減少するため,組
付け作業がより容易となる。その他は,上述と同様の作
用効果を有する。
明図。
いた8点かしめ固定の説明図。
度検出器の断面説明図。
Claims (8)
- 【請求項1】 ハウジングと該ハウジングに挿入固定さ
れた検出素子とよりなり,かつ上記ハウジングの上方に
はリード線を挿通配置した金属製保護カバーを設けてな
ると共に,該金属製保護カバーは内側カバーと該内側カ
バーの外方を更に被覆する外側カバーとよりなり,かつ
上記内側カバーと外側カバーとの間には撥水性フィルタ
を設けてなる酸素濃度検出器において,上記外側カバー
は,上記内側カバーと当接すると共に,上記撥水性フィ
ルタが介在しない第一部分と,上記撥水性フィルタが介
在する第二部分とを有し,また,上記内側カバーは上記
第一部分において上記外側カバーをかしめることにより
該外側カバーを固定させてなり,かつ上記撥水性フィル
タは,上記第二部分において上記外側カバーをかしめる
ことにより上記内側カバーと外側カバーの間で固定され
てなり,更に,上記第一部分は上記第二部分よりもハウ
ジング側にあることを特徴とする酸素濃度検出器。 - 【請求項2】 請求項1において,上記第一部分におけ
る外側カバーの外径は,上記第二部分における外側カバ
ーの外径以上であることを特徴とする酸素濃度検出器。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記外側カバ
ーの上端は上端開口部を有し,該上端開口部はゴムシー
ル材によりシールされていることを特徴とする酸素濃度
検出器。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
少なくとも上記第一部分においては,上記内側カバーの
硬度は上記外側カバーの硬度よりも大きいことを特徴と
する酸素濃度検出器。 - 【請求項5】 請求項4において,上記内側カバー及び
外側カバーはステンレス鋼よりなり,上記内側カバーの
硬度はHv150〜350であり,かつ上記外側カバー
の硬度はHv100〜300であることを特徴とする酸
素濃度検出器。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
上記内側カバーの板厚は上記外側カバーの板厚より厚い
ことを特徴とする酸素濃度検出器。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
上記内側カバー及び外側カバーはステンレス鋼よりな
り,上記内側カバーの硬度はHv150〜350であ
り,かつ上記外側カバーの硬度はHv100〜300で
あり,かつ上記内側カバーの板厚は0.4〜0.8mm
であり,上記外側カバーの板厚は0.3〜0.6mmで
あることを特徴とする酸素濃度検出器。 - 【請求項8】 請求項1〜7において,少なくとも上記
第一部分のかしめ固定は,8点にて行うことを特徴とす
る酸素濃度検出器。
Priority Applications (6)
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