JP2002286687A - 通気構造を有するセンサ - Google Patents

通気構造を有するセンサ

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JP2002286687A JP2001087089A JP2001087089A JP2002286687A JP 2002286687 A JP2002286687 A JP 2002286687A JP 2001087089 A JP2001087089 A JP 2001087089A JP 2001087089 A JP2001087089 A JP 2001087089A JP 2002286687 A JP2002286687 A JP 2002286687A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気及び防水の可能なフィルタの破損を防止
して、通気及び防水の優れた性能を確保できる通気構造
を有するセンサを提供すること。 【解決手段】 外筒11の連通部11aには、円盤状の
フッソゴム製の保持部材14が内嵌されており、この保
持部材14は、外筒11の外側から加締められることに
より、気密性及び水密性を確保する様に、外筒11一体
に固定されている。保持部材14の軸中心には、センサ
内部と外部とを連通する通気孔35が形成されている。
通気孔35には通気フィルタ41が止め部材43により
圧入された状態で固定されている。止め部材43は、保
持部材14よりゴム硬度が大きなフッソゴム製の円筒状
の部材であり、その軸中心には、止め部材43を軸方向
に貫く通気連通部45が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ、又は温度
センサなどのセンサの様に、通気構造を有するセンサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、混合ガス中から特定のガス成
分の濃度を検出するガスセンサとして、HCセンサやN
Oxセンサ等、種々のものが知られている。この種のガ
スセンサの一つとして、例えば特開平9−54063号
公報に示される様な外気導入型の酸素センサがある。
【0003】前記酸素センサでは、外気を導入する通気
孔を、センサの最上部に設けられたゴム製のシール部材
の中央を軸方向に貫通するように形成するとともに、通
気孔を硬質の撥水性フィルタ(水を通さずに通気を確保
するフィルタ)で覆うことにより、通気性と防水性を保
持している。
【0004】しかし、この様な硬質フィルタを通気孔全
体にわたって配置した構成では、フィルタ全体の体積が
大きいことから、その通気性を十分に確保することが困
難であった。そこで、例えば特許公開2000−193
632号公報では、図7に示す様に、シート状の撥水性
フィルタ(通気フィルタ)P1を金属製の筒状部材(止
め金具)P2にかぶせ、この状態で、通気フィルタP1
及び止め金具P2をシール部材P3の通気孔P4に嵌挿
することにより、通気性及び防水性を保持する技術が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した技
術では、硬質の止め金具P2によって通気フィルタP1
を保持する構成のために、通気フィルタP1が破損する
おそれがあった。例えば酸素センサが車体外などに露出
している場合に、洗車時の高圧水や飛び石によって通気
フィルタP1の周囲などに大きな力が加わったときに
は、通気フィルタP1自体はたわむことができるもの
の、それと直接に接触する止め金具P2は殆ど変形しな
いので、止め金具P2の開口端付近において、通気フィ
ルタP1が破損するおそれがあった。
【0006】特に、止め金具P2の開口端の周囲では、
通気フィルタP1はほぼ直角に折れ曲がっているため
に、通気フィルタP1に破損が生じ易いという問題があ
った。本発明は、前記課題を解決するためになされたも
のであり、その目的は、通気及び防水の可能なフィルタ
の破損を防止して、通気及び防水の優れた性能を確保で
きる通気構造を有するセンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、センサの内部と外部とを連通する連通
部に、通気を確保するための通気孔を形成した保持部材
(例えばゴム製のシール部材)を配置するとともに、通
気孔を覆うように通気性及び防水性を有するフィルタ
(例えば通気フィルタ)を配置したセンサ(例えば酸素
センサ)に関するものである。
【0008】本発明では、特に、通気孔に嵌め込む止め
部材により、通気孔の内周面側と前記止め部材の外周面
側との間にフィルタを挟んで固定する構成を有するとと
もに、止め部材を弾性体から構成している。従って、セ
ンサを例えば車両の排気管など取り付けた場合に、セン
サの露出部分(フィルタの近傍の部分など)に対して、
例えば洗車時の高圧水がかかったり飛び石が当たって、
瞬間的に大きな衝撃力が加わったときでも、弾性体が応
力を吸収するので、フィルタに過度の力が加わることが
ない。また、従来の様に、フィルタが硬質の止め金具で
直角に折れ曲がる構成ではないので、大きな力が加わっ
ても、フィルタは破れ難い。これにより、フィルタの破
損を防止できるので、フィルタの防水性が低下すること
がなく、よって、センサの耐久性が向上するという効果
を奏する。
【0009】(2)請求項2の発明では、止め部材の硬
度は保持部材の硬度以上である。従って、保持部材にゴ
ム製部材を嵌め込む作業が容易であるという利点があ
る。 (3)請求項3の発明では、止め部材がゴム製部材であ
る。
【0010】本発明は、止め部材を例示したものであ
り、本発明では、止め部材として弾性を有するゴム製部
材を使用するので、従来の止め金具に比べて、外力を緩
和する能力が高く、フィルタが破損し難いという効果が
ある。 (4)請求項4の発明では、ゴム製の止め部材のゴム硬
度は、JIS:K6253のタイプAデュロメータによ
る値(評価値)が70〜85の範囲である。
【0011】本発明では、ゴム硬度の前記評価値が70
以上(好ましくは75以上)であるので、保持部材に止
め部材をはめ込み易く、また、ゴム硬度の前記評価値が
85以下であるので、フィルタが破損し難いという効果
がある。尚、JIS:K6253のタイプAデュロメー
タによる値(評価値)は、通常、国際ゴム硬さ(IRH
D)の試験による評価値と一致する。
【0012】(5)請求項5の発明では、止め部材に、
止め部材の先端から後端に到る様に貫く通気連通部(例
えば軸中心を貫く孔)を設けたり、止め部材の外周面に
沿って、止め部材の先端から後端に到る様に伸びる通気
連通部(例えば軸方向と同方向に伸びる1又は複数の
溝)を設けている。
【0013】従って、フィルタ及び通気連通部を介し
て、センサ内部と外部との気体(ガス)の流通が可能で
ある。特に、止め部材の外周面に沿ってのみ溝状の通気
連通部を設けた場合(特に複数の通気連通部を設けた場
合)には、止め部材の内部には(自身の材質による)芯
があるので、例えばセンサの外側から加締めにより保持
部材を固定した場合でも、通気連通部が潰されにくく、
(軸中心に通気連通部を設けた場合と比べて)通気を確
保し易いという利点がある。
【0014】(6)請求項6の発明では、通気孔を覆う
フィルタに面する止め部材の先端側には、通気連通部と
連通する凹部を設けている。このフィルタに面する凹部
により、フィルタと止め部材の先端表面との間には空間
ができるので、フィルタを介するセンサの内部と外部と
の通気を十分に確保することができる。
【0015】(7)請求項7の発明では、止め部材の外
周面に沿って通気連通部を設けた場合には、通気孔を覆
うフィルタに面する止め部材の先端側には、通気連通部
と連通し中央部が凹んだすり鉢状の凹部を設けている。
従って、フィルタを通過した水蒸気がフィルタの内側面
にて結露した場合でも、結露した水滴は、すり鉢状の凹
部の底部に溜まるので、通気連通部を通ってセンサ内部
に浸入しにくいという利点がある。
【0016】(8)請求項8の発明では、センサはガス
センサである。本発明は、センサの種類を例示したもの
であり、ここでは、ガスの種類を検出したり、ガスの濃
度を検出するガスセンサが挙げられる。このガスセンサ
としては、酸素の濃度を測定する酸素センサ、NOX
濃度を測定するNOXセンサ、HCの濃度を測定するH
Cセンサ、COの濃度を測定するCOセンサなどが挙げ
られる。
【0017】尚、ガスセンサ以外に、上述した通気構造
を有するセンサとしては、例えば温度センサなどが挙げ
られる。 (9)請求項9の発明では、センサは、内燃機関の排気
を浄化する触媒(例えば三元触媒)の下流側に配置され
る下流センサである。
【0018】つまり、いわゆる下流センサ(モニタセン
サ)は、排気管の下流側に取り付けられて、車体の外部
に露出しているので、上述した高圧水や飛び石の影響を
受け易いが、本発明の下流センサでは、上述した通気構
造を備えているので、フィルタが破損し難い等の効果を
発揮でき、好適である。
【0019】尚、下流センサだけでなく、触媒の上流側
に取り付けられる上流センサ(制御センサ)に、上述し
た通気構造を設けることにより、同様な効果を奏する。 (10)請求項10の発明では、センサが、検出素子
と、検出素子を保持する主体金具と、検出素子の上端側
に大気から隔離された基準ガス空間を形成する筒状部材
と、筒状部材とともに基準ガス空間を形成する保持部材
とを備えている。
【0020】本発明は、センサの構成を例示したもので
あり、このセンサとしては、例えば、ジルコニアを主成
分とする固体電解質体からなり、酸素濃度を検出する検
出素子を備えた酸素センサが挙げられる。 (11)請求項11の発明では、センサの後端側に連通
部が設けられ、連通部に取り付けられた保持部材を介し
て、検出素子から伸びるリード線が外部に取り出される
構成を備えている。
【0021】本発明は、センサの構成を例示したもので
あり、このセンサとしては、保持部材を介してリード線
が伸びる例えば酸素センサが挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の通気構造を有す
るセンサの実施の形態の例(実施例)について説明す
る。 (実施例1)本実施例の通気構造を有するセンサは、例
えば自動車の排気系に取り付けられて、検出ガス(排気
ガス)中の酸素濃度を測定する酸素センサ(ガスセン
サ)である。
【0023】具体的には、検出素子の大気側と測定ガス
側の酸素濃度の違いに基づいて起電力を発生するタイプ
の酸素センサであり、そのため、検出素子の大気側(セ
ンサ内部)にセンサ外部より大気を導入するための通気
構造を必要とするものである。
【0024】a)まず、本実施例の酸素センサの構成に
ついて、図1等に基づいて説明する。尚、図1は、酸素
センサの全体構成を示す断面図である。図1に示す様
に、酸素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の検出素子
3と、検出素子3内に配置された軸状のセラミックヒー
タ5と、検出素子3を収容するケーシング7等から構成
されている。
【0025】前記検出素子3は、ZrO2を主成分とす
る固体電解質体からなり、その内側及び外側の表面に電
極(図示せず)が形成されている。前記ケーシング7
は、金属製(JIS:SUS430)の主体金具9と金
属製(JIS:SUS304)の外筒11とを軸方向に
接続した筒状の容器であり、その先端側には、プロテク
タ13が取り付けられ、その後端側(同図の上部)に
は、後に詳述する様に、保持部材(シール部材)14等
を備えた通気構造15が形成されている。
【0026】このうち、主体金具9は、その外周面に、
酸素センサ1を排気管17に固定するためのネジ部19
を備えるとともに、その内部に、セラミックホルダ2
1、23及びセラミック粉末25を収容し、検出素子3
の先端側(同図の下部)を主体金具9から突出させた状
態で保持している。
【0027】前記主体金具9の上部には、筒状部9aが
形成され、その筒状部9aの内側に延出したフランジ部
9bが、リング27を介して、セラミックホルダ21,
23及びセラミック粉末25を上方から固定している。
また、前記主体金具9の筒状部aの外側には、前記外筒
11が外嵌されており、この外筒11の内側に、セラミ
ックス製のセパレータ29及び保持部材14等が収容さ
れている。
【0028】つまり、検出素子3やセラミックヒータ5
からそれぞれ伸びる複数の端子金具31は、セパレータ
29内部で各リード線33と接続され、各リード線33
は、保持部材14を貫いて外部に伸びている。 b)次に、本実施例の要部である酸素センサ1の通気構
造15について、図2〜図4に基づいて説明する。
【0029】尚、図2は通気構造15の断面を示し、図
3はそれを分解して示し、図4は止め部材を示してい
る。まず、図2及び図3に示す様に、外筒11の上部の
開口部(連通部)11aには、円盤状のフッソゴム製
(ゴム硬度75)の保持部材(厚み6.0mm×外径φ
13.9mm)14が内嵌されており、この保持部材1
4は、外筒11の外側から加締められることにより、気
密性及び水密性を確保する様に、外筒11一体に固定さ
れている。尚、前記ゴム硬度の値は、JIS:K625
3のタイプAデュロメータによる評価値(以下同様)で
ある。
【0030】保持部材14の軸中心には、センサ内部と
外部とを連通する通気孔(内径4.0mm)35が形成
され、通気孔35の周囲には、リード線33が通される
リード線挿通孔36が、リード線33の本数に合わせて
4箇所に設けられている。前記保持部材14の通気孔3
5には、撥水性フィルタ(通気フィルタ)41が、止め
部材43により、図2の下方より圧入された状態で固定
されている。
【0031】この通気フィルタ41は、通気性及び防水
性を備えたシート状のフィルタが、通気孔35の上部の
開口端側を塞ぐ様に、即ちフィルタ面41aを上にして
通気孔35内部に配置されている。尚、通気フィルタ4
1は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
製のゴアテックス(商品名)により構成されている。
【0032】一方、止め部材43は、図4に示す様に、
保持部材14よりゴム硬度が大きなフッソゴム製(ゴム
硬度80)の円筒状の部材であり、その軸中心には、止
め部材43を軸方向に貫く通気連通部(通気連通孔:直
径1.5mm)45が形成されている。
【0033】また、通気連通部45の上部(図4(c)
の上方:止め部材の押圧方向である先端側)には、通気
孔35を覆う通気フィルタ41との隙間を開けるため
に、軸中心ほど凹んだすり鉢状の凹部47が形成されて
おり、この凹部47に前記通気連通部45が開口してい
る。
【0034】更に、止め部材43の下部の外周には、止
め部材43自身を通気孔35に嵌め込む際のストッパと
して、外方向に環状に張り出す環状部49が設けられて
いる。従って、上述した構成により、通気フィルタ41
は、通気孔35の内周面と止め部材43の外周面とに挟
まれ、止め部材43等のゴムの弾性により、通気孔35
を覆うようにして通気孔35内にて固定されている。
【0035】c)次に、上述した酸素センサ1の製造方
法を簡単に説明する。まず、図3に示す様に、止め部材
43の上部に、シート状の通気フィルタ41をかぶせ、
この状態で、止め部材43を保持部材14の通気孔35
に押し込む。つまり、止め部材43により通気フィルタ
41を通気孔35内に圧入する。
【0036】これにより、保持部材14、通気フィルタ
41、及び止め部材43が一体になった通気ユニット5
1が構成される。次に、図2に示す様に、保持部材14
のリード線挿通孔36に、各リード線33を挿通させ、
このリード線33を挿通した通気ユニット51を、外筒
11の開口部11aに内嵌する。
【0037】次に、外筒11の外側より例えば4点加締
め等の加締めを行うことにより、保持部材14と外筒1
1とを、気密性及び水密性を保って結合する。 d)次に、本実施例の酸素センサ1の使用位置につい
て、図5に基づいて説明する。
【0038】図5に示す様に、例えば自動車の内燃機関
(エンジン)51には、燃焼したガス(排気)を外部に
排出するために排気管17が接続されており、排気管1
7の途中には、排気を浄化するために三元触媒53が取
り付けられている。本実施例の酸素センサ1は、三元触
媒53の下流側に取り付けられる下流センサ(モニタセ
ンサ)として使用されるものであり、三元触媒から排出
される排気中の酸素濃度を検出し、その信号を電子制御
装置(ECU)55に出力する。
【0039】従って、この酸素センサ1により検出され
た値が適切な範囲である場合には、三元触媒にて好適に
排気の浄化が行われていることが分かる。尚、本実施例
の酸素センサ1と同様な構成の酸素センサ2を、三元触
媒53の上流側に取り付けて、いわゆる上流側センサ
(制御センサ)として使用することもできる。この場合
は、エンジン51から排出された排気中の酸素濃度を検
出し、その信号をECU55にて判断して、燃料供給量
や吸気量等を調節することにより、好適な空燃比制御な
どを行うことができる。
【0040】e)この様に、本実施例の酸素センサ1で
は、その通気構造15として、保持部材14の通気孔3
5に、弾性体であるゴム製の止め部材43により、通気
フィルタ41を圧入固定している。従って、酸素センサ
1を車両の排気管17に取り付けた場合、通気構造15
近傍に、洗車時の高圧水がかかったり飛び石が当たっ
て、瞬間的に大きな衝撃力が加わったときでも、ゴム製
の止め部材43がその応力を緩和するので、通気フィル
タ41は破れ難い。それにより、通気フィルタ41の
(気体のみを通す)通気性及び防水性を長く維持するこ
とができる。
【0041】また、止め部材43のゴム硬度は適度に設
定されているので、上述した衝撃力を緩和できるととも
に、通気フィルタ41を通気孔35に容易に圧入でき
る。しかも、一旦圧入した後は、止め部材43(従って
通気フィルタ41)自身が脱落することがなく、しか
も、通気フィルタ41の周囲に隙間ができることもな
い。
【0042】更に、止め部材43の上部(通気フィルタ
41に面する先端側)には、すり鉢状の凹部47が設け
てあるので、通気フィルタ41の通気を妨げることがな
い。つまり、この凹部47により、センサ内部側に十分
な空間を確保して、通気面積を広くとることができる。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0043】本実施例は、止め部材の形状に特徴があ
り、その他の構成は前記実施例1と同様である。図6に
示す様に、本実施例の酸素センサにおいて、その保持部
材の通気孔に、通気フィルタとともに嵌め込まれる止め
部材61は、フッソゴム製の略円柱状の部材である。
【0044】この止め部材61の下部の外周には、止め
部材61自身を通気孔に嵌め込む際のストッパとして、
外方向に環状に張り出す環状部63が設けられている。
また、止め部材61の外周には、その軸方向に沿って伸
びる溝状の通気連通部65が等間隔で4箇所に設けられ
ている。
【0045】更に、通気連通部65の上部(図4(c)
の上方:止め部材の押圧方向である先端側)には、通気
孔を覆う通気フィルタとの隙間を開けるために、軸中心
ほど凹んだすり鉢状の凹部67が形成されており、この
凹部67に前記通気連通部65が開口している。
【0046】上述した構成により、本実施例では、前記
実施例1と同様な効果を奏するとともに、止め部材61
の軸中心は中実で芯があるので、周囲から加締めた場合
でも、止め部材61(従って通気連通部65)が潰れ難
いという効果がある。また、複数の通気連通部65が形
成されているので、一つが潰れた場合でも、通気性を確
保できるという利点もある。
【0047】更に、本実施例では、通気連通部65が止
め部材61の外周に沿って形成され且つ凹部67の中央
部が凹んだすり鉢状に形成されているので、通気フィル
タの内側面が結露して、その水滴が落下した場合でも、
水滴は凹部67の底に溜まり、水分は周囲の通気連通部
65を通ってセンサ内部に浸入し難いという効果があ
る。
【0048】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の態様で実施しうることはいうまでもない。例え
ば、前記実施例では、酸素センサを例に挙げたが、上述
した通気構造を用いるものであれば、温度センサ等の各
種のセンサに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の酸素センサを破断して示す説明図
である。
【図2】 実施例1の酸素センサの通気構造を拡大して
示す断面図である。
【図3】 実施例1の酸素センサの通気構造を示す分解
斜視図である。
【図4】 実施例1の止め部材を示し、(a)はその斜
視図、(b)はその平面図、(c)は(b)のA−A断
面図である。
【図5】 実施例1の酸素センサの使用方法を示す説明
図である。
【図6】 実施例2の止め部材を示し、(a)はその斜
視図、(b)はその平面図、(c)は(b)のA−A断
面図である。
【図7】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…酸素センサ 3…固体電解質体 11…外筒 14…保持部材 35…通気孔 41…通気フィルタ 43、61…止め部材 45、65…通気連通部 47、67…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G004 BB01 BC02 BD05 BF18 BG05 BH02 BH09 BJ02 BL08 BL19 BM04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサの内部と外部とを連通する連通部
    に、通気を確保するための通気孔を形成した保持部材を
    配置するとともに、前記通気孔を覆うように通気性及び
    防水性を有するフィルタを配置したセンサにおいて、 前記通気孔に嵌め込む止め部材により、前記通気孔の内
    周面側と前記止め部材の外周面側との間に前記フィルタ
    を挟んで固定する構成を有するとともに、 前記止め部材を弾性体から構成することを特徴とする通
    気構造を有するセンサ。
  2. 【請求項2】 前記止め部材の硬度は、前記保持部材の
    硬度以上であることを特徴とする前記請求項1に記載の
    通気構造を有するセンサ。
  3. 【請求項3】 前記止め部材が、ゴム製部材であること
    を特徴とする前記請求項1又は2に記載の通気構造を有
    するセンサ。
  4. 【請求項4】 前記ゴム製の止め部材のゴム硬度は、J
    IS:K6253のタイプAデュロメータによる値が7
    0〜85の範囲であることを特徴とする前記請求項2に
    記載の通気構造を有するセンサ。
  5. 【請求項5】 前記止め部材には、該止め部材を貫いて
    及び/又は該止め部材の外周面に沿って、前記通気を確
    保するための通気連通部を設けたことを特徴とする前記
    請求項1〜4のいずれかに記載の通気構造を有するセン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記通気孔を覆うフィルタに面する前記
    止め部材の先端側には、前記通気連通部と連通する凹部
    を設けたことを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか
    に記載の通気構造を有するセンサ。
  7. 【請求項7】 前記止め部材の外周面に沿って、前記通
    気を確保するための通気連通部を設けた場合には、前記
    通気孔を覆うフィルタに面する前記止め部材の先端側
    に、前記通気連通部と連通し且つその中央部が凹んだす
    り鉢状の凹部を設けたことを特徴とする前記請求項6に
    記載の通気構造を有するセンサ。
  8. 【請求項8】 前記センサが、ガスセンサであることを
    特徴とする前請求項1〜7のいずれかに記載の通気構造
    を有するセンサ。
  9. 【請求項9】 前記センサが、内燃機関の排気を浄化す
    る触媒の下流側に配置される下流センサであることを特
    徴とする前請求項8に記載の通気構造を有するセンサ。
  10. 【請求項10】 前記センサが、検出素子と、前記検出
    素子を保持する主体金具と、前記検出素子の上端側に大
    気から隔離された基準ガス空間を形成する前記筒状部材
    と、前記筒状部材とともに前記基準ガス空間を形成する
    前記保持部材と、を備えたことを特徴とする前請求項8
    又は9に記載の通気構造を有するセンサ。
  11. 【請求項11】 前記センサの後端側に前記連通部が設
    けられ、該連通部に取り付けられた前記保持部材を介し
    て、前記検出素子から伸びるリード線が外部に取り出さ
    れる構成を備えたことを特徴とする前請求項10に記載
    の通気構造を有するセンサ。
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