JP2000241380A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2000241380A
JP2000241380A JP11250262A JP25026299A JP2000241380A JP 2000241380 A JP2000241380 A JP 2000241380A JP 11250262 A JP11250262 A JP 11250262A JP 25026299 A JP25026299 A JP 25026299A JP 2000241380 A JP2000241380 A JP 2000241380A
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孝志 児島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングと保護カバーとのかしめ固定が冷
熱サイクルに対し強固であるガスセンサを提供するこ
と。 【解決手段】 検出素子3と,これを保持するハウジン
グ2と,保護カバーとを有すると共に,ハウジング2に
は内側突出部21とかしめ突起部22とを有し,これら
に囲まれ,保護カバー側に開口すると共に内方壁面21
0と外方壁面220と天井面23とから構成される環状
溝20を有する。保護カバーはフランジ部を有し,これ
は環状溝20に対し嵌合されると共に,かしめ突起部2
2を内方にかしめることにより,ハウジング2に保護カ
バーをかしめ固定してなる。そして,環状溝20にはテ
ーパー面24が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,自動車用内燃機関の排ガス中の
酸素ガス濃度等の被測定ガス中における特定ガス濃度を
検出するガスセンサに関する。
【0002】
【従来技術】自動車用内燃機関の空燃比の制御は省エネ
ルギー(省燃料)及び排ガス浄化のために極めて重要で
ある。このため,排気系にガスセンサの一種である酸素
センサ等を設けて排ガス中の酸素ガス濃度等を測定し,
内燃機関の燃焼制御を行っている。
【0003】このものは,被測定ガスである排ガスと接
触する接ガス部を有し,酸素ガス濃度を検出可能な検出
素子と,該検出素子を保持するハウジングと,上記検出
素子の接ガス部を覆うと共に被測定ガス流通用のガス穴
を設けた保護カバーとを有する。
【0004】そして,上記ハウジングの被測定ガス側の
底部は内側突出部とかしめ突起部とを有し,また上記底
部はこれらに囲まれ,保護カバー側に開口する環状溝を
有する。
【0005】更に,上記保護カバーのハウジング側の開
口端は外方に曲折するフランジ部を有し,上記フランジ
部は上記環状溝に対し嵌合されると共に,上記かしめ突
起部を内方にかしめることにより,上記ハウジングに上
記保護カバーをかしめ固定してなる。上記保護カバーは
強度的にぜい弱な検出素子を守るために設けてある。
【0006】
【解決しようとする課題】ところで,上述したガスセン
サの使用環境は高温の排ガス中である。ガスセンサの保
護カバーは高温の排ガスに直接曝されるため,より耐熱
性に優れる金属材料で構成する必要がある。一方,ハウ
ジングは複雑形状のため加工性に優れる金属材料で構成
する必要がある。よって,保護カバーとハウジングとは
異なる金属材料より構成されるが,高温環境でガスセン
サを使用した場合,保護カバーとハウジングとの熱膨張
差からハウジングと保護カバーとの間のかしめ固定がゆ
るむおそれがある。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,ハウジングと保護カバーとのかしめ固定
が冷熱サイクルに対し強固であるガスセンサを提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,被測定ガ
スと接触する接ガス部を有する検出素子と,該検出素子
を保持するハウジングと,上記検出素子の接ガス部を覆
うと共に被測定ガス流通用のガス穴を有する保護カバー
とを有すると共に,上記ハウジングの被測定ガス側の底
部は内側突出部とかしめ突起部とを有し,また上記底部
はこれらに囲まれ,保護カバー側に開口すると共に内方
壁面と外方壁面と天井面とから構成される環状溝を有
し,更に上記保護カバーのハウジング側の開口端は外方
に曲折するフランジ部を有し,上記フランジ部は上記環
状溝に対し嵌合されると共に,上記かしめ突起部を内方
にかしめることにより,上記ハウジングに上記保護カバ
ーをかしめ固定してなるガスセンサにおいて,上記環状
溝の内部において上記内方壁面から上記天井面にかけて
テーパー面が設けてあることを特徴とするガスセンサに
ある。
【0009】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明において最も注目すべきことは,上記環状溝の内部に
おいて内方壁面から天井面にかけてテーパー面を設けた
ことである。
【0010】保護カバーのフランジ部を環状溝の外方壁
面と内方壁面との間に配置し,かしめ突起部を環状溝の
内方に曲折することで,かしめ突起部と環状溝の外方壁
面や天井面との間でフランジ部が挟持される。本発明に
かかるガスセンサでは,環状溝の内方壁面から天井面に
かけてテーパー面が設けてあるため,かしめ突起部の曲
折により,該かしめ突起部とテーパー面との間でもフラ
ンジ部が挟持される。このため,より強いかしめ固定が
実現できる。
【0011】仮に,テーパー面がない従来構造のガスセ
ンサの場合は,曲折したかしめ突起部が保護カバーをか
しめ固定するが,フランジ部の内方壁面と対面する部分
がフリーとなりやすく,その分かしめ固定が弱くなると
考えられる。
【0012】更に,高温時等に保護カバーとハウジング
との熱膨張係数の差が原因となって熱応力が発生する
が,本発明にかかるガスセンサにおいては,フランジ部
とテーパー面との当接する部分が支点となって変形する
ことができるため,熱応力発生時も保護カバーは強くか
しめ固定されたままである。このため,本発明によれ
ば,例えば常温から700℃前後の高温まで温度が変動
するような冷熱サイクルに対して強固なかしめ構造を提
供することができる。
【0013】仮にテーパー面がない従来構造のガスセン
サでは,熱応力によりかしめ突起部による保護カバーの
かしめ固定がゆるむおそれがある。
【0014】以上,本発明によれば,ハウジングと保護
カバーとのかしめ固定が冷熱サイクルに対し強固である
ガスセンサを提供することができる。
【0015】上記テーパー面は後述する実施形態例1に
示すごとく平面状の斜面より構成することができる。ま
たは曲面状の斜面より構成することができる(後述する
図6参照)。また,上記保護カバーは1つだけを設ける
ことができる。また,後述する実施形態例1に示すごと
く,内側カバーと外側カバーとよりなる2重構造とする
こともできる。また,3重以上の構造とすることもでき
る。
【0016】また,特に2重以上の構成とする場合に
は,すべてのカバーにフランジ部を設けて,すべてのカ
バーをハウジングに対しかしめ固定することもできる。
また,一部のカバーのみにフランジ部を設け,このカバ
ーだけをハウジングに対しかしめ固定することもでき
る。この場合,他のかしめ固定されていないカバーはか
しめ固定されたカバーに対し溶接等で固定することがで
きる。
【0017】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記環状溝の天井面と上記保護カバーのフランジ部との間
の距離は0.4mm以下であることが好ましい。これに
より,より強固なかしめ固定を得ることができる。
【0018】距離が0.4mmより大きい場合には,か
しめ突起部をかしめた際に環状溝とフランジ部との間に
隙間が残って,ガタが生じるおそれがある。また,特に
保護カバーが内側カバーと外側カバーとよりなる構成の
際には,外側カバーの底部が内側カバーにあたってしま
い,完全なかしめ固定ができなくなるおそれがある。な
お,上記距離のより好ましい上限は0.3mmである。
【0019】また,上記距離の下限は0.05mmとす
ることが好ましい。距離が0.05mm未満となった場
合には,保護カバー屈曲部がハウジングテーパー面に当
接しない状態となり,完全なかしめ固定ができないおそ
れがある。
【0020】なお,ガスセンサの軸心方向の直線と平行
な直線を考え,この直線上でのかしめ固定前の単に保護
カバーを環状溝に挿入したのみの状態において,フラン
ジ部と天井面との間隙を上記距離として採用する(図2
参照)。また,後述する実施形態例2に示すごとき,フ
ランジ部がガスセンサの軸心方向に波打つような形状を
有している場合,フランジ部と天井面との間隙の中でも
っとも小さい部分を本請求項にかかる距離として採用す
る。
【0021】次に,請求項3記載の発明のように,上記
保護カバーのフランジ部は屈曲部と該屈曲部より更に外
方に延びる平坦部とよりなり,上記保護カバーは上記屈
曲部を上記テーパー面に対し当接しつつ上記環状溝に対
し嵌合されることが好ましい(図2参照)。
【0022】これにより,熱応力が発生した際は,屈曲
部とテーパー面との当接部分が支点となって保護カバー
が変形できるため,冷熱サイクルに対し強固なかしめ構
造を提供することができる。なお,上記屈曲部とは,保
護カバーの内方の側面とフランジ部との境目の部分を指
す。また,上記平坦部とは,屈曲部より環状溝の径方向
の外方へと延びる部分である(図2参照)。
【0023】次に,請求項4記載の発明のように,上記
保護カバーは少なくとも内側カバーと該内側カバーより
も外方に設けた1つまたは複数の外側カバーとよりな
り,これらはいずれも共に外方に曲折すると共に屈曲部
と平坦部とよりなるフランジ部を有してなり,上記内側
カバーは上記屈曲部を上記テーパー面に当接しつつ上記
環状溝に対し嵌合され,一方,上記外側カバーの上記屈
曲部は上記内側カバーの屈曲部と上記テーパー面とが当
接する位置よりも更に外方にあることが好ましい。
【0024】これにより,かしめ突起部から外側カバー
及び内側カバーに受けるかしめの力を屈曲部とテーパー
面との当接部分を支点とした大きなモーメント力として
作用させることができる。よって,強固な力で保護カバ
ーを環状溝に対しかしめ固定することができる。
【0025】次に,請求項5記載の発明のように,上記
外側カバーのフランジ部と上記内側カバーのフランジ部
とは互いにフランジ部の外方端部において当接してなる
ことが好ましい。これにより,屈曲部とテーパー面との
当接部分を支点にしたモーメント力を最大限に利用する
ことができる。
【0026】本発明にかかるガスセンサは被測定ガス中
の酸素ガス濃度,NOxガス濃度,HCガス濃度,CO
ガス濃度等の測定等に使用することができる。また,自
動車用内燃機関における空燃比の測定に使用することが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるガスセンサにつき,図1〜
図5を用いて説明する。なお,本例のガスセンサは自動
車用エンジンの排気系に設置され,被測定ガスである排
ガス中の酸素ガス濃度を測定可能に構成された酸素セン
サである。
【0028】本例のガスセンサ1は,図1〜図5に示す
ごとく,被測定ガスと接触する接ガス部を有する検出素
子3と,該検出素子3を保持するハウジング2と,上記
検出素子3の接ガス部を覆うと共に被測定ガス流通用の
ガス穴100を有する保護カバー10とを有する。
【0029】上記ハウジング2の被測定ガス側の底部は
内側突出部21とかしめ突起部22とを有する。また,
上記底部はこれらに囲まれ,保護カバー10の側に開口
すると共に内方壁面210と外方壁面220と天井面2
3とから構成される環状溝20を有する。
【0030】更に上記保護カバーは内側カバー11及び
外側カバー12とよりなり,これらのハウジング2側の
開口端は外方に曲折するフランジ部110,120を有
する。上記フランジ部110,120は上記環状溝20
に対し嵌合されると共に,上記かしめ突起部22を内方
にかしめることにより,上記ハウジング2に内側カバー
11,外側カバー12をかしめ固定してなる。そして,
上記環状溝20の内部において上記内方壁面21から上
記天井面23にかけてテーパー面24が設けてある。図
1に示すごとく,このテーパー面の角度Cは45度,テ
ーパー面の高さBは0.9mmである。また,テーパー
面の角度C及び高さBはハウジング2の環状溝20の天
井面23と内側カバー11のフランジ部110との間の
距離F(図2参照)が0.4mm以下になるように任意
に設定できる。
【0031】以下,詳細に説明する。図4に示すごと
く,本例のガスセンサ1はハウジング2と該ハウジング
2の下方に配置した2重の保護カバー10である内側カ
バー11と外側カバー12と,上記ハウジング2の上方
に配置した大気側カバー121〜123とを有する。上
記ハウジング2は略円筒形状で内部にヒータ39付きの
検出素子3が挿入固定されている。また,図5に示すご
とく上記ハウジングの内径Aは8.2mmである。
【0032】上記大気側カバー121〜123はハウジ
ング2に対し直接かしめ固定された第1カバー121と
該第1カバー121の上部にかしめ固定された第2カバ
ー122,該第2カバー122の上部においてフィルタ
129を介してかしめ固定された第3カバー123とよ
りなる。
【0033】大気側カバー121〜123の内部には絶
縁碍子13が配置され,該絶縁碍子13の内部には検出
素子3の出力取り出し線31,32に接続部311,3
21を介して接続されたリード線312,322やヒー
タ39に通電するためのリード線333が配置されてい
る。また,絶縁碍子13のさらに上方にはゴムブッシュ
14が配置されている。
【0034】また,上記保護カバー10は外側カバー1
2と内側カバー11とよりなり,両者には被測定ガス導
入用のガス穴100が設けてある。内側カバー11の内
部の空間が被測定ガス室として機能し,検出素子3の接
ガス部はここにおいて被測定ガスと接触する。上記内側
カバー11,外側カバー12はそれぞれフランジ部11
0,120を有する。上記フランジ部110は屈曲部1
11と該屈曲部111より更に径方向の外方に延びる平
坦部112とよりなる。また,外側カバー12のフラン
ジ部120も同様に屈曲部121と平坦部122とより
なる。
【0035】上記ハウジング2の底部は円環状で,ここ
に横断面環状の環状溝20が設けてある。この環状溝2
0の縦方向の断面が図1である。また,図5に示すごと
く,上記内側カバー11の内径Dは9.9mmである。
内側カバー11のフランジ部110の屈曲部111の曲
率半径は1.1mmである。また,本例のハウジング2
はSUS430より構成され,内側カバー11,外側カ
バー12は共にSUS310Sより構成されている。
【0036】また,図示を略したが,本例の検出素子は
酸素イオン導電性のコップ型の固体電解質体の内外に一
対の電極を設け,この電極の出力から酸素ガス濃度を測
定可能に構成されている。
【0037】次に,内側カバー11,外側カバー12の
環状溝20に対するかしめ固定について説明する。図2
に示すごとく,内側カバー11のフランジ部110の屈
曲部111がテーパー面24と当接するよう内側カバー
11,外側カバー12とを配置する。また,フランジ部
110,120の平坦部112,122の外方端部11
5,125は外方壁面220に当接する。この時の内側
カバー11のフランジ部110と天井面23との距離F
は0.3mmであった。
【0038】その後,かしめ突起部22を図3に示すご
とく内方に曲折することで,内側カバー11,外側カバ
ー12のフランジ部110,120を環状溝20に対し
かしめ固定する。これにより,図3に示すごとく,X,
Y,Zの3点でフランジ部110,120と環状溝20
とが当接し,かしめ固定が実現する。このかしめ固定に
よりかしめ突起部22と天井面23とによって,内側カ
バー11,外側カバー12が挟持される(XとYとの
間)。また,かしめ突起部22とテーパー面24とによ
って,内側カバー11,外側カバー12が挟持される
(XとZの間)。なお,Zは屈曲部111とテーパー面
24との当接部である。
【0039】また,図3に示すごとく,外側カバー12
が内側カバー11に当接する位置をMとすると,MはZ
よりも径方向において外方に位置する。また,図3より
明らかであるが,外側カバー12のフランジ部120と
内側カバー11のフランジ部110とは互いにフランジ
部110,120の外方端部において当接している。
【0040】なお,内側カバー11と外側カバー12と
をフランジ部110,120のすぐ下方で溶接固定し,
一体化してもよい。なお,フランジ部110,120の
平坦部の外方端部115,125は外方壁面220に当
接させなくともよい。
【0041】次に,本例の作用につき説明する。本例で
は,かしめ固定に際して,内側カバー11及び外側カバ
ー12を環状溝20に配置するが,上述したごとく,
X,Y,Zの3点でフランジ部110,120と環状溝
20とが当接し,強いかしめ固定が実現されている。
【0042】更に,本例のガスセンサ1において,保護
カバー10とハウジング2とはステンレス鋼よりなる
が,種類が異なり,温度700℃において熱膨張率の差
が7×10-6程度となる。そして,本例のガスセンサ1
は上述したごとく自動車内燃機関の排気系に設置される
ため,内燃機関の運転/停止に応じて常温から最高70
0℃前後の冷熱サイクルに曝される。従って,高温環境
においては保護カバー10とハウジング2との間には熱
応力が発生する。
【0043】本例のガスセンサ1では,内側カバー11
のフランジ部110における屈曲部111とテーパー面
24との当接する部分が支点となって熱応力による変形
が発生するため,かしめ突起部22とテーパー面24と
により保護カバー10は強く拘束されたままである。従
って,高温環境においても強固なかしめ構造を提供する
ことができる。
【0044】さらに,外側カバー12と内側カバー11
との当接位置Mは,内側カバー12とテーパー面24と
が当接する部分のZより径方向において外方にある。よ
って,かしめ突起部22から外側カバー12及び内側カ
バー11に受けるかしめ力をMを支点にした大きなモー
メント力として作用させることができる。そのため強固
なかしめ力を容易に得ることができる。
【0045】以上,本例によれば,ハウジングと保護カ
バーとのかしめ固定が冷熱サイクルに対し強固であるガ
スセンサを提供することができる。
【0046】なお,本例の検出素子として,積層した板
状の固体電解質体よりなるものを用いることもできる。
更に,本例では酸素センサとして機能するガスセンサに
ついて例示説明したが,NOxセンサ,COセンサ,H
Cセンサ等の他のガスセンサにも適用できる。
【0047】また,本例の環状溝20のテーパー面24
は図1より知れるごとく平面状であるが,図6に示すご
とく,曲面状のテーパー面24を設けることもできる。
この場合も上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0048】実施形態例2 本例は,図7,図8に示すごとく,フランジ部が波打っ
た状態にある保護カバーを有するガスセンサについて説
明する。本例のガスセンサの構造は実施形態例1に示し
たものと同様の構造である。保護カバーについては,図
7,図8に示すごとき,内側カバー411と外側カバー
412とよりなり,内側カバー411については実施形
態例1と同様の形状を有しており,外側カバー412に
ついては実施形態例1とだいたいは同じ形状であるが,
フランジ部414の断面が波形となるように,図7に示
すごとく,該フランジ部414には凹部421と凸部4
22とが設けてある。その他は実施形態例1と同様であ
る。
【0049】本例の作用効果について説明する。本例の
ガスセンサの外側カバー412のフランジ部414には
凹部421と凸部422とが設けてある。このため,外
側カバー412と内側カバー411とを実施形態例1と
同様にしてハウジング2の環状溝20に固定した場合,
ゆるみの発生し難いかしめ構造を得ることができる。
【0050】つまりフランジ部413,414とが積層
されることで,凹部421と凸部422との影響によ
り,これらの高さやへこみの分だけ,フランジ部414
の厚みが厚くなる。この状態でかしめ固定が行われるた
め,凹部421と凸部422とが変形し,若干薄くなっ
た状態で固定される。そのため,かしめ固定後のフラン
ジ部414は上記凹部421と凸部422とによってフ
ランジ部414の厚みを元に戻そうとする弾性力の作用
を維持した状態となる。
【0051】そのため,ハウジング2のかしめ突起部2
2が例えば高温時の熱応力等によりゆるんだ場合でも,
ゆるみを補うようにフランジ部414が弾性力により厚
み方向に伸長してゆるみを防止する。よって,非常に強
固なかしめ固定を維持することができる。その他は実施
形態例1と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,ハウジングの要部断面
説明図。
【図2】実施形態例1における,かしめ固定前のハウジ
ングと保護カバーとの要部断面説明図。
【図3】実施形態例1における,かしめ固定後のハウジ
ングと保護カバーとの要部断面説明図。
【図4】実施形態例1における,ガスセンサの断面説明
図。
【図5】実施形態例1における,ハウジングと保護カバ
ーとの断面展開説明図。
【図6】実施形態例1における,曲面状のテーパー面を
持つ環状溝の要部断面説明図。
【図7】実施形態例2における,保護カバーの展開図。
【図8】実施形態例2における,かしめ固定後のハウジ
ングと保護カバーとの要部断面説明図。
【符号の説明】
1...ガスセンサ, 2...ハウジング, 20...環状溝, 21...内側突出部, 210...内方壁面, 22...かしめ突起部, 220...外方壁面, 23...天井面, 24...テーパー面, 3...検出素子,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定ガスと接触する接ガス部を有する
    検出素子と,該検出素子を保持するハウジングと,上記
    検出素子の接ガス部を覆うと共に被測定ガス流通用のガ
    ス穴を有する保護カバーとを有すると共に,上記ハウジ
    ングの被測定ガス側の底部は内側突出部とかしめ突起部
    とを有し,また上記底部はこれらに囲まれ,保護カバー
    側に開口すると共に内方壁面と外方壁面と天井面とから
    構成される環状溝を有し,更に上記保護カバーのハウジ
    ング側の開口端は外方に曲折するフランジ部を有し,上
    記フランジ部は上記環状溝に対し嵌合されると共に,上
    記かしめ突起部を内方にかしめることにより,上記ハウ
    ジングに上記保護カバーをかしめ固定してなるガスセン
    サにおいて,上記環状溝の内部において上記内方壁面か
    ら上記天井面にかけてテーパー面が設けてあることを特
    徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記環状溝の天井面
    と上記保護カバーのフランジ部との間の距離は0.4m
    m以下であることを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記保護カ
    バーのフランジ部は屈曲部と該屈曲部より更に外方に延
    びる平坦部とよりなり,上記保護カバーは上記屈曲部を
    上記テーパー面に対し当接しつつ上記環状溝に対し嵌合
    されることを特徴とするガスセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記保護カバーは少なくとも内側カバーと該内側カバー
    よりも外方に設けた1つまたは複数の外側カバーとより
    なり,これらはいずれも外方に曲折すると共に屈曲部と
    平坦部とよりなるフランジ部を有してなり,上記内側カ
    バーは上記屈曲部を上記テーパー面に当接しつつ上記環
    状溝に対し嵌合され,一方,上記外側カバーの上記屈曲
    部は上記内側カバーの屈曲部と上記テーパー面とが当接
    する位置よりも更に外方にあることを特徴とするガスセ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記外側カバーのフ
    ランジ部と上記内側カバーのフランジ部とは互いにフラ
    ンジ部の外方端部において当接してなることを特徴とす
    るガスセンサ。
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