JPH09210628A - 位置測定装置 - Google Patents

位置測定装置

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JPH09210628A
JPH09210628A JP1348196A JP1348196A JPH09210628A JP H09210628 A JPH09210628 A JP H09210628A JP 1348196 A JP1348196 A JP 1348196A JP 1348196 A JP1348196 A JP 1348196A JP H09210628 A JPH09210628 A JP H09210628A
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JP
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light
light receiving
interference
group
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JP1348196A
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English (en)
Inventor
Koji Ichigaya
弘司 市ヶ谷
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SEFUTO KENKYUSHO KK
Original Assignee
SEFUTO KENKYUSHO KK
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Priority to PCT/JP1996/000583 priority patent/WO1996028707A1/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の分野において、簡単な原理で高い精度
の位置測定が可能である位置測定装置を提供する。 【解決手段】 CCD10には多数のセルIn 等が11
μm間隔で設けられ、連続する10個のセルで一つのグ
ループが形成される。光干渉生成手段30からCCD1
0の受光面上に光が投射されると、受光面上では干渉縞
が形成され、光強度は周期的に変化する。この光強度の
変化の周期を10μmとする。光干渉生成手段30は、
x軸方向に並進移動可能である。Gn グループの最も左
のセルInの真上に干渉縞の明部が来ており、セルIn
は受光可能な光の最大量を受ける。隣のセルJn とその
上の干渉縞の明部は僅かにずれ、セルJn の出力値は、
最大値よりわずかに小さい。以下各セルの出力は徐々に
変化し、出力が最小になったあと再び増加し、次のグル
ープのセルIn+1 では、再び最大となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正確な位置測定が
必要とされるあらゆる分野に適用可能な位置測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】正確な距離や長さ(以下「距離」と総称
する)の測定は、さまざまな分野で重要であり、種々の
方法が実用化されている。二つの点の間の距離を求める
には、その二つの点の相対位置を正確に測定することが
必要となる。距離もしくは相対位置の測定に用いられる
一般的な手段としては、ノギス、マイクロメーター、ダ
イヤルゲージ、マグネスケール、レーザー測長器、顕微
鏡などが従来から知られている。半導体集積回路技術の
分野や工作機械分野等、多くの分野では、加工手段と加
工対象物との正確な位置合わせが必要となるため、その
前提として、高精度の距離もしくは相対位置の測定が必
要となる。
【0003】例えば、半導体製造の分野では、半導体ウ
ェハ上への素子の形成から、チップのダイシング、ワイ
ヤボンディング、パッケージングに至るまでの多くの段
階で、位置合わせのための正確な距離測定が必要とな
る。ダイシング加工における位置合わせの方法には、パ
ターン認識の技術が用いられることがある。また、自動
化された工作機械の場合も、ツールと加工ワークとの間
の正確な相対位置の検出が不可欠であり、例えばエンコ
ーダなどからの信号から加工ワークの移動量を検出し、
これに基づいてツールと加工ワークとの位置を数値制御
するなどの方法で位置合わせを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の位置測
定装置は、いずれも、特定の分野の位置測定には適して
いても、それ以外の分野で位置測定が必要な場合に、直
ちに転用することは難しい。本発明は、上記事情に基づ
いてなされたものであり、種々の分野において、簡単な
原理で高い精度の位置測定が可能である位置測定装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
受光面のx軸方向に等間隔に配列した複数の受光素子を
各グループにp個ずつ含まれるようグループ分けした受
光部と、前記受光部の受光面に対向してx軸方向に並進
移動可能に配置され、前記受光面に投射した光による光
の干渉によって、前記受光面上で前記受光素子の一つの
グループの寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)の
干渉縞を形成する光干渉手段と、前記各受光素子が前記
光干渉手段から干渉光を受光したときに、それぞれのグ
ループに属する対応する位置に配置された各受光素子の
出力信号を加算して、p個の加算結果を出力する加算部
と、前記加算部による加算の結果得られるp個の加算結
果を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演算
部とを具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記
受光部と前記光干渉手段とのx軸上における相対位置を
算出することを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、受光面のx軸方向
に等間隔に配列された複数の受光素子(x受光素子とい
う)を各グループにp個ずつ含まれるようグループ分け
するとともに、受光面のy軸方向に等間隔に配列された
複数の受光素子(y受光素子という)を各グループにs
個ずつ含まれるようグループ分けして構成された受光部
と、前記受光部の受光面に対向してx−y平面内で並進
移動可能に配置され、前記受光面に投射した光による光
の干渉によって、前記受光面上で前記x受光素子の一つ
のグループの寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)
の干渉縞を形成するとともに、前記y受光素子の一つの
グループの寸法と等しい距離当たりにt個(t≠s)の
干渉縞を形成する光干渉手段と、前記各x受光素子が前
記光干渉手段から干渉光を受光したときに、それぞれの
グループに属する対応する位置に配置された受光素子の
出力信号を加算してp個の加算結果を出力するととも
に、前記各y受光素子が前記光干渉手段から干渉光を受
光したときに、それぞれのグループに属する対応する位
置に配置された受光素子の出力信号を加算してs個の加
算結果を出力する加算部と、前記加算部による加算の結
果得られるp個の加算結果を周期関数化し、この周期関
数の位相計算を行うとともに、前記加算部による加算の
結果得られるs個の加算結果を周期関数化し、この周期
関数の位相計算を行う演算部とを具備し、前記演算部の
位相計算の結果から、前記受光部と前記光干渉手段との
x−y平面上における相対位置を算出することを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明は、前記の構成により、p個とq個の
数、およびs個とt個の数が僅かに異なっている場合、
一つのグループに属するp個(又はs個)の受光素子か
ら出力される信号の値を並べると、正弦波、三角波状な
どの周期的な波形となる。そして、それぞれのグループ
に属する対応する受光素子の出力信号を各グループにつ
いて加算して得られるp個の加算結果を並べた場合に
も、同様の周期的な波形、すなわち周期関数となる。但
し、それぞれのグループに属する対応する受光素子の出
力信号同士を加算することによって、周期関数の振幅は
大きくなる。ところで、光干渉手段を、干渉縞の間隔と
等しい距離だけx軸方向に並進移動させると、ある特定
の受光素子からの出力信号の値は、ちょうど周期関数の
振幅と等しい振幅で1周期分の変化をする。このこと
は、上記周期関数の1周期が、干渉縞の間隔に対応する
ことを意味する。したがって、この周期関数が特定の値
となる位相を求めると、これに対応する干渉縞の間隔の
範囲内における光干渉生成手段と受光部との相対位置、
すなわち、局所アドレスに基づく移動距離を非常に高い
精度で算出することができる。同様の操作をy軸方向に
ついても行えば、x−y平面上の二次元的な位置を算出
することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。ところで、本出願人は、
平成7年7月25日付けの特許出願(発明の名称「位置
測定装置」)において、光源の間隔と受光素子の間隔を
僅かにずらすことによって、極めて高い精度で受光部と
光源部の相対位置を測定できる位置測定装置を提案し
た。以下では、平成7年7月25日付けの特許出願に係
る発明装置の方式を「前方式」と呼び、本実施形態に係
る位置測定装置の方式を「本方式」と呼ぶことにする。
【0009】本方式の説明に入る前に、まず、本方式の
基本となる前方式による位置測定について簡単に説明す
る。図1は、前方式による位置測定装置の概略断面図で
ある。図1に示すように、受光部であるCCD10に
は、大文字I〜Rで示す多数のセルが11μm間隔で設
けられ、連続する10個のセルによって一つのグループ
が形成されている。また、各セルには、それが属するグ
ループの添字が付してある。たとえばGn グループに属
する各セルには、符号I〜Rに添字nが付されている。
一方、光源側の一部であるスリットマスク20には、1
0μm間隔で多数のスリットが設けられている。したが
って、CCD10の各セルとスリットマスクの各スリッ
トは、その間隔が僅かに異なっており、このことによっ
て、後述のように高い精度による位置測定が可能とな
る。
【0010】スリットマスク20の上方には図示しない
適当な光源がスリットマスク20と一体的に設けられ、
この光源から、略平行な光がスリットマスク20に向け
て投射される。これらの光のうち、スリットを通過した
光だけが、所定の角度αの広がりをもって、CCD10
の表面へ投射される。CCD10とスリットマスク20
のいずれか一方又は両方は、相対的にx軸方向に並進移
動できるよう構成されているが、ここではCCD10を
固定側、スリットマスク20を移動側として説明する。
図1において、CCD10に対するスリットマスク20
の相対位置を考えるときに、CCD10の特定のセルが
スリット間隔を単位としてどの位置にあるかを示すアド
レスをスリットアドレスといい、スリットアドレス内に
おいて更に詳細な位置を示すアドレスを局所アドレスと
いうものとする。
【0011】図1は、Gn グループの最も左に位置する
セルIn の真上にスリットマスク20の一つのスリット
211 が来ている状態を示している。この状態で、セル
nは受光可能な光の最大量を受け、その出力値は最大
となる。また、各セルの間隔と各スリットの間隔が上記
のように僅かに異なるため、In の隣のセルJn とその
上のスリット212 の位置は僅かにずれ、セルJn の出
力値は、最大値よりわずかに小さい。以下、同様に、右
側に行くに従ってセルの出力値は徐々に小さくなり、セ
ルNn において出力値が最小となる。その後、今度は増
加に転じ、各セルの間隔及び各スリットの間隔を前述の
ように規定した結果、Gn グループの最も右側のセルR
n において出力値の変化は1周期を終える。そして、こ
のRn の右隣にあるセル、すなわちGn+1 グループのセ
ルIn+1 では再び真上にスリットスリット2112が来
て、その出力値は再び最大となる。
【0012】CCD10の各セルとスリットマスク20
の各スリットが、上記のような間隔で設けられているこ
とによって、すべてのグループにおける各セルの出力値
の変化の仕方は、Gn グループの各セルの出力値の変化
の仕方と全く同様となる。すなわち、セル全体で見る
と、その出力値は、1グループの長さを1周期とする正
弦波状の変化を示す。そして、全てのグループのセルに
ついて、各グループの対応するセル同士の出力値を10
個の加算回路(図示せず)によって相互に加算すると、
その結果は、より振幅の大きな同一周期の周期関数とな
る。図2は、この加算結果を順番に並べて示したもので
ある。同図において、Iの値は、I1 +I 2 +・・・+
n +・・・を示す。J〜Rについても同様である。こ
のように、各加算回路の出力値を並べると、図2に示す
ような周期関数D(x)が得られる。尚、図1において、
スリットやセルの形状や寸法、更にはスリットマスク2
0とCCD10との間隔が本実施形態の場合と異なって
いれば、1グループの各セルの出力値を並べたときの波
形や図2に示す波形は、必ずしも正弦波状とはならず、
例えば三角波状その他の波形となる。但し、周期関数的
になる点では同じであるため、以下では簡単のために、
これらを総称して「正弦波状」ということにする。
【0013】ここで、図1において、CCD10を固定
し、スリットマスク20を少しずつ左側に移動させたと
きに、セルIn の出力値がどのように変化するかを考え
る。スリットマスク20が左側に移動すると、その真上
のスリット211 が左側に移動し、その結果セルIn
受ける光の量は徐々に減少する。スリットマスク20が
約5μm移動すると、セルIn の受光量は最小となる。
しかし、移動量が5μmを越えると、隣のスリット21
2 からの光の影響が大きくなるため、セルInの受光量
は増加に転じる。そして、スリットマスク20が10μ
m移動すると、スリット212 がセルIn の真上に来
て、セルIn は、再び受光可能な光の最大量を受けるこ
とになる。
【0014】このように、セルIn の出力値は、スリッ
トマスク20が10μm移動するごとに1周期の変化を
する。他のセルについても、位相が異なる点を除いて、
スリットマスク20が10μm移動するごとに出力値が
1周期の変化を示す点は同じである。したがって、図2
に示す正弦波は、スリットマスク20が10μm移動す
るごとに1周期だけ変化する。そして、このことは図2
の正弦波形の1周期に対応する実距離が10μmである
ことを示している。
【0015】上記の説明から明らかなように、特定のセ
ル、例えば図1のセルIn について、その出力値を常時
モニターしていれば、スリットマスク20が10μm移
動するごとに、この出力値はピークとなる。したがっ
て、所定の回路手段を用いて出力値をパルス信号に変換
し、そのパルス数をカウントすることによって、スリッ
トマスク20に対するCCD10のスリットアドレスを
求めることが可能となる。
【0016】次に、局所アドレスについては、図2の周
期関数D(x)に基づいて、周知の演算回路(図示せず)
によって求められる。その場合、まず、図2に示すよう
な周期関数について、ピーク値までの位相角θを求め
る。尚、図1において、たまたまセルIn の真上にスリ
ット211 が来ているため、図2ではIn の位置にピー
クがあり、θはゼロである。このθを求めることは、関
数D(x)の第一次高調波の位相を求めることに対応す
る。ここで、このθの求め方を簡単に説明する。図2に
示すような波形の周期関数D(x)を、 D(x)=Acos(x−θ ) とする。
【0017】この式で、Aは定数である。ここで、D
(x)に cosxを掛けて1周期にわたって積分したものを
Cとすると、 C = πA cosθ となる。これはフーリエ変換のリアル成分に相当する。
また、D(x)に sinxを掛けて1周期にわたって積分し
たものをSとすると、 S = πA sinθ となる。これはフーリエ変換のイマジナリー成分に相当
する。したがって、 S/C = tanθ であり、θは、 θ = tan-1(S/C) によって求めることができる。
【0018】以上の計算は、実際には離散的にサンプリ
ングしたデータを用いて計算を行う。例えば位相角45
°間隔でサンプリングしたデータ(1周期8サンプリン
グ)を考え、これを D(0),D(1),D(2),D(3),D(4),D(5),D(6),
D(7) とする。これに対応して、1周期の cosxを 1,s,0,−s,−1,−s,0,s とし、1周期の sinxを 0,s,1,s,0,−s,−1,−s とする。ここで、s= cos45°= sin45°=0.7
07である。
【0019】このようにすると、Cは、 C=D(0)×1+D(1)×s+D(2)×0+D(3)×(−
s)+D(4)×(−1)+D(5)×(−s)+D(6)×0
+D(7)×s となり、Sは、 S= D(0)×0+D(1)×s+D(2)×1+D(3)×s+
D(4)×0+D(5)×(−s)+D(6)×(−1)+D(7)
×(−s)となり、このSとCの値は容易に算出でき
る。したがって、これからθは、 θ = tan-1(S/C) によって求めることができる。
【0020】このようなθが求められたら、CCD10
に対するスリットマスク20の位置l1 は、10〔μ
m〕を1周期360°として、 l1 = 10〔μm〕 × θ/360 (1) によって求めることができる。例えば、周期関数D(x)
の信号波形から求められたθの値が90°だったとすれ
ば、(1)式からl1 =2.5μmとなり、受光素子I
n から2.5μmだけずれた位置に、スリットがあるこ
とになる。
【0021】このように、前方式では、一つのグループ
に属するセルの数(10個)と僅かに異なる数のスリッ
ト(11個)を、一つのグループの間隔(110μm)
と等しい距離の間に等間隔に配置することによって、図
2に示す周期関数D(x) の1周期を非常に短い実距離
(10μm)に対応させることができ、高精度な位置測
定が可能となる。
【0022】上記では、x軸方向のみの一次元の位置測
定について説明したが、上記と同様の受光部及び光源部
をもう一つ設け、これをy軸方向の位置測定用とすれ
ば、二次元的な位置測定及び移動量の算出が可能とな
る。具体的には、x軸方向に移動可能なステージ(xス
テージ)とy軸方向に移動可能なステージ(yステー
ジ)からテーブルを用意し、それぞれのxステージには
x軸方向の位置測定用の、また、yステージにはy軸方
向の位置測定用の位置測定装置を、それぞれ設けること
によって、二次元の位置測定が可能となる。
【0023】次に、上記の前方式の説明を踏まえて、本
方式の位置測定装置について説明する。上記の前方式で
は、所定間隔のスリットを有するスリットマスクによっ
て、CCD10上に多数の光を投射した。これに対し
て、本方式では、光の干渉を利用することによって、C
CDの受光面上において干渉縞を形成し、光強度を上記
の各スリットの間隔と等しい周期で変化させることによ
って、多数のスリットを通して光を投射したのと等価な
状態とする。これによって、CCD10の各セルと干渉
縞の明部とが、前方式と同じような関係になる。
【0024】図3は、本方式の位置測定装置の概略断面
図である。図3では、CCD10の上側に光干渉生成手
段30を設け、ここから発した光でCCD10の受光面
上に干渉縞を形成する。干渉縞は、明部と暗部が交互に
現れる光強度の変化を示す。図4は、図3に示すCCD
10の部分を拡大した断面図であり、前方式に関連して
参照した図1に対応する図である。図4では、光干渉生
成手段によって生じるCCD10の表面の光強度も併せ
て示している。干渉縞によって生じる光強度は、この図
に示すように、ちょうど正弦波状の周期的な変化を示
す。図3の光干渉生成手段30としては、例えばマイケ
ルソン干渉計、マッハ・ツェンダー干渉計、ジャマンの
干渉計、トワインマン・グリーンの干渉計等の周知の干
渉計と同様の原理に基づいて光の干渉を生じさせるもの
と、例えばレーザー光とを組み合わせたものを利用する
ことができる。光干渉生成手段30は、光源となるレー
ザーを適当な光学系で干渉させて、CCD10の受光面
上において、各セルの配列方向に沿って所定間隔の干渉
縞を生じさせる。
【0025】上記のような干渉計を利用することによっ
て、図4に示すように、ほとんど等しい周期で光強度が
変化する干渉縞を形成することができる。この場合、干
渉縞の間隔は、使用するレーザーの波長、光干渉生成手
段30とCCD10との距離、光干渉生成手段30の光
学系の定数などによって決まり、CCD10のセル間隔
と僅かに異なる周期、すなわち図4の例では10μmと
なるよう調節しておく。尚、光干渉生成手段30が、同
心円状の干渉縞を形成するものの場合は、これらの円の
ある直径方向が、CCD10のセルの配列方向と一致す
るように配置する。
【0026】図4に示した光干渉生成手段30によって
得られる光強度の周期的な変化は、図1に示したよう
に、CCD10の上側に10μm間隔の多数の光源を配
列したことと等価である。したがって、光干渉生成手段
30をx軸方向に10μm移動させると、その間に、図
2と同様にして得られる周期関数も、1周期の変化を示
す。したがって、得られた周期関数のピークの位相を上
記の前方式と同様の手続きに従って求めれば、CCD1
0に対する光干渉生成手段30の局所アドレスを求める
ことができる。また、前方式におけるスリットアドレス
に対応するアドレスについては、特定のセル、例えば図
1のセルIn について、その出力値を常時モニターする
ことによって、前方式の場合と同様にして求めることが
できる。更に、図3と同様の装置をy軸方向にも設けれ
ば、x−y平面上の二次元的なアドレスを求めることも
可能である。
【0027】本方式の位置測定装置を、例えば顕微鏡の
被検査物の長さの測定に適用する場合には、被検査物の
測定したい部分の一方の端部に視野内の指標を一致さ
せ、本距離測定装置をリセットする。かかる操作によっ
て、その点から、次に指標を合わせた点までの距離を測
定するものとする。したがって、リセット後に、試料の
他方の端部に指標を一致させれば、あとは自動的にその
間の二点間の距離が計算される。
【0028】尚、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、上記の実施の形態ではp=10、q=
11の場合、すなわちp<qの場合について説明した
が、本発明はこれに限定されることはなく、p及びqが
適当な大きさの異なる値を有していればよく、p>qの
場合であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受光素子の間隔と、受光手段の受光面に形成する干渉縞
の間隔とを僅かに異ならせることによって、前方式と同
様に、受光素子の間隔よりもはるかに高い精度の位置測
定が可能となる位置測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前方式による位置検出装置の主要部の概略断面
図である。
【図2】周期関数の概略形状を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態である位置測定装置の概略
断面図である。
【図4】CCD上に生じた干渉縞による光強度の変化の
様子を示す断面図である。
【符号の説明】
10 CCD 20 スリットマスク 211 〜2112 スリット 30 光干渉生成手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光面のx軸方向に等間隔に配列した複
    数の受光素子を各グループにp個ずつ含まれるようグル
    ープ分けした受光部と、 前記受光部の受光面に対向してx軸方向に並進移動可能
    に配置され、前記受光面に投射した光による光の干渉に
    よって、前記受光面上で前記受光素子の一つのグループ
    の寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)の干渉縞を
    形成する光干渉手段と、 前記各受光素子が前記光干渉手段から干渉光を受光した
    ときに、それぞれのグループに属する対応する位置に配
    置された各受光素子の出力信号を加算して、p個の加算
    結果を出力する加算部と、 前記加算部による加算の結果得られるp個の加算結果を
    周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演算部
    と、 を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記受光
    部と前記光干渉手段とのx軸上における相対位置を算出
    することを特徴とする位置測定装置。
  2. 【請求項2】 受光面のx軸方向に等間隔に配列された
    複数の受光素子(x受光素子という)を各グループにp
    個ずつ含まれるようグループ分けするとともに、受光面
    のy軸方向に等間隔に配列された複数の受光素子(y受
    光素子という)を各グループにs個ずつ含まれるようグ
    ループ分けして構成された受光部と、 前記受光部の受光面に対向してx−y平面内で並進移動
    可能に配置され、前記受光面に投射した光による光の干
    渉によって、前記受光面上で前記x受光素子の一つのグ
    ループの寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)の干
    渉縞を形成するとともに、前記y受光素子の一つのグル
    ープの寸法と等しい距離当たりにt個(t≠s)の干渉
    縞を形成する光干渉手段と、 前記各x受光素子が前記光干渉手段から干渉光を受光し
    たときに、それぞれのグループに属する対応する位置に
    配置された受光素子の出力信号を加算してp個の加算結
    果を出力するとともに、前記各y受光素子が前記光干渉
    手段から干渉光を受光したときに、それぞれのグループ
    に属する対応する位置に配置された受光素子の出力信号
    を加算してs個の加算結果を出力する加算部と、 前記加算部による加算の結果得られるp個の加算結果を
    周期関数化し、この周期関数の位相計算を行うととも
    に、前記加算部による加算の結果得られるs個の加算結
    果を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演算
    部と、 を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記受光
    部と前記光干渉手段とのx−y平面上における相対位置
    を算出することを特徴とする位置測定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121977A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Keyence Corp 光学式変位計

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