JPH08313209A - 位置測定装置 - Google Patents
位置測定装置Info
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- JPH08313209A JPH08313209A JP7145339A JP14533995A JPH08313209A JP H08313209 A JPH08313209 A JP H08313209A JP 7145339 A JP7145339 A JP 7145339A JP 14533995 A JP14533995 A JP 14533995A JP H08313209 A JPH08313209 A JP H08313209A
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- Japan
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- light source
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 正確な位置測定が必要なあらゆる分野に適用
できるとともに、微小な測定長から大きな測定長まで、
高い分解能で正確に距離もしくは相対位置の測定が可能
となる位置測定装置を提供する。 【構成】 光源部10には、二つの発光素子11及び1
5が設けてある。発光素子11からの光はスリットマス
ク13の複数のスリットを通過してCCD20に投射さ
れる。したがって、CCDからみると、等価的に複数の
光源があることになる。CCDには10μm間隔でセル
が設けられ、8セルずつに1グループとされる。発光素
子15からの光はグループ分けされたCCDセル上での
位置をグループ単位で求めるのに用いる。各スリットの
間隔は、CCDセルの一つのグループの間隔と等しい8
0μmである。したがって、CCD上での光の強度分布
は80μm間隔でピークとなる。
できるとともに、微小な測定長から大きな測定長まで、
高い分解能で正確に距離もしくは相対位置の測定が可能
となる位置測定装置を提供する。 【構成】 光源部10には、二つの発光素子11及び1
5が設けてある。発光素子11からの光はスリットマス
ク13の複数のスリットを通過してCCD20に投射さ
れる。したがって、CCDからみると、等価的に複数の
光源があることになる。CCDには10μm間隔でセル
が設けられ、8セルずつに1グループとされる。発光素
子15からの光はグループ分けされたCCDセル上での
位置をグループ単位で求めるのに用いる。各スリットの
間隔は、CCDセルの一つのグループの間隔と等しい8
0μmである。したがって、CCD上での光の強度分布
は80μm間隔でピークとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正確な位置測定が必要
とされるあらゆる分野に適用可能な位置測定装置に関す
るものである。
とされるあらゆる分野に適用可能な位置測定装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】正確な距離や長さ(以下「距離」と総称
する)の測定は、さまざまな分野で重要であり、種々の
方法が実用化されている。二つの点の間の距離を求める
には、その二つの点の相対位置を正確に測定することが
必要となる。距離もしくは相対位置の測定に用いられる
一般的な手段としては、ノギス、マイクロメーター、ダ
イヤルゲージ、マグネスケール、レーザー測長器、顕微
鏡、光の干渉を利用した測長器などが従来から知られて
いる。半導体集積回路技術の分野や工作機械分野等、多
くの分野では、加工手段と加工対象物との正確な位置合
わせが必要となるため、その前提として、高精度の距離
もしくは相対位置の測定が必要となる。
する)の測定は、さまざまな分野で重要であり、種々の
方法が実用化されている。二つの点の間の距離を求める
には、その二つの点の相対位置を正確に測定することが
必要となる。距離もしくは相対位置の測定に用いられる
一般的な手段としては、ノギス、マイクロメーター、ダ
イヤルゲージ、マグネスケール、レーザー測長器、顕微
鏡、光の干渉を利用した測長器などが従来から知られて
いる。半導体集積回路技術の分野や工作機械分野等、多
くの分野では、加工手段と加工対象物との正確な位置合
わせが必要となるため、その前提として、高精度の距離
もしくは相対位置の測定が必要となる。
【0003】例えば、半導体製造の分野では、半導体ウ
ェハ上への素子の形成から、チップのダイシング、ワイ
ヤボンディング、パッケージングに至るまでの多くの段
階で、位置合わせのための正確な距離測定が必要とな
る。ダイシング加工における位置合わせの方法には、パ
ターン認識の技術が用いられることがある。また、自動
化された工作機械の場合も、ツールと加工ワークとの間
の正確な相対位置の検出が不可欠であり、例えばエンコ
ーダなどからの信号から加工ワークの移動量を検出し、
これに基づいてツールと加工ワークとの位置を数値制御
するなどの方法で位置合わせを行っている。
ェハ上への素子の形成から、チップのダイシング、ワイ
ヤボンディング、パッケージングに至るまでの多くの段
階で、位置合わせのための正確な距離測定が必要とな
る。ダイシング加工における位置合わせの方法には、パ
ターン認識の技術が用いられることがある。また、自動
化された工作機械の場合も、ツールと加工ワークとの間
の正確な相対位置の検出が不可欠であり、例えばエンコ
ーダなどからの信号から加工ワークの移動量を検出し、
これに基づいてツールと加工ワークとの位置を数値制御
するなどの方法で位置合わせを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の位置測
定装置は、いずれも、特定の分野の位置測定には適して
いても、それ以外の分野で位置測定が必要な場合に、直
ちに転用することは難しい。また、測定長が微小である
場合には高い分解能で正確に測定できるもの(たとえ
ば、電子顕微鏡)でも、その分解能を保ったまま大きな
測定長を測定することは、一般には困難である。
定装置は、いずれも、特定の分野の位置測定には適して
いても、それ以外の分野で位置測定が必要な場合に、直
ちに転用することは難しい。また、測定長が微小である
場合には高い分解能で正確に測定できるもの(たとえ
ば、電子顕微鏡)でも、その分解能を保ったまま大きな
測定長を測定することは、一般には困難である。
【0005】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、簡単な原理で高い精度の位置測定が可能であ
り、かつ、微小な距離から、その分解能に較べて比較的
大きな距離までの測定が可能である位置測定装置を提供
することを目的とするものである。
のであり、簡単な原理で高い精度の位置測定が可能であ
り、かつ、微小な距離から、その分解能に較べて比較的
大きな距離までの測定が可能である位置測定装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1記載の発明は、x軸方向に等間隔で直線的
に配列したp個の受光素子を、各グループにq個ずつ、
r個のグループに分けて構成された受光手段と(p=q
×r)、前記受光手段のグループの間隔と等しい間隔に
設けられそれぞれが前記受光手段に対し所定の強度分布
で光を投射する複数の光源が、前記受光手段に対向する
よう配置され、x軸方向に並進移動可能とされた光源手
段と、前記各受光素子が前記光源からの光を受光したと
きに、それぞれのグループにおける対応する受光素子の
出力信号を加算してq個の信号として出力する加算手段
と、を具備し、前記加算手段による加算の結果得られる
q個の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求める
ことによって、1グループの範囲内における前記光源手
段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求める
ことを特徴とするものである。
めの請求項1記載の発明は、x軸方向に等間隔で直線的
に配列したp個の受光素子を、各グループにq個ずつ、
r個のグループに分けて構成された受光手段と(p=q
×r)、前記受光手段のグループの間隔と等しい間隔に
設けられそれぞれが前記受光手段に対し所定の強度分布
で光を投射する複数の光源が、前記受光手段に対向する
よう配置され、x軸方向に並進移動可能とされた光源手
段と、前記各受光素子が前記光源からの光を受光したと
きに、それぞれのグループにおける対応する受光素子の
出力信号を加算してq個の信号として出力する加算手段
と、を具備し、前記加算手段による加算の結果得られる
q個の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求める
ことによって、1グループの範囲内における前記光源手
段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求める
ことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記複数の光源は、単一の背景光源からの
光を複数のスリットを有するスリットマスクに投射し、
前記各スリットを通過する光を複数の光源として用いる
ことを特徴とするものである。
明において、前記複数の光源は、単一の背景光源からの
光を複数のスリットを有するスリットマスクに投射し、
前記各スリットを通過する光を複数の光源として用いる
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記複数の光源は、単一の背景光源からの
光を光透過率が正弦波状に周期的に変化するマスクに投
射し、前記マスクの光透過部分からの光を複数の光源と
して用いることを特徴とするものである。
明において、前記複数の光源は、単一の背景光源からの
光を光透過率が正弦波状に周期的に変化するマスクに投
射し、前記マスクの光透過部分からの光を複数の光源と
して用いることを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、x軸方向に等間隔
で直線的に配列したp個の受光素子を、各グループにq
個ずつ、r個のグループに分けて構成された受光手段と
(p=q×r)、前記受光手段に対し所定の強度分布で
光を投射する単一の第一の光源と、前記受光手段のグル
ープの間隔と等しい間隔に設けられそれぞれが前記受光
手段に対し所定の強度分布で光を投射する複数の第二の
光源とが、前記受光手段に対向するよう配置され、x軸
方向に並進移動可能とされた光源手段と、前記各受光素
子が前記第一の光源からの光を受光したときに、それぞ
れのグループに属するq個の受光素子の出力信号を加算
する第一の加算手段と、前記各受光素子が前記第二の光
源からの光を受光したときに、それぞれのグループにお
ける対応する受光素子の出力信号を加算してq個の信号
として出力する第二の加算手段と、を具備し、前記第一
の加算手段の加算結果から前記光源手段の前記受光手段
に対するx軸方向の相対位置をグループ単位で求めると
ともに、前記第二の加算手段による加算の結果得られる
q個の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求める
ことによって、1グループの範囲内における前記光源手
段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求め、
これにより前記光源手段の前記受光手段全体に対するx
軸方向の相対位置を求めることを特徴とするものであ
る。
で直線的に配列したp個の受光素子を、各グループにq
個ずつ、r個のグループに分けて構成された受光手段と
(p=q×r)、前記受光手段に対し所定の強度分布で
光を投射する単一の第一の光源と、前記受光手段のグル
ープの間隔と等しい間隔に設けられそれぞれが前記受光
手段に対し所定の強度分布で光を投射する複数の第二の
光源とが、前記受光手段に対向するよう配置され、x軸
方向に並進移動可能とされた光源手段と、前記各受光素
子が前記第一の光源からの光を受光したときに、それぞ
れのグループに属するq個の受光素子の出力信号を加算
する第一の加算手段と、前記各受光素子が前記第二の光
源からの光を受光したときに、それぞれのグループにお
ける対応する受光素子の出力信号を加算してq個の信号
として出力する第二の加算手段と、を具備し、前記第一
の加算手段の加算結果から前記光源手段の前記受光手段
に対するx軸方向の相対位置をグループ単位で求めると
ともに、前記第二の加算手段による加算の結果得られる
q個の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求める
ことによって、1グループの範囲内における前記光源手
段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求め、
これにより前記光源手段の前記受光手段全体に対するx
軸方向の相対位置を求めることを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記第二の光源は、単一の背景光源からの
光を複数のスリットを有するスリットマスクに投射し、
前記各スリットを通過する光を複数の光源として用いる
ことを特徴とするものである。
明において、前記第二の光源は、単一の背景光源からの
光を複数のスリットを有するスリットマスクに投射し、
前記各スリットを通過する光を複数の光源として用いる
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記第二の光源は、単一の背景光源からの
光を光透過率が正弦波状に周期的に変化するマスクに投
射し、前記マスクの光透過部分からの光を複数の光源と
して用いることを特徴とするものである。
明において、前記第二の光源は、単一の背景光源からの
光を光透過率が正弦波状に周期的に変化するマスクに投
射し、前記マスクの光透過部分からの光を複数の光源と
して用いることを特徴とするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記マスクは、前記単一の第一の光源から
の光はすべて透過し、前記第一の光源と前記背景光源を
近接して設けたことを特徴とするものである。
明において、前記マスクは、前記単一の第一の光源から
の光はすべて透過し、前記第一の光源と前記背景光源を
近接して設けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項8記載の発明は、x軸方向に等間隔
で配列したp個の第一の受光素子を、各グループにq個
ずつ、r個のグループに分け(p=q×r)、かつ、y
軸方向に等間隔で配列したs個の第二の受光素子を、各
グループにt個ずつ、u個のグループに分けて(s=t
×u)構成された受光手段と、前記第一の受光素子に対
し所定の強度分布で光を投射する単一の第一の光源と、
前記第一の受光素子のグループの間隔と等しい間隔に設
けられそれぞれが前記第一の受光素子に対し所定の強度
分布で光を投射する複数の第二の光源とが、前記受光手
段に対向するよう配置され、かつ、前記第二の受光素子
に対し所定の強度分布で光を投射する単一の第三の光源
と、前記第二の受光素子のグループの間隔と等しい間隔
に設けられそれぞれが前記第二の受光素子に対し所定の
強度分布で光を投射する複数の第四の光源とが、前記受
光手段に対向するよう配置され、x−y平面内において
並進移動可能とされた光源手段と、前記第一の受光素子
が前記第一の光源からの光を受光したときに、それぞれ
のグループに属するq個の受光素子の出力信号を加算す
る第一の加算手段と、前記第一の受光素子が前記第二の
光源からの光を受光したときに、それぞれのグループに
おける対応する受光素子の出力信号を加算してq個の信
号として出力する第二の加算手段と、前記第二の受光素
子が前記第三の光源からの光を受光したときに、それぞ
れのグループに属するt個の受光素子の出力信号を加算
する第三の加算手段と、前記第二の受光素子が前記第四
の光源からの光を受光したときに、それぞれのグループ
における対応する受光素子の出力信号を加算してt個の
信号として出力する第四の加算手段と、を具備し、前記
第一の加算手段の加算結果から前記光源手段の前記受光
手段に対するx軸方向の相対位置をグループ単位で求め
るとともに、前記第二の加算手段による加算の結果得ら
れるq個の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求
めることによって、1グループの範囲内における前記光
源手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求
め、かつ、前記第三の加算手段の加算結果から前記光源
手段の前記受光手段に対するy軸方向の相対位置をグル
ープ単位で求めるとともに、前記第四の加算手段による
加算の結果得られるt個の値を周期関数化し、この周期
関数の位相を求めることによって、1グループの範囲内
における前記光源手段の前記受光手段に対するy軸方向
の相対位置を求め、これにより前記光源手段の前記受光
手段全体に対するx−y平面内における相対位置を求め
ることを特徴とするものである。
で配列したp個の第一の受光素子を、各グループにq個
ずつ、r個のグループに分け(p=q×r)、かつ、y
軸方向に等間隔で配列したs個の第二の受光素子を、各
グループにt個ずつ、u個のグループに分けて(s=t
×u)構成された受光手段と、前記第一の受光素子に対
し所定の強度分布で光を投射する単一の第一の光源と、
前記第一の受光素子のグループの間隔と等しい間隔に設
けられそれぞれが前記第一の受光素子に対し所定の強度
分布で光を投射する複数の第二の光源とが、前記受光手
段に対向するよう配置され、かつ、前記第二の受光素子
に対し所定の強度分布で光を投射する単一の第三の光源
と、前記第二の受光素子のグループの間隔と等しい間隔
に設けられそれぞれが前記第二の受光素子に対し所定の
強度分布で光を投射する複数の第四の光源とが、前記受
光手段に対向するよう配置され、x−y平面内において
並進移動可能とされた光源手段と、前記第一の受光素子
が前記第一の光源からの光を受光したときに、それぞれ
のグループに属するq個の受光素子の出力信号を加算す
る第一の加算手段と、前記第一の受光素子が前記第二の
光源からの光を受光したときに、それぞれのグループに
おける対応する受光素子の出力信号を加算してq個の信
号として出力する第二の加算手段と、前記第二の受光素
子が前記第三の光源からの光を受光したときに、それぞ
れのグループに属するt個の受光素子の出力信号を加算
する第三の加算手段と、前記第二の受光素子が前記第四
の光源からの光を受光したときに、それぞれのグループ
における対応する受光素子の出力信号を加算してt個の
信号として出力する第四の加算手段と、を具備し、前記
第一の加算手段の加算結果から前記光源手段の前記受光
手段に対するx軸方向の相対位置をグループ単位で求め
るとともに、前記第二の加算手段による加算の結果得ら
れるq個の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求
めることによって、1グループの範囲内における前記光
源手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求
め、かつ、前記第三の加算手段の加算結果から前記光源
手段の前記受光手段に対するy軸方向の相対位置をグル
ープ単位で求めるとともに、前記第四の加算手段による
加算の結果得られるt個の値を周期関数化し、この周期
関数の位相を求めることによって、1グループの範囲内
における前記光源手段の前記受光手段に対するy軸方向
の相対位置を求め、これにより前記光源手段の前記受光
手段全体に対するx−y平面内における相対位置を求め
ることを特徴とするものである。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記第二及び第四の光源のいずれか一方又
は両方は、単一の背景光源からの光を複数のスリットを
有するスリットマスクに投射し、前記各スリットを通過
する光を複数の光源として用いることを特徴とするもの
である。
明において、前記第二及び第四の光源のいずれか一方又
は両方は、単一の背景光源からの光を複数のスリットを
有するスリットマスクに投射し、前記各スリットを通過
する光を複数の光源として用いることを特徴とするもの
である。
【0015】請求項10記載の発明は、合計ps個の受
光素子をx軸方向にp個ずつ、y軸方向にs個ずつ二次
元的に配列するとともに、x軸方向については各グルー
プにq個ずつr個のグループに(p=q×r)、y軸方
向については各グループにt個ずつu個のグループに
(s=t×u)それぞれグループ分けした受光手段と、
第一の色の光を発する第一の光源、第二の色の光を発す
る第二の光源、第三の色の光を発する第三の光源からな
る光源手段と、前記光源手段とともに前記受光手段に対
向して並進移動可能とされ、更に、前記第一の色の光に
対する透過率がx軸方向に沿って前記受光素子のx軸方
向の一つのグループの間隔と等しい周期となるよう正弦
波状に変化し、前記第二の色の光に対する透過率がy軸
方向に沿って前記受光素子のy軸方向の一つのグループ
の間隔と等しい周期となるよう正弦波状に変化し、か
つ、前記第三の色の光に対する透過率は全面において略
一定となるように濃度変調したマスクと、前記第三の光
源を点灯したときに、x軸方向におけるそれぞれのグル
ープに属する受光素子の出力信号を加算してr個の出力
を得るとともに、y軸方向におけるそれぞれのグループ
に属する受光素子の出力信号を加算してu個の出力を得
る第一の加算手段と、前記第一の光源を点灯したとき
に、x軸方向におけるそれぞれのグループの対応する受
光素子の出力信号同士を加算してq個の信号として出力
する第二の加算手段と、前記第二の光源を点灯したとき
に、y軸方向におけるそれぞれのグループの対応する受
光素子の出力信号同士を加算してt個の信号として出力
する第三の加算手段と、を具備し、前記第一の加算手段
の加算結果からx軸方向及びy軸方向の位置をグループ
単位で求めるとともに、前記第二の加算手段による加算
結果から得られるq個の値を周期関数化し、この周期関
数の位相を求めることによって、x軸方向における1グ
ループの範囲内での位置を求め、かつ、前記第三の加算
手段による加算結果から得られるt個の値を周期関数化
し、この周期関数の位相を求めることによってy軸方向
における1グループの範囲内での位置を求め、これらか
ら前記光源手段の前記受光手段全体に対するx−y平面
内における相対位置を求めることを特徴とするものであ
る。
光素子をx軸方向にp個ずつ、y軸方向にs個ずつ二次
元的に配列するとともに、x軸方向については各グルー
プにq個ずつr個のグループに(p=q×r)、y軸方
向については各グループにt個ずつu個のグループに
(s=t×u)それぞれグループ分けした受光手段と、
第一の色の光を発する第一の光源、第二の色の光を発す
る第二の光源、第三の色の光を発する第三の光源からな
る光源手段と、前記光源手段とともに前記受光手段に対
向して並進移動可能とされ、更に、前記第一の色の光に
対する透過率がx軸方向に沿って前記受光素子のx軸方
向の一つのグループの間隔と等しい周期となるよう正弦
波状に変化し、前記第二の色の光に対する透過率がy軸
方向に沿って前記受光素子のy軸方向の一つのグループ
の間隔と等しい周期となるよう正弦波状に変化し、か
つ、前記第三の色の光に対する透過率は全面において略
一定となるように濃度変調したマスクと、前記第三の光
源を点灯したときに、x軸方向におけるそれぞれのグル
ープに属する受光素子の出力信号を加算してr個の出力
を得るとともに、y軸方向におけるそれぞれのグループ
に属する受光素子の出力信号を加算してu個の出力を得
る第一の加算手段と、前記第一の光源を点灯したとき
に、x軸方向におけるそれぞれのグループの対応する受
光素子の出力信号同士を加算してq個の信号として出力
する第二の加算手段と、前記第二の光源を点灯したとき
に、y軸方向におけるそれぞれのグループの対応する受
光素子の出力信号同士を加算してt個の信号として出力
する第三の加算手段と、を具備し、前記第一の加算手段
の加算結果からx軸方向及びy軸方向の位置をグループ
単位で求めるとともに、前記第二の加算手段による加算
結果から得られるq個の値を周期関数化し、この周期関
数の位相を求めることによって、x軸方向における1グ
ループの範囲内での位置を求め、かつ、前記第三の加算
手段による加算結果から得られるt個の値を周期関数化
し、この周期関数の位相を求めることによってy軸方向
における1グループの範囲内での位置を求め、これらか
ら前記光源手段の前記受光手段全体に対するx−y平面
内における相対位置を求めることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明は、前記の構成により、複
数の光源からの光は所定の強度分布で受光手段に投射さ
れるので、加算手段でそれぞれのグループにおける対応
する受光素子の出力信号を加算してq個の値を得ると、
これは周期関数化される。したがって、この周期関数の
位相を求めることによって、1グループの範囲内におけ
る前記光源手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対
位置を求めることができる。
数の光源からの光は所定の強度分布で受光手段に投射さ
れるので、加算手段でそれぞれのグループにおける対応
する受光素子の出力信号を加算してq個の値を得ると、
これは周期関数化される。したがって、この周期関数の
位相を求めることによって、1グループの範囲内におけ
る前記光源手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対
位置を求めることができる。
【0017】請求項4記載の発明は、前記の構成によ
り、第一の光源からの光は所定の強度分布で受光手段に
投射されるので、この強度分布から、第一の加算手段で
各グループに属する受光素子の出力を加算すると、この
第一の光源が対向するグループに基づく加算結果が最も
大きい。したがって、この加算結果を比較することによ
り、光源手段のx軸方向における相対位置を、グループ
単位で知ることができる。また、複数の第二の光源から
の光も所定の強度分布で受光手段に投射されるので、第
二の加算手段でそれぞれのグループにおける対応する受
光素子の出力信号を加算してq個の値を得ると、これは
周期関数化される。したがって、この周期関数の位相を
求めることによって、グループの範囲内における前記光
源手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求
めることができる。これらの結果を総合すると、光源手
段の受光手段全体に対するx軸方向の相対位置を求める
ことができる。更に、周期関数化する際に、1グループ
の間隔と同じ間隔で配置された複数の第二の光源からの
光を用いるため、周期関数の波形は正弦波状に非常に近
くなるので、高い精度での位置測定が可能となる。
り、第一の光源からの光は所定の強度分布で受光手段に
投射されるので、この強度分布から、第一の加算手段で
各グループに属する受光素子の出力を加算すると、この
第一の光源が対向するグループに基づく加算結果が最も
大きい。したがって、この加算結果を比較することによ
り、光源手段のx軸方向における相対位置を、グループ
単位で知ることができる。また、複数の第二の光源から
の光も所定の強度分布で受光手段に投射されるので、第
二の加算手段でそれぞれのグループにおける対応する受
光素子の出力信号を加算してq個の値を得ると、これは
周期関数化される。したがって、この周期関数の位相を
求めることによって、グループの範囲内における前記光
源手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求
めることができる。これらの結果を総合すると、光源手
段の受光手段全体に対するx軸方向の相対位置を求める
ことができる。更に、周期関数化する際に、1グループ
の間隔と同じ間隔で配置された複数の第二の光源からの
光を用いるため、周期関数の波形は正弦波状に非常に近
くなるので、高い精度での位置測定が可能となる。
【0018】請求項8記載の発明は、前記の構成によ
り、請求項4記載の発明におけるx軸方向だけの場合と
同様にして、x軸方向だけでなく、y軸方向においても
高い精度での位置測定が可能となる。したがって、これ
らの結果を総合して、x−y平面における二次元的な位
置を正確、かつ高い精度で求めることが可能となる。更
に、特定の二点間の距離もしくは長さを求めたい場合に
は、二つのx−y平面上の位置をそれぞれに求め、これ
らの座標成分の差から距離もしくは長さを求めることが
できる。
り、請求項4記載の発明におけるx軸方向だけの場合と
同様にして、x軸方向だけでなく、y軸方向においても
高い精度での位置測定が可能となる。したがって、これ
らの結果を総合して、x−y平面における二次元的な位
置を正確、かつ高い精度で求めることが可能となる。更
に、特定の二点間の距離もしくは長さを求めたい場合に
は、二つのx−y平面上の位置をそれぞれに求め、これ
らの座標成分の差から距離もしくは長さを求めることが
できる。
【0019】請求項10記載の発明は、前記の構成によ
り、x軸方向だけでなく、y軸方向においても、高い精
度で位置測定が可能となり、したがって、二次元的に正
確な位置測定が可能となる。また、x軸方向及びy軸方
向の位置を測定するために、受光手段をx軸用とy軸用
に別々に設ける必要がないため、二次元的な位置測定に
必要な受光手段の面積が小さくて済み、空間効率が高
い。
り、x軸方向だけでなく、y軸方向においても、高い精
度で位置測定が可能となり、したがって、二次元的に正
確な位置測定が可能となる。また、x軸方向及びy軸方
向の位置を測定するために、受光手段をx軸用とy軸用
に別々に設ける必要がないため、二次元的な位置測定に
必要な受光手段の面積が小さくて済み、空間効率が高
い。
【0020】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の第一実施例である位置
測定装置の主要部であり、受光手段であるCCD及びこ
のCCDの表面に対向して設けられた光源手段の様子を
示す概略断面図である。
いて説明する。図1は、本発明の第一実施例である位置
測定装置の主要部であり、受光手段であるCCD及びこ
のCCDの表面に対向して設けられた光源手段の様子を
示す概略断面図である。
【0021】図1において、光源部10は、発光素子1
1、散乱板12、スリットマスク13、レンズアレー1
4、そして発光素子11とは別に設けられた発光素子1
5からなる。発光素子11及び15としては、例えばL
EDを使用する。
1、散乱板12、スリットマスク13、レンズアレー1
4、そして発光素子11とは別に設けられた発光素子1
5からなる。発光素子11及び15としては、例えばL
EDを使用する。
【0022】発光素子11から発せられた光は、散乱板
12において適当に散乱されて透過する。この光のう
ち、スリットマスク13に設けられた9個のスリット1
31 〜139 のいずれかを通過したものは、レンズアレ
ー14によって、受光手段であるCCD20の表面上に
投射される。したがって、CCD20の側から光源部1
0を見ると、131 〜139 の9個の光源列が設けられ
た状態と等しい。一方、発光素子15は、その光が、ス
リットマスク13を通過せず、直接CCD20の表面に
投射されるように、発光素子11から十分に離れた位置
に設けられている。発光素子11と発光素子15の距離
は、予め所定の距離となるように調整しておく。
12において適当に散乱されて透過する。この光のう
ち、スリットマスク13に設けられた9個のスリット1
31 〜139 のいずれかを通過したものは、レンズアレ
ー14によって、受光手段であるCCD20の表面上に
投射される。したがって、CCD20の側から光源部1
0を見ると、131 〜139 の9個の光源列が設けられ
た状態と等しい。一方、発光素子15は、その光が、ス
リットマスク13を通過せず、直接CCD20の表面に
投射されるように、発光素子11から十分に離れた位置
に設けられている。発光素子11と発光素子15の距離
は、予め所定の距離となるように調整しておく。
【0023】光源部10は、CCD20の表面に対向
し、CCD20に対し相対的に左右方向(これをx軸方
向とする)に自由に移動できる。実際の距離もしくは相
対位置の測定においては、光源部10とCCD20のう
ち、一方を固定側、他方を移動側とする。ここでは、光
源部10を移動側、CCD20を固定側として説明す
る。尚、本実施例では、CCD20の表面に設けられた
各セルの間隔は10μmとする。また、CCD20は、
連続する8個のセルが同一のグループとなるようグルー
プ分けされており、一つのグループの範囲内での光源部
10の位置を小アドレスといい、CCD20の表面のう
ち光源部が対向するセルのグループ単位の位置を大アド
レスという。光源部10の発光素子11は小アドレス測
定用、発光素子15は大アドレス測定用であり、小アド
レスを求める場合は、発光素子11のみを点灯して発光
素子15は消灯し、大アドレスを求める場合は、発光素
子15のみを点灯して発光素子11は消灯する。
し、CCD20に対し相対的に左右方向(これをx軸方
向とする)に自由に移動できる。実際の距離もしくは相
対位置の測定においては、光源部10とCCD20のう
ち、一方を固定側、他方を移動側とする。ここでは、光
源部10を移動側、CCD20を固定側として説明す
る。尚、本実施例では、CCD20の表面に設けられた
各セルの間隔は10μmとする。また、CCD20は、
連続する8個のセルが同一のグループとなるようグルー
プ分けされており、一つのグループの範囲内での光源部
10の位置を小アドレスといい、CCD20の表面のう
ち光源部が対向するセルのグループ単位の位置を大アド
レスという。光源部10の発光素子11は小アドレス測
定用、発光素子15は大アドレス測定用であり、小アド
レスを求める場合は、発光素子11のみを点灯して発光
素子15は消灯し、大アドレスを求める場合は、発光素
子15のみを点灯して発光素子11は消灯する。
【0024】これに対し、スリットマスク13の隣合う
スリットの間隔は、80μmとする。これにより、CC
D20の表面に投射される光の強度分布のピーク間の距
離は、隣合うグループの対応するセルの間隔と等しくな
る。このようなスリットマスクは、例えば写真フィルム
に、透明領域と不透明領域からなる縦縞もしくは横縞の
縞模様(スリット模様)を形成したものを用いることが
できる。80μm間隔程度のスリット模様であれば、周
知の技術によって容易に得られる。一方、発光素子15
からの光は、スリットマスクを通さずに、直接CCD2
0の表面に投射される。
スリットの間隔は、80μmとする。これにより、CC
D20の表面に投射される光の強度分布のピーク間の距
離は、隣合うグループの対応するセルの間隔と等しくな
る。このようなスリットマスクは、例えば写真フィルム
に、透明領域と不透明領域からなる縦縞もしくは横縞の
縞模様(スリット模様)を形成したものを用いることが
できる。80μm間隔程度のスリット模様であれば、周
知の技術によって容易に得られる。一方、発光素子15
からの光は、スリットマスクを通さずに、直接CCD2
0の表面に投射される。
【0025】図2は、図1のCCD20の表面の一部を
拡大したものである。図2において、A1 、B1 、・・
・は、CCD20の表面上に直線的に10μm間隔で配
列された各セルであり、ここでは簡単のために、A1 、
B1 、・・・、G16、H16の128セルが設けられてい
るとする。各セルは、A1 〜H1 の8セルがG1グルー
プ、A2 〜H2 の8個のセルがG2グループ、・・・、
A16〜H16の8個のセルがG16グループというよう
に、連続する8セルを同一グループとして16のグルー
プに分けられている。このため、一グループの長さは8
0μmとなる。
拡大したものである。図2において、A1 、B1 、・・
・は、CCD20の表面上に直線的に10μm間隔で配
列された各セルであり、ここでは簡単のために、A1 、
B1 、・・・、G16、H16の128セルが設けられてい
るとする。各セルは、A1 〜H1 の8セルがG1グルー
プ、A2 〜H2 の8個のセルがG2グループ、・・・、
A16〜H16の8個のセルがG16グループというよう
に、連続する8セルを同一グループとして16のグルー
プに分けられている。このため、一グループの長さは8
0μmとなる。
【0026】まず、図3〜図5を参照して、大アドレス
を求める方法について説明する。本実施例の位置測定装
置は、図3に示すような加算回路301 〜3016を有し
ている。この加算回路301 〜3016は、CCD20の
セルのそれぞれのグループに対応して設けられ、各グル
ープ毎に、そのグループに属するセルから出力される信
号を加算して、出力L1 〜L16を出力する。大アドレス
を求めるために、発光素子11を消灯して発光素子15
だけを点灯すると、その強度分布は、例えば図4に示す
曲線32のようになる。尚、図4は、発光素子15の位
置がG13グループの範囲にある場合を示す。このと
き、加算回路301 〜3016の出力L1 〜L16は図5に
示すようになり、加算回路3013の出力L13が最も大き
くなる。したがって、これらの信号L1 〜L16を、図示
しない演算回路によって比較することにより、発光素子
15がG13グループに対向する位置にあることが検出
され、これから大アドレスを求めることができる。
を求める方法について説明する。本実施例の位置測定装
置は、図3に示すような加算回路301 〜3016を有し
ている。この加算回路301 〜3016は、CCD20の
セルのそれぞれのグループに対応して設けられ、各グル
ープ毎に、そのグループに属するセルから出力される信
号を加算して、出力L1 〜L16を出力する。大アドレス
を求めるために、発光素子11を消灯して発光素子15
だけを点灯すると、その強度分布は、例えば図4に示す
曲線32のようになる。尚、図4は、発光素子15の位
置がG13グループの範囲にある場合を示す。このと
き、加算回路301 〜3016の出力L1 〜L16は図5に
示すようになり、加算回路3013の出力L13が最も大き
くなる。したがって、これらの信号L1 〜L16を、図示
しない演算回路によって比較することにより、発光素子
15がG13グループに対向する位置にあることが検出
され、これから大アドレスを求めることができる。
【0027】発光素子15が他の位置にある場合も同様
にして大アドレスを求めることができる。尚、実際に
は、CCD20の各セルからの出力信号は、A/D変換
されたあと、各アドレスがCCDの各セルと1対1に対
応したメモリに移され、ディジタル的に演算が行われる
が、ここではA/D変換器等の詳細な説明は省略する。
にして大アドレスを求めることができる。尚、実際に
は、CCD20の各セルからの出力信号は、A/D変換
されたあと、各アドレスがCCDの各セルと1対1に対
応したメモリに移され、ディジタル的に演算が行われる
が、ここではA/D変換器等の詳細な説明は省略する。
【0028】次に、小アドレスを求める方法について説
明する。図1において、スリットマスク13の各スリッ
ト131 〜139 を通過する光は、それ以前に散乱板1
2によって適当に散乱されているので、ある角度の広が
りをもった光束としてCCD20の表面上に投射され
る。したがって、一つのスリットを通過した光束は、C
CD20の表面上で、各スリットの位置を中心とした左
右対称の強度分布となる。図6は、この強度分布の一例
を示したものである。図6において、CCD20の上に
破線で示した各曲線は、スリットマスク13の一つのス
リットだけを通過した光束の強度分布を示す。そして、
これらを重ね合わせた実際の強度分布は、実線で示すよ
うになり、この分布は、前述のように80μm間隔でピ
ークとなる。この間隔は一つのグループの間隔と等し
く、このため、スリットを通った光が投射されるそれぞ
れのグループの対応するセルの出力は等しくなる。
明する。図1において、スリットマスク13の各スリッ
ト131 〜139 を通過する光は、それ以前に散乱板1
2によって適当に散乱されているので、ある角度の広が
りをもった光束としてCCD20の表面上に投射され
る。したがって、一つのスリットを通過した光束は、C
CD20の表面上で、各スリットの位置を中心とした左
右対称の強度分布となる。図6は、この強度分布の一例
を示したものである。図6において、CCD20の上に
破線で示した各曲線は、スリットマスク13の一つのス
リットだけを通過した光束の強度分布を示す。そして、
これらを重ね合わせた実際の強度分布は、実線で示すよ
うになり、この分布は、前述のように80μm間隔でピ
ークとなる。この間隔は一つのグループの間隔と等し
く、このため、スリットを通った光が投射されるそれぞ
れのグループの対応するセルの出力は等しくなる。
【0029】尚、各スリットを通過する光束の広がり
(例えば光束の強度が2分の1に低下する半値幅)は、
CCDの数セル分程度とすることが望ましい。その理由
は、強度分布を適当に広げることによって、後述の信号
波形の周期化の際に、高次の高調波成分が小さくなり、
位置測定の誤差が少なくなるからである。仮に、焦点が
よく合って、光が一点に収束して一つのセルにしか当た
らなかったり、また、スポットが、図6の場合だと8セ
ル分の幅を大きく超える大きさになったりすると、後述
の位置検出のための演算ができなくなる。このため、光
源部10のレンズアレー14の位置を適当に調節して、
若干アンダーフォーカス又はオーバーフォーカス気味に
して焦点をずらし(デフォーカスし)、スポットの幅が
数セル分となるように調整する。
(例えば光束の強度が2分の1に低下する半値幅)は、
CCDの数セル分程度とすることが望ましい。その理由
は、強度分布を適当に広げることによって、後述の信号
波形の周期化の際に、高次の高調波成分が小さくなり、
位置測定の誤差が少なくなるからである。仮に、焦点が
よく合って、光が一点に収束して一つのセルにしか当た
らなかったり、また、スポットが、図6の場合だと8セ
ル分の幅を大きく超える大きさになったりすると、後述
の位置検出のための演算ができなくなる。このため、光
源部10のレンズアレー14の位置を適当に調節して、
若干アンダーフォーカス又はオーバーフォーカス気味に
して焦点をずらし(デフォーカスし)、スポットの幅が
数セル分となるように調整する。
【0030】図7は、図2に示すCCD20の各セルか
らの出力信号を、それぞれのグループにおける対応する
セル同士について加算する加算回路を示す。すなわち、
加算回路40A は、G1グループのセルA1 の出力、G
2グループのセルA2 の出力、・・・・、G16グルー
プのセルA16の出力を加算して出力する。加算回路40
B 〜40H も、同様に各グループの対応するセルの出力
信号を加算する。加算回路40A 〜40H の出力を、そ
れぞれOA 〜OH とする。尚、実際は、CCD20の各
セルからの出力信号は、A/D変換されたあと、各アド
レスがCCDの各セルと1対1に対応したメモリに移さ
れ、ディジタル的に演算が行われるが、A/D変換器等
の詳細な説明は省略する。
らの出力信号を、それぞれのグループにおける対応する
セル同士について加算する加算回路を示す。すなわち、
加算回路40A は、G1グループのセルA1 の出力、G
2グループのセルA2 の出力、・・・・、G16グルー
プのセルA16の出力を加算して出力する。加算回路40
B 〜40H も、同様に各グループの対応するセルの出力
信号を加算する。加算回路40A 〜40H の出力を、そ
れぞれOA 〜OH とする。尚、実際は、CCD20の各
セルからの出力信号は、A/D変換されたあと、各アド
レスがCCDの各セルと1対1に対応したメモリに移さ
れ、ディジタル的に演算が行われるが、A/D変換器等
の詳細な説明は省略する。
【0031】ここで、まず、一つのスリットだけを通過
した光束のみに基づいて、光源部10とCCD20との
相対位置を求める方法について説明する。今、図1のス
リットマスク13には、スリットマスク131 のみが設
けられ、他のスリットは設けられていないと仮定する。
このように仮定した場合に得られる各加算回路40A〜
40H の出力OA 〜OH を、横軸に等間隔に並べると
(例えば加算回路40Aの出力OH は、点Aの縦軸の値
に対応する。以下同様である。)、図8(a)に示すよ
うな周期的な正弦波状の曲線D1(x)となる。このように
すると、点Aから点Hまでの1周期が、実際のCCD2
0のセルの1グループ分の長さ(80μm)に対応す
る。
した光束のみに基づいて、光源部10とCCD20との
相対位置を求める方法について説明する。今、図1のス
リットマスク13には、スリットマスク131 のみが設
けられ、他のスリットは設けられていないと仮定する。
このように仮定した場合に得られる各加算回路40A〜
40H の出力OA 〜OH を、横軸に等間隔に並べると
(例えば加算回路40Aの出力OH は、点Aの縦軸の値
に対応する。以下同様である。)、図8(a)に示すよ
うな周期的な正弦波状の曲線D1(x)となる。このように
すると、点Aから点Hまでの1周期が、実際のCCD2
0のセルの1グループ分の長さ(80μm)に対応す
る。
【0032】このような周期関数D1(x)が得られれば、
周知の演算回路(図示せず)を用いて、便宜的に定めた
基準点Aからそのピーク値までの位相θを容易に、しか
も高い精度で求めることができる。このθを求めること
は、関数D1(x)の第一次高調波の位相を求めることに対
応する。ここで、このθの求め方を簡単に説明する。図
8(a)に示す波形D1(x)を、 D1(x)=Acos(x−θ) とする。
周知の演算回路(図示せず)を用いて、便宜的に定めた
基準点Aからそのピーク値までの位相θを容易に、しか
も高い精度で求めることができる。このθを求めること
は、関数D1(x)の第一次高調波の位相を求めることに対
応する。ここで、このθの求め方を簡単に説明する。図
8(a)に示す波形D1(x)を、 D1(x)=Acos(x−θ) とする。
【0033】この式で、θは、図8(a)に示すよう
に、D1(x)のピーク値の位相であり、この段階ではその
値は不明である。また、Aは定数である。ここで、D
1(x)に cosxを掛けて1周期にわたって積分したものを
Cとすると、 C = πA cosθ となる。これはフーリエ変換のリアル成分に該当する。
また、D1(x)に sinxを掛けて1周期にわたって積分し
たものをSとすると、 S = πA sinθ となる。これはフーリエ変換のイマジナリー成分に該当
する。したがって、 S/C = tanθ であり、θは、 θ = tan-1(S/C) によって求めることができる。
に、D1(x)のピーク値の位相であり、この段階ではその
値は不明である。また、Aは定数である。ここで、D
1(x)に cosxを掛けて1周期にわたって積分したものを
Cとすると、 C = πA cosθ となる。これはフーリエ変換のリアル成分に該当する。
また、D1(x)に sinxを掛けて1周期にわたって積分し
たものをSとすると、 S = πA sinθ となる。これはフーリエ変換のイマジナリー成分に該当
する。したがって、 S/C = tanθ であり、θは、 θ = tan-1(S/C) によって求めることができる。
【0034】実際には、離散的にサンプリングしたデー
タを用いて計算を行う。例えば、図8(a)の周期関数
の1周期で8サンプリングしたデータ、すなわち、位相
角45°間隔でサンプリングしたデータを考え、これを D1(0),D1(1),D1(2),D1(3),D1(4),D1(5),D
1(6),D1(7) とする。これに対応して、1周期の cosxを 1,s,0,−s,−1,−s,0,s とし、1周期の sinxを 0,s,1,s,0,−s,−1,−s とする。ここで、s= cos45°= sin45°=0.7
07である。
タを用いて計算を行う。例えば、図8(a)の周期関数
の1周期で8サンプリングしたデータ、すなわち、位相
角45°間隔でサンプリングしたデータを考え、これを D1(0),D1(1),D1(2),D1(3),D1(4),D1(5),D
1(6),D1(7) とする。これに対応して、1周期の cosxを 1,s,0,−s,−1,−s,0,s とし、1周期の sinxを 0,s,1,s,0,−s,−1,−s とする。ここで、s= cos45°= sin45°=0.7
07である。
【0035】このようにすると、Cは、 C=D1(0)×1+D1(1)×s+D1(2)×0+D1(3)×(−s) +D1(4)×(−1)+D1(5)×(−s)+D1(6)×0+D1(7)×s となり、Sは、 S=D1(0)×0+D1(1)×s+D1(2)×1+D1(3)×s +D1(4)×0+D1(5)×(−s)+D1(6)×(−1)+D1(7)×(−s) となる。これからθは、 θ = tan-1(S/C) によって求めることができる。
【0036】このようなθが求められたら、CCD20
に対する光源部10の位置Lは、80μmを1周期36
0°として、 L = 80μm × θ/360 によって求めることができる。なお、1周期8データで
サンプリングした場合には、7次及び9次又は15次及
び17次以上(サンプリング数をNとすると、nN±1
次。ここでnは自然数。)の高次の合成歪みが0.1%
あると、 tan-1(0.001)=0.057° 0.057°/360°=0.00016 より、1周期に対して最大で0.016%の誤差が生じ
る。例えば、図8(a)の信号波形から求められたθの
値が90.25°だとすれば、図8(a)の点AからD
1(x)のピーク値までの距離Lは、上の式から、 L = 20.06μm となり、誤差は±0.013μm程度となる。光源を適
当にデフォーカスして周期化すると、容易にこの程度の
合成歪みに抑えることができる。このようにして、1つ
のグループの範囲(80μm)内で、正確な位置を求め
ることができる。尚、以上の位置検出の方法について
は、本出願人による平成7年3月10日付けの特許出願
(特願平7−79816)において詳述されている。
に対する光源部10の位置Lは、80μmを1周期36
0°として、 L = 80μm × θ/360 によって求めることができる。なお、1周期8データで
サンプリングした場合には、7次及び9次又は15次及
び17次以上(サンプリング数をNとすると、nN±1
次。ここでnは自然数。)の高次の合成歪みが0.1%
あると、 tan-1(0.001)=0.057° 0.057°/360°=0.00016 より、1周期に対して最大で0.016%の誤差が生じ
る。例えば、図8(a)の信号波形から求められたθの
値が90.25°だとすれば、図8(a)の点AからD
1(x)のピーク値までの距離Lは、上の式から、 L = 20.06μm となり、誤差は±0.013μm程度となる。光源を適
当にデフォーカスして周期化すると、容易にこの程度の
合成歪みに抑えることができる。このようにして、1つ
のグループの範囲(80μm)内で、正確な位置を求め
ることができる。尚、以上の位置検出の方法について
は、本出願人による平成7年3月10日付けの特許出願
(特願平7−79816)において詳述されている。
【0037】上記では、図1におけるスリットマスク1
3には、単一のスリット131 のみが設けられていると
して説明した。これとまったく同様にして、それぞれの
スリット132 〜139 についても、単一のスリットの
みが設けられ、他のスリットがないと仮定すれば、上記
と図8(a)と同様の周期関数D2(x)〜D9(x)を考える
ことができる。そして、スリットマスク13に設けられ
た各スリット131 〜139 は、80μm間隔で設けら
れているので、残りの周期関数D2(x)〜D9(x)は、図8
(a)に示す周期関数D1(x)等しい位相となる。
3には、単一のスリット131 のみが設けられていると
して説明した。これとまったく同様にして、それぞれの
スリット132 〜139 についても、単一のスリットの
みが設けられ、他のスリットがないと仮定すれば、上記
と図8(a)と同様の周期関数D2(x)〜D9(x)を考える
ことができる。そして、スリットマスク13に設けられ
た各スリット131 〜139 は、80μm間隔で設けら
れているので、残りの周期関数D2(x)〜D9(x)は、図8
(a)に示す周期関数D1(x)等しい位相となる。
【0038】ところで、実際には、スリットマスク13
には単一のスリットが設けられているのではなく、13
1 〜139 の9個のスリットが設けられている。そし
て、実際のCCD20の表面上の光の強度分布も、図6
の実線に示すように、各スリットからの光の重ね合わせ
となっている。したがって、図7に示す加算回路40A
〜40H の出力を図8(a)と同じように示すと、図8
(b)のような周期関数D(x) となる。これは9個の周
期関数D1(x)〜D9(x)を重ね合わせたものと等価な信号
波形である。そして、この周期関数D(x) は、図8
(a)の周期関数D1(x)〜D9(x)に比べて振幅が非常に
大きい。
には単一のスリットが設けられているのではなく、13
1 〜139 の9個のスリットが設けられている。そし
て、実際のCCD20の表面上の光の強度分布も、図6
の実線に示すように、各スリットからの光の重ね合わせ
となっている。したがって、図7に示す加算回路40A
〜40H の出力を図8(a)と同じように示すと、図8
(b)のような周期関数D(x) となる。これは9個の周
期関数D1(x)〜D9(x)を重ね合わせたものと等価な信号
波形である。そして、この周期関数D(x) は、図8
(a)の周期関数D1(x)〜D9(x)に比べて振幅が非常に
大きい。
【0039】このため、単一のスリットからの光に基づ
くD1(x)についてピークの位相を求めたのと全く同様に
して、周期関数D(x) についてピークの位相を求めるこ
とができる。その際、D(x) 振幅がD1(x)、D2(x)、・
・・、D9(x)の振幅に比べて非常に大きいので、各スリ
ットからの光を重ね合わせた強度分布から位相を求める
場合に、各スリットから光の強度分布が正確に左右対称
でなかったり、または各スリットの間隔に多少の誤差が
あったとしても、図8(b)のように各信号が重ねあわ
される結果、各信号波形の歪みは相殺され、結果的に非
常に正弦波に近い波形が得られる。このことは、単一の
スリットの場合に比べて、S/Nが大幅に向上すること
を意味する。したがって、より高い精度の位相測定、ひ
いては高い精度の距離測定が可能となる。また、以上の
説明より明らかなように、スリットの数を多くすれば、
それだけ位相測定の精度が向上するため、希望する精度
を考慮して、スリットの数を決定することができる。
くD1(x)についてピークの位相を求めたのと全く同様に
して、周期関数D(x) についてピークの位相を求めるこ
とができる。その際、D(x) 振幅がD1(x)、D2(x)、・
・・、D9(x)の振幅に比べて非常に大きいので、各スリ
ットからの光を重ね合わせた強度分布から位相を求める
場合に、各スリットから光の強度分布が正確に左右対称
でなかったり、または各スリットの間隔に多少の誤差が
あったとしても、図8(b)のように各信号が重ねあわ
される結果、各信号波形の歪みは相殺され、結果的に非
常に正弦波に近い波形が得られる。このことは、単一の
スリットの場合に比べて、S/Nが大幅に向上すること
を意味する。したがって、より高い精度の位相測定、ひ
いては高い精度の距離測定が可能となる。また、以上の
説明より明らかなように、スリットの数を多くすれば、
それだけ位相測定の精度が向上するため、希望する精度
を考慮して、スリットの数を決定することができる。
【0040】以上のようにして、大アドレスと小アドレ
スが求まれば、発光素子11と発光素子15の所定距離
から、光源部10とCCD20との相対的な位置が決定
される。すなわち、特定の二点間の距離もしくは長さを
求めたい場合には、二つの点のx軸上の位置をそれぞれ
に求め、これらの差をとればよい。例えば、第一の点の
位相がθ1 で、これから小アドレスが30μmと求めら
れたとする。一方、この第一の点からの距離を求めたい
第二の点では位相がθ2 であり、これから小アドレスが
50μmと求められたとする。また、大アドレスについ
ては、第一の点に比べて、第二の点が3だけ大きかった
とする。この場合に、第一及び第二の点の距離は、 3 × 80μm + (50μm − 30μm) = 240μm という計算によって240μmとなる。
スが求まれば、発光素子11と発光素子15の所定距離
から、光源部10とCCD20との相対的な位置が決定
される。すなわち、特定の二点間の距離もしくは長さを
求めたい場合には、二つの点のx軸上の位置をそれぞれ
に求め、これらの差をとればよい。例えば、第一の点の
位相がθ1 で、これから小アドレスが30μmと求めら
れたとする。一方、この第一の点からの距離を求めたい
第二の点では位相がθ2 であり、これから小アドレスが
50μmと求められたとする。また、大アドレスについ
ては、第一の点に比べて、第二の点が3だけ大きかった
とする。この場合に、第一及び第二の点の距離は、 3 × 80μm + (50μm − 30μm) = 240μm という計算によって240μmとなる。
【0041】図9(a)は、光源部の他の例を示す概略
断面図、同図(b)はこの光源部に用いるマスクの一部
を拡大して示した概略平面図である。図1の光源部10
では、発光素子15を発光素子11から離間して設けた
が、図9(a)の光源部50では、小アドレス測定用の
発光素子51と大アドレス測定用の発光素子55を近接
させて設ける。また、マスク53は写真フィルムからな
り、後述のように濃度変調がなされている。マスク53
は、図1のスリットマスク13に比べて、CCD20の
表面により近づけてあり、発光素子51及び55と共
に、CCD20に対して並進移動可能とされている。こ
のように、マスク53とCCD20とを近接させること
により、両者の熱的密着性が向上し、熱膨張によるずれ
を最小限に抑えることができるという利点がある。
断面図、同図(b)はこの光源部に用いるマスクの一部
を拡大して示した概略平面図である。図1の光源部10
では、発光素子15を発光素子11から離間して設けた
が、図9(a)の光源部50では、小アドレス測定用の
発光素子51と大アドレス測定用の発光素子55を近接
させて設ける。また、マスク53は写真フィルムからな
り、後述のように濃度変調がなされている。マスク53
は、図1のスリットマスク13に比べて、CCD20の
表面により近づけてあり、発光素子51及び55と共
に、CCD20に対して並進移動可能とされている。こ
のように、マスク53とCCD20とを近接させること
により、両者の熱的密着性が向上し、熱膨張によるずれ
を最小限に抑えることができるという利点がある。
【0042】この場合、たとえば発光素子51は青色と
し、発光素子55は赤色とする。また、発光素子51の
光は、図9に点線で示す広い角度範囲でマスク53に対
して照射される。これに対し、発光素子55の光は、C
CD20の表面において図4に示す曲線32と略同様の
強度分布のスポット光となるように、レンズ54によっ
て適当な角度範囲に絞られる。
し、発光素子55は赤色とする。また、発光素子51の
光は、図9に点線で示す広い角度範囲でマスク53に対
して照射される。これに対し、発光素子55の光は、C
CD20の表面において図4に示す曲線32と略同様の
強度分布のスポット光となるように、レンズ54によっ
て適当な角度範囲に絞られる。
【0043】マスク53は、写真フィルムからなり、そ
の濃度が図9(b)の53aに示すような正弦波状に変
化する赤色の濃淡を付けてある(濃度変調という)。こ
の濃度変調の周期は80μmである。かかるスリットに
発光素子51からの青色の光が照射されると、赤色の濃
度が高い所ほど青色光の透過率が低く、濃度が低い所ほ
ど青色光の透過率が高い。したがって、このマスク53
を透過した赤色光の強度は、濃度変調の周期に対応し
て、図6に実線で示すように正弦波状に変化する。この
ため、マスク53は、青色の発光素子51に対しては、
図1の散乱板12、スリットマスク13、レンズアレー
14を組み合わせたものと同様の役割を果たし、したが
って、発光素子51からの光に基づいて小アドレスの測
定を行うことが可能となる。一方、発光素子55からの
赤色光は、赤色の濃淡を有するマスク53に対し、濃度
変調に関係なく同一の透過率で透過する。したがって、
赤色の発光素子55からの光は、CCD20の面上にス
ポット状の輝点となり、これに基づいて大アドレスの測
定が可能となる。
の濃度が図9(b)の53aに示すような正弦波状に変
化する赤色の濃淡を付けてある(濃度変調という)。こ
の濃度変調の周期は80μmである。かかるスリットに
発光素子51からの青色の光が照射されると、赤色の濃
度が高い所ほど青色光の透過率が低く、濃度が低い所ほ
ど青色光の透過率が高い。したがって、このマスク53
を透過した赤色光の強度は、濃度変調の周期に対応し
て、図6に実線で示すように正弦波状に変化する。この
ため、マスク53は、青色の発光素子51に対しては、
図1の散乱板12、スリットマスク13、レンズアレー
14を組み合わせたものと同様の役割を果たし、したが
って、発光素子51からの光に基づいて小アドレスの測
定を行うことが可能となる。一方、発光素子55からの
赤色光は、赤色の濃淡を有するマスク53に対し、濃度
変調に関係なく同一の透過率で透過する。したがって、
赤色の発光素子55からの光は、CCD20の面上にス
ポット状の輝点となり、これに基づいて大アドレスの測
定が可能となる。
【0044】図10(a)は、本発明の第二実施例であ
る距離測定装置の概略平面図であり、同図(b)は同図
(a)の装置を矢印aの方向から見た状態を示す概略側
面図である。同図(a)に示すように、CCD60は、
四つの領域601 〜604 に分割されており、このうち
601 及び603 の領域が、距離測定に寄与する。本実
施例ではCCD60は固定され、この上に設けられた移
動部材70は、CCD60に対して二次元的に並進移動
可能とする。また、移動部材70は、その中心0が、図
10(a)に破線で示す領域に含まれる範囲内で自由に
移動することができる。
る距離測定装置の概略平面図であり、同図(b)は同図
(a)の装置を矢印aの方向から見た状態を示す概略側
面図である。同図(a)に示すように、CCD60は、
四つの領域601 〜604 に分割されており、このうち
601 及び603 の領域が、距離測定に寄与する。本実
施例ではCCD60は固定され、この上に設けられた移
動部材70は、CCD60に対して二次元的に並進移動
可能とする。また、移動部材70は、その中心0が、図
10(a)に破線で示す領域に含まれる範囲内で自由に
移動することができる。
【0045】図10(b)に示すように、移動部材70
の下面には、二つの光源部80x 、80y が設けられて
いる。光源部80x は、CCD60のうち601 の領域
と協働して、移動部材70のx軸方向における位置を測
定する。また、光源部80yは、CCD60のうち60
3 の領域と協働して、移動部材70のy軸方向における
位置を測定する。尚、光源部80x 及び80y は、図1
に示す光源部10または図9に示す光源部50を利用す
ることができる。この場合、スリットマスク13又はマ
スク53に設けられるスリットの方向は、80x と80
y とでは90°異なる。
の下面には、二つの光源部80x 、80y が設けられて
いる。光源部80x は、CCD60のうち601 の領域
と協働して、移動部材70のx軸方向における位置を測
定する。また、光源部80yは、CCD60のうち60
3 の領域と協働して、移動部材70のy軸方向における
位置を測定する。尚、光源部80x 及び80y は、図1
に示す光源部10または図9に示す光源部50を利用す
ることができる。この場合、スリットマスク13又はマ
スク53に設けられるスリットの方向は、80x と80
y とでは90°異なる。
【0046】図10に示す距離測定装置を、例えば顕微
鏡の被検査物の長さの測定に適用する場合には、被検査
物の測定したい部分の一方の端部に視野内の指標を一致
させ、本距離測定装置をリセットする。かかる操作によ
って、その点から、次に指標を合わせた点までの距離を
測定するものとする。したがって、リセット後に、試料
の他方の端部に指標を一致させれば、あとは自動的にそ
の間の二点間の距離が計算される。
鏡の被検査物の長さの測定に適用する場合には、被検査
物の測定したい部分の一方の端部に視野内の指標を一致
させ、本距離測定装置をリセットする。かかる操作によ
って、その点から、次に指標を合わせた点までの距離を
測定するものとする。したがって、リセット後に、試料
の他方の端部に指標を一致させれば、あとは自動的にそ
の間の二点間の距離が計算される。
【0047】図11(a)は、本発明の第三実施例であ
る距離測定装置の概略断面図、同図(b)は、この装置
の光源部に用いるマスクの一部を拡大して示した概略平
面図である。本実施例の距離測定装置の光源部90は、
大アドレス測定用の青色(B)LED91及びレンズ9
2、x軸方向の小アドレス測定用の赤色(R)LED9
4、y軸方向の小アドレス測定用の緑色(G)LED9
6を備え、更に、図11(b)に示すような特別のマス
ク98を有している。また、CCD100は、多数のセ
ルがx軸方向及びy軸方向に二次元的に配置されてい
る。マスク98をCCD100に近接させてある点は図
9の場合と同様であり、したがって、両者の熱的密着性
を向上させ、熱膨張によるずれを最小限に抑えることが
できる。
る距離測定装置の概略断面図、同図(b)は、この装置
の光源部に用いるマスクの一部を拡大して示した概略平
面図である。本実施例の距離測定装置の光源部90は、
大アドレス測定用の青色(B)LED91及びレンズ9
2、x軸方向の小アドレス測定用の赤色(R)LED9
4、y軸方向の小アドレス測定用の緑色(G)LED9
6を備え、更に、図11(b)に示すような特別のマス
ク98を有している。また、CCD100は、多数のセ
ルがx軸方向及びy軸方向に二次元的に配置されてい
る。マスク98をCCD100に近接させてある点は図
9の場合と同様であり、したがって、両者の熱的密着性
を向上させ、熱膨張によるずれを最小限に抑えることが
できる。
【0048】マスク98は、図9(b)のマスク53と
同様に、濃度変調がなされているが、本実施例では、図
11(b)に示すように、x軸方向にはLED94から
の赤色光(R)に対する透過率が98aに示す正弦波状
の変化をするように、また、y軸方向にはLED96か
らの緑色光(G)に対する透過率が98bに示す正弦波
状の変化をするように濃度変調がなされている。すなわ
ち、x軸方向では、点線の位置で赤色光の透過率が最も
高く、y軸方向では、一点鎖線の位置で緑色光の透過率
が最も高い。更に、LED91からの青色光(B)に対
しては、全面において一定の透過率となるようにされて
いる。
同様に、濃度変調がなされているが、本実施例では、図
11(b)に示すように、x軸方向にはLED94から
の赤色光(R)に対する透過率が98aに示す正弦波状
の変化をするように、また、y軸方向にはLED96か
らの緑色光(G)に対する透過率が98bに示す正弦波
状の変化をするように濃度変調がなされている。すなわ
ち、x軸方向では、点線の位置で赤色光の透過率が最も
高く、y軸方向では、一点鎖線の位置で緑色光の透過率
が最も高い。更に、LED91からの青色光(B)に対
しては、全面において一定の透過率となるようにされて
いる。
【0049】本実施例装置では、上記のような構成によ
り、第二実施例の装置と同様に、二次元の位置測定及び
距離測定が可能となる。この場合、青色のLED91を
点灯して大アドレスを測定したあと、小アドレスを測定
する場合には、例えば、まず赤色のLED94を点灯し
てx軸方向の位置を求め、次に、緑色のLED96を点
灯してy軸方向の位置を求める。本実施例によれば、図
10に示す第二実施例の場合に比べて、CCD60の寸
法を小さくできるという利点がある。
り、第二実施例の装置と同様に、二次元の位置測定及び
距離測定が可能となる。この場合、青色のLED91を
点灯して大アドレスを測定したあと、小アドレスを測定
する場合には、例えば、まず赤色のLED94を点灯し
てx軸方向の位置を求め、次に、緑色のLED96を点
灯してy軸方向の位置を求める。本実施例によれば、図
10に示す第二実施例の場合に比べて、CCD60の寸
法を小さくできるという利点がある。
【0050】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施例では受光素子としてCCDを用
いた場合について説明したが、これ以外にも、例えばフ
ォトトランジスタ、フォトダイオードその他の受光素子
を用いることができる。また、スリットマスクとして
は、上記のような写真フィルムに限られず、例えば半導
体製造工程において行われる微細加工技術を用いて透光
部と非透光部を交互に配置したものを利用することもで
きる。更に、上記各実施例では、複数のスリットを有す
るスリットマスクを利用して本発明の複数の第二の光源
を得た場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れることはなく、スリットに対応する位置に個別に発光
素子を形成した半導体デバイス等を用いることも可能で
あることはいうまでもない。また、本装置の適用分野
は、上記以外にも、一次元の長さ測定だけを行う場合を
含めて、種々の分野に適用することが可能である。
ではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施例では受光素子としてCCDを用
いた場合について説明したが、これ以外にも、例えばフ
ォトトランジスタ、フォトダイオードその他の受光素子
を用いることができる。また、スリットマスクとして
は、上記のような写真フィルムに限られず、例えば半導
体製造工程において行われる微細加工技術を用いて透光
部と非透光部を交互に配置したものを利用することもで
きる。更に、上記各実施例では、複数のスリットを有す
るスリットマスクを利用して本発明の複数の第二の光源
を得た場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れることはなく、スリットに対応する位置に個別に発光
素子を形成した半導体デバイス等を用いることも可能で
あることはいうまでもない。また、本装置の適用分野
は、上記以外にも、一次元の長さ測定だけを行う場合を
含めて、種々の分野に適用することが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
グループ分けされた受光素子によって得られる、複数の
光源からの光に基づいて、信号強度を周期関数化するこ
とにより、一つの光源だけからの光を周期関数化する場
合に比べて、信号振幅が大きくなり、しかもこの効果は
光源の数を増加させるだけでより大きくなるので、ノイ
ズの割合を相対的に低減でき、非常に高い精度での位置
測定が可能となる。特に、複数の光源を得る方法とし
て、単一の背景光源からの光を、複数のスリットを有す
るスリットマスクを通過させるようにすれば、単一の光
源でありながら等価的に複数の光源とみなしうる光源が
容易に得られ、しかも、各光源どうしの間隔を正確に配
置できるため測定精度も向上するという利点がある。そ
して、かかる測定を、x軸方向及びy軸方向の両方で行
うことにより、二次元的な位置測定も可能となり、高い
精度での位置測定が要請されるあらゆる分野に適用可能
であり、更に、受光素子又は光源の数を増やすことによ
って、その分解能に較べ大きな距離までの測定が可能と
なる位置測定装置を提供することができる。
グループ分けされた受光素子によって得られる、複数の
光源からの光に基づいて、信号強度を周期関数化するこ
とにより、一つの光源だけからの光を周期関数化する場
合に比べて、信号振幅が大きくなり、しかもこの効果は
光源の数を増加させるだけでより大きくなるので、ノイ
ズの割合を相対的に低減でき、非常に高い精度での位置
測定が可能となる。特に、複数の光源を得る方法とし
て、単一の背景光源からの光を、複数のスリットを有す
るスリットマスクを通過させるようにすれば、単一の光
源でありながら等価的に複数の光源とみなしうる光源が
容易に得られ、しかも、各光源どうしの間隔を正確に配
置できるため測定精度も向上するという利点がある。そ
して、かかる測定を、x軸方向及びy軸方向の両方で行
うことにより、二次元的な位置測定も可能となり、高い
精度での位置測定が要請されるあらゆる分野に適用可能
であり、更に、受光素子又は光源の数を増やすことによ
って、その分解能に較べ大きな距離までの測定が可能と
なる位置測定装置を提供することができる。
【図1】本発明の第一実施例である距離測定装置の主要
部であり、受光手段であるCCD及びこのCCDの表面
に対向して設けられた光源部の様子を示す概略断面図で
ある。
部であり、受光手段であるCCD及びこのCCDの表面
に対向して設けられた光源部の様子を示す概略断面図で
ある。
【図2】CCDの表面部分を拡大した概略断面図であ
る。
る。
【図3】一つのグループに属する各セルからの出力を加
算する加算回路の概略ブロック図である。
算する加算回路の概略ブロック図である。
【図4】単一の発光素子だけを点灯したときの、CCD
面上の強度分布を示す概略図である。
面上の強度分布を示す概略図である。
【図5】図3の加算回路の加算結果の一例を示す図であ
る。
る。
【図6】スリットマスクの各スリットを通過する光のC
CD面上における強度分布を示す図である。
CD面上における強度分布を示す図である。
【図7】全てのグループの対応するセルからの出力を加
算する加算回路の概略ブロック図である。
算する加算回路の概略ブロック図である。
【図8】図7の加算回路からの出力信号に基づいて得ら
れる周期関数の波形の概略を示した波形図である。
れる周期関数の波形の概略を示した波形図である。
【図9】二つの発光素子を近接して設けた光源部の例を
示す概略断面図(a)及びこの光源部に用いるスリット
マスクの一部を拡大して示した概略平面図(b)であ
る。
示す概略断面図(a)及びこの光源部に用いるスリット
マスクの一部を拡大して示した概略平面図(b)であ
る。
【図10】本発明の第二実施例である距離測定装置の概
略平面図(a)及び概略側面図(b)である。
略平面図(a)及び概略側面図(b)である。
【図11】本発明の第三実施例である距離測定装置の概
略断面図(a)およびこの装置の光源部に用いるマスク
の一部を拡大して示した概略平面図(b)である。
略断面図(a)およびこの装置の光源部に用いるマスク
の一部を拡大して示した概略平面図(b)である。
10、50、80x 、80y 、90 光源部 11、15、51、55 発光素子 12 散乱板 13 スリットマスク 131 〜139 スリット 14 レンズアレー 20、60、100 CCD 301 〜3016、40A 〜40H 加算回路 53、98 マスク 54、92 レンズ 91、94、96 LED A1 、B1 、・・・、G16、H16 CCDのセル
Claims (10)
- 【請求項1】 x軸方向に等間隔で直線的に配列したp
個の受光素子を、各グループにq個ずつ、r個のグルー
プに分けて構成された受光手段と(p=q×r)、 前記受光手段のグループの間隔と等しい間隔に設けられ
それぞれが前記受光手段に対し所定の強度分布で光を投
射する複数の光源が、前記受光手段に対向するよう配置
され、x軸方向に並進移動可能とされた光源手段と、 前記各受光素子が前記光源からの光を受光したときに、
それぞれのグループにおける対応する受光素子の出力信
号を加算してq個の信号として出力する加算手段と、 を具備し、前記加算手段による加算の結果得られるq個
の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求めること
によって、1グループの範囲内における前記光源手段の
前記受光手段に対するx軸方向の相対位置を求めること
を特徴とする位置測定装置。 - 【請求項2】 前記複数の光源は、単一の背景光源から
の光を複数のスリットを有するスリットマスクに投射
し、前記各スリットを通過する光を複数の光源として用
いることを特徴とする請求項1記載の位置測定装置。 - 【請求項3】 前記複数の光源は、単一の背景光源から
の光を光透過率が正弦波状に周期的に変化するマスクに
投射し、前記マスクの光透過部分からの光を複数の光源
として用いることを特徴とする請求項1記載の位置測定
装置。 - 【請求項4】 x軸方向に等間隔で直線的に配列したp
個の受光素子を、各グループにq個ずつ、r個のグルー
プに分けて構成された受光手段と(p=q×r)、 前記受光手段に対し所定の強度分布で光を投射する単一
の第一の光源と、前記受光手段のグループの間隔と等し
い間隔に設けられそれぞれが前記受光手段に対し所定の
強度分布で光を投射する複数の第二の光源とが、前記受
光手段に対向するよう配置され、x軸方向に並進移動可
能とされた光源手段と、 前記各受光素子が前記第一の光源からの光を受光したと
きに、それぞれのグループに属するq個の受光素子の出
力信号を加算する第一の加算手段と、 前記各受光素子が前記第二の光源からの光を受光したと
きに、それぞれのグループにおける対応する受光素子の
出力信号を加算してq個の信号として出力する第二の加
算手段と、 を具備し、前記第一の加算手段の加算結果から前記光源
手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置をグル
ープ単位で求めるとともに、前記第二の加算手段による
加算の結果得られるq個の値を周期関数化し、この周期
関数の位相を求めることによって、1グループの範囲内
における前記光源手段の前記受光手段に対するx軸方向
の相対位置を求め、これにより前記光源手段の前記受光
手段全体に対するx軸方向の相対位置を求めることを特
徴とする位置測定装置。 - 【請求項5】 前記第二の光源は、単一の背景光源から
の光を複数のスリットを有するスリットマスクに投射
し、前記各スリットを通過する光を複数の光源として用
いることを特徴とする請求項4記載の位置測定装置。 - 【請求項6】 前記第二の光源は、単一の背景光源から
の光を光透過率が正弦波状に周期的に変化するマスクに
投射し、前記マスクの光透過部分からの光を複数の光源
として用いることを特徴とする請求項4記載の位置測定
装置。 - 【請求項7】 前記マスクは、前記単一の第一の光源か
らの光はすべて透過し、前記第一の光源と前記背景光源
を近接して設けたことを特徴とする請求項6記載の位置
測定装置。 - 【請求項8】 x軸方向に等間隔で配列したp個の第一
の受光素子を、各グループにq個ずつ、r個のグループ
に分け(p=q×r)、かつ、y軸方向に等間隔で配列
したs個の第二の受光素子を、各グループにt個ずつ、
u個のグループに分けて(s=t×u)構成された受光
手段と、 前記第一の受光素子に対し所定の強度分布で光を投射す
る単一の第一の光源と、前記第一の受光素子のグループ
の間隔と等しい間隔に設けられそれぞれが前記第一の受
光素子に対し所定の強度分布で光を投射する複数の第二
の光源とが、前記受光手段に対向するよう配置され、か
つ、前記第二の受光素子に対し所定の強度分布で光を投
射する単一の第三の光源と、前記第二の受光素子のグル
ープの間隔と等しい間隔に設けられそれぞれが前記第二
の受光素子に対し所定の強度分布で光を投射する複数の
第四の光源とが、前記受光手段に対向するよう配置さ
れ、x−y平面内において並進移動可能とされた光源手
段と、 前記第一の受光素子が前記第一の光源からの光を受光し
たときに、それぞれのグループに属するq個の受光素子
の出力信号を加算する第一の加算手段と、 前記第一の受光素子が前記第二の光源からの光を受光し
たときに、それぞれのグループにおける対応する受光素
子の出力信号を加算してq個の信号として出力する第二
の加算手段と、 前記第二の受光素子が前記第三の光源からの光を受光し
たときに、それぞれのグループに属するt個の受光素子
の出力信号を加算する第三の加算手段と、 前記第二の受光素子が前記第四の光源からの光を受光し
たときに、それぞれのグループにおける対応する受光素
子の出力信号を加算してt個の信号として出力する第四
の加算手段と、 を具備し、前記第一の加算手段の加算結果から前記光源
手段の前記受光手段に対するx軸方向の相対位置をグル
ープ単位で求めるとともに、前記第二の加算手段による
加算の結果得られるq個の値を周期関数化し、この周期
関数の位相を求めることによって、1グループの範囲内
における前記光源手段の前記受光手段に対するx軸方向
の相対位置を求め、かつ、前記第三の加算手段の加算結
果から前記光源手段の前記受光手段に対するy軸方向の
相対位置をグループ単位で求めるとともに、前記第四の
加算手段による加算の結果得られるt個の値を周期関数
化し、この周期関数の位相を求めることによって、1グ
ループの範囲内における前記光源手段の前記受光手段に
対するy軸方向の相対位置を求め、これにより前記光源
手段の前記受光手段全体に対するx−y平面内における
相対位置を求めることを特徴とする位置測定装置。 - 【請求項9】 前記第二及び第四の光源のいずれか一方
又は両方は、単一の背景光源からの光を複数のスリット
を有するスリットマスクに投射し、前記各スリットを通
過する光を複数の光源として用いることを特徴とする請
求項8記載の位置測定装置。 - 【請求項10】 合計ps個の受光素子をx軸方向にp
個ずつ、y軸方向にs個ずつ二次元的に配列するととも
に、x軸方向については各グループにq個ずつr個のグ
ループに(p=q×r)、y軸方向については各グルー
プにt個ずつu個のグループに(s=t×u)それぞれ
グループ分けした受光手段と、 第一の色の光を発する第一の光源、第二の色の光を発す
る第二の光源、第三の色の光を発する第三の光源からな
る光源手段と、 前記光源手段とともに前記受光手段に対向して並進移動
可能とされ、更に、前記第一の色の光に対する透過率が
x軸方向に沿って前記受光素子のx軸方向の一つのグル
ープの間隔と等しい周期となるよう正弦波状に変化し、
前記第二の色の光に対する透過率がy軸方向に沿って前
記受光素子のy軸方向の一つのグループの間隔と等しい
周期となるよう正弦波状に変化し、かつ、前記第三の色
の光に対する透過率は全面において略一定となるように
濃度変調したマスクと、 前記第三の光源を点灯したときに、x軸方向におけるそ
れぞれのグループに属する受光素子の出力信号を加算し
てr個の出力を得るとともに、y軸方向におけるそれぞ
れのグループに属する受光素子の出力信号を加算してu
個の出力を得る第一の加算手段と、 前記第一の光源を点灯したときに、x軸方向におけるそ
れぞれのグループの対応する受光素子の出力信号同士を
加算してq個の信号として出力する第二の加算手段と、 前記第二の光源を点灯したときに、y軸方向におけるそ
れぞれのグループの対応する受光素子の出力信号同士を
加算してt個の信号として出力する第三の加算手段と、 を具備し、前記第一の加算手段の加算結果からx軸方向
及びy軸方向の位置をグループ単位で求めるとともに、
前記第二の加算手段による加算結果から得られるq個の
値を周期関数化し、この周期関数の位相を求めることに
よって、x軸方向における1グループの範囲内での位置
を求め、かつ、前記第三の加算手段による加算結果から
得られるt個の値を周期関数化し、この周期関数の位相
を求めることによってy軸方向における1グループの範
囲内での位置を求め、これらから前記光源手段の前記受
光手段全体に対するx−y平面内における相対位置を求
めることを特徴とする位置測定装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7145339A JPH08313209A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 位置測定装置 |
US08/913,233 US6222181B1 (en) | 1995-03-10 | 1996-03-08 | Position measuring instrument measuring relative turning angle of light sources for receiving devices |
EP96905045A EP0814317A4 (en) | 1995-03-10 | 1996-03-08 | POSITION MEASURING DEVICE |
PCT/JP1996/000583 WO1996028707A1 (fr) | 1995-03-10 | 1996-03-08 | Instrument de mesure de positions |
TW085106016A TW314590B (ja) | 1995-03-10 | 1996-05-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7145339A JPH08313209A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 位置測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08313209A true JPH08313209A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=15382893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7145339A Pending JPH08313209A (ja) | 1995-03-10 | 1995-05-19 | 位置測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08313209A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012518800A (ja) * | 2009-02-24 | 2012-08-16 | レオナルド インターナショナル ゼットアールティー. | 光センサ |
-
1995
- 1995-05-19 JP JP7145339A patent/JPH08313209A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012518800A (ja) * | 2009-02-24 | 2012-08-16 | レオナルド インターナショナル ゼットアールティー. | 光センサ |
US9029746B2 (en) | 2009-02-24 | 2015-05-12 | Leonar3Do International Zrt. | Optical sensor |
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